fc2ブログ

ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

一夏「結婚したのに箒が敬語でしか喋ってくれない」

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 13:06:57.33 ID:yteSlmAY0

        ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
          {::{/≧===≦V:/
         >:´:::::::::::::::::::::::::`ヽ、
      γ::::ノ(:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    _//:::::::⌒::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
.   | ll ! :::::::l::::::/|ハ::::::::∧::::i :::::::i  
    、ヾ|:::::::::|:::/`ト-:::::/ _,X:j:::/:::l 
     ヾ:::::::::|V≧z !V z≦/::::/  
      ∧::::ト “        “ ノ:::/!  
      /:::::\ト ,_ --  ィ::/::|         
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <
               レY^V^ヽl

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 13:06:57.33 ID:yteSlmAY0

        ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
          {::{/≧===≦V:/
         >:´:::::::::::::::::::::::::`ヽ、
      γ::::ノ(:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
    _//:::::::⌒::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
.   | ll ! :::::::l::::::/|ハ::::::::∧::::i :::::::i  
    、ヾ|:::::::::|:::/`ト-:::::/ _,X:j:::/:::l 
     ヾ:::::::::|V≧z !V z≦/::::/  
      ∧::::ト “        “ ノ:::/!  
      /:::::\ト ,_ --  ィ::/::|         
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |そ  ドンッ!!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ <
               レY^V^ヽl


17: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 13:56:28.92 ID:EJ9P4hkC0

