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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

ディケイド「プリキュアの世界?」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:13:09.65 ID:GNPAAiw/O


士「なんだ、このキラキラした乙女チックな世界は…」

夏海「眩しい…けどなんだろう、なんかすごく懐かしくて暖かい気がします。童心に帰るっていうか…」

ユウスケ「これはプリキュアの世界だね」

士「プリキュアの世界?」




※注意事項
・スレ立てには慣れてない
・レベルが低いので規制にかかる可能性あり
・SSは初挑戦なので多少の不快感はご愛敬
・もしもしとPC使い分けて投稿していく
・結構長い。お笑い系SSじゃない
・多分どっちか知らなくても楽しめるが、両方知っていた方がいい
・つべにうpされた変身シーンとかって載せない方がいいのか?



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:14:57.56 ID:GNPAAiw/O

ユウスケ「そう。士、プリキュア知らない?」

士「さあ…知らないな」

夏海「えっ、士くん知らないんですか? 長年愛されている幼女向けの変身系アニメですよ!」

士「どうして俺が幼女向けアニメのことを知らなかっただけで驚かれなくちゃいけないんだ。そしてどうしてユウスケは知ってるんだ」

ユウスケ「俺は毎年観てるからね」フフンッ

夏海「それはそれでなんかちょっと……」ドンビキー

士「………で、なんでプリキュアの世界に来たんだ?」

栄次郎「それが、実はもうすぐ十周年を迎えるらしいんだよ」

士「…それで…?」

ユウスケ「思い出せよ。俺たちの旅が始まったのも、平成仮面ライダー十周年記念だっただろ?」

夏海「なるほど、それでこうして異世界まで来て、十周年先駆け組としてみんなでお祝いしましょう、っていうわけですね!」

士「そんな簡単な話か…?」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:16:21.54 ID:GNPAAiw/O
海東「その通りだよ士! 世の中そんなに甘くない!」

ユウスケ「うわっ! 出た!」

士「勝手に俺たちの家に入ってきてレギュラーですけど的な雰囲気を出すな海東」

夏海「士くんの家でもないですけど……」

海東「まあ、そんなことはどうでもいいんだよ。実は今、このプリキュアの世界で問題が起きている」

栄次郎「問題…?」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:18:09.62 ID:GNPAAiw/O

海東「そう。このプリキュア、知っての通り変身して戦うヒロインなんだけれど、各世界でプリキュアたちが変身できないという事象が起きているらしい」

ユウスケ「なんだって!? なんということだ…僕のキュアパインたんが…!」

士「キモいぞユウスケ」

海東「落ち着きたまえ。キュアパインのいるフレッシュプリキュアの世界は大丈夫だ。いや正確には、フレッシュの世界“まで”大丈夫といったところか」

夏海「どういう意味ですか?」

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:18:50.15 ID:GNPAAiw/O

海東「このプリキュアの世界というのが実に面白くてね。僕らの旅の時期と時間軸が一致しているらしい」

海東「士が世界を破壊して各ライダーをパラレル世界からオリジナル世界に戻した時、プリキュアの世界でも何か変化があったみたいなんだ」

海東「フレッシュプリキュアの物語がひと段落ついたのは、僕らの旅がひと段落ついたのと同じ時期。だから士が世界を破壊した影響を受けなかったけど、それ以降―――」

海東「ハートキャッチプリキュアからの世界で、プリキュアが変身できないという異変が起きているというわけだ」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:20:15.30 ID:GNPAAiw/O

士「待て待て、そんな矢継ぎ早に情報を詰め込まれても理解できるか」

栄次郎「私はもう頭が破裂してしまいそうだよ」

夏海「つまり、私たちが旅を終えるまでのプリキュアは大丈夫だから、その後に始まったプリキュアの世界に行って、その異変を元に戻せばいい、ということですね?」

海東「正解。さすがは少女の夏メロンだ」

夏海「夏ミカンです! 間違った夏海です!」

士「ややこしいな……要するに、プリキュアが変身できるようにそれぞれの世界を変えればいいのか?」

海東「士がそうしたいんならそうすればいいんじゃないかな?」

ユウスケ「そうしたいに決まってるだろ!」

夏海「ユウスケは黙っててください。けど、プリキュアが変身できなくなった理由と、元に戻す方法がわかりません」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:21:35.23 ID:GNPAAiw/O

海東「今、プリキュアたちの心の中に、バッドエナジーというものが溜まりつつあるらしい」

海東「これがあると、プリキュアが変身する際に必要な強さとか優しさとか、希望の光のようなものが消えてしまうんだ」

ユウスケ「バッドエナジーは、スマイルプリキュアの世界で悪の皇帝ピエーロを復活させるために用いられる負のエネルギーのことだね。人が絶望したときに生まれるみたいだ」

夏海「どうしてバッドエナジーが各世界に?」

海東「さあね。とにかく、このバッドエナジーを打ち滅ぼして、彼女たちに希望と勇気を取り戻すことが、プリキュアを救う唯一の道だと言えるだろう」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:22:56.03 ID:GNPAAiw/O

士「…で、その異変を正さなくちゃいけない世界っていうのはどれくらいあるんだ?」

ユウスケ「どうして真っ先に俺を見たのか気になるところだけど答えるよ。ハートキャッチプリキュア、スイートプリキュア、スマイルプリキュア、のみっつだね」

士「みっつか…―――思ったよりも簡単そうだな。さくっと行って変身ヒロインとやらを助けてくるか」

夏海「そうと決まれば、まずはハートキャッチの世界からですね!」

ユウスケ「あれ? 海東は?」

海東「僕は他にやることがあるから、そっちは士たちに任せるよ。アディオス!」シュタッ!

士「相変わらず勝手なヤツだ。わざわざ俺たちに状況を説明するために現れたのか」

夏海「とんだ噛ませ犬ですね」

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:25:09.44 ID:GNPAAiw/O

ユウスケ「けど、プリキュアが変身できないっていう異変の状況をくれただけでも大感謝だよ。はやくなんとかしないと、プリキュアが見られなくなってしまう…」

士「どうしてこいつはこうなったんだ。バッドエナジーでもくらったのか」

夏海「毎週日曜日の朝はとってもウルトラハッピーな顔してますけどね」

栄次郎「頑張っておいで、みんな!」

キバーラ「行ってらっしゃい!」

夏海「はい、おじいちゃん! キバーラ!」

士「―――…よし、それじゃ行くぞ!」


http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&feature=related&v=RR1jSO1_BaM


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:29:16.39 ID:GNPAAiw/O

~~ハートキャッチプリキュアの世界~~



士「―――…なんで俺はエプロンをつけて花に囲まれてるんだ…?」

夏海「私はなんだかモデルさんみたいです」

ユウスケ「ハートキャッチプリキュアのヒロインは、フラワーショップとファッションショップの子どもなんだ」

士「…ユウスケ、なんで柔道着なんだ…?」

ユウスケ「これは三人目のプリキュアが道場の娘だからだね」

夏海「…! ふたりとも、あそこを見てください!」

デザトリアン「でぇぇんちゅうぅぅぅぅ!」

士「なんだ? あのでかい電柱の化け物は」

夏海「あれはデザトリアン!!」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:29:57.03 ID:GNPAAiw/O

士「デザトリアン?」

ユウスケ「人間の心の花を枯らし、絶望したときに生まれる、ハートキャッチの世界のショッカーみたいなものだよ! まだこの世界にいたなんて…!」

士「…なんだかよくわからないが、倒した方がよさそうだな」

夏海「駄目です! デザトリアンはプリキュアの力じゃないとやっつけることができません!」

ユウスケ「とにかく、今はプリキュアを元に戻すしかなさそうだ! みんな、手分けしてプリキュアたちを助けに行こう!」

士「…はあ…面倒なことになりそうだ……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:30:44.39 ID:GNPAAiw/O

