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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

四条貴音「らぁめんを食べに参ります」フロンタル「私も行こう」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 10:46:36.68 ID:yUnPwkll0

貴音「あ、あなたは…?」

フロンタル「私はフル・フロンタル 現在のネオジオンの総帥だ」

貴音「ねお、じおん… ふる、ふろんたる…?」

フロンタル「ふむ 確かに急に言われても分からないこともあるだろう 今は私がフロンタルだということを覚えてくれればいい」

貴音「わかりました ふろんたる殿」

フロンタル「そして君は?」

貴音「私は四条貴音… それ以上でも以下でもありません」

フロンタル「ほう ミステリアスだな…」

貴音「みすてりあす…」

フロンタル「済まない 君の言語レベルにまで下げるのは難しそうだ」

貴音「無理に合わせることはないのですよ 会話、は本来楽しむものです」

フロンタル「いいことを言う」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 10:52:00.29 ID:yUnPwkll0

貴音「こちらです」

フロンタル「ふむ 達人の雰囲気を感じるな」

貴音「ええ ルールを知らない者は、らぁめんを食べる資格なしとまで言うお店です」

フロンタル「それは手厳しいな 君を参考にさせてもらう」

貴音「はい まずはそこでちけっとを買って出すのです」

フロンタル「なるほど」

貴音「麺カタ辛め野菜ダブルにんにく脂増し増し」

フロンタル「…済まない、やはり君の言語レベルに合わせるのはむずかしいようだ 今度はこちらが分からない」

貴音「なるほど 初心者の方は無言で出せば良いと思いますよ」

フロンタル「そうさせてもらう メンカタカラメヤサイダブルニンニクアブラマシマシ?」

貴音「もう記憶したのですね 店員にはそれで伝わってしまったようです」

フロンタル「なに?」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 10:55:46.88 ID:yUnPwkll0

ゴトン

貴音「来ましたね いただきましょう…」

フロンタル「…ずいぶんとダイナミックなラーメンだな ラーメン、というもの自体食べるのは初めてだが」

貴音「……」モグモグ

フロンタル「…む、なるほど 出たら黙って食べろということか… 私もいただこう」

貴音「……」モグモグ

フロンタル(…なんだこれは こんなに内臓に来るものなのか ラーメン…)

貴音「……」モグモグ

フロンタル「…進まないな 何故私と君のラーメンはこんなに盛り上がっている?」

貴音「ごちそうさまでした  …最初に私の言葉を復唱したはずですよ?」

フロンタル「当然のように言われてもな… うぷっ 重い」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 10:59:37.46 ID:yUnPwkll0

貴音「いい昼食を取ることができました」

フロンタル「なるほど… 使い方次第では兵器にもなるな ラーメン」

貴音「では私は午後からCMの撮影があるので失礼します」

フロンタル「しーえむ? それはなんなのか説明を求めても問題はないかな?」

貴音「こまーしゃる… 主に企業の売る製品などをアピールするものです」

フロンタル「なるほど ジャパンにはそんな傾向があるのか 勉強になったよ ありがとう」

貴音「いいえ… 先ほど会ったのも何かの縁 またいつか、らぁめんを共に食べに参りましょう…」

フロンタル「ああ だがラーメンは遠慮したいな」

貴音「らぁめんを遠慮…? 面妖な!」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 11:04:11.05 ID:yUnPwkll0

貴音「…ところで、どちらまで付いてくるつもりなのです ふろんたる殿」

フロンタル「いや済まない 1つ大きな問題があってな」

貴音「まだ時間はあります 私で解決できるならば聞きますよ」

フロンタル「実は仮眠をとっていたのだが 目覚めたらこのジャパンにいたのだよ」

貴音「…? どういうことです?」

フロンタル「いや分からない だが、ここまで行動すると夢といった単語1つでは片付けることはできない」

貴音「…聞いたことがあります 眠っている間に勝手に行動をしていまう 夢遊病!」

フロンタル「むゆうびょう? 不思議なネーミングだが、気になる語呂だな」

貴音「要因は何なのか、ということは完全には解明されていないようです」

フロンタル「それは参ったな」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 11:06:30.00 ID:yUnPwkll0

