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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

チェレン「キルリアのゲロを片づけてたら日が傾いてきた」

 
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:23:24.72 ID:qyWimVkf0

チェレン「西日が綺麗だ……」

トウコ「口じゃなくて手ぇ動かせ!」

チェレン「うう、きつい……」

トウコ「孵化したてのポケモン相手にしてりゃ日常茶飯事だろ」

チェレン「……そうなのか?」

トウコ「相手は赤ん坊だからな。抱っこして高い高いしてたら戻しちまったりもあんだろ」

チェレン「キミがそんな事するのか?」

トウコ「しないのか、アンタは」

チェレン「……実際に産まれたてのポケモンの世話なんかした事ないよ。最低限の知識は頭に入れてあるけど」

トウコ「ほんとにジムリーダーかよ……」





2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:27:41.74 ID:qyWimVkf0


トウコ「あのな、ジムリーダーったって挑戦者とバトルだけやってりゃいいわけじゃないだろ」



チェレン「バトルマニアのキミにそれを言われるとは思わなかった」



トウコ「あたしはバトルするのも勝つのも好きだが、ポケモンの育成も大好きだからな」



チェレン「それだけの意気込みがあるなら、協会でそれなりのポストにも就けるだろうに」



トウコ「まじ勘弁して。公務員とか絶対なりたくない」



チェレン「……変なの」



トウコ「収入ならブラックシティでジジイババアの相手してりゃ安定するしな」



チェレン「ひどいやつだ」






3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:33:01.87 ID:qyWimVkf0


トウコ「で、どうなんだよ。例のキルリアちゃんは。タチワキのセンターから連絡来てないのか」



チェレン「いいや、まだ……ああ、さっきメイさんからライブキャスターに着信があった」



トウコ「何だって?」



チェレン「うちの子に万事任しちゃってくださーい、だと」



トウコ「ほう」



チェレン「……キルリアのカウンセリングに最適なのは、やっぱりサーナイトなのかな」



トウコ「前例はないからな。しかし、あの子のサーナイトのとくせいは『トレース』だ。相手の思考を探る事に長けている」



チェレン「……」



トウコ「上手く行きゃ、クロの尻尾を掴めるかもしれん」



チェレン「クロって、『そだてや』襲撃の件か」






4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:37:02.21 ID:qyWimVkf0


トウコ「……ただなあ、如何せん絞り込むのに苦労しそうなんだよ」



チェレン「どこまで判明……推測できているんだい」



トウコ「そうだなあ。重要参考人Aの知り合いかもしれないって辺りまで」



チェレン「参考人……?」



トウコ「そっから手繰っていければと思ってる」



チェレン「……『そだてや』夫妻……じゃあ無さそうだな」



トウコ「さあなあ」



チェレン「教えてはくれないのかい」



トウコ「……さあねえ」






5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:41:17.18 ID:qyWimVkf0


チェレン「……まさか、あのキルリアか?」



トウコ「……」



チェレン「そうなのか? あの子が犯人と繋がっていると言いたいのか」



トウコ「お待ちよ。ちょっと落ち着いて考えろ」



チェレン「……確かに犯行当時のアリバイが本人の口から語られていない。しかしだ」



トウコ「ポケモン相手にアリバイなんて言葉を使うかね。まあ、いいけど」



チェレン「……そもそもキミはどうして彼女に疑いをかけている?」



トウコ「さあ、どうしてかなあ」



チェレン「……」






6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:45:47.16 ID:qyWimVkf0


チェレン「……」



トウコ「……『あの名簿や顧客リストは書類の中に入れていない、彼女は知らない筈』って顔してんな」



チェレン「な……?」



トウコ「当たり? 当たっちゃった? やったー一等賞、トウコさんにマスターボール進呈ー」



チェレン「なぜだ!? なぜキミが利用者の個人情報を把握できる!」



トウコ「そんな難しい事はしてないよ。至極簡単な事だってばよ」



チェレン「しかし、そだてやに預けられたポケモンや顧客の情報は協会関係者以外は……」



トウコ「……だからさ、簡単な事だって。難しく考えんなよ」






7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:50:45.50 ID:qyWimVkf0


トウコ「ほら、この書類だろ。タチワキ、ヒウン、ホドモエ……顧客のトレーナーカードの情報が細かに記載されている」



チェレン「……盗ったのはいつだ。以前このボクの部屋に来た時にか」



トウコ「ああ。この子を使ってなあ」





メタモン「むにゃーwwwwwwwwwwww」





チェレン「紙じゃなく、メタモン……!?」



トウコ「あの時アンタの部屋に置いて行ったのはペラップだけじゃない。この子も一緒に置いて行ったんだよ」



メタモン「むんにゃwwwwwwwwww」



チェレン「……してやられたか」






8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 17:56:02.28 ID:qyWimVkf0


チェレン「……大方、忍び込んだ直後はキルリアに『へんしん』してボクの目を欺いていたわけか」



メタモン「むんにゃwwwwwwwwwwwwwwww」



チェレン「そして、先日……キルリアが嘔吐した日、ボクの部屋にわざわざ来たのは、メタモンを回収する為だったんだな」



トウコ「……ご明察だ」



チェレン「立派な犯罪だぞ、こんな事……!」