~~「HANASAKIフラワーSHOP」~~



つぼみ「ただいま、ふたば。お姉ちゃんですよ~」

ふたば「おぎゃあ!」

つぼみ「今日、またえりかとケンカしちゃいました…」

つぼみ「最近遊んでくれない、とか、ふたばにばっかり構ってずるい、とか…」

つぼみ「えりかももう子供じゃないんですから…ちょっとくらい我慢したっていいじゃないですか。ねえ?」

ふたば「おぎゃ…」

つぼみ「うふふ、相変わらずふたばはかわいいですね~」

士「赤ん坊のどこがかわいいんだ」

つぼみ「っ!? だだだ…誰ですか!?」

士「他人に名前を尋ねる時はまず自分からだろ」

つぼみ「あ、すみません。私、花咲つぼみっていいます。……って、勝手に他人の家に入ってきて何言ってるんですか! 誰なんですか、あなたは!」

士「門矢士―――ちょっと世界を救いに来た」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:31:41.95 ID:GNPAAiw/O

~~ファッションショップ「フェアリードロップ」~~


えりか「つぼみのやつ…また今日もふたばのお世話とか言っちゃってさ…」

えりか「あたしのことなんかもうどうでもいいの…?」

えりか「はぁ……ただいま…」

ももか「おかえり、えりか。元気ないね」

えりか「…別に……ももねえ、モデルの仕事は?」

ももか「今日は休みよ」

夏海「こんばんは、えりかちゃん」

えりか「うわっ、びっくりした! 誰、この人? ももねえの友達?」

ももか「えっ? えりかのお友達じゃなかったの?」

夏海「初めまして、来海えりかちゃん。光夏海です。あなたたちに、笑顔を取り戻しに来ました」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:32:50.34 ID:GNPAAiw/O

~~明堂院流道場~~


いつき「……あ、お兄様……」

さつき「やあ、おはよういつき。今日も手合せよろしく頼むよ」

いつき「…はい、よろしくお願いします…」

さつき「それじゃ、また後で」

いつき「………」

いつき「…お兄様、本当に元気になられた…」

いつき「これまでは僕が、病気がちなお兄様の代わりに男として明堂院流を継ごうと頑張って来たけど……」

いつき「…もう、僕の役目なんてないのかもしれない……」

ユウスケ「そんなことないよ、いちゅき!」

いつき「ッ!? 誰だ!」シュッ、ドゴォッ!

ユウスケ「ぐふっ! い…いきなりひどいよ……」

いつき「はっ! す、すみません! えっと…どちら様ですか…?」

ユウスケ「小野寺ユウスケ! 君のファンさ!」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:34:09.23 ID:GNPAAiw/O

~~植物園~~


薫子「…そう、まだみんな元気を取り戻さないのね…」

シプレ「はいです…」

コフレ「つぼみとえりかはいつもケンカするし、街はデザトリアンで大変だし、どうしたらいいのかわからないです…」

ポプリ「いちゅきも、お兄様に居場所を盗られちゃうっていちゅも悩んでるでしゅ…」

薫子「…ゆりちゃんも、父親と妹を一度に失って、表には出さないけどとても落ち込んでいるわ……」

薫子「今はコッペがなんとかしてくれているけど、いつまでもつかわからない…」

薫子「せめて私がもう一度プリキュアに戻れたらいんだけど…」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:35:44.46 ID:GNPAAiw/O

~~フェアリードロップ~~


夏海「…そうですか。つぼみちゃんが生まれた妹にばかり手を焼いていて、構ってくれないから寂しいんですね…」


えりか「……はい…」

ももか「子どもねえ、えりか」

えりか「ももねえは黙ってて」

夏海「まあまあ、えりかちゃん。けど、その気持ちわかりますよ」

えりか「え…?」

夏海「大事だった人がどこか別の方向ばっかり見ていると、不安になりますよね」

夏海「私の大切な人も、私たちのことをちっとも見てくれません。いつも世界のことばかり気にしてて、色んなところを旅して…」

夏海「それでも、私にはわかるんです。私たちは、心で繋がっているんだって」

夏海「どんなに離れてても、どんなに住む世界が違っても、心が通じあっていれば、お互いを信じあえて、助けあえる」

夏海「だから、ちょっとくらい不安でもへっちゃらなんです」

夏海「それが仲間―――ううん、親友です」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:36:37.90 ID:GNPAAiw/O

えりか「………」

ももか「…えりか」

えりか「…?」

ももか「私もえりかが産まれた時、お姉ちゃんになった」

ももか「私もまだ小さかったけど、そりゃあもう可愛くて可愛くて、毎日ずっと一緒にいたのを憶えてるわ」

ももか「けど、今度はお母さんが私よりもえりかのお世話ばっかりするようになって、そりゃあもう悔しくて悔しくて、毎日はぶてたりもした」

ももか「…けどね、えりか。あなたの顔を見たら、そんな悔しさもすぐにどっかいっちゃうの」

ももか「今でも、仕事に不安があったり、学校でつらいことがあったりしたら、真っ先にえりかの顔を見に帰るわ」

ももか「そうすると、不思議と笑顔になってくるの。あなたにはそんな魅力がある」

ももか「えりかの笑顔は、他人も巻き込んでくれる笑顔なの」

ももか「だから、いつまでも哀しそうにしてないで」

えりか「……ももねえ……」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:37:29.61 ID:GNPAAiw/O

~~HANASAKIフラワーSHOP~~


士「…なるほど。要するに親友がわがままを言って困ってる、と」

つぼみ「えりかのこと、そんなふうに言わないでください」

士「お前の話をまとめるとそういうことだろ。都合のいい時だけ庇おうとするな」

つぼみ「………」

士「しかしくだらないな」

つぼみ「えっ?」

士「くだらない、って言ったんだ。お前も、その親友とやらも」

つぼみ「……どういう意味ですか…!」

士「だってそうだろ。たかが仲間が一人増えたくらいでケンカばかり繰り返してるようじゃ、お前の言う“不安”なんて杞憂以外の何物でもないんだよ」

つぼみ「……?」

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:38:14.79 ID:GNPAAiw/O

士「本当にお互いがどうでもいいんなら、どっちかに妹ができたくらいでケンカしたりしない。どうでもいいってすぐに縁を切るからな」

士「けど、構ってくれなくて寂しいっていうんなら、それは本当に心から、もっとお前と一緒にいたいから言ってるんだよ」

士「お前もお前で、俺がえりかとやらを悪く言った時、悔しそうな顔したじゃないか」

士「つまり、お前も親友もうわべだけのケンカをしてるんだよ」

士「心の底じゃ、お互いを想い合ってるからこそ、いつまでも同じようなことでケンカしてるんだ」

つぼみ「……っ!」

士「本当に仲直りしたいんなら、一回本気でケンカしてみろ。雨降って地固まる、ってことわざ知ってるだろ。それっぽい花言葉のやつでも送って、仲直りするんだな」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:40:29.48 ID:GNPAAiw/O

~~明堂院流道場~~


ユウスケ「そっか、お兄さんが道場を継ぐべきなんじゃないかって思ってるんだね」

いつき「はい…」

ユウスケ「そしたら、これまで道場の時期当主として男らしく振舞ってきた自分の過去が無意味になってしまうんじゃないか、と…」

いつき「…それに、僕の居場所がなくなってしまいそうで……」

ユウスケ「そっかそっか、それは確かに不安だね」

いつき「………」

ユウスケ「けど、いつきちゃんは何も心配する必要ないんじゃないかな?」

いつき「えっ?」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:41:10.58 ID:GNPAAiw/O

