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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

魚見「私はタカくんの事が好きです」シノ「…私もだ」


1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:34:06.76 ID:jLp0s7BO0

魚見宅自室

魚見「どうしよう、勉強がはかどらない」

魚見「…初めて出会った時から気になっちゃった」

魚見「それからは何かと理由をつけてタカくんに会いに行ったなあ」

魚見「…もう、親戚としてじゃなくて、タカくんの彼女として側に居たい」

魚見「何かいいきっかけはないかな…」prrrr

魚見「電話だ。え~と、コトミちゃんからだ」ピッ

魚見「もしもし」




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:36:47.41 ID:jLp0s7BO0


コトミ『もしも~し、お姉ちゃん!』



魚見「こんにちは、コトミちゃん」



コトミ『こんにちは~、お姉ちゃん』



コトミ『えぇと、ちょっとお願いを聞いてもらえたらと思って電話したんですけど、いいですか?』



魚見「はい、私に出来る範囲でなら構いませんよ?」









4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:40:04.42 ID:jLp0s7BO0


コトミ『ありがとう、お姉ちゃん!』



コトミ『実は、お父さんとお母さんが出張に出かけてしまって、明日までタカ兄と二人だけなんです』



コトミ『タカ兄も生徒会の仕事で何時に帰るのか分からなくて』



コトミ『私が晩御飯の用意でもしようかなと思ったけど、よく考えたら私は料理下手で』



コトミ『だから、お姉ちゃんさえ良ければお願いしようかな、なんて思って』






6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:44:58.68 ID:jLp0s7BO0


魚見「そうですね…、明日は休みですし大丈夫ですよ」



魚見「コトミちゃん、何か食べたい料理はありますか?」



コトミ『…じゃあ、お姉ちゃんの得意料理が食べたいです!』



魚見「私の得意料理ですか…、シチューなんてどうです?」



コトミ『シチューですか!私、大好きなんです!』



魚見「じゃあ、それで決まりですね。今から買い物をして行きますね」



コトミ『は~い。楽しみにして待ってま~す!』ピッ



魚見「………」



魚見「やったあ♪」









7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:49:33.35 ID:jLp0s7BO0


ーーーーー



桜才学園・生徒会室



シノ(………)



シノ(………はぁ)



シノ(津田の事が好きで堪らなくなってしまった)



シノ(最初は服装の身だしなみを注意したのが切っ掛けだったな)



シノ(あの時は、半ば無理矢理に生徒会に誘ったけど)



シノ(今では立派に私の右腕として働いてくれている)



シノ(もう、津田の居ない生徒会なんて考えられないな)






9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 19:55:24.48 ID:jLp0s7BO0


?「…ちょう、会長?」



シノ(………)



?「会長!聞こえていますか?」



シノ「わぁっ!?何だ、津田!驚かすな!」プンプン



タカトシ「すみません、会長。何度も声を掛けたんですけど、気づいていなかったみたいで」



シノ「あぁ、すまん。ちょっと考え事をな」



タカトシ「何かあったんですか?…オレで良かったら相談に乗りますけど」



シノ「特に大した事じゃないから大丈夫だ」



シノ(お前の事を考えていたなんて言えない)






