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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

入須「える…える」ハアハア 折木「」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 00:55:04.22 ID:v2ahF5mO0

折木「入須先輩?」

入須「はっ!……やあ、折木君。では私はこれで」

折木「何してたんですか?千反田の名前が聞こえたんですが」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 00:59:15.51 ID:v2ahF5mO0

入須「いや、空耳ではないか?かえる…かえると言ってたからな。さて、私は帰らせてもらおう」

折木「いや、なにナチュラルに帰ろうとしてるんですか」グイッ

入須「ひゃっ!なにをするんだ!?放せ!」

折木「いやいや、なにをしてたか説明してもらいます」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:03:12.42 ID:v2ahF5mO0

入須「…言わないとダメなのか?」

折木「言わないとダメです」

入須「…くっ。」

折木「(そんなに話したくないことなのか?)」

入須「いいだろう。話したら帰らしてもらうぞ」

折木「いいですよ。ではどうぞ」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:08:32.48 ID:v2ahF5mO0

入須「いや、なに。あれだ…。えるの座ってる椅子に顔を擦り付けてただけだ///」

折木「」

入須「おい、聞いてるのか?」

折木「(だめだコイツ…早く何とかしないと)」

入須「おい?じゃあ私は帰らせてもらうからな?」

折木「いや待ってください入須先輩」

入須「なんだ、まだ用があるのか?」

折木「なんで変態行為を告白して平然と帰れるんですか」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:14:46.26 ID:v2ahF5mO0

入須「あれは変態行為じゃない!えるがきちんとした椅子に座ってるか確かめてただけだ」

折木「じゃああれですか。頬を擦り付けて材質を確認してたと」

入須「そうだ!」

折木「嘘ですよね?」

入須「ほんとうだ」

折木「じゃあ千反田に言っても構わないんですね?」

入須「もち……えっ?」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:21:47.33 ID:v2ahF5mO0

折木「じゃあ明日千反田に伝えますので、それでは」

入須「ちょっと…ちょっとまってくれないか?」

折木「はい?なんですか?」

入須「えるに伝えるのはちょっと…」

折木「なんでですか。千反田のためを思ってやったんですよね?」

入須「それは…そうだが」

折木「じゃあいいじゃないですか。それでは」

入須「ちょっと、ちょっと待ってくれ」

折木「(これは…)」

入須「あの…千反田には言ってほしくないんだ」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:26:46.41 ID:v2ahF5mO0

折木「それはまたどうして」

入須「さっきのはその…嘘…なんだ」

折木「(わかってましたけど)」

入須「だから、このことは…秘密にしてくれないか?」

折木「仕方な…(いや待てよ。これはあれだ。こないだの仕返しをするいい機会なんじゃないか?)」

入須「頼む…」

折木「いいですよ」

入須「本当か?じゃあ…!」

折木「ただし条件付きです」

入須「は…?」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:32:57.17 ID:v2ahF5mO0

折木「条件付き…と言ったんですよ」

入須「っ。仕方ない、その条件とやらを聞かせてもらおう」

折木「素直で助かります」

入須「早く言ってくれ(ばれたときは焦ったが…なんだ、問題なさそうだな)」

折木「じゃあ千反田の真似をしてください」

入須「」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:38:53.41 ID:v2ahF5mO0

折木「入須先輩?聞こえましたか?」

入須「…ああ。すまない。もう一度言ってもらえないだろうか?少しぼうっとしててな」

折木「仕方ないですね。」

入須「(私の聞き間違いか?そうだな、えるの椅子が気持ちよすぎてぼうっとしてたんだな。よし、今度はしっかりしよう)」

折木「千反田の真似をしてください」

入須「…聞き間違いじゃなかったのか」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:43:22.71 ID:v2ahF5mO0

折木「まああれです。先輩は俺の指示に従えばいいんです。楽でしょう?」

入須「まあ…そうだな。君の言うことを聞けばいいんだからな(楽…なのか?)」

折木「じゃあいいですか?」

入須「よろしく頼むよ」

折木「行為は至ってシンプルです。俺に向かって私、気になります!と言ってください」

入須「なんだそんなことか。赤子の手を捻るようなものじゃないか」

折木「じゃあお願いします」

入須「(いざとなると緊張するな…)わ…私、気になります!」

折木「あー。違いますね、全然。本当に千反田のこと見てきたんですか?」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:49:33.57 ID:v2ahF5mO0

入須「なんだと?私はえるをしっかりと見てきたつもりだ」

折木「本当にそうですか?あなたの知らない一面もあるんじゃないですか?」

入須「なにを馬鹿な…。まあいい、じゃあどう真似すればいいんだ?」

折木「そうですね。もっとこう…」グイッ

入須「きゃっ!」

折木「私、気になります!って感じです」

入須「なっ…なにをするんだ!びっくりしただろう!///」ドキドキ


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:53:33.35 ID:v2ahF5mO0

折木「いや、千反田はいつもこうですから」

入須「(はーっドキドキした///)」

折木「入須せんぱーい?」

入須「なっ…なんだ?」ドキドキ

折木「いや、上の空だったんで…。じゃあもう一度お願いします」

入須「(なんで君は平然なんだ?慣れてるのか?まあいい、今度はこちらから攻めてみよう)」

入須「私、気になります!」ズイッ

折木「うおっ!(な…なんでこんな近いんだ?いや、近くしろと言ったのは俺だが)」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 01:58:55.68 ID:v2ahF5mO0