トウコ「……なるたけサッサと犯人をおさえる必要があるんだよ」



チェレン「話してくれたって良かっただろ?」



トウコ「アンタら協会側に弱みを見せたくなかったってのが理由だな。『エルレイド』が犯人ってのを裏付けさせたくなかった」






10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:01:06.30 ID:qyWimVkf0


チェレン「裏付け……?」



トウコ「エルレイドはラルトス族種の一匹……私らの保全対象でもあるわけだ」



チェレン「それは、わかっているさ」



トウコ「そんなポケモンが今回の件の首謀者だなんて知れて……いや、ネットやマスコミには広まっちまってるがな。

影響力のある協会から正式にクロが発表されちまったら困るんだよ」



チェレン「……」



トウコ「なるべくエルレイドの件が表面化しないよう、秘密裏にわたしが犯人を処理するつもりでやった。そんだけ」



チェレン「キミって奴は……!」



トウコ「……まだ『エルレイドが犯人』という事実は不確定な情報にすぎない。表向きにはな。今がチャンスなんだよ






12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:06:52.94 ID:qyWimVkf0


トウコ「……アンタのその様子を見ると、協会はこの件に密接に関わろうとはしていないようにみえる」



チェレン「どうかな。すぐにでも動いて、問題の……犯人を捕らえてしまうかもしれないぞ」



トウコ「世のため人のためポケモンのために働くつもりなら、新米ぺーぺーのジムリーダーに重要参考人預けねえよ」



チェレン「なに……?」



トウコ「キルリアをアンタみたいなのに預けた。イコール、そこまで注力するべき事象じゃねえと判断したんだろうよ」



チェレン「く……」



トウコ「第一、アンタはその顧客リストもろもろには目を通したのか? 預けられたキルリアに尽力してたんじゃないのか?」



チェレン「……」



トウコ「……先日回収したメタモンのおかげで判明したよ。あのエルレイドは『預けられていたポケモン』だ」






13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:13:41.37 ID:qyWimVkf0


チェレン「それはボクも先日確認した。だが、ボクはなにも保全計画の障害になるような事は……」



トウコ「『エルレイドがやった』ってのが重要なんだよ。フーディンやメタグロスに匹敵、あるいはそれ以上の頭脳を誇るポケモンだぞ。

それがだ、故意にこんな犯行に及んだ。下手すりゃ、ラルトス族種全体に対する偏見に繋がる可能性がある」



チェレン「だが……!」



トウコ「……予想つくだろ? 人間ってのは、そりゃあ影響されやすい生き物だ。些細な事も無視できん」」



チェレン「……だから、秘密裏に事件を処理するのが一番良いと?」



トウコ「アララギ博士たちに、これ以上負担をかけたくない。どこぞの野生ポケモンがシャシャって起こった『事故』にできれば万々歳だ」



チェレン「……公務員になって、こんな事をするなんて思わなかった」






14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:18:14.47 ID:qyWimVkf0


トウコ「もちろん、被害に遭ったポケモンのトレーナーには事実を公開するつもりだ。遺体も返す」



チェレン「……」



トウコ「……わたしらのワガママで情報を隠蔽するんだ、クロの確保には全力を尽くすさ」



チェレン「そうか」



メタモン「むんにゃーwwwwwwwwwwwwwww」





チェレン「……それで、キルリアはどこだい」



トウコ「……」



チェレン「ボクはあの子のトレーナーだ。彼女の容体を知る権利と義務がある」



トウコ「心配すんなや、ちょっとしお話し合いだよ。メイちゃんと、サーナイトと……」



チェレン「……」






16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:24:19.54 ID:qyWimVkf0


チェレン「……どいてくれ、通せ」



トウコ「まあまあ、もうちょいと念入りに掃除していこーぜ。ニオイが残っちまったら余計に金取られるぞ」



チェレン「どいてくれっ、ボクは……」



トウコ「……だーかーら、単なる取調べだっての。ゆっくり待ってりゃいいんだよ」



チェレン「ふざけるな、いい加減にしてくれ!」



メタモン「『ふざけるな、いい加減にしてくれ!』むにゃーwwwwwwwwww」



チェレン「この……!!」



トウコ「……ポケモンの、ポケモンによる、ポケモンの為の事情聴取だ。向かわせるわけにはいかねえ」






17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:29:33.78 ID:qyWimVkf0


チェレン「なんだと……?」



トウコ「あの子からの聴取は万全なものにしなきゃならねえ。妙なホラ吹かれて躍らされるわけにもいかん」



チェレン「食べ過ぎで戻してしまうような、そんな子が何かを企んでいるって言うのか」



トウコ「……ああ。アンタにゃそもそも教えるつもりは無かったんだが、うーむ」



チェレン「……」



トウコ「わかったよ、言うって。『こわいかお』すんなよォ。これだこれ、こんなん持ってやがったんだ」



チェレン「それは……きのみ……か?」



トウコ「べリブのみ。果肉が発酵する事で酸味を増すきのみだが……」



チェレン「……それを食べたのか」



トウコ「本人が持ってたんだ。まあ、こりゃわたしの私物だが。ちゃんと歯型ついてる証拠品も押収してるぜ」






18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:35:54.54 ID:qyWimVkf0


トウコ「以前言ったように、『トレース』や『シンクロ』でヒトの身体に限りなく近づいている最中のキルリアにこんなきのみは劇薬も同然だ。

それをなぜ口にしたのか……そもそも、どこからそんなモンを持ってきたのか」



チェレン「……彼女は施設が炎上した際、一晩を付近の草むらで過ごしていた。自生しているものを採って、持っていたんじゃないか」



