竜華「病弱が治った?」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:43:15.47 ID:ljNsSNhS0
竜華「いやいや…意味分からんわ。治るとかそういうもんなん?」
怜「いやな、お医者さんにそう言われたんよ」
怜「元々ウチの体が弱かったのは一つの病気が原因やったんやけど」
泉「…どーいうことです?」
怜「それに罹っとると風邪引きやすなったり疲れやすなったりするとかいうことらしいわ」
浩子「免疫不全とかってことやろか」
セーラ「おお! それ知っとるで! 確かHMVがどうっちゅう…」
竜華「セーラはちょっと黙っとき」
怜「いやな、お医者さんにそう言われたんよ」
怜「元々ウチの体が弱かったのは一つの病気が原因やったんやけど」
泉「…どーいうことです?」
怜「それに罹っとると風邪引きやすなったり疲れやすなったりするとかいうことらしいわ」
浩子「免疫不全とかってことやろか」
セーラ「おお! それ知っとるで! 確かHMVがどうっちゅう…」
竜華「セーラはちょっと黙っとき」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:49:10.71 ID:ljNsSNhS0
怜「そんで、それ治すために薬飲んどったんやけど、ようやく効果が出てきよったみたいて」
怜「…まあまだ完璧に治ってへんのやけど、これからはどんどん良くなるて言われたわ」
セーラ「へえーっ、すごいやん! 良かったなぁ怜ー」
泉「ほな、完治したら部の皆でお祝いでもしましょか。快気祝い…って言うんでしたっけ」
浩子「快気祝いは病気しとる時にお見舞い来てくれた人への『お返し』の方や」
浩子「まあ部室でお菓子パーティー、とかええんやないでしょうか」
怜「何や世話になってばっかやし、泉の言う様にウチの方がお礼せなあかんのに…すまんなぁ」
泉「え、や、そそそそういうつもりで言ったんとちゃいますんで!」
竜華「……」
竜華(…怜の病弱が治るん?)
怜「…まあまだ完璧に治ってへんのやけど、これからはどんどん良くなるて言われたわ」
セーラ「へえーっ、すごいやん! 良かったなぁ怜ー」
泉「ほな、完治したら部の皆でお祝いでもしましょか。快気祝い…って言うんでしたっけ」
浩子「快気祝いは病気しとる時にお見舞い来てくれた人への『お返し』の方や」
浩子「まあ部室でお菓子パーティー、とかええんやないでしょうか」
怜「何や世話になってばっかやし、泉の言う様にウチの方がお礼せなあかんのに…すまんなぁ」
泉「え、や、そそそそういうつもりで言ったんとちゃいますんで!」
竜華「……」
竜華(…怜の病弱が治るん?)
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 20:55:37.07 ID:ljNsSNhS0
泉「そやけど部室でパーティーとか監督怒るんちゃいます?」
竜華(いや、いつも辛そうにしとったし、治るんはもちろん喜ばしいことなんやけど…)
怜「やなぁ。そういうん、ちょっと融通効かんとこあるからなぁ」
竜華(怜が元気になったら、ウチは…)
セーラ「大丈夫大丈夫! そーいう時はおばちゃんに信頼されとる竜華に交渉任せりゃええて!」
セーラ「なぁ竜華!」
竜華「……」
セーラ「…竜華?」
竜華「ふぇっ!?」
竜華(いや、いつも辛そうにしとったし、治るんはもちろん喜ばしいことなんやけど…)
怜「やなぁ。そういうん、ちょっと融通効かんとこあるからなぁ」
竜華(怜が元気になったら、ウチは…)
セーラ「大丈夫大丈夫! そーいう時はおばちゃんに信頼されとる竜華に交渉任せりゃええて!」
セーラ「なぁ竜華!」
竜華「……」
セーラ「…竜華?」
竜華「ふぇっ!?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:01:28.20 ID:Mk2go8VE0
