古泉「罰ゲームとして涼宮さんとお付き合いしてください」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:09:58.42 ID:0C04Dx0b0
古泉「二週間はお願いします」
キョン「待て。確かに俺は勝てたらなんでもすると言った」
古泉「ロイヤルストレートフラッシュですが」
キョン「いや負けは認める。認めるが」
古泉「あなたは約束を反故にするような男なんですか」
キョン「いや、しかしだな」
古泉「なに、罰ゲームです。恥ずかしがることありませんよ。嫌々なんですから」
キョン「・・・そうだ。俺は嫌々ハルヒと恋人ごっこをするだけだ」
古泉「そうですよ。仕方ないことです。ただし涼宮さんにはそんな事を絶対に言わないように」
キョン「わかってるさ・・・仕方なく、だぞ」
古泉「わかってます。意地悪な僕は嫌がるあなたに罰ゲームをさせるんですよ」
キョン「待て。確かに俺は勝てたらなんでもすると言った」
古泉「ロイヤルストレートフラッシュですが」
キョン「いや負けは認める。認めるが」
古泉「あなたは約束を反故にするような男なんですか」
キョン「いや、しかしだな」
古泉「なに、罰ゲームです。恥ずかしがることありませんよ。嫌々なんですから」
キョン「・・・そうだ。俺は嫌々ハルヒと恋人ごっこをするだけだ」
古泉「そうですよ。仕方ないことです。ただし涼宮さんにはそんな事を絶対に言わないように」
キョン「わかってるさ・・・仕方なく、だぞ」
古泉「わかってます。意地悪な僕は嫌がるあなたに罰ゲームをさせるんですよ」
5: 回線死亡 2009/09/06(日) 00:20:24.32 ID:hM5dyKrTO
キョン「あーハルヒ」
ハルヒ「なによ」
キョン「お前、特定の交際相手とかいるのか?」
ハルヒ「は?何言ってるわけ?」
キョン「だからだな、彼氏はいるのか」
ハルヒ「いないわよ。悪い?」
キョン「どうして作っておかなかった!」
ハルヒ「なんで怒鳴るのよ!」
キョン「あー…すまん。それでだな」
ハルヒ「…何よ」
キョン「もし良ければだが、いや嫌なら全然断ってくれて構わないんだが」
ハルヒ「面倒くさいわね、早く言いなさいよ」
キョン「その、なんだ。俺達、付き合ってみないか」
ハルヒ「なによ」
キョン「お前、特定の交際相手とかいるのか?」
ハルヒ「は?何言ってるわけ?」
キョン「だからだな、彼氏はいるのか」
ハルヒ「いないわよ。悪い?」
キョン「どうして作っておかなかった!」
ハルヒ「なんで怒鳴るのよ!」
キョン「あー…すまん。それでだな」
ハルヒ「…何よ」
キョン「もし良ければだが、いや嫌なら全然断ってくれて構わないんだが」
ハルヒ「面倒くさいわね、早く言いなさいよ」
キョン「その、なんだ。俺達、付き合ってみないか」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:25:48.45 ID:hM5dyKrTO
ハルヒ「それ、本気で言ってる?」
キョン「ま、まあな」
ハルヒ「冗談じゃないの?」
キョン「一応マジだ」
ハルヒ「……」
キョン「そうだよな、駄目だよな。いやーすまんな変なこと言って。じゃ、また明日な」
ハルヒ「ちょ、駄目だなんてそんなこと言ってない!」
キョン「じゃあ、まさか」
ハルヒ「…いいわよ」
ハルヒ「あんたモテなさそうだし、団長の私が貰ってあげなきゃ一生一人っぽいからね!」
キョン「ま、まあな」
ハルヒ「冗談じゃないの?」
キョン「一応マジだ」
ハルヒ「……」
キョン「そうだよな、駄目だよな。いやーすまんな変なこと言って。じゃ、また明日な」
ハルヒ「ちょ、駄目だなんてそんなこと言ってない!」
キョン「じゃあ、まさか」
ハルヒ「…いいわよ」
ハルヒ「あんたモテなさそうだし、団長の私が貰ってあげなきゃ一生一人っぽいからね!」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:28:42.31 ID:hM5dyKrTO
キョン「あ…うん…そうなんだ」
ハルヒ「…嫌そうね」
キョン「そんなことないぞ」
ハルヒ「…まあいいわ。あ、じゃあさキョン」
キョン「何だ」
ハルヒ「今日、一緒に帰らない?」
キョン「え」
ハルヒ「…嫌そうね」
キョン「そんなことないって」
ハルヒ「じゃあ…一緒に歩いてくれる?」
キョン「…まあ」
ハルヒ「じゃあ今すぐ帰りましょ!早く早く!」
キョン「えぇ…」
ハルヒ「嫌そうね」
ハルヒ「…嫌そうね」
キョン「そんなことないぞ」
ハルヒ「…まあいいわ。あ、じゃあさキョン」
キョン「何だ」
ハルヒ「今日、一緒に帰らない?」
キョン「え」
ハルヒ「…嫌そうね」
キョン「そんなことないって」
ハルヒ「じゃあ…一緒に歩いてくれる?」
キョン「…まあ」
ハルヒ「じゃあ今すぐ帰りましょ!早く早く!」
キョン「えぇ…」
ハルヒ「嫌そうね」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:32:24.45 ID:hM5dyKrTO
キョン「テンションが高いぞ」
ハルヒ「そんなことないわよ!」
キョン「…相当嬉しそうだな」
ハルヒ「!そ、そんなこと…無くは無いけど…」
キョン「えっ」
ハルヒ「だって、キョンが私のこと好きだって言ってくれたんだもん」
キョン「胸が痛いな」
ハルヒ「それが恋よ」
ハルヒ「そんなことないわよ!」
キョン「…相当嬉しそうだな」
ハルヒ「!そ、そんなこと…無くは無いけど…」
キョン「えっ」
ハルヒ「だって、キョンが私のこと好きだって言ってくれたんだもん」
キョン「胸が痛いな」
ハルヒ「それが恋よ」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:34:50.87 ID:hM5dyKrTO
キョン「あ、俺こっちだから」
ハルヒ「あ、うん…また明日ね」
キョン「ああ、じゃあな」
ハルヒ「あのね、キョン」
キョン「なんだ」
ハルヒ「わた、私も、キョンの事…好きだよ?」
キョン「…そうか」
ハルヒ「うん、そんだけ!じゃあね!」
キョン「…いかん。顔が緩んでいる」
ハルヒ「あ、うん…また明日ね」
キョン「ああ、じゃあな」
ハルヒ「あのね、キョン」
キョン「なんだ」
ハルヒ「わた、私も、キョンの事…好きだよ?」
キョン「…そうか」
ハルヒ「うん、そんだけ!じゃあね!」
キョン「…いかん。顔が緩んでいる」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:40:49.67 ID:hM5dyKrTO
古泉『どうでした?』
キョン「どうもこうもない。無茶苦茶恥ずかしいぞこれ」
古泉『我慢してください。最低二週間ですよ』
キョン「大体わざわざ電話確認までするなよ」
古泉『失礼。不安だったもので』
キョン「約束は守る。男だからな」
古泉『別に二週間と言わずずっと続けても構いませんよ』
キョン「な…誰がするか!」
古泉『いいじゃないですか。お似合いだと思いますよ』
キョン「やかましい!…もう切るぞ。またな」
プチッ
キョン「…二週間か。しかし今日のハルヒは…なんというか…別格の可愛さだったな…恋人補正だろうか」
キョン「どうもこうもない。無茶苦茶恥ずかしいぞこれ」
古泉『我慢してください。最低二週間ですよ』
キョン「大体わざわざ電話確認までするなよ」
古泉『失礼。不安だったもので』
キョン「約束は守る。男だからな」
古泉『別に二週間と言わずずっと続けても構いませんよ』
キョン「な…誰がするか!」
古泉『いいじゃないですか。お似合いだと思いますよ』
キョン「やかましい!…もう切るぞ。またな」
プチッ
キョン「…二週間か。しかし今日のハルヒは…なんというか…別格の可愛さだったな…恋人補正だろうか」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:45:04.98 ID:hM5dyKrTO
キョン「おはよう、ハルヒ」
ハルヒ「!!…あ、おはよ」
キョン「なんだ、顔が赤いぞ」
ハルヒ「その…なんか、意識しちゃって」
キョン「これから毎日赤くなって過ごすのか?」
ハルヒ「う、うるさいわね。ほっといてよ」
キョン「はは、可愛い奴だな」
ハルヒ「うー…」
ハルヒ「!!…あ、おはよ」
キョン「なんだ、顔が赤いぞ」
ハルヒ「その…なんか、意識しちゃって」
キョン「これから毎日赤くなって過ごすのか?」
ハルヒ「う、うるさいわね。ほっといてよ」
キョン「はは、可愛い奴だな」
ハルヒ「うー…」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:49:13.65 ID:hM5dyKrTO
朝比奈「ええっ?お二人がお付き合いを?」
古泉「熱々だそうで」
朝比奈「そうなんですかー。ふふっお似合いですね」
キョン「ありがとうございます」
ハルヒ「何故か気に入らないわ。みくるちゃんが妙に上から目線で」
古泉「いいじゃないですか。僕も祝福しますよ」
キョン(こいつ…いけしゃあしゃあとよくも…)
ハルヒ「…二人とも、ありがと」
長門「私も祝福する」
ハルヒ「有希もありがとね」
古泉「熱々だそうで」
朝比奈「そうなんですかー。ふふっお似合いですね」
キョン「ありがとうございます」
ハルヒ「何故か気に入らないわ。みくるちゃんが妙に上から目線で」
古泉「いいじゃないですか。僕も祝福しますよ」
キョン(こいつ…いけしゃあしゃあとよくも…)
ハルヒ「…二人とも、ありがと」
長門「私も祝福する」
ハルヒ「有希もありがとね」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:52:23.22 ID:hM5dyKrTO
キョン「さて…そろそろ帰るかハルヒ」
ハルヒ「ん、わかった」
朝比奈「また明日」
ハルヒ「じゃあね、みんな」
古泉「はい、お気を付けて」
古泉「と、言うわけで彼を焚き付けてみました」
朝比奈「古泉君は結構大胆なことしますね」
長門「GJ」
ハルヒ「ん、わかった」
朝比奈「また明日」
ハルヒ「じゃあね、みんな」
古泉「はい、お気を付けて」
古泉「と、言うわけで彼を焚き付けてみました」
朝比奈「古泉君は結構大胆なことしますね」
長門「GJ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 00:54:57.05 ID:hM5dyKrTO
ハルヒ「あのさ、キョン」
キョン「なんだ」
ハルヒ「手、繋いでいい?」
キョン「……」
ハルヒ「駄目かな…」
キョン「…ほれ」
ハルヒ「あ、ありがと」
ハルヒ「キョンって結構手冷たいのね」
キョン「嫌か?」
ハルヒ「ううん、気持いい」
キョン「そうか」
キョン「なんだ」
ハルヒ「手、繋いでいい?」
キョン「……」
ハルヒ「駄目かな…」
キョン「…ほれ」
ハルヒ「あ、ありがと」
ハルヒ「キョンって結構手冷たいのね」
キョン「嫌か?」
ハルヒ「ううん、気持いい」
キョン「そうか」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:00:19.81 ID:hM5dyKrTO
ハルヒ「えへへ…」
キョン「どうした急に」
ハルヒ「なんでもない!」
キョン「何でもないのにニヤニヤするなよ」
ハルヒ「私の勝手でしょ!」
キョン「まあそうだが」
ハルヒ「ねえ、キョン」
キョン「何だ」
ハルヒ「ずっと…ずっと一緒に居たいね」
キョン「居られるさ。お前が望めばな」
ハルヒ「どこにも行かない?」
キョン「どこかに行く予定は無いな」
ハルヒ「そっか」
キョン「どうした急に」
ハルヒ「なんでもない!」
キョン「何でもないのにニヤニヤするなよ」
ハルヒ「私の勝手でしょ!」
キョン「まあそうだが」
ハルヒ「ねえ、キョン」
キョン「何だ」
ハルヒ「ずっと…ずっと一緒に居たいね」
キョン「居られるさ。お前が望めばな」
ハルヒ「どこにも行かない?」
キョン「どこかに行く予定は無いな」
ハルヒ「そっか」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:03:21.66 ID:hM5dyKrTO
キョン「じゃあな」
ハルヒ「あ、ちょっと…」
キョン「何だ」
ハルヒ「おでこでいいんだけどさ」
キョン「デコピンか?」
ハルヒ「そんなわけないでしょ!…その、ちゅーしてくれないかな、とか」
キョン「…恥ずかしい奴だな」
ハルヒ「う、うるさいわね」
キョン「恥ずかしいから目閉じとけ」
ハルヒ「あ…」
ハルヒ「ありがとっ!じゃあね!」
キョン「心底恥ずかしかった…」
ハルヒ「あ、ちょっと…」
キョン「何だ」
ハルヒ「おでこでいいんだけどさ」
キョン「デコピンか?」
ハルヒ「そんなわけないでしょ!…その、ちゅーしてくれないかな、とか」
キョン「…恥ずかしい奴だな」
ハルヒ「う、うるさいわね」
キョン「恥ずかしいから目閉じとけ」
ハルヒ「あ…」
ハルヒ「ありがとっ!じゃあね!」
キョン「心底恥ずかしかった…」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:06:04.50 ID:hM5dyKrTO
キョン「明日もハルヒと会えるな…学校が楽しみだ」
キョン「…俺も相当恥ずかしいな」
キョン「明日は唇にしてやろうか」
キョン「…嫌がるかな」
キョン「ハルヒが好きだ」
キョン「あんな奴を好きになるなんてな。どうかしてるぜ我ながら」
キョン「…ありがとう古泉」
キョン「…俺も相当恥ずかしいな」
キョン「明日は唇にしてやろうか」
キョン「…嫌がるかな」
キョン「ハルヒが好きだ」
キョン「あんな奴を好きになるなんてな。どうかしてるぜ我ながら」
キョン「…ありがとう古泉」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:11:52.97 ID:hM5dyKrTO
キョン「…ハルヒ、遅刻か?」
キョン「あいつが遅刻ねえ…珍しい事もあるもんだ」
キョン「…授業始まったぞ」
キョン「昼休みまで来なかった。休みか…残念だな」
キョン「ん?古泉…呼んでるのか」
キョン「どうした古泉」
古泉「お話があります。今から部室までお願いします」
キョン「ハルヒ絡みか」
古泉「はい」
キョン「わかった、行こう」
キョン「あいつが遅刻ねえ…珍しい事もあるもんだ」
キョン「…授業始まったぞ」
キョン「昼休みまで来なかった。休みか…残念だな」
キョン「ん?古泉…呼んでるのか」
キョン「どうした古泉」
古泉「お話があります。今から部室までお願いします」
キョン「ハルヒ絡みか」
古泉「はい」
キョン「わかった、行こう」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:18:04.43 ID:hM5dyKrTO
キョン「深刻そうな顔だな」
古泉「かなり深刻です」
ガチャ
キョン「長門…に朝比奈さん。全員集合だな」
古泉「まず長門さんから…少々辛いお知らせがあります」
キョン「辛い?何だそれ」
長門「涼宮ハルヒが昨夜、入院した」
キョン「…は?」
長門「あなたと別れた後、事故に遭った」
キョン「それで」
長門「頭部を強打したため、意識不明の重体。…意識を取り戻す可能性は、0に近い」
キョン「…冗談じゃ、無いんだな」
古泉「機関による確認も取っています。全て事実です」
古泉「かなり深刻です」
ガチャ
キョン「長門…に朝比奈さん。全員集合だな」
古泉「まず長門さんから…少々辛いお知らせがあります」
キョン「辛い?何だそれ」
長門「涼宮ハルヒが昨夜、入院した」
キョン「…は?」
長門「あなたと別れた後、事故に遭った」
キョン「それで」
長門「頭部を強打したため、意識不明の重体。…意識を取り戻す可能性は、0に近い」
キョン「…冗談じゃ、無いんだな」
古泉「機関による確認も取っています。全て事実です」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:24:05.82 ID:hM5dyKrTO
キョン「長門ならなんとか出来るんじゃないか?」
長門「涼宮ハルヒに干渉する権限は私には無い」
キョン「…じゃあ、あいつは二度と動かないし、二度と喋らないのか」
朝比奈「キョン君…」
キョン「機関の人脈やらで…」
古泉「…彼女を治せる人間はどこにもいませんでした」
キョン「お前ら…!肝心な時に役に立たないじゃないか!」
古泉「申し訳なくは思います。ですが、我々が何をしたところで…彼女は戻って来ません。これが、事実です」
