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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

律「サイレンナイ?」澪「ホーリーナイ!」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:01:42.24 ID:4dbD2MqV0

12月25日、天下のクリスマス。
この日だけはクリスチャンでもない日本人もキリストの生誕を祝う。
ま、本来の目的で祝ってる奴なんて極少数だろうけど。

それは私こと、田井中律も例外ではない訳で、
恋人である中野梓とちっちゃなクリスマスケーキを買って祝う予定だった。

……だった。


「遅いな……」


梓が来ない。



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:06:00.15 ID:4dbD2MqV0

『溜まってる残業を終えたらすぐに行きますから』


このメールが届いたのは、20:00頃の話。
壁の時計に目をやると、時刻は既に22:30を回ろうとしていた。


「どんだけ残業してんだよ、ブラックだなおい!」


近所迷惑も考えずにお腹に力を込めて叫ぶ。

うちの可愛い子猫ちゃんをこんな時間まで拘束しやがって。
梓の上司に文句の一つでも言ってやろうか。


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:08:51.09 ID:4dbD2MqV0

そんなことを考えてる内に嫌な予感が頭をよぎる。
……もしかしたら、梓の身に何かあったんじゃないか?

実はとっくに残業は終えていて、
私と愛を語らおうとウキウキしながら走ったその帰り道で事故かなんかに……


「た、大変だ!」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:12:31.58 ID:4dbD2MqV0

急いで玄関へ駆け出し、滑り止めのついたスニーカーを履く。

履いてる途中でマフラーを持ってくるのを忘れたことに気付いたが、
そんなの今は気にしてられない。

なんたって愛する恋人の一大事なのだ。多分。


「待ってろ梓、今行くぞー!」


私は高らかに宣言し、勢いよくドアノブを捻った。


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:15:47.18 ID:4dbD2MqV0

ゴン!

……?

何かがぶつかった音がする。

少しだけ開いたドアの隙間から外の様子を窺ってみると、
ドアの近くに誰かがうずくまっているのが見えた。

音の主は彼(彼女?)だろうか? 暗くて顔がよく見えない。


「どちらさん? ……というか大丈夫?」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:18:34.33 ID:4dbD2MqV0

余程ぶつけた所が痛かったのか、
そいつは「おおお……」と苦悶の声を漏らし、両手足をじたばたさせていた。

なんか悪いことしたなぁ。


「もしもーし、大丈夫ですかー?」


もう一度声を掛けてみるが返事は無い。


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:22:30.83 ID:4dbD2MqV0

暫くの間どうしたものかと頭を掻いていたが、
暗さに目が慣れ始めたことでふとあることに気付く。

この長い黒髪どっかで……あっ。


「……みおしゃん?」


その言葉に反応したのか、そいつはピタリと動きを止めて私に顔を向ける。


「……こんなに思い切りドアを開ける奴があるか」


そういうとそいつは、秋山澪はすくっと立ち上がって私を睨んだ。


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:26:36.84 ID:4dbD2MqV0

「やっぱり澪か。悪い、急いでたもんで」

「どこかに行くのか?」

「ちょっとな。澪こそ何しに来たんだ?」


澪はさっと目を伏せる。
澪がこうする時は何かあった時。

それでなくったって、こんな時間に来るんだ。
きっと深い事情があるんだろう。


「少し上がってくか?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:29:54.98 ID:4dbD2MqV0

