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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

キュアブラック「これで……よかったんだよね」

1: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:11:26.22 ID:aUdLwkBD0

これまでのあらすじ

結城「これより、皆様方プリキュア13名による、ライアーゲームを開催します」

どういうこと……
プリキュアでライアーゲーム?
結城「あなた達はプリキュアという時点で参加
しなければならないのです。それが『ゴビ・クユロ』様のご意思なのです」
何よその変な名前!!



1回戦

のぞみ「全員13人で同じ所に投票すればいいんです!」
かれん「何言ってるのよ、あんなに堂々と『プリキュア』のカードを入れたりするからよ……」
のぞみ「そんな……」
美希「私も水無月さんと同意見よ……」





3: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:16:56.94 ID:aUdLwkBD0

2回戦

こまち「のぞみさん、あなたはかれんと美希さんに、もう一度『プリキュア』に投票するようお願いするのよ」
のぞみ「ええっ?」
こまち「そして私達は、『ドツクゾーン』に投票するのよ」
ラブ「あなたの言う通り『虹の園』に入れたのに……どうして!?」
祈里「私達を……騙したの?」
のぞみ「違う……何の事!? それに私は『プリキュア』に入れるように……」
せつな「あなた達……組んでいたのね……」
のぞみ「あ……」



3回戦

なぎさ「こまちさんが桃園さん達を騙したんですよね」
こまち「でも、協力してくれる人を1人は見つけ出しておくべきね」
足音の主が……こちらを見下ろしていた
こまち「そうよね、かれん」
パイン「わたし、早とちりしちゃったね。ラブちゃん、ごめ……」
ピーチ「ブ…………ブッキイィィィィィィ……!!!」





4: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:19:55.32 ID:aUdLwkBD0

4回戦

りん「はいっ、咲さんと同順位の私達を利用して、私達と咲さんのチームを協力させようとする。そして咲さんを指定の所に投票させて、私達と美希さんのチームで咲さんを潰そうとしています……。それを利用するんです」
もう誰も信用出来ない……
そう言ってラブさんは部屋を跳びだしていった
美希「どういうことよ! 夏木さん、私の言った事が解らなかったの!?」
りん「負けてる人の意地です!」
美希「…………クズね……」

5回戦

うらら「とりあえず、今チームを組んでいない人をこっちに引き入れてみたらどうですか?」
なぎさ「うん、ここで動かないでいるより、ずっといいよ! やってみよう」
……とは言ったものの……
見付からない……
舞「それに私には、もうひとつ目的があるの。…………このゲームの開催者が誰なのか調べる事……。私の直感だと、この館にいるはずなんだけど……」
美希「大丈夫。彼女、自分が助かるなら何でもしそうだし……。ちゃあんと海老で鯛を釣ってみせるわ。そうでしょ……?」
春日野さん……


5: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:21:32.29 ID:aUdLwkBD0

6回戦

うらら「今回は『虹の園』に入れませんか?」
りん「うららを利用して、美希さん達を倒します……」
美希「あら? なにかしら……?」
りん「あなた、組んでますね」
うらら「た……助けてくだ……」
美希「消えなさい。クズ」
のぞみ「私、今1000万以上あるよ。うららを助けれるよ」
うらら「でも……私は……りんさんを騙して……」
のぞみ「でも、りんちゃんもうららを助けようとしたんだよ? 私にとっても、うららは大切な仲間だよ」
うらら「あり……がとう、のぞみさん」





6: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:22:50.15 ID:aUdLwkBD0

7回戦

せつな「……『プリキュア』に投票してください」
こまち「あなた…………本当にお馬鹿さんね」
美希「あなたは負けたのよ、完璧にね」
せつな「そんな……」
『どうして、せつなさんがあんなことをしたのか考えて』
せつなさんと、かれんさん、こまちさんは組んでるんだと思う
のぞみ「えっ、だってせつなさんは『プリキュア』に投票したのに、こまちさん達は……」
なぎさ「してないよ」
……
プリキュア……1
ドツクゾーン…11
虹の園…………1
……
美希「………………はあああああああああっ!!?」
せつな「完璧じゃなかったのはあなたの方ね、美希」
美希「…………や……いやああああああっ!!! ああああああああああああつ!! やあああああああああっ!!!」





7: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:26:52.05 ID:aUdLwkBD0

8回戦

ラブ「もう人を騙そうとなんて、思わないで……」
美希「ラブ……。ごめんなさい……。………………ありがとう」
なぎさ「それで……皆さんにお願いです! 今度こそ、全員『プリキュア』に投票してください!」
……
プリキュア……13
ドツクゾーン…0
虹の園…………0
……
ほのか「皆で協力することって、こんなに難しい事だったのね……」
なぎさ「うん……ありえないよね……」





8: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:30:55.45 ID:aUdLwkBD0

9回戦

こまち「全員の現状を言い合いましょう!」
咲「3700まん!?」
舞「う……うん」
なぎさ「あ、ありえない……」
かれん「すごいわね……1300万円差を縮めてもまだ2位だなんんて……」
咲「舞って、こうゆうの得意だったんだねえ……」
舞「た、たまたまよ……」
ほのか「ちょっと、来てほしいの」
なぎさ「あ……ちょっと、ほのか?」
かれん「…………あの2人……」





9: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:35:15.45 ID:aUdLwkBD0

10回戦
かれん「……『主催者』」
ほのか「!?」
かれん「…………ふふ、なるほど。こまちも妙によそよそしかったけど、あなた達2人は解ったようね……」
せつな「あの、多分今、この全員のメンバーの総合したお金は1000万以上あまるはずです……」
ラブ「へ?」
こまち「どうしてかしら? ……あっ」
せつな「ブッキーが……いないから……」
ブラック「おお……大分均等になってきた……」
ブルーム「あと3ゲームも絶好調でいきましょう!」
かれん「………………」
ミント「…………かれん?」