キョン「古泉!てめえ!」
長門「涼宮ハルヒに干渉する権限は私には無い」
キョン「…じゃあ、あいつは二度と動かないし、二度と喋らないのか」
朝比奈「キョン君…」
キョン「機関の人脈やらで…」
古泉「…彼女を治せる人間はどこにもいませんでした」
キョン「お前ら…!肝心な時に役に立たないじゃないか!」
古泉「申し訳なくは思います。ですが、我々が何をしたところで…彼女は戻って来ません。これが、事実です」
キョン「古泉!てめえ!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:33:38.47 ID:hM5dyKrTO
古泉「甘えないで下さい!!」
古泉「…事実は事実です。いくら僕を殴っても、彼女は目を覚ましません」
古泉「今日集まったのは、今後の話をするためです。事実を受け止めなければ、今後なんて訪れはしない。進まねばならないんです…わかって下さい」
キョン「…すまん」
古泉「あなたの気持ちは、わかっているつもりです」
古泉「…では本題に入ります。我々はそれぞれ組織に属していますので、組織の決定には従わねばなりません」
朝比奈「そして…キョン君が来る前に話したんですけど、私達の上は現状を静観しろってスタンスなんです」
長門「涼宮ハルヒの観察は怠らない。ただし直接的干渉は避けるべきと指令が下った」
古泉「機関も同様です。要するに、涼宮さんを見捨てろと言ってきたんですよ」
古泉「…事実は事実です。いくら僕を殴っても、彼女は目を覚ましません」
古泉「今日集まったのは、今後の話をするためです。事実を受け止めなければ、今後なんて訪れはしない。進まねばならないんです…わかって下さい」
キョン「…すまん」
古泉「あなたの気持ちは、わかっているつもりです」
古泉「…では本題に入ります。我々はそれぞれ組織に属していますので、組織の決定には従わねばなりません」
朝比奈「そして…キョン君が来る前に話したんですけど、私達の上は現状を静観しろってスタンスなんです」
長門「涼宮ハルヒの観察は怠らない。ただし直接的干渉は避けるべきと指令が下った」
古泉「機関も同様です。要するに、涼宮さんを見捨てろと言ってきたんですよ」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 01:40:49.13 ID:hM5dyKrTO
キョン「…そうか」
古泉「先程も言いましたが、我々はその決定に従わねばなりません」
キョン「そうだよな」
古泉「…打てる手もありません」
キョン「…そうだな」
古泉「なので、我々はSOS団を抜けます」
キョン「……」
古泉「彼女が活動に参加しない以上、ここにいる必要もありませんしね」
朝比奈「学校も辞めることになると思います…病院かどこかに再配置になるはずです」
長門「ただし、あなたは自由」
古泉「あなたが望むなら、我々はお手伝いするつもりです。組織の命に背いてもね」
古泉「先程も言いましたが、我々はその決定に従わねばなりません」
キョン「そうだよな」
古泉「…打てる手もありません」
キョン「…そうだな」
古泉「なので、我々はSOS団を抜けます」
キョン「……」
古泉「彼女が活動に参加しない以上、ここにいる必要もありませんしね」
朝比奈「学校も辞めることになると思います…病院かどこかに再配置になるはずです」
長門「ただし、あなたは自由」
古泉「あなたが望むなら、我々はお手伝いするつもりです。組織の命に背いてもね」
49: 眠い 2009/09/06(日) 01:52:41.85 ID:hM5dyKrTO
キョン「…すまんが皆は上の指令に従ってくれ」
古泉「考えがあるんですか?」
キョン「いや、無い…無いが」
キョン「ハルヒはきっと帰ってくる気がするんだ」
キョン「だから、一人でも欠けて欲しくない。そういう可能性があることをして欲しくない」
キョン「朝比奈さんや長門や古泉がいないSOS団なんて駄目だと思うんだ」
古泉「…わかりました。では彼女の入院先だけお教えしますね」
キョン「悪いな」
古泉「このぐらいしか出来ませんから」
キョン「…すまん」
古泉「謝らないで下さい。それに、僕達も信じてますから。彼女はきっと帰ってくると」
キョン「…ああ」
キョン「皆、またここで…会おうな」
古泉「考えがあるんですか?」
キョン「いや、無い…無いが」
キョン「ハルヒはきっと帰ってくる気がするんだ」
キョン「だから、一人でも欠けて欲しくない。そういう可能性があることをして欲しくない」
キョン「朝比奈さんや長門や古泉がいないSOS団なんて駄目だと思うんだ」
古泉「…わかりました。では彼女の入院先だけお教えしますね」
キョン「悪いな」
古泉「このぐらいしか出来ませんから」
キョン「…すまん」
古泉「謝らないで下さい。それに、僕達も信じてますから。彼女はきっと帰ってくると」
キョン「…ああ」
キョン「皆、またここで…会おうな」
54: 寝る…朝残ってたら書く。落としてもいいのよ? 2009/09/06(日) 02:04:35.82 ID:hM5dyKrTO
キョン「さて…早速行ってみるか」
キョン「意識不明ってことは食事とか呼吸も機械がいるんだよな」
キョン「ドラマみたいにチューブが繋がれたハルヒ…」
キョン「見たくないな…」
キョン「好きな女の見舞いにも行けない」
キョン「駄目な奴だ…俺は」
「おや、キョンじゃないか」
キョン「ん…?ああ、佐々木か」
佐々木「酷い顔だね。何か…あったんだね?」
キョン「…まあな」
キョン「意識不明ってことは食事とか呼吸も機械がいるんだよな」
キョン「ドラマみたいにチューブが繋がれたハルヒ…」
キョン「見たくないな…」
キョン「好きな女の見舞いにも行けない」
キョン「駄目な奴だ…俺は」
「おや、キョンじゃないか」
キョン「ん…?ああ、佐々木か」
佐々木「酷い顔だね。何か…あったんだね?」
キョン「…まあな」
68: シャワー浴びたら目覚めた 2009/09/06(日) 02:40:17.47 ID:hM5dyKrTO
佐々木「涼宮さんが…ね」
キョン「ああ」
佐々木「大変だね…」
キョン「やめろよ、同情なんて」
佐々木「でも…」
キョン「やめてくれ…」
佐々木「…すまない」
キョン「いや…いいんだ」
佐々木「僕は二人の為に何が出来るかな」
キョン「いくら何でもハルヒを治すのは無理だろ」
佐々木「でもね、キョンを慰める事は出来るよ」
キョン「俺は別に落ち込んで無いぞ」
佐々木「キョン」
キョン「アイツは帰ってくる。来ないわけがあるか」
キョン「とにかく落ち込む暇なんてないんだ!」
キョン「ああ」
佐々木「大変だね…」
キョン「やめろよ、同情なんて」
佐々木「でも…」
キョン「やめてくれ…」
佐々木「…すまない」
キョン「いや…いいんだ」
佐々木「僕は二人の為に何が出来るかな」
キョン「いくら何でもハルヒを治すのは無理だろ」
佐々木「でもね、キョンを慰める事は出来るよ」
キョン「俺は別に落ち込んで無いぞ」
佐々木「キョン」
キョン「アイツは帰ってくる。来ないわけがあるか」
キョン「とにかく落ち込む暇なんてないんだ!」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 02:45:01.98 ID:hM5dyKrTO
佐々木「キョン」
キョン「…何だ」
佐々木「君の家に行きたい。いいかな」
キョン「どうしたんだ急に」
佐々木「行きたいんだ」
キョン「…構わんが」
佐々木「ありがとう」
佐々木「さて…と」
キョン「なあ、何で急に家に来たいなんて言い出したんだ?」
佐々木「さてね」
キョン「……」
佐々木「シャワーを借りてもいいかい?」
キョン「…何でだよ」
キョン「…何だ」
佐々木「君の家に行きたい。いいかな」
キョン「どうしたんだ急に」
佐々木「行きたいんだ」
キョン「…構わんが」
佐々木「ありがとう」
佐々木「さて…と」
キョン「なあ、何で急に家に来たいなんて言い出したんだ?」
佐々木「さてね」
キョン「……」
佐々木「シャワーを借りてもいいかい?」
キョン「…何でだよ」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 02:50:06.16 ID:hM5dyKrTO
佐々木「今日は少し暑かったからね」
キョン「帰って浴びればいいじゃないか」
佐々木「ならそうしよう」
キョン「なあ、お前は結局何がしたいんだ?」
佐々木「ああ、今日はそんなつもりじゃなかったんでね…下着が子供っぽいんだ。許してくれ」
キョン「なっ…何言ってんだ!」
佐々木「君としたいと言っている」
キョン「したいって…」
佐々木「君の心は傷付いてくたびれてる」
佐々木「けどそれを慰める言葉を僕は持たないんだ」
佐々木「だけど僕は女だから、体を慰める事は出来るよ」
キョン「冗談でも怒るぞ」
キョン「帰って浴びればいいじゃないか」
佐々木「ならそうしよう」
キョン「なあ、お前は結局何がしたいんだ?」
佐々木「ああ、今日はそんなつもりじゃなかったんでね…下着が子供っぽいんだ。許してくれ」
キョン「なっ…何言ってんだ!」
佐々木「君としたいと言っている」
キョン「したいって…」
佐々木「君の心は傷付いてくたびれてる」
佐々木「けどそれを慰める言葉を僕は持たないんだ」
佐々木「だけど僕は女だから、体を慰める事は出来るよ」
キョン「冗談でも怒るぞ」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 02:55:30.43 ID:hM5dyKrTO
佐々木「冗談じゃないさ」
キョン「なら尚更怒る」
佐々木「怒ってくれ」
キョン「お前…」
佐々木「乱暴に、物のように扱ってくれ」
キョン「…どうなっても責任は取れんぞ」
佐々木「君なら構わない」
キョン「佐々木…!」
佐々木「獣だね…けどそれでいい。体は貧相だし技術も皆無な処女だけれど」
佐々木「僕を抱いている間だけでも…君が彼女の重さから解放されるように」
キョン「なら尚更怒る」
佐々木「怒ってくれ」
キョン「お前…」
佐々木「乱暴に、物のように扱ってくれ」
キョン「…どうなっても責任は取れんぞ」
佐々木「君なら構わない」
キョン「佐々木…!」
佐々木「獣だね…けどそれでいい。体は貧相だし技術も皆無な処女だけれど」
佐々木「僕を抱いている間だけでも…君が彼女の重さから解放されるように」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 03:11:42.31 ID:hM5dyKrTO
キョン「佐々木」
佐々木「なんだい」
キョン「その…悪かった。それからありがとう」
佐々木「初めてがえらく激しいものになってしまったよ」
キョン「…すまん」
佐々木「そうしろと言ったのは僕だ。構わないよ」
キョン「でもだな…」
佐々木「むしろ反省すべき点は、途中後ろの穴をさわ」
キョン「やめろ頼むから」
佐々木「くつくつ、元気が出たね」
キョン「……」
佐々木「僕は恋愛なんて物は病気だと思ってるんだ」
佐々木「なんだい」
キョン「その…悪かった。それからありがとう」
佐々木「初めてがえらく激しいものになってしまったよ」
キョン「…すまん」
佐々木「そうしろと言ったのは僕だ。構わないよ」
キョン「でもだな…」
佐々木「むしろ反省すべき点は、途中後ろの穴をさわ」
キョン「やめろ頼むから」
佐々木「くつくつ、元気が出たね」
キョン「……」
佐々木「僕は恋愛なんて物は病気だと思ってるんだ」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 03:19:02.15 ID:hM5dyKrTO
佐々木「歯痛みたいなものだよ。放って置けば痛みは強く」
佐々木「治療も荒療治、無理矢理削るしかないんだからね」
佐々木「…けれど、どうやら僕もその病気みたいだ。キョンが好きでたまらない」
キョン「俺は…ハルヒが…」
佐々木「わかっているさ。彼女には決して勝てないだろう」
佐々木「でも…卑怯だと言われても、今はチャンスなんだ。彼女は君と居られない」
佐々木「僕は醜いね。彼女の不在と、君の傷心につけこんで、君を奪おうとしている」
キョン「お前は綺麗だよ。他の誰よりも」
佐々木「彼女より?」
キョン「……」
佐々木「くつくつ、正直だなあ」
佐々木「治療も荒療治、無理矢理削るしかないんだからね」
佐々木「…けれど、どうやら僕もその病気みたいだ。キョンが好きでたまらない」
キョン「俺は…ハルヒが…」
佐々木「わかっているさ。彼女には決して勝てないだろう」
佐々木「でも…卑怯だと言われても、今はチャンスなんだ。彼女は君と居られない」
佐々木「僕は醜いね。彼女の不在と、君の傷心につけこんで、君を奪おうとしている」
キョン「お前は綺麗だよ。他の誰よりも」
佐々木「彼女より?」
キョン「……」
佐々木「くつくつ、正直だなあ」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 03:26:07.08 ID:hM5dyKrTO
キョン「本当に醜いのは俺だ」
佐々木「どうしてだい」
キョン「お前の気持ちを利用して、あいつを無くした分の穴を埋めようとしている」
佐々木「構わないさ、それでも」
キョン「俺はお前に依存するだろう。そしてハルヒが帰って来たら捨てるさ。それでも」
佐々木「僕は君が好きなんだ」
キョン「ありがとう」
佐々木「泣かないでくれ。僕は僕のしたいようにしているだけさ」
キョン「ああ、わかってるさ」
佐々木「…ところで、帰りに着る服が無い」
キョン「…泊まっていくか?」
佐々木「次からは破かないでくれよ」
キョン「…はい」
佐々木「どうしてだい」
キョン「お前の気持ちを利用して、あいつを無くした分の穴を埋めようとしている」
佐々木「構わないさ、それでも」
キョン「俺はお前に依存するだろう。そしてハルヒが帰って来たら捨てるさ。それでも」
佐々木「僕は君が好きなんだ」
キョン「ありがとう」
佐々木「泣かないでくれ。僕は僕のしたいようにしているだけさ」
キョン「ああ、わかってるさ」
佐々木「…ところで、帰りに着る服が無い」
キョン「…泊まっていくか?」
佐々木「次からは破かないでくれよ」
キョン「…はい」
83: ごめんよ三時間したら起こして 2009/09/06(日) 03:34:12.83 ID:hM5dyKrTO
佐々木「朝だよ」
キョン「ん…すまん、寝ちまったか」
佐々木「実にいい夜だったよ」
キョン「…そうか」
佐々木「次からはなるべくゴムを付けてくれるとうれし」
キョン「悪かったすまん許せ」
佐々木「5回は中に」
キョン「……」
佐々木「なに、偶然だが昨日今日は大丈夫な日なんだ。安心していい」
キョン「心底安心したぞ」
キョン「ん…すまん、寝ちまったか」
佐々木「実にいい夜だったよ」
キョン「…そうか」
佐々木「次からはなるべくゴムを付けてくれるとうれし」
キョン「悪かったすまん許せ」
佐々木「5回は中に」
キョン「……」
佐々木「なに、偶然だが昨日今日は大丈夫な日なんだ。安心していい」
キョン「心底安心したぞ」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 03:41:17.98 ID:hM5dyKrTO
キョン「…今日はハルヒの見舞い、行こうと思う」
佐々木「それがいい。彼女も待っているよ」
キョン「正直怖いけどな」
佐々木「現実はいつだって重いし怖いモノさ」
キョン「そうかな…そうだな」
佐々木「だけど人間は、それを受け止められるように出来ているんだよ」
キョン「そうだよな。よし、着替えて出掛ける」
佐々木「帰りに家に寄って着替えを持って来てくれ」
キョン「…水を差すな」
佐々木「このワイシャツ一枚で帰れと?」
キョン「持って来ます」
佐々木「それがいい。彼女も待っているよ」
キョン「正直怖いけどな」
佐々木「現実はいつだって重いし怖いモノさ」
キョン「そうかな…そうだな」
佐々木「だけど人間は、それを受け止められるように出来ているんだよ」
キョン「そうだよな。よし、着替えて出掛ける」
佐々木「帰りに家に寄って着替えを持って来てくれ」
キョン「…水を差すな」
佐々木「このワイシャツ一枚で帰れと?」
キョン「持って来ます」
88: 息絶えるまでは書くよ 2009/09/06(日) 03:47:16.62 ID:hM5dyKrTO
キョン「ハルヒ…」
キョン「あのチューブが呼吸器で…」
キョン「指一本動かない…」
キョン「まるで人形だな…」
ガチャ
医師「…君は?」
キョン「…彼氏です」
