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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

キョン「俺は・・・誰だ?」

1: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:15:18.66 ID:4ZI/GILl0

キョン「いてて・・・頭が痛い・・・なんでだ・・・」

キョン「つーか、ここどこだよ・・・畜生」


キョン「ベッド・・・か。 俺の家か・・・?」


キョン妹「キョーンくーん 朝だよぉー!」

バタン!!!

キョン(うおっ・・・ドア開けて急に女の子がきやがった!)


続き書き溜めてないけど書ききるからよかったら見てって


5: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:20:19.87 ID:4ZI/GILl0

キョン妹「あれー? 珍しく起きてるー?」

キョン(ええええ! 普段どんだけ寝坊してんだ俺は!)


とりあえず体を起こした俺は一つ考えた

これは記憶喪失って奴だ


どうしてこうなったかは知らんが辻褄はあわせないと不味いと思う


飯を食った俺は学校へ行く支度をした

とりあえず生活するための記憶はあるみたいだ

なくなったのは今までの思い出だ


キョン「・・・これって不味いよな・・・?」


8: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:24:35.85 ID:4ZI/GILl0

どうしてかは全く分からんがこの高校への坂はものすごくだるい

キョン(どうしてこんなとこに入学したんだよ・・・俺は)


ぶつくさ心の中で言ってるうちにやたらとテンションの高い男と
女の子みたいな顔した男の子が俺に話しかけてきた


谷口「よぉっ! キョン! 今日もこの坂はだるいなぁ」

国木田「おはよう、キョン。 なんか顔色良くないね? どうしたの?」


キョン(・・・やべえ・・・名前が分からん・・・!)

キョン「きょ、今日は教室まで競争だっ! よ、よし張り切っていくぞ!」

キョン「うおおおおおおおおおおおお」

谷口・国木田「・・・え?」 ポカーン


9: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:29:18.95 ID:4ZI/GILl0

キョン「ハァハァ・・・ぜぇ・・ぜぇ・・・死ぬかと思った・・・」

キョン(多分生涯、ここまで走ることはないだろう・・・)


キョン「さて・・・名簿はどこだ・・・」

この時俺が名簿を探していたのは言うまでもなく、名前の確認だ・・・


キョン「どこだ・・・どこだ・・・畜生・・・分からん」


ハルヒ「キョン? どうしたの?」


キョン「・・・どこだ・・・どこだ・・・」

ハルヒ「ちょっとキョン!」

キョン「あーもーうるさいなぁ! 誰だよお前!」

ハルヒ「・・・え?」

キョン「あ」


11: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:33:48.16 ID:4ZI/GILl0

ハルヒ「誰だよ・・・って・・・団長の名前を忘れたの・・・?」


キョン「あ・・・ぁ・・・えっと・・・その・・・」

キョン(ヤバイぞ・・・なんてこった・・・終わった・・・)


古泉「すいません、ちょっとお借りしますよ!」

ハルヒ「えっ! ちょ、ちょっと古泉君!」

ガシッ 

キョン「えっえっ?」

古泉「着いて来てください!」


どうやら人生で二度目の猛ダッシュをしなければいけないようだ


13: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:37:43.04 ID:4ZI/GILl0

キョン「はぁはぁ・・・もう・・・むでぃ・・・じぬ・・・」


古泉「はぁ・・・はぁ・・・すいません・・・急に」


キョン(謎の女から猛ダッシュで何がなんだかわからないうちに逃げちまった・・・)


キョン「・・・で? なんだったんだ・・・急に?」


古泉「あなたは恐らく今記憶を失っているはずです」

キョン「! な、何故そのことを!?」


古泉「まずは周りの環境について知るべきです、これを見てください」

俺はこの古泉(?)とやらから謎のリストをもらった


14: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:44:30.01 ID:4ZI/GILl0

読み終えた俺は一呼吸置いて喋り始めた

キョン「ぜんっぜん意味分からん!」


古泉「・・・え?」

キョン「分かるわけねーだろ、こんなもん! お前にいたっては自称超能力者だぞ!」

古泉「すいません・・・。一応事実なのですが・・・」

キョン「アホらしいぜ。午後は早退して病院行く。お前も見て貰え」

古泉「・・・前のあなたならもう少し物分りが良かったのですが・・・」

キョン「俺はこのSOS団とか抜けるぜ。こんな電波集団と一緒に過ごすなんてありえねえ」

キョン「情報をくれたことには感謝するが、もう関わるなよ」

古泉「そ、それは困ります! あなたがいなくなったら涼宮さんは」

キョン「聞く耳もたん。 じゃあな」

俺は教室へ戻った


15: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:49:34.12 ID:4ZI/GILl0

脱字 このSOS団とかいう集団を に変更


教室に戻った俺は谷口と国木田に話しかけた

キョン「朝はすまんかったな」

谷口「お、おう めっちゃびっくりしたぜ。 急に走り出すから」

国木田「本当だよーキョン。 ま、元気そうだからいいかな」

キョン(とりあえず・・・大丈夫そうだ。問題はあの電波女だ)