一夏「ただいまー」

箒「おかえりなさい一夏さん、鞄を」

一夏「ん、いつもありがとな」

箒「お夕飯か、お風呂か どちらにしましょうか」

一夏「じゃあ風呂から入るわ」

箒「わかりました お風呂の方、温めておきますね」


18: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:01:49.10 ID:EJ9P4hkC0

―風呂
一夏「はぁ…」

一夏「結婚してから1年経つけどなんで敬語なんだろうなぁ…」

一夏「家事も料理もしっかりできるし、近所の人たちからも『良い奥さんですね』って言われるけど」

一夏「もうちょっとなぁ… 甘々な夫婦生活を送ってみたい…」


21: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:06:04.56 ID:EJ9P4hkC0

箒「お洋服、こちらにお置きしておきますね」

一夏「はいよー、いつもありがとー」

一夏「贅沢な悩みなのかなぁ…」



一夏「いただきます」

箒「どうぞ」

一夏「ん、今日も美味い」モグモグ

箒「いつもそればかりじゃないですか」クスッ

一夏「仕方ないだろー、美味いのは本当なんだから」

箒「ありがとうございます」モグモグ


25: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:11:40.77 ID:EJ9P4hkC0

一夏「なぁ…」

箒「はい」

一夏「箒と同棲してから俺に敬語を使うようになったけど、その敬語やめてもらえないか?」

箒「何故ですか?」

一夏「ほら、なんとなーく、たまに寂しかったりするもんだよ」

箒「でも、まだ学生だった時のような口調は女性らしくないと思いますので…」

一夏「そんな事は無いと思うんだけどなぁ…」モグモグ


27: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:17:37.95 ID:EJ9P4hkC0

箒「ですが、やはり家庭を守る事m夫を立てる事は妻の仕事」

箒「それ故に、一夏さんには敬意を払うべきだと母にも言われましたので」

一夏「そっか」モグモグ

箒「でも、寂しく感じたらいつでも言ってくださいね」

箒「こうやって夫婦らしい事はちゃんとしますから」スッ

一夏「ん?箸持ち上げてどうした?」

箒「はい、あーん」

一夏「あ、あぁ… あーん」モグモグ

箒「どうですか?」

一夏「ちょっと恥ずかしいけど、こういうのもいいな」

箒「もう、一夏さんったら 料理の事を聞いたんですよ」クスッ

一夏「なんだよ… 勿論美味いよ」


32: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:24:32.46 ID:EJ9P4hkC0

―――――
―――
― 居酒屋

一夏「というわけなんだ」

弾「うわー、そういう自虐風自慢やめろよなー」

一夏「仕方ないだろー、男でこうやって話せるのはお前しかいないんだから」

弾「いや、俺はそういうのすげー羨ましいと思うからなー」

一夏「やっぱそうなのか」

弾「ほら、お前が今働いてるIS学園の同僚に聞いてみたらどうだ?」

弾「女性から見て、結婚したら夫に敬語を使うかどうかって言うのを」

一夏「んー、そうしてみるかな」

弾「俺、明日早いし今日はこれでお開きで」

弾「良い奥さんだから大切にしろよな」

一夏「勿論だよ」


36: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:33:02.28 ID:EJ9P4hkC0

―――――
―――
― IS学園 食堂
一夏「千冬姉はどう思う?」

千冬「学園内でその呼び名はするな」

一夏「あぁ、すまない」

千冬「篠ノ之が結婚を機にすっかりと変わったのは私も正直驚いている」

千冬「しかし、あのような振る舞いの出来る女はそうそういないぞ」

一夏「まぁな」

千冬「結婚前は学園内での行動を見る限り篠ノ之との結婚は心配で仕方が無かったが
そのような惚気話が出来るというのは夫婦生活が上手くいっている証拠だと思うぞ」


37: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:35:39.37 ID:EJ9P4hkC0

一夏「そっかー… シャルはどう思うよ?」

シャル「うーん… それは女の子次第なんじゃないかなぁ」

一夏「?」

シャル「そのね、篠ノ之さんは一夏を立てる為にそういう振る舞いをしているんでしょ?」

シャル「でも心のどこかでは思いっきり甘えたいって言うのもあると思うんだよね」

一夏「ほうほう」

シャル「だからね、無理に敬語をやめさせるって言うのはしなくてもいいんじゃないかな」

シャル「それは篠ノ之さんの気遣いを無下にするような物だよ」

一夏「なるほどね」


40: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:46:24.76 ID:EJ9P4hkC0

千冬「まぁ、一夏は昔から寂しがり屋だっからな まだ一夏が小さい時、私が家を出る前は必ず泣いていたぞ」

一夏「だあああ、そんな昔の話やめてくれよ!」

シャル「・・・」クスッ

――― 夕方

一夏「よし、帰りますかー」

千冬「ご苦労だった」

シャル「ねぇ、一夏? この後空いてたりするかな?」

一夏「あぁ、空いてるっちゃ空いてるけど」

シャル「もしよかったら一緒に夜ごはんどうかな?」


42: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:47:39.85 ID:EJ9P4hkC0

一夏「あー… 飯はちょっとなぁ…」

シャル「あ、そうだね 篠ノ之さんが用意してくれるんだ」

一夏「あぁ、悪いな 明日で良いなら箒に飯の準備要らないって伝えておくよ」

シャル「じゃあ、明日ね」

千冬「デュノア」

シャル「あ、千冬さんも明日一緒にどうですか?」

千冬「・・・いや、私は遠慮させてもらう お前も一夏にちょっかいを出すんじゃない」

シャル「ちょっかい…?」

千冬「ふん、何でも無い…」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 14:48:05.78 ID:GQbdOLcC0

シャルビッチキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!


45: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 14:54:41.34 ID:EJ9P4hkC0