貴音「む、そろそろ打ち合わせの時間になってしまいます 終わったらまたお聞きしましょう」

フロンタル「ありがとう いつ頃終わる?」

貴音「16時を目途にすると言っていました」

フロンタル「1600か 了解した」



貴音「何者なのです あの殿方は…」

貴音「らぁめんを食べに行こうとする私に突然ついてくるなど…」

貴音「はっ! まさか すとーかー というものでは!?」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 11:11:13.07 ID:yUnPwkll0

フロンタル「ふむ どうするか」

美希「あ、あの服可愛いの… いたっ」ドカッ

フロンタル「…おっと済まない、少し考えごとをしていた… 大丈夫かな?」スッ

美希「あ、こちらこそごめんなさい… ありがとうなの、おじさん」スタッ

フロンタル「おじさんか」

美希「おにいさんかな…?」

フロンタル「その気持ちは嬉しいが、お兄さんでは無理があるな」

美希「じゃあおじさんだね …ね、なんで仮面つけてるの?」

フロンタル「…む、特に理由はないよ これはファッションのようなものだ」

美希「ファッション… おじさん、悪いけど… 言っていい?」

フロンタル「なんだ?」

美希「その仮面はちょっと…って感じなの…」

フロンタル「バカな」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 11:15:03.83 ID:yUnPwkll0

美希「おじさんが選んだの?」

フロンタル「ああ こう見えて少々落ち込んだよ」

美希「ごめんなさいなの… ね、美希がいい仮面選んであげよっか!」

フロンタル「いや… 最悪はずしていても構わないのでね 指摘されて気づいたがタウンの中心で仮面はまずいか」カチャ

美希「…!」

フロンタル「どうした?」

美希「顔、すごく整ってるの… 俳優さんかなにか?」

フロンタル「いや とある団体のリーダーとでも言えば納得してくれるかな」

美希「あの仮面つけてるくらいだし… 宗教…?」

フロンタル「いや待て それはない」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 11:17:42.40 ID:5V5togEI0

ストーカーと勘違いしてどう対応していいのかおろおろするお姫ちんかわいい


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 11:21:19.24 ID:yUnPwkll0

美希「あっそうだ CM撮影があるんだった」

フロンタル「ん? 君もか ジャパンの女性はだれでもコマーシャルに出るものなのか」

美希「えっと、どういうこと?」

フロンタル「先ほどもコマーシャルを取りに行くという女性にあってね 四条貴音と言っていた」

美希「貴音さんにあったの?」

フロンタル「知り合いか? ならば急いだ方がいい 先ほど、そろそろ始まると言って入って言ったからな」

美希「あ!本当なの!遅刻しちゃう、ありがとうなのおじさん!」

フロンタル「ああ こちらこそ(?)」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 12:23:44.24 ID:yUnPwkll0

-16時-

フロンタル「そろそろだな」

貴音「あ…フロンタル殿…」

フロンタル「ああ済まない やはり、君に相談に乗ってもらおうと思ってね」

貴音「その前に、1つだけ率直に聞いてもよろしいですね」

フロンタル「む、なんだ?」

貴音「あなたは私のすとーかーではありませんか?」

フロンタル「ストーカー? いや分からないが どういう意味だ?」

貴音「主に自分の好きな異性に、異常なまでの好意を持ってつけまわしたりする者のことですよ」

フロンタル「なに? とんでもない」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 12:28:57.96 ID:yUnPwkll0

美希「あ、おじさん! 来てたの?」

フロンタル「君か 彼女が私を誤解しているようだ 説明してくれないか?」

貴音「美希とも知り合いだったのですね」

美希「貴音、このおじさんは変な人だけど怪しい人じゃないから…」

フロンタル「ほう 君は愉快なフォローをするな」

貴音「あなたがそういうのなら… 今は保留としましょう」

フロンタル「ありがとう 美希くん」

美希「どういたしましてなの!」

フロンタル「…しかし君たちは歳甲斐にもなく忙しそうだな」

美希「美希と貴音さんは、アイドルなの」

貴音「そうです 楽しいものですよ あいどる」

フロンタル「アイドルか どの時代、どの世界にもいるものだな…」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 12:45:07.10 ID:yUnPwkll0