佐藤「会長~~~!」

いつき「佐藤くん!?」

佐藤「すみません、ご実家まで。実は生徒会のことで色々相談したくて…」

クモジャキー似の人「お嬢!」

いつき「クモジャキー似の人!」

クモジャキー似の人「稽古について、少し相談があるぜよ!」

ユウスケ「…ほら、こうやって色んな人から頼りにされてる」

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:43:20.41 ID:GNPAAiw/O

ユウスケ「確かに、何かを得るためには、過去にしてきた努力が無駄になってしまうことだってあるかもしれない」

ユウスケ「けれど、いつきちゃんがこれまで培ってきた経験と築いてきた信頼は、絶対にどこかで生きてるんだ」

ユウスケ「だから、居場所がないかもしれないなんて思わないで」

ユウスケ「君は素晴らしい人間だ。それを自信に思ってたら、これまでの過去が力になってくれるはずだから」

いつき「…ユウスケさん……」

27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:44:01.85 ID:GNPAAiw/O

~~草原~~


ゆり「…コロン……お父さん……ダーク……」

ゆり「…どうしてみんな、私を置いて死んでしまったの…?」

ゆり「大切な人ばかりが消えていくこの世界で、私が生きていく意味はあるの…?」

ゆり「……教えて…誰か……!」

海東「お悩み事かい?」

ゆり「…!? 誰…!?」

海東「僕の名前は海東大樹。お宝ハンターさ」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:45:29.05 ID:GNPAAiw/O

ゆり「お宝ハンター? …悪いけど忙しいの。ひとりにしてくれる?」

海東「つれないことを言わないでくれたまえ、月影ゆり」

ゆり「!? どうして私の名を…?」

海東「言っただろ? 僕はお宝ハンター。君のお宝を盗みに来たのさ」

ゆり「私のお宝…?」

海東「そう。だけど無駄足だったみたいだ。君は自分で言っていた。大切なものはもうみんな消えてしまった、って」

ゆり「………」

海東「だから他の人のお宝でも奪うとしよう。そうだな、たとえば、この町に住んでいる他のプリキュア、とかね」

ゆり「っ! …これ以上……!」

海東「ん?」

ゆり「これ以上、私から大切なものを奪わないで!」

海東「なんだ、あるんじゃないか、大切なもの」

ゆり「…!」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:46:20.95 ID:GNPAAiw/O

海東「君は過去に多くのものを失ったかもしれない。けど、そうやってへこんでいたら、そのスキに他の大事なものまでどんどん手のひらから零れていってしまう」

海東「いつまでも落ち込んでいるヒマなんて、人間にはないんだ」

海東「大切な人が次々と死んでしまう不幸体質? 冗談じゃないね」

海東「だったら人一倍頑張って、他の大切なものを護り抜く強さを僕に見せてくれよ!」

ゆり「…他の大切なものを、護る…? 私が……?」

デザトリアン「でぇぇぇぇんんちゅぅぅぅぅうう!!」

ゆり「…! デザトリアン!」

海東「ほら、さっさと行きたまえ。きっと君の大切な友達も来るはずだ」

ゆり「え? けれど彼女たちは今、私と同じように…」

海東「だったら尚更、君が護ってあげなくちゃ駄目なんじゃないか?」

ゆり「……コロン、お父さん、ダーク……みんな、見守っていて頂戴…!」

海東「………」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:48:16.19 ID:GNPAAiw/O

~~町中~~


デザトリアン「でぇぇぇんちゅうううう!」

シプレ「コッペ様はまだですか!?」

コフレ「別の場所で他のデザトリアンと戦ってるです!」

ポプリ「いちゅきー! 何やってるでしゅかー! はやく助けに来るでしゅー!」

いつき「ポプリ!」

ポプリ「いちゅき!?」

いつき「ポプリ!」ダキッ!

ポプリ「いちゅきー! 元気になったでしゅか?」

いつき「ああ! もう大丈夫だ!」

つぼみ「シプレ!」

いつき「コフレ!」

シプレ、コフレ「つぼみ! えりか!」

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:49:09.11 ID:GNPAAiw/O

つぼみ「……えりか…」

えりか「……つぼみ…」

つぼみ「…えりか、言いたいことがあります」

えりか「奇遇だね、あたしもだよ」

つぼみ「毎日毎日ダダばっかりこねて、えりかは赤ちゃんですか!」

えりか「つぼみだって、いつも赤ちゃんばっかりに構ってて、あたしに寂しい思いばっかさせるんだから!」

つぼみ「仕方ないじゃないですか! 私はもうお姉ちゃんなんですから!」

えりか「またそうやって言い逃れようとする! ちょっとはあたしのことも気にかけてくれたっていいじゃない! 海より広いあたしの心も、ここらが我慢の限界よ!」

つぼみ「全然広くないじゃないですか! ちっとも我慢しきれてないのに、はぶててばっかりいるなんて……私、堪忍袋の緒が切れました!」

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:49:57.19 ID:GNPAAiw/O

えりか「なによ! もっと遊んでよ、つぼみのばか!」

つぼみ「私だってもっと遊びたいけど、我慢してるんですよ! えりかのわからずや!」

えりか「…え……?」

つぼみ「けどもう我慢できません。えりか、私だって寂しいんですよ? けどわかってください。もうお姉ちゃんになったんです。妹のお世話だってちゃんとしなくちゃいけないんですよ……」

えりか「…つぼみ……」

つぼみ「……言いたいこと言ったら、すっきりしました。ごめんなさい、えりか」

えりか「…ううん、こっちこそごめん…ほんとはつぼみだって忙しいのわかってたのに、寂しくてつい……」

つぼみ「…うふふ……」

えりか「…えへへ……」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:51:48.12 ID:GNPAAiw/O

ゆり「みんな、のんびりしている場合じゃないわよ!」

3人「ゆりさん!」

デザトリアン「でぇぇぇんんんちゅううぅぅぅううう!」

シプレ「けど、みんな今はバッドエナジーのせいでプリキュアに……」

つぼみ「…いいえ。今ならなれる気がします…!」

いつき「そうだね…心が熱くなってくるのがわかるよ…!」

ゆり「ええ、みんな行くわよ!」

えりか「やるっしゅ!」


http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=gbY9bFa3gQk


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:52:28.88 ID:GNPAAiw/O

ブロッサム「行きますよ、マリン!」

マリン「おっけーブロッサム!」

ムーンライト「私たちも行くわよ!」

サンシャイン「はい!」

デザトリアン「うわぁぁぁ! どうして誰も僕の気持ちをわかってくれないんだああ!」

4人「!?」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:53:15.04 ID:GNPAAiw/O