キョン「おい」

ハルヒ「! な、なによ」

キョン「昼飯食ったら話がある。校庭の庭の方に来てくれ」

ハルヒ「・・・え? あぁ・・・うん・・って私に命令するんじゃないわよ!」

キョン(資料にあった通りだな。態度がでかい)


16: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 18:52:23.26 ID:4ZI/GILl0

ー昼休みー

キョン「来てくれたか」

ハルヒ「一応、団員だからね、来て上げたのよ。別にアンタの為じゃないわ!
だ ん い ん だからよ!」


キョン(うぜえ・・・)

ハルヒ「それで何の用?」

キョン「ああ、その団員・・・つまりSOS団のことでだ」

ハルヒ「! アンタついにやる気になったのね!」

キョン「いや、やめさせてもらう」

ハルヒ「・・・え?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 18:59:37.63 ID:4ZI/GILl0

ハルヒ「どういう・・・こと? 今までアンタそんなこと・・・」

キョン「悪いな。 遊びに付き合うのもここまでだ」

ハルヒ「ちょ、ちょっと! 遊びだなんて失礼ね!」

キョン「遊びだろ? それとあいつらも開放してやれよ」

ハルヒ「え・・・?」

キョン「・・・お前さぁ、考えてみろよ。あいつら可哀想だろ。お前の瘴気にあてられて
なんか勘違いしてるみたいだぜ? 超能力者だなんだとか」


ハルヒ「っ・・・! それ以上言ったらぶん殴るわよ!」

キョン「やってみろよ、本当頭くるぜ。俺をおちょくるような設定作りやがって」

キョン(記憶喪失なの知ってて資料なんか作って遊びやがって・・・)

ハルヒ「な、なんのことよ!」

キョン「ふん。 とりあえず俺はやめるから。もう話しかけるなよ」

ハルヒ「っぐす・・・あ、あ、あんたなんか・・・大ッ嫌いッ!」


涼宮は泣きながらどこかへ行った


19: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:05:05.27 ID:4ZI/GILl0

一方部室では


古泉「・・・まずいですね、朝比奈さん、長門さん」

長門「・・・非常に」

朝比奈「どうしましょう・・・」

古泉「完全に誤解されてしまいました。僕の責任です・・・」

長門「ったくよぉ。どうすんだよおめえ。観測からの情報によると、キョン様が
涼宮にやめるって言ったらしいじゃねえか! どう落とし前つけてくれんじゃワレ!」

朝比奈「三人になるとその口調やめてくださいよぉ・・・」

古泉「す、すいません・・・(長門さんは本当に彼のことになると凄いですね・・・)」

長門「愛しのダーリンがSOS団やめるならあたし思念体を裏切ってでもやめっからな、この団」

古泉・朝比奈「!」

古泉(やっちまいましたね・・・はぁ・・・」


22: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:09:33.69 ID:4ZI/GILl0

キョン「ということで・・・早退してもいいですか?」

岡部「仕方ないな、じゃあ帰ってもいいぞ」

キョン「あ、それと皆には内緒で・・・」

岡部「分かった、聞かれたら急な風邪ということにしておこう」

キョン「あ、ありがとうございます! それじゃ」

岡部「気をつけてな」

キョン(ふぅ・・・とりあえず帰るか・・・)

キョン「ここだけの話、あんま病院とか行きたくないんだよなぁ・・・」

キョン「誰かに・・・相談するか?」

>>23


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:10:01.10 ID:DPKxCTDe0

おもしろい
もっとやれ
しんでも書ききれ!この
ろくでなし野郎!さぁ、
いこうぜっ!!


24: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:11:02.61 ID:4ZI/GILl0

>>23 おい・・・ 再安価
>>26


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:11:35.42 ID:ZobkbpNw0

鶴屋さん


30: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:18:21.33 ID:4ZI/GILl0

キョン「はぁ・・・誰に相談しようかなぁ・・・」

鶴屋さん「あっ! キョン君! こんなとこでどうしたにょろ・・・?」

キョン「あ、鶴屋さんですか(資料見といてよかったな)」

鶴屋さん「鞄持ってるってことは早退にょろか?どこか痛いにょろ?」

キョン「え、えぇまあちょっと風邪を引いちゃいまして」

鶴屋さん「えぇっ! 大変にょろよ! ちょっとおでこを・・・」ピタ

キョン(!? か、顔が近いっ)

鶴屋さん「熱はないにょろね・・・って顔真っ赤!」

キョン「そ、そんなことはくぁwせdrftgyふじこlp;@:」

鶴屋さん「あははwww でも危なそうだから早く病院行こうね!」

キョン「え、あぁ・・・はい」

鶴屋さん「そっれじゃあお大事にー! ばいにー!」

キョン「ば、バイニ~」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:19:39.15 ID:t1ksB1fRP