入須「(攻めてみたのはいいが…こう、照れるな///)」

折木「あ…あの、先輩?(やばいな、千反田で少しは慣れてるとはいえ入須先輩にやられると…)」ドキドキ

入須「あの…気になるんです!(やばいわね、私。顔赤くなってないかしら///)」ドキドキ

折木「ちょっ…あのっ(やっぱり綺麗な顔立ちだな…。千反田とはまた違う美しさがあるな)」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:07:15.96 ID:v2ahF5mO0

入須「(どうしよう、引くに引けない…。ドキドキも止まらないし…あれ?もしかして私…)」ドキドキ

折木「(どうするんだコレ!?俺が持ちかけた話とは言え、引くに引けない状況だぞ!?なんかドキドキしてるし…あれ?もしかして俺…)」ドキドキ

入須「(いや、待つのよ私。冷静に。そう、私は女帝。クールに…so cool!)」ドキドキ

折木「(いや待て落ち着け。素数を数えろ…2,3,5,7あれ?1は素数だっけ?あれ?)」ドキドキ


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:13:05.34 ID:v2ahF5mO0

入須「(キャー///だめだ。落ち着けないわ!どっどうしよう…こっ、ここであえて目をつむってみるとか?)」ドキドキ

折木「(なんで目をつむってるんだ先輩は!?これはあれなのか?そういうサインなのか?)」ドキドキ

入須「(どっどうしよう…勢いで目をつむってしまったけど///早く来ないかしら///)」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:22:51.43 ID:v2ahF5mO0

折木「(据え膳食わぬはなんとやらなのか?そうなんだな?…よし、覚悟を決めよう。もう省エネ主義とはおさらばだ。俺から動こう。グッバイエコライフ)」

入須「あっ(ちっ近づいてきた///本当にするのか!よっよし。私も女帝だからな。覚悟は決まってる。来るんだ折木君!)」

折木「先輩…」

入須「折木君…」

…ガラララッ!!

折木&入須「!?」サッ

千反田「あれ?折木さんと…入須先輩?なにをしているんですか?」

折木「あっああ…入須先輩と雑談を…な?(びっ!びっくりしたああああ!)」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:27:20.91 ID:v2ahF5mO0

入須「そっ…そうなんだよ!千反田に会いに来たんだがいなくて…。それで折木君と話をしていたんだ(びっ!びっくりしたああああ)」

千反田「そうだったんですか?すみません。今日は家の用事がありましたので」

折木「そうだったな…。じゃあ千反田はどうしてここへ?」

千反田「はい、部室に忘れ物をしてしまったので…取りに来たんです!」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:33:04.51 ID:v2ahF5mO0

折木「そ…そうだったのか(じゃあ見られてない…よな?)」

千反田「ところでなんでお二人とも顔が赤くなってるんですか?」

入須「いや…それは、あれだ。夕日のせいじゃないか?」

千反田「そうですねえ。今日は夕日が綺麗ですからね…。でも、それとは関係がないと思うんです!」

折木「いや、そうだ。夕日だよ千反田。」

千反田「違います!たぶんですけど…えっと、えっと」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:36:42.60 ID:v2ahF5mO0

折木「(ま…まずい。この次に言う言葉は容易に想像できるぞ…)」

折木「い、入須先輩」ヒソヒソ

入須「どうした?」ヒソヒソ

折木「このあと千反田は厄介な存在になります!」ヒソヒソ

入須「なっ私のえるに失礼だろう!」ヒソヒソ

折木「今はそんなこと言ってる場合じゃないんです!」ヒソヒソ


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:40:29.00 ID:v2ahF5mO0

入須「じゃあどういう場合だ!」ヒソヒソ

折木「とにかく、俺の経験上これからとてつもなくめんどくさくなることが予測できるので、一旦帰りましょう」ヒソヒソ

入須「君がそこまで言うのなら…。よし、のってやろう」ヒソヒソ

折木「じゃあ3,2,1の合図で行きますね?」ヒソヒソ

入須「了解した」ヒソヒソ


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:49:12.35 ID:v2ahF5mO0

折木「3」

折木「2」

折木「1」

折木&入須「GO!」ダッ

千反田「おーりーきーさーん?」ガシッ

折木「ひっ!」ガシッ

入須「おいっ折木君、放せ!」バタバタ

千反田「折木さん、ひっ!は酷いです。傷つきました」グスッ

折木「すっすまん、千反田!」ガタガタ

入須「おいなに泣かしてるんだ!」

折木「いや、これは…」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/24(金) 02:50:57.85 ID:v2ahF5mO0

千反田「いいんです。でも、そんなことより…さっきの折木さんと入須先輩の表情…」

折木「(もう終わりだ…。グッバイ静かな放課後)」

入須「(こっこれが折木君が言ってたあの…)」




千反田「私、気になります!」


終わり



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