デザトリアン「毎日毎日やることいっぱいで時間がないよおお! けどもっと遊びたい! みんなと一緒に楽しみたいいい!」

ブロッサム「…確かに、大人になるにつれて、やることはたくさん増えてきます」

ブロッサム「やりたくないことの方が多いことだってあります」

ブロッサム「けど、やるべきこともやらないで遊んだって、心から楽しむことなんてできません!」

ブロッサム「私はお姉ちゃんになりました。赤ちゃんのお世話は、はっきり言って大変です」

ブロッサム「けど、今しっかりお世話しておかないと、ふたばが大人になったとき、私は胸を張って“私があなたのお姉ちゃんよ”って言えません!」

36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:54:04.40 ID:GNPAAiw/O

マリン「そうだよ…あたしもめんどくさがりだし、ガサツだし、やりたくないことなんてほっといて遊びたい…」

マリン「けど、そんなだらしない姿ばっかり見せてたら、本当に一緒に遊びたい人たちから嫌な目で見られちゃう! そんなのって面白くないよ!」

デザトリアン「うるさいいいい! じゃあ僕はどうすればいいんだああ! 僕みたいな怠け者は消えろって言うのかあああ!」

サンシャイン「そんなこと言わないよ!」

サンシャイン「私はこれまで、誰かのためにって頑張って、色んなものを作り上げてきた…」

サンシャイン「だからこそ、それを失った時の痛みがすごく大きい…」

サンシャイン「だけど、そんなものは最初から何も頑張らなくていい理由にはならないんだ!」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:54:46.72 ID:GNPAAiw/O

ムーンライト「そうね。確かに、失くす痛みがあるなら最初からなかった方がよかった、そういう考え方もあるわ」

ムーンライト「けれど、そんなことばかりを言って、移り行く時間から逃げていて、何が楽しいのかしら?」

ムーンライト「私も一度にたくさん、大切なものを失くしたわ」

ムーンライト「でも、他にも大切なものはいっぱいあるの。それを全部捨てて逃げていいほど、人間は甘いものじゃない!」

サンシャイン「あなたの心の闇を、私の光で照らしてみせる!」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:55:37.91 ID:GNPAAiw/O

~~物陰~~


夏海「…キュアブロッサム…私と口調が被ってます……」

士「……もうこの世界は大丈夫みたいだな」

夏海「次の世界へ行きましょう」

ユウスケ「俺の闇も照らしてくれ! サンシャイィィィィイン!」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:56:21.51 ID:GNPAAiw/O

~~光写真館~~


鳴滝「おかえり、諸君」

士「鳴滝…?」

ユウスケ「どうしてここに!?」

鳴滝「君たちに情報を提供してあげようと思ってね」

夏海「情報…?」

鳴滝「プリキュアの世界が壊れかけている理由…それはどうやらディケイド、貴様にあるようだ」

士「俺に原因があるだと…?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:57:04.27 ID:GNPAAiw/O

鳴滝「その通り。何故スマイルプリキュアの世界のバッドエナジーが、他の世界に流れこんだのか」

鳴滝「それはディケイド、貴様がライダーの世界を壊した影響だ」

士「………」

鳴滝「ライダーの世界とプリキュアの世界は、密接する異次元空間」

鳴滝「貴様がライダーの世界を破壊した際に、そのダメージがプリキュアの世界にも及んでいた、というわけだ」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:58:03.09 ID:GNPAAiw/O

士「………だからどうしたっていうんだ?」

鳴滝「…うら若き少女たちの世界が、自分のせいで壊されていく様を、せいぜい楽しむんだな、ディケイド」シュンッ!

ユウスケ「!? 消えた!?」

士「…相変わらず癇に障る奴だ。まあいい、次の世界はどこだ?」

夏海「? 何やら音楽が聴こえてきますね」

ユウスケ「次は音楽の街、スイートプリキュアの世界だね」

士「スイート? 甘いのか?」

ユウスケ「違うよ。甘いのスイートは“sweet”。スイートプリキュアは“suite”、組曲っていう意味なんだ」

士「お前も変わらず変にマニアックだな。…さ、行くぞ」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:58:46.20 ID:GNPAAiw/O

~~スイートプリキュアの世界~~


士「……とか言っていたが、甘い匂いがするな」

夏海「この匂いは……ケーキでしょうか…?」

ユウスケ「その通り! スイートプリキュアのヒロインのひとり、南野奏ちゃんの実家はケーキ屋さんを営んでいるんだ」

士「なるほどな…」グギュルルル…

士「………」

夏海「士くんのお腹も聴こえてきたことですし、調査も兼ねて行ってみましょう!」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 22:59:33.37 ID:GNPAAiw/O

~~ケーキ屋「ラッキースプーン」~~


響「…むむむむむむむ………」

奏「…また楽譜と睨めっこしてるの?」

響「奏! おっ、カップケーキじゃん! いっただっきますーす!」モグモグ

奏「ちょっと、みんな分あるんだからあんまり食べ過ぎないでよ!?」

響「……ねえ、奏」モグ…モグ…

奏「なあに?」

響「私、本当にピアノ続けていけるかな…?」

奏「………」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:00:17.81 ID:GNPAAiw/O

響「…奏も、これからどうしようか悩んでるんでしょ…?」

奏「…私は、この街で響と一緒に音楽をやってみてもいいって思ってる。だけど、このお店もちゃんと継ぎたいし、甘いものも作っていきたい」

響「…私たちはまだ中学生だけど、もう中学生なんだよね」

奏「…甘えてばかりじゃいられないよ」

ハミィ「ニャップニャプ~! まだみんな元気ないのかにゃ?」

響「ハミィ…?」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:01:09.96 ID:GNPAAiw/O

ハミィ「将来のことなんてそんなに真剣に考えなくていいにゃ! 考えてばっかで行き詰ってたら、今も楽しくなくなるにゃ!」

奏「…そうは言っても…」

ハミィ「今が楽しめなきゃ、これからも楽しくない道に進んじゃうにゃ!」

エレン「ハミィはお気楽すぎるのよ」

ハミィ「はにゃ! セイレーン!」

響「エレン、今日も路上で歌ってきたの?」

エレン「ええ…けど相変わらず、この街には素晴らしい音楽が溢れてるから、私の歌声もなかなかみんなに届かない…やっぱり、メイジャーランドにいたころとは勝手が違うわね…」

ハミィ「そんなことないにゃ! セイレーンは今でも立派な歌姫にゃ!」

エレン「ありがとう、ハミィ」ナデナデ

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:01:57.53 ID:GNPAAiw/O

アコ「メイジャーランド、か…」

ピーちゃん「ピィイ!」

響「うわっと! アコにピーちゃん、いたの!?」

アコ「…私はこれからどうしていこう…?」

ピーちゃん「ピ?」

アコ「…最近、またネガトーンが暴れるようになった」

アコ「だから、プリキュアとしての使命はまだ終わってない」

アコ「でも、いつかは王女として、メイジャーランドに帰らなくちゃいけない」

アコ「そうしたら、この街で仲良くなった人たちとはどうなるの…?」

アコ「パパもママもおじいちゃんも、まだ残っていいって言ってくれてるけど…」

アコ「………」

響「…将来、か……」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:02:56.79 ID:GNPAAiw/O

~~物陰~~


ユウスケ「……なんか入って行きづらい空気だね……」

夏海「…話題が…重いです……」

士「…くだらないな」スタッ

ユウスケ「えっ?」

夏海「ちょっ、士くん!」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:03:41.14 ID:GNPAAiw/O

士「まったくもってくだらない!」ズカズカ

響「は? え、なに?」

奏「どちら様ですか?」

士「将来? 何を小さいことで悩んでるんだ?」

エレン「小さいことなんかじゃないわ! 大事なことよ!」

アコ「何も知らないくせに、勝手なこと言わないでくれる?」

士「ああ何も知らないね。けど、お前らだって自分の将来のこと、何か知ってるのか?」

4人「…っ!?」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:04:25.98 ID:GNPAAiw/O