鶴屋さん可愛い


32: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:21:26.03 ID:4ZI/GILl0

キョン「わっふるわっふる」

キョン「って何言ってんだ俺、相談できてねぇじゃねえか!」

キョン「うーん・・・相談できる奴は・・・この資料をみると・・・
あ、この人でいこう」


>>34


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 19:23:23.63 ID:ZobkbpNw0

佐々木


36: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:26:25.55 ID:4ZI/GILl0

キョン「この佐々木って奴にしよう!」

キョン「資料を見る限りコイツは昔から親友みたいだしな」


キョン「あった! 携帯だ!」


ち く び

prrrrrrrrr

佐々木『ふぁ! キョ、キョン!?』

キョン「・・・? ど、どうした?」

佐々木『な、なんでもないよ そんなことよりどうしたんだいこんな時間に』

キョン「実は・・・」


38: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:31:57.16 ID:4ZI/GILl0

俺は佐々木に全部を話した


佐々木『そんな・・・じゃあ僕との思い出も・・・』

キョン「あぁ・・・悪いな・・・どうしてこうなっちまったか良く分からん」

佐々木『一つ言うと、古泉・・・君かな? その人は嘘はついてないよ』

キョン「・・・え?」

佐々木『僕はこの目で見てるからね。最初は全く信じていなかったけれどどうやら
本当なんだよね・・・』

キョン「そ、そうか・・・まぁお前が言うなら信じてみる。あの時はいきなりで
考えられなかったしな」

佐々木『うん・・・。 そ、そうだ!』

キョン「なんだ?」

佐々木『僕のこと・・・どうして頼ってくれたの?』

キョン「分からんが、なんか本能的に安心できそうだったから、っていうのが一番かな」

佐々木『そ、そう// じゃあ・・・もう授業だから切るね』

キョン「おう。ありがとな。じゃ」

ツーツー


52: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:40:41.58 ID:4ZI/GILl0

キョン「本当・・・なのか・・・」

キョン「俺・・・涼宮・・・いや、ハルヒに酷い事言っちまったな・・・」

キョン「謝るか・・・今日は取り合えず家に帰ろう・・・」

キョン「佐々木・・・なんかアイツと喋ってると安心するんだよな・・・」

 

  佐々木

件名:会わないか

ちょっと色々まだ話したいことがある・・・

だからいつもの喫茶店で待っててくれ


キョン「送信・・・っと。・・・アレ? 今何かさらっと大事なことを書いたような・・・」


55: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:45:04.51 ID:4ZI/GILl0

ー夕方ー

佐々木「キョーン!!」

佐々木が向こうで呼んでいる

キョン「今行くぞー」

俺は横断歩道を渡り佐々木のもとへ走った

佐々木「呼んでくれてありがとう。それでメールなんだけど・・・」

キョン「! やっぱり何か変か!」

佐々木「うん・・・。このいつもの喫茶店っとこなんだけど・・・」

キョン「そこは・・・普通思い出せないよな?」

佐々木「段々記憶が戻ってるのかもしれないね」

キョン「何故だろうか・・・喫茶店は・・・イキナリ頭に浮かんだ」


56: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:48:39.89 ID:4ZI/GILl0

キョン「俺は・・・この場所を大事にしてたのかもしれない。」

佐々木「この喫茶店は僕ともよく来ていたしね。それに・・・」

キョン「それに?」

佐々木「・・・彼らともよく来ていたよ」

キョン「! 彼らってSOS団のことか!」

佐々木「そうだよ。君らはよくここに集まっていた」

キョン(・・・俺は・・・)


ー喫茶店外ー

長門「あの女・・・」

古泉「長門さん、ほんっと今だけは手をださないでください」

朝比奈「ふ、二人とも怖いです・・・」


60: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 19:57:00.25 ID:4ZI/GILl0

キョン「あのさ」

佐々木「ん? なんだい? キョン」

キョン「なんか、俺お前と居ると落ち着くんだよね」

佐々木「へ?」ガシャッ

キョン「お、おい! コーヒーが!」

佐々木「! ああ・・・すっすまない・・・」

キョン「ごめん、急に変なこと言って」

佐々木「う、ううん。別に。むしろ嬉しいな」

キョン「え?」

佐々木「僕も君と居ると、落ち着くからさ。 くつくつ」

キョン「お、おう//」


ー外ー

長門「まだだ・・・まだ終わらんよ・・・ッ」

古泉(まだ諦めてないんですね・・・彼のこと)

朝比奈「ふぁぁ・・・眠くなってきましたぁ・・・Zzz」


61: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 20:02:21.90 ID:4ZI/GILl0

