fc2ブログ

ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

レッド「…」ナツメ「…zzz」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:09:34.16 ID:LOBrODRm0

ナツメ「…んっ」

レッド「!!」

ナツメ「レッドぉ」ボソッ

レッド「はい!!」

ナツメ「…!?」ガバッ

レッド「…」

ナツメ「…レッド?」

レッド「だからはいって言ってるじゃないですか」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:13:21.54 ID:LOBrODRm0

ナツメ「え? 何? 本物? あれ?」

レッド「本物?って…ぼくなんかのニセモノなんてそうそういるもんじゃな(ry」

ナツメ「えいっ!」ネンリキ

レッド「あばばばばば」ドサッ

ナツメ「ちょ、本当に本物じゃない!? ど、どうして? ていうかどっから入って来たの!?」

レッド「原点かつ頂点的スーパーパワーで」プスプス

ナツメ「わけがわからないわ。ていうか貴方今まで何処にいたの? 私は別にそうでもない
けど失踪した貴方を心配してた人がたくさん(ry」

レッド「まあまあ、実はちょっと折り入って頼みたいことがあってさ」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:17:18.41 ID:LOBrODRm0

ナツメ「頼み?」

レッド「まずはこちらのポケモンを御覧いただきたい」ポンッ

ピカチュウ「ピカァー」

ナツメ「ピカチュウ…でもどこか元気がなさそうね」

レッド「うん。どこかが悪いわけじゃないみたいなんだけど、最近何となくシャキっとし
ないというか気分が優れないみたいなんだ」

ピカチュウ「ピカピー」

レッド「こんな状態がずっと続くとやっぱり心配でさ。さすがに病院に連れてった方がい
いんじゃないかと思ったんだ」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:21:18.79 ID:LOBrODRm0

レッド「だからナツメ、ちょっと行って来てくれないかな?」

ナツメ「はあ!? 何で私が貴方のために? 勝手に行けばいいじゃない」

レッド「今更人前に顔出すのが気まずくって…。な? ナツメだけが頼りなんだよもう」

ナツメ「!!」

(ナツメだけが頼りなんだよ…ナツメだけが頼りなんだよ…) ←脳内リフレイン

レッド「な?」

ナツメ「…わかった、いいわ。」

ナツメ「でもねレッド。久し振りに私の前に現れていきなり頼みごとじゃなくて、何かや
るべきこととか言うべきことがあるんじゃない?」

レッド「ああ、そうか。そういえばそうだったね」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:26:01.25 ID:LOBrODRm0

レッド「ナツメ! ポケモン勝(ry」

ナツメ「」サイコキネシス

レッド「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」ドッカーン

ナツメ「私が帰って来るまでそこで代わりに寝てなさい! 行くわよピカチュウ!?」ギロッ

ピカチュウ「ピ、ピカッチュ」ガタガタ

バタン

レッド「」シーン

ガチャ

サイキッカー♀ (何かすごい音がしたんだけどナツメさん大丈夫かな?)


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:31:48.34 ID:LOBrODRm0

サイキッカー♀「!?」

サイキッカー♀ (こ、これはどういう状況かな!? ナツメさんがいなくなって代わりに男
の子が布団の上に倒れてるんだけど!?)

サイキッカー♀ (しかもこの人よく見たらあの元チャンピオンで失踪したはずのレッドっ
て人じゃん)

サイキッカー♀ (いつもナツメさんが寝言で呟いたり写真を見ながらため息ついてたり
話題に出すと急に悶絶しだしたり写真にチュッってしようとして何かが邪魔して自制した
りエスパーの修行中にいつも邪念として入り込んで来るレッドって人…)

レッド「うーん…」

サイキッカー♀「あ、起きました?」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:36:25.40 ID:LOBrODRm0

レッド「…」キョロキョロ

サイキッカー♀「おはようございます、レッドさん」

レッド「あれ? ナツメ…若返った?」

サイキッカー♀「それ本人の前で言ったら人生が終了しますよー?」ハハハ

サイキッカー♀「私は…」

~数時間後~

レッド「えーマジかよそれー」パクパク

サイキッカー♀「そうなんですよー、アハハハ」モグモグ

ナツメ「ちょっと待てお前らちょっと待て」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:41:56.70 ID:LOBrODRm0