士「将来あんな大人になりたいだとか、あんな大人にはなりたくないだとか、あんな大人にはなれないかもしれない、あんな大人にならなれるかもしれない…―――」

士「そんな不安定なことに悩んでる間に、現状はどうなってる!?」

ネガトーン「ネェェガトォォォォンン!」

4人「っ!?」

ハミィ「大変にゃ! ネガトーンが街で暴れてるにゃ!」

士「目先のことも見えないヤツが将来なんか夢見たって、今が破滅していくだけだ!」

士「今が破滅したら、その先の将来に希望なんてあると思うか?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:06:13.00 ID:GNPAAiw/O

響「………」

士「すぐそばにある問題や不安を解決できないヤツが、未来の問題を乗り越えて夢を叶えられるわけがない!」

響「…ぐっ…悔しい……!」

奏「けど、言い返せない……!」

ハミィ「はわわわ、とにかくネガトーンをなんとかするにゃ!」

エレン「……行きましょう、みんな!」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:08:08.06 ID:HGs5ko1o0

~~物陰~~


夏海「何やってるんですか士くん!」

ユウスケ「あの子たちまだ中学生と小学生だよ!?」

士「ふん。まだ大丈夫だのとのたまってたら、いつの間にかその将来になってるんだよ」

夏海「…あの子たち、大丈夫でしょうか…?」

士「さあな。スーパー説教タイムは終わった、あとはあいつら次第だ」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:09:36.74 ID:GNPAAiw/O

~~街中~~


ネガトーン「ネガァァァ!」

響「くっ…なんとかしなくちゃいけないんだけど、まだト音記号が反応しない…!」

奏「将来への悩みなんて、そう簡単に軽くなるような負担じゃないよ…!」

モジューレ『ギゴォォォォォォォォッ!!』

エレン「!? この音は!?」

アコ「キュアモジューレが、私たちの心の闇に反応してる!?」

響「あうッ! すごい不協和音…!」

奏「私たちの心、今こんなにひどい音を奏でてるの…!?」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:10:18.38 ID:GNPAAiw/O

ネガトーン「ネガァァァ!」

ピーちゃん「………」

ピーちゃん「ピィィィ!」

アコ「!? ピーちゃん!?」

ピーちゃん「ピィィイイイ!」

エレン「っ! ピーちゃんがモジューレから出てる不協和音を吸収してる!?」

奏「…からだが、楽になってくる……!」

ピーちゃん「ピィィィ! ピィィ…―――」

ノイズ「―――ギィヤアァァァァアアアア!」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:11:00.15 ID:GNPAAiw/O

響「!! ノイズ!!」

奏「ピーちゃんが私たちの闇を吸ってノイズに戻った!?」

ノイズ「…何をしている、愚か者!」

4人「!?」

ノイズ「悩んでいる時、どうして自分たちだけで解決しようとする? どうして周りの者に助けを求めない?」

響「…だって、将来のことで他人に迷惑なんかかけられない……」

ノイズ「それが愚か者だと言うのだ!!」

4人「ッ!!」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:12:25.23 ID:GNPAAiw/O

ノイズ「どうしようもない深い闇を自分一人で解決しようとした私が、どういう末路を辿ったか貴様らなら覚えているだろう!」

ノイズ「卑屈になり、やがてすべてが滅んでしまえばいいと自棄になる!」

ノイズ「そんな私のような愚か者に、貴様らはなりたいのか! 私を倒したプリキュアの末路とは、そんなものか!」

響「……でも、ノイズは変われた。私たちと一緒にこうして暮らしてるじゃない!」

ノイズ「その通りだ。私は変われた。貴様らのおかげでな」

4人「…!」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:13:33.17 ID:GNPAAiw/O

ノイズ「私は自分の声が嫌いだった」

ノイズ「人々から忌み嫌われ、汚い音だと罵られては、やがて自分までもがこの声を疎ましく思うようになっていった…」

ノイズ「そうして生まれた汚い音の集合体が私だ」

ノイズ「だが、そんな哀しいだけの存在を心から憐み、手を差し伸べ、受け入れてくれたのはお前たちプリキュアだった」

ノイズ「汚い部分でも、ともに生きていこうと受け入れてくれた」

ノイズ「怖ろしく深い闇の中でも、貴様らが手を伸ばしてくれたから、私はそこから救われたのだ」

ノイズ「それがこの体たらく! 笑わせるな!」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:14:13.52 ID:GNPAAiw/O

ノイズ「自分たちだけでは解決しきれない悩み、不安、痛み、闇―――ならばそれを受け入れてくれる者の肩を借りようと何故しない!?」

ノイズ「私は、お前たちにしか生み出せない光に救われた」

ノイズ「今度は、私にしかできないやり方でお前たちを救う番だ…!」

ノイズ「ひとりじゃどうにもならない困難は、周りの者に助けを求めろ!」

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:15:32.82 ID:GNPAAiw/O

響「…ノイズが完全体になっていくにつれて……」

奏「私たちの心にあった暗くて重い闇が、どんどん軽くなっていく……」

エレン「…そうよ……私たち、ひとりで悩んでる場合なんかじゃなかった…!」

アコ「この街を救わなきゃ、加音町にもメイジャーランドにも合わせる顔がないわ!」

響「…ありがとう、ノイズ。あなたのおかげで、大切なことに気付けた…」

奏「私たちはひとりじゃない。そして、私たちの将来も、私たちの者だけじゃない!」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:17:38.82 ID:HGs5ko1o0

響「もしも自分の将来のことばっか気にかけて、周りに迷惑なんかかけるような大人になっちゃったら……私は自分を―――絶対に許さない!」

エレン「どんな大人になれるかはわからないけど、これだけははっきりしてるわ!」

アコ「目の前の困難にすら立ち向かえないような大人にはなりたくない!」

ノイズ「……ふん。行け、プリキュア!!」


http://www.youtube.com/watch?v=t1qX__VCDzk&feature=related


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:19:11.05 ID:GNPAAiw/O

~~光写真館~~


夏海「響ちゃんたち、上手くやってるといいですけど…」

ユウスケ「アコちゃんに罵られたかった…」

士「まあ、なんとかなってるだろ。…さ、次が最後だな」

ユウスケ「スマイルプリキュアの世界だね」

夏海「ユウスケ、士くんに説明を」

ユウスケ「主人公は七色ヶ丘中学校に通う、星空みゆき、日野あかね、黄瀬やよい、緑川なお、青木れいか、の五人だ」

ユウスケ「詳しくは俺たちの後輩、仮面ライダーウィザードの後にやってるスマイルプリキュアで調べてくれ」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:20:26.82 ID:HGs5ko1o0

士「なんだ、随分投げやりだな」

ユウスケ「まだ現在進行中だからね。なんとも言えないんだ」

夏海「とにかく、この世界からバッドエナジーが流れてるせいで、プリキュアたちが変身できなかったんですよね」

ユウスケ「ということは、ここをなんとかすれば世界は救われるかもしれない…!」

士「何にせよ、とりあえず行ってみるぞ」

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:21:12.41 ID:HGs5ko1o0

~~スマイルプリキュアの世界~~

士「…? なんだ、この禍々しい感じの場所は…?」

夏海「スマイルというよりも、むしろ恐怖に近いですね…それよりも、士くんは狼男、ユウスケは赤鬼、私は魔女みたいな格好になってる方が気になります…」

ユウスケ「ここはバッドエンド王国だよ!」

士「バッドエンド王国…?」

ユウスケ「プリキュアたちの敵の本拠地だ。ほら、見てあれ!」

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:22:18.61 ID:GNPAAiw/O

ウルフルン「……はあ…」

アカオーニ「つまらんオニ…」

マジョリーナ「なんてヒマなんだわさ…」

士「……おい」

ウルフルン「あ? なんだお前? なんで俺みたいな格好してやがんだ…?」

士「お前たちだな。世界中にバッドエナジーとやらを振りまいてる輩は」

アカオーニ「違うオニ」

士「とぼけるな。お前たちの力だろ」

マジョリーナ「本当に違うんだわさ!」

士「……?」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:22:57.69 ID:GNPAAiw/O