医師「ああ…そうなんだね」
医師「定期検診が終わったら話がしたいんだ」
キョン「構いませんが」
医師「すぐ終わるから談話室にでも居てくれるかい」
キョン「わかりました」
ガチャ
キョン「糞っ…」
キョン「あのチューブが呼吸器で…」
キョン「指一本動かない…」
キョン「まるで人形だな…」
ガチャ
医師「…君は?」
キョン「…彼氏です」
医師「ああ…そうなんだね」
医師「定期検診が終わったら話がしたいんだ」
キョン「構いませんが」
医師「すぐ終わるから談話室にでも居てくれるかい」
キョン「わかりました」
ガチャ
キョン「糞っ…」
91: 実は君望知らねえんだ 2009/09/06(日) 03:55:59.36 ID:hM5dyKrTO
医師「…ハンカチ使うかい」
キョン「…すいません」
医師「正直、彼女の身内の皆さんには謝っても謝っても足りないよ」
医師「元気な子だったそうだね」
キョン「うるさすぎるくらいでしたよ」
医師「そんな子が今は一言も喋らないんだ。我々にもっと技術があればねえ…」
キョン「先生は悪くないですよ。仕方ない事はあります」
医師「君は恋人だったんだろう?」
キョン「…はい」
医師「なら、時々訪ねて呼びかけてくれないか」
キョン「呼びかける…ですか」
医師「私が言うのもなんだけどね。最先端の医療技術よりも、大切な人の一言が決め手になったりするんだよ。人体は学問じゃ計れないんだねぇ」
キョン「呼びかける…ハルヒに」
医師「我々も出来る限りのことはする。きっと彼女を救ってみせるから。君も…諦めないで」
キョン「先生…ありがとうございます」
キョン「…すいません」
医師「正直、彼女の身内の皆さんには謝っても謝っても足りないよ」
医師「元気な子だったそうだね」
キョン「うるさすぎるくらいでしたよ」
医師「そんな子が今は一言も喋らないんだ。我々にもっと技術があればねえ…」
キョン「先生は悪くないですよ。仕方ない事はあります」
医師「君は恋人だったんだろう?」
キョン「…はい」
医師「なら、時々訪ねて呼びかけてくれないか」
キョン「呼びかける…ですか」
医師「私が言うのもなんだけどね。最先端の医療技術よりも、大切な人の一言が決め手になったりするんだよ。人体は学問じゃ計れないんだねぇ」
キョン「呼びかける…ハルヒに」
医師「我々も出来る限りのことはする。きっと彼女を救ってみせるから。君も…諦めないで」
キョン「先生…ありがとうございます」
105: おはよう 2009/09/06(日) 08:15:47.51 ID:hM5dyKrTO
キョン「よう、ハルヒ」
キョン「聞こえてるか」
キョン「まあいいか、勝手にしゃべるぞ」
キョン「SOS団、解散した」
キョン「解散っていうか…俺とお前だけになったぞ」
キョン「なんだかんだ、お前は中心だったんだよ」
キョン「いなくなったら、もうこの様だ」
キョン「…今な、俺の事を好きだって言ってくれるやつがいるんだ」
キョン「こんな俺にだぞ」
キョン「答えてやりたいと思ってる」
キョン「俺、お前を忘れても…いいかな」
ハルヒ「…」
キョン「…馬鹿だな。そんなこと出来るはずないのに」
キョン「また、来るからな」
ハルヒ「…」
キョン「聞こえてるか」
キョン「まあいいか、勝手にしゃべるぞ」
キョン「SOS団、解散した」
キョン「解散っていうか…俺とお前だけになったぞ」
キョン「なんだかんだ、お前は中心だったんだよ」
キョン「いなくなったら、もうこの様だ」
キョン「…今な、俺の事を好きだって言ってくれるやつがいるんだ」
キョン「こんな俺にだぞ」
キョン「答えてやりたいと思ってる」
キョン「俺、お前を忘れても…いいかな」
ハルヒ「…」
キョン「…馬鹿だな。そんなこと出来るはずないのに」
キョン「また、来るからな」
ハルヒ「…」
106: 今日テストなんだ… 2009/09/06(日) 08:25:43.39 ID:hM5dyKrTO
佐々木「おかえり」
キョン「ああ、ただいま」
佐々木「どうだったんだい」
キョン「ひどいもんだ…生かされてるって感じだな」
佐々木「彼女に生命維持が出来ない以上、仕方ないことさ」
キョン「そうだけどな…着替え、これでいいか」
佐々木「うん、ありがとう。手間を掛けたね」
キョン「俺のやったことだ」
佐々木「くつくつ、そうだね」
キョン「本当に、無理矢理生かされてる感じでな」
キョン「いっそ殺してやれとも思えたよ」
佐々木「苦しそうだったのかい」
キョン「顔は綺麗だったよ。それだけが…救いだ」
キョン「ああ、ただいま」
佐々木「どうだったんだい」
キョン「ひどいもんだ…生かされてるって感じだな」
佐々木「彼女に生命維持が出来ない以上、仕方ないことさ」
キョン「そうだけどな…着替え、これでいいか」
佐々木「うん、ありがとう。手間を掛けたね」
キョン「俺のやったことだ」
佐々木「くつくつ、そうだね」
キョン「本当に、無理矢理生かされてる感じでな」
キョン「いっそ殺してやれとも思えたよ」
佐々木「苦しそうだったのかい」
キョン「顔は綺麗だったよ。それだけが…救いだ」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 08:40:12.01 ID:hM5dyKrTO
佐々木「…僕は今夜も泊まった方がいいかな」
キョン「いや、大丈夫だ。大丈夫だよ」
佐々木「そうは見えないね」
キョン「けどそうなんだ。すまんな」
佐々木「君はよく謝るね…わかった、今日は帰ろう」
キョン「ああ」
佐々木「また来てもいいかい」
キョン「…ああ」
佐々木「じゃあまた来るよ。くれぐれも」
キョン「くれぐれも…なんだ?」
佐々木「殺そうとも死のうとも思わないように」
キョン「いや、大丈夫だ。大丈夫だよ」
佐々木「そうは見えないね」
キョン「けどそうなんだ。すまんな」
佐々木「君はよく謝るね…わかった、今日は帰ろう」
キョン「ああ」
佐々木「また来てもいいかい」
キョン「…ああ」
佐々木「じゃあまた来るよ。くれぐれも」
キョン「くれぐれも…なんだ?」
佐々木「殺そうとも死のうとも思わないように」
114: テスト挟んで帰還、残り二教科 2009/09/06(日) 09:55:32.03 ID:hM5dyKrTO
キョン「ハルヒは俺達の中心だった」
キョン「いや、俺の中心だった」
キョン「…明日は学校も行こう」
キョン「放課後に見舞だ」
キョン「…ハルヒ」
キョン「お前はあの日、幸せだったか」
キョン「幸せなまま眠ってるのか」
キョン「…誰にもわからない、か」
キョン「お前が願えば全て解決するんだろうな」
キョン「でもお前は何も思えない」
キョン「夢の中は幸せか?」
キョン「…今すぐ目覚めたくなるような悪夢ならいいのにな」
キョン「いや、俺の中心だった」
キョン「…明日は学校も行こう」
キョン「放課後に見舞だ」
キョン「…ハルヒ」
キョン「お前はあの日、幸せだったか」
キョン「幸せなまま眠ってるのか」
キョン「…誰にもわからない、か」
キョン「お前が願えば全て解決するんだろうな」
キョン「でもお前は何も思えない」
キョン「夢の中は幸せか?」
キョン「…今すぐ目覚めたくなるような悪夢ならいいのにな」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 10:03:19.33 ID:hM5dyKrTO
キョン「待てよ」
キョン「あいつが望むようにしかならない世界なら、あいつは何で事故に遭った?」
キョン「昏睡してみたい?馬鹿馬鹿しい、流石にそこまでは…」
キョン「神でも偶然は御しきれないのか?」
キョン「いや、むしろこれは偶然なのか?」
キョン「誰か、ハルヒがいない方が都合がいい奴がいる…」
キョン「SOS団が邪魔な連中で、ハルヒの力が及ばないような」
キョン「…佐々木」
キョン「まさか、な」
キョン「あいつが望むようにしかならない世界なら、あいつは何で事故に遭った?」
キョン「昏睡してみたい?馬鹿馬鹿しい、流石にそこまでは…」
キョン「神でも偶然は御しきれないのか?」
キョン「いや、むしろこれは偶然なのか?」
キョン「誰か、ハルヒがいない方が都合がいい奴がいる…」
キョン「SOS団が邪魔な連中で、ハルヒの力が及ばないような」
キョン「…佐々木」
キョン「まさか、な」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 10:07:34.92 ID:hM5dyKrTO
キョン「考えても埒があかん」
キョン「疑心暗鬼」
キョン「…止めよう、もう」
キョン「今日は寝よう」
キョン「ハルヒ…佐々木…」
キョン「俺はどうしたらいい…何が、出来る…」
キョン「わからない…何も…」
キョン「古泉…長門…朝比奈さん…」
キョン「誰でもいい、教えてくれ」
キョン「今俺は、どこに立ってる?」
キョン「出口は何処なんだ…」
キョン「…寝よう」
キョン「疑心暗鬼」
キョン「…止めよう、もう」
キョン「今日は寝よう」
キョン「ハルヒ…佐々木…」
キョン「俺はどうしたらいい…何が、出来る…」
キョン「わからない…何も…」
キョン「古泉…長門…朝比奈さん…」
キョン「誰でもいい、教えてくれ」
キョン「今俺は、どこに立ってる?」
キョン「出口は何処なんだ…」
キョン「…寝よう」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 10:12:05.15 ID:hM5dyKrTO
キョン「今日は久しぶりにSOS団員以外と遊んだぞ」
キョン「超能力とか無くてもな、結構楽しかった」
キョン「お前にはつまらないかも知れんがな」
キョン「…あの日、お前は何を願ったんだ?」
ハルヒ「……」
キョン「…起きてくれよ。なあ」
キョン「俺は普通の人間なんだ。超能力もないし、宇宙からも未来からも来てない」
キョン「俺一人じゃ何も出来ないんだ」
キョン「なあ…ハルヒ…」
ハルヒ「……」
キョン「超能力とか無くてもな、結構楽しかった」
キョン「お前にはつまらないかも知れんがな」
キョン「…あの日、お前は何を願ったんだ?」
ハルヒ「……」
キョン「…起きてくれよ。なあ」
キョン「俺は普通の人間なんだ。超能力もないし、宇宙からも未来からも来てない」
キョン「俺一人じゃ何も出来ないんだ」
キョン「なあ…ハルヒ…」
ハルヒ「……」
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 10:17:23.15 ID:hM5dyKrTO
医師「君は…」
キョン「あ…」
医師「そうか、言った通り来てくれたんだね。ありがとう」
キョン「ただの見舞いですよ」
医師「それが大事なのさ」
キョン「…あ、検査とかなら、俺帰りますんで」
医師「ああ、違う違う。ちょっと様子を見にね」
キョン「様子を…?」
医師「うん、この子は今すごく不可解な状況にいるんだ」
医師「…話しておこうか」
キョン「…お願いします」
キョン「あ…」
医師「そうか、言った通り来てくれたんだね。ありがとう」
キョン「ただの見舞いですよ」
医師「それが大事なのさ」
キョン「…あ、検査とかなら、俺帰りますんで」
医師「ああ、違う違う。ちょっと様子を見にね」
キョン「様子を…?」
医師「うん、この子は今すごく不可解な状況にいるんだ」
医師「…話しておこうか」
キョン「…お願いします」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 10:23:02.10 ID:hM5dyKrTO
医師「彼女はね、実は全くの健康体なんだ」
キョン「どういうことです?」
医師「うん、最初はね。ただ意識を失ってるだけだと思ったんだ。彼女には外傷が無かったからね」
キョン「事故にあったのに、ですか」
医師「そうさ。まあそれ自体はたまにあることでね。軽く打っただけでも壊れちゃう物なんだ…人の頭はね」
医師「だから、次は詳しく調べた。それはもう色んな検査をしたよ。だけど、全部結果は正常。つまり医学的には彼女は健康だった」
キョン「でも現に」
医師「だから不可解なんだよ。原因の無い昏睡。彼女は怪我も病気もしていない。健康だから治せないんだ」
キョン「どういうことです?」
医師「うん、最初はね。ただ意識を失ってるだけだと思ったんだ。彼女には外傷が無かったからね」
キョン「事故にあったのに、ですか」
医師「そうさ。まあそれ自体はたまにあることでね。軽く打っただけでも壊れちゃう物なんだ…人の頭はね」
医師「だから、次は詳しく調べた。それはもう色んな検査をしたよ。だけど、全部結果は正常。つまり医学的には彼女は健康だった」
キョン「でも現に」
医師「だから不可解なんだよ。原因の無い昏睡。彼女は怪我も病気もしていない。健康だから治せないんだ」
124: あと一教科 2009/09/06(日) 11:19:02.86 ID:hM5dyKrTO
キョン「じゃあ…コイツはずっとこのままなんですか」
医師「…それはわからない」
キョン「治せないならそうなるじゃないですか」
医師「前に言ったけどね。医学だけじゃ人の…特に脳は計れないんだよ」
キョン「神頼みみたいな方法しかないんですか」
医師「……」
キョン「奇跡を信じるしか出来ないんですか」
医師「…その通りだ」
医師「だがねキョン君。長年医療に携わっていると、奇跡を信じるようになるんだ。今までも何人か、奇跡の回復を見てきた」
医師「けどそれは、信じて努力した上に降りてくる物だ…だから君も」
キョン「…今日は帰ります」
医師「…それはわからない」
キョン「治せないならそうなるじゃないですか」
医師「前に言ったけどね。医学だけじゃ人の…特に脳は計れないんだよ」
キョン「神頼みみたいな方法しかないんですか」
医師「……」
キョン「奇跡を信じるしか出来ないんですか」
医師「…その通りだ」
医師「だがねキョン君。長年医療に携わっていると、奇跡を信じるようになるんだ。今までも何人か、奇跡の回復を見てきた」
医師「けどそれは、信じて努力した上に降りてくる物だ…だから君も」
キョン「…今日は帰ります」
125: 先読みとかやめろよ、燃えてくるだろ 2009/09/06(日) 11:26:16.99 ID:hM5dyKrTO
キョン「…そういやあの医者、なんで俺のあだ名を?」
キョン「怪しい…怪しいが、確める術がない」
キョン「俺は…」
ピロリロリン
キョン「ん、メールか」
from:佐々木
件名:元気かい
今日も遊びに行っていいかな
キョン「シンプルだな…」
キョン「佐々木と居るときはハルヒを忘れられる…でも」
キョン「あいつはもしかするとハルヒをこんな目に合わせた原因かもしれない」
キョン「疑うことしか出来ない。俺は無力だ」
キョン「怪しい…怪しいが、確める術がない」
キョン「俺は…」
ピロリロリン
キョン「ん、メールか」
from:佐々木
件名:元気かい
今日も遊びに行っていいかな
キョン「シンプルだな…」
キョン「佐々木と居るときはハルヒを忘れられる…でも」
キョン「あいつはもしかするとハルヒをこんな目に合わせた原因かもしれない」
キョン「疑うことしか出来ない。俺は無力だ」
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 11:32:04.12 ID:hM5dyKrTO
キョン「佐々木…会いたいな」
キョン「会って話せば…いや、もし嘘を吐かれても俺は見抜けないだろう」
キョン「ハルヒも俺に何か力をくれれば良かった物を」
キョン「…今は会えないな。どう転んでも駄目になりそうだ」
to:佐々木
件名:すまん
今日は一人にしてくれ
キョン「考える時間が欲しい」
キョン「考えても答えは出ないだろうが」
キョン「俺には考えない事もできない」
キョン「俺、役立たずだったんだなあ」
キョン「鍵だとか言われて勘違いしてたのか」
キョン「俺はただの凡人だ」
キョン「会って話せば…いや、もし嘘を吐かれても俺は見抜けないだろう」
キョン「ハルヒも俺に何か力をくれれば良かった物を」
キョン「…今は会えないな。どう転んでも駄目になりそうだ」
to:佐々木
件名:すまん
今日は一人にしてくれ
キョン「考える時間が欲しい」
キョン「考えても答えは出ないだろうが」
キョン「俺には考えない事もできない」
キョン「俺、役立たずだったんだなあ」
キョン「鍵だとか言われて勘違いしてたのか」
キョン「俺はただの凡人だ」
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 11:38:32.87 ID:hM5dyKrTO
from:佐々木
件名:つれないね
やるだけやってポイかい?