キョン「今日は助かったぜ」

佐々木「うん。もう外真っ暗だね。早く帰らないと・・・」

キョン「そうだな。家まで送ってくよ」

佐々木「! ありがとう・・・」

キョン「じゃあ、自転車の後ろに乗ってくれ。 危ないからしっかり掴まっとけよ」

佐々木「う、うん」ギュウゥゥ

キョン「!(この小さな膨らみは・・・)」

佐々木「キョン」

キョン「な、なんだ?」

佐々木「言いたいことは、分かるよね?」

キョン「」


ー古泉達ー

古泉「ラブラブですね・・・ん?」prrrrrr

長門「こんぐらい私だって・・・くそがっ」パコンッ

朝比奈「ふぇぇ・・・痛いですよぅ・・・長門さん・・・」


62: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 20:05:24.58 ID:4ZI/GILl0

佐々木「キョン・・・」

キョン「何だ?」

佐々木「こうしているとね・・・思い出すんだ・・・昔のことを・・・」

キョン「・・・っ そうか」

佐々木「ご、ごめん・・・。でも僕は・・・今も昔も幸せだな」

キョン「そうか・・・。だったらさ」

佐々木「ん?」

キョン「昔より幸せになれるといいな」

佐々木「うん・・・//」


63: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 20:09:46.65 ID:4ZI/GILl0

~その頃古泉達~

古泉「電話ですか・・・」ピッ

森『古泉!! 大変よ!!』

古泉「! どうしました!」

森『とんでもない閉鎖空間が発生しているわ! すぐに来て!』

古泉「分かりました。 すぐ行きます」 ピッ

古泉「長門さん、朝比奈さん。今日はとりあえず帰りましょう
自体はやはり大変なことになっているようです・・・」

長門「・・・彼ならなんとかしてくれる・・・」

朝比奈「キョン君・・・」

古泉(恐らくこの規模・・・確実に彼がまた鍵となる・・・)


65: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 20:13:18.59 ID:4ZI/GILl0

~キョン自宅部屋~

キョン「ふぁあ~あ・・・。さて、寝るか」パチッ


俺は真っ暗闇の中考えていた。

SOS団のことを。

資料を見たとき、実は体はまたかと感じていた。

だけど俺の『今』の頭では拒絶したかった。

それはどこかで前の俺が拒絶したかいものも含まれていたからかもしれない・・・。

俺はそんなことを考えつつ眠りに入っていった・・・。


68: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 20:18:46.17 ID:4ZI/GILl0

・・・・ここは・・・。

一寸の光が俺の瞳あたっているのを感じた。

キョン(朝・・・か・・・?)

目を開けるとそこは教室だった・・・

その瞳に映ったのは青白い光・・・巨人・・・自然と言葉が出た・・・

キョン「神人・・・」

俺は・・・俺は・・・


頭にすべての記憶が蘇った・・・


キョン「俺はあの日・・・ッ」


70: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 20:24:57.41 ID:4ZI/GILl0

~一日前~

キョン「今日はちょっと早めに帰るわ」

ハルヒ「・・・へ?」

古泉「おや、珍しいですね。彼女でもできましたか?」

キョン「からかうんじゃない。佐々木に呼ばれただけさ」

朝比奈「あれ?キョン君帰っちゃうんですかぁ? じゃあこれ」

キョン「これは、お守り?」

朝比奈「はい(ニコッ なんかあった時の為に・・・ね」

長門「・・・そのお守り・・・貸して・・・」

キョン「おう、いいぞ」

長門「yoseukoik]

キョン「?」

長門「はい」


71: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 20:27:29.73 ID:4ZI/GILl0