箒「おかえりなさい、一夏さん 鞄を」

一夏「ん、ありがとな」

箒「お夕飯か、お風呂か どちらにしましょうか」

一夏「今日は腹減ってるし先に飯で」

箒「わかりました すぐに準備しますね」

一夏「はいよ」

一夏「っと、メールか」ピッ


46: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:00:27.58 ID:EJ9P4hkC0

Frm:千冬姉
Sub:No title
―――――――――――――――
篠ノ之の事は大切にしろ



―――――――――――――――

一夏「何当たり前の事を言っているんだか」

箒「一夏さーん、お夕飯の準備出来ましたよー」

一夏「はいよー、今行くー」


50: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:11:10.65 ID:EJ9P4hkC0

一夏「いただきます」

箒「どうぞ」

一夏「うむ、今日も美味い」モグモグ

箒「それは、一夏さんの事を思って毎日作っていますから」

一夏「感謝するよ」

一夏「あ、明日同僚と飲みに行くから夕飯はいらないよ」

箒「同僚って… シャルロットさん?」

一夏「あぁ、せっかく誘ってもらったから付き合わないと悪いし」

箒「そうですね」モグモグ

一夏「まぁ、いつもより2,3時間遅くなると思うから先に寝ていてもらって構わない」

箒「わかりました」モグモグ

一夏「ん、ごちそうさま 今日もおいしかったよ」

箒「お粗末さまでした」


58: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:20:43.73 ID:EJ9P4hkC0

― 食堂

一夏「だー!暑い!」

千冬「食事の時は静かにしていろ」

一夏「だっておかしいだろ、7月入ったばかりなのにこんなに暑いなんてさ」

シャル「確かに、ここ数年は温暖化が進んでいるっていうしね」

一夏「あ… そうだシャル、今日の飯どうすっか決めたの?」

シャル「うん、ちゃんとレストラン予約しておいたよ」

一夏「そっか、ならいいんだ」

千冬「…ふん」


63: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:27:35.62 ID:EJ9P4hkC0

― レストラン
一夏「なんで急に飯誘ってくれたんだ?」

シャル「一夏、悩んでる事あるんじゃない?」

一夏「箒の事でか?」

シャル「うん」

シャル「やっぱりお嫁さんが他人行儀だと寂しく感じちゃうの?」

一夏「たまーに、ね」

シャル「そっか」

一夏「ん、久々の酒は良いなぁ」

シャル「あれ?おうちでは飲まないの?」

一夏「あぁ、『体に悪いから』って事で たまに古い友人と飲むくらいだ」

シャル「へー…」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 15:32:33.36 ID:O4ofS/lH0

シャル「へー…(ニヤリ」


66: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:32:34.85 ID:EJ9P4hkC0

シャル「そのね、今日こうやって一緒にご飯に誘ったのはね」

一夏「…?」

シャル「その寂しさ、埋めるお手伝いしてあげよっか」ボソッ

一夏「どういう事だ?」

シャル「――――――」

一夏「え、でもそれは…」

シャル「大丈夫だよ ちゃんと考えてあるから上手くいくって」

一夏「…わかった」


67: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:36:05.59 ID:EJ9P4hkC0



一夏「ただいまー」ガチャ

一夏「って、箒は寝てるんだっけか」

箒「おかえりなさい、一夏さん」

一夏「あれ、寝てなかったのか?」

箒「はい、一夏さんがお疲れになって帰ってくるのに自分だけ休むなんて出来ませんから」ニコッ

一夏「あぁ…」

箒「鞄、預かりますね お風呂も温めておきますので」

一夏「ありがとう」


69: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:40:23.62 ID:EJ9P4hkC0

― 風呂
一夏「ふぅ…」

一夏(シャルもなかなか良い奴だな…)

一夏(これが気付かれなければ良いんだけれど)

箒「お洋服、ここに置いておきますね」

一夏「はいよー」

一夏(上手くやらなきゃな)


70: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:44:43.93 ID:EJ9P4hkC0

― 布団
一夏「なぁ、やっぱり敬語やめてもらえないかな」

箒「何故ですか?」

一夏「やっぱ寂しいよ」

箒「…」ギュ

一夏「箒?」

箒「寂しかったらこうやってぎゅってしてあげますから…」

一夏「・・・そっか」

箒「えぇ…」

一夏「おやすみ」


73: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:47:37.12 ID:EJ9P4hkC0

― 休日
一夏「悪いな、箒 今日学園に行かなきゃ行けなくてさ」

箒「あら、お仕事ですか?」

一夏「仕事ではないんだけど大事なようがあってさ」

箒「お夕飯は?」

一夏「用事次第 後で連絡するよ」

箒「わかりました、行ってらっしゃい一夏さん」

一夏「はい、行ってきます」


75: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 15:52:52.36 ID:EJ9P4hkC0