勿論冗談だけれど
何か引っかかっている、そうだろう?
キョン「佐々木、やっぱり何か知ってるのか」
キョン「だが…何か聞いたところで…」
キョン「俺一人じゃ…」
古泉「やれやれ、僕を忘れるとは困った方だ」
キョン「古泉!」
古泉「機関からの令は涼宮さんに干渉しないことです。あなたに接触するな、とは言われてません」
キョン「なんで俺がここにいるってわかったんだ?」
古泉「あなたが話した医師…彼は機関の人間です」
件名:つれないね
やるだけやってポイかい?
勿論冗談だけれど
何か引っかかっている、そうだろう?
キョン「佐々木、やっぱり何か知ってるのか」
キョン「だが…何か聞いたところで…」
キョン「俺一人じゃ…」
古泉「やれやれ、僕を忘れるとは困った方だ」
キョン「古泉!」
古泉「機関からの令は涼宮さんに干渉しないことです。あなたに接触するな、とは言われてません」
キョン「なんで俺がここにいるってわかったんだ?」
古泉「あなたが話した医師…彼は機関の人間です」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 11:45:26.36 ID:hM5dyKrTO
キョン「あの人が?」
古泉「ええ、あの病院の院長なんですがね。立場的に彼女の観測に最適だと」
キョン「あの人、偉かったんだな。若く見えるが」
古泉「ふふっ、彼は来年70ですよ」
キョン「冗談だろ」
古泉「えらくマジです。彼とは機関を別にしても仲がいいんですよ。なので管轄外の僕にも情報を回してくれました」
キョン「古泉…」
古泉「なんでしょう」
キョン「手伝ってくれるか」
古泉「そのために来ました」
キョン「恩に着るぞ」
古泉「ハンカチ使いますか?いろいろ垂れ流しですよ」
キョン「うるさい…」
古泉「ええ、あの病院の院長なんですがね。立場的に彼女の観測に最適だと」
キョン「あの人、偉かったんだな。若く見えるが」
古泉「ふふっ、彼は来年70ですよ」
キョン「冗談だろ」
古泉「えらくマジです。彼とは機関を別にしても仲がいいんですよ。なので管轄外の僕にも情報を回してくれました」
キョン「古泉…」
古泉「なんでしょう」
キョン「手伝ってくれるか」
古泉「そのために来ました」
キョン「恩に着るぞ」
古泉「ハンカチ使いますか?いろいろ垂れ流しですよ」
キョン「うるさい…」
137: ネタバレ:佐々木は俺の嫁 2009/09/06(日) 11:54:55.76 ID:hM5dyKrTO
古泉「佐々木さん…ですか」
キョン「ああ」
古泉「あり得ない話ではないですね。彼女が涼宮さんのように力を持つことも充分予測出来ますし」
古泉「何より恋敵というのがね。恋の障害はなんとしても排除したいと思うものです」
キョン「経験者みたいな口振りだな」
古泉「思春期ですから。それに彼女の周りにいる面々も疑わしい。佐々木さんを唆したという可能性もある」
キョン「ああ、あいつらの無意識は俺達とは違うからな」
古泉「無意識の望みでも我々に影響を与える…恐ろしい話です」
古泉「ですが…いえ、彼女に会ってみないとわかりませんか。今から会えますかね」
キョン「わかった、呼び出してみる」
古泉「頼みます。もし彼女が無実なら、あなたに疑われたままは可哀想ですから」
キョン「ああ」
古泉「あり得ない話ではないですね。彼女が涼宮さんのように力を持つことも充分予測出来ますし」
古泉「何より恋敵というのがね。恋の障害はなんとしても排除したいと思うものです」
キョン「経験者みたいな口振りだな」
古泉「思春期ですから。それに彼女の周りにいる面々も疑わしい。佐々木さんを唆したという可能性もある」
キョン「ああ、あいつらの無意識は俺達とは違うからな」
古泉「無意識の望みでも我々に影響を与える…恐ろしい話です」
古泉「ですが…いえ、彼女に会ってみないとわかりませんか。今から会えますかね」
キョン「わかった、呼び出してみる」
古泉「頼みます。もし彼女が無実なら、あなたに疑われたままは可哀想ですから」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 12:02:19.31 ID:hM5dyKrTO
佐々木「で、僕の誘いを断った挙句わざわざ呼び出すとはどういう了見だい?」
キョン「すまん。けど話が聞きたい」
佐々木「涼宮さんのことかい?」
キョン「ああ」
古泉「あなたは彼と涼宮さんの関係をご存知だったのですか?」
佐々木「某アニメの猫と鼠だろう?仲良く喧嘩している」
古泉「進展があったことは?」
佐々木「知らなかったね。初めて聞いたよ。…なら尚更茨の道かな」
古泉「では涼宮さんをどう思っていますか?」
佐々木「皆が敵だ敵だと言うけれどね。僕は意識したことは無いよ。まあ、キョンの好きな女の子って意味では意識していたけど」
キョン「すまん。けど話が聞きたい」
佐々木「涼宮さんのことかい?」
キョン「ああ」
古泉「あなたは彼と涼宮さんの関係をご存知だったのですか?」
佐々木「某アニメの猫と鼠だろう?仲良く喧嘩している」
古泉「進展があったことは?」
佐々木「知らなかったね。初めて聞いたよ。…なら尚更茨の道かな」
古泉「では涼宮さんをどう思っていますか?」
佐々木「皆が敵だ敵だと言うけれどね。僕は意識したことは無いよ。まあ、キョンの好きな女の子って意味では意識していたけど」
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 12:10:09.74 ID:hM5dyKrTO
古泉「率直に聞きます。彼女がいなければいいと思ったことはありますか」
佐々木「恋敵さ、いない方がいいに決まってる。…くつくつくつ、そんな顔しないでくれ。冗談さ。恋というのは障害が多いものだろう。それをクリアしていくのも楽しみの内さ」
古泉「…キョン君。彼女はシロだと思いますよ」
キョン「嘘を吐いてる可能性は?」
佐々木「酷いな、少し傷付いたよ」
古泉「こう見えても僕は嘘つきでして…嘘を見破るのは得意なんです」
キョン「…わかった。信用する」
佐々木「彼を信用して僕は信用出来ないんだね…あれだけしておいて」
古泉「何かしたんですか」
佐々木「中だ」
キョン「疑ってすいません佐々木さん許してください」
佐々木「恋敵さ、いない方がいいに決まってる。…くつくつくつ、そんな顔しないでくれ。冗談さ。恋というのは障害が多いものだろう。それをクリアしていくのも楽しみの内さ」
古泉「…キョン君。彼女はシロだと思いますよ」
キョン「嘘を吐いてる可能性は?」
佐々木「酷いな、少し傷付いたよ」
古泉「こう見えても僕は嘘つきでして…嘘を見破るのは得意なんです」
キョン「…わかった。信用する」
佐々木「彼を信用して僕は信用出来ないんだね…あれだけしておいて」
古泉「何かしたんですか」
佐々木「中だ」
キョン「疑ってすいません佐々木さん許してください」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 12:22:26.36 ID:hM5dyKrTO
キョン「しかし佐々木がシロなら誰が…」
佐々木「涼宮さんに決まってるじゃないか」
キョン「いや、だからそのハルヒを事故に遭わせた奴をだな」
佐々木「涼宮さんが事故に遭いたくないと望んだのかい?」
キョン「遭いたいとは思わないはずだ」
佐々木「どうかな」
キョン「いい加減にしないと怒るぞ」
佐々木「すまないね。だけど涼宮さんの気持ちもわかる気がするんだ」
キョン「ハルヒの…気持ち」
佐々木「今の幸せな気持ちのまま止まってしまいたい」
キョン「……」
佐々木「まあそういう可能性もあるってだけさ…涼宮さんの事は君達の方が詳しいだろう」
佐々木「今日は帰るよ。そんな気分じゃないだろうしね。最も、キョンがしたいと言うなら」
古泉「あ、僕のことなら気になさらず」
キョン「気にするわ。つーかぶち壊しだ」
佐々木「涼宮さんに決まってるじゃないか」
キョン「いや、だからそのハルヒを事故に遭わせた奴をだな」
佐々木「涼宮さんが事故に遭いたくないと望んだのかい?」
キョン「遭いたいとは思わないはずだ」
佐々木「どうかな」
キョン「いい加減にしないと怒るぞ」
佐々木「すまないね。だけど涼宮さんの気持ちもわかる気がするんだ」
キョン「ハルヒの…気持ち」
佐々木「今の幸せな気持ちのまま止まってしまいたい」
キョン「……」
佐々木「まあそういう可能性もあるってだけさ…涼宮さんの事は君達の方が詳しいだろう」
佐々木「今日は帰るよ。そんな気分じゃないだろうしね。最も、キョンがしたいと言うなら」
古泉「あ、僕のことなら気になさらず」
キョン「気にするわ。つーかぶち壊しだ」
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 12:28:10.13 ID:hM5dyKrTO
キョン「信じたくないな」
古泉「少なくとも僕の知る涼宮さんは、そんな消極的な発想はしませんがね」
キョン「俺もそう思いたい。けどな、付き合ってたった2日だ。たった2日で俺はアイツの知らなかった部分をたくさん見た」
キョン「もしかしたらそういう弱い部分もあったんじゃないかってな」
古泉「…そうかもしれません。ですが僕達が諦めては何も始まらないんですよ」
キョン「その通りだ。だけどな、犯人探しなんかするよりアイツの目を覚まさせる方が先だと思うんだ」
古泉「それはきっとあなたにしか出来ないことですよ。僕は犯人を探します。再犯もあり得ますから」
キョン「俺にしかできない…か」
古泉「少なくとも僕の知る涼宮さんは、そんな消極的な発想はしませんがね」
キョン「俺もそう思いたい。けどな、付き合ってたった2日だ。たった2日で俺はアイツの知らなかった部分をたくさん見た」
キョン「もしかしたらそういう弱い部分もあったんじゃないかってな」
古泉「…そうかもしれません。ですが僕達が諦めては何も始まらないんですよ」
キョン「その通りだ。だけどな、犯人探しなんかするよりアイツの目を覚まさせる方が先だと思うんだ」
古泉「それはきっとあなたにしか出来ないことですよ。僕は犯人を探します。再犯もあり得ますから」
キョン「俺にしかできない…か」
146: ラストテスト行って来ます 2009/09/06(日) 12:30:00.10 ID:hM5dyKrTO
古泉「ああ、最後に一つ」
キョン「なんだ」
古泉「今度から、彼女のお見舞いには僕も誘って下さい。では」
キョン「わかった。じゃあな」
キョン「古泉…ありがとう」
キョン「なんだ」
古泉「今度から、彼女のお見舞いには僕も誘って下さい。では」
キョン「わかった。じゃあな」
キョン「古泉…ありがとう」
155: テスト終わった幸せ 2009/09/06(日) 13:25:48.87 ID:hM5dyKrTO
キョン「学校がつまらない」
谷口「昔からだろ」
国木田「キョンは誰かと違って充実してたんだよ」
谷口「俺か?俺のことか?」
キョン「いや、ハルヒが居た頃は面倒ながらに退屈はしなかったなって思ってな」
谷口「国木田。キョンが俺達はつまらないと言っている。俺達はキョンに見捨てられたんだ!」
国木田「おめでたいね」
谷口「お前らなんか冷たいぞ」
国木田「最近キョンってため息多いよね、幸せ逃げるよ」
キョン「元から無かったらどうなるんだ?」
谷口「俺と知り合いってだけで幸せだろ?」
国木田「どうなるんだろう?けど僕達は割りと幸せに過ごせてると思うけどね」
キョン「国木田は賢いなあ」
国木田「そんなことないよ」
谷口「……」
谷口「昔からだろ」
国木田「キョンは誰かと違って充実してたんだよ」
谷口「俺か?俺のことか?」
キョン「いや、ハルヒが居た頃は面倒ながらに退屈はしなかったなって思ってな」
谷口「国木田。キョンが俺達はつまらないと言っている。俺達はキョンに見捨てられたんだ!」
国木田「おめでたいね」
谷口「お前らなんか冷たいぞ」
国木田「最近キョンってため息多いよね、幸せ逃げるよ」
キョン「元から無かったらどうなるんだ?」
谷口「俺と知り合いってだけで幸せだろ?」
国木田「どうなるんだろう?けど僕達は割りと幸せに過ごせてると思うけどね」
キョン「国木田は賢いなあ」
国木田「そんなことないよ」
谷口「……」
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 13:32:39.67 ID:hM5dyKrTO
キョン「ため息も増えるさ…毎日毎日動かないあいつの見舞いに行ってりゃな…」
キョン「今日で一週間か…結局なんの進展もない」
キョン「いや…佐々木がやたらストレートに迫ってくるようになったな」
キョン「箍が外れたか…嫌じゃない自分が情けない」
キョン「ん?あれは…」
朝比奈「キョン君!」
キョン「朝比奈さん…」
朝比奈「いろいろ手続きがあって…今日からしばらくの間滞在許可を貰ってきました」
キョン「滞在許可って…」
朝比奈「いくんですよね?涼宮さんのお見舞い」
朝比奈「私も一緒にいきます」
キョン「今日で一週間か…結局なんの進展もない」
キョン「いや…佐々木がやたらストレートに迫ってくるようになったな」
キョン「箍が外れたか…嫌じゃない自分が情けない」
キョン「ん?あれは…」
朝比奈「キョン君!」
キョン「朝比奈さん…」
朝比奈「いろいろ手続きがあって…今日からしばらくの間滞在許可を貰ってきました」
キョン「滞在許可って…」
朝比奈「いくんですよね?涼宮さんのお見舞い」
朝比奈「私も一緒にいきます」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 13:36:55.70 ID:hM5dyKrTO
キョン「そんなことして大丈夫なんですか?」
朝比奈「正直、かなり無理をしました」
キョン「…あいつも喜びますよ」
朝比奈「涼宮さんは私にとってただの観察対象じゃありませんから」
キョン「朝比奈さん…」
キョン「実はね、古泉の奴も一緒に通ってるんですよ」
朝比奈「古泉君も?」
キョン「自分はもう観察の任を解かれたからって、俺に付き合って毎日毎日」
キョン「全く…あなたといい古泉といい」
キョン「ハルヒは幸せです」
朝比奈「…ですね、ふふっ」
朝比奈「正直、かなり無理をしました」
キョン「…あいつも喜びますよ」
朝比奈「涼宮さんは私にとってただの観察対象じゃありませんから」
キョン「朝比奈さん…」
キョン「実はね、古泉の奴も一緒に通ってるんですよ」
朝比奈「古泉君も?」
キョン「自分はもう観察の任を解かれたからって、俺に付き合って毎日毎日」
キョン「全く…あなたといい古泉といい」
キョン「ハルヒは幸せです」
朝比奈「…ですね、ふふっ」
159: 携帯の電池がっががっがが 2009/09/06(日) 13:46:17.87 ID:hM5dyKrTO
キョン「で、この時間まで病院に居たわけだ」
佐々木「なるほど…いい仲間だね」
キョン「全くだ」
キョン「で、お前は家の玄関前で何してる」
佐々木「勿論、キョンを待ってたのさ」
キョン「なんで」
佐々木「話がしたくて」
キョン「…次からはメールでもいれてくれ」
佐々木「くつくつ、困ってるね。わざわざ慕って来てくれているのに追い返すわけにも…そんな顔だ」
キョン「いつの間に読心術を覚えた」
佐々木「君がわかりやすいのさ」
佐々木「なるほど…いい仲間だね」
キョン「全くだ」
キョン「で、お前は家の玄関前で何してる」
佐々木「勿論、キョンを待ってたのさ」
キョン「なんで」
佐々木「話がしたくて」
キョン「…次からはメールでもいれてくれ」
佐々木「くつくつ、困ってるね。わざわざ慕って来てくれているのに追い返すわけにも…そんな顔だ」
キョン「いつの間に読心術を覚えた」
佐々木「君がわかりやすいのさ」
162: やっと帰れる、電池が限界 2009/09/06(日) 14:21:51.44 ID:hM5dyKrTO
キョン「で、話ってなんだ」
佐々木「明後日の日曜日、僕とデートしてくれないか」
キョン「…は?」
佐々木「嫌ならいいんだけどね…」
キョン「いや、俺はだな、一応ハルヒと」
佐々木「……」
キョン「その顔をやめろ」
佐々木「…中出」
キョン「行かせていただきます」
佐々木「勉強になったねキョン。女は本気になると怖いんだ」
キョン「死ぬほど勉強させてもらった」
佐々木「明後日の日曜日、僕とデートしてくれないか」