11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:01:35.50 ID:jLp0s7BO0


タカトシ「そうですか。…ええと、報告書なんですが、全部書き終わりました」



シノ「ふむ………、特に間違った所は無いな」チラッ



シノ「おや?もうこんな時間か。今日はこれで終わりにしよう」



タカトシ「でしたら、お先に失礼しますね」



シノ「そんなに急いでどうしたんだ?」



タカトシ「実は、両親が出張に出かけていまして」



タカトシ「コトミ一人でずっと留守番させているのもアレなんで、早く帰ろうかと」



シノ「そうか。じゃあ早く家に帰ってやれ」



タカトシ「ありがとうございます、会長。じゃあ失礼します」



シノ「ああ。また来週な」






16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:06:13.55 ID:jLp0s7BO0


シノ「…ご両親が出張か」



シノ「多分、津田兄妹の事だから、晩御飯は弁当とか、インスタントで済ませそうだ」



シノ「栄養が偏ってしまうから、しっかりとした物を食べて欲しいのだが」



シノ「…仕方ない。私が何か夕食のお裾分けでもしに行くか」



シノ「いや、別に津田に会いたい訳じゃないんだからな!」



シノ「って、私は何で一人ではしゃいでいるんだ…」






17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:09:04.30 ID:jLp0s7BO0


ーーーーー



帰り道



タカトシ「今日は疲れたなあ」



タカトシ「父さんと母さんは出張で居ないし、夕飯の準備どうしようかなあ」



タカトシ「…まあ、レトルトかなんかでいいか」



タカトシ「どうせコトミは何もしていないだろうし」






19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:16:09.00 ID:jLp0s7BO0


ーーーーー



津田家



タカトシ「ただいまーー」



魚見「お帰りなさい」



タカトシ「………」



タカトシ「えっ?」



魚見「ご飯にしますか?お風呂にしますか?それともーー」



タカトシ「いやいやいや。何で魚見さんがウチに居るんですか?」



魚見「『お姉ちゃん』」



タカトシ「は?」



魚見「『お姉ちゃん』と呼ぶって約束しましたよね?」



タカトシ(あー、面倒だな…)



タカトシ「どうしてお姉ちゃんが居るんですか?」



魚見「それは後で説明しますから、とりあえず中に入って、着替えてきてくれませんか?」



タカトシ「あっ、はい」






22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:21:44.76 ID:jLp0s7BO0


ーーーーー



リビング



魚見「実は、お昼頃にコトミちゃんから電話がありまして」



魚見「ご両親が出張で居ないとの事なので、頼まれて晩御飯を作りに来ました」



タカトシ「そうだったんですか。わざわざすみません」



魚見「気にしなくても大丈夫ですよ?どうせ今日はヒマでしたし」



魚見「私達は親戚同士ですから、お互い助け合うのは当然です」



魚見「でも、帰りがこんなに遅くなるなら、連絡くらいして下さいね?」



タカトシ「はぁ(来るならオレにも連絡して欲しかったんだが…)」






24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:25:01.03 ID:jLp0s7BO0


魚見「家事にもいろいろ予定があるんですよ?」



魚見「裸エプロンで待ってたけど、タカくんの帰りが遅いから、風邪引きそうになったので結局、服着ちゃいました」



タカトシ「あはは…(それは家事の項目に入らないと思う)」ピンポーン



タカトシ「あ、誰かお客かな?」




25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:27:42.16 ID:hTjRQKE+O

修羅場クル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!







30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:31:50.96 ID:jLp0s7BO0


タカトシ「どなた様ですかー?」



シノ『あっ、津田か。私だ』



タカトシ「あれ、会長ですか?」



シノ『ちょっと外が寒いから、お邪魔していいか?』



タカトシ「そうですね、どうぞあがって下さい」カチャ



シノ「お邪魔します」



魚見「あら、天草さん。どうも」ペコリ



シノ「あ、ウオミーも来ていたのか」



シノ(何で彼女が居るんだ?)



シノ(それも、エプロン姿で!)アセアセ






32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:35:36.95 ID:jLp0s7BO0


タカトシ「それで会長は、こんな時間にどうしたんですか?」



シノ「ああ、君が帰る時に、ご両親が出張で居ないと言っていただろ?」



シノ「食事の準備も大変だからな、夕食のお裾分けをと思ってだな…」



タカトシ「会長、ありがとうございます。わざわざ持って来てくださるなんて」






36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:41:25.12 ID:jLp0s7BO0


魚見「…なんか、通い妻みたいですね?」



シノ「え…、いや…その、作りすぎただけだ!」アセアセ



コトミ「え?何を作りすぎたんですか?」ヒョコ



魚見「想像妊娠による子供ですよ」



コトミ「じゃあ、私もう、叔母さんに、なっちゃうのか~」



シノ「…よし、津田?ツッコんでくれないか」



タカトシ「ツッコミはオレの本業じゃないんですけどね」






37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:44:47.96 ID:jLp0s7BO0


ーーーーー



キッチン



シノ「ところで、ウオミーは何を作っているんだ?」



魚見「コトミちゃんのリクエストで、シチューです」



魚見「シノっちは何を?」



タカトシ(シノっち?)