― 学園前
一夏「よぉ、待たせたか?」

シャル「ううん、今来たところだよ」

一夏「じゃあ行こうか」

シャル「うん」

一夏「なんかこうしているとドキドキするな」

シャル「篠ノ之さんに気付かれないかって?」

一夏「まぁ」

シャル「大丈夫だよ、心配無いって」


78: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:00:11.27 ID:EJ9P4hkC0

― デパート

一夏「こんなのでいいのか?」

シャル「うん、一夏が選んだ物だったらなんでも良いよ?」

一夏「そっか、じゃあこれを買おう」

―――――
一夏「いけね、もうこんな時間か」

シャル「この後どうする?」

一夏「取りあえず箒に飯いるかいらないかって連絡しなきゃな」

シャル「・・・今日は帰ったら?」

一夏「え… でも…」

シャル「ほら、二日も夕飯いらないってなるとやっぱり怪しまれちゃうよ」

一夏「それもそうか じゃ、今日はこれで」

シャル「うん、また学校でね」


81: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:06:23.94 ID:EJ9P4hkC0

一夏「ただいまー」

箒「おかえりなさい、早かったですね」

一夏「まぁな」

箒「今、お夕飯の準備しているので待っていてくださいね」

一夏「はいよ」



一夏「はい、いただきます」

箒「召し上がれ」

一夏「うん、今日も美味い」

箒「ふふ、そればっかり」

一夏「ん」ピリリリリ

一夏「ちょっとごめんな」


84: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:09:47.83 ID:EJ9P4hkC0

一夏「…なんだ」カチッ

箒「誰から?」

一夏「いや、仕事の事だから後でもいいや」

箒「そうですか…」

一夏「ごちそうさん 風呂沸いたら呼んでくれ」

箒「はい」

一夏(あっぶねー… なんであんなタイミングで電話してくるかな…)


86: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:20:05.23 ID:EJ9P4hkC0

一夏「もしもし?」

シャル「タイミング悪かったかな?」

一夏「悪いなんてもんじゃないよ 飯食ってたしさ」

シャル「それは悪かったね でさ木曜日なんだけどね―――――」

一夏「あぁ、問題無い」

シャル「じゃあ、またね」

一夏「はいよ」

箒「一夏さん、お風呂わきましたよ」ガチャ

一夏「じゃあ入っちゃうわ」


87: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:26:05.83 ID:EJ9P4hkC0

ガチャッ

箒「・・・・・」

箒「一夏の携帯…」

箒(駄目、こんな事をしちゃ 一夏を裏切る行為になる…)

箒(で、でも…)

箒「・・・・・」

パカッ ピッ

箒「・・・・・え」


92: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:35:45.90 ID:EJ9P4hkC0

7/2
Frm:シャル
Sub:無題
―――――――――――――――
今日は一緒に入れて楽しかったよ
また今度一緒にご飯に行こ?

それと、明日の事だけど学園前で待ってるからね
篠ノ之さんには内緒だよ?
―――――――――――――――

箒「そんな… 一夏が…」

箒(なんで?私は何か悪い事をしたのか?)

箒(一夏の為に良い妻になろうとして…)

箒(敬語をやめて貰いたいって言っていたのを聞かなかったから?)

箒(なんで… どうして…)

ガチャ

箒「!」


97: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:44:50.81 ID:EJ9P4hkC0

一夏「あ、あれ?箒ー、服どこにあるんだー?」

箒「あ、ごめんなさい!すぐに持っていきますね!」

箒「…はぁ」

――――― 布団
一夏「じゃあおやすみ」

箒「おやすみなさい…」

箒「ねぇ一夏さん…」

一夏「ん?」

箒「…いや、何も」

一夏「変な奴だな」

箒「…」


99: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:53:00.22 ID:EJ9P4hkC0

― 食堂
シャル「篠ノ之さんはどうかな?」

一夏「いや、特に変わった事は無いけれど」

シャル「本当に?おかしな様子は無かったの?」

一夏「あ… なんか昨日布団の中で急に抱きついてきたけど…」

シャル「気付かれてるのかなぁ…」

千冬「おい、織斑」

一夏「あれ、千冬姉 いつからいたんだ?」

千冬「…その呼び方はやめろ」

一夏「あ、あぁ ごめん」

千冬「少し話がある すぐに来い」

一夏「?」

シャル「・・・」


101: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 16:59:39.22 ID:EJ9P4hkC0