ウルフルン「…見ろよ、この水晶」

士「…? 落ち込んでる五人の女の姿が見えるな」

アカオーニ「この世界のプリキュアオニ」

マジョリーナ「あたしたちの標的はこいつらだわさ。他のプリキュアになんか興味ないだわさ」

ウルフルン「こいつらが勝手にこうなっちまったせいで、張り合いがなくなってつまんねーんだ」

アカオーニ「おまけに俺たちのせいにされちゃたまんないオニ…」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:23:31.29 ID:HGs5ko1o0

士「…どういうことだ…? バッドエナジーはここから漏れたんじゃないのか…?」

ユウスケ「士!」

士「…?」

ユウスケ「とにかく、彼女たちのもとに行ってみよう!」

士「…ああ、そうだな」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:24:52.67 ID:GNPAAiw/O

~~不思議図書館~~


みゆき「……やっぱり暗いよ、みんな…」

あかね「仕方ないやろ…うちらのせいで、世界がバッドエンドになってしまいそうなんや…」

やよい「やっぱり、私たちがちゃんとバッドエナジーを消さなかったからなのかな…?」

なお「…全力を尽くしたとはいえ…まだまだ力不足だね…」

れいか「精進しなくてはいけません…ですが……」

キャンディ「クル…キャンディがしっかりしなくちゃいけないのにクル…」

70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:25:36.02 ID:GNPAAiw/O

士「なるほど、それがお前たちの悩みとやらか」

みゆき「ほえ? 誰?」

士「通りすがりの狼男だ」

ユウスケ「赤鬼さんだよ」

夏海「魔女です」

あかね「なんや、バッドエンド王国の連中みたいやな」

やよい「何しに来たの…?」

士「お前らの悩みを解決してやらないと、ここにひとりうるさいのがいるんだよ」

ユウスケ「やよいちゃん! Wピースやってみて!」

やよい「へっ? こ…こう…?」

ユウスケ「フォォォォォ! 士、俺もう死んでもいいよ!」

士「前言撤回だ。ただ使命とだけ言っておこう」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:26:31.17 ID:GNPAAiw/O

なお「…私たちの悩みって言っても…」

れいか「ひとえに解決できるものではありません…」

士「話は大体聞かせてもらった。お前ら、自分たちが不甲斐ないせいで、他の世界のみんなに迷惑かけてると思ってるんだろ?」

あかね「っ! …せや…うちら、バッドエナジーを消し切れんかった…」

なお「…私たちがもっとしっかりしないと、世界中にバッドエナジーが流れていくのに……」

やよい「不安がいっぱいで、変身する気になれないよ…」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:27:19.81 ID:GNPAAiw/O

士「…関係ないとはいえ、俺が世界を破壊したせいでこうなってるのは、どうも不快だな…」

れいか「…? 何かおっしゃいましたか…?」

士「…なんでもない。とにかく、この中のリーダーは誰だ?」

4人「」

みゆき「……えっ? 私?」

あかね「そりゃそうやろ。みゆきだけやで、うちらがこうなっても変身できるのは」

夏海「!? みゆきちゃん、プリキュアになれるんですか!?」

みゆき「どうして私たちがプリキュアだって知ってるの!?」

ユウスケ「話は後だよ! とにかく説明して?」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:28:08.68 ID:GNPAAiw/O

みゆき「…うん。ある日突然、世界に亀裂が入って…」

あかね「現れるアカンベェはみんな倒してきたはずなんやけど…」

やよい「どういうわけか、バッドエナジーが暴走して、いきなり亀裂の方に漏れていっちゃったの…」

なお「そしたら、亀裂の向こうに見える世界で、私たちの友達が全員、プリキュアになれなくなっていって…」

れいか「バッドエンド王国の皆さんも戸惑っていました……」

キャンディ「それを見た瞬間、すごいバッドエナジーがみんなから出てきたクル! でも、みゆきだけは変身が解けなかったクル!」

みゆき「理由はわからないけど、今はなんとか私だけでアカンベェをやっつけてるの」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:29:46.42 ID:GNPAAiw/O

士「………ユウスケ、何かわかるか…?」

ユウスケ「う~ん…たぶんだけど、それはきっと、みゆきちゃんが持ってる強さのおかげじゃないかな…?」

みゆき「私の、強さ…?」

ユウスケ「そう。みゆきちゃんは普段何言ってるかわからないし、奇抜な行動を取ったりするけど」

みゆき「変なことなんてしてないよ! はっぷっぷー!」

士「なるほど、把握した」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:30:27.73 ID:HGs5ko1o0

ユウスケ「でも、みゆきちゃんは本当は誰よりも強いんだ」

ユウスケ「どんなにつらいことがあっても、みんなを信じて、ずっと笑顔でいられる」

ユウスケ「そうだよね、みんな?」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:31:10.23 ID:GNPAAiw/O

あかね「……せや。うちらが落ち込んでても、みゆきはいつも笑ってうちらを励ましてくれる……」

やよい「どんなにつらいことがあっても、それを見てるだけで、私たちまで笑顔になる……」

なお「不思議だけど、みゆきちゃんの幸せそうな顔は、周りの人にも影響するんだね…」

れいか「私たちは、そんなみゆきさんがいるからこそ、プリキュアになれたのかもしれません…」

みゆき「…みんな……!」

キャンディ「クル!? 強大なバッドエナジーを感じるクル!!」

あかね「アカンベェか!?」

なお「行こう、みんな!」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:32:10.96 ID:GNPAAiw/O

~~街中~~


アカンベェ「アカーァンベーエ!」

やよい「!? 何、あのアカンベェ!?」

れいか「ものすごい力を感じます……!!」

あかね「みゆき、ひとりで大丈夫か!?」

みゆき「…う……くっ……!」

やよい「みゆきちゃん!?」

なお「みゆきちゃんからバッドエナジーが…!」

みゆき「…へへ、大丈夫大丈夫…!」

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:33:17.80 ID:HGs5ko1o0

れいか「…やはり、今までもずっと我慢していたんですね…?」

あかね「なんやて!?」

れいか「ここ最近の戦いが終わった後、みゆきさんはいつも以上につらそうでした。もしかしたら、あふれ出るバッドエナジーに耐えて戦っているのではないか、と…」

なお「そうなの? みゆきちゃん…」

あかね「なんではよ言わんかったんや! なんでひとりで戦おうとするんや!」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:33:55.55 ID:GNPAAiw/O

みゆき「…私ね、みんな…」

みゆき「どんなに絶望的な状態でも、ハッピーを見つけたい…」

みゆき「自分がどれだけつらくても、みんなにはハッピーでいてほしい…」

みゆき「さっき、私が笑うから周りの人も笑顔になる、って言ってくれたよね」

みゆき「それだけじゃないよ」

みゆき「みんなが笑ってくれるから、私は笑顔になれるんだよ」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:34:52.89 ID:GNPAAiw/O

みゆき「私が転校してきたとき、あかねちゃんが笑わせてくれて、私の緊張をほぐしてくれた」

みゆき「ほんとは嫌だったのに、やよいちゃんは私のお願いをきいてクラスの絵を描いてくれた」

みゆき「なおちゃんは人間の強いところも弱いところも、いつも私に教えてくれる」

みゆき「私たちが道に迷ってるとき、いつもしっかりした説明で、私たちを正しい道に導いてくれるれいかちゃん……」

みゆき「みんながいるから、私はウルトラハッピーでいられるんだよ…!」

4人「…みゆきちゃん……」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:36:12.64 ID:HGs5ko1o0