キョン「…は?」
佐々木「嫌ならいいんだけどね…」
キョン「いや、俺はだな、一応ハルヒと」
佐々木「……」
キョン「その顔をやめろ」
佐々木「…中出」
キョン「行かせていただきます」
佐々木「勉強になったねキョン。女は本気になると怖いんだ」
キョン「死ぬほど勉強させてもらった」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 14:47:17.94 ID:hM5dyKrTO
古泉「いいじゃないですか」
キョン「だが俺にはハルヒがだな」
古泉「行くところまで行ったんでしょう?」
キョン「それは…そうだが」
古泉「今更ですよ」
キョン「むぅ…」
古泉「まあ日曜日のお見舞いは僕と朝比奈さんだけで大丈夫ですから」
キョン「じゃあ…任せる」
古泉「ええ、心強い味方もつきそうですしね」
キョン「すまんな」
古泉「いえいえ」
キョン「じゃあまたな」
古泉「…さて、僕も犯人探しに取りかかりますかね」
古泉「彼は気負いすぎていますから。気付いているのかいないのか、佐々木さんと居るときの彼はまるで…」
古泉「涼宮さんといるようで、とても楽しそうですしね」
キョン「だが俺にはハルヒがだな」
古泉「行くところまで行ったんでしょう?」
キョン「それは…そうだが」
古泉「今更ですよ」
キョン「むぅ…」
古泉「まあ日曜日のお見舞いは僕と朝比奈さんだけで大丈夫ですから」
キョン「じゃあ…任せる」
古泉「ええ、心強い味方もつきそうですしね」
キョン「すまんな」
古泉「いえいえ」
キョン「じゃあまたな」
古泉「…さて、僕も犯人探しに取りかかりますかね」
古泉「彼は気負いすぎていますから。気付いているのかいないのか、佐々木さんと居るときの彼はまるで…」
古泉「涼宮さんといるようで、とても楽しそうですしね」
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 15:17:30.28 ID:hM5dyKrTO
佐々木「ふふふ、わくわくするね」
キョン「ところでコースを考えてない」
佐々木「奇遇だね」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「よく考えたらどっちかの家以外で遊んだことないな」
佐々木「そうだったね…どういう所が好きかわからないよ」
キョン「ハルヒとうろうろしたコースなら覚えてるが」
佐々木「君はデリカシーを家に忘れて…いや、君は家でもそんな感じだったね」
キョン「嫌か」
佐々木「正直、興味はある」
キョン「じゃあ今回はそれで勘弁してくれ」
佐々木「次回に期待しておくよ」
キョン「ああ」
キョン「ところでコースを考えてない」
佐々木「奇遇だね」
キョン「……」
佐々木「……」
キョン「よく考えたらどっちかの家以外で遊んだことないな」
佐々木「そうだったね…どういう所が好きかわからないよ」
キョン「ハルヒとうろうろしたコースなら覚えてるが」
佐々木「君はデリカシーを家に忘れて…いや、君は家でもそんな感じだったね」
キョン「嫌か」
佐々木「正直、興味はある」
キョン「じゃあ今回はそれで勘弁してくれ」
佐々木「次回に期待しておくよ」
キョン「ああ」
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 15:25:54.33 ID:hM5dyKrTO
キョン「この喫茶店でくじを引いた」
佐々木「くじかい?」
キョン「ああ、団員を班にわけるんだ」
佐々木「なるほどね」
キョン「そして俺がいつも払ってた」
佐々木「またどうして」
キョン「あいつらは集合が異様に早いんだ」
佐々木「…わかったことにしておくよ」
キョン「というわけでここは俺が出す」
佐々木「いやいや僕が」
キョン「いや俺が」
佐々木「かっこつけさせてくれ」
キョン「普通男のセリフだ」
佐々木「くじかい?」
キョン「ああ、団員を班にわけるんだ」
佐々木「なるほどね」
キョン「そして俺がいつも払ってた」
佐々木「またどうして」
キョン「あいつらは集合が異様に早いんだ」
佐々木「…わかったことにしておくよ」
キョン「というわけでここは俺が出す」
佐々木「いやいや僕が」
キョン「いや俺が」
佐々木「かっこつけさせてくれ」
キョン「普通男のセリフだ」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 15:31:40.41 ID:hM5dyKrTO
キョン「結局割り勘か」
佐々木「持ちつ持たれつだよキョン」
キョン「こっから公園やら図書館によく行ってたな」
佐々木「涼宮さんとかい?」
キョン「いや、長門が必ず図書館で、朝比奈さんが公園がお気に入りだった」
佐々木「モテるね君は」
キョン「なんだその可愛い顔は」
佐々木「可愛いは素直に受け取っておくけれど、拗ねてる時くらいわかって欲しい」
キョン「そりゃすまんな」
佐々木「次回に期待しておくよ」
キョン「そうしてくれ」
佐々木「持ちつ持たれつだよキョン」
キョン「こっから公園やら図書館によく行ってたな」
佐々木「涼宮さんとかい?」
キョン「いや、長門が必ず図書館で、朝比奈さんが公園がお気に入りだった」
佐々木「モテるね君は」
キョン「なんだその可愛い顔は」
佐々木「可愛いは素直に受け取っておくけれど、拗ねてる時くらいわかって欲しい」
キョン「そりゃすまんな」
佐々木「次回に期待しておくよ」
キョン「そうしてくれ」
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 15:36:29.71 ID:hM5dyKrTO
佐々木「そうだ、行きたいところがあるんだ」
キョン「どこだ」
佐々木「ついてきてくれ」
キョン「どう見てもそういうホテルだな」
佐々木「一度こういうところでしてみたくてね」
キョン「発情期か?」
佐々木「君が欲しいのさ」
キョン「可愛い…あ!拗ねてるのか」
佐々木「今は普通の顔だよ」
キョン「すまん」
佐々木「ペナルティだね。さあ入ろうか」
キョン「拒否権は」
佐々木「ペナルティさ」
キョン「どこだ」
佐々木「ついてきてくれ」
キョン「どう見てもそういうホテルだな」
佐々木「一度こういうところでしてみたくてね」
キョン「発情期か?」
佐々木「君が欲しいのさ」
キョン「可愛い…あ!拗ねてるのか」
佐々木「今は普通の顔だよ」
キョン「すまん」
佐々木「ペナルティだね。さあ入ろうか」
キョン「拒否権は」
佐々木「ペナルティさ」
194: 電池切れる→しばらくして入れ直す 2009/09/06(日) 16:06:00.85 ID:hM5dyKrTO
キョン「こういうところは未成年でも入れるんだろうか」
佐々木「案外ざるらしいよ」
キョン「
佐々木「案外ざるらしいよ」
キョン「
195: 途中書き込み死にたい 2009/09/06(日) 16:09:10.23 ID:hM5dyKrTO
キョン「自販機みたいだな」
佐々木「回転ベッドとかあるらしいね」
キョン「すごいな」
佐々木「…ここにしようか」
キョン「スタンダードだな」
佐々木「シンプルイズベストさ」
キョン「こうか…うお、鍵出てきた」
佐々木「ちょっとしたスペクタクルだね」
佐々木「回転ベッドとかあるらしいね」
キョン「すごいな」
佐々木「…ここにしようか」
キョン「スタンダードだな」
佐々木「シンプルイズベストさ」
キョン「こうか…うお、鍵出てきた」
佐々木「ちょっとしたスペクタクルだね」
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 16:15:37.35 ID:hM5dyKrTO
キョン「さて、シャワーでも浴びるか」
佐々木「いらないさ」
キョン「えらく焦るな」
佐々木「今日は僕が攻めてみようと思ってね」
キョン「ってもう脱いだのか」
佐々木「そら」
キョン「オウフ」
佐々木「いくよキョン…ふふ、可愛く鳴いてくれよ」
キョン「残念だがそれは出来ない」
佐々木「あン…」
佐々木「いらないさ」
キョン「えらく焦るな」
佐々木「今日は僕が攻めてみようと思ってね」
キョン「ってもう脱いだのか」
佐々木「そら」
キョン「オウフ」
佐々木「いくよキョン…ふふ、可愛く鳴いてくれよ」
キョン「残念だがそれは出来ない」
佐々木「あン…」
205: ただいまあああああうおおおおお 2009/09/06(日) 16:44:23.75 ID:0C04Dx0b0
佐々木「また押し切られてしまった・・・」
キョン「時間だってよ」
佐々木「君もこの間が初めてだったはず・・・なぜこんなにも差が」
キョン「延長高そうだから早く出るぞ」
佐々木「僕としたことが思い切り喘いでしまった」
キョン「おーい」
佐々木「けどなんだろう・・・満足だよ・・・」
キョン「だから出るぞって」
佐々木「腰が立たないんだが」
キョン「・・・・・・」
キョン「時間だってよ」
佐々木「君もこの間が初めてだったはず・・・なぜこんなにも差が」
キョン「延長高そうだから早く出るぞ」
佐々木「僕としたことが思い切り喘いでしまった」
キョン「おーい」
佐々木「けどなんだろう・・・満足だよ・・・」
キョン「だから出るぞって」
佐々木「腰が立たないんだが」
キョン「・・・・・・」
206: >>204佐々木さんは出かける前に三回お風呂に入りました 2009/09/06(日) 16:49:45.19 ID:0C04Dx0b0
佐々木「すまないね」
キョン「気にするな」
佐々木「もう一軒いいかな」
キョン「どんだけ発情してるんだお前は」
佐々木「いや、違う。涼宮さんのところに行きたいと思ってるんだ」
キョン「・・・なんでだ」
佐々木「ただのお見舞いさ。深い意味は無い」
佐々木「君はわかりやすいんだ。僕と彼女の接触を避けよう避けようとしていただろう?」
佐々木「見舞いに行く時だってそうだ。絶対僕に話題は振らなかった」
佐々木「なぜだい?」
キョン「気にするな」
佐々木「もう一軒いいかな」
キョン「どんだけ発情してるんだお前は」
佐々木「いや、違う。涼宮さんのところに行きたいと思ってるんだ」
キョン「・・・なんでだ」
佐々木「ただのお見舞いさ。深い意味は無い」
佐々木「君はわかりやすいんだ。僕と彼女の接触を避けよう避けようとしていただろう?」
佐々木「見舞いに行く時だってそうだ。絶対僕に話題は振らなかった」
佐々木「なぜだい?」
209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 17:03:00.33 ID:0C04Dx0b0
キョン「なぜって・・・」
佐々木「後ろめたいのかい?それともまだ疑いが晴れていない?」
キョン「もう信用してるさ」
佐々木「なら罪悪感だね」
キョン「・・・そうだな」
佐々木「前にも言ったけれど、僕は彼女を敵だと思っていない」
佐々木「むしろ共感すら覚えるよ。いろいろな面でね」
佐々木「彼女の今は僕の未来かもしれないんだ」
佐々木「それを見舞うことすら、君は許してくれないのかい?」
キョン「佐々木・・・」
佐々木「心配いらない。君との関係は仮初さ。彼女が目覚めれば溶けて消える、そんな物さ」
佐々木「君が罪悪感を抱く必要なんて無いんだ。僕が勝手にしたことだからね。だから、いいだろう、キョン」
キョン「佐々木、俺は・・・いや、そうだな。悪かった。一緒に行こう」
佐々木「後ろめたいのかい?それともまだ疑いが晴れていない?」
キョン「もう信用してるさ」
佐々木「なら罪悪感だね」
キョン「・・・そうだな」
佐々木「前にも言ったけれど、僕は彼女を敵だと思っていない」
佐々木「むしろ共感すら覚えるよ。いろいろな面でね」
佐々木「彼女の今は僕の未来かもしれないんだ」
佐々木「それを見舞うことすら、君は許してくれないのかい?」
キョン「佐々木・・・」
佐々木「心配いらない。君との関係は仮初さ。彼女が目覚めれば溶けて消える、そんな物さ」
佐々木「君が罪悪感を抱く必要なんて無いんだ。僕が勝手にしたことだからね。だから、いいだろう、キョン」
キョン「佐々木、俺は・・・いや、そうだな。悪かった。一緒に行こう」
213: >>210知らんかった 2009/09/06(日) 17:19:34.51 ID:0C04Dx0b0
佐々木「・・・ドラマで見たのと同じだね」
キョン「そうだな」
佐々木「キョンは席を外してくれないか」
キョン「ああ、それは構わんが・・・どうするんだ?」
佐々木「二人で話がしたいだけさ。心配しなくても良いよ」
キョン「・・・終わったら呼べよ」
佐々木「くつくつ。どっちが心配なんだい?」
キョン「両方に決まってるだろ」
佐々木「・・・君は酷い人だ」
キョン「そういう性分だ・・・じゃあ俺は出とくぞ」
キョン「そうだな」
佐々木「キョンは席を外してくれないか」
キョン「ああ、それは構わんが・・・どうするんだ?」
佐々木「二人で話がしたいだけさ。心配しなくても良いよ」
キョン「・・・終わったら呼べよ」
佐々木「くつくつ。どっちが心配なんだい?」
キョン「両方に決まってるだろ」
佐々木「・・・君は酷い人だ」
キョン「そういう性分だ・・・じゃあ俺は出とくぞ」
215: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 17:34:25.84 ID:0C04Dx0b0
佐々木「彼は選ばないということの残酷さがわかってない」
佐々木「そう思わない?」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「もう邪魔な人達はいなくなった」
佐々木「寝たふりはもういいの」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「おはよう、涼宮さん」
佐々木「そう思わない?」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「もう邪魔な人達はいなくなった」
佐々木「寝たふりはもういいの」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「おはよう、涼宮さん」
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 17:38:27.94 ID:0C04Dx0b0
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「そうだと思ってた」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「時間は止まらないからね」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「彼を捕まえておくには、荒療治も必要よ」
佐々木「あなたの気持ちは凄く良くわかるわ」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「私とは違うカタチで体を張ったのね」
佐々木「けど安心して?彼はどうも、あなた一筋みたいだから」
佐々木「そろそろ、安心させてあげたら?」
佐々木「そうだと思ってた」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「時間は止まらないからね」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「彼を捕まえておくには、荒療治も必要よ」
佐々木「あなたの気持ちは凄く良くわかるわ」
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「私とは違うカタチで体を張ったのね」
佐々木「けど安心して?彼はどうも、あなた一筋みたいだから」
佐々木「そろそろ、安心させてあげたら?」
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 17:44:59.12 ID:0C04Dx0b0
ハルヒ「・・・・・・」
佐々木「私は帰るから。また会いましょう」
佐々木「今度はちゃんと、ね」
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「・・・終わったか」