貴音「ふろんたる殿は、仮眠を取っていたら急にここにいたようですよ」

美希「え…? ちょっと分かんないの…」

フロンタル「私は宇宙にある、他の「星のようなもの」に住んでいた」

フロンタル「そこで普段のように仮眠を取っていると、気づいたらこの日本にいたのだよ」

フロンタル「それ以上は説明のしようがないな…」

美希「へえ… それって、不思議空間とかに巻き込まれた主人公って感じだね」

フロンタル「面白いことを言う 不思議空間、は信じたくはないが…」

貴音「とりあえずここで立ち話もなんです… らぁめんを食べながら考えるとしましょう…」

フロンタル「先ほどのラーメンは勘弁してくれ」

美希「美希もあんまり夕方以降はカロリー取りたくないの…」

貴音「らぁめんくらいのカロリーでは太りませんよ 美希」

美希「それは貴音さんだけなの…」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 12:48:39.29 ID:yUnPwkll0

貴音「では本日はこちらのらぁめんにしましょう あっさりしていてカロリーも低く、ふろんたる殿にも優しい味ですよ」

フロンタル「ふむ、ラーメンという選択からは逃れられんのか」

美希「あっ、ここテレビで女の子に人気って言ってたの!」

貴音「ええ ここなら美希も気にせずに食べられるでしょう」

美希「ありがとうなの! 貴音さん!」

貴音「大人3名… どちらでも構いません」

「カウンターにどうぞー」

フロンタル「ふむ ここは殺伐としていないな」

貴音「先ほどの店は特別なのですよ 本来はこういった雰囲気の店が多いのです」

美希「おじさんも、ご飯くらいゆっくり食べたいよね」

フロンタル「宇宙ではあまりゆっくり食べている時間はなかったのでね これは嬉しい」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 12:51:41.90 ID:yUnPwkll0

マリーダ「すまない、この味噌ラーメンのセットを」

フロンタル「む…? この声は…?」

マリーダ「なっ… 大佐…? フル・フロンタル大佐!?」

フロンタル「やはりマリーダか 何故ここにいる!?」

マリーダ「そ、それが…」

貴音「どうやらお知り合いがいたようですね」

美希「なんだか共感しあってるように見えるの…」

フロンタル「なるほど 仮眠か やはり私と同じようだな」

マリーダ「フロンタル大佐もなのですか?」

フロンタル「しかしマリーダがラーメンとは 似合わないものだな」

マリーダ「失礼ながら、大佐ほどの方にラーメンも似合わないと思います…」

フロンタル「ほう、なかなか言う」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 12:56:54.90 ID:yUnPwkll0

美希「おじさん、このお姉さん誰?」

マリーダ「貴様!フロンタル大佐をおじさんとは…」

フロンタル「いいマリーダ、気にするな 彼女はマリーダ・クルス 私の部下の部下といったところだ」

貴音「なるほど… まりーだ殿ですね」

マリーダ「あ、ああ…」

フロンタル「よろしく頼むよ …しかしマリーダがいるとなると心強いな」

マリーダ「いえ…私も正直どうすればいいか分からず…」

美希「なんでお姉さんはここに?」

マリーダ「入り口で客寄せをしている店員が可哀そうだったのでな… ちょうど空腹だったから入ったまでだ」

美希「へえ 結構いい人だね」

貴音「まりーだ殿は人情に厚いお方なのですね 尊敬に値します」

美希「貴音さんに尊敬されるってすごいの!」

マリーダ「大佐、この少女2名は…」

フロンタル「貴音と、美希 私がやや世話になった」

マリーダ「大佐が…? わ、わかりました」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:01:34.29 ID:yUnPwkll0

美希「噂通り おいしいの!」

フロンタル「これは美味だな 妙な重さもなく、スルスルと入っていく」

貴音「フロンタル殿はりぽーたーができそうですね」

フロンタル「リポーター? 文字通りならリポートするのか?」

貴音「ええ らぁめんの良い点をアピールすることで、そのお店の評判をあげてあげるのです」

フロンタル「ほう ある意味、コマーシャルに近いものがあるな」

マリーダ「……」ズルズル
マリーダ「ケホッケホッ」

美希「ぷっ お姉さん湯気で噎せてるの」

マリーダ「うるさい… 初めて食べたから勝手がわからないんだ」

美希「最初はふーふーして食べるんだよ? じゃないと熱くって、むせなくてもやけどしちゃうよ」

マリーダ「そういうものなのか… ふーふー」

フロンタル「…ふっ」

マリーダ「大佐まで笑わないでください」

フロンタル「これは悪かったね」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:05:43.60 ID:yUnPwkll0