梓も心配だが、こんな澪を放ってもおけない。
私は澪に家に入るように促す。


「良いの?」

「良くないけど良いよ」

「……どっちだよ」

「いいから上がれ」


無理矢理澪の手を取り、玄関に上げる。
……手、すげー冷たいな。


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:33:18.32 ID:4dbD2MqV0

「コーヒー飲む? 缶だけど」


澪をコタツの中に座らせ、飲み物を勧める。
まずは暖かくしないとな。


「別に気を遣わなくても良いのに」

「うるせー強がんな。超寒いくせに」


澪の頬にちょっと温めの缶コーヒーを当てながら軽口を叩く。
人の好意は素直に受け取っておけっての。


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:36:33.22 ID:4dbD2MqV0

「……ありがと」

「いいってことよ。……っと」


携帯が鳴ってる。私のだ。


「失礼」


梓からのメール。内容はもう少し時間が掛かりそうというもの。

こんな時間まで働かせる梓の会社の仕事がどういうものかとても気になったが、
事故にあった訳でもないということが分かって安堵する。


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:39:08.16 ID:4dbD2MqV0

「なぁ」


澪がおずおずと尋ねる。


「んー?」

「梓は居ないのか? 今日はクリスマスだろ?」

「一緒に過ごさないのか?」


うるへー。本当ならそうしてる所だっつの。


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:43:48.80 ID:4dbD2MqV0

「お仕事で遅くなるんだと。何の仕事なんだか」

「なんでそんなこと聞くのさ」

「……いや、二人の邪魔したら悪いかなって」


この女は……。

気になるくらいなら、最初から夜中に来るなっての。


「別に構いませんよっと」

「澪こそ何があったんだよ、確か唯とまだ付き合ってるんだろ?」

「唯と一緒にクリスマス過ごさなくて良かったのか?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:46:46.15 ID:4dbD2MqV0

「……」


また目を伏せた。喧嘩でもしたのか?


「……良いんだあんな馬鹿!」

「馬鹿?」


思わず聞き返す。

確かに唯は馬鹿というか、少し天然入ってるけど悪い奴ではない。
いったい何が澪の逆鱗に触れたのか。


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:52:14.35 ID:4dbD2MqV0

「聞いてくれよ! 折角のクリスマスなのに唯は私とは過ごせないというんだ!」


もの凄い剣幕でテーブルを叩く澪。
ちょっとコーヒーこぼれたぞ。


「そりゃまたどうして」

「……今年のクリスマスは『家族だけ』で過ごすんだって」


家族とねぇ……欧米とかだとそれが普通なんだっけ。
むしろクリスマスに恋人達だけで過ごそうとする日本人の方が変なんだとか。

って、何の話してるんだ私。


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:54:39.55 ID:4dbD2MqV0

「酷くないか!?」


何が。


「つまり唯は私を家族として見てくれて無かったんだ!」


だからテーブルを叩くな。
高かったんだぞこれ。


「クリスマスプレゼントだって用意してたのに……」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 02:57:33.69 ID:4dbD2MqV0

「ちなみにどんなの?」

「……ペアのネックレス。ここに来る途中で川に投げ捨てたけどな」


……それはエコじゃないな澪さん。


「二度と口利いてやるもんか」

「はは、別に唯も悪気があって言った訳じゃないと思うぞ」

「だとしてもだ」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:00:48.81 ID:4dbD2MqV0

コタツのテーブルにコツンとおでこをぶつける澪。
よっぽどショックだったみたいだな。

鎖骨見えてんぞー。てか、ブラチラしてるし。

……。

……。

……。

……ちょっとラッキーって思ってしまった。自己嫌悪。


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:04:05.35 ID:4dbD2MqV0

何考えてるんだ私は、あの時すっぱり諦めたはずだろ?