10: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:41:16.24 ID:aUdLwkBD0

11回戦
美希「はい。あの……ブッキーを助ける方法とか……解りませんか?」
かれん「………………。……せつなさん」
せつな「何ですか?」
かれん「念のためなんだけど、あの4人を見に行ってくれないかしら?」
結城「とにかく、山吹さんを復活させる方法は今の所ありません。明朝、またお知らせしますので。今日はゲームに真剣に望まれる事を薦めますが……」
私は、何も言い返せず、その部屋を後にした
のぞみ「そんな……どうしてかれんさんが……変身を……?」
アクア「あら……? まだ判らないの? …………」
……裏切ったのよ!! 私が!!
せつな「あなた達を裏切ったのは……」
…………私よ





11: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:45:29.05 ID:aUdLwkBD0

1日目・夜

なぎさ「ほのか……」
ほのか「お願い」
なぎさ「…………分かったわよ」
そして、私とほのかはゆっくりと唇を重ね……
のぞみ「うわあっ!!」
と、突然開いた扉と共にのぞみが……いや、かれんさんとせつな以外の8人が倒れこんで来た
ほのか「!?」
なぎさ「な……なになに!?」
ほのか「この残り2ゲームで、私達は全員助かる方法があります」
ほのか「『なにかしら、日向さん?』」
咲「……ナンデモナイデス、ゴメンナサイ」
ラブ「どんな結果になっても、幸せゲットして見せる!」
のぞみ「こんな状況でも、なんとかなるなる!」
咲「追い込まれてこそ、気分は絶好調ナリ!」
なぎさ「皆のチームワークが崩れるなんてもう二度と、ありえない!」
のぞみ・ラブ「だから私達は……!」
なぎさ・咲「絶対に……!」
なぎさ・咲・のぞみ・ラブ「負けない!」
こまち「さあ、もう後戻りは出来ないわよ」
なぎさ「大丈夫ですよ」
私には……皆がいるから……





13: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:50:39.64 ID:aUdLwkBD0

セミファイナル

結城「基本的に一度脱落した方を復活させることは出来ません。ですが先日、主催者との協議の結果、ゲーム終了時に2000万円以上を所持している方がいた場合のみ、1000万円と引き換えに脱落した方を復活できるようにしました」
美希「復活……出来るの?」
美希「どうして……変身を……!?」
ホワイト「……負けるのが……怖くなったの……」
かれん「だから私は……雪城さんに言ったのよ」
『私の仲間にならなければ、美墨なぎさを潰す』
かれん「……馬鹿みたいね、あなたも……」
雪城さんも
なぎさ「うあああああああああっ!!!」
そんな絶望的状況に、私達はただ、叫ぶ事しか出来なかった





14: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 06:56:06.67 ID:aUdLwkBD0

ゲームルール

○1000万円を持ってゲームスタート
○1時間毎にプリキュア、ドツクゾーン、虹の園のいずれかに投票する
○この3つにはそれぞれ相性があって、プリキュア→ドツクゾーン→虹の園→プリキュア、といった優劣がある
○相性が悪い派閥の人1人につき50万円払い、逆なら50万円をもらえる
○もし派閥が2つしかなかったら2倍のお金が動く
○派閥が1人しかいなかった場合も2倍
○プリキュアになっていたら更に3倍、変身出来るのは3回まで
○仲間になれば全部のゲームが終わるまでお金はその人と共有出来る。しかし仲間になるのは1回だけで、一度なるとその縁は切れない
○この流れを13ゲーム繰り返してゲーム終了
○手持ちの1000万がなくなったら、その人は脱落(消滅)する
○誰かが脱落した場合、ゲーム毎にランダムで選ばれた人が、その人の分もプレイする、その時の勝敗はもちろんその人が2倍
○ゲーム終了時2000万円以上持っている人は1000万と引き換えに脱落した人を復活できる



16: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:00:30.09 ID:aUdLwkBD0

12回戦終了時結果

1位 水無月かれん
2位 東せつな
3位 桃園ラブ
4位 美翔舞
5位 美墨なぎさ (1100万)
6位 秋元こまち
7位 日向咲
青乃美希
9位 夢原のぞみ
春日野うらら
11位夏木りん
12位雪城ほのか