貴音「おいしかった場合は、勘定の際に店の人に一言お礼を申し上げるのも ルールの1つですよ」

フロンタル「なるほどな 勉強になる」

美希「おいしかったです! ごちそうさまでした」

貴音「美希のように…」

フロンタル「なるほど  おいしかったよ ありがとう」

マリーダ「ご、ごちそうさま…」

貴音「気持ちの良い食事でした」

マリーダ「大佐…これからどうするんです?」

フロンタル「ふむ 私にもなにも浮かばんよ… 不明な要素が多すぎる」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:08:56.74 ID:yUnPwkll0

貴音「急に来たとなると 泊まる場所もないのでしょうね」

フロンタル「ああ ないな… 今日中には解決しそうにない 泊まる場所は確保したいな」

美希「どうしてもなかったら、カプセルホテルを使うといいの」

貴音「ええ かぷせるほてるならば安く済みますよ」

マリーダ「では大佐、手配しておきます」

フロンタル「いやまだいい マリーダも一緒に来い 離れて合流できなくなったら終わりだ」

マリーダ「は、はい…」

美希「携帯ないの?」

マリーダ「通信機ならあるが… ここでは」ピーッガガガ

フロンタル「先ほど試したよ ここでは使い物にならない」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:13:55.49 ID:yUnPwkll0

マリーダ「美希… ここには、宇宙に上がれる乗り物などはないのか?」

美希「名前で呼んでくれたの! なんか嬉しいな?」

マリーダ「そ、そうか それでないのか?」

美希「スペースシャトルとかかなぁ…」

貴音「すぺいすしゃとるを確保するのは非常に困難といいますか… 金銭的に厳しい者があると思いますよ」

フロンタル「後払いではダメなのか? 今は少ししか持ってないが 宇宙に上がれば金銭的な問題はない」

貴音「恐らく不可能です 宇宙で降りるのならば片道ということになりますね」

マリーダ「謎の力で起こった事象を、物理的に戻すのは無理か…」

フロンタル「そもそもこの世界にはコロニーなどが存在しているのかすら危うい 別の空間なら対処は不可能だな」

マリーダ「……申し訳ありません なにも浮かばず…」

フロンタル「気に病むことはない この状況ですぐに打破策が浮かぶ者の方が異常だ」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:19:51.92 ID:yUnPwkll0

美希「今日は休んで、明日また考えるのがいいと思うな?」

フロンタル「そうだな… 妙なことが起こりすぎて柄にもなく「疲れた」ようだ…」

マリーダ「大佐、お疲れならすぐに…」

フロンタル「大丈夫だ マリーダは心配性だな」

マリーダ「大佐に何かがあったら申し訳が立たなく、生きていられません…」

フロンタル「そこまで忠実な部下を直属に持つジンネマン大尉はうらやましいものがあるな」

貴音「フロンタル殿? それで今日はどうなさるのです?」

フロンタル「もう少し情報が欲しいな この星のコントロールを行える部屋などはないのか?」

マリーダ「ジャパンがあるのなら地球です さすがに自然の惑星をコントロールは…」

貴音「惑星をこんとろーる…」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:24:12.74 ID:yUnPwkll0

フロンタル「…ふむ、考えるのはやめにしよう マリーダ カプセルホテルの確保をしにいくぞ」

マリーダ「了解しました」

フロンタル「貴音、美希 世話になったな 私とマリーダはあそこのカプセルホテルを使う」

美希「美希なんにもしてないのー」

貴音「らぁめんを人に教えることができて楽しかったですよ」

フロンタル「恐らく明日もこのホテルの付近にいると思う もし再会があればまたよろしく頼むよ」

マリーダ「よ、よろしく頼む…」

美希「はいはーいなの! またね、おじさん おねえさん!」

貴音「失礼します ふろんたる殿 まりーだ殿」

フロンタル「どうかな 悪くはない子たちだろう」

マリーダ「ええ…まぁ…」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:27:15.36 ID:yUnPwkll0