小瀬川白望ちゃんをうしろからぎゅっと抱きしめたい
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:02:10.66 ID:ljNsSNhS0
竜華「…ああ、ごめんな、ちょっとボーっとしとったみたいやわ」
セーラ「あっははは、今すごい声出たで竜華! 『ふぇっ!』って!」
竜華「ちょっ、セーラ! 笑い過ぎや!」
セーラ「はー腹痛い。やーすまんな、何やらしくない思てな」
泉「園城寺先輩の快気…やなかった、回復祝いのパーティーしません?っちゅう話ですわ」
竜華「ああ、うんうん、ええなぁ! その時には監督に掛け合ってみるわ!」
怜「竜華…?」
セーラ「あっははは、今すごい声出たで竜華! 『ふぇっ!』って!」
竜華「ちょっ、セーラ! 笑い過ぎや!」
セーラ「はー腹痛い。やーすまんな、何やらしくない思てな」
泉「園城寺先輩の快気…やなかった、回復祝いのパーティーしません?っちゅう話ですわ」
竜華「ああ、うんうん、ええなぁ! その時には監督に掛け合ってみるわ!」
怜「竜華…?」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:11:11.64 ID:ljNsSNhS0
――――――
―――
セーラ「怜ー、竜華ー! また明日なー!」
怜「またなー」
竜華「お疲れー」
怜「…セーラは元気やなぁ。敵わんわ」
竜華「ほんまになぁ。あ、怜、傘持つで」
怜「いや、ええって。牌持っとる竜華に傘まで持たせられへんよ」
竜華「そんなん気にせんでええのにー。ウチの方が背高いんやし、その方が楽やん」
怜「ええの。今日は持ちたい気分なんや」
竜華「…そか」
―――
セーラ「怜ー、竜華ー! また明日なー!」
怜「またなー」
竜華「お疲れー」
怜「…セーラは元気やなぁ。敵わんわ」
竜華「ほんまになぁ。あ、怜、傘持つで」
怜「いや、ええって。牌持っとる竜華に傘まで持たせられへんよ」
竜華「そんなん気にせんでええのにー。ウチの方が背高いんやし、その方が楽やん」
怜「ええの。今日は持ちたい気分なんや」
竜華「…そか」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:19:33.72 ID:ljNsSNhS0
竜華「しっかしほんまによう雨降るなぁ。もー髪ベタついて鬱陶しいわ…」
怜「竜華は雨嫌いなん?」
竜華「そやな。ちゅうか雨好きな人ってあんまおらんと思うで」
竜華「晴れやったら天気良い言うて、雨やったら天気悪いーっちゅうくらいやし」
怜「言われてみればそうやなぁ」
竜華「足元ぐしゃぐしゃやし、じめじめしよるし何も良い事あらへんて」
怜「竜華は雨嫌いなん?」
竜華「そやな。ちゅうか雨好きな人ってあんまおらんと思うで」
竜華「晴れやったら天気良い言うて、雨やったら天気悪いーっちゅうくらいやし」
怜「言われてみればそうやなぁ」
竜華「足元ぐしゃぐしゃやし、じめじめしよるし何も良い事あらへんて」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:25:07.72 ID:ljNsSNhS0
竜華「ここの所ずっと雨降ってばっかやなぁ」
怜「梅雨やししゃーないて」
竜華「そやけど、春雨に梅雨に、夏の夕立に、秋の台風に…冬以外ずっと雨ばっかやん」
怜「いや大袈裟やろ。…そもそも春雨って食べ物やん」
竜華「…? あー怜、さては今日の古文寝とったやろー?」
怜「うっ…確かに寝とったけど…」
怜「梅雨やししゃーないて」
竜華「そやけど、春雨に梅雨に、夏の夕立に、秋の台風に…冬以外ずっと雨ばっかやん」
怜「いや大袈裟やろ。…そもそも春雨って食べ物やん」
竜華「…? あー怜、さては今日の古文寝とったやろー?」