キョン「・・・? まぁ、ありがとう」

長門「・・・・」

キョン「じゃあ、行くわ」

古泉「お気をつけて」

朝比奈「いってらっしゃい、キョン君」

長門「・・・また」

キョン「はーい」





ハルヒ「・・・・・」


92: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:03:37.26 ID:4ZI/GILl0

~喫茶店~

キョン「よぉ、待ったか?」

佐々木「ううん、大丈夫だよ」

キョン「で、用事ってなんだ?」

佐々木「あぁ・・・うん・・・じ、実はね・・・」

キョン「おう、なんだ」

佐々木「驚かないでね・・・僕・・・いや・・・私は・・・」

佐々木「キョン、君が好きなんだ」



来る前に書いたギリギリの奴 一応保守代わりに投下


100: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:19:05.85 ID:4ZI/GILl0

キョン「・・・本気か?俺だぞ?」

佐々木「うん・・・ずっと・・・ずっと好きだったよ・・・」

佐々木「いつも君を見ていたよ・・・。でも、もう我慢できないんだ・・・」

キョン「・・・」

佐々木「キョン、もう一度言うよ・・・」

佐々木「大好きだよ、キョン」

キョン「佐々木・・・」


102: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:21:29.89 ID:4ZI/GILl0

~喫茶店外~

ハルヒ「どうして・・・ぐすっ・・・もっと素直になってれば・・・うっ・・・」

ハルヒ「もう一度・・・告白される前に・・・戻れない・・・かな・・・」

ハルヒ「いや・・・もっと・・・あの佐々木さんの思い出さえなければ・・・」




ハルヒ「キョンは、振り向いてくれるのかな?」


103: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:24:00.47 ID:4ZI/GILl0

キョン「もう帰るか」

佐々木「・・・っ・・・返事は・・・くれないんだね?」

キョン「いいや、決めてるよ」

佐々木「・・・?」

キョン「だから一緒に帰ろうか」

佐々木「それは・・・どういう?」

キョン「俺もお前が好きだから、かな」

佐々木「・・・・うっ・・・ありがとう・・・ぐすっ」


104: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:26:45.52 ID:4ZI/GILl0

~その夜~

キョン「まさか・・・佐々木が告白だなんて・・・しかも彼女か・・・」

キョン「・・・どんな事しようかなぁ・・・あっ」

キョン「皆に・・・報告しないとな・・・」




キョン「ハルヒは・・・許してくれるだろうか・・・まためんどくさそうだ。やれやれ・・・」



こうして俺は寝たんだ・・・


106: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:29:47.33 ID:4ZI/GILl0

???「起きてください!」

???2「キョンくぅ~ん・・・起きてくださぁい・・うっ・・・ぐすっ・・・」

???3「・・・・起きて」




キョン「・・・んん・・・この・・・声は?」


俺は聞き覚えのある三人の声で目覚めた

古泉「あぁ・・・よかった・・・大変なことになりましたよ・・・」

朝比奈「ふぇぇぇぇ 全部私のせいです・・・ぐすっ・・・」

長門「・・・不覚」


107: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:33:10.57 ID:4ZI/GILl0

キョン「こっ・・・これは・・・っ」

見事な閉鎖空間が広がっていた


ハルヒ「・・・あら・・・キョンも起きたのね・・・これで全員かな・・・」

キョン「・・・一体何が?」

古泉「分かりません・・・恐らくあなたが佐々木さんにあったから・・・というのが
一番妥当です・・・何かあったのですか?」

キョン「俺は・・・佐々木に会って・・・それで・・・付き合った・・・」

キョン「皆には・・・明日言うつもりだったんだが・・・」

古泉「なるほど・・・おめでとうございます・・・と、言いたいところですが・・・
我々も突然ここに居たので・・・どうしたらいいか困ってたのです・・・


112: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:37:47.34 ID:4ZI/GILl0

ハルヒ「・・・お喋りはそこまで・・・」

キョン(・・・くっ・・・どうしようってんだ・・・しかしどうしてハルヒは
俺が付き合ってることを・・・?)

ハルヒ「・・・私は見たの・・・気になったから・・・キョンの後を着いていったの・・・・」

キョン「・・・だ、だけど俺が付き合ったら何か不都合なのか!?何か不満が
あるなら・・・ちゃんと団員の仕事もしてやる!」


ハルヒ「違う! そんなことどうでもいい!!」


キョン「っ!? どういうことだよ!」

ハルヒ「私は・・・私は・・・私だって・・・」


ハルヒ「アンタのことが好きだったの!!!」


113: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:41:21.94 ID:4ZI/GILl0

キョン「んな・・・馬鹿な・・・はは・・・そんなわけ・・・」

俺は乾いた笑いしかでなかった。

やってしまったんだ・・・道を間違えたのか・・・?