17: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:08:53.45 ID:aUdLwkBD0

ファイナルゲーム



ほのか「…………」

せつな「ほのか……さん?」

ほのか「東さん……」

せつな「どうしたんですか? こんな所で考え込んでて……」

ほのか「いえ……なんでもないわ……」

せつな「……」

残念だったわね



18: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:10:54.01 ID:aUdLwkBD0

ほのか「え?」

せつな「?」

ほのか「今の……」

せつな「私が……何ですか?」

ほのか「いえ……何でもないわ……」





19: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:15:43.37 ID:aUdLwkBD0

小山「あの子……可哀相」

角澤「…………」

結城「可哀相……ですか」

小山「ええ……大切な親友に裏切られて……とても可哀相」

結城「案外……芝居なのかもしれませんがね……」

角澤「芝居?」

小山「雪城ほのかさんが裏切ったのが、芝居っていうんですか……」

結城「もっとですよ」

角澤・小山「?」

結城「芝居をしているのは、ほのかさんだけとは限りませんよ」



21: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:20:57.34 ID:aUdLwkBD0

小山「……美墨さんのあれも芝居なんですか……」

角澤「……いや、それはない。美墨なぎさは水無月かれんに殴りかかっている。雪城ほのかと美墨なぎさが組んでいたら、まずあんな行為はしないはず」

結城「…………」

小山「とりあえず、私は専用のモニター室に戻ります」

結城「では、私達も監視を続けましょう」

角澤「ええ」

結城「…………(2人共、恐らく大ハズレですよ……)」





22: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:25:16.26 ID:aUdLwkBD0

かれん「さてと……。せつなさん、ほのかさん」

せつな「はい」

ほのか「……」

かれん「いまから仲間を2人作ります」

せつな「? どういうことですか?」

かれん「別に、12回戦の雪城さんと理屈は同じ。ただ、最後は念入りに2人を仲間にするわ」

せつな「でも……そんな簡単に裏切ってくれる人が2人も……。……ん?」

かれん「いないならつくればいいじゃない。絶対に裏切らない人がいるんだから……相対的に裏切りやすい人もいるのよ」

ほのか「……」

せつな「その……2人って……?」

かれん「……春日野うららと、蒼野美希よ」

ほのか「!!」



23: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:28:02.22 ID:aUdLwkBD0

せつな「でもその2人、聞いた所によると1度裏切ったけどもう改心したって……」

かれん「脱臼と同じよ。一度裏切ったら、もう癖がついて絶対に裏切らないなんて確証はないのよ」

せつな「……まるで7回戦の私達ですね」

かれん「そうね。で、せつな。あなたにはどっちかを引き入れて欲しいのだけど……」

せつな「……そうですね……。美希の方がやりやすいけど……私にはちょっと難しそうね。うららと違って、美希は勝つための計画を自分で立てていたから……」

かれん「そう、じゃあ私が美希にするわね」

せつな「じゃあ私がうららの所に行きます……」

かれん「ちょっと待ってせつな。どうしてうららの説得が難しくなったとき、のぞみを利用しなさい」



24: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:30:12.97 ID:aUdLwkBD0

せつな「のぞみを……?」

かれん「ま、考えれば分かるわよ。それじゃあ20分後、ここで会いましょう」

せつな「ええ、必ず成功させるわ」

ほのか「……」

かれん「あ、そうだ。ほのかさんにもしてほしいことがあったの」

ほのか「……」

かれん「美墨なぎさの所に行って……」

あの人の心を傷つけてきなさい

ほのか「………………ええ」

せつな「……」





25: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:31:12.56 ID:aUdLwkBD0

うらら「……」

せつな「うららさん」

うらら「!!! せ……せつなさん?」

せつな「ちょっといいかしら……」

話があるんだけど……





27: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:55:49.96 ID:aUdLwkBD0

私は自分の部屋でうつ伏せになっていた
何分くらいそうしているのか分からない

「……ぎさ」

本当に……こんなんで……

「なぎさ」

なぎさ「……ほのか」

ほのか「となり、いいかしら」

なぎさ「うん」

私の言葉を聞いてほのかは、ベッドに腰掛ける

ほのか「なぎさ、よく頑張ったわね……」

なぎさ「……」

ほのか「正直、なぎさがあそこまで出来るとは思わなかったわ……」

なぎさ「……そうだよ」

ほのか「え?」



28: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:56:46.93 ID:aUdLwkBD0

なぎさ「私には難しいよ……」

『裏切られた演技』なんて……

ほのか「そんなことないわよ、あの時のなぎさ、格好良かったわよ」

なぎさ「そ、そうかなあ……」

ほのか「ええ、でも水無月さんに襲い掛かったのわちょっとやりすぎよ」

なぎさ「ご、ごめん……」

ほのか「まあいいわ。でもこれでも、まだ作戦は完了していない」

なぎさ「うん、結果をみるまで……というか……」

ほのか「?」

なぎさ「最後の『2人分』、私だった……」

ほのか「わかった、こまちさんに話しておくわ」

そう言って、ほのかは部屋を出ようとする……



29: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 07:57:38.76 ID:aUdLwkBD0

なぎさ「ほのか」

ほのか「何?」

なぎさ「これが終わったらさ。ひかりも呼んで、豪華なパーティでもしようよ」

ほのか「ええ」

そして、ほのかは部屋を後にした……。

なぎさ「……格好いい……か。私女なのに……」

でも……
ありがとう





30: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:00:16.18 ID:aUdLwkBD0

かれん「で、どうだったかしら?」

せつな「驚きました。まさかのぞみの名前を使った途端、自分から仲間になることを悲願してきました」

かれん「そうでしょう、あの人達は友情が強すぎるのよ。だからこんなゲームでも互いを疑いすらしないの……。それゆえにある人を助けるために他の人を裏切るのよ」

せつな「……」

ほのか「……」

かれん「だからこまちも、決勝戦に関わらず、私を信じた」

せつな「え?」

かれん「今こまちの所に行って、こんな状況でも私が泣いて謝ったら、あっさり許してくれたわ。それどころか、逆に頭を下げてきたわ」

せつな「どうしてですか?」

かれん「こまちは、私が今3050万持っているから私に『ドツクゾーン』に投票してわざと負けるよう、逆に土下座してきたわ。まああれは、土下座というよりお辞儀だったわね」