シノ「私は肉じゃがだが…、和風と洋風になったな」



魚見「ちょっとアンバランスになりましたね」






39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:47:00.70 ID:jLp0s7BO0


タカトシ「でも、せっかく作ってもらったんですから、オレはそんなに気にしないですよ?」



タカトシ「それに、いろんな味が楽しめそうで嬉しいです」



シノ「おぉ…、そうか、津田がそう言ってくれるなら問題ないな」



魚見「良かったですね」






40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/18(金) 20:49:49.20 ID:jLp0s7BO0


シノ「でも、これだけじゃ物足りないだろうから、もう一品くらい何か私が作ろうか?」



魚見「じゃあ、私もいいですか?」



タカトシ「でしたら、冷蔵庫の中の物は好きに使って下さい」



シノ「よし、任せておけ!」



41 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [19/60回(PC)]
シノ「………」ジュウジュウ



魚見「………」ジュワァァ



シノ(あの手捌きは、ウオミーなかなかやるな!)ジュウジュウ



魚見(シノっちも。いつも料理している人は、手際の方もさすがですね)ジュワァァ



魚見(しかし、姉キャラポジションを確たるものにするためにも、負けられません!)








43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [20/60回(PC)]
コトミ「何か、後ろからフランベしているのを見ると、二人にオーラが纏っているようだね、タカ兄?」



コトミ「まるで…そう!界○拳みたい!!



タカトシ(こいつはいつから厨二病を患うようになったんだろうか)










47 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [22/60回(PC)]
リビング



シノ「どうぞ召し上がれ」スッ



魚見「私の方もどうぞ」サッ



タカトシ・コトミ「「いただきます」」パクッ



コトミ「このシチュー、とっても美味しいです!こっちの肉じゃがも!」



タカトシ「ほんとだ、やっぱり料理上手の人って良いですよね」



シノ「そうか?まあ、料理は出来て当たり前だからな」



魚見「このくらいは出来て当然です」



シノ・魚見(津田に(タカくんに褒められた!嬉しい!)グッ




48 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [23/60回(PC)]
ーーーーー



タカトシ・コトミ「「ごちそうさまでした」」



シノ・魚見「「おそまつさまです」」



シノ「じゃあ、後片付けをーー」



タカトシ「わざわざ作ってくれたんですから、オレ達でやりますよ」



タカトシ「それに、もう遅いですし、そろそろお二人は帰った方が」



シノ「ふむ、もうこんな時間か。そうだなーー」



魚見「え?泊まっちゃ駄目?」



タカトシ・シノ「「へ?」」ギョッ










50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [24/60回(PC)]
魚見「別に親戚同士ですし、問題無いですよね?」



タカトシ「そう言われると、そうなんですが(実際どうなんだ?)」



コトミ「お姉ちゃん、泊まっていくんですか?」



魚見「はい。そのつもりで着替えとかも用意して来ましたし」



コトミ「ねぇ、タカ兄?せっかくだから泊まっていってもらおうよ」



タカトシ「ちょ…、泊まるっていうのは…」



魚見「気にしなくても大丈夫ですよ、ちゃんと親には言って来ましたから」



タカトシ(いや、そんな意味で言ったんじゃないんだけど)




51 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [25/60回(PC)]
シノ(………)



シノ「あぁ!こんな時間だと、一人で帰るのはちょっと恐いなあ!」



シノ「と言う訳で、私も泊まって構わないか、コトミ?」



コトミ「えっ、私に聞くんですか?…でも、全然問題ないですよ!」



シノ「そうか!じゃあ、遠慮なく泊まらせてもらおう!」



タカトシ(あれっ?オレ無視されてる?…まぁ確かに、会長一人で帰るのも危険だし、客間で寝てもらえればいいか)