澪のことを。


「……」

「律、聞いてるのか?」


澪の声にハッとする。心ここにあらずだったか。


「勿論聞いてるさ。で、何の話だっけ」

「おい!」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:07:19.99 ID:4dbD2MqV0

「ジョークだ」


少し引きつった顔で笑ってみる。
澪は訝しげに私を見てくるがなんとか誤魔化す。


「んで、それを私に話してどうしたいの」

「愚痴らせろ。ひたすら」

「ええー……」


それから澪の愚痴が暫く続いた。


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:12:06.26 ID:4dbD2MqV0

……そろそろ一時間も経っただろうか。さすがに飽きた。

梓から連絡は無いし、なんだか小腹も空いて面倒くさい。


「あの時も唯は……」

「なぁ、この話まだ続くの……?」

「まだまだ言いたいことは沢山ある」

「勘弁してくれ」

「やだ」

「……じゃあ、お腹空いたから何か食べながら聞いて良い?」

「私も」

「え?」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:16:11.75 ID:4dbD2MqV0

「……私もお腹空いた」


少し恥ずかしそうに横に目を逸らす澪ちゃん。

本当唯と二人でどっかに食事でも行きたかったんだろうな。
肝心の唯にその気は無かったみたいだが。


「……待ってな」

「簡単なスープでも作ってやるよ」


私も私でクリスマスに何やってんだろ。


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:21:27.77 ID:4dbD2MqV0

「ほい、りっちゃん特製コンソメスープぅぅぅ(ダミ声)」

「ドラ○もんかお前は」

「冷めない内にどーぞ」


下らないやり取りを交わしつつ、スープの入ったカップを差し出す。

ちょいちょい味見して味を整えたから不味くは無いハズ。
むしろ会心の出来だ。

自分の才能が怖い。


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:24:39.72 ID:4dbD2MqV0

「良い匂い……いただきます」

「召し上がれ」


澪は上品にスプーンでスープを口に運んでいく。
なかなかサマになってて羨ましい。

……私だとこうはいかない。


「いかがです?」

「……美味しい」


そうでしょうとも、そう作ったんだからな。


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:28:26.59 ID:4dbD2MqV0

「凄い美味しいよ、あと……」

「……暖かいな」


どこか哀しくも安心したような表情で澪は答える。

……こんな顔を見るのは久しぶりだ。


「律は本当に料理上手だな」

「私、やっぱり律と付き合おうかなぁ……」


はぁ?


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:32:08.18 ID:4dbD2MqV0

「私には梓という先約があるんで」


どうせただの冗談だ。聞き流せ私。


「律の二番でも良いよ」


……何言ってるんだこの人は。
ていうか、よく見ると澪の顔がさっきからほんのり赤い。

寒さのせいかと思ってたけど、もしや……


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:34:34.00 ID:4dbD2MqV0

「もしかして酔ってんの? ……お酒飲んできた?」

「ちょっとだけワイン入ってます」


ほら、案の定だ。


「なら、さっきのは聞かなかったことにしてやる」


大人だな私。


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:37:56.95 ID:4dbD2MqV0

「本気なのに」

「はいはい」

「嘘じゃないぞ」

「もう良いって」

「本当の本当だぞ?」


しつこい。


「ヤケになってんじゃねーよ。唯が悲しむぞ」

「別に良いもん」


もうやめろ。


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:42:44.60 ID:4dbD2MqV0

「……あのさ」

「私を唯への仕返しの道具にしようとすんのやめて」

「愚痴くらいならいつでも聞いてやるさ、親友だし」

「でも、私は澪のものなんかじゃない」

「今更……」


今更、私を惑わせるようなこと言わないで。


あの時私をフって唯を選んだのは澪じゃないか。


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:48:13.21 ID:4dbD2MqV0

以前、私は澪に恋していた。

いつも澪を守らなきゃ、力にならなきゃと思って一緒にいる内に、
この気持ちがいつしか恋心に変わっていった……んだと思う。

その想いを伝えたのは高校最後の冬。

澪の家に行ってストレートに「好きだ」と言った。
でも返答は「ごめん」の一言。

理由はその時には既に澪は唯と付き合っていたから。

それで私の恋はあっさり終了。


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:52:32.39 ID:4dbD2MqV0

そのあと少し経ってから梓に「律センパイが好き、付き合って欲しいです」と告白された。
私が卒業して離れ離れになる前に伝えたかったんだとか。

私は二つ返事で了承した。

正直、澪に未練たらたらだったけど、
梓と付き合えばそれを忘れることが出来るんじゃないかと、
自分にも梓にも失礼で安易な考えでのことだ。


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 03:57:32.94 ID:4dbD2MqV0

結論から言えばその目論見は当たった。

最初はなんとも思っていなかったが、
触れ合っていく内に梓に惹かれていくようになったのだ。

常に私を信頼し、遠慮することなく私を愛してくれる。

時には辛辣な言葉で私に怒りを表すこともあったけど、
それも愛されてるが故にと知ってからは、それさえも愛おしく感じた。


梓のことを好きになった。

そして、澪への情念を断ち切ることが出来た。


……なのに。


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:01:00.60 ID:4dbD2MqV0

「……もう帰ってくれ」

「いい加減、梓も帰ってくるだろうしな」


冷たい言い方だけどこれで良い。

私も澪も一時の気の迷いに流されちゃいけない。


「……ごめん」

「……帰って」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:03:36.57 ID:4dbD2MqV0