トウコ「ありえないね。シンオウやカントーでは野生のポケモンが持っているのが確認されているが、イッシュじゃお目にかかるのも難しい」



チェレン「それなら、どこから……」



トウコ「そんな不自然なもん持ち合わせてる奴をな、そのまんま返すわけにゃいかないんだよ」






20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:40:59.65 ID:qyWimVkf0


トウコ「……心配する事はないさ、聴取してんのはメイちゃんと、彼女のサーナイトだ」



チェレン「……」



トウコ「別に痛めつけるわけじゃあない。ちょっとイジめてやるだけだ」



チェレン「ふざけろ、そんなの看過できないね」



トウコ「言うじゃないか、のび太のクセに生意気だぞ」



チェレン「彼女はボクの手持ちだ。文句は言わせん」



メタモン「『文句は言わせん』キリッwwwwwwwwwwwむにゃあああwwwwwwwwww」



トウコ「わたしとしても、メイちゃんからの連絡のないままで行かせるわけにゃいかねえんだよ」



チェレン「いいや、通してもらうよ」



トウコ「ほお……」






21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:47:34.57 ID:qyWimVkf0


トウコ「誰に向かってガン飛ばしてやがる、あ?」



チェレン「ごきげんよう、カノコとかいうド田舎出身、クソバトルマニアのトウコ」



トウコ「これは御親切に、クソジムリーダーでダボメガネのチェレンよ」



メタモン「おおwwwwwwwwむにゃいむにゃいwwwwwwwww」



チェレン「大事な事だから教えておいてやる。ポケモントレーナー同士が目を合わせたら……」



トウコ「バトルだバトル、口で言ってわかんねえならバトルしかねえよ!」



チェレン「望むところだ!」







チェレン「ムーランド、行けッ!!」



トウコ「ほい、ドータクンちゃんGO」



チェレン「」






23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:53:59.53 ID:qyWimVkf0


メイ「遅いっすねー、チャチャっと口割ってくれないもんすかねー」



マリサ「……悪どいなあ、監禁まがいな事して拷問して」



ドクケイル「おおwwwwwwwwこわいこわいwwwwwwwwwwww」



メイ「いやねー、トウコ先輩がやれって言うもんすから。何も殺すわけじゃなし、ちょっとお話ししてもらえないもんかなっと」



マリサ「そんで一部屋借り切って、キルリア一匹を監禁と」



メイ「いやいやいやいや、すぐ出すつもりなんすよー! でも、『べリブのみ』を持っていた理由も教えてくれないもんで……」



マリサ「……あのさ、そんな大役が『あの』サーナイトに務まるもんなの?」



メイ「大丈夫じゃないっすかー? エルレイドになりたいっつって筋トレしてたくらいっすから」



マリサ「案外、腕力で押し負されてたりして」



メイ「ねーおwwwwwwwwwwwwwそれはさすがにねーっすよwwwwwwww」



ドクケイル「それフラグじゃないかしらwwwwwwwww」






24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 18:58:22.38 ID:qyWimVkf0


キルリア「……」



サーナイト「お願いですよぉ、教えてくださいよぉ」



キルリア「ヤ。嫌よ」



サーナイト「こ、このまま出てったらボク、メイさまにシバかれちゃうんですよぉ」



キルリア「何よ、情けない。あなた♂でしょ?」



サーナイト「それはもうボコボコにされてしまうんですよぉ」



キルリア「アタシには関係ないもん」



サーナイト「そんなぁ」






27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:02:37.81 ID:qyWimVkf0


サーナイト「お願いです、質問に答えてくださいよぉ」



キルリア「女の子に吐いた理由を尋ねるの? ひどいわ、なんてひどい男なの」



サーナイト「そうじゃなくて……いや、それだけじゃなくてですね……」



キルリア「あんた達に話す事なんかないわ。さっさと帰って頂戴」



サーナイト「ひどい……ひどすぎます……」



キルリア「ふん」







キルリア「……ちょっと、近い。近いわ。顔が近いわ」



サーナイト「お願いしますよぉ、全部……エルレイドとの関係も全部、教えてください」



キルリア「……なによ、変な顔しちゃって。女々しいわね」



サーナイト「……」






28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:06:32.38 ID:qyWimVkf0


キルリア「……ああ、もう。頭痛くなってきた。寝るからホントに帰ってよ」



サーナイト「いえいえ、そういうわけには」



キルリア「あー、寒気もしてきた。体調が悪いわ、悪寒がするわ、消えて!」



サーナイト「いえいえ」



キルリア「……ホントに寒いんだから。帰ってよマジで」



サーナイト「ボクも帰れないんです、聞いてからじゃないと」



キルリア「……ちょっと、何よアンタ。キモい、どっか行って」



サーナイト「そんな、キモいだなんてひどい……」



キルリア「アンタ、ねえ……」






29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:09:55.46 ID:qyWimVkf0


キルリア「……これ……『こごえるかぜ』……?」



サーナイト「はて?」



キルリア「アンタ……最低……クソ野郎……!!」



サーナイト「教えて頂けませんか、『そだてや』で何があったか……」



キルリア「し、死んじまえ、くく、くたばれ……!」



サーナイト「ひどいっ、そんな事言わないでください」



キルリア「……こ、こ、この野郎がぁ……」






30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:13:33.05 ID:qyWimVkf0


サーナイト「『先日の夜に何があったのか』『事件とエルレイドはかかわりがあるのか』教えてください」