53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [26/60回(PC)]
ーーーーー



いろいろあって1時間後



コトミ「シノさん、私のパジャマきつくないですか?」



シノ「あぁ、大丈夫だ」



コトミ「それは良かったです」



シノ(アリアが着た時は、きつそうに見えたのに、やはりムネの差か…)ストーン



タカトシ「会長?どうかしましたか?」



シノ「いや、なんでもない!!」クワッ



タカトシ「はぁ(何で怒られたんだ?)」




54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [27/60回(PC)]
ーーーーー



さらに1時間後



コトミ「………」グー



コトミ「おなかすいちゃった」



魚見「じゃあ、お夜食でも作りましょうか?」



シノ「では、料理対決第2ラウンドだな!」



魚見「私も負けるつもりはありませんよ?」










56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [28/60回(PC)]
コトミ「………」



タカトシ「どうした、コトミ?」



コトミ「いいなぁ、私もあんな、『好敵手=とも』が欲しいなぁ」



タカトシ「そうなんだ(何故か、コトミが言うと違う字になるんだよな)」




57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [29/60回(PC)]
ーーーーー



さらにさらに1時間後



タカトシ「会長、魚見さ…お姉ちゃん、客間に布団を敷いておいたのでどうぞ」



シノ「わざわざすまないな」



魚見「ありがとうタカくん」



コトミ「ふわぁ~、お休みなさいタカ兄、シノさん、お姉ちゃん」ユラッ




58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [30/60回(PC)]
シノ「ああ、お休み」



魚見「お休みなさいコトミちゃん」



タカトシ「じゃあオレも部屋に戻るので、二人はゆっくりして下さい」



シノ「お言葉に甘えるとしようか。お休み、津田」



魚見「タカくんお休みなさい」ニコッ



タカトシ「はい、お休みなさい」




59 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [31/60回(PC)]
ーーーーー



客間



シノ「あまり迷惑掛けないように私達も寝るとするか」



魚見「そうしましょうか」



・・・・・



魚見「………」



シノ「………」



魚見「シノさん?」



シノ「どうしたウオミー?」









62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [32/60回(PC)]
魚見「気になったのですが、何で私が泊まると言った途端にシノさんも泊まる事にしたんですか?」



魚見「一人で帰るのが危ないならタカくんに送ってもらえば良かったですし」



魚見「…ひょっとしてタカくんの事が好きだからなんですか?」



シノ「なっ、何をバカな事を!私が津田の事を好きだなんて…」



魚見「そうですよね。主従に愛なんて必要ないですもんね」



シノ「えっ?ワタシと津田ってそう見えるの?」




63 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [33/60回(PC)]
魚見「まあ、それは冗談ですけど」



魚見「ここからは真剣に聞きますね?」



魚見「さっきの反応からしてシノさんはタカくんの事が好き」



魚見「間違い無いですね?」



シノ「………」










65 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [34/60回(PC)]
魚見「シノさんだけに聞くのはフェアじゃありませんから、私の気持ちも言います」



魚見「私はタカくんの事が好きです」



魚見「出来る事なら親戚同士の関係じゃなくて、ちゃんとタカくんの彼女になってお付き合いしたいです」



魚見「シノさんはどうお考えなんですか?」



シノ「………」




66 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [35/60回(PC)]
シノ「ウオミーにそこまで言われると、ちゃんと答えるしかないな」



シノ「…私もだ。私も津田の事が好きだ」



シノ「生徒会の会長・副会長の関係ではなく恋人になりたいと思っている」



シノ「これが私の津田に対する気持ちだ」



魚見「………」










69 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [36/60回(PC)]
魚見「じゃあ、私とシノさんは今から恋のライバル関係になりますね」



シノ「そうだな」



魚見「………」



シノ「………」



魚見「…でも、正直言ってシノさんと大切な人を奪い合う関係にはなりたくありません」



シノ「私も同じ気持ちだ」




70 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [37/60回(PC)]
魚見「そこで一つ提案があります」



シノ「何か良いアイデアでもあるのか?」



魚見「はい。私もシノさんもタカくんの事が好き」



魚見「だけどお互いに奪い合いはしたくない」



魚見「だったら、二人でタカくんを共有するのはどうでしょうか?」



シノ「………」






72 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [38/60回(PC)]
シノ「…それはなかなか良いアイデアだな」ニコッ



魚見「ですよね?二股は世間的に良くないですが」



シノ「お互いに同意の上なら問題無い」



魚見「私もシノさんも、これからも良い関係でいたいですし」



シノ「私もそう思っている」



魚見「タカくんだって最初は戸惑うでしょうけど、内心は嬉しく思うはずです」



シノ「こんな美少女二人を彼女に出来るんだからな」














74 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [40/60回(PC)]
魚見「じゃあ今からタカくんに告白しに行きましょうか?」