・・・いや・・・そんなはずない・・・

だって・・・俺は佐々木が好きだってことには変わりないから・・・


キョン「・・・世界を・・・滅ぼす気か?」

ハルヒ「・・・それもいいかもね・・・だけど・・・私はアンタが欲しい・・・」




ハルヒ「だから・・・皆には・・・記憶を消して貰うわ」



全員「!?」


114: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:44:00.32 ID:4ZI/GILl0

キョン「・・・そ、そんなことして何になるんだ・・・」

ハルヒ「思い出なんかいらないの・・・やり直すの・・・全部・・・全部・・・」


キョン「・・・そんなこと・・・許されるわけがない!」


やめろ・・・・やめてくれ・・・


そんなことしたら俺・・・・・佐々木のことまで消されたら・・・・



  ・・・・そんな未来は見たくない・・・・



長門「・・・やられる前に・・・やる・・・」

キョン「・・・長門?」


115: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:49:04.89 ID:4ZI/GILl0

キョン「どういうことだ?」

長門「説明してる時間は今はない、『今』の私たちが戻ってきたら・・・
また話す。だから渡したお守りをだして・・・ポッケにあるはず・・・」


キョン「!(そういえば・・・あれは何かあった時の滑り止めだったのか・・・」

長門「その袋に飴があるはず・・・」

キョン「・・・! あった!」

長門「貸して」

長門は飴玉を受け取るとその一粒をさらに三等分した

長門「・・・誤算・・・一つ足りない」

キョン「そうか・・・仕方ない。それは皆で飲んでくれ」

古泉「・・・ですがそしたらあなたは・・・」

朝比奈「何も処置がなければ記憶が・・・」

キョン「大丈夫、きっとなんとかなる・・・」


116: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:51:59.95 ID:4ZI/GILl0

そんなことを言った俺は今にも涙が出そうだった

大丈夫なわけがない・・・大丈夫なわけがないんだ・・・


 アイツとの記憶・・・それだけじゃない・・・

今まで皆と過ごしてきた時間・・・


 俺は失いたくない・・・けど・・・


きっと皆なら思い出させてくれる・・・俺なら思い出せる・・・はず・・・



 キョン「信じてるから・・・大丈夫・・・皆・・・頼んだ・・・」

全員「!」


ハルヒ「そろそろ準備ができた・・・私達の過ごしてきた記憶は密度が
高かったみたい・・・少し寂しいけど・・・バイバイ・・・」


118: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 21:56:33.72 ID:4ZI/GILl0

~現在~

キョン「そうか・・・俺・・・思い出せたのか・・・」

キョン「はは・・・よかった・・・だけど・・・」


問題はこの閉鎖空間。

原因は昼の一件。

恐らくハルヒは自分の思い出も消したのだろう・・・。

本当ならば俺は思い出せなかった・・・。


だけど古泉達は・・・覚えててくれたんだ・・・

だからこそ資料が渡された・・・


キョン「・・・さて・・・皆が信じてくれている・・・元通りにしようか・・・」


119: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:02:00.17 ID:4ZI/GILl0

古泉「あなたも思い出したようですね」

キョン「! 古泉じゃねえか! 赤い玉になってやがる!」

古泉「僕も先ほどすべて思い出しました・・・どうやら飴を三等分にしてしまった為
効果が薄れ、思い出すのに手間を取ってしまったみたいです。
長門さんが一番最初に思い出し、朝比奈さんと僕に思い出させてくれました。