キルリア「知らない……知ってても……言うもんか……クソ野郎……」



サーナイト「も、もう! ボク怒りますよ! 怒っちゃいますよ!」



キルリア「か、肩……掴むな、クソ野郎……手ぇ、はなせ……」



サーナイト「……あー、もう離せないですぅ」



キルリア「は……?」



サーナイト「『こおってしまって うごかない!』ってやつです」



キルリア「……『れいとうパンチ』……!?」



サーナイト「どうしましょう、話して頂けますか?」






31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:17:03.64 ID:qyWimVkf0


キルリア「アンタ……イカれてる……頭おかしいわ……」



サーナイト「おかしくないですよぉ」



キルリア「……アタシが暴れたら……アンタの腕も?げるわ……」



サーナイト「ええと……あなたの肩のお肉も削げちゃいますね」



キルリア「死ね……! アンタだけ死ね……」



サーナイト「そんな事言わないで……これでお膳立てはおしまいです」



キルリア「……」



サーナイト「さて、お話し……聞かせてくださいな。まだ足りなければ、追加しますけれど……」



キルリア「……」






33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:23:56.61 ID:qyWimVkf0


サーナイト「じゃあ、べリブのみから。あれはどこから持ってきたんですか」



キルリア「……死ね」



サーナイト「ふええ」



キルリア「死んじまえ……!」



サーナイト「ふむう……なるべく、上のお口からお聞きしたかったんですけどぉ……」



キルリア「……何する……気よ」



サーナイト「『トレース』の応用。ボク達が小さいころに行っていた方法で、少し頭をのぞかせていただきますぅ」



キルリア「ふざ……けるな……!」



サーナイト「……はい、おでこ見せてくださいねぇ。はい、ぺったんこ」



キルリア「やめろ……やめろッ!!」



サーナイト「ひゃあ、こわい……」






34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:29:16.60 ID:qyWimVkf0


キルリア「……ツガイ……」



サーナイト「はい?」



キルリア「例の……エルレイドと、アタシは……番だったの」



サーナイト「あら、そんな関係でいらしたんですね……」



キルリア「……」



サーナイト「お話ししてくれる気になって頂いて、ボクとっても嬉しいです! これでメイさまにお仕置きされずにすみます!」



キルリア「うるさい……死ね……」







サーナイト「メイさまぁー! メイさまぁー!」



メイ「はーあーい……うわ寒っ、寒い! 何これ、誰の仕業!?」



サーナイト「あ、あの、ボク……」



メイ「あー、リネンの類もこれ氷融けたらビチョビチョだよ! 何してるの!?」



サーナイト「……」



メイ「帰ったらお仕置きだからね」



サーナイト「ふええ」






35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:35:49.00 ID:qyWimVkf0


キルリア「……どうして、アタシが……きのみ持ってたの、知ってるの」



サーナイト「このきのみですか? かわいい歯形がくっついとりますぅ」



キルリア「それ……アタシのじゃない!」



サーナイト「これ、まごう事なくあなたのですよね?」



キルリア「まさか…・・・『トリック』?」



サーナイト「大当たりです! 博識なんですねえ」



キルリア「……それはもう。『どうぐ』の知識なら、自信……あるから」



サーナイト「ほほぉ」






36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:42:05.73 ID:qyWimVkf0


メイ「どう、頭の中まとまった?」



サーナイト「はひぃ……」



メイ「あのキルリアちゃんの思考と記憶を、証言とトレースで把握したんだよね?」



サーナイト「おしりがひりひりしますぅ」



メイ「それは多分お仕置きのせいだよ」



マタドガス「超がつくwwwwwwwwwド変態なんやなwwwwwwwwwwwwww」



メイ「コジョンドちゃんとのデートをセッティングしてあげるから、もう少し我慢なさい」



サーナイト「は、はいっ!!」






37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:48:34.41 ID:qyWimVkf0


サーナイト「ええとですね……まず、犯人はエルレイド。これで確定みたいです」



メイ「ふむう」



サーナイト「事件当日の午前二時頃に、ブビィ等『だいもんじ』を習得しているポケモンを連れたエルレイドが施設に対し放火……」



マタドガス「これから毎日wwwwwwwww育て屋焼こうぜwwwwwwwwww」



サーナイト「……彼女の話によれば、そのだいもんじ実行役もエルレイドによって殺害されたようです」



メイ「血なまぐさいねえ」



マリサ「……そのエルレイドっていうのは、顧客リストに載っていた利用者の所有ポケモンなのよね?」



サーナイト「そう……みたいです」



メイ「ああ、ありますね。リストにしっかりエルレイドの名前があります。こんなもん公式発表されたらたまんないっすわ……」






39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 19:55:23.76 ID:qyWimVkf0


マリサ「でもさ、クロの捜索にカトレアさんに手伝ってもらったんでしょ? その時点で協会にばれてるんじゃあ……」



メイ「あー、問題ないっす。わたしらの計画は著名なエスパータイプ専門トレーナーの大多数が署名してるんすよ。

ラルトスに関する保全計画がおじゃんになれば、あちらさんも困っちゃうはずっす」



マリサ「四天王もメンツが大切って事かあ」



サーナイト「……それで、ミソなのはこっからです。このエルレイドのトレーナー、あのキルリアちゃんと同一なんです」



マリサ「道理で、クロの事を知ってるわけだ」



