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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

アカギ「ここが面接会場か・・・・」

        
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:10:51.18 ID:l8NH9O9b0

2010年。日本は不況の真っ只中にある。
第二の氷河期の到来、就活生には暗い時代である。
その3月。東京は春の訪れを予感させる大雨であった。

ギイィイ・・・バタン
面接官A「なんですかあなたは!?ここは子供の来る場所じゃありませんよ」
アカギ「・・・・」
面接官B「まぁ待って、もしかして赤木しげる君かい?受付の時間はすぎてるよ」
アカギ「すみません」
面接官A「グループ面接は今から始まる所です。遅刻はマイナス評価ですが特別に参加を許します」
面接官B「ずぶ濡れじゃないですか。タオルで拭いたらとりあえずその左端の席に座って。」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:12:24.77 ID:l8NH9O9b0

面接官A「では、気をとりなおして簡単な自己紹介から始めましょう。右側のアナタからどうぞ。」
学生1「はいっ!東京大学法学部3年、学生1と申します。本日は宜しくお願いします」
学生2「慶応大学経済学部、学生2です。フットサルサークルの主将を務めています。」
学生3「千葉大学法経学部在学、学生3と言います。テニス部に所属しています。」
アカギ「・・・・・赤木しげる。中3」

ざわ・・・


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:14:57.04 ID:l8NH9O9b0

面接官A「は、はい!ありがとうございます。では続いて、自己PRをしていただきます。
     当社の採用キーワード、”リーダーシップ”に絡めて、
     3分ほどでこれまでの経験をお話ください。挙手のあった方から指名します。」
学生3「はい!!」
面接官B「お、意欲があっていいですね。どうぞ学生3さん。お話ください。」
学生3「はい、私は大学に入ってすぐ、地元の清掃ボランティア団体に入会しました。
   はじめはただ参加しているだけで、主体性など持てまえせんでしたが、
   ある時地域の方から、いつもありがとうね、と声をかけられたのです。
   その時から自分の中での何かが変わり、団体の中で清掃の企画段階から積極的に意見を出し、
   大学3年生を迎える時には、青年部門のリーダーに抜擢され、団体を主導していく立場になりました。
   例えば私が企画した活動に」
アカギ「ククク・・・」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:18:03.06 ID:j8481WeoO

おもしろそう


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:18:03.53 ID:l8NH9O9b0

学生3「?」
面接官A「赤木さん、何か面白い事でもありましたか?」
アカギ「くだらねーな」
面接官B「学生3さんに失礼ですよ、アカギさん。発言の時意外は静かにお願いします。」
アカギ「あんたらの質問がくだねーって言ったのさ・・・クク・・・」
面接官A「!? 失敬な、なんなんですかあなたは。」
アカギ「面接をやる理由。書面だけで通さない理由。それは対話能力を測る事にある。
    こんな前もって用意したような原稿を暗記して読ませるために
    僕らを今日ここに呼んだわけではないんでしょう?面接官さん。」

ざわ・・・ざわ・・・


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:23:03.55 ID:l8NH9O9b0

面接官A「・・・・」
面接官B「・・・・」
アカギ「あらら。図星のようですね。じゃ、本題にいきましょうか」
面接官A「・・・・分かりました。では次のテーマです。面接Bさん、読んで」
面接官B「(え、いいんですか?)はっはい、では今からグループディスカッションをしていただきます。
    あなたはある企業の上層部に居ます。その企業は、
    半導体の製造・販売において世界2位のシェアを持つ巨大企業であるとします。
    しかし世界同時不況の煽りで、需要が激減し、会社は設立以来の危機に陥ります。
    その他詳細な設定資料を印刷したものを今から配布します。
    この時、会社がとるべき大まかな方針を1人ずつ述べていただき、それぞれの立場から議論を進めてください。」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:27:15.29 ID:l8NH9O9b0

面接官A「はい、時間となりました。ではまずは一言ずつで結構です。大まかな方針をお聞かせください。
    その後、学生同士方針に対し質問を交わし、議論の中で詳細をお話ください。」
学生1「迅速な減産がカギだと思います。バブル崩壊後の失敗は、この遅れにあります。社員10%のリストラを断行します。」
学生2「即座に製造ラインを停止させます。しかし半導体需要は不況から回復すれば伸び続けるものと思われます。
    ワークシェリングを導入し、人員はできる限り保持し、給与の水準を下げる事で対応します。」
学生3「えっと・・・(くっ、思いつかない、時間が、間が欲しい・・・!)」

ゴンゴン!!

面接官A「どなたですか!?面接中ですよ!」
警察官「すみませーん、警察のものですがー」

ざわ・・・ざわ・・・


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:30:22.51 ID:zPdR9Kx9O

警察ww
セッティングパパくるか


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:31:05.27 ID:SdCWmrDF0

アカギィィィ!!!!!