せつな「でも、それでも負けた状態の人は残りますけど……?」

かれん「そう、あくまで自分達の傷を薄めるだけ……。冷静すぎる性格ていうのも、どうかと思うわね……」



31: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:05:47.78 ID:aUdLwkBD0

ほのか「……」

かれん「だから私は……1回戦の状況を作ろうと思うの」

せつな「1回戦って、最初の……」

かれん「そう、のぞみの愚かな行いによって起きた悲劇。あれをもう一度起こすわ。そして私達は900万を手に入れる」

せつな「900万? 私達は5人組だから700万しかとれないんじゃ……」

かれん「5人? 3人の間違いでしょ」

せつな「まさか……」

かれん「そうよ。春日野うららと蒼野美希は切るわ。別に問題ないでしょ? ほのかさん」

ほのか「……ええ」

かれん「さて、そうと決まれば実行に移すわよ……。はい、せつな」

せつな「これは……『虹の園』のカード?」



32: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:10:20.03 ID:aUdLwkBD0

かれん「ああはいったけれど、やはりこまちは優秀、腐っても鯛よ、油断は出来ないわ。だから私はずっとこまちを見ているから、あなたはその隙に私の分までカードを入れて……」

せつな「はあ……」

かれん「ほのかさんに見張らせてるからちゃんと投票するのよ。……あと、渡しなさい」

せつな「……え?」

かれん「あなた達のカードを……」

ほのか「え……」
せつな「どうしてですか?」

かれん「私達3人の結束を固めるために、全員の『プリキュア』と『ドツクゾーン』のカードを全部破りすてるわ」

ほのか「……」

せつな「……そんなの信用出来ませんよ」

かれん「どうしてかしら?」

せつな「かれんさん、あらかじめどこかに隠したカードを使うかもしれない……」



34: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:15:13.32 ID:aUdLwkBD0

かれん「そのためにもあなたに『虹の園』のカードを渡したのよ。私が怪しいと思ったら、今すぐにそのカードを入れてきても構わないのよ。私はそれでもこまちに『プリキュア』にいれさせる自信があるからね。……どう?」

せつな「……わかりました。協力します」

ほのか「……わかったわ」

……

かれん「今破いたので全部のようね。カードの残り枚数から考えて、ほのかさんはともかくせつなや私もカードを隠し持っている感じはなかった……。それじゃあ私はこまちの所に行くわ。2人は自由にしてていいわよ」

ほのか「……(行っちゃった、水無月さん……)」

せつな「ふ…ふふふ……」

ほのか「……東さん?」

せつな「本当、よくやってくれたわ。まあ、カードを破られたのはちょっといたかったけど最終戦だから、別に構わないわ…。そして彼女は、とても役に立ってくれたわ……」



35: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:20:58.63 ID:aUdLwkBD0

ほのか「…………」

せつな「まあ、カードがないのは結局かれんも同じ。もしかしたらこの参加者13人の中で彼女が1番不幸なのかもしれないわね。動かされていることにも気づいてない……」

ほのか「…………」

せつな「その表情、気がつきました? でももう遅いですよ。これで全てが終わります……。あとは時間と運命に任せるだけ……」

ほのか「……」

せつな「あなたがどうしようとも、結局美墨なぎさには全員を助けるなんて出来ないんですよ」

ほのか「……」

せつな「……全員を信じるなんて、出来るわけがないわ」





36: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:25:17.01 ID:aUdLwkBD0

結城「それでは10時5分になりました。ファイナルゲームの投票結果を発表します」

せつな「……」
美希「……」
かれん「……」
舞「……」
咲「……」

せつな(…………? どうして5人しかいないのかしら? ……ほのかさんもいない……。まあいいわ……今は結果が……)

……

プリキュア……0

ドツクゾーン…11

虹の園…………2

……



37: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:30:26.14 ID:aUdLwkBD0

せつな「な…………」

かれん「…………」

せつな「なによこれえええええええええっ!!?」

かれん「…………」

せつな「どうして!? こまちさんは全員を『プリキュア』にするって……」

「私がどうかしたのかしら?」

せつな「くっ……こまちさ……。……!?」

ミント「……」

せつな「……へ……変身?」

「これで……よかったんだよね」
「ええ……」
「でも……せつなさんは……」
「ドリーム……」
「よかったんですか? ピーチさん……」
「……しょうがなかったんだよ……こうするしか……」

せつな「な……なんで……どうして……?」



38: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:35:25.20 ID:aUdLwkBD0

変身を終えた私達……。
私とホワイト、ドリームにルージュにレモネード、そしてピーチが食卓に集まった……

せつな「……いや……そんなことより……。まさか……ミント……」

ミント「ええ。嘘だったのよ……」

せつな「なっ……!」

ミント「そうすることで、あなたを『虹の園』に投票させたのよ」

せつな「くっ……、どうして……かれん!!」

かれん「……」

せつな「どうしてあなた、こまちの企みに気がつかなかったのよ!!」

かれん「……気付いていたわよ」

せつな「!? じゃあどうして……」

こまち「仲間だからよ……」

せつな「な……!?」

こまち「かれんと私は……組んでいたのよ」



39: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:40:21.64 ID:aUdLwkBD0

せつな「な……だって……かれんも『虹の園』に……」

かれん「……わざとそうしたの」

せつな「!?」

かれん「あの時、わざとあなたにカードを渡すことによって、あなたに私を信頼させた。そしてもうひとつ理由があるの。そうして私ごと負けることによって、他の全員を助ける」