レッド「あ、おかえりナツメ」パクパク

サイキッカー♀「な、ナツメさん!? これはあの、決して(ry」ガタッ

ナツメ「ごく自然に朝食の輪の中に入るとはさすがね、レッド。ピカチュウは診てもらっ
てきたわ」

レッド「どうだった?」パクパク

ナツメ「精神的な部分も含めた累積疲労が相当溜まってたんだろうって。それでも戦闘力
は全く落ちてなかったらしいけど。一体何処でどう暮らしたらああなるの?」

レッド「いや、残念ながらそれは言えない」パクパク

ナツメ「…ま、いいけど。ピカチュウは少しの間こっちで休ませた方が懸命みたいよ」


20: よし書く 2011/08/14(日) 00:49:36.25 ID:LOBrODRm0

レッド「そっか…。じゃあそれも含めて頼むよナツメ」パクパク

ナツメ「…ま、乗りかかった船だしわかってるわよ。1週間くらい経ったらまた来なさい」

レッド「ういうい」パクッ

レッド「じゃ、メシ食ったしそろそろ帰るとするかな」

サイキッカー♀「今度はちゃんと入り口から入ってきてくださいね?」

レッド「はいはい~」ノシ

バタン

ナツメ「…」ニコッ

サイキッカー♀「…」ビクッ


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:53:35.57 ID:LOBrODRm0

レッド「さて、用事も済んだことだしとっとと帰るか。」

レッド「久々に満腹になったし、軽快に自転車で走り抜けるとしよう」

~数時間後~

レッド「迷った…」

レッド「ていうかよくよく考えてみたらぼく、この街ロケット団に占領された時にしか来
たことが無いや」

レッド「あの時はあの時でそれなりに必死だったからなあ」

エリカ「それはもう、大変な騒ぎでしたものね」

レッド「ええ、でもこれ以上知り合いに見つかりたくないので早く…ん?」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 00:57:26.48 ID:LOBrODRm0

レッド「え、エリカさん!?」

エリカ「うふふ、ごきげんよう」

レッド「ど、どうしてこんなところに?」

エリカ「はい。実は、とてもいいお天気なのでお散歩をしておりましたらついつい甘い香りに誘
われてこんなところまで…」ウフフ

レッド (oh…)

エリカ「でもこうして愛しのレッドさんにお会い出来たのですから、たまには遠出も悪く
ないものですわ」フフ

レッド「は、はあ。それはもう良かったのか悪かったのか」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:01:31.74 ID:LOBrODRm0

レッド (この人はぼくのことをあんまり聞いてこないんだな)

エリカ「レッドさんの方はヤマブキに何か用事がありまして?」

レッド「いや、それはもう済んだんですけど…」

エリカ「まあ、それならこれからジムの方へいかがです? 私もそろそろ帰ってお昼にしよ
うかと考えていたところですの」

レッド「いや、ご飯ならさっき数年振りにお腹いっぱい食べて(ry」

ぐぅ~ ←何かが鳴る音

エリカ「くすくす、さすがは成長期の男の子ですわね。お腹の方が正直みたいです」フフ

エリカ「さ、参りましょう。腕によりをかけさせていただきますわ」グィッ

レッド「え? ちょ? あの…」ズルズル


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:06:40.72 ID:LOBrODRm0

~タマムシシティジム~

ズラーン

レッド「あの、まさかと思いますけどこれ一人分ですか?」

エリカ「はい」テカテカ

レッド (多いよ! どう考えてもポケモン総出だよこんなもん!!)

ポンッ ポンッ

エリカ「あらあら、ポケモンのフードも別にご用意させて頂くつもりでしたのに」

レッド「いや、ほらいきなり来てそこまでお手数をかけさせるのもあれですし」アセアセ

エリカ「ミカンちゃんに作ってあげるときはいつもこの三倍くらいなんですが…」

レッド (誰だよそいつは!? カビゴンかなんかだろそれ!!)