-カプセルホテル-

フロンタル「こうも狭いものなのか マリーダ?」

マリーダ「恐らくカプセルと言う名前から思うに スペースを使わずに安く済ませる戦略ではないかと…」

フロンタル「なるほどな 寝づらい」

マリーダ「それと大佐 恐らくこれは1人で1部屋使うものです」

フロンタル「狭すぎると思ったよ それに部下と言えど男女が1部屋ではまずいだろう もう1部屋確保を頼む」

マリーダ「私などに気を使っていただかなくとも…」

フロンタル「そうだな …では私が狭くて辛いからと言っておこうか」

マリーダ「…ありがとうございます」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:30:25.29 ID:yUnPwkll0

-朝-

フロンタル「うむ よく寝た」

マリーダ「おはようございます 近場の店で朝食を確保しました お弁当です」スッ

フロンタル「これは…? 便利なものがあるものだな ありがとう」

マリーダ「いえ 今日はどうなさいますか? 策がないことには…」

フロンタル「…この星は、戦いがないのだな」

マリーダ「は…? え、ええ そのようですね」

フロンタル「気を使わずに1日生活をしただけで この生活がいいものだと思えてしまうよ カプセルホテルは避けたいがね…」

マリーダ「…それは …同感です」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:33:22.53 ID:yUnPwkll0

フロンタル「とにかく情報を求めるしかあるまい」

マリーダ「そうですね 一度わかれて、ここで情報をまとめますか?」

フロンタル「なるほどな いい考えだ 1300にここでいいかな?」

マリーダ「はい、わかりました大佐」



フロンタル「さてどうしたものかな」

貴音「おはようございます ふろんたる殿」

フロンタル「む、君か 朝からこのような場所にどうした?」

貴音「いいえ 少し気になったものですから…」

フロンタル「いい子だな 君も」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:35:56.53 ID:yUnPwkll0

貴音「美希は今日はふるすけじゅーるで来れないと思います」

フロンタル「そうか アイドルは多忙だな」

貴音「私は今日は予定がありません」

フロンタル「いや、そういう意味で言ったのではないんだが…」

美希「…? なにがですか?」

フロンタル「いやなんでもない 私が考えすぎだった」

貴音「ああそれと 朝食は済ませされてしまいましたか?」

フロンタル「ああ マリーダが弁当を買ってきてくれてね」

貴音「そうですか…… 昼食はご一緒にいかがでしょうか?」

フロンタル「…念のために聞いておきたいのだが」

貴音「らぁめんですよ」

フロンタル「やはりか」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:41:12.17 ID:yUnPwkll0

フロンタル「しかし本当に情報がない どうしたものか」

貴音「ふろんたる殿 焦らず、ゆっくりとが成功の秘訣です 焦っても結果は出ませんよ」

フロンタル「それはそうだな 急いでも、焦らずと言ったところか」

貴音「ところで私は朝食を食べていないのです お腹がすきました」

フロンタル「いやすまないが満腹だ 1人で…」

貴音「アイドルが1人でらぁめん… 今は慣れましたが、とても寂しいものなのですよ…」

フロンタル「…わかった 私は餃子でも食べているから…」

貴音「ありがとうございます…!」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:44:49.40 ID:yUnPwkll0

貴音「ちゃあちゅうめんを1つ」

フロンタル「うぷっ ぎょ、餃子を1枚…」

貴音「どうされたのです? 口を押さえて…」

フロンタル「君はよく朝から油の臭いで食欲が出るな」

貴音「もう10時ですよ 朝ではありません」

フロンタル「昼とは言い難いだろう…」

貴音「10時はお昼です」

フロンタル「わかった… 君はなんだかんだで頑固だな」

貴音「それにしても 人がいませんね」

フロンタル「10時だからだろう」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:49:55.02 ID:yUnPwkll0