千冬「お前、デュノアとここ数日何をしているんだ?」

一夏「ちょっと、な」

千冬「姉である私にも言えないのか?」

一夏「いや、なんていうか…」

千冬「…デュノアを呼ぶ お前は戻れ」

一夏「・・・なぁ」

千冬「戻れ」

一夏「…失礼しました」


105: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 17:05:21.17 ID:EJ9P4hkC0

――――――
千冬「で、ここ数日織斑と何をしている」

シャル「篠ノ之さんの事で少し」

千冬「詳細を言え」

シャル「…一夏が『敬語で話すのが寂しい』って言っていましたよね?」

千冬「それがどうした」

シャル「それを解消してあげようとしました」

千冬「そのために一緒に行動していた、と」

シャル「えぇ」


114: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 17:16:41.18 ID:EJ9P4hkC0

千冬「しかし、それは出過ぎた真似だ」

千冬「夫婦間のトラブルに首を突っ込むものではない」

シャル「…」

千冬「確かに織斑は女の気持ちに関しては鈍い」

千冬「それ故に篠ノ之の良き妻であろうとする意識に理解が及ばなかったのであろう」

千冬「でもな、既婚の男と一緒に食事をするという行為は姉として容認しがたい」

千冬「今回は注意という形で済ます」

千冬「お前の織斑を想う気持ちも知っている」

千冬「だが、諦めるんだ」

千冬「…私も悩んだから気持ちは解る」ボソッ

シャル「千冬さん…」

千冬「ということだ 戻れ」


122: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 17:31:01.55 ID:EJ9P4hkC0

シャル「それでも…」

シャル「私は一夏の為に動きます」

シャル「一夏が好きだったから、一夏が本当に好きだったから…」ポロポロ

シャル「報われなくても… ぐす…えぐ…う…」ポロポロ

千冬「…好きにしろ」


126: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 17:37:46.22 ID:EJ9P4hkC0

申し訳ない!
ちょっと出掛けなくちゃいけないから保守頼む!


149: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:10:30.98 ID:EJ9P4hkC0


一夏「…どうだった?」

シャル「うん… 好きにしろって…」

一夏「でもなー、まさかシャルと浮気しているふりをするなんて思わなかったよ」

――――――
―――

07/02

シャル「その寂しさ、埋めるお手伝いしてあげよっか」ボソッ

一夏「どういう事だ?」

シャル「僕と浮気をしていることにして、篠ノ之さんに嫉妬させてみない?」

一夏「え、でもそれは…」

シャル「大丈夫だよ ちゃんと考えてあるから上手くいくって」

一夏「…わかった」


152: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:17:46.19 ID:EJ9P4hkC0


シャル「僕が何回か一夏に連絡するから、食事の時間帯とか教えて」

シャル「後は携帯、暗証番号とかかけずに部屋に放置する事!」

一夏「ふむふむ」メモメモ

シャル「で、最終的にはばれるのが目標ね」

一夏「まぁ、ばれなかったら大変だしな」

シャル「7日は篠ノ之さん誕生日だったよね?」

シャル「全部ネタばらししてプレゼントも渡せば今までよりもずっと甘えてくれるかもよ?」

一夏「大丈夫かなぁ…」

シャル「大丈夫!少なくとも、敬語で距離を取るとこうなっちゃうんじゃないかって言うのは残ると思うよ?」

一夏「うん、箒には申し訳ないけどやろうか」


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 19:20:37.97 ID:9laf4d+C0

Badエンドの予感


155: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:23:23.08 ID:EJ9P4hkC0


―――
―――――

シャル「後2日、頑張らなきゃね」

一夏「おう」




一夏「ただいまー」

箒「おかえりなさい…」

一夏「顔色悪いぞ?どうした?」

箒「いや、別に…」

一夏「今日も大変だったぜ、千冬姉に怒られるし」

箒「大変でしたね」

一夏「風呂、沸いてるかな?」

箒「ええ、いつでも大丈夫ですよ」

一夏「じゃあ、先に風呂入るわ」


156: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:28:19.74 ID:EJ9P4hkC0

― 風呂

一夏「ふぅ…」

一夏(今日は俺が風呂に入っている間にシャルから電話がかかってくるはず)