全く・・・今朝の資料は賭けでしたよ・・・。
起きた頃は覚えていて急遽手配しましてね。

あなたに渡した後は段々何故渡したのか思い出せなくなってしまいましたよ。

まさに奇跡でしょう・・・ふふっ」

キョン「ああ・・・助かった・・・。ハルヒの奴はどこだ?」

古泉「恐らく部室でしょう。眠っているはずです。僕は神人を止めなければならない
、後は任せました」


キョン「分かった。これが終わったら、またオセロでもしようぜ」

古泉「・・・ふふっ はい。 楽しみにしてますよ」


120: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:07:09.75 ID:4ZI/GILl0

俺はダッシュで部室に向かった

そこで見たのは机の上で不思議な光に包まれ、眠っているハルヒだった


キョン「ハルヒ! 起きろ! 畜生・・・! 目を覚ましやがれ!」


ハルヒ「んん・・・? キョン・・・?」


キョン「あぁ、そうだ。SOS団団長様を助けにやってきたんだ。感謝しろよな。」

冗談まじりに俺は言ってやった。


ハルヒは仏頂面をしながら眠りから覚め、俺の前へ来た。

ハルヒ「・・・あんた? やめるのよね・・・?」

キョン「何言ってんだ? やめるわけにはいかないね。 なぜなら・・・」



  キョン「俺はSOS団団員その一だからな」


121: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:10:09.85 ID:4ZI/GILl0

ハルヒ「なーに格好つけてんのよっ! 許さないんだから!」

そんな風に怒りながらも嬉しそうにしてくれている

俺としてもなんだか嬉しい


キョン「なぁ、ハルヒ」

ハルヒ「な、なによっ」

キョン「俺、佐々木が好きなんだ」

ハルヒ「! そ、そう・・・」


少し寂しげな表情になってしまった


だが・・・

  俺はここで言わなければならない


決着をつけなければならない


      もうあんな事は繰り返さない


122: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:12:40.74 ID:4ZI/GILl0

キョン「だがな、ハルヒよ」


キョン「俺はSOS団がこれでもかって言うくらい、大好きで、大切で、

 大事なんだよ。 だから佐々木と付き合ったとしても、俺はSOS団の活動を続けていくよ」


キョン「楽しい思い出を・・・不思議を・・・卒業するまで楽しみたいんだ。


  だから



戻ろう、元の世界に」


123: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:16:05.18 ID:4ZI/GILl0

ハルヒ「・・・言ったわね?」

キョン「え!? あぁ、言ったさ! いくらでも付き合ってやるぜ!」

ハルヒ「ふふ~ん・・・や・っ・とアンタもSOS団団員としての自覚がでてきたわね!」

ハルヒ「当然よ! 私達はもっと不思議を見つけるの・・・だから最後に・・・」


キョン「・・・なんだ?」


ハルヒ「好き・・・ぐすっ・・・キョンが・・・」


 泣きながらハルヒはいきなり飛びついてきた。

ぎりぎり俺は受け止めた。

その瞬間ハルヒは俺にキスをした。


        世界は一瞬にしてまっくらになり、そして・・・


124: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:21:18.62 ID:4ZI/GILl0

・・・・ドスッ


キョン「いってええええええええええええええ」

目覚めた俺は以前のようにベッドから転げ落ち、頭を打った。


時計を見ると午前4時・・・もう朝に近かった


キョン「・・・やっぱり夢でもなんでもないんだな・・・」


キョン(ハルヒは・・・ハルヒは満足できたのだろうか・・・踏ん切りがつけられるだろうか・・・
心配だ・・・)


俺はそんな心配をしたがそれは杞憂ってもんだった

キョン「馬鹿みてえだな。あいつはそんな弱い奴じゃねーしな。・・・それを俺は一番
良く知ってるはずだもんな・・・」

 俺はそう呟いてもう一眠りについた


125: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:23:31.90 ID:4ZI/GILl0

キョン妹「キョンくぅぅぅん! そろそろ本当に起きないと遅刻するよ!」

シャミセン「にゃお!」


キョン「ぐあっ!」

二度目はシャミセンに引っ掻かれるという最悪な目覚めだった。


キョン「はぁ・・・やれやれ・・・いつつつ・・・眠いな・・・はぁ・・・」


127: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:28:11.59 ID:4ZI/GILl0

キョン「行ってきまーす」


俺はまたけだるくいつもの坂を上り始めた

キョン(・・・なんか、帰ってきたって感じだな)

そんな風に思ってると谷口と国木田が来た


谷口「よぉ! キョン! しけたつらしてやがんなぁ! もてねえぞぉ!」

国木田「谷口・・・朝からうるさいなぁ。 大丈夫? キョン」

キョン「あぁ、大丈夫だ。 谷口、お前は人のことより自分を心配しろ」

谷口「わはははは! 俺は来週合コンがあんだよ! 残念だなぁ!キョン!」

キョン「あいにく、俺には彼女と部活があるんでね」

谷口「そーかそーかwww部活と彼女かwwwww・・・・え?」

国木田「キョン彼女できたの!?」


128: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:30:44.34 ID:4ZI/GILl0

谷口「」


国木田「そっかぁ・・・佐々木さんかぁ・・・あの人は美人で性格もいいよね・・・。
・・・・うん、お似合いだよ! おめでとう!」

谷口「・・・・・・・あははは・・・俺の彼女なんかもっとすごいぞーははは」

キョン「壊れてやがる」



129: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:34:00.20 ID:4ZI/GILl0

~教室~

キョン「よぉ、ハルヒ」

ハルヒ「なんだ、アンタか」

キョン「なんだとは、なんだ」

ハルヒ「へへっ それよりアンタ、今日は団活を休みなさい。 特別よ。」

キョン「はぁ!? んだよぉ・・・はりきってたのに・・・」

ハルヒ「いいから! 佐々木さんのとこへ行きなさい!」

キョン「はいはい・・・」

ハルヒ「そ・の・か・わ・り」

キョン「?」

ハルヒ「日曜日は団員全員、知り合い全員読んでパーティするんだから!
もちろん・・・お金はアンタがだすのよ!」

キョン「」


130: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:37:35.81 ID:4ZI/GILl0

誤字 ×読んで ○呼んで


~昼飯 部室~

キョン「よぉ、長門」

長門「・・・何」

キョン「昨日・・・いや、いつもありがとう」

長門「・・・いい」

キョン「そうか、ちょっとここで飯食わせて貰うぜ。 今日はここで食いたい気分だ」

長門(じーっ)

キョン「な、なんだ」

長門「・・・ご飯粒」ヒョイ パクッ

キョン「あ、あぁ・・・ありがとう」

長門(幸せなり・・・)