「……」


申し訳なさそうに立ち上がる澪。

そう、そのままどっか行ってくれ。


「わっ!」


澪が小さな悲鳴をあげた。……どうした?


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:08:30.55 ID:4dbD2MqV0

澪に視線を移すと、足元のカーペットに何かのシミが出来ていた。


「……コーヒー倒しちゃった」


……余計な仕事増やしてくれちゃって。


「服には掛かってない? 大丈夫?」

「あ、うん……」

「私が片づけるから帰って良いぞ」


洗面所からタオルを取りつつ言う。


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:11:17.21 ID:4dbD2MqV0

「そ、そんなの駄目だ! 私がやったんだから私も手伝う!」

「いいって」

「駄目!」


床に転がったコーヒーの缶を拾おうとした私の手に澪の手が重なる。

暖かい澪の手。


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:13:45.47 ID:4dbD2MqV0

「あ、ご、ごめん……」


そう言って、手を引っ込めようとする澪。


しかし、私は何故だかその手を掴み返してしまった。


「……」

「……律?」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:16:48.66 ID:4dbD2MqV0

その手を離せよ。何やってるんだ私。


さっさと帰らせろよ。


諦めたんじゃなかったのかよ。


いいや、こんなチャンスもう無いぞ?


そのまま押し倒してしまえ。


梓のことなんか構うもんか。


だってお前が本当に好きなのは澪なんだから。


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:19:51.42 ID:4dbD2MqV0

「……」

「……律?」

「私……」


その先の言葉を言いかけた所で私の携帯が鳴った。
梓からの電話。


「……」

「……電話、出ないのか?」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:25:15.52 ID:4dbD2MqV0

黙って携帯を手に取り、通話ボタンを押す。


「もしもし」

「もしもし、律さんですか? 梓です」

「ようやくお仕事終わりました! 今から帰ります」

「折角のクリスマスなのにこんな時間まで遅くなってすみません」

「埋め合わせと言ってはなんですが、律さんにとても素敵なプレゼントがあるので楽しみに待ってて下さい」

「それでは」

「……ああ、じゃ」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:29:10.53 ID:4dbD2MqV0

通話を終え、携帯をクッションに向けて放り投げる。
上手く届かずに壁にぶつかったがどうでもいい。


「今の梓から……だよな。私、帰るよ」

「コーヒー、ごめんな」

「二人でゆっくり楽しんでくれ。……メリークリスマス」


足早に玄関に向かう澪。


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:34:04.93 ID:4dbD2MqV0

「待って」

「……?」


これは神様からのクリスマスプレゼントなのか、
はたまた触れてはいけない禁断のリンゴなのかは私には分からない。

きっとこの選択を私は後悔するだろう。

梓も悲しむだろうし、澪だって酔いから醒めれば悔やむに決まってる。

けど、あんなにも欲しかったものがすぐ目の前にある。

届かないと思って諦めていたものが。


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 04:37:02.70 ID:4dbD2MqV0

「なぁ」

「もし私が……」

「……私が?」

「……」


視線と視線がぶつかる。

その瞬間、何かが終わって……


何かが始まった気がした。


おわり


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 05:29:23.71 ID:b3Vn+uUtO

キャンドルも♪十字架も♪


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/24(水) 06:39:39.80 ID:4NXgJ5gO0

澪ちゃんってなんで浮気っぽいのが似合うんだろうか


88: ビチグソウンコ大便之助 ◆9Ce54OonTI 2012/10/24(水) 08:18:40.42 ID:HYxHy3DW0

これイイっすな
次は唯と梓の話期待してる
乙りんこ



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