せつな「わざと……負ける?」

かれん「まあ……本当はあなただけにするつもりだったんだけど…
…。なぎさに頭を必死に下げられたわ」

ブラック「……」

私は、12回戦の時こまちさんの所に話しにきたかれんさんに、必死にお願いした
全員が負けなくて済むようにしてほしいと……

せつな「……待って……おかしいわ。どうして『虹の園』が2人しかいないの? ……雪城さん……ホワイトは?」

ホワイト「……私は『ドツクゾーン』に入れたわ」

せつな「そんなの不可能だわ! 大体、あの時『虹の園』以外のカードは全部破り捨てた! カードの数も全部で12枚しか減っていなかったはず……!」

ホワイト「……違うのよ」



40: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:45:23.34 ID:aUdLwkBD0

せつな「……どういうこと」

ホワイト「……あの『ドツクゾーン』のカードの内1枚は…………なぎさのカードなのよ」

せつな「な……え?」

ブラック「……」

ホワイト「12回戦が始まる前から、私はなぎさとカードを交換しておいたの。そしてなぎさに私のカードを投票させたのよ」

せつな「……そんな」

結城「ええと……もうよろしいでしょうか」

と、結城さんが私達に聞いてきたので、ホワイトは「どうぞ」と言葉を返した
結城さんは咳払いをして、言う

結城「今回は変身した方がいて、尚且つ2つの派閥への投票しかございませんでした。それによる結果は以下の通りです。尚、これを持ちまして全員の所持金額を公表させていただきます」

そして12回戦終了時の金額が公表された
といっても、せつな以外は全員仲間だったから、誰がどれくらいの所持金だったかはわかるけど念のため見てみるとこんな感じ……



41: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:50:26.00 ID:aUdLwkBD0

……

1位 水無月かれん 3050万
2位 東せつな   2450万
3位 桃園ラブ   1300万
4位 美翔舞    1150万
5位 美墨なぎさ  1100万
6位 秋元こまち  1000万
7位 日向咲     950万
青乃美希  
9位 夢原のぞみ&  900万
春日野うらら
11位夏木りん    650万
12位雪城ほのか   450万

……

それが……こうなった……



42: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 08:56:16.40 ID:aUdLwkBD0

……

1位 美墨なぎさ  2300万
2位 秋元こまち& 2150万
   水無月かれん
4位 夢原のぞみ& 2100万
   春日野うらら
6位 桃園ラブ   1500万
7位 美翔舞    1350万
8位 夏木りん   1250万
9位 日向咲    1150万
   青乃美希  
11位雪城ほのか  1050万
12位東せつな    -50万

