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狼と香辛料
ホロ「りんご…買ってくりゃれ?」 ロレンス「ダメだ」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/10(月) 23:34:05.46 ID:EzluRyG1O
ホロ「え?」
ロレンス「ん?」
ホロ「ぬしは耳が悪かったかや?わっちゃあ…林檎が食べたいと言っておる」
ロレンス「そうか」
ホロ「……」
ロレンス「食べたいなら食べればいい。金は渡してるだろう」
ホロ「雌がねだるのを無下にするのかや?」
ロレンス「何がだ。食いたいなら食え。好きにすりゃ良いさ」
ホロ「ぐ…」
ロレンス「なんだ、食わないのか」
ホロ「……ふん。もういりんせん……」
ロレンス「ん?」
ホロ「ぬしは耳が悪かったかや?わっちゃあ…林檎が食べたいと言っておる」
ロレンス「そうか」
ホロ「……」
ロレンス「食べたいなら食べればいい。金は渡してるだろう」
ホロ「雌がねだるのを無下にするのかや?」
ロレンス「何がだ。食いたいなら食え。好きにすりゃ良いさ」
ホロ「ぐ…」
ロレンス「なんだ、食わないのか」
ホロ「……ふん。もういりんせん……」
ロレンス「ホロを無視し続けたらどうなるか」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/08/24(月) 00:48:11.29 ID:BULyEV4QO
ホロ「のう、ぬしよ。夕飯の事なんじゃが…」
ロレンス「…」
ホロ「シチューが良いの。最近は旅でまともな食事を取れていないんじゃし、どうじゃ?」
ロレンス「…」
ホロ「この前の町ではそれなりに儲けたんじゃろ?」
ロレンス「…」
ホロ「たまには贅沢も良いかと思うんじゃが…」
ロレンス「…」
ホロ「……ぬしよ、聞いておるかや」
ロレンス「……」
ホロ「……?」
ロレンス「…」
ホロ「シチューが良いの。最近は旅でまともな食事を取れていないんじゃし、どうじゃ?」
ロレンス「…」
ホロ「この前の町ではそれなりに儲けたんじゃろ?」
ロレンス「…」
ホロ「たまには贅沢も良いかと思うんじゃが…」
ロレンス「…」
ホロ「……ぬしよ、聞いておるかや」
ロレンス「……」
ホロ「……?」
ホロ「記憶喪失?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:30:51.93 ID:xhGOqOoN0
商会の男「はい、崩れた荷に巻き込まれて、医者に診断させた所、この数年の記憶だけ覚えて無いようで」
ホロ「……それは治るのかや?」
商会の男「医者が言うには数日で治る事もあれば数年。最悪一生」
ホロ「つまり、分からぬと」
商会の男「はい、先ずは数日様子見と言うことで……とりあえず、こちらにお連れしました」
ホロ「……」
商会の男「あっ日常生活には支障無いのでご安心を。この街にいる間の滞在費や生活費は当商会が持ちますので……この度は誠に申し訳ございませんでした」
ホロ「……わかりんす」
商会の男「それでは失礼します」
バタン
ホロ「……それは治るのかや?」
商会の男「医者が言うには数日で治る事もあれば数年。最悪一生」
ホロ「つまり、分からぬと」
商会の男「はい、先ずは数日様子見と言うことで……とりあえず、こちらにお連れしました」
ホロ「……」
商会の男「あっ日常生活には支障無いのでご安心を。この街にいる間の滞在費や生活費は当商会が持ちますので……この度は誠に申し訳ございませんでした」
ホロ「……わかりんす」
商会の男「それでは失礼します」
バタン
ホロ「のう、ぬしよ…」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/11(金) 09:54:31.64 ID:BJc2OHCT0
ホロ「のう、ぬしよ…」
「どうして…… どうしてこうなってしまったのかや…」
~約一年前~
ホロ「ふふっ、見よ、かわいい寝顔じゃ」
赤ん坊「すーすー」
ロレンス「ああ、そうだな、お前に似てかわいい寝顔だ」
ホロ「くふっ、わっちに似てかわいいなんて…照れてしまいんす」パタパタ
