ニャル子「何なんですかその右手はぁ!」上条「オエー」

- 2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[sage]:2012/08/16(木) 21:28:35.12 ID:ziXf3Bbpo
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「――はっ、はっ、くそっ!」
私、上条当麻は今、未曾有の大ピンチに見舞われていた。
俺の目の前に立つのは怪物。
大きさは目測で軽く二メートルを超えていたが、姿はかろうじて人間の形をしている。
だが、あれが人間だとは絶対に思えない。
背中に生えている蝙蝠のような一対の羽根と、頭に生えている不規則に曲がった角、ゴムのようにつやのある黒い皮膚。
例えるならRPGに出てくる悪魔のような姿。
それらの要素が私は人間ではありません、と主張しているようだった。
俺はコンビニで夜食のカップ麺を買った帰り道にこの怪物と出会った。
最初は夜中に出歩く不審者程度に考えていて、出来る限り関わらないようにと来た道を逆走して避けたのだが、
走れば走るほど気配が近づいている気がした瞬間、俺はその異常に気付いた。
早く自分の学生寮に逃げ込むために全速力で帰り道を駆けた、がいくら走っても学生寮には辿り着くことはなかった。
道に迷ったのだ。裏道の一本一本全て把握しているいつもの通い慣れた道で。
あり得ない。なんだか全く知らない街でも歩いているような気分だった。
そんな風に逃げてるうちに、曲がり角を曲がった先が高くそびえ立つ壁、つまり行き止まりなんていう展開に陥ってしまう。
もう逃げられることはないのを悟ったのか、今まで見えなかったその追跡者の姿が闇の中から現れた。
悪魔のような外見をした怪物が。
そして今にいたる。
(……ちくしょう、どうする。どうする俺どうするよ俺っ!)
元スレ:ttp://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1345/13451/1345120077.html
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