サーナイト「ヒウンシティ在住のトレーナーらしいんですけど、これがどうも……」






40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:02:24.27 ID:qyWimVkf0


マリサ「ふむ、トレーナーカードの効力失効……免停食らってるんだな」



メイ「賞罰の内容までしっかり引っ張り出してくるのがトウコ先輩のパネェ所っすね。なになに……」



マリサ「……つい2年間に過失傷害? それも、更新しないでずっとそのまんま……」



メイ「職業は大学生。プロのトレーナーでも、ブリーダーでもないらしいっすね」



ドクケイル「あらやだ、マリサじゃない?」



マリサ「やっと再就職……もとい、バイト先が見つかったのにそんなヘマするもんか」






41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:10:12.37 ID:qyWimVkf0


メイ「ああ、わかった。あれっすよ。2年前っつったら……」



マリサ「……この年に賞罰コンボが決まってるわ。公務執行妨害、偽計業務妨害……ああ、いっぱい出てくるわ」



メイ「うーん、お友達にでも誘われちゃったんですかねえ」



サーナイト「……?」



ドクケイル「プラーズマーってやつね」



メイ「……けっこう夢見がちの大学生がほいほい釣られちゃうって、あるんすねー」



マリサ「あんなお粗末な演説でも集まるもんさね。まったく、プラズマ団だなんて……」






43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:16:06.42 ID:qyWimVkf0


マリサ「で、そいつがキルリアとエルレイドを育て屋にぶち込んだまま失踪……失踪でいいの?」



メイ「いいんじゃないっすか? 初犯、現行犯でとっ捕まった後の履歴がないっす。どっかに服役してるとかも書いてないっすから」



ドクケイル「哀れ若者、草食系と罵られ、いざ活動したら社会の害悪とな」



メイ「正当化しようとしても、単なるバカには変わりはないっすよ」



マリサ「それで、放置されたまま2年が経ったと」



メイ「育成の料金体系を鑑みると、えらい額に膨れ上がってそうっすね」



マリサ「……それが怖くて逃げた……ってわけじゃないか」



メイ「案外、骨の髄までプラーズマーだったんじゃないんすかね」






44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:20:26.61 ID:qyWimVkf0


サーナイト「……彼女、キルリアの証言ではですね。エルレイドは……そのトレーナーさんを探しに行ったみたいなんです」



マリサ「ふうん……」



サーナイト「あの子や、他のポケモンは必死になって反対したらしいんですが……」



メイ「それを押し切って、放火事件をデッチ上げたと」



マリサ「でもさ、エルレイドもポケモンだよ? ヒトの言う事聞いて、ボールにだって入るポケモンなんだよ」



メイ「……」



マリサ「……ほんとにさ、そんな事できんのかな」






45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:26:23.46 ID:qyWimVkf0


メイ「『だれかをまもろうとしたとき ひじをのばし かたなのようにへんかさせて はげしくたたかう』そうですよ。エルレイドは」



マリサ「……」



メイ「エルレイドにとっての守るべき対象は、当然トレーナーの筈っす。だから……」



マリサ「そこまでするか……」



メイ「……全部のエルレイドがそんな事するとは考えたくないっすけどね。いやー、バレたらやばいやばい」



マリサ「うわー、隠蔽体質はどーかと思うね」



メイ「わたしは下っ端っすからー……博士やハルカ先輩の意向では、計画が軌道に乗れば公表するとの事だそうっすけど」






48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:31:00.55 ID:qyWimVkf0


マリサ「……じゃあ、べリブのみはエルレイドが用意したってわけ?」



サーナイト「恐らくは。彼女も、あの実はエルレイドから貰ったと証言しています」



メイ「育て屋の敷地のどっかで自ら栽培してたんすかね。こいつは驚きだ」



マリサ「でも、何のために? 同じトレーナーのもとで育成されたんじゃないの?」



サーナイト「……」



マリサ「ラルトス族種を所有するトレーナーなら、キルリアの育成方針くらいは……」



メイ「ふむ……」






50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:36:47.54 ID:qyWimVkf0


メイ「ひとつは、マジで知らなかったケース。きのみの危険性をエルレイドやキルリア本人にも教えず、今に至ってしまった」



サーナイト「……もう一つは、エルレイドがそれを知っていながらキルリアに手渡した……故意犯であるケース」



マリサ「故意犯って……エルレイドがキルリアを殺す為にきのみを渡したって事?」



メイ「あー、愛憎渦巻く気持ち悪い流れっすねー」



サーナイト「エルレイドはトレーナーさんを……キルリアはエルレイドを、それぞれ愛していた……」



メイ「うわかゆッ、虫唾が走るメンドくささっすね。かゆいかゆい」



マリサ「万年彼氏のいない我々にはわからん世界ね」



メイ「だとしたら相当鬱陶しい関係っすよこれ。『人間に近づく』って、怖いっすねー」






51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:43:55.52 ID:qyWimVkf0


サーナイト「彼女はトレーナーさんを待ち続ける事を……エルレイドの彼は、自らトレーナーさんを探しに行く事を選んだんですね」



マリサ「……その子が言うと切ないラブストーリーだけどさ、ハタから見たらクソ迷惑な犯罪行為なのよね」



メイ「凡百の映画や漫画の主人公がキレそうな発言すね」



マリサ「そりゃお気の毒とは思うけどさ……」



メイ「何にしろ、そのエルレイドはトレーナー会いたさに育て屋の施設はおろか、タマゴを孕ませる相手すらも殺そうとした。擁護はできないっす」