怜「うっ…確かに寝とったけど…」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 21:33:53.02 ID:ljNsSNhS0
竜華「春雨にはなー、『春にしとしと降る雨』っちゅう意味もあるんやで!」
竜華「ちゃんと授業聞かんと、赤点取って部活できへんようになってまうで怜」
竜華「怜はうちのエースなんやから、そんなんじゃあかんよー?」
怜「…雨の日はしゃーないねん」
怜「気圧が変わるから、咳が出たりしてちょっと辛いんよ」
竜華「あっ、そ、そうだったん…ごめんな怜…」
怜「えぁ、や、そやけど前よりはだいぶ楽になったんよ! 部活前にも言うたけど、段々治ってきとるし」
怜「最近保健室もあまり行かんようになったしな。今回の試験は竜華にノート借りへんでも大丈夫そうやわ」
竜華「……」
竜華「ちゃんと授業聞かんと、赤点取って部活できへんようになってまうで怜」
竜華「怜はうちのエースなんやから、そんなんじゃあかんよー?」
怜「…雨の日はしゃーないねん」
怜「気圧が変わるから、咳が出たりしてちょっと辛いんよ」
竜華「あっ、そ、そうだったん…ごめんな怜…」
怜「えぁ、や、そやけど前よりはだいぶ楽になったんよ! 部活前にも言うたけど、段々治ってきとるし」
怜「最近保健室もあまり行かんようになったしな。今回の試験は竜華にノート借りへんでも大丈夫そうやわ」
竜華「……」
怜「なあ竜華」
竜華「ん、どしたん」
怜「や…竜華がどしたんよ。今日ずっと、らしくなかったで」
竜華「えっ、そ、そやった?」
怜「そやった。…部活でも見え見えの混一振り込んだり、変な山からツモったり…」
怜「普段の竜華なら絶対せえへんようなミスばっかしとったし」
怜「話しとっても…何ちゅうか、上の空ーっちゅう感じやん」
竜華「べべ、別にぃ、そ、そんなことあらへんよー?」
怜「…竜華は嘘吐くん下手やな」
竜華「ん、どしたん」
怜「や…竜華がどしたんよ。今日ずっと、らしくなかったで」
竜華「えっ、そ、そやった?」
怜「そやった。…部活でも見え見えの混一振り込んだり、変な山からツモったり…」
怜「普段の竜華なら絶対せえへんようなミスばっかしとったし」
怜「話しとっても…何ちゅうか、上の空ーっちゅう感じやん」
竜華「べべ、別にぃ、そ、そんなことあらへんよー?」
怜「…竜華は嘘吐くん下手やな」
怜「何かあったん? もし悩み事とかあるならウチに相談してや」
怜「竜華にはいつも世話になっとるし、たまにはウチが竜華の役に立ちたい」
竜華「……」
怜「ウチじゃ頼りないかもしれへんけど、」
怜「最近は竜華に助けられんでも大丈夫なように頑張っとるし、そやから―――」
竜華「怜のアホーっ!!」
怜「!?」
竜華「っ…!」
怜「ま、待ちいや竜華!」
怜「竜華にはいつも世話になっとるし、たまにはウチが竜華の役に立ちたい」
竜華「……」
怜「ウチじゃ頼りないかもしれへんけど、」
怜「最近は竜華に助けられんでも大丈夫なように頑張っとるし、そやから―――」
竜華「怜のアホーっ!!」
怜「!?」
竜華「っ…!」
怜「ま、待ちいや竜華!」
かわええなぁ
――――――
―――
セーラ「―――でな、裏乗って2900が18000に化けるんよ! これすごない!?」
竜華「カン裏狙いなんてオカルトすぎやとウチは思うで」
セーラ「でもこう、点差ある時とか一発逆転に期待して…って、あれ怜やん」
竜華「!!」
セーラ「おーいっ、怜ー!」
竜華「あ、あー、ウチちょっと教室に忘れ物してもうたわ! 取ってくるなー!」
セーラ「お、おう?」
怜「あ、竜華…」
セーラ「?」
―――
セーラ「―――でな、裏乗って2900が18000に化けるんよ! これすごない!?」
竜華「カン裏狙いなんてオカルトすぎやとウチは思うで」