……

せつな「かれんが……2150万?」

かれん「言ったでしょう?、こまちと『組んだ』って」

せつな「……!?」

かれん「本来、マイナス2500万で私は550万になっちゃうけれど、いずれ1600万になるこまちと組んでおけば、掲示板の通り私は負けないことになるわ」



43: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:00:32.65 ID:aUdLwkBD0

せつな「そんな……。いつからかれんは裏切る気だったの……」

かれん「私というより……この作戦は雪城さんがたてたものよ」

せつな「え……」

かれん「というより雪城さんは……」

1回戦が始まった時から……あなたを警戒していたのよ

せつな「!!!」

ルージュ「最初から……?」

ホワイト「ええ……私は最初から怪しいと思っていたのよ……。あなたがね……」

主催者『ゴビ・クユロ』さん……

ルージュ「はあっ!!?」
レモネード「まさか……!?」
美希「せつなが……」
舞「……主催者」

せつな「……どうして……私を疑っていたの」



45: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:05:13.43 ID:aUdLwkBD0

ミント「それは私が説明するわ」

と、キュアミントのこまちさんがせつなさんの前で説明し始める……

こまち「ほのかさんが言っていたけど、あなたには妙な点が2つあった。それは、前半はあまりにも目だだなく、後半は目立ちすぎていた……」

レモネード「どういうことですか?」

ミント「別に前者はそんなに重要じゃない。問題なのは後者……」

後半……目立ちすぎていた方……

ミント「私は8回戦で皆が協力することに成功した時、裏でかれんと一緒にほのかさんに呼ばれたの。そこであなたを警戒するようにと言われたわ」

せつな「……」

ミント「そしてあなたは……9~11回戦の間……1番目立っていたわ……。あなたが皆をコントロールしていた、さもいいアイデアを思いついた、といった様な態度でね」

かれん「そして11回戦……それを見た私とこまちはあなたを倒す計画のために、あなたを食卓にいさせないようにした……。あなたになぎささんの監視を依頼してね」

その理由もあってせつなは私達の近くにいた……
私達が何か計画しないように……あわよくばその計画を使って戦略に組み込むために……



46: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:10:20.06 ID:aUdLwkBD0

せつな「じゃあ……全部……芝居だったの? かれんが裏切ったのも、ほのかさんが裏切ったのも……なぎさの……あの怒りも……」

ブラック「ごめん……」

せつな「……」

ブラック「全部……芝居だったの……」

せつな「……あ……あ」

全ての謎を解かれ、それを覆されたせつなは、口から血が滲むほど歯を食い縛り……そして……叫んだ……

せつな「あああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」

ブラック「……」

せつな「ああああああああああああっ、やああああああああああああああああああっ!!!」

ホワイト「……」

せつな「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」



47: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:15:09.96 ID:aUdLwkBD0

ピーチ「……」

せつな「あああっ……。どうして……どうしてこんな最後の最後で……」

ルージュ「で……でもほのかさん。どうしてせつなさんが主催者だって解ったんですか?」

ホワイト「それは……名前よ」

舞「名前?」

ホワイト「ええ。主催者の名前は『ゴビ・クユロ』。逆さにすれば『ロユク・ビゴ』になるわ」

ルージュ「そ……それでどうして……?」

ホワイト「それをそれぞれ1文字づつ跳ばして読むと、『ロクゴ』と『ユビ』になる。その意味は数字の『65』と手の『指』……」

ルージュ「……」
レモネード「……まだ、解りません……」

ホワイト「そうね、これは雑学の範囲だから知っている人は少ないわ……。指を1度弾く行為の内に、ある時間の単位が65個分進んだことになる……その単位こそが……」

ルージュ「……」

ホワイト「刹那(せつな)よ」



48: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:20:26.33 ID:aUdLwkBD0

ルージュ・レモネード・舞・美希「!!!」

そりゃあ驚くわよね
こんなこと考えたせつなも凄いけど、1回戦でそれに気付いたほのかも凄すぎる……
昨日の夜に教えてもらった私だって……一瞬で鳥肌が立ったもん……

ホワイト「でも……実を言うと理由はもうひとつあったの」

レモネード「もうひとつ……ですか?」

ホワイト「ええ……せつなさんは、一度も変身をしていない……」

舞「でも、私も一度も変身してませんよ……」

ホワイト「……ええ、だからこれはあくまで仮定の話なんだけど……。せつなさん、あなた……変身出来ないんじゃないかしら……」

ピーチ「キュアパッションに……」
美希「なれない……?」

せつな「……」

膝を折り曲げずっとうつむいていたせつなは、立ち上がり、こう返してきた

せつな「違うわ……」

変身出来ないんじゃなく……したくなかったの……



49: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:25:28.23 ID:aUdLwkBD0

ブラック「変身……したくなかった……?」

美希「!!! せつな……あなたまさか……!!!」

ピーチ「美希たん……?」

せつなの言葉の真意を読み取ったのは美希だけ……
他の皆は住んでいるは世界が違い、ラブは純粋過ぎる故にその事実を考えなかった……
せつなはゆっくりと立ち上がり……時計のスイッチを押した……
せつなが眩い光に包まれ……しかしその姿は……

美希「……やっぱり……」

ピーチ「そんな……イース?」



50: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:30:19.10 ID:aUdLwkBD0

イース……
ラブ達の世界にいた敵の幹部の内の1人
一度寿命を迎えたけど……キュアパッション、東せつなとして新たに生を受けた……
でも……その姿を見たピーチと美希は、その姿を間違いなくイースと認識した……

ピーチ「どうして……どうしてせつながまたイースに……」

イース「違うわ……」

ピーチ「え?」

イース「私はキュアパッションとしての東せつなではなく……イースとしての東せつな……。キュアピーチ、あなたと本気で拳を交えた時の……東せつなよ……。本物の東せつなは、行方がわからなくなっているあなた達を捜しているはずよ」

ピーチ「……」

美希「でも……どうして? イースはあの時、寿命を迎えたって……」

イース「そう……イースは死に……その身体にアカルンが入り、私はキュアパッションとして転生した……。でもその時、潜在意識のレベルで……私も生き返っていたの」



52: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:35:51.45 ID:aUdLwkBD0

ピーチ「イースが……」
美希「生きていた……」

イース「そして私はキュアパッションとしての東せつなと共にラブと月日を過ごし、メビウス様を滅ぼした……。その時に私の意識はメビウス様のコンピュータに取り込まれ、私は僅かながら、世界を操る力を手に入れた……」

ドリーム「じゃあ……このゲームは……」

イース「そう……私の力で生み出したもの……。あなた達の絆を壊し、あわよくばプリキュアを滅ぼすために……」

ピーチ「……」

ブラック「どうして……。どうしてあなたはプリキュアを憎いと思ったの……」

聞くところによると、イースとしての東せつなも、最期の時にキュアピーチと和解したと聞いた……
なのにどうして……

イース「私は……まだ一緒にいたかった……」

ピーチ「え?」



53: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:40:16.65 ID:aUdLwkBD0

イース「キュアパッションじゃなくて……。私だって……私だってもっとラブと話したかった……。なのに……私は一度も話すことは許されなかった……だから……だから……」

イースはそこで言葉を止めた……そして……

イース「でも……もうおしまいね。もう私は全ての寿命が尽きた……これで……もう2度と……」

私の視線に気付いたのか、イースは言葉を止める

イース「……何かしら?」

私はイースの元に歩みより……右手を差し出した

イース「……え?」

ブラック「……」

私は……今何をしているのか自分でも解らなかった……



54: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:45:14.71 ID:aUdLwkBD0

ドリーム「……?」
ルージュ「……なぎささん?」

咲「……あっ!!」

と、咲は電光掲示板を見る
それに続き他の人も……
そしてあるひとつの事実に気付く……

舞「なぎささん……1人で……2300万……」

イース「……え?」

ブラック「……」

イース「……どうして? 確かに私が今ここで仲間になれば私は助かるけど……。でも、1000万でしか……ブッキーは助けられないのよ……。あなたは皆を助けるって……」

ブラック「……わからないよ……どうすればいいのかなんて……」

イース「な……何言ってるのよ」

美希「そ、そうですよ! なぎささん何してるんですか!! ラブ! あなたも何か……。え?」
ブラック「……ピーチ?」

……ピーチは泣いていた……



55: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:50:31.03 ID:aUdLwkBD0

美希「ラブ……」

ピーチ「ごめんね……イース」

イース「え……」

ピーチ「私……また気付いてあげられなかった……あなたの苦しみに。あなたがイースだということも……気付けなかった……」

イース「ラブ……」

ラブ「ごめんね…………、イース……。う……うわあああああああああんっ!!!」

ピーチは……謝り、泣きだした。……敵であり……仲間になろうとして非業の死を遂げたイースに……。主催者であり、かれんを利用しようとしてプリキュアを滅ぼそうとしたイースに……
それを見たイースはピーチの元に寄り……彼女を抱きしめた……



56: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 09:55:13.78 ID:aUdLwkBD0