サーナイト「……でも、直接に手を下さなかったのは……やっぱり、手心があったからなんじゃあ」



メイ「甘ったれ。そうとしか言えないよ。わたしの感性ではね」



ドクケイル「ふひぃwwwwww」






54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:53:20.85 ID:qyWimVkf0


メイ「それで、旦那様がどこに行ったかはわからないの?」



サーナイト「はい……そこまでは」



マリサ「事件概要は大方固まってきたけど、問題のエルレイドがどこにいるかわかんないんじゃしょうがないわね……」



メイ「……ふう、お腹いっぱいな気分っすね。なんかこう、色々と」



マリサ「そーねー……」



メイ「はい、サーナイトも『トレース』ご苦労様。あとでご褒美あげるね」



サーナイト「は、はひぃ」



メイ「あ、あとマリサさんは今の話を適当に脚色して、トウコ先輩用と捜査機関用の書類にまとめといてください」



マリサ「うっそマジで?」



メイ「マコモさんへのコネでバイト先見つけてくれたトウコ先輩への恩をあだで返すんすか?」



マリサ「ひでえ」






56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 20:58:40.03 ID:qyWimVkf0


チェレン「キルリア、キルリアーッ!!」



メイ「おや、チェレンさん。ロリコンの片鱗を見せ始めてるっすね」



チェレン「悪魔のようなセンパイとコウハイだな、キミらは!!」



トウコ「失敬なクソメガネだなあ。せっかく舐めプで挑んでやったってのに」



チェレン「他人の手持ちを人質にとりやがって!」



メイ「あー、キルちゃんなら……今、ここにゃあいないっすよ」



チェレン「な……まさか、マジで殺……」



メイ「してないっす。捕まっちゃうっす」



トウコ「ちっ、うっせーな。反省してまーす」



チェレン「どこだっ、あの子はどこだ!」



トウコ「……ヒウンだよ、ヒウンシティ」






58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:06:39.40 ID:qyWimVkf0


チェレン「ヒウンって……な、何しにだ」



メイ「……んまあ、行きゃあわかるっす。ああ、大体の事件概要は明るみになったんで、あとは裏付けだけっすよ」



チェレン「……は?」



メイ「詳しくはマリサさんのたいへん出来のいいレポートをご参照ください」



マリサ「バイトにそこまで求めんなや」



チェレン「……よし、ヒウンだな。行くぞっ、ケンホロウ!」



トウコ「おーおー、元気ですな」



チェレン「キミも来いっ、他人のポケモンと書類盗った罪状を明るみにしてやる!」



トウコ「おいテメーふざけんな!!」






61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:12:44.10 ID:qyWimVkf0


レシラム「はっは、また会ったなアブノーマル君」



チェレン「なんて呼び方だ!!」



レシラム「まあそうカッカするでない、前立腺が荒れてしまうぞ」



チェレン「大きなお世話だ!」



トウコ「この糞ドラゴンの言う事真に受けてたら、胃がいくらあっても足りんぜ」



チェレン「キミがそれを言うか」



トウコ「あんだと」



ケンホロウ「なんとうるさいフライトなのだ、まったく……」






62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:18:29.33 ID:qyWimVkf0


トウコ「おい、あれ。あのマンションじゃねえか。ほれ、あそこだ」



レシラム「どの穴かね?」



チェレン「窓ガラスが割られているな。空き巣か」



トウコ「……当たらずとも遠からずだな。恐らく、キルリアちゃんもあの部屋に向かっているんだろうぜ」



チェレン「何のためにだ」



トウコ「さあなあ……」



チェレン「ケンホロウ! 『こうそくいどう』だ!」



ケンホロウ「無理だ」



チェレン「……えっ、いや『こうそくいどう』だよ!!」



ケンホロウ「わたしはそれを使えぬ」



トウコ「えっ、うそマジで?」



ケンホロウ「マジなのである」






63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:24:54.47 ID:qyWimVkf0


チェレン「キルリアッ、どこだ! キルリア!」



トウコ「あージムリーダー様が不法侵入したー。協会に言いつけてやろー」



チェレン「うるさいっ、不良チャンピオンめ!」



トウコ「ひでえ」







チェレン「キルリア……キルリア!」



トウコ「……待ちな。ムーランドを出しとけ、もしかしたら何かあるかもしれん」



チェレン「彼女と事を構えるのか!?」



トウコ「そうじゃない。もっと厄介な相手だ。行けっ、こぶまき!!」



チェレン「こぶ……」







こぶまき「わらわの出番でござぁい☆」



トウコ「わたしの相棒のジャローダ、こぶまきだ。」



チェレン「こぶまきって……」



トウコ「何か言いたい事あんのか? また一戦やんのか? お?」






64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:31:48.31 ID:qyWimVkf0


チェレン「……」



トウコ「……チェレン、アンタは……そうだな、玄関の前で待っててやれ」



チェレン「……そうだな」



トウコ「ここには誰もいなかった、それよりいきなり飛び出して何のつもりだって、怒鳴れ」



チェレン「わかった」



トウコ「……よっしゃ、物わかりがいいな。やっとジムリーダーらしい判断したじゃねえか」



チェレン「彼女の中の『旦那様』……『エルレイド』を、もう汚してやりたくないからな」



トウコ「コミュ障筆頭のアンタがねえ、ヒト同然かそれ以上に扱いが難しいキルリアの相手する事になってさ。

このわたしにガチの勝負を叩きつけてくるなんて、いい所あるじゃねえか」



チェレン「うるさい、ベストメンバーでもないくせに」



トウコ「はいはい、あの子を育て上げたらガチのメンバーで相手してやるよ。行きな」