エリカ「レッドさんもお食べになる年頃ですし、その位の方がよろしかったかしら?」

レッド「いえ、ぼくは人間なので量よりも味を楽しみたいと考えております。はい」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:10:41.01 ID:LOBrODRm0

エリカ「ポケモンに差し上げるのもいいですけど、メインディッシュはレッドさんがお食
べになってくださいね?」ドゾッ

レッド「…」モグモグ

レッド「あ、すごくおいしい」

エリカ「ほぅ、お口に合うようで何よりですわ」

レッド「これすごい豪勢な料理っぽいですけど、具体的には何が入ってるんですか?」

エリカ「そうですねえ、強いて言えば私のレッドさんへの愛でしょうか」

レッド「」

エリカ「これでもレッドさんに食べていただくために私の溢れんばかりの愛情と真心を敷
き詰めて、丹精込めて作りました一番の自信作ですのよ?」ウフフ


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:14:28.39 ID:LOBrODRm0

レッド「…ところで、今日は他のトレーナーの方はいらっしゃらないんですか?」

エリカ「ええ、今日はジムも生け花教室もお休みでして。タマムシは遊ぶところが多いで
すから、こういう日は私一人になってしまいますの」

エリカ「ですから、レッドさんは何時までいてくださっても結構ですのよ?」スリスリ

レッド「ははは。いえ、あのぼくも実はそれなりに忙しい身なもので(大嘘)」

レッド「早いところ帰らないと不都合が生じるというか何と言うか(超嘘)」

エリカ「あら、そうですか? 残念ですわ、私はレッドさんと一生涯でも一緒に過ごしたい
ところですのに…」ダキダキ

レッド「…」

レッド (この人はマジで言ってるのか冗談で言ってるのか本気で判断が付かん)


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:18:43.16 ID:LOBrODRm0

~シロガネ山~

レッド「ふう、ようやく帰って来た。何だかんだ言って住めば都、ここは落ち着くなあ」

キクコ「本当かね? その言葉は」

レッド「ええ、まあそりゃ普通は人の住める環境じゃありませんけど…え?」

キクコ「久しぶりだねえ、レッド」

レッド「や、山姥!?」

キクコ「あぁ!?」クワッ

レッド「じゃなかった。えーと、キクコさん?」

キクコ「カントー広しと言えどもこんな顔したババァは一人しかいないんだから、ちゃん
と覚えといておくれよまったく」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:22:24.46 ID:LOBrODRm0

レッド「こんな場所で何やってるんですか?」

キクコ「それはこっちの台詞だがね。あたしは麓であんたを見かけたから暇潰しがてら見
に来てみただけだけど、こんな老いぼれなんぞに頂に先を越されるとは情けない奴だよ本
当に」

レッド (超人かこのバーさんは)

キクコ「で、あんたこそこんなところで何やってんだ。さっきまで下界に行って女を誑か
してたのはわかってるけどね」

レッド「え? え?」

キクコ「今のあんたからは女の匂いしかしないからねえ。それに連れのピカチュウもいな
くなってるみたいだし、折角だから一通り説明しておくれ」ヨッコラセ

レッド「はあ。まあ、実を言うとかくかくしかじかで」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:26:50.24 ID:LOBrODRm0

キクコ「…」

レッド「何で黙っちゃうんですか。あ、あとこれそこで見つけたオボンの実です」ドゾッ

キクコ「…惹きつけるだけ女を惹きつけといて生殺しかい、あんたは」パクパク

レッド「ええ!? 何言ってるんですか、人をハーレムの主人公みたいに」

キクコ (そういうところもオーキドに似てきたねこいつは)

レッド「だいたいぼくは変なしがらみから離れてポケモンと一緒にのんびり暮らしたいだ
けですし…」

キクコ「身勝手だねえ、男って奴は。だったら何で好き好んでこんな凄惨な場所にいるっ
てのさ。あんたの腕なら世界中回って人のいないもっといい場所を探すくらい何でもない
はずじゃないのかい?」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:31:38.12 ID:LOBrODRm0