セーラ「でもこう、点差ある時とか一発逆転に期待して…って、あれ怜やん」
竜華「!!」
セーラ「おーいっ、怜ー!」
竜華「あ、あー、ウチちょっと教室に忘れ物してもうたわ! 取ってくるなー!」
セーラ「お、おう?」
怜「あ、竜華…」
セーラ「?」
……
セーラ「はぁぁあ? 竜華と喧嘩したぁ?」
怜「喧嘩っちゅうか…何や竜華を怒らせてもうたみたいで」
怜「今日も朝から、まだまともに喋ってへんのよ」
浩子「珍しいこともあるもんですねぇ。あの人が怒るなんて」
セーラ「そやなぁ。しかも怜にやで」
泉「あ、もしかしてあれですか! お二人の熱い痴話喧嘩ーっちゅう…」
怜「泉、ウチは真面目に話してるんやで」
泉「うっ、すいません…」
浩子「まあまあ。昨日の帰り、何話してたか教えてもろてもよろしいですか?」
セーラ「はぁぁあ? 竜華と喧嘩したぁ?」
怜「喧嘩っちゅうか…何や竜華を怒らせてもうたみたいで」
怜「今日も朝から、まだまともに喋ってへんのよ」
浩子「珍しいこともあるもんですねぇ。あの人が怒るなんて」
セーラ「そやなぁ。しかも怜にやで」
泉「あ、もしかしてあれですか! お二人の熱い痴話喧嘩ーっちゅう…」
怜「泉、ウチは真面目に話してるんやで」
泉「うっ、すいません…」
浩子「まあまあ。昨日の帰り、何話してたか教えてもろてもよろしいですか?」
――――――
―――
竜華「…あかん、怜見たら頭真っ白になってつい逃げてきてもうた」
竜華「……」
竜華(急にアホー言うて逃げ出して、今日も避け続けて…怜怒っとるかな…)
竜華(…怒っとるわきっと。せやったら…もしかして、これからずっとこのままなんやろか…)
竜華(……)
竜華(ウチは勝手やな。自分勝手で最低な子や)
―――
竜華「…あかん、怜見たら頭真っ白になってつい逃げてきてもうた」
竜華「……」
竜華(急にアホー言うて逃げ出して、今日も避け続けて…怜怒っとるかな…)
竜華(…怒っとるわきっと。せやったら…もしかして、これからずっとこのままなんやろか…)
竜華(……)
竜華(ウチは勝手やな。自分勝手で最低な子や)
竜華「ん、雨か…」
竜華(いつの間に降り始めとったんやろ…今日は予報で降らん言うてたのに)
竜華(…あかんな、今日は大きい傘持ってきてへん)
竜華(折り畳みのじゃ怜が濡れてまうし…って)
竜華(……)
竜華「怜…」
竜華「ウチは、寂しいよ…」
竜華(いつの間に降り始めとったんやろ…今日は予報で降らん言うてたのに)
竜華(…あかんな、今日は大きい傘持ってきてへん)
竜華(折り畳みのじゃ怜が濡れてまうし…って)
竜華(……)
竜華「怜…」
竜華「ウチは、寂しいよ…」
――――――
―――
浩子「ほな、今日はお疲れさんっしたー」
部員達「「「お疲れ様でしたー」」」
セーラ「…竜華は今日下級生の指導やっとったなぁ」
浩子「あら逃げですわ。顔合わせるんが気まずいのか知りませんが、」
怜「! わ、ちょフナQ、押さんといて」
浩子「埒明きまへんし、直接話して仲直りして下さい。恐らく原因はさっき話した通りです」
セーラ「二人がギクシャクしとると、部員もやりにくそうやしな」
怜「わ、わかっとるわ…」
浩子「ほな、頼んまっせ」
―――
浩子「ほな、今日はお疲れさんっしたー」
部員達「「「お疲れ様でしたー」」」
セーラ「…竜華は今日下級生の指導やっとったなぁ」
浩子「あら逃げですわ。顔合わせるんが気まずいのか知りませんが、」
怜「! わ、ちょフナQ、押さんといて」
浩子「埒明きまへんし、直接話して仲直りして下さい。恐らく原因はさっき話した通りです」
セーラ「二人がギクシャクしとると、部員もやりにくそうやしな」
怜「わ、わかっとるわ…」
浩子「ほな、頼んまっせ」
怜「りゅ、竜華ー」
竜華「怜…」
怜「あ、あのな、今日傘忘れてしもたんよ」
竜華「…ごめん、怜。ウチも今日傘持ってきてないねん」
怜「せやったら、ちょっとここで雨止むの待たへん?」