ピーチ「イー……ス?」

イース「もう充分よラブ……ありがとう。……なぎささん」

ブラック「……」

イース「私はもう充分です……ラブやのぞみ、そしてあなたを見て思いました、プリキュアの絆は絶対切れないって……。でも……何だか安心しました……」

ブラック「じゃあ……いいんだね……」

イース「ええ、それはブッキーのために使ってください……。あと……ラブ」

ピーチ「……」

イース「パッションとは……せつなとは……ずっと親友でいてね……」

「……うん!!」と、ピーチは涙を拭き笑顔でもない真剣な顔で頷いた

イース「……ありがとう」

そう言って、東せつな……イースは光の粒子状になって消えた……





57: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:20:01.90 ID:aUdLwkBD0

エピローグ



結城「ええ、これで全13回戦を終え、美墨なぎささんが2300万で1位となりました。おめでとうございます。そして美墨さんは最終獲得金額が1300万となりましたが……山吹祈里さん、東せつなさんのどちらかを復活させることが出来ますが、いかがなさいますか?」

なぎさ「……決まってます……、山吹祈里さんを復活させてください」

結城「かしこまりました」

そういって結城さんは全員から回収した腕時計の内、私の時計で何か操作をし始める
すると……私達と結城さんを挟んで、光の球体が現れ……、それが崩れると中から祈里さんが姿を現した

祈里「……あれ、ここは……?」

こまち「まあ」
りん「本当に……!」

のぞみ「いやったー!!」

のぞみが高々と右手を突き上げ、そして美希とラブが祈里さんに抱きついた

祈里「ちょ、ラブちゃん!? 美希ちゃんまで……」



58: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:20:57.93 ID:aUdLwkBD0

ラブ「たはーっ!! ブッキィー!!」
美希「良かった……本当に良かった!!」

これで……よかったんだよね

ほのか「また、自分が悪いって顔してるわよ、なぎさ」

なぎさ「……そうかな……」

結城「ええ、これで『プリキュア・ワールドバランスゲーム』を終了致します。皆さん、ありがとうございました」

結城さんがそう言うと、両隣にいた小山さん、角澤さんも光の粒子となり消えた……

結城「……」

なぎさ「……」

結城「たいしたものでしたよ」

そう言って結城さんも消えた……
結局あの人達が何者だったのかは聞けなかったけど……
ううん、多分知らなくていいんだと思う……





59: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:25:15.98 ID:aUdLwkBD0

そして私達は玄関の前に集まり扉を開けた、そこに見えたのは……

ラブ「クローバータウンストリート!!」
のぞみ「ナッツハウス!!」
咲「大空の木!!」

咲・のぞみ・ラブ「え?」

こまち「当たり前だけど、それぞれの世界にしか戻れないようね」

りん「じゃあ……ここで皆とお別れですね」

ラブ「そうだね……。……なぎささん!」

なぎさ「えっ、何?」



60: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:30:20.22 ID:aUdLwkBD0

ラブ「私達、なぎささんやほのかさん、皆から色んな大切なことを学びました! 私達とせつな、あと……イースも、私達にとっては親友です! その事を改めて気付かせてくれたのは、なぎささんです!」

美希「あなたのおかげで、友達の大切さを学びました、ありがとうございます!!」

祈里「助けてくれて、ありがとうございました!!」

のぞみ・咲(……かわいい……)

ラブ「じゃあ、もし機会があればまた一緒に! その時はこんなゲームじゃなくて……、幸せなこと、いっっっぱいして遊びましょう!! それじゃあ!」
美希「さようなら!」
祈里「ありがとうございました!」

そうしてラブ、美希、祈里さんは玄関をくぐり、消えた。元の世界に帰って行った



61: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:35:24.21 ID:aUdLwkBD0

りん「さて……それじゃあ帰りますか!」
かれん「そうね、なんだかんだいっても、楽しかったわ」

こまち「なぎささん、あなたがいなかったら、全員が助かることは出来なかった」

なぎさ「いえ……そんなことはないですよ」

うらら「いいえ! なぎささんは絶対に私達のヒーローです!」
のぞみ「なぎささんは『エムブイピー』です!」

なぎさ「……ありがとう」

のぞみ「それじゃあまたいつか!」
りん「もしよかったら、ナッツハウスにでも来てください!」
うらら「いつでも歓迎します!」
かれん「…………本当にありがとう」

そしてのぞみ達4人は……
って4人?