キクコ「ババァの見立てでは、多分ナツメは近い内にピカチュウを連れてここまでやって
くるだろうね。まず間違い無く」

レッド「それもわかるんですか?」

キクコ「まあね。この歳になると生娘が何を考えるかなんて手に取るようにわかるもんさ」

レッド「うーん、やっぱまずかったかなあれ頼んだのは」

キクコ「ま、ちゃんと責任は取るんだね。あたしゃリーグにもオーキドにも言うつもりは
無いけど、誰かに見つかった以上はもう今まで通りってわけにはいかないんだよ」

レッド「…」

キクコ「じゃあ、あたしはこれで帰るよ。ごちそーさん」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:37:14.46 ID:LOBrODRm0

~数日後のシロガネ山~

ナツメ「ねえ、本当に貴方のご主人様はこんなところにいるの?」

ピカチュウ「ピカピカ」

ナツメ「まったく、なんで真夏に吹雪いてる極寒の雪山を攻めないといけないのよ。バカ
じゃないのあの男? こんなところにわざわざ自分から引篭もるなんて」ブツブツ

ナツメ「…」 ←そのバカな男に会う為だけに自分からやって来た女

ナツメ「そろそろ山頂だわ。ここにレッドはいるはずなのよね?」

ピカチュウ「ピッピカ」

ナツメ「何処にも見当たらないんだけど…。食べ物でも探しに行ったのかしら」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:41:15.48 ID:LOBrODRm0

ナツメ「でもここに暮らしてたことは間違いないみたいね。穴倉生活とはあまり趣味がい
いとは言えないけど」

ピカチュウ「ピーカー」

ナツメ「いくらピカチュウは野生でも生きられるとは言え、この環境は厳しいものがある
ものね。そりゃ体調不良にもなるわよ」

Prrrrrrrr…

ナツメ「あら、ポケギアが鳴ってる。けど誰かしらこれ」ピッ

ナツメ「もしもし。…え? レッド?」

ナツメ「助けてくれってどういうこと? …今そこにいるのね? わかった、すぐ行くわ!」

ピッ


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:45:24.65 ID:LOBrODRm0

~タマムシシティジム~

ナツメ「レッド!?」バターン

レッド「早! テレポートかよ!?」

エリカ「あらナツメさん、ごきげんよう」ギュ~

ナツメ「え?」

エリカ「レッドさんが何やらとてもお困りのようなので、力になって下さいませ」ギュウ~

エリカ「あいにく私はレッドさんのお側を片時も離れるわけにはいきませんので、どうし
ようもありませんの」ギュウギュウ~

ナツメ「…何コレどういうこと?」

レッド「御覧の通りの有様ですよ。実は…」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:49:08.54 ID:LOBrODRm0

~回想~

レッド「やっぱりもう一度昔の人達に会おうと思ったのは間違いだったのかな?」

レッド「とりあえず下山しよう。ピカチュウはどうにかして引き取らないといけな…」

エリカ「あら、レッドさん。ごきげんよう」

レッド「ナニシテルンデスカコンナトコロデ」

エリカ「実はつい先程、またお散歩をしていましたらこの山の近くまで来てしまいまして
…、偶然キクコさまとお会い致しましたの」

エリカ「その際に『レッドを想うならもう一度あった時二度と離すな』と言われまして」

レッド「ははは…」

エリカ「それでは失礼しますわ」ギュウ



55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:52:17.88 ID:LOBrODRm0

ナツメ「…」

エリカ「…??」ギュ~

レッド「とりあえず動けないんだけど、どうにかし(ry」

ドサッ ←何かが力尽きる音

レッド「!?」

レッド「ど、どうしたナツメ!? ナツメー!!?」

おわり


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 01:53:49.63 ID:U7d2hKQJO

わっふるわっふ…………………え!?


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/14(日) 02:01:26.68 ID:rUnU0oyY0

ナツメ死んでワロタwww
おつ


関連記事
スポンサーサイト