怜「濡れて体冷やすとあかんやん。ほら、」
怜「…ウチちょっと病弱やし」
竜華「ぷっ…そのアピールやめえや」
竜華「怜…」
怜「あ、あのな、今日傘忘れてしもたんよ」
竜華「…ごめん、怜。ウチも今日傘持ってきてないねん」
怜「せやったら、ちょっとここで雨止むの待たへん?」
怜「濡れて体冷やすとあかんやん。ほら、」
怜「…ウチちょっと病弱やし」
竜華「ぷっ…そのアピールやめえや」
怜「……」
竜華「……」
怜「なあ竜華」
竜華「どしたん」
怜「竜華は雨、嫌いなんやったよな」
竜華「…そんな話、昨日したなぁ」
怜「ウチもな、昔は雨の日が…ほんまに嫌いやったんよ」
竜華「……」
怜「なあ竜華」
竜華「どしたん」
怜「竜華は雨、嫌いなんやったよな」
竜華「…そんな話、昨日したなぁ」
怜「ウチもな、昔は雨の日が…ほんまに嫌いやったんよ」
怜「傘持つのがキッツイわ、肩やら足元やら濡れるわで、ただでさえ面白ないのに」
怜「昔から雨の日は体調崩しやすいねん。やから…コホッ」
竜華「怜、調子悪いんやったら無理せんで…」
怜「…そやったら、竜華。あの…ひ、膝枕、頼んでもええ?」
竜華「な、何でそんな恥ずかしそうに言うねん! いつもやっとる癖にもう…」
竜華「…ほら怜、おいで」
怜「うん…」
怜「昔から雨の日は体調崩しやすいねん。やから…コホッ」
竜華「怜、調子悪いんやったら無理せんで…」
怜「…そやったら、竜華。あの…ひ、膝枕、頼んでもええ?」
竜華「な、何でそんな恥ずかしそうに言うねん! いつもやっとる癖にもう…」
竜華「…ほら怜、おいで」
怜「うん…」
すばらっ
怜「落ち着くわ…」
竜華「ふふっ…」
怜「えと、どこまで話したんやったっけ」
竜華「んー、昔は雨の日苦手やったーってとこまで」
怜「そか」
怜「まあ流れ的に分かると思うんやけど、今は割と雨、嫌いとちゃうんよウチ」
竜華「へぇ…怜は変わっとるね」
竜華「ふふっ…」
怜「えと、どこまで話したんやったっけ」
竜華「んー、昔は雨の日苦手やったーってとこまで」
怜「そか」
怜「まあ流れ的に分かると思うんやけど、今は割と雨、嫌いとちゃうんよウチ」
竜華「へぇ…怜は変わっとるね」
竜華「で、何で雨が好きになったん? やっぱりそれって…」
怜「…体が治ってきて雨の日でも辛く感じへんようになってきたから、ってのはある」
竜華「……」
怜「けどそれは最近の話やもん。ウチが雨を前より好きになれたのは…竜華がおったからよ」
竜華「…? 何でウチ?」
怜「濡れへんように大きな傘持ってくれたり、体調わるなったら保健室連れてってくれたり…」
怜「竜華に助けてもろたおかげで…こう、雨の日の嫌な所が気にならんようになった」
竜華「怜…」
怜「…体が治ってきて雨の日でも辛く感じへんようになってきたから、ってのはある」
竜華「……」
怜「けどそれは最近の話やもん。ウチが雨を前より好きになれたのは…竜華がおったからよ」
竜華「…? 何でウチ?」
怜「濡れへんように大きな傘持ってくれたり、体調わるなったら保健室連れてってくれたり…」
怜「竜華に助けてもろたおかげで…こう、雨の日の嫌な所が気にならんようになった」
竜華「怜…」
怜「でも、ウチは竜華に甘えて迷惑掛けてばっかりで…」
怜「このまま竜華に頼り続けてたら、きっと竜華に愛想尽かされてまう」
怜「…ずっとそんなこと考えてた」
怜「そやから、少しでも竜華に負担にならんようにと思って…」
竜華「そ、そんな! 愛想尽かすなんてことあらへんよ!」
竜華「怜のこと迷惑やなんて、一度も思ったことない!」
怜「!」
怜「このまま竜華に頼り続けてたら、きっと竜華に愛想尽かされてまう」
怜「…ずっとそんなこと考えてた」
怜「そやから、少しでも竜華に負担にならんようにと思って…」
竜華「そ、そんな! 愛想尽かすなんてことあらへんよ!」
竜華「怜のこと迷惑やなんて、一度も思ったことない!」