佐々木「そうだね。終わったさ」
キョン「何を話して・・・いや、聞かないでおこう」
佐々木「女の子同士の会話に入ってくる物じゃないよ。それが賢明だ」
キョン「・・・泣いてるのか」
佐々木「拗ねてるのさ。本当にキョンは鈍感だね」
キョン「悪かったな。今日、泊まってくか?」
佐々木「今日は帰るよ・・・またいつかね」
佐々木「私は帰るから。また会いましょう」
佐々木「今度はちゃんと、ね」
ハルヒ「・・・・・・」
キョン「・・・終わったか」
佐々木「そうだね。終わったさ」
キョン「何を話して・・・いや、聞かないでおこう」
佐々木「女の子同士の会話に入ってくる物じゃないよ。それが賢明だ」
キョン「・・・泣いてるのか」
佐々木「拗ねてるのさ。本当にキョンは鈍感だね」
キョン「悪かったな。今日、泊まってくか?」
佐々木「今日は帰るよ・・・またいつかね」
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 17:53:21.73 ID:0C04Dx0b0
キョン「俺はなんで佐々木とあんなこと・・・」
キョン「わからんな、自分が」
キョン「ハルヒが帰ってきたら、俺は佐々木を自分から切るのか」
キョン「そんなことが・・・出来るのか?」
キョン「穴埋めだと思ってたんだがな。いつの間にか他の部分までしっかりカバーしやがって」
キョン「俺は・・・佐々木が好きなのか?ハルヒが好きなのか?」
キョン「・・・駄目な奴だ、俺は」
キョン「わからんな、自分が」
キョン「ハルヒが帰ってきたら、俺は佐々木を自分から切るのか」
キョン「そんなことが・・・出来るのか?」
キョン「穴埋めだと思ってたんだがな。いつの間にか他の部分までしっかりカバーしやがって」
キョン「俺は・・・佐々木が好きなのか?ハルヒが好きなのか?」
キョン「・・・駄目な奴だ、俺は」
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 17:57:09.70 ID:0C04Dx0b0
古泉「さて、どう見ます?」
朝倉「そうね、ちょっとこの場所一帯の情報を片っ端から検索してみるわ」
古泉「頼もしいですね。・・・長門さんを訪ねたら、あなたが出てきた時は驚きましたが」
朝倉「元々同居してたのよ。・・・待って、ヒットしたかも」
古泉「流石です。で、何があったんですか?」
朝倉「・・・これって」
古泉「だから何が」
朝倉「いや、もう少し探してみるわ。そんなはず無いもの」
古泉「・・・お任せします」
朝倉「そうね、ちょっとこの場所一帯の情報を片っ端から検索してみるわ」
古泉「頼もしいですね。・・・長門さんを訪ねたら、あなたが出てきた時は驚きましたが」
朝倉「元々同居してたのよ。・・・待って、ヒットしたかも」
古泉「流石です。で、何があったんですか?」
朝倉「・・・これって」
古泉「だから何が」
朝倉「いや、もう少し探してみるわ。そんなはず無いもの」
古泉「・・・お任せします」
222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:02:39.94 ID:0C04Dx0b0
キョン「ハルヒが起こした異変は、全部俺の決断で解決してきた」
キョン「今回の事故があいつによって起こされた物ならば、また俺が解決できるはずだ」
キョン「そうだろ、佐々木。そう信じていいんだろ」
キョン「俺は決めなきゃいけない」
キョン「ハルヒを待つか、佐々木と生きるか」
キョン「決めなくちゃいけない・・・んだが」
キョン「決められないだろ・・・そんなの・・・」
キョン「今回の事故があいつによって起こされた物ならば、また俺が解決できるはずだ」
キョン「そうだろ、佐々木。そう信じていいんだろ」
キョン「俺は決めなきゃいけない」
キョン「ハルヒを待つか、佐々木と生きるか」
キョン「決めなくちゃいけない・・・んだが」
キョン「決められないだろ・・・そんなの・・・」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:10:51.23 ID:0C04Dx0b0
ピリリリリリリ・・・
キョン「ん、電話か」
キョン「もしもし」
『あ、キョン。あたし。わかる?』
キョン「・・・その声。わかるさ」
『そっか・・・良かった』
キョン「帰ってきたんだな。ハルヒ」
『ん。心配かけてごめんね』
キョン「いいさ。こうして帰ってきてくれたんだからな」
『やだ、ちょっと何泣いてんのよ』
キョン「ばか、これはあれだ・・・いやすまん。泣いてる」
『それでね・・・今からちょっと病院来れないかな。話したいことがあるの』
キョン「ああ、わかった。まだ面会時間だしな」
『あと・・・佐々木さんも連れてきてくれない?』
キョン「佐々木を・・・?ああ、構わない、連絡してみる」
キョン「ん、電話か」
キョン「もしもし」
『あ、キョン。あたし。わかる?』
キョン「・・・その声。わかるさ」
『そっか・・・良かった』
キョン「帰ってきたんだな。ハルヒ」
『ん。心配かけてごめんね』
キョン「いいさ。こうして帰ってきてくれたんだからな」
『やだ、ちょっと何泣いてんのよ』
キョン「ばか、これはあれだ・・・いやすまん。泣いてる」
『それでね・・・今からちょっと病院来れないかな。話したいことがあるの』
キョン「ああ、わかった。まだ面会時間だしな」
『あと・・・佐々木さんも連れてきてくれない?』
キョン「佐々木を・・・?ああ、構わない、連絡してみる」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:14:11.11 ID:0C04Dx0b0
佐々木「涼宮さんの意識が戻ったって?」
キョン「ああ、それでお前にも話たいことがあるって」
佐々木「それで僕の家まで来たってわけかい」
キョン「ああ」
佐々木「僕は構わないよ。行こうじゃないか」
佐々木「キョンとの蜜月も終わりだ」
キョン「・・・行こうか」
佐々木「くつくつ、待たせるのも悪いしね」
キョン「ああ、それでお前にも話たいことがあるって」
佐々木「それで僕の家まで来たってわけかい」
キョン「ああ」
佐々木「僕は構わないよ。行こうじゃないか」
佐々木「キョンとの蜜月も終わりだ」
キョン「・・・行こうか」
佐々木「くつくつ、待たせるのも悪いしね」
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:20:16.13 ID:0C04Dx0b0
朝倉「嘘よ、嘘・・・そんなはず無いわ」
古泉「・・・客観的に、事実だけ言ってください」
朝倉「見つかったのは・・・情報改竄の痕跡よ」
古泉「情報改竄・・・というと」
朝倉「あの日、事故があったっていうのは大嘘」
朝倉「みんなそう思ってるだけなのよ、この犯人に思い込まされてる」
朝倉「ここであった本当の事件は、事故じゃなくて」
朝倉「傷害事件なの」
古泉「つまりどういうことですか」
朝倉「わかんないかなあ!私と同じような事が出来る人って何人もいる!?」
古泉「・・・これはなかなか絶望的な答えが見えてきましたね」
古泉「・・・客観的に、事実だけ言ってください」
朝倉「見つかったのは・・・情報改竄の痕跡よ」
古泉「情報改竄・・・というと」
朝倉「あの日、事故があったっていうのは大嘘」
朝倉「みんなそう思ってるだけなのよ、この犯人に思い込まされてる」
朝倉「ここであった本当の事件は、事故じゃなくて」
朝倉「傷害事件なの」
古泉「つまりどういうことですか」
朝倉「わかんないかなあ!私と同じような事が出来る人って何人もいる!?」
古泉「・・・これはなかなか絶望的な答えが見えてきましたね」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:28:11.63 ID:0C04Dx0b0
朝倉「涼宮さんはまだ意識不明。だとしたら次は誰?」
古泉「僕に心当たりがあります。今、彼が一番気にかけている相手が」
朝倉「私・・・今日ここの調査に行くこと言っちゃったわよ」
古泉「どうやら時間は無さそうですね。彼女を探す必要がありそうです」
古泉「しかし迂闊でした。恋敵は居ない方がいい、そう言ったのは僕だったのに」
古泉「彼の事が大好きで・・・手段を選ばない。そんな人がもう一人いたはずでした」
朝倉「もう・・・嘘だって言ってよ・・・長門さん・・・!」
古泉「僕に心当たりがあります。今、彼が一番気にかけている相手が」
朝倉「私・・・今日ここの調査に行くこと言っちゃったわよ」
古泉「どうやら時間は無さそうですね。彼女を探す必要がありそうです」
古泉「しかし迂闊でした。恋敵は居ない方がいい、そう言ったのは僕だったのに」
古泉「彼の事が大好きで・・・手段を選ばない。そんな人がもう一人いたはずでした」
朝倉「もう・・・嘘だって言ってよ・・・長門さん・・・!」
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:35:01.01 ID:0C04Dx0b0
キョン「着いたな」
佐々木「き、君は隣に女の子がいても構わず全力疾走するんだね」
キョン「すまん、つらいか?」
佐々木「少し、休ませて、ほしい、せめて、息が整うまで」
キョン「かまわんが、病室ついてからにしないか?椅子もあるし」
佐々木「膝が・・・膝がカクカク・・・」
キョン「よし、行こう」
佐々木「まっ・・・もう!」
佐々木「き、君は隣に女の子がいても構わず全力疾走するんだね」
キョン「すまん、つらいか?」
佐々木「少し、休ませて、ほしい、せめて、息が整うまで」
キョン「かまわんが、病室ついてからにしないか?椅子もあるし」
佐々木「膝が・・・膝がカクカク・・・」
キョン「よし、行こう」
佐々木「まっ・・・もう!」
240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:40:02.18 ID:0C04Dx0b0
キョン「ハルヒ!つれて来たぞ!」
佐々木「・・・キョン。この現状はどういうことだい」
キョン「ハルヒ・・・寝てる?どういうことだ・・・?」
佐々木「電話があったんじゃ・・・?」
キョン「確かにハルヒの声だった。間違えるはずがない」
佐々木「じゃあ彼女は今普通に眠っている?」
キョン「ならあの嫌なチューブは必要ないだろう」
佐々木「・・・どういうことだろう
キョン「まさか、また何か起こるのか?」
佐々木「・・・キョン。この現状はどういうことだい」
キョン「ハルヒ・・・寝てる?どういうことだ・・・?」
佐々木「電話があったんじゃ・・・?」
キョン「確かにハルヒの声だった。間違えるはずがない」
佐々木「じゃあ彼女は今普通に眠っている?」
キョン「ならあの嫌なチューブは必要ないだろう」
佐々木「・・・どういうことだろう
キョン「まさか、また何か起こるのか?」
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:43:22.52 ID:0C04Dx0b0
佐々木「僕は彼女はわざと眠っているものだと思っていたよ」
キョン「どういうことだ?」
佐々木「直感だけどね・・・君の気を引くだとか、そういう目的なんじゃないかって」
キョン「・・・・・・」
佐々木「だけど違ったみたいだ。今の彼女の顔は・・・もう死んでいるような・・・」
キョン「じゃあ、俺に電話してきたのは誰なんだよ」
キョン「・・・佐々木?おい、どうし・・・」
キョン「どういうことだ?」
佐々木「直感だけどね・・・君の気を引くだとか、そういう目的なんじゃないかって」
キョン「・・・・・・」
佐々木「だけど違ったみたいだ。今の彼女の顔は・・・もう死んでいるような・・・」
キョン「じゃあ、俺に電話してきたのは誰なんだよ」
キョン「・・・佐々木?おい、どうし・・・」
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:48:55.00 ID:0C04Dx0b0
長門「・・・・・・」
キョン「長門・・・?佐々木は・・・」
キョン「そこに倒れてるのは佐々木か?お前が、やったのか?」
長門「あなたが好き」
古泉「つまり、長門さんは仕損じたわけですね?」
朝倉「恐らくね。ただ涼宮さんは・・・うれしかったんだと思うの。自分のために苦心してくれるキョン君を見て」
古泉「意識があったんですね」
朝倉「動けなかった程度でしょうね。それで・・・彼女は自分の意識が戻らなければいいのに、そう願った」
古泉「意識を失っている間に佐々木さんが彼にアプローチし・・・上手くいってしまった」
朝倉「長門さんは普段物静かだけど、実は激情家なの。まだ無事だといいけど」
キョン「長門・・・?佐々木は・・・」
キョン「そこに倒れてるのは佐々木か?お前が、やったのか?」
長門「あなたが好き」
古泉「つまり、長門さんは仕損じたわけですね?」
朝倉「恐らくね。ただ涼宮さんは・・・うれしかったんだと思うの。自分のために苦心してくれるキョン君を見て」
古泉「意識があったんですね」
朝倉「動けなかった程度でしょうね。それで・・・彼女は自分の意識が戻らなければいいのに、そう願った」
古泉「意識を失っている間に佐々木さんが彼にアプローチし・・・上手くいってしまった」
朝倉「長門さんは普段物静かだけど、実は激情家なの。まだ無事だといいけど」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 18:53:40.59 ID:0C04Dx0b0
古泉「病院に向かった方がいいかもしれません」
朝倉「どうして?キョン君の家の方が近いわよ?」
古泉「彼女はいつも完璧な仕事をします。止めを刺し損ねた涼宮さんを放って置くとは思えない」
朝倉「なるほど・・・病院に呼び出せばいわけね、二人とも」
古泉「ここから病院までは少し距離があります。お願いできますか」
朝倉「やってみる」
キョン「お前がハルヒもやったのか」
長門「そう。意識さえなくなればいいと思っていた」
長門「でもあなたは私に振り向いてくれなかった」
長門「これで、私だけ。あなたの一番は、私」
キョン「長門・・・」
朝倉「どうして?キョン君の家の方が近いわよ?」
古泉「彼女はいつも完璧な仕事をします。止めを刺し損ねた涼宮さんを放って置くとは思えない」
朝倉「なるほど・・・病院に呼び出せばいわけね、二人とも」
古泉「ここから病院までは少し距離があります。お願いできますか」
朝倉「やってみる」
キョン「お前がハルヒもやったのか」
長門「そう。意識さえなくなればいいと思っていた」
長門「でもあなたは私に振り向いてくれなかった」
長門「これで、私だけ。あなたの一番は、私」
キョン「長門・・・」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 19:08:16.39 ID:0C04Dx0b0
一週間後
キョン「ハルヒだけじゃなく、佐々木の意識も戻らない」
キョン「交通事故がそんなに頻繁にあるものなのか?」
キョン「だが、佐々木の事故現場は俺も見た・・・事実だ」
キョン「事実は受け止めなきゃならない」
キョン「わかってても・・・つらいな・・・」
キョン「今日も二人の見舞いに付き合ってくれるか?」
長門「・・・構わない」
キョン「ありがとうな」
完
キョン「ハルヒだけじゃなく、佐々木の意識も戻らない」
キョン「交通事故がそんなに頻繁にあるものなのか?」
キョン「だが、佐々木の事故現場は俺も見た・・・事実だ」
キョン「事実は受け止めなきゃならない」
キョン「わかってても・・・つらいな・・・」
キョン「今日も二人の見舞いに付き合ってくれるか?」
長門「・・・構わない」
キョン「ありがとうな」
完
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 20:46:30.64 ID:0C04Dx0b0
たろいも
今から書きます
なんかハルヒエンドが人気なんでそっちから
あとお腹痛い
今から書きます
なんかハルヒエンドが人気なんでそっちから
あとお腹痛い
283: >>281時点で既にトイレにいた俺 2009/09/06(日) 21:01:29.39 ID:0C04Dx0b0
佐々木「私とは違うカタチで体を張ったのね」