ロレンス「///」
ホロ「こうして、ぬしと子と三人で暮らせるように成るとは、わっちは思わんかった…」
「どうして…… どうしてこうなってしまったのかや…」
~約一年前~
ホロ「ふふっ、見よ、かわいい寝顔じゃ」
赤ん坊「すーすー」
ロレンス「ああ、そうだな、お前に似てかわいい寝顔だ」
ホロ「くふっ、わっちに似てかわいいなんて…照れてしまいんす」パタパタ
ロレンス「///」
ホロ「こうして、ぬしと子と三人で暮らせるように成るとは、わっちは思わんかった…」
ホロ「ワンナウツじゃと?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/06/16(木) 22:15:31.75 ID:j4eDbj7L0
ロレンス「そうだな、なんでも最近東の方で流行しているらしいんだが」
ホロ「そのワンナウツとやらは何じゃ?」
ロレンス「なんでもリンゴほどの大きさの球を木の棒で打つものらしいが」
ホロ「リンゴを叩き割るとは不届き者のする事じゃの」
ロレンス「実際にリンゴを叩き割ると思うか?」
ホロ「んふ、主ならそんなもったいない事はやりんせん、なぜなら」
ロレンス「なぜなら?」
ホロ「リンゴは大事な商品じゃからな」
ロレンス「そうだな、お前のご機嫌をとるために必要だ」
ホロ「んむ」
ホロ「そのワンナウツとやらは何じゃ?」
ロレンス「なんでもリンゴほどの大きさの球を木の棒で打つものらしいが」
ホロ「リンゴを叩き割るとは不届き者のする事じゃの」
ロレンス「実際にリンゴを叩き割ると思うか?」
ホロ「んふ、主ならそんなもったいない事はやりんせん、なぜなら」
ロレンス「なぜなら?」
ホロ「リンゴは大事な商品じゃからな」
ロレンス「そうだな、お前のご機嫌をとるために必要だ」
ホロ「んむ」
ホロ「ぬしよ…」

1: ◆F9Ng3BhVDI 2009/06/01(月) 10:24:52.73 ID:VHL9tOM8O
ホロ「わっちは…どうすればいいんじゃ…」
ロリンス (チラッ)
ホ「ヨイツが滅びたじゃと?わっちには信じられん…」
ロ「…」
ホ「ってぬし、聞いとるのか?」
ロ「あっ、あぁ聞いてるとも。野宿はいやなんだろ?」
ロリンス (チラッ)
ホ「ヨイツが滅びたじゃと?わっちには信じられん…」
ロ「…」
ホ「ってぬし、聞いとるのか?」
ロ「あっ、あぁ聞いてるとも。野宿はいやなんだろ?」
ロレンス「違う!」ホロ「!」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/02(火) 00:20:09.47 ID:e5CLnogZ0
机の上に、ロレンスの雑記帳が無造作に放り出されている。
ロレンスが絶えなく持ち歩いて放さないこの雑記帳は、以前よりホロの気になるところの一つであった。
(あのタワケェが、どんな展望を広げているかを知る、良い機会じゃ)
最初は、パラパラと流し読みをしていたホロだったが、次第に手の速度は消え、紙の一枚一枚を慈しむように、優しくめくっていく。
(くふふ…)
思わずほくそ笑む。
あのロレンスのことだ。どうせ、商売上の幼稚な算段でも綴られているのだろう。
ロレンスが絶えなく持ち歩いて放さないこの雑記帳は、以前よりホロの気になるところの一つであった。
(あのタワケェが、どんな展望を広げているかを知る、良い機会じゃ)
最初は、パラパラと流し読みをしていたホロだったが、次第に手の速度は消え、紙の一枚一枚を慈しむように、優しくめくっていく。
(くふふ…)
思わずほくそ笑む。
あのロレンスのことだ。どうせ、商売上の幼稚な算段でも綴られているのだろう。
ロレンス「ホロが教会に連れ去られてダルマにされた」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/19(土) 17:36:06.34 ID:udYCvTOU0
ロレンス(俺が駆けつけたときにはホロの手脚は無くなっていた)
ロレンス(どうやら昏倒させられているうちに全てが終わっていたらしい)
ロレンス(最初はえらくふさぎこんでいたホロも、俺の献身の看護もあり
最近は少しずつ明るさを取り戻してきた)