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:33:25.48 ID:auS//sOb0

チキンレース帰りに面接とかワロス


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:41:35.61 ID:l8NH9O9b0

警察官「実は先ほど、ちょっとした事件がありました。不良グループの抗争なのですが、
     チキンランというんですか、2台の車が崖をめがけてフルスピードで突っ込む、命知らずを競うゲーム」
面接官A「・・・・」
警察官「車は2台とも崖から落ちたのですが、一人は重体で病院に、もう1人は海から自力で泳いで逃げたというのですよ。
     そいつがどうやらこの界隈に逃げ込んだという目撃証言がありまして。」

アカギ「サツも何か証拠があってここに来たんだ。もう5分もしないうちに部屋に入ってくる。学生3さん、取引しませんか?」
学生3「えっ・・・。あっ、まさかその生き残りって・・・・・」
アカギ「・・・・・」
学生3「なっ、でも取引っていうのは物が合って初めて成立するものです。なんで僕があなたを庇わなきゃ・・・」
アカギ「ブツなら・・・ある・・・」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 01:51:03.32 ID:l8NH9O9b0

スッ・・・
学生3「な・・・!いつのまに・・・・!」

左端の席に座ったはずのアカギ。この騒動の間に左から2番目の席に移動。
アカギ「もしアリバイを作ってくれたら俺が時間を稼ぐ。その間にアンタはじっくり考えればいいさ」
学生3「・・・・!(面接官がドアに注目している間に・・・一番ヒヤヒヤするはずの当事者が・・・常人の神経じゃない・・・)」

面接官A「ともかく面接中です!終わってからじっくり話は聞きますから!」
ガチャッ!バタン!!
警察官「失礼します、捜査ですので。」
警部「んんー?いるじゃねーか。問題のガキがこんなところに・・・」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:07:38.55 ID:l8NH9O9b0

学生3「まってください刑事さん、そいつは俺の友達なんです!!
    面接の前も喫茶店で今日の面接について午前中から話してまして!」
警部「ふーん。アリバイはあるのか。にやにや・・・・」
アカギ「まっ、ともかく続けましょうか。面接」
警部「・・・・・俺はここで待たせてもらうぜ」 


面接官A「あ・・・・はい。えっと、で、では3番目の方からですね。えー赤木さんですかね?」
面接官3「(気づいてない・・・あまりに異常な状況、通常なら気づいてあたりまえの変化。
      このあまりに異常な状況下では順番の変化くらい気づけないのだ・・・)」
面接官B「それで企業の方針について、どうぞ」
アカギ「死ねば助かるのに」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:08:43.31 ID:Pe566KHzO

ひどいwwwww


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:10:13.39 ID:fDZQtoMX0

なんだ。ダメギか


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:19:05.29 ID:l8NH9O9b0

ざわ・・・・ざわ・・・・

面接官A「えっ・・・!?」
面接官B「もう少し具体的に説明してくれないか。今君が思っている事を」

アカギ「学生1、学生2、こいつらが意見を述べるとき、気配が死んでいた。
    背中に勝とうという強さがない ただ助かろうとしている。
    博打で負けの込んだ人間が最後に陥る思考回路・・・・・
    あんたらはただ怯えている」

学生1「・・・・・・!」
学生2「・・・・・・!」

面接官A「ギャンブルに例えるのはどうですかね。精神論ならいくらでも言えるだろう。
      ならば君は具体的にどういう方針をとるのか、という事はどうなんですか?」

アカギ「倍、プッシュだ!」

ざわ・・・!


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:33:50.45 ID:l8NH9O9b0

面接官A「倍プッシュ・・・?それはどのような意味なのですか・・・・?」
アカギ「俺がなぜチキンランで生き残れたと思います?」
面接官A「!!」
面接官B「え・・・じゃあ、さっきの件はやはり・・・・」
警部「まぁいいじゃないですか。話を聞きましょう」
面接官A「あ・・・えぇ。それが経営とどう関係あるんですか?」

アカギ「はじめから仕組まれた勝負だった。ブレーキに仕掛けはされていたし、左側の車を選ばされ、
     脱出に不利だった。鼻からブレーキを踏むつもりなんて無かった。」
一同「ごくり・・・」
アカギ「その海岸は、断崖の下の岩場を越えれば急激に深い海になっている。
     中途半端にブレーキを踏んだ相手は岩場に落ちて重体。全力で飛び出した俺は海に落ち、助かった。」

面接官A「・・・・・。なるほど。しかし、まだ分からない。その説明がどう経営に絡むのか。」
アカギ「クク・・・疎いな。いいでしょう説明しましょう」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:45:41.50 ID:Pe566KHzO

微妙に敬語なのが楽しい


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:48:49.53 ID:l8NH9O9b0

アカギ「この課題・・・ポイントは世界2位である事。扱っている商品が少数生産し品質を競うというより、
     巨大な生産体制を整え、大量生産・低価格で供給できる企業が覇権を握るという性質・・・」