65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:39:55.56 ID:qyWimVkf0


こぶまき「……体表面の切創は、ガラスを破った時についたもののようじゃの」



トウコ「ああ」



シナチク「……」



こぶまき「直接的な死因は……このこぶまきめの乏しい知識では判断しかねるのう」



トウコ「脱水か、はたまた栄養失調か。それとも……」



シナチク「トウコさま、これを」



こぶまき「ほう、これは……しなびているが、これならわらわでも判別できる。これはじゃな……」



トウコ「べリブのみ、だろ」



こぶまき「そう……じゃのう。わらわに答えさせてくれてもよかろうもんじゃろ、トウコのイケズぅ」



トウコ「……何にしろ、あそこにいるよか幸せだったのかもしれんね」



シナチク「……」



トウコ「トレーナーへの連絡がつかなくなってから、既に数年って事だからな」



シナチク「……殺処分されるかも、しれなかったと?」



トウコ「ああ。協会による殺処分の可能性も無きにしも非ず、だった」






66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:45:49.97 ID:qyWimVkf0


トウコ「……ポケモンと暮らすってのも、そう簡単なもんじゃねぇのかなって思っちまうよな」



こぶまき「わらわはトウコといてすごく楽しいのう、愉快じゃのう」



シナチク「……」



トウコ「元『プラズマだんのしたっぱ』の遺体に寄り添う、エルレイドの遺体。おお、実に感動的だ。くせえくせえ」



シナチク「トウコさま」



トウコ「あ?」



シナチク「……」



トウコ「……どした、なんかの『きもち』に中てられたか」



シナチク「そう、みたいです……」



トウコ「……そっか」






71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 21:53:20.41 ID:qyWimVkf0


メイ「おはざーっすwwwwおはざーっすwwwwwwww」



サーナイト「おはようございます! おはようございます!」



マリサ「……うーっす」



メイ「レポートできたっすかwwww催促にきやしたwwwwwwww」



マリサ「……協会へのダマくらかしの方は、その……草案はできた。あとはアララギ博士にでも推敲してもらってよ」



メイ「あざっすwwwwwww」



マリサ「あー、ねみぃー。ぶるるがいなかったら落ちてたわーまじ落ちてたわー」



メイ「……ぶるる? ブルンゲルなんて手持ちにいるんすか」



マリサ「わたしの手持ちだよ手持ち、キルリア!」



ぶるる「……」



メイ「あー、あの『いろちがい』の子! お久っすよー!」



ぶるる「……」



マリサ「ぶるる、コミュ障だから喋ってくんないと思うよ。サーナイトだってどうかもわかんないし」



メイ「……で、何でぶるるちゃんなんすか」



マリサ「髪の色がブルーだから。以上」






74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:02:25.69 ID:qyWimVkf0


マリサ「……あのさ、この件でまだ解せないトコがあんだけど」



メイ「はいはい?」



マリサ「何でさ、あのコはエルレイドになりたがってたわけ? ♀なのに」



メイ「んー……断言はできないんすけど、チェレンさんを欺くブラフだったってのがトウコ先輩の意見っすね」



マリサ「ブラフ?」



メイ「そもそも、公的機関に良い印象は持ってなかったみたいっす。殺処分の事についても、どこぞからトレースで知ったんでしょうし」



マリサ「ふむ……」



メイ「まあ、ブラフとも呼べないような、いわば単なるからかいだったんじゃないんすかね」



マリサ「あの子個人には、明確な目的はなかったわけだしね」



メイ「わたしは……そうっすね、エルレイド本人を自分で始末する為に……でしょか」



マリサ「旦那様の不始末を自分で拭うと。なんとまあ、『ゆうかん』な女の子な事で」






75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:09:05.86 ID:qyWimVkf0


メイ「トレーナーは推測の通り、大学在学中にプラズマ団として活動していたらしいっす」



マリサ「バカだねえ……せっかく入ったのに」



メイ「で、あっという間に執行猶予付きで有罪判決……お構いなしに活動を続け、行方をくらましたと」



マリサ「おう、典型的な転落パターンやな、おう」



メイ「勉強できるヤツって、変なとこで躓くとゴロゴロ落っこちて行っちゃうんすなぁ……」






78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:17:23.47 ID:qyWimVkf0


マリサ「……そんなアホでもさ、探してくれるようなポケモンがいるんだから幸せじゃない?」



メイ「あー、でもエルレやサナ側は、良くも悪くも都合がいい子達っすからねえ。そいつ自身が幸せってだけじゃ、しょうがないっす」



マリサ「まあなあ」



メイ「……んー、わたしじゃなかなかカッコいい綺麗ごとは言えないっすよ。トウコ先輩に頼んでください」



マリサ「早くチネり出してよ。結びに使う文がキマらなくてモヤモヤしてるんだから」



メイ「ぶるるちゃんにでも頼んだらどうっすか」



マリサ「あの子に?」



メイ「こっちの痴漢サーナイトも出すっすよ。大丈夫、愛のない性交渉はしないように言い聞かせてあるんで……」



マリサ「何ちゅう紹介よ」






79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:22:22.19 ID:qyWimVkf0


ぶるる「……」



サーナイト「こんにちは、ぶるるちゃん」



ぶるる「……こんにちは」



サーナイト「え、えへへ」



ぶるる「……お姉さま、きれいですね」



サーナイト「ぼぼ、ボクはお、お、男だよ。だ、だから、お、お、お兄様……かなあ」



ぶるる「……」



サーナイト「……」







サーナイト「ねえぶるるちゃん、あっちでボクと愉しいことしよっか」



メイ「はいストーップ。サーナイト、アウトー!」