62: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:40:13.83 ID:aUdLwkBD0

なぎさ「……こまちさん?」

かれん「…………に」

なぎさ「えっ?」

かれん「ほのかさんとお幸せにね」

ほのか「!!」
なぎさ「なっ!! 何を……」

こまち「うふふ……」

私達の慌てた顔を見て満足気に、こまちさんも元の世界に戻って言った

咲「……」

ふと咲の方を見てみると……咲は泣いていた

なぎさ「ちょ! どうしたの?」

咲「うわあああん!」

と、咲は私に抱きついてきた

咲「私、まだなぎささんと別れたくない!! もっと色んなこと話したいですよお……!!」



64: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:45:31.94 ID:aUdLwkBD0

ほのか「大丈夫よ、ねえ? 舞さん」
舞「ええ」

咲「ど……どうしてですか」

咲が聞くと、舞は咲の左手を両の手で握る……

舞「また……会えるわ、絶対に」

咲「……舞」

舞「だから、今は笑ってお別れしましょう」

咲「……うん」

そして咲は、舞と手を繋ぎこちらの方を向いた

舞「本当に咲を助けてくれてありがとうございました。もし私達の世界に来てくれたら、いつでも歓迎しますよ!」

咲「……」

舞「ほら、勇気をだして……」

咲「なぎささん……ありがとうございました!!」

スポーツをやってる者同士、全力の挨拶には全力の挨拶で返す……

なぎさ「ありがとうございました!!」



65: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:46:44.07 ID:aUdLwkBD0

舞「またいつか!」
咲「さようなら!」

咲と舞が元の世界に戻り……私達だけになった……

なぎさ「…………帰ろう。私達の町に……」
ほのか「ええ……」





66: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:47:45.40 ID:aUdLwkBD0

せつな「2日間行方不明だと思ってたら、そんな事になっていたのね……」

ラブ「うん……とっても大変だったよ……」

祈里「ええ、本当にどうなるかと思った……」

美希「でも……大切なことを教わったわ……」

せつな「それで……イースは……」

ラブ「消えちゃったよ……。それで……せつな……1つだけお願いがあるの」

せつな「なに?」

ラブ「イースのこと……忘れないであげてね」





68: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:49:17.27 ID:aUdLwkBD0

りん「違います! 全然違います!!」

かれん「何が違うというの!! だいたいりんは本当にそこの所がいい加減すぎるのよ!」

りん「なっ! だからどうしてかれんさんは……!」

のぞみ「……」
うらら「……」
こまち「……」

うらら「そういえばこの組だけ、仲直りしてませんでしたね……」

のぞみ「……」
うらら「のぞみさん! そっちに行っちゃ危険ですよ!」

りん「だからかれんさんは頑固過ぎるんですよ!」

かれん「そういうりんもだらしなさ過ぎるわよ!」

のぞみ「ねえ……」

りん「何!?」
かれん「何よ!?」

のぞみ「…………皆でおやつのケーキ、食べようよ!」



69: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:51:38.10 ID:aUdLwkBD0

りん「……」
かれん「……」
うらら「……」
こまち「……」

りん「……ぷっ、あっはははははは!」
かれん「ふ……ふふふ……」

のぞみ「え? え……?」

りん「普通こんな状況で言うかな? あーおっかしい……」

かれん「本当、のぞみには参ったわ……」

のぞみ「な、何それー! 酷いよりんちゃん、かれんさん!」

うらら「……何だか……安心しました」

こまち「そうね……」

りん「あはは……!」

かれん「うふふ……!」

のぞみ「え……えへへ……!」





70: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:52:41.17 ID:aUdLwkBD0

舞「大空の木……相変わらず静かね」

咲「……何だか……あの2日間が……まるで嘘みたいだね」

舞「そうね……。ねえ咲」

咲「え、何?」

舞「ごめんなさい。私、咲の……」
咲「もういいよ」

舞「咲……」

咲「私……ずっと舞と一緒にいるよ……」

舞「……咲」

咲「どんなことがあっても……舞と一緒だから……」





73: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:57:22.87 ID:aUdLwkBD0

あれから……1週間……
私達の春休みももうすぐ終わり
明後日は高等部の入学式……
私はほのかの家でだらけていた……

なぎさ「でも……色々あったよね」

ほのか「そうね……とても大変だったわ」

なぎさ「なんだか、一生分の脳みそを使った気分だよ~」

ほのか「ふふ、なぎさったら……。……ねえ、なぎさ」

なぎさ「ん、なに?」

ほのか「私達……高校生になっても……仲良しでいられるかな……?」

なぎさ「へ?」

ほのか「私達……これから3年間……仲良しでいられるかな……」

なぎさ「……いられるよ」

ほのか「……本当?」

なぎさ「うん……いれるよ」

ほのか「……嘘つき」



75: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 10:59:12.26 ID:aUdLwkBD0

なぎさ「え?」

ほのか「なぎさも、不安そうな顔しているわよ」

なぎさ「!? う、うそっ!?」

ほのか「うん、嘘よ」

なぎさ「なっ……。も~ほのかのいじわる!」

ほのか「ふふっ、ごめんなさい」

なぎさ「も~! ……はは」

ほのか「ふふふ……」

なぎさ「ねえ、ほのか」

ほのか「なに?」

なぎさ「これからもよろしくね」

ほのか「なぎさ……私と、これからも親友でいてくれるかしら……」

なぎさ「……ほのかと私はもう親友同士だよ。今までも……これからも……」


76: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 11:00:52.21 ID:aUdLwkBD0










嘘は泥棒の始まり……
そんな言葉があるけれど、それは当たり前のこと
嘘を吐くということは、騙す人から何かを奪うことだから
お金……
物……
その人の気持ち……
だから、嘘はついてはいけない
でも……嘘も付けない人同士の友情なんて……ありえない
誰にだって正直でいたくないことや隠したいことだってある
そう、そのために嘘はある
それを見破るのだって、それに気付いて気付かないふりをするのだって、友情だと思う
本当は正直でいたい気持ちで一杯……
でも……嘘をつけるからこそ……楽しいって時……あってもいいよね?



正直な嘘を付き合える友情こそ、本物の友情だと……私は思う

                       なぎさライアー
                             完


78: ◆hRYaYkEXjc 2010/04/17(土) 11:20:11.18 ID:aUdLwkBD0

これでなぎさライアーは完結します。
何スレにも渡ってしまい申し訳ありませんでした。
前作の『のぞみジェラシイ』と違ってとんでもない長さになってしまったのでどうしても日を跨ぐしかありませんでした。
支援してくださった人達、本当にありがとうございました。


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/17(土) 11:24:03.10 ID:FPZGT6w20

おつかれでしたー


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/17(土) 12:17:52.90 ID:m70vlMbJO

おつ―
面白かったよ


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