面接官A「ふむ・・・」

アカギ「ここで中途半端にブレーキを行えば、必ず企業は死ぬ。
     もともとこの不況で死ぬか生きるかの二択。半端な説は逃げでしかない。
     むしろ生産ラインをフル稼働させ、これまでの2倍を供給する。
     他が安全策に出ようが、ここで赤字を出しても一挙にシェアを伸ばし、ライバル企業を徹底的に潰す。市場を完全に握る・・・」

ざわ・・・ざわ・・・


面接官A「・・・・・(このガキ、尋常ではない)」
面接官B「・・・・・(さすがはチキンランの生き残り。死地を経験している)」

面接官A「・・・・・。もうこれ以上の面接は無駄でしょう。みなさん結果はお分かりだと思います。後日書面で通知いたします。」
アカギ「ククク・・・」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:51:03.75 ID:n7B8s00IO

学生3、取引した意味ねぇww


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:51:47.97 ID:l8NH9O9b0

母「しげるちゃーん、帝国コンツェルンからお手紙よー」

        _、‐-、, -‐z._
        > ` " " ′.<
      / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙ \
        7 " " ",.",ィ バ ,゙ ゙ ヾ       r‐ ' _ノ
       ! " " /-Kl/ Vlバ.N     _ ) (_
       | "n l =。== _ ,≦ハ!      (⊂ニニ⊃)
      |."しl|  ̄ ,._ ∨       `二⊃ノ   ククク…
      | " ゙ハ  ー--7′       ((  ̄
      r'ニニヽ._\. ¨/           ;;    
     r':ニニ:_`ー三`:く._           [l、    来たか・・・・
   /: : : : : : :`,ニ、: :_:_;>      /,ィつ
.   /: : : : : : : : / : : : ヽ\     ,∠∠Z'    
  | : :.:.:.:.:.: . :/: : : : : : l : ヽ.   / .r─-'-っ
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71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:56:28.49 ID:l8NH9O9b0

          _____
         / ヽ____//
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     /    不採用       /  /   /
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72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:56:54.21 ID:SAZ8SPYz0

当たり前だwwwwwwwwwww


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 02:57:46.84 ID:l8NH9O9b0

            _─-、 -‐;z.__
        > ` " ゙  <
       / " " " " ゙ ゙ ゙ ゙\
         l " " ", ,ィ バ i ゙、 ゙、ヾ
         | " "ノlノメ、 |ノjムヘ. N
        ! r,コ| =。=  ,。==ハリ
        | |ヒ.j|   ̄ r_ \7  ・・・・・
       j `ァヘ  ──‐:7′
.     _/∨ :::\  ̄ 人
  -‐'''"´ |.  ヽ.  ::::`:.イ  |`''‐- 、.._
        |   \  :::/  |     .ハ
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        l_/  ゚〈ー‐'|   ヽ!   │ |
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83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:10:18.53 ID:l8NH9O9b0

あの面接から5年が立った。あの午後、アカギに助けられた俺は、帝国コンツェルンで忙しい日々を送っている。
アカギは今頃どうしているだろうか。妙に自信たっぷりな顔をして面接会場を出て行ったが、入社式に彼の姿は無かった。
あれほどの死地をくぐりぬけ、そのまま面接にやってくる度胸をもつ彼だ。裏の世界で巨万の富でも気づいているのかもしれない。

そんなある日、営業で立ち寄った小さなおもちゃ工場で、社員からいびられるアルバイトの姿を見かけた。
俺は居た堪れなくて声をかけられなかった。でも間違いない。間違いなく彼だ。

              ____
            ┌        丶┐
            │          │
           / ヽ─────  ヽ
          / / /ヘ/ヘ/ヘ  ∥丶
         ──/  /    /∥ ∥|         しかし
             ヽ ===  ソ ∥ |       ・・・・・
              > ゜─   》⌒  ∥
             /      ア∂)∥ |       あの赤木が
            <丶        \∥       真面目に
             ヽ--─    //         働いてる
              └┐  ;;;// / ⌒     なんてな・・・
   ⌒           │ ;;// /
  (《( ゜)         / /  /
   )ミミ;;∩        ヽノ
  (《《つ∪          │
   ミミミソ⌒┌┬────│

                                                     おわり


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:10:40.67 ID:CDnvMxBd0

が…
駄目っ……


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:23:07.20 ID:GIvSIrBN0

客「…つ!」

カイジ「何だ…何を言ってる…?」

客「…つ!」

カイジ「え…?」
 カイジは耳を澄まし、観客の口元を注視する。

カイジ「お…? つ……?」

カイジ「乙ッ!?」

客「乙っ…!乙っ…!」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/12/04(金) 03:30:02.67 ID:l8NH9O9b0

深夜に駄文へのお付き合いありがとう
警官の登場を上手く活かせなかったのが悔しいです
精進しますね。おやすみなさい


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