佐々木「けど安心して?彼はどうも、あなた一筋みたいだから」
佐々木「そろそろ、安心させてあげたら?」
佐々木「なんて・・・言っても仕方ないんだけど」
キョン「・・・終わったか」
佐々木「思っていたより綺麗な寝顔だったよ」
キョン「外傷は無いらしいからな」
佐々木「悪夢のような偶然だね」
キョン「ああ。まるで悪夢だ」
佐々木「僕が素直になった切欠は悪夢か。これはまた面白いね」
キョン「・・・なあ、佐々木」
佐々木「けど安心して?彼はどうも、あなた一筋みたいだから」
佐々木「そろそろ、安心させてあげたら?」
佐々木「なんて・・・言っても仕方ないんだけど」
キョン「・・・終わったか」
佐々木「思っていたより綺麗な寝顔だったよ」
キョン「外傷は無いらしいからな」
佐々木「悪夢のような偶然だね」
キョン「ああ。まるで悪夢だ」
佐々木「僕が素直になった切欠は悪夢か。これはまた面白いね」
キョン「・・・なあ、佐々木」
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 21:07:58.65 ID:0C04Dx0b0
佐々木「なんだい」
キョン「あの日、なんでお前はその・・・俺と」
佐々木「君が辛そうだったから」
キョン「けど普通あんな慰め方しないだろ」
佐々木「不満かい?」
キョン「少しな。初めてはちゃんとした方がいい。古い考えかもしれんけどな」
佐々木「やっぱり優しいね。けれど、あれで良かったと思ってるよ」
佐々木「僕は涼宮さんには勝てない。いろんな面でね」
佐々木「彼女の事を忘れさせられるぐらい、僕の存在がキョンの中で大きければよかったんだけれど」
佐々木「僕は君の中で、ただの友人に過ぎなかった。残った手段は一つだけさ」
佐々木「涼宮さんには決して出来ない方法で、君に頼られたかった。それだけのことさ」
キョン「あの日、なんでお前はその・・・俺と」
佐々木「君が辛そうだったから」
キョン「けど普通あんな慰め方しないだろ」
佐々木「不満かい?」
キョン「少しな。初めてはちゃんとした方がいい。古い考えかもしれんけどな」
佐々木「やっぱり優しいね。けれど、あれで良かったと思ってるよ」
佐々木「僕は涼宮さんには勝てない。いろんな面でね」
佐々木「彼女の事を忘れさせられるぐらい、僕の存在がキョンの中で大きければよかったんだけれど」
佐々木「僕は君の中で、ただの友人に過ぎなかった。残った手段は一つだけさ」
佐々木「涼宮さんには決して出来ない方法で、君に頼られたかった。それだけのことさ」
285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 21:14:06.41 ID:0C04Dx0b0
キョン「・・・そうか」
佐々木「僕は結構歪んでいてね。こんな卑屈な考え方しかできないんだ」
キョン「そんなこと・・・」
佐々木「けど君には理解できなかっただろう?普通とは乖離しているのさ、思考すらもね」
キョン「・・・悪い。今日は帰るわ」
佐々木「またいずれ、ね」
キョン「ああ、またな」
佐々木「・・・涼宮さんが本当に羨ましいね」
佐々木「あの日僕としてくれたのは、何も出来なくて泣きそうだった僕を慰めるため」
佐々木「慰めようとして、結局慰められたのは僕だったわけさ」
佐々木「君は無意識にそういうことが出来る。本当に素晴らしいと思うよ」
佐々木「けど、今日でお別れだ。僕達はただの友人に戻る・・・最後の思い出に、付き合ってくれてありがとう」
佐々木「じゃあね、キョン」
佐々木「僕は結構歪んでいてね。こんな卑屈な考え方しかできないんだ」
キョン「そんなこと・・・」
佐々木「けど君には理解できなかっただろう?普通とは乖離しているのさ、思考すらもね」
キョン「・・・悪い。今日は帰るわ」
佐々木「またいずれ、ね」
キョン「ああ、またな」
佐々木「・・・涼宮さんが本当に羨ましいね」
佐々木「あの日僕としてくれたのは、何も出来なくて泣きそうだった僕を慰めるため」
佐々木「慰めようとして、結局慰められたのは僕だったわけさ」
佐々木「君は無意識にそういうことが出来る。本当に素晴らしいと思うよ」
佐々木「けど、今日でお別れだ。僕達はただの友人に戻る・・・最後の思い出に、付き合ってくれてありがとう」
佐々木「じゃあね、キョン」
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 21:19:21.47 ID:0C04Dx0b0
古泉「昨日はどうでした?」
キョン「結局あんまり遊べなかったな」
古泉「それは残念です。が、良いニュースもありますよ」
キョン「なんだそれは」
古泉「部室に行ってみてください」
キョン「サプライズパーティーでもあるのか」
古泉「まあ、そんなところです」
キョン「部室か、一週間振りだな」
長門「正確には八日と十二時間三十八分20秒振り」
キョン「おま・・・長門!」
長門「ただいま」
キョン「結局あんまり遊べなかったな」
古泉「それは残念です。が、良いニュースもありますよ」
キョン「なんだそれは」
古泉「部室に行ってみてください」
キョン「サプライズパーティーでもあるのか」
古泉「まあ、そんなところです」
キョン「部室か、一週間振りだな」
長門「正確には八日と十二時間三十八分20秒振り」
キョン「おま・・・長門!」
長門「ただいま」
290: >>288消滅覚悟で隠匿してます 2009/09/06(日) 21:25:19.70 ID:0C04Dx0b0
キョン「今までどこ行ってたんだ」
長門「家」
キョン「家って・・・」
長門「朝倉涼子に全権の移行が完了した。今、私はただのバックアップ」
長門「よって、情報統合思念体への報告義務も無くなった」
キョン「つまり・・・どういうことだ?」
長門「つまり、今の私は情報統合思念体に観測されずに様々な行動が取れるということ」
キョン「あー・・・すまん、それでどうしたんだ」
長門「・・・つまり、私もあなたに協力できるということ」
キョン「ほ、本当か!」
長門「事実」
キョン「ははは・・・ありがとう!ありがとうな長門!」
長門「苦しい。出来ればもう少し圧力を下げて欲しい」
長門「家」
キョン「家って・・・」
長門「朝倉涼子に全権の移行が完了した。今、私はただのバックアップ」
長門「よって、情報統合思念体への報告義務も無くなった」
キョン「つまり・・・どういうことだ?」
長門「つまり、今の私は情報統合思念体に観測されずに様々な行動が取れるということ」
キョン「あー・・・すまん、それでどうしたんだ」
長門「・・・つまり、私もあなたに協力できるということ」
キョン「ほ、本当か!」
長門「事実」
キョン「ははは・・・ありがとう!ありがとうな長門!」
長門「苦しい。出来ればもう少し圧力を下げて欲しい」
291: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 21:28:57.60 ID:0C04Dx0b0
古泉「驚いたでしょう」
キョン「そりゃ驚くさ。どうやって連絡取ったんだ?」
古泉「彼女が自分から連絡してきたんです。朝倉さんと一緒にね」
古泉「どうやら例の事件があった翌日から既に手続きをしていたようです」
キョン「流石長門だな」
古泉「とにかく、これでSOS団集合完了ですね」
キョン「ああ、そうだな」
古泉「手始めに今日の放課後、事故現場に向かってみようと思うのですが?」
キョン「そうだな。見舞いはその後でもいいだろう」
古泉「なにかわかるといいですね」
キョン「そりゃ驚くさ。どうやって連絡取ったんだ?」
古泉「彼女が自分から連絡してきたんです。朝倉さんと一緒にね」
古泉「どうやら例の事件があった翌日から既に手続きをしていたようです」
キョン「流石長門だな」
古泉「とにかく、これでSOS団集合完了ですね」
キョン「ああ、そうだな」
古泉「手始めに今日の放課後、事故現場に向かってみようと思うのですが?」
キョン「そうだな。見舞いはその後でもいいだろう」
古泉「なにかわかるといいですね」
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 21:34:32.19 ID:0C04Dx0b0
長門「ここ」
古泉「・・・なるほど、確かにスリップした痕がありますね」
キョン「ドライバーは逃げたそうだ・・・所謂轢き逃げだな」
長門「少し調べてみる」
キョン「期待してるぞ」
長門「・・・・・・」
キョン「・・・・・・」
古泉「・・・・・・」
長門「なんの痕跡も発見できない」
キョン「・・・バックアップ化は性能が落ちるのか?」
長門「確かにそう。けれどこの場合関係ない」
古泉「・・・なるほど、確かにスリップした痕がありますね」
キョン「ドライバーは逃げたそうだ・・・所謂轢き逃げだな」
長門「少し調べてみる」
キョン「期待してるぞ」
長門「・・・・・・」
キョン「・・・・・・」
古泉「・・・・・・」
長門「なんの痕跡も発見できない」
キョン「・・・バックアップ化は性能が落ちるのか?」
長門「確かにそう。けれどこの場合関係ない」
294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 21:38:54.07 ID:0C04Dx0b0
古泉「どういうことでしょう」
長門「この場に存在するのは、あるべき痕跡だけ」
長門「何らかの力が働いた形跡は存在しない」
キョン「どういうことだ?」
長門「涼宮ハルヒの事故は何の能力も関与していない、全くの偶然であるということ」
キョン「なっ・・・」
古泉「これは・・・どうしたもんでしょうね・・・」
長門「私たちが探している犯人などいない。轢き逃げ犯が一人存在するのみ」
長門「彼女の意識が戻らないのも、恐らく本当に事故の衝撃のせい」
キョン「じゃあ、あいつを助けることは・・・?」
長門「バックアップの権限では、やはり彼女自体に影響を及ぼすことは出来ない」
キョン「手段は・・・純粋に医療技術だけだってのか」
古泉「そういうことに、なりますね・・・」
長門「この場に存在するのは、あるべき痕跡だけ」
長門「何らかの力が働いた形跡は存在しない」
キョン「どういうことだ?」
長門「涼宮ハルヒの事故は何の能力も関与していない、全くの偶然であるということ」
キョン「なっ・・・」
古泉「これは・・・どうしたもんでしょうね・・・」
長門「私たちが探している犯人などいない。轢き逃げ犯が一人存在するのみ」
長門「彼女の意識が戻らないのも、恐らく本当に事故の衝撃のせい」
キョン「じゃあ、あいつを助けることは・・・?」
長門「バックアップの権限では、やはり彼女自体に影響を及ぼすことは出来ない」
キョン「手段は・・・純粋に医療技術だけだってのか」
古泉「そういうことに、なりますね・・・」
296: >>295ほら・・・宇宙だし・・・ 2009/09/06(日) 21:47:59.88 ID:0C04Dx0b0
古泉「考えてみれば、全ての事件が解決できた今までの方がおかしかったんですよ」
古泉「我々は人間です。長門さんだって、涼宮さんだって」
古泉「出来ないことがあるのが普通なんですよ」
キョン「・・・そうかもしれんな」
長門「・・・謝罪する」
キョン「お前が謝ることじゃない。俺たちは・・・そろそろ抜け出すべきだったんだ」
キョン「楽しかったもんでな、ついつい忘れちまってた」
キョン「昔は俺も、不思議なんてそうそう無いって言い切ってたんだ」
キョン「いつの間にか不思議前提の考え方になってるなんてな」
キョン「・・・この世界は不思議に溢れている。だけど、それ以上に普通が氾濫してるんだ」
キョン「そういう常識を、取り戻すべきなんだろう」
古泉「我々は人間です。長門さんだって、涼宮さんだって」
古泉「出来ないことがあるのが普通なんですよ」
キョン「・・・そうかもしれんな」
長門「・・・謝罪する」
キョン「お前が謝ることじゃない。俺たちは・・・そろそろ抜け出すべきだったんだ」
キョン「楽しかったもんでな、ついつい忘れちまってた」
キョン「昔は俺も、不思議なんてそうそう無いって言い切ってたんだ」
キョン「いつの間にか不思議前提の考え方になってるなんてな」
キョン「・・・この世界は不思議に溢れている。だけど、それ以上に普通が氾濫してるんだ」
キョン「そういう常識を、取り戻すべきなんだろう」
299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 22:04:04.58 ID:0C04Dx0b0
キョン「俺・・・ハルヒの親御さんに話してみるわ」
古泉「なにをです?」
キョン「ああ、これからハルヒの世話、任せてもらえないかなと思ってな」
古泉「・・・そうですか。何かあればお手伝いしますよ」
長門「私も」
キョン「ありがとうな。・・・だけど、これは俺がやらなきゃいけない気がするんだ」
キョン「あいつが目を覚ましたとき、俺がすぐ側に居られるように」
古泉「お見舞いには行きますよ。行ける限り毎日」
古泉「あなたのクラスのお友達や、朝比奈さんや鶴屋さんも連れて」
キョン「そうだな。それが・・・いいな」
古泉「では、院長に連絡しておきます。あなたが面会時間外でも彼女に会いに行ける様に」
古泉「なにをです?」
キョン「ああ、これからハルヒの世話、任せてもらえないかなと思ってな」
古泉「・・・そうですか。何かあればお手伝いしますよ」
長門「私も」
キョン「ありがとうな。・・・だけど、これは俺がやらなきゃいけない気がするんだ」
キョン「あいつが目を覚ましたとき、俺がすぐ側に居られるように」
古泉「お見舞いには行きますよ。行ける限り毎日」
古泉「あなたのクラスのお友達や、朝比奈さんや鶴屋さんも連れて」
キョン「そうだな。それが・・・いいな」
古泉「では、院長に連絡しておきます。あなたが面会時間外でも彼女に会いに行ける様に」
302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 22:15:33.40 ID:0C04Dx0b0
佐々木「やあ、久しぶりだねキョン」
キョン「佐々木か、久しぶりだな」
佐々木「君が放課後ここに通っているって話を聞いてね」
キョン「そうだな・・・お前と会う暇も無かった」
佐々木「ずっとこうしてるのかい?」
キョン「まあな、夜までは。間接動かしてやったり、何回か体の向き変えてやったり」
佐々木「大変だね」
キョン「そうでもないさ。こんなことしか出来ないんだしな」
佐々木「・・・キョン、涼宮さんが目を覚ましたらどうするんだい」
キョン「どうって・・・さあな。わからん」
佐々木「僕とした事は全て言うのかい?」
キョン「聞かれればな」
佐々木「・・・そう、か」
キョン「佐々木か、久しぶりだな」
佐々木「君が放課後ここに通っているって話を聞いてね」
キョン「そうだな・・・お前と会う暇も無かった」
佐々木「ずっとこうしてるのかい?」
キョン「まあな、夜までは。間接動かしてやったり、何回か体の向き変えてやったり」
佐々木「大変だね」
キョン「そうでもないさ。こんなことしか出来ないんだしな」
佐々木「・・・キョン、涼宮さんが目を覚ましたらどうするんだい」
キョン「どうって・・・さあな。わからん」
佐々木「僕とした事は全て言うのかい?」
キョン「聞かれればな」
佐々木「・・・そう、か」
304: >>300生きろ 2009/09/06(日) 22:22:09.48 ID:0C04Dx0b0
佐々木「今日はね、キョンにお別れを言いに来たんだ」
キョン「お別れって・・・どういうことだ?」
佐々木「単純な話さ。僕が居れば涼宮さんに眠っていた間のことを聞かれるかもしれないだろう?」
佐々木「それでキョンが困るのは耐えられない。だから僕はどこか遠くへ行こうと思ってね」
キョン「そうか」
佐々木「案外淡白なんだね。まあそれもいいさ」
キョン「またいつか戻ってきたらな、ちゃんとデートくらいしよう」
佐々木「くつくつ、それは楽しみだ。じゃあ、僕はもう行こう」
佐々木「最後にキョン、私はあなたが大好きでした」
キョン「・・・俺も、好きだったよ」
キョン「お別れって・・・どういうことだ?」
佐々木「単純な話さ。僕が居れば涼宮さんに眠っていた間のことを聞かれるかもしれないだろう?」
佐々木「それでキョンが困るのは耐えられない。だから僕はどこか遠くへ行こうと思ってね」