怜「!」
竜華「むしろ…ウチは怖かったんよ」
竜華「怜の病弱なんが治ったら、怜がどっか行ってまうんやないかって…」
竜華「…昨日怜が、ウチの助けはもう要らんー、て言うてるように聞こえてもうて」
竜華「すごく不安で、寂しかった。それでちょっと、昨日は、その…」
怜「竜華…」
怜「…ウチかてどっか行ったりせえへんよ」
怜「竜華が迷惑やないんなら…これからもウチのこと助けてくれると嬉しい」
竜華「…えへへ、ありがと怜」
怜「ふふっ、お礼を言うのはウチや。ありがとな、竜華」
竜華「怜の病弱なんが治ったら、怜がどっか行ってまうんやないかって…」
竜華「…昨日怜が、ウチの助けはもう要らんー、て言うてるように聞こえてもうて」
竜華「すごく不安で、寂しかった。それでちょっと、昨日は、その…」
怜「竜華…」
怜「…ウチかてどっか行ったりせえへんよ」
怜「竜華が迷惑やないんなら…これからもウチのこと助けてくれると嬉しい」
竜華「…えへへ、ありがと怜」
怜「ふふっ、お礼を言うのはウチや。ありがとな、竜華」
竜華「はぁ、何やもう安心したら気が抜けてもうたわ…」
怜「ウチもや…今日は普段の倍は疲れたで」
怜「全く病弱なんやから無理させんでほしいわ」
竜華「そやから病弱アピールやめぇって」
怜「へへ」
竜華「もー、ほんまに怜は…」
怜「ウチもや…今日は普段の倍は疲れたで」
怜「全く病弱なんやから無理させんでほしいわ」
竜華「そやから病弱アピールやめぇって」
怜「へへ」
竜華「もー、ほんまに怜は…」
怜「そやけど、ちと意外やったなあ」
竜華「? 何が?」
怜「や、竜華て思ったより寂しがりなんやなぁと思て」
竜華「な、何言うてんの! 寂しがりなのは怜の方やん!」
怜「いや竜華やろ」
竜華「絶対怜やて」
泉「…言い合いながらも膝枕はやめへんのですね」
浩子「ま、あの人たちらしいわほんま」
セーラ「おーい、泉ー、浩子ー! いつまでも見てんと帰るで!」
泉「えーでもおもろいですよー。もしかしたらここからめくるめく怒涛の展開が―――」
セーラ「んなもんないって。ホラ、もうバス来てまうから行くで!」
竜華「? 何が?」
怜「や、竜華て思ったより寂しがりなんやなぁと思て」
竜華「な、何言うてんの! 寂しがりなのは怜の方やん!」
怜「いや竜華やろ」
竜華「絶対怜やて」
泉「…言い合いながらも膝枕はやめへんのですね」
浩子「ま、あの人たちらしいわほんま」
セーラ「おーい、泉ー、浩子ー! いつまでも見てんと帰るで!」
泉「えーでもおもろいですよー。もしかしたらここからめくるめく怒涛の展開が―――」
セーラ「んなもんないって。ホラ、もうバス来てまうから行くで!」
フラグか
すばらです
竜華「あ」
怜「?」
竜華「外、雨やんどるな」
怜「へぇ、ほんまに?」
竜華「見たら分かるで。傘差しとる人おらんし」
怜「…うー、見えへん」
竜華「そらウチの膝の上に寝たままで見えるわけないやん。起きぃ」
怜「…っと」
竜華「ん?」
怜「?」
竜華「外、雨やんどるな」
怜「へぇ、ほんまに?」
竜華「見たら分かるで。傘差しとる人おらんし」
怜「…うー、見えへん」
竜華「そらウチの膝の上に寝たままで見えるわけないやん。起きぃ」
怜「…っと」
竜華「ん?」
怜「もうちょっと、このままでいたいかも」
竜華「…ふふっ、ええで。ほな、のんびりしてから帰ろか」
……
竜華「ってちょっ、のんびりしとったらまた雨降り出してもうたやん!」
終わり
乙。最高だったわ
雰囲気が実にすばらだった
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竜華「…あぁ、うん、大丈夫やで」
竜華「それより怜、やっぱり傘ウチが持つわ。両手塞がってると大変やろ」
怜「あっ」
竜華「ほらほら、ちゃんと前向いて歩かんと水溜まりに足突っ込んでまうよー」
怜「……」