一夏(それを箒が取ってくれるといいんだけどなぁ…)

一夏(駄目でも明日があるし、明日がだめなら自分から切り出せばいいんだけど…)

一夏(騙すのは気が引けるよなぁ…)

― 一夏の部屋
ピリリリリリ
ピリリリリリ


157: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:30:29.68 ID:EJ9P4hkC0


パカッ

―――――
着信
シャル
090-XXXX-XXXX
―――――
パチン


― 風呂
箒「お洋服、ここに置いておきます」

一夏「はいよー、ありがとう」


162: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:36:25.28 ID:EJ9P4hkC0

一夏(これで、箒と一緒に甘い夫婦生活が過ごせるならな)

――――――

一夏「いただきます」

箒「どうぞ」

一夏「うむ、今日も美味い」モグモグ

箒「一夏さん」

一夏「ん?」

箒「私に隠している事、ありませんか?」

一夏(来たか)

一夏「ん?特にないけど… どうした?」モグモグ

箒「いえ、私の思い違いだったみたいです」

一夏「そうか」

一夏(もう気が付いてるのかな)


165: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:43:25.07 ID:EJ9P4hkC0


― 布団
一夏「あ、そういや箒の誕生日近かったな」

一夏「なんか欲しいものあるか?」

箒「私は…」

箒「一夏さんの傍にずっといたいです…」

一夏「箒…」

箒「おやすみなさい…」

一夏「…おやすみ」


170: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:48:16.09 ID:EJ9P4hkC0

― 6日、放課後
シャル「いよいよ明日だね」

一夏「そうだな」

一夏「俺が、『大切な話があるからシャルを連れてくる』って言えばいいんだよな?」

シャル「うん、そうだよ」

一夏「箒、驚くかな?」

シャル「それはもう、驚くと思うよ」クスッ

シャル「僕も、篠ノ之さんに謝らなきゃね」

一夏「わざわざ汚れ役やってもらって悪いな」

シャル「ううん、一夏のためだもん」

一夏「ありがとな、シャル」

シャル「一夏も、篠ノ之さんと末長く幸せにね」ニコッ


171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 19:49:11.49 ID:oFRGIMdM0

これ逆のパターンだったらぶちギレるだろ


173: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:54:07.48 ID:EJ9P4hkC0

――――

一夏「ただいまー」

箒「おかえりなさいあなた、鞄を」

一夏「はい、いつもありがとうな」

箒「いえ、これも妻の仕事ですから」

箒「お風呂も、お夕飯にも出来ますよ」

一夏「じゃ、風呂から」

箒「はい、準備しますね」


175: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 19:57:26.39 ID:EJ9P4hkC0

― 風呂
一夏「ふぅ…」

一夏(今日で、箒を騙すのも終わりだな)

一夏(箒の顔色が悪かったり、昨日の布団の中でもあんなんだったしさ)

一夏(本当に、悪い事しちゃったなぁ)

一夏(明日、俺も箒にちゃんと謝らなきゃ)

箒「あなた、お洋服置いておきますね」

一夏「はいよー、ありがとう」


176: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:02:02.54 ID:EJ9P4hkC0

―――――――

一夏「いただきます」

箒「召し上がれ」

一夏「ん、今日も美味いな」

箒「そればっかり」ニコ

一夏「いやいや、本当に美味しいから言う事無いって」

箒「前も言いましたけれど、一夏さんの事を想って作っていますからね」

一夏「感謝するよ、箒」

箒「いえ、夫を立てるのが妻ですからね」


178: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:03:50.22 ID:EJ9P4hkC0

―――――― 布団

一夏「なぁ箒」

箒「なんでしょうか…」

一夏「明日、箒に伝えなきゃいけない事があるんだ」

箒「…」

一夏「だから、明日はシャルも一緒に来る」

一夏「まぁ、飯とかは用意しなくてもいいからさ」


箒「…なんで」ボソッ


一夏「え?」

箒「…いえ、何も わかりました、家でお待ちしてますね」ニコッ

一夏「あぁ、おやすみ」

箒「おやすみなさい…」

一夏「・・・・」zzz

箒「一夏さん…」ギュ


179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 20:04:34.33 ID:rnrb6hk50