貴音「……」ズルズル モグモグ

フロンタル「…」モグ・・・モグ・・・

貴音「……」モグモグ

フロンタル「貴音 残りの餃子、食べるかな」

貴音「要らないというのならばいただきますよ」

フロンタル「済まない 食欲的に今は厳しいのでね うっぷ…」

貴音「ふろんたる殿はおいくつなのです ここは油は少ない方ですが…」

フロンタル「年齢のせいで脂がきついというわけか 君も、なかなか言う」

貴音「恐れ入ります…」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:52:35.46 ID:yUnPwkll0

フロンタル「しかし君はおいしそうに食べる 食欲がなくてもおいしさは伝わってくるよ」

貴音「ではスープだけでもいかがです」

フロンタル「いや…」

貴音「…そうですか… おいしさを分かち合いたかった…」

フロンタル「…仕方ないな そのスプーンはどこにある」

貴音「レンゲのことですね これで構いません」

フロンタル「いやだが君が使ったものだろう 君に申し訳ない」

貴音「気に致しません むしろ洗い物を増やす方がお店に失礼です」

フロンタル「凄まじい心意気だな ある意味尊敬できる …ではいただこう」ズズッ

貴音「いかがです?」

フロンタル「…まんざら油っぽくもないな おいしい」

貴音「よかったです」パァ


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 13:57:33.57 ID:yUnPwkll0

貴音「さて お昼には他のらぁめんに行きましょう」

フロンタル「まて 今のは昼では…?」

貴音「10時は朝ですよ」

フロンタル「言っていることが違うぞ…」

貴音「冗談です 朝を抜いてしまったので昼食を2回とります」

フロンタル「…アイドルとは思えない発言だな」

貴音「問題はありません」

フロンタル「待てよ 今更だが君ほどの年齢なら学校に行くものではないのか?」

貴音「…いえ、私は学校には通っていませんので」

フロンタル「そうか ならば野暮なことを聞くのはここでやめよう」

貴音「ありがとうございます」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:00:16.07 ID:yUnPwkll0

フロンタル「なにも浮かばずに1200になってしまったか」

貴音「ではらぁめんを食べに行きましょう!」

フロンタル「君は本当にフリーなのだな まさかついてくるとは思わなかったよ」

貴音「ふふ ラーメンの良さを分かっていただけるのが嬉しいのですよ」

フロンタル「そうか どこで食べるんだ?」

貴音「決めて良いのですか?」

フロンタル「君が食べたいんだ、君が決めるべきだろう それに私は店を知らないのでね」

貴音「わかりました ではこちらへ…」

フロンタル「1時間もあれば食べて往復できるか 連絡はいらんな」

貴音「どうかしましたか?」

フロンタル「いや、なんでもない 行こうか」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:04:04.16 ID:yUnPwkll0

貴音「こちらです ふろんたる殿が参っているようなのであっさり系を…」

フロンタル「君がガツガツ行きたいならこってりでも構わないよ」

貴音「いいえ 今求めているのはおいしさの共有です」

フロンタル「…そうか すまない」

貴音「いいえ こちらこそ付き合っていただいてありがとうございます」

フロンタル「君があまりにも寂しそうな顔をしたのでね 浮かばん間は付き合うよ」

貴音「…そうですか 感謝してもたりませんね」

フロンタル「構わんよ 入るぞ」

貴音「はい …味噌コーンバターを2つ」

フロンタル「また重そうな名前だな……」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:08:29.57 ID:yUnPwkll0