みゆき「……それに、これくらいのバッドエナジーなんてどうってことないよ…!」

みゆき「みんなの前で、私はへこたれてられない…!」

みゆき「みんながつらいんなら、私がみんなをハッピーにしてみせる!!」

みゆき「……気合いだ…!」

みゆき「気合いだ、気合いだ!」

みゆき「気合いだ気合いだ気合いだ気合いだ気合いだぁぁあああああああ!!!」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:37:26.12 ID:HGs5ko1o0

あかね「……せや…うちら、何やってんねやろ……!」

やよい「みゆきちゃんがひとりで耐えてるのに、私は泣いてばかり…!」

なお「そんなの、筋が通らないよね…!」

れいか「…行きましょう! みゆきさんの進む道、私たちもともに!!」

あかね「気合いやァァァァアアアア!!」

やよい「ホォォォォォォォオオオ!!!」

なお「あああああああああああ!!!!」

れいか「はあぁぁぁああああああ!!!」

みゆき「…みんな…!! 行くよ!!!」


http://www.youtube.com/watch?v=3KXXnG0QygY


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:39:38.49 ID:HGs5ko1o0

~~物陰~~


ユウスケ「…俺たちの出番、またなかったみたいだね…」

士「………」

夏海「…!士くん、あれ見てください!」

ユウスケ「!? 亀裂から荒野のようなものが見える…!?」

士「…あの亀裂を覆ってるベール、どこかで見覚えがあるな」スッ…

夏海「士くん? 行くんですか…?」

士「ああ。なんとなく謎が解けたからな。ケリを着けに行くぞ」

ユウスケ「…夏海ちゃん」

夏海「…はい!」

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:40:25.45 ID:HGs5ko1o0


~~プリキュアオールスターズの世界~~


??「…待っていたよ、ディケイド」

士「やっぱりお前が全ての黒幕か、鳴滝」

鳴滝「ご名答。よくわかったな」

士「世界を壊したのは確かに俺だが、バッドエナジーを漏らしたのはプリキュアの敵じゃない」

士「だとすれば、犯人の可能性が高いのは、俺たちライダーの世界をプリキュアの世界と繋いだ人間だ」

士「俺、夏ミカン、ユウスケは論外として、キバーラたちか海東かに絞られたが、お前が写真館に現れたときに推測がついた」

士「…お前、わざわざ俺を絶望させるために、プリキュアの世界中にバッドエナジーを漏らしたのか」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:42:20.53 ID:HGs5ko1o0

鳴滝「その通り! すべては貴様を陥れるためだ!」

鳴滝「今回は私が故意に繋いだが、貴様の存在が世界のあちこちを破壊するせいで、やがて近しい別世界もこうして壊れてしまうだろう!」

鳴滝「そして貴様は、その責任を負いながら、その世界では何の役にも立たない! 貴様が存在するせいで、関係のない人間までめちゃくちゃにされてしまう!」

夏海「…それを思い知らせるために、プリキュアの世界をめちゃくちゃにしてみせたんですか……!」

鳴滝「正解だ夏海君!」

ユウスケ「…許せない……!」

鳴滝「なんとでも言うがいい! ディケイド! 役立たずになった気分はどうだ!?」

士「…別にどうとも思わない」

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:44:14.39 ID:HGs5ko1o0

鳴滝「はははは! 腐抜けめ! 貴様がそうして傍観者を決め込んでいるだけで、様々な世界の人間が迷惑を被る。貴様は存在してはならんのだ!」

士「まあ、ここは俺が存在してもしかたのない場所だったな」

鳴滝「ライダーの世界でも居場所を失い! プリキュアの世界でも必要とされない!」

鳴滝「ディケイド! 貴様は少女たちから笑顔を奪った悪の破壊者だ!」

士「そいつは違うな!」

鳴滝「……何…?」

88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:46:43.03 ID:HGs5ko1o0

http://www.youtube.com/watch?v=H1HPFJC8nsU&feature=related




士「確かに、この世界に俺は必要なかった。だがそれは、俺なんかがいなくてもここの住人は強く生きていたからだ」…ザッザッザッザッ…

士「誰だって笑顔を忘れてへこむときだってある。だがあいつらは、お互いを信じ合ったり、助けた恩を返したり、自分の中で強い決心をして立ち直ったりしたぞ」…ザッザッザッザッ…

士「それを見もしないで、自分たちで立ち直る可能性を信じもしないで、他人を悪と決めつけて最初から諦める―――」…ザッザッザッザッ…

士「お前ほど悪のボスにふさわしい人間はいないな、鳴滝」…ザッザッザッザッ…

士「お前みたいな人間が、正義のヒロインものの世界ではどうなるか―――答えは知ってるよな?」…ザッザッザッザッ…―――ザザンッ!!

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:47:59.13 ID:HGs5ko1o0

ユウスケ「…これは……!」

夏海「世界中のプリキュアたちが集まってきてます……!」

海東「遅くなってすまなかったね、士!!」

ユウスケ「!? 崖の上の海東!!」

海東「世界中を旅してプリキュアたちを集めてたんだ。骨の折れる作業だったけど、みんな快く協力してくれるってさ」シュタッ!

鳴滝「…そんな…バッドエナジーに毒されたはずのプリキュアたちが、どうしてこんなに…ディケイドのために集まってくるというんだ……!?」

鳴滝「ディケイド……貴様は一体何者なんだ!!!」

士「通りすがりの仮面ライダーだ! 覚えておけ!」


http://www.youtube.com/watch?v=nHRD_IwcMpI&feature=related




士「変身!!」

夏海「変身!」

ユウスケ「変身!」

海東「変身!」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:51:16.71 ID:GNPAAiw/O

鳴滝「馬鹿な! お前たちまでどうして!?」

キバーラ「女の子を苦しめる輩は許せません!」

クウガ「プリキュアの敵は僕の敵だ!」

ディエンド「鳴滝、君よりも彼女たちの方が、遥かに多くのお宝を持っていそうだからね」

ディケイド「…プリキュア。お前らまで無理して来る必要はなかったんだぞ?」

ブロッサム「叱ってもらったお礼をまだしていませんから!」

メロディ「ここでほっといたら女が廃るよ!」

ハッピー「あなたのウルトラハッピーな顔、見せてくれたら嬉しいな!」

ピース「本物の変身ヒーローさんだ……!」キラキラ

サニー「なんや、もとはバッタがベースだったらしいで」

マーチ「虫!? 虫は怖いよ…!」

ビューティー「あの方のベースはPS2ですから大丈夫ですよ」

ディケイド「…ふん。勝手にしろ」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:52:04.98 ID:GNPAAiw/O

鳴滝「……ふふ…ふはははは…! ディケイド! いずれにせよ貴様に私は倒せん!」

クウガ「…! プリキュアの世界中の負のエネルギーが鳴滝に集まっていく…!」

キバーラ「ライダーの世界の悪たちもです!」

鳴滝「はははははは!! この姿になった私は無敵だ!! ライダーの攻撃は絶対に届かん!! かつ、プリキュアの攻撃だけでも倒せはしない!!」

ディケイド「………」

ディケイド「おい、お前ら全員後ろ向け」

全員「?」

93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:53:42.59 ID:GNPAAiw/O

ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」ファイナルフォームライド・ヒーローアンドヒロイン!!