シノ「今からか?さすがにこの時間じゃ迷惑じゃないか?」



魚見「いえ、善は急げと言いますし、年頃の女の子と一つ屋根の下ですよ?緊張して寝れないはずです」



シノ「もしかしたら私達をオカズに勤しんでいるかもしれないな」



魚見「それは…、ちょっと嬉しいですね」



魚見「じゃあ行きますか?」



シノ「ああ」










77 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [42/60回(PC)]
ーーーーー



タカトシの部屋



タカトシ「………」



タカトシ「………」



タカトシ「………ふぅ」




78 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [43/60回(PC)]
タカトシ「もうこんな時間か。宿題も終わったしそろそろ寝るかな」



コンコン



タカトシ「ん?コトミか?」



タカトシ「はーい」



魚見『私ですが、お邪魔していいですか?』



シノ『私もいるぞ』









81 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [44/60回(PC)]
タカトシ(…2人とも何でオレの部屋に?)



タカトシ(廊下で待たせるのもアレだし、とりあえず……どうぞ」ガチャ



シノ・魚見「お邪魔します」



タカトシ「こんな遅くに2人ともどうしたんですか?」



シノ「夜這いしに来た」



タカトシ「はぁ?」



シノ「冗談だ。…冗談にしたくないけどな」










83 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [45/60回(PC)]
タカトシ「ええと…」



魚見「タカくん、ちょっと聞いて欲しい話があるのでよろしいですか」



タカトシ「…まあ大丈夫ですよ。ベッドの端で良かったら腰掛けて下さい」



魚見「失礼します」ドサッ



シノ「よっと」ドサッ



タカトシ「それで、話ってなんですか?」










86 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [46/60回(PC)]
魚見「タカくん?タカくんに今、彼女は居ますか?」



タカトシ「えっ?いや今は別に居ないですよ。校則にも校内恋愛禁止ってありますし」



魚見「そうですか(よかった)」ホッ



シノ「そうか(よかった)」ホッ



シノ「じゃあ…その…好きな人は、付き合いたい人は居るのか?」



タカトシ「そう急に言われても…」








87 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [47/60回(PC)]
シノ「私とウオミーには好きな人が居るんだ」



魚見「そして、その人は私達の目の前に居ます」



タカトシ「それって…」



シノ「ああ。私は津田、お前の事が好きだ」



魚見「私も。私もタカくんの事が好きです」



シノ・魚見「「私とお付き合いして下さい」」



タカトシ(…オレの事が好きだったら良いのになとは思っていたけど、まさか二人ともで、両想いだったなんて)




88 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [48/60回(PC)]
シノ「津田、お前の気持ちを聞かせて欲しい」



魚見「私とシノさんを彼女にしてくれますか?」



タカトシ「…ええと、オレは二人ともを彼女にしろって事ですか?」



魚見「その通りです」



タカトシ「それでいいんですか?周りから二股掛けられてるなんて言われるんじゃ?」



シノ「外野の声なんて気にする事は無い。私もウオミーも互いに納得しての決断だからな」



魚見「そうすれば誰も傷つく事が無いですから」








89 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [49/60回(PC)]
タカトシ「…もう一度聞きます。二人はそれでいいんですね?」



シノ「ああ」



魚見「はい」



タカトシ「…分かりました。こんなオレで良かったら二人ともよろしくお願いします」



タカトシ「実はオレも前から二人の事が好きでした」



シノ「…ありがとう津田」ニコッ



魚見「…よろしくお願いしますタカくん」ニコッ










92 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [50/60回(PC)]
タカトシ「…ふぅ」



タカトシ「まさかこんな展開になるとは思わなかったですよ」



シノ「私も晩御飯のお裾分けしに来ただけだったのにな」



シノ「学校ではいつも通りに会長と副会長の関係でいいな?校外で付き合うなら校則違反にもなるまい」



タカトシ「そうすべきですね」



魚見「私は学校が違うからなかなか会えませんけど、二人きりな時やシノさんも含めて三人の時はしっかりと愛して下さいね?」



タカトシ「はい、頑張ります」




93 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [51/60回(PC)]
シノ「…遅くまで起きているのもアレだから、そろそろ寝ようか?」