うああああああ


185: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:06:56.86 ID:EJ9P4hkC0

― 7月7日 シャルロット・デュノア宅

シャル「なんで、今日一夏来なかったんだろう…」

ピンポーン

シャル「誰だろ…」

シャル「はーい」ガチャ

箒「お久しぶりです」

シャル「あ、篠ノ之さん」

シャル(うわぁ… 結婚式の時よりずっと綺麗になってる…)

箒「一夏さんの件で来ました」ニコッ

シャル「うん、今日一夏はどうしたの?」

箒「上がってもいいでしょうか?ここで話すのもなんですし…」

シャル「あ、どうぞー ちょっと散らかってるけどね」


195: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:13:54.90 ID:EJ9P4hkC0

箒「一夏さん、今日は調子が悪いみたいで」

シャル「え、そうなの?」

箒「えぇ、朝から布団に入りっぱなしでご飯も食べれないみたいなんです…」

シャル「そうなんだ…」

シャル(じゃあ、まだネタばれは駄目だね)

シャル「で、どうして今日はここに来たの?」

箒「その… 一夏さんがシャルロットさんを連れて大事な話をすると聞いたので…」

シャル「あー… それはね…」

箒「もしかして…」

箒「浮気だったりしますか…?」


201: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:17:01.00 ID:EJ9P4hkC0

シャル「!」

箒「あぁ… やっぱり…」

シャル(ここで本当の事を言うのが一番だけど)

シャル(それは一夏の頑張りを無駄にしちゃうし…)

シャル「…うん」

箒「やっぱりですか…」

シャル「そのね、篠ノ之さんがいつまでも敬語で寂しいって」

シャル「それでね…」

箒「大丈夫、わかってますから…」


209: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:21:29.03 ID:EJ9P4hkC0

箒「一夏さんの事、幸せにしてあげてくださいね」

シャル「うん…」

箒「いつまでも、一夏さんと一緒にいてあげてくださいね」ポロポロ

箒「それでは…」スッ

シャル「え… 篠ノ之さん… それ… 包丁…」

箒「…一夏さんの元に行ってあげてください」ニコ


214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 20:23:11.08 ID:9laf4d+C0

やっぱりか



やっぱりか………


219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 20:24:01.30 ID:WDzNccuP0

ちょ!えええええええええええええええ


220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 20:24:39.54 ID:z9I/KMWi0

セーブポイント!!