131: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:39:07.43 ID:4ZI/GILl0

~昼休み~

キョン「いたいた」

古泉「おや、あなたでしたか」

キョン「ちょっと食後の運動がてらキャッチボールしようぜ」

古泉「珍しいですね。 いいですよ」


134: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:42:54.00 ID:4ZI/GILl0

キョン「古泉よ」 ヒュッ

古泉「なんでしょうか」パシッ

キョン「いつも助けて貰ってるよな、ありがとう」

古泉「なんだか照れくさいですね、そういった友達は転校ばかりでいなかったので
少し嬉しいですよ」 ヒュッ

キョン「そうか。なんだかんだでお前は居ると落ち着くよ」パシッ

古泉「そうですか・・・こちらこそ、感謝しています。
あなたがいなければ今頃僕はこんな風な日常を楽しめていませんから」

キョン「そっか。これからもよろしくな、親友」 ヒュッ

古泉「・・・! はい!」 パシッ


136: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:44:15.52 ID:4ZI/GILl0

~放課後~

キョン「さて・・・行くか」

キョン「・・・ん? 手紙が入ってる。」

キョン君へ

放課後、校庭の庭へ来てください

キョン「この字は・・・」


138: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:49:50.17 ID:4ZI/GILl0

~放課後、校庭の庭~

大人朝比奈「あ、きた ふふっ」

キョン「やっぱりあなたでしたか」

大人朝比奈「お守り、役にたったかな?」

キョン「! やっぱりあなたが送ったものでしたか」

大人朝比奈「うん このことは未来では観測されてるもの」

キョン「そうですか・・・」


139: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 22:50:06.12 ID:4ZI/GILl0

大人朝比奈「・・・キョン君、私いつも力に慣れなくて・・・悔しかったよ」

キョン「何言ってるんですか。変わらない朝比奈さんだからこそ、俺は朝比奈さんが好きですよ」

大人朝比奈「・・・!・・・そっかぁ・・・やっぱりこの時代の私は恵まれてるなぁ」

キョン「?」

大人朝比奈「なんでもないです クスッ そろそろ行った方がいいわ、キョン君」

キョン「そうですね・・・もうこんな時間だ・・・あ、一つだけ」

大人朝比奈「なぁに?」

キョン「朝比奈さんは、何歳ですか?」

大人朝比奈「クスッ 禁則事項です!(ニコッ」


145: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 23:15:45.06 ID:4ZI/GILl0

~パーティ会場(鶴や家敷地内桜の木)~

鶴屋さん「やぁやぁ皆! いらっさーーーい!」

谷口「おおおおおお! すげええええ!」

国木田「・・・唖然しちゃうくらい立派だねぇ・・・」

橘「佐々木さん、凄いですぅ! 桜が立派ですよぉ!」

佐々木「はははっ 賑やかでいいねぇ、キョン」

キョン「ちょっと賑やか過ぎるんじゃないか? やれやれだ」

ハルヒ「ちょっとっ もっと元気出しなさいよ! キョン!」

古泉「彼も大変ですねぇ・・・」

朝比奈「鶴屋さーん お茶持ってきましたよぉ~」

長門「・・・ユニーク」


146: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 23:16:14.99 ID:4ZI/GILl0

キョン妹「シャミ~ あんま遠くいっちゃだめだよぉ」

シャミセン「にゃあお」

森「ふふ、賑やかですね。古泉」

古泉「ええ、とっても」

新川「ブルーシート、敷き終えましたぞ。 皆さん、どうぞ座ってください」

九曜「・・・・・・・・興味深い・・・」

ハカセくん「ハルヒお姉ちゃんに誘われたよ~」

ミヨキチ「・・・キョン兄ちゃんと妹ちゃんに誘われた・・・嬉しい//」

喜緑「観測は、お休みしてたまには楽しみましょうかね クスッ」

生徒会長「こういうときでも気を引き締める、それが生徒会だ」

コンピュータ研究部部長「ぼ、僕たちも誘われちゃったよ・・・」

研究部員1「せっかくだから楽しみましょうよ、部長」


147: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 23:20:43.17 ID:4ZI/GILl0

キョン「なぁ、ハルヒよ」

ハルヒ「ん? 何よ?」

キョン「俺たちは、いろんな奴らに恵まれてるんだな」


そうだ・・・俺たちSOS団は今まで色んなこと体験し、

 楽しみ、思い出を作り、人との繋がりを大事にしてきた


佐々木「恵まれてるんだよ、僕らは本当に」

ハルヒ「・・・そうね・・・今とっても幸せだもの・・・」

ハルヒ(あの頃の私・・・。今の私はきっと・・・きっと・・・世界中の誰よりも幸せ
だよ・・・)


148: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 23:23:11.99 ID:4ZI/GILl0

屋さん「さてと! 皆でお祝いしょっか!」



全員「キョン(君)、佐々木(さん)おめでとう!!!!」



キョン&佐々木「皆、本当に・・・ありがとう!!!」


149: ◆sFsOgT1IJg 2011/08/16(火) 23:26:36.77 ID:4ZI/GILl0

~後日談~

キョン「はぁ・・・また俺が最後か・・・」

ハルヒ「今日もアンタの奢りね! あははっ残念」

キョン「むぅ、笑うんじゃない」

古泉「ふふっ、ではお言葉に甘えて奢らしていただきます」

朝比奈「キョン君、いつもごめんなさぁい」

長門「・・・感謝」


  今日も俺らは不思議を求めて町を探索する

そしてまた思い出を作り、人と関わっていく



   世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの団は、今日も活動するのであった


                              end


151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 23:29:46.76 ID:FOdYU2HPI

乙!
楽しかった!


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/16(火) 23:39:44.57 ID:gE1xXcN8O

おまけで乙!


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