ロレンス(俺は現在は運良く店を持ち、運良く経営が軌道に乗り、運良く複数の店舗を持つ社長だ)
ロレンス(どうにか利権だけで食っていけるまでになった)
ロレンス「最近はもっぱらホロの世話に1日を費やす生活だ・・・」
ロレンス(どうやら昏倒させられているうちに全てが終わっていたらしい)
ロレンス(最初はえらくふさぎこんでいたホロも、俺の献身の看護もあり
最近は少しずつ明るさを取り戻してきた)
ロレンス(俺は現在は運良く店を持ち、運良く経営が軌道に乗り、運良く複数の店舗を持つ社長だ)
ロレンス(どうにか利権だけで食っていけるまでになった)
ロレンス「最近はもっぱらホロの世話に1日を費やす生活だ・・・」
ホロ「わっちに飯を作れじゃと?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/02(月) 00:25:55.35 ID:/Cy49WCQ0
ロレンス「えっ、いや嫌ならいいんだ」
ホロ「嫌じゃ、そもそも飯は雄が調達するものではないかや?」
ロレンス「狼だとな」
ホロ「わっちは狼でありんす」
ロレンス「わかったわかった。俺が悪かった」
ホロ「フン。して、何故急にそんなたわけた事を言い出したのかや?」
ホロ「嫌じゃ、そもそも飯は雄が調達するものではないかや?」
ロレンス「狼だとな」
ホロ「わっちは狼でありんす」
ロレンス「わかったわかった。俺が悪かった」
ホロ「フン。して、何故急にそんなたわけた事を言い出したのかや?」
ロレンス「ホロ・・・ホロ・・・」シコシコ ホロ「・・・・」

1: ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/16(月) 21:16:38.86 ID:cuGFuVWM0
パッカパッカ
ホロ「ときに主さまよ」
ロレンス「どうした?昼食にはまだ早いぞ」
ホロ「たわけ!わっちが常に食い物の事ばかり考えておるとでも言うのかや!?」
ロレンス「なんだ違うのか?」
ホロ「・・・昨日はひとりでお楽しみだったようじゃの?」
ロレンス「な!お、おまえ、起きて・・・」
ホロ「妄想の中のわっちは可愛いかったかや?」
ロレンス「う・・・それは、その」
ホロ「恋人を呼ぶように切ない声をあげて」
ロレンス「・・・な、なにがお望みかな?」
ホロ「くふ、主は物わかりがよいの。そうさな、晩の食事は豪勢にいきたいの」
ロレンス「ハァ・・・、牛でも豚でも好きなだけ食え」
ホロ「ついでにIDの数だけ腹筋してくりゃれ?」
ロレンス「わかったよ。クソ、なんて今日は日だ・・・」
ホロ「ときに主さまよ」
ロレンス「どうした?昼食にはまだ早いぞ」
ホロ「たわけ!わっちが常に食い物の事ばかり考えておるとでも言うのかや!?」
ロレンス「なんだ違うのか?」
ホロ「・・・昨日はひとりでお楽しみだったようじゃの?」
ロレンス「な!お、おまえ、起きて・・・」
ホロ「妄想の中のわっちは可愛いかったかや?」
ロレンス「う・・・それは、その」
ホロ「恋人を呼ぶように切ない声をあげて」
ロレンス「・・・な、なにがお望みかな?」
ホロ「くふ、主は物わかりがよいの。そうさな、晩の食事は豪勢にいきたいの」
ロレンス「ハァ・・・、牛でも豚でも好きなだけ食え」
ホロ「ついでにIDの数だけ腹筋してくりゃれ?」
ロレンス「わかったよ。クソ、なんて今日は日だ・・・」
賢狼ホロとロレンスが雛見沢に迷い込んだようです
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2008/09/19(金) 21:17:25.53 ID:NnJX6zpg0
昭和58年6月 雛見沢村
その村の田んぼのあぜ道に
行商人クラフト・ロレンスと賢狼ホロは立っていた
「おい、ホロ……」
「訳が分からぬのはわっちも同じじゃ。」
「賢狼のお前にも分からないとなると……お手上げだな。」
「数百年と生きてきたが……こんな経験わっちにもありんせん。」
その村の田んぼのあぜ道に
行商人クラフト・ロレンスと賢狼ホロは立っていた
「おい、ホロ……」
「訳が分からぬのはわっちも同じじゃ。」
「賢狼のお前にも分からないとなると……お手上げだな。」
「数百年と生きてきたが……こんな経験わっちにもありんせん。」