232: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:27:31.59 ID:EJ9P4hkC0

シャル「きゃあああああああああ!!!!!」

ガチャ

一夏「なーんてな!逆サプライズだ!」

シャル「」

箒「もう… 一夏さんったら本当に悪趣味なんですから…」

一夏「千冬姉に『デュノアを少し懲らしめてやれ』って言われてな 面白そうだったからさ」

シャル「」

箒「きゃあ!シャルロットさん気絶してますよ!」

一夏「ちょっと、やり過ぎたか…」

箒「…もう、私も本当に浮気されたんだと思ったんですからね!」

一夏「悪かったな、でも一生大事にするよ」ギュ

箒「一夏さん…」


チュ


-Fin-


257: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:35:46.25 ID:EJ9P4hkC0

-後日談-
一夏「箒がめちゃくちゃ甘えてくるんだが」


258: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:37:10.53 ID:EJ9P4hkC0

― 居酒屋


弾「はぁ?」

一夏「だから、箒がめちゃくちゃ甘えてくる」

弾「この前まで敬語しか使わなくて寂しい、とか言ってただろうが」

一夏「まぁ、、そうだったけどあの日を機に…」

弾「あぁ、逆ドッキリか」


262: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:38:50.12 ID:EJ9P4hkC0

―――――
―――

シャル「ん… あれ…」

一夏「お、目覚めたか」

箒「一夏さんがやり過ぎたせいで」ブツブツ

シャル「いーちーかー… 説明してもらえるかなぁ…?」ゴゴゴ

一夏「は、はい!」


267: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:42:38.67 ID:EJ9P4hkC0

――――――
千冬「おい、一夏」

一夏「ん?」

千冬「デュノアとの計画を全部はけ」

一夏「だから、それはシャルが話したんだろ?」

千冬「あぁ、だからこそ全部を話して貰いたい」

千冬「あの小娘、まだお前が私の教え子だった時からお前にちょっかいを出していたからな」

千冬「ここらで灸を添えてやる」

一夏「おいおい…」

千冬「お前も協力しないというのならば、学生時代に隠していた成人向け雑誌を篠ノ之の元に送りつけるぞ」

一夏「…え?」

千冬「それを読みながら行為に耽っているお前の写真も」ピラッ

一夏「はい!手伝わせて頂きます!」


268: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:46:14.62 ID:EJ9P4hkC0

――――――
――――
――

一夏「というわけでして…」

シャル「むー、千冬さんに一本取られちゃったか…」

箒「わざわざ、一夏さんの為に汚れ役になっていただきありがとうございます…」

シャル「ううん、気にしなくていいよー…」

シャル「でも、ちゃんと甘えてあげなきゃだめだよ?」

シャル「もし、また一夏が寂しいなんて言ったら今度は本当に一夏の事取っちゃうからね」

一夏「おい、シャル… それは…」

シャル「一夏は黙ってって」

一夏「はい…」


272: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:50:28.49 ID:EJ9P4hkC0

箒「…大丈夫ですよ」

シャル「え?」

箒「今日から一夏におもっきり甘えるので!」ギュ

一夏「お、おい…///」

シャル「…はぁ、やっぱ僕じゃダメだったね」


―――
―――――


弾「別に良いじゃねーかよ」

一夏「その、なんて言えば良いんだ… なりふり構わず甘えてくるからさ」

弾「例えば?」


―――――
―――


278: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 20:54:19.04 ID:EJ9P4hkC0

一夏「ただいまー」

箒「おかえりなさい、あなた お風呂にする?ご飯にする?それともワ・タ・シ?」

一夏「な、なんだよ急に…」

箒「はーやーくー」

一夏「じゃあお風呂で…」

箒「わかった、じゃあ一緒に入ろっか?」

一夏「なんでそうなるんだよ!」

―――――
―――

一夏「とか」

弾「あぁ、バカップルってやつか そうですか、自虐風自慢ですか」

一夏「最近はさ、俺の事いっくんって呼ぶんだぜ…」

一夏「あいつの姉さんそっくりだよ…」

弾「あー、こいつ爆発しねーかなー」


286: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/24(火) 21:02:46.87 ID:EJ9P4hkC0

一夏「外で買い物している時もさ」

――――――
箒「いっくん、手つなご?」

一夏「ちょっと恥ずかしいな…」

箒「結婚してるんだから気にしないの!」ギュッ

一夏「おいおい、そんなに寄ったら歩きづらいって…」

―――――
一夏「てな感じで腕を組んでくるっていうか…」

弾「はいはい、そーですか」

一夏「はぁ、また昔の箒に戻らないかなー」

弾「お前、本当に屑だな」

一夏「そうか?」

弾「間違いない、お前はクズ野郎だ もう俺は帰るからな、末長く幸せに暮らしやがれバカ野郎」


一夏「行っちまった…」


299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 21:28:16.46 ID:xEuIwycN0

セシリア「全く」

ラウラ「私たちが」

鈴「出てない」

山田「先生悲しいわ」

セシリア・ラウラ・鈴「先生はいらない」

山田「>>1乙面白かった」


302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/24(火) 21:36:38.38 ID:RwgfNYx+0



関連記事
スポンサーサイト