マリサ「これはケツバットねー」



ドクケイル「タイキック安定よねーwwwwwwwwww」




81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:25:28.17 ID:DSmQ/RIl0

これはAUTO






82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:27:11.88 ID:qyWimVkf0


サーナイト「いやあっ、やめてください、離してえ! こわいっ!」



バシャーモ「見損なったぞ少年……あんな小娘相手にリーフブレードをいきり立たせおって……」



コジョンド「はい、あっちでお仕置きしましょうね」



サーナイト「はひぃ! とびひざげりでお願いします! あっ、あっ、あと、撃つ前にビルドアップもお願いします!」



メイ「お前の為にハチマキといのちのたまも用意してやった。じっくり味わえ」







メイ「ごめん」



マリサ「うちの子になんてもの見せてくれるの」



メイ「本当に申し訳ないと……思っているっ」






84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:34:01.75 ID:qyWimVkf0


メイ「性的な面で育成をミスるとああなるから気を付けてください」



マリサ「……正直あの顔で言い寄られたら速攻で股開く自信あるわ」



メイ「マリサさん汚い、その発言はほんと汚い」



マリサ「ご、ごめん。だってさ、下手な人間よりずっといいし」



メイ「みんなそう思ってるっす! でもまだ攻め込まれた事のない要塞でいるべきっす!!」



マリサ「だ、だよね。もうちょっと難攻不落でいたいわ」



ぶるる「……」



メイ「はい、ぶるるちゃんは股開くとかそういう単語は忘れるようにね☆」



ぶるる「……あ……ふ……」



マリサ「なに……なに、どしたの。顔真っ赤……病気!?」



メイ「やべえ!! この子も『トレース』だ! 向こうの部屋でリンチされてるうちのサーナイトの感情を受け取ってるみたいっす!!」



マリサ「ぶるる!! ペッしなさいペッ!!」



メイ「あのバカどもめ!! 三匹揃ってお仕置きだ!!」






85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:37:32.18 ID:qyWimVkf0


メイ「……あー、紅潮させてるキルリアちゃんも可愛いんすけどね。写真とっときゃよかった」



マリサ「でもこじらせると大変なんでしょ」



メイ「そりゃ、何にも言えるっすよ。嫌でしょ、近所でベトベトンとまぐわうキルリア見るの」



マリサ「……」



メイ「去勢の措置までは行かないでも、正しい性知識は教えておくべきっす」



マリサ「なるほど……」







マリサ「あ、ライブキャスター鳴ってるよ」



メイ「はいはい? どちら様かな、と……うっわ」



マリサ「……」



メイ「……」






88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:43:04.84 ID:qyWimVkf0


アクロマ『やあ、メイさん。御無沙汰しています』



メイ「ど、どうも……」



マリサ「すげえ髪型」



メイ「……な、何か用っすか。再就職の斡旋ならアララギ博士の方を……」



アクロマ『いえいえ、そんな些末なことではありません。ゲーチスからは食っていけるだけの資金を貰っているのでね』



メイ「ああ、そう。良かったっすね。そんじゃ」



アクロマ『もう少し相手してください。最近話し相手がギアルしかいないのです。寂しいのです』



メイ「はあ」



アクロマ『いやあ、人間はなかなか良くできていますねえ。2か月ぶりに声を出したのですが、なかなかどうして話せるものだ』



メイ「もしかして2か月もあんなカビくせえ船に……」



アクロマ『はい』






90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:50:18.98 ID:qyWimVkf0


マリサ「何、この人」



メイ「りかけいのおとこが『あおいうずまき』を持ってレベルアップした姿っす」



マリサ「なるほど」



アクロマ『それでメイさん、折り入ってお願いがあるのですが』



メイ「わたしメガネかけてる人はお断りなんす」



アクロマ『そんな事ではありません、性欲はその辺のマンタインで済ませています』



マリサ「きめえ!!」



メイ「ふざけんなよ……」



アクロマ『いやあ冗談ですよ、ハッハッハ。イッシュのジョークです。いや、今のは一種とイッシュを……』



メイ「」



アクロマ『失礼、人間との会話がこんなに文化的かつ生産的とは思わずに調子に乗ってしまいました』



マリサ「」






91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:55:49.87 ID:qyWimVkf0


メイ「……で、何なんすか。まだポケモンの研究だかをやってるんすか」



アクロマ『ええ、もちろん。それでお願いというのはですね……』



マリサ「……」



メイ「……」



アクロマ『人間の感情を受け取って、能力を引き出すポケモンがいると聞いたんですよ』



メイ「それって……ラ、ラル……」



マリサ「……うわ」



アクロマ『調べによればですね、ホウエン地方の一部に生息している非常に希少なポケモンらしく……』



マリサ「……どうしよう」



メイ「……悪い人じゃ、ないんすけどねえ」



アクロマ『ポケモンずかんを所有するメイさんならば、何か御存知かと思いまして……何か心当たりはありませんか?』



92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:ID:qyWimVkf0 [59/59回(PC)]


第3部

┼ヽ  -|r‐、. レ |

d⌒) ./| _ノ  __ノ 




93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:ID:znHPklQ40 [1/1回(PC)] おつ

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