魚見「そうしましょう」



タカトシ「ですね…って、何でオレのベッドで寝ようとしてるんですか!」



シノ「何でって…」



魚見「私達、恋人同士になったのでしょう?」



シノ「だったら一緒に寝るのはおかしくないな」



タカトシ「いやいやいや」



シノ「何かやましい事を考えてないか?」



タカトシ「そんな訳…会長のおっしゃる通りです。すみません」




94 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [52/60回(PC)]
魚見「単純にタカくんと一緒に寝たいだけです。嫌ですか?」



タカトシ「そんな事は」



シノ「まあ津田ならへんな気は起こさないと信じてるからな?」



タカトシ「はぁ…、分かりました。観念します」



魚見「では、私とシノさんを挟んで真ん中にお願いします」



タカトシ「まさかこんなオチが待っていようとは…」



シノ「でも嫌じゃないだろ?」



タカトシ「…はい」








96 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [53/60回(PC)]
シノ「じゃあお休み」ピタッ



タカトシ「ちょっと会長!ひっつき過ぎですよ!」



シノ「『シノ』」



タカトシ「えっ?」



シノ「シノって呼んでくれ。そしてお前の事を…タカトシって呼んでいいか?」



タカトシ「…分かりました。シノさん、お休みなさい」



シノ「あぁ、お休みタカトシ……」










98 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [54/60回(PC)]
魚見「お休みなさいタカくん」ピタッ



タカトシ「ええと」



魚見「まだ私の名前は決まってないですもんね」



魚見「今まで通りにお姉ちゃんと呼んでくれませんか?」



タカトシ「はい。お休みなさいお姉ちゃん」



魚見「うん。お休みなさいタカくん」










100 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [55/60回(PC)]
タカトシ(………)



シノ・魚見「ZZzzz」ピタッ



タカトシ(寝れない)



タカトシ(2人がオレの彼女か…、絶対に悲しませる事だけはしないように気をつけよう)



タカトシ(………)



タカトシ「ZZzzz」



シノ・魚見「ZZzzz」ピタッ




101 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [56/60回(PC)]
ーーーーー



翌朝9時頃・リビング



タカトシ・シノ・魚見「「「ごちそうさまでした」」」



タカトシ「後片付けはオレがしますね」



魚見「じゃあシノっち、私達はお掃除の準備でもしましょうか」



シノ「そうだな…って、タカトシ?まだコトミは寝ているのか?」



タカトシ「そうみたいですね。後で起こしに行きましょうか」




102 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [57/60回(PC)]
魚見「もしかしたら、私達の会話を全部聞かれていたかもしれないですね」



シノ「そうかもしれないな」



タカトシ「まあ起こしたら、オレ達が恋人同士になった事を説明しないといけませんね」ピンポーン



魚見「誰か来たみたいですね」



タカトシ「すみません、手が離せないのでお願いしていいですか?」



シノ「ああいいぞ」










104 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [58/60回(PC)]
ーーーーー



玄関



アリア「シノちゃん、津田くんちに居るのかな?」



スズ「多分そうでしょう」



シノ「はい、おや?」ガチャ



魚見「どちら様ですか?」チラッ



シノ・魚見・アリア・スズ「………」



アリア「…はっ!」



アリア「4P!?」



タカトシ「コトミを入れるなよ!」




105 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] : 投稿日:ID:jLp0s7BO0 [59/60回(PC)]
ーーーーー



コトミの部屋



コトミ「ZZzzz」スヤスヤ



コトミ「………」



コトミ「タカ兄~、そんなとこ舐めちゃらめだよぉ~……」



コトミ「ああん、シノさんもお姉ちゃんもダメですぅ……」



コトミ「あぁぁ…4人でするのって、とっても気持ちがいいよぉ……」



コトミ「………」



コトミ「ZZzzz」スヤスヤ





終わり




106 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:ID:K9tz/ixT0 [5/5回(PC)]
アリアとスズは?




107 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] : 投稿日:ID:gaHTLpzd0 [8/8回(PC)] 畑さんの事だからこの玄関での集合写真を隠し撮りして

「生徒会副会長まさかの5P!?」とかやってくれそう



おもしろかったよ、乙
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