キョン「そうか」
佐々木「案外淡白なんだね。まあそれもいいさ」
キョン「またいつか戻ってきたらな、ちゃんとデートくらいしよう」
佐々木「くつくつ、それは楽しみだ。じゃあ、僕はもう行こう」
佐々木「最後にキョン、私はあなたが大好きでした」
キョン「・・・俺も、好きだったよ」
306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 22:26:22.57 ID:0C04Dx0b0
佐々木「最後まで酷い人だね・・・すっぱり切ってくれれば困らなくてすむのに」
佐々木「まあいいわ。もう会うことはないだろうし。・・・橘には行き先言っておいたほうがいいかな」
佐々木「楽しかったなあ、キョンと一緒に居るときは本当に楽しかった」
佐々木「鈍感で、妙なとこ律儀で、優しくて」
佐々木「好きになれて、よかったな」
ハルヒ「・・・キョン?」
佐々木「まあいいわ。もう会うことはないだろうし。・・・橘には行き先言っておいたほうがいいかな」
佐々木「楽しかったなあ、キョンと一緒に居るときは本当に楽しかった」
佐々木「鈍感で、妙なとこ律儀で、優しくて」
佐々木「好きになれて、よかったな」
ハルヒ「・・・キョン?」
308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 22:31:58.96 ID:0C04Dx0b0
キョン「あ・・・?」
キョン「今、お前・・・しゃべっ・・・」
キョン「ハルヒ!帰ってきたのか!」
キョン「っと、ああ、呼吸器のせいで喋れないんだな。今先生呼んでくるから!」
医師「うん、大丈夫。呼吸器と、あと点滴外してあげて」
キョン「ありがとうございます!」
医師「僕達は何もしてないよ。何かしたというなら、それは君か、君の周りの誰かさ」
医師「届いたんだろうね。信心と決意が。空の上まで。神様は試練を乗り越えた人間には甘いんだ」
キョン「・・・はい、そうですね」
医師「まあ、検査があるから退院は明日以降だけど・・・少しなら話ても大丈夫だろう」
医師「体力落ちてるから、長時間は無理だからね。気をつけて」
キョン「わかりました。・・・ありがとうございます」
医師「お礼を言うなら君か、僕以外の誰かにね。じゃ、僕はこれで」
キョン「今、お前・・・しゃべっ・・・」
キョン「ハルヒ!帰ってきたのか!」
キョン「っと、ああ、呼吸器のせいで喋れないんだな。今先生呼んでくるから!」
医師「うん、大丈夫。呼吸器と、あと点滴外してあげて」
キョン「ありがとうございます!」
医師「僕達は何もしてないよ。何かしたというなら、それは君か、君の周りの誰かさ」
医師「届いたんだろうね。信心と決意が。空の上まで。神様は試練を乗り越えた人間には甘いんだ」
キョン「・・・はい、そうですね」
医師「まあ、検査があるから退院は明日以降だけど・・・少しなら話ても大丈夫だろう」
医師「体力落ちてるから、長時間は無理だからね。気をつけて」
キョン「わかりました。・・・ありがとうございます」
医師「お礼を言うなら君か、僕以外の誰かにね。じゃ、僕はこれで」
309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 22:43:23.19 ID:0C04Dx0b0
キョン「ハルヒ、今どういう状況か、わかるか?」
ハルヒ「ん、ちょっと、わかんない」
キョン「無理して喋らなくていい。俺が説明するから」
キョン「お前、今まで意識不明だったんだよ。事故の後遺症でな」
ハルヒ「事故・・・それは覚えてる」
キョン「あれからもう二週間過ぎちまった。半月眠ってたんだお前は」
ハルヒ「半月・・・嘘・・・」
ハルヒ「あたし・・・誰かに呼ばれて・・・それで・・・」
キョン「誰か・・・俺か?」
ハルヒ「ん、違うの。女の人だった・・・誰かな、わかんないけど」
キョン「女・・・朝比奈さんか?長門?2人ともよく見舞いに来てくれてたぞ」
ハルヒ「有希やみくるちゃんじゃ無かったのよ、誰なんだろう・・・」
キョン「おいおい、大丈夫か?他にここに来た女って言ったら・・・あ」
ハルヒ「誰かいるの?」
ハルヒ「ん、ちょっと、わかんない」
キョン「無理して喋らなくていい。俺が説明するから」
キョン「お前、今まで意識不明だったんだよ。事故の後遺症でな」
ハルヒ「事故・・・それは覚えてる」
キョン「あれからもう二週間過ぎちまった。半月眠ってたんだお前は」
ハルヒ「半月・・・嘘・・・」
ハルヒ「あたし・・・誰かに呼ばれて・・・それで・・・」
キョン「誰か・・・俺か?」
ハルヒ「ん、違うの。女の人だった・・・誰かな、わかんないけど」
キョン「女・・・朝比奈さんか?長門?2人ともよく見舞いに来てくれてたぞ」
ハルヒ「有希やみくるちゃんじゃ無かったのよ、誰なんだろう・・・」
キョン「おいおい、大丈夫か?他にここに来た女って言ったら・・・あ」
ハルヒ「誰かいるの?」
310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 22:50:30.19 ID:0C04Dx0b0
キョン「多分あいつだ。というか他に考えられん」
ハルヒ「ちょっと、誰よ」
キョン「・・・俺が知ってる人間の中で、一番優しい奴だよ」
ハルヒ「ふぅん・・・なんだか疲れたわ、話してるだけなのに」
キョン「二週間も寝っぱなしなんだ、そりゃ鈍ってるだろう。どうする?今日はもう寝るか?」
ハルヒ「ん、そうする・・・おやすみ、キョン」
キョン「おやすみ、ハルヒ」
佐々木「熱海でも行こうかな・・・沖縄も行ってみたいね」
ハルヒ「ちょっと、誰よ」
キョン「・・・俺が知ってる人間の中で、一番優しい奴だよ」
ハルヒ「ふぅん・・・なんだか疲れたわ、話してるだけなのに」
キョン「二週間も寝っぱなしなんだ、そりゃ鈍ってるだろう。どうする?今日はもう寝るか?」
ハルヒ「ん、そうする・・・おやすみ、キョン」
キョン「おやすみ、ハルヒ」
佐々木「熱海でも行こうかな・・・沖縄も行ってみたいね」
311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 22:58:43.36 ID:0C04Dx0b0
キョン「おいハルヒ!まだか!」
ハルヒ「うるさいわね!やってるわよ!女の子は支度に時間がかかるのよ!」
キョン「かかりすぎだ!もう始まるぞ!ほら早くしろって!」
ハルヒ「わかったわよもう!ちょ、裾長くて歩きにくいわこれ」
キョン「ええいこっちこい!」
ハルヒ「・・・あんたって意外と力あるのね」
キョン「いらんことはいい!しがみついてろよ!」
ハルヒ「・・・うん」
谷口「おいおい、お姫様だっこで入場かよ、かっこいいぜ畜生!」
国木田「ちょっとうるさいよ谷口」
朝比奈「・・・綺麗ですね、涼宮さん」
鶴屋「んー白が似あう女だねぇ」
長門「・・・ビューティフル」
朝倉「長門さんも着れるかもよ、もしかすると」
ハルヒ「うるさいわね!やってるわよ!女の子は支度に時間がかかるのよ!」
キョン「かかりすぎだ!もう始まるぞ!ほら早くしろって!」
ハルヒ「わかったわよもう!ちょ、裾長くて歩きにくいわこれ」
キョン「ええいこっちこい!」
ハルヒ「・・・あんたって意外と力あるのね」
キョン「いらんことはいい!しがみついてろよ!」
ハルヒ「・・・うん」
谷口「おいおい、お姫様だっこで入場かよ、かっこいいぜ畜生!」
国木田「ちょっとうるさいよ谷口」
朝比奈「・・・綺麗ですね、涼宮さん」
鶴屋「んー白が似あう女だねぇ」
長門「・・・ビューティフル」
朝倉「長門さんも着れるかもよ、もしかすると」
313: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:04:46.22 ID:0C04Dx0b0
「えー本日はお日柄もよくー・・・」
ハルヒ「この手の挨拶って退屈よね・・・あんたの上司つまんないわ!」
キョン「部長に失礼なこと言うなよ、絶対だぞ」
古泉「ふふっ、あの2人は相変わらずですね」
佐々木「お招きいただきありがとうございます」
古泉「かしこまらないでください。当然の事をしたまでです。・・・聞きたいこともありましたし」
佐々木「そうかい、じゃあいつものでいかせてもらうよ」
古泉「昔を思い出しますよ」
佐々木「で、聞きたいことって・・・何かな?」
ハルヒ「この手の挨拶って退屈よね・・・あんたの上司つまんないわ!」
キョン「部長に失礼なこと言うなよ、絶対だぞ」
古泉「ふふっ、あの2人は相変わらずですね」
佐々木「お招きいただきありがとうございます」
古泉「かしこまらないでください。当然の事をしたまでです。・・・聞きたいこともありましたし」
佐々木「そうかい、じゃあいつものでいかせてもらうよ」
古泉「昔を思い出しますよ」
佐々木「で、聞きたいことって・・・何かな?」
314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:09:38.37 ID:0C04Dx0b0
古泉「六年前のあの日、涼宮さんが目を覚ましたあの日です」
古泉「長門さんが小規模ながら情報爆発を観測しています」
佐々木「それで、何が言いたいんだい?」
古泉「・・・あの事件、涼宮さんの意識が無かったことで彼女を治せる人間はいないと思われていました」
古泉「逆に言えば、涼宮さん本人ならあの状況をなんとか出来たはずだ、と言う事です」
古泉「つまり・・・涼宮さんと同じ能力を持った人間がもう一人居れば、彼女は容易に目を覚ませた」
佐々木「・・・それで?」
古泉「あなたは、願望を実現する能力を持っているのではないですか?」
佐々木「・・・・・・」
古泉「あなたの能力がなにかの切欠で開花していたとすれば、ありえない話ではないはずです」
古泉「長門さんが小規模ながら情報爆発を観測しています」
佐々木「それで、何が言いたいんだい?」
古泉「・・・あの事件、涼宮さんの意識が無かったことで彼女を治せる人間はいないと思われていました」
古泉「逆に言えば、涼宮さん本人ならあの状況をなんとか出来たはずだ、と言う事です」
古泉「つまり・・・涼宮さんと同じ能力を持った人間がもう一人居れば、彼女は容易に目を覚ませた」
佐々木「・・・それで?」
古泉「あなたは、願望を実現する能力を持っているのではないですか?」
佐々木「・・・・・・」
古泉「あなたの能力がなにかの切欠で開花していたとすれば、ありえない話ではないはずです」
316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:18:51.86 ID:0C04Dx0b0
佐々木「切欠があったとするなら、キョンへの気持ちがはっきりしたことかな」
佐々木「あれから僕のやることはなんでも上手く行ったよ」
古泉「だったら何故、涼宮さんを助けなかったんです?」
佐々木「君が言ったんだろう?彼女は・・・恋敵だったからね」
佐々木「けれど、人は大人になるものなのさ。僕は初めての失恋を味わって、それと引き換えに彼女を呼び戻した」
佐々木「と、こういうわけです」
古泉「あなたは・・・神になるつもりは無いんですか?」
佐々木「ある、と言ったらどうします?」
古泉「どうもしません。ただ、興味があっただけです」
佐々木「興味ありませんね、そんな物」
古泉「世界が欲しくないと?」
佐々木「世界なんて、私の目で見えて、足で行ける範囲で十分です。人間は、その中でこそ本領を発揮するんだと思います」
古泉「・・・難しい話ですね」
佐々木「いろいろ旅しましたから。見解だけは広いんですよ」
佐々木「あれから僕のやることはなんでも上手く行ったよ」
古泉「だったら何故、涼宮さんを助けなかったんです?」
佐々木「君が言ったんだろう?彼女は・・・恋敵だったからね」
佐々木「けれど、人は大人になるものなのさ。僕は初めての失恋を味わって、それと引き換えに彼女を呼び戻した」
佐々木「と、こういうわけです」
古泉「あなたは・・・神になるつもりは無いんですか?」
佐々木「ある、と言ったらどうします?」
古泉「どうもしません。ただ、興味があっただけです」
佐々木「興味ありませんね、そんな物」
古泉「世界が欲しくないと?」
佐々木「世界なんて、私の目で見えて、足で行ける範囲で十分です。人間は、その中でこそ本領を発揮するんだと思います」
古泉「・・・難しい話ですね」
佐々木「いろいろ旅しましたから。見解だけは広いんですよ」
317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:23:48.70 ID:0C04Dx0b0
古泉「おかげで結婚式の招待状も届きませんでしたしね」
佐々木「古泉さんが探してくれたじゃないですか」
古泉「大変でしたよ。ものすごく」
佐々木「ごめんなさい・・・あ、2人が挨拶しますよ、ほら」
古泉「ちゃんと出来ますかね」
キョン「あー、ごほん。本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます」
キョン「実は本当にギリギリまで連絡先がわからず、本来なら新郎の友人としてスピーチをするのは谷口ではなくこの人だった、という人が居ます」
キョン「佐々木、こっち来い」
佐々木「えっ」
古泉「御氏名ですよ」
佐々木「古泉さんが探してくれたじゃないですか」
古泉「大変でしたよ。ものすごく」
佐々木「ごめんなさい・・・あ、2人が挨拶しますよ、ほら」
古泉「ちゃんと出来ますかね」
キョン「あー、ごほん。本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます」
キョン「実は本当にギリギリまで連絡先がわからず、本来なら新郎の友人としてスピーチをするのは谷口ではなくこの人だった、という人が居ます」
キョン「佐々木、こっち来い」
佐々木「えっ」
古泉「御氏名ですよ」
318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:31:06.01 ID:0C04Dx0b0
キョン「実はこの佐々木女史、僕達の恩人でありましてー」
キョン「今日この日を迎えられるのはこの人のお陰なわけです」
キョン「古泉から見つけたと連絡を貰った時に、あーもう俺の挨拶なんていらないなと思いました」
キョン「彼女は本当に頭も良く、ここ数年で多大な経験も積んできています」
キョン「この披露宴は、彼女の言葉で締めくくっていただこうと思い、今ここに呼びたてたわけです」
佐々木「ちょ、キョン!困る、困る・・・」
キョン「いーから、ほら、何でも言えって」
佐々木「あ・・・えー」
佐々木「ご紹介頂きました佐々木です」
佐々木「その・・・急な事にすごく戸惑っていますが、お二人に心からの祝福の言葉を送ろうと思います」
佐々木「涼宮さん。キョンは鈍感で、苦労したでしょう」
佐々木「キョン。君は涼宮さんを幸せにしなきゃいけない。なにがあろうともだ。わかっているね?」
佐々木「お二人は本当にお似合いだと思います。お互いが助け合って、幸せな家庭を築いて欲しい」
佐々木「二人とも、今日は本当におめでとう」
キョン「今日この日を迎えられるのはこの人のお陰なわけです」
キョン「古泉から見つけたと連絡を貰った時に、あーもう俺の挨拶なんていらないなと思いました」
キョン「彼女は本当に頭も良く、ここ数年で多大な経験も積んできています」
キョン「この披露宴は、彼女の言葉で締めくくっていただこうと思い、今ここに呼びたてたわけです」
佐々木「ちょ、キョン!困る、困る・・・」
キョン「いーから、ほら、何でも言えって」
佐々木「あ・・・えー」
佐々木「ご紹介頂きました佐々木です」
佐々木「その・・・急な事にすごく戸惑っていますが、お二人に心からの祝福の言葉を送ろうと思います」
佐々木「涼宮さん。キョンは鈍感で、苦労したでしょう」
佐々木「キョン。君は涼宮さんを幸せにしなきゃいけない。なにがあろうともだ。わかっているね?」
佐々木「お二人は本当にお似合いだと思います。お互いが助け合って、幸せな家庭を築いて欲しい」
佐々木「二人とも、今日は本当におめでとう」
319: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:35:44.69 