貴音「ここの味噌コーンバターは、あっさりしているのです」ズルズル

フロンタル「本当だな これは美味だ」ズルズル

貴音「ふふ 食欲が不思議と高まっていませんか?」

フロンタル「おお… 確かにそうだな 先ほどの満腹感がない」

貴音「それがらぁめんの魔力ですよ」

フロンタル「参ったな まさかここまでラーメンに引き込まれるとは」

貴音「引きこまれる… その例えはあながち間違えてはいませんね」

フロンタル「む、そうなのか…?」

貴音「さて ごちそうさまです」

フロンタル「君はずっと喋っていたのにいつ食べていたんだ…」

貴音「乙女の秘密ですよ」


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:12:42.57 ID:yUnPwkll0

フロンタル「ようやく食べ終わった スープはやはりバターで少々重いな」

貴音「若者の物足りないという言葉を元に、スープで満腹になれるようにしたそうです」

フロンタル「ふっ 私は若者ではないのでな」

貴音「あっ すねてしまいましたか…?」

フロンタル「大人にそういうことを聞くものじゃないよ …もう一軒、などと言うのはさすがに勘弁してくれよ 貴音くん」

貴音「無理はさせませんよ おいしくないと言われたら私も寂しいですから」

フロンタル「…そうか 君はどうする? 私は一度マリーダと合流するのだが」

貴音「予定はないので ついていっても良ければ…」

フロンタル「ま、まぁ構わないが そのだな 夕食は…」

貴音「らぁめん…」

フロンタル「……だろうな…」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:21:26.69 ID:yUnPwkll0

フロンタル「マリーダ 戦果は?」

マリーダ「申し訳ありません なにも…」

フロンタル「私もだ 済まないな」

マリーダ「大佐…? 妙にその、服が縮んで…」

フロンタル「ああいや、服ではなく私が…」

貴音「夕食のらぁめんは、ややこってりしたものを」

マリーダ「何故貴音が一緒に?」

フロンタル「途中であってな… ラーメンを食べさせられた」

貴音「た、食べさせられた… やはりそういう気持ちだったのですね」

フロンタル「冗談だ すまない おいしかったよ」

マリーダ(大佐が頑張っている…)

フロンタル「午後も引き続き情報収集だ… 以上」

マリーダ「はっ」
マリーダ(私が頑張らなくては)


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:24:27.30 ID:yUnPwkll0

フロンタル「…それで貴音くん 夕飯と言っても早くても1800までは食べる気はないが ずっとついてくるのか」

貴音「はい ふろんたる殿の助けになれば幸いです」

フロンタル「そ、そうか……」

貴音「どうされたのです もしや、私と行動するのは疲れますか…?」

フロンタル「…いや違う 食べすぎで動きにくくてな」

貴音「そ、そうでしたか お次はどうなさるのです?」ワクワク

フロンタル「わくわくするな 手段が本当にないからどうしようもないな…」

貴音「…いっそ、このままここに住んでしまってはいかがですか」

フロンタル「なに…?」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:27:21.36 ID:yUnPwkll0

貴音「私はうれしいのです らぁめんを分かってくれる方がいて」

フロンタル「あの味だ ラーメン好きなど探せばいくらでもいるだろう」

貴音「いても、何故か私と話してくれないのです…」

フロンタル「君が年齢にそぐわない美しさを持っているからだろう まわりは話しかけにくいのだよ 良い意味でな」

貴音「それでもふろんたる殿は話しかけてくれました」

フロンタル「あ、ああ… それはそうだが…」

貴音「お願いします お金が足りないのなら私の家に泊まっても構いません」

フロンタル「そこまでの覚悟か… ふむ…」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:29:46.74 ID:yUnPwkll0

貴音「ダメでしょうか…?」

フロンタル「…それも、悪くないのかもしれないな」

貴音「本当ですか!?」

フロンタル「君は、私に合いそうな仕事を探せるか?」

貴音「…そうですね 本気を出せば」

フロンタル「なるほど ならばいいだろう 私はこの地球に残ると宣言する」

貴音「ありがとうございます!」

マリーダ(まずい言葉を聞いてしまった…!)


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:33:57.44 ID:yUnPwkll0

フロンタル「具体的にどういった仕事がいいのだろうな 今までは主にパイロットだったのだが」

貴音「…ぷ、ぷろでゅーさーはどうでしょう」

フロンタル「…プロデューサー? 何をする仕事だ?」

貴音「アイドルの仕事の予定を立てるなど、すけじゅーる管理を主にする仕事です 私を輝かせてください」

フロンタル「つまり君のマネージメントをするのか 金になるのか?」

貴音「はい らぁめんを食べて普通に過ごすくらいならば余裕ですよ」

フロンタル「らぁめんは確定か… だがまぁ、いいだろう…」

貴音「そうですか! では、これからよろしくお願いします」

フロンタル「任せてもらおうか」


つづく?


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/11/17(木) 14:39:36.46 ID:yGDuAuVI0

おもしろいぞ!




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