クウガ「うおっ!? なんだこれ!?」

ハッピー「私たち全員、カードになっちゃった!?」

鳴滝「なんだと!?」

ディケイド「…覚悟しろ鳴滝」ファイナルアタックライド

ディケイド「これが俺たち仮面ライダー十年分の力と」オオオオールライダー!!

ディケイド「プリキュア十年分の力だ!!」アンドププププリキュアオールスターズ!!

ディケイド「…ライダーキック」

ディケイド「うおぉぉぉおおおおおおおおッ!!」

鳴滝「ぐっ…! なんということだ…! この私が、この程度の若造どもに…!」

鳴滝「…おのれ……!」

鳴滝「おのれディケイドォォォォォォオオオオ!!!」

ドォォォオオオオンン……―――!!

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:54:17.68 ID:HGs5ko1o0


~~ハートキャッチの世界・植物園~~

つぼみ「ただいま、おばあちゃん!」

薫子「おかえりなさい、みんな!」

えりか「…ねえ、つぼみ」

つぼみ「はい?」

えりか「赤ちゃん、かわいい?」

つぼみ「はい! …そうだ、えりか! えりかに渡したいものがあったんです!」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:56:16.61 ID:GNPAAiw/O

えりか「…これ、さっきのデザトリアンの心の花…?」

つぼみ「ヒャクニチソウ。花言葉は、“不在の友を想う”、“友の思い出”、“絆”です」

つぼみ「私たちはきっと、これから大人になるにつれてどんどん忙しくなっていきます」

つぼみ「お互い会えない日が続いたりもするでしょう」

つぼみ「でも、私のえりかに対する友情は決して壊れたりなんかしません!」

つぼみ「どんなに離れてても、私たちは親友ですから!」

えりか「…つぼみ……」

えりか「…まったく、しょうがないなあ、つぼみは!」

えりか「半泣きでそんなこと言われたら、あたしまで泣きたくなっちゃうじゃない!」

えりか「だから、あたしからは笑顔をおすそわけ!」

えりか「これからもたくさん笑わせてやるんだから! 覚悟しなさいよ、つぼみ!」

97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:57:26.03 ID:GNPAAiw/O

ポプリ「…いちゅき、これからどうするでしゅか?」

いつき「ん? 僕はまだまだ道場で修行を重ねるよ」

いつき「この町を護っていくためには、もっと強くならなくちゃいけない」

いつき「跡取りだとか自分の役目なんて関係ない」

いつき「僕は強くなりたい! だから、今を精一杯生きる!」

ゆり「…年下がこんなに頑張っているのに、私だけ落ち込んでなんかいられないわね」

ゆり「…薫子さん」

薫子「なあに? ゆりちゃん」

ゆり「私はこれからもプリキュアを続けます」

ゆり「砂漠の使徒はいなくなったけど、どんな脅威が世界を襲うかわからないから」

ゆり「そうなったとき、もう二度と大切なものを失わないように…!」

薫子「…ええ。みんな、これからもよろしくね!」

ハートキャッチプリキュア「はい!!」

99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:58:18.72 ID:GNPAAiw/O

~~スイートプリキュアの世界・メイジャーランド~~


アフロディテ「おかえりなさい、プリキュアのみなさん」

アコ「ママ! パパ!」

メフィスト「おおアコ! 無事だったか!」

音吉「…まさか、君たちが救いの手を差し伸べたノイズが、ああして力になってくれるとはな……」

ピーちゃん「ピィィ!」

響「…ねえ、奏」

奏「なあに? 響」

響「一緒に音楽やろう。そして、ケーキ屋さんも一緒にやろう!」

奏「響、ケーキ作れるの?」

響「ううん! だから、私は味見役!」

奏「なにそれ」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/20(木) 23:59:17.56 ID:GNPAAiw/O

響「…将来は、確かに不安だよ」

響「でも、私には今、大切な人たちがいる」

響「その人たちを悲しませるようなことはしたくない」

響「だから私は、今も未来も、全力で生きてみせる!」

奏「…そうね。その通りよ」

奏「今を一生懸命生きてたら、きっと未来でも一生懸命生きていける!」

エレン「悩んでばかりじゃ、未来でも悩んでばっかりになっちゃうかもね」

ハミィ「セイレーンはこれからどうするにゃ?」

エレン「まだまだ音楽を続けていくわよ。事務所にテープでも送ってみようかしら」

ハミィ「はにゃ! それはすごいにゃ!」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 00:00:06.13 ID:mRUzq02xO

エレン「…と、いうわけで姫様」

アコ「その呼び方やめてってば…」

エレン「私はまだまだメイジャーランドの歌姫には戻れません」

エレン「だから姫様も、もう少し一緒に、私たちを見守ってくれませんか?」

アコ「…! 言われなくてもそのつもりよ、エレン」

音吉「…うむ!」

音吉「若者よ。若いゆえの悩みや葛藤もあるじゃろう」

音吉「じゃが、悩んでいればいつか誰かが解決してくれると思ってはいかんぞ!」

音吉「まずは自分たちで考え、今行動することじゃ!」

音吉「今の行動が、必ずや未来で君たちを強くする!」

音吉「これからもそのことを胸に刻んで、君たちらしく、強く生きていくんじゃぞ!」

スイートプリキュア「はい!!」

音吉「うむ! ずれとらん!」

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 00:01:26.24 ID:mRUzq02xO

~~スマイルプリキュアの世界・不思議図書館~~


みゆき「ただいま~!」

ポップ「おかえりでござる!」

れいか「…それにしてもみゆきさん」

みゆき「はい?」

なお「今度からはひとりで我慢しちゃだめだよ!」

あかね「うちらもおるんや、たまには頼っとき!」

やよい「仮面ライダーさん、かっこよかったなあ…」キラキラ

みゆき「えへへ…ごめん、みんな。でも、もう無茶したりしないよ」

みゆき「みんなも、私と同じ気持ちだってわかったから!」

ポップ「まだまだピエーロの刺客は力をつけているでござる…」

ポップ「皆の衆! これからも世界の平和のために、よろしく頼むでござる!」

スマイルプリキュア「はい!!」

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 00:02:13.12 ID:mRUzq02xO

~~ディケイドの世界・光写真館~~


テレビ『プリキュア、スマイルチャージ!!ゴーゴー!レッツゴー!』

夏海「プリキュアのみんな、力を取り戻してよかったですね!」

士「十周年を前に終わったら元も子もないからな」

夏海「あと四か月か…どんな物語が始まるんでしょうね?」

士「さあな。どうせ新しいプリキュアがすべてのプリキュアの世界を旅するヤツだろ」

ユウスケ「いいぞ! いけ、みんな! みゆきちゃんは俺の彼女、あかねちゃんは俺の親友、やよいちゃんは俺の娘、なおちゃんは俺の姉、れいかさんは俺の嫁」

士「おい、いい加減にしろユウスケ」

士「れいかさんはなおちゃんの嫁だ」

104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] : 投稿日:ID:rmUSS6+E0 [1/1]

夏海「あ、そろそろエンディングですよ!」

士「…よし、それじゃお前ら!」

士「みんなで一緒に踊るぞ!!」



http://www.youtube.com/watch?v=XkZ0KwRslXs&feature=related


~~おしまい~~

105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] : 投稿日:ID:y0GD7d4a0 [1/1]
ふい~(;´Д`)終わったぜよ。
マイペース&初心者ゆえの不手際すまん…もしもしからだとPCでつべ映らないんだな

とにかく、やけに説教臭くてプリキュア寄りですまん
まあ暇潰し程度に読んでくれてたら幸いです

ではさらば!

106 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします [] : 投稿日:ID:rJUezyVF0 [1/1]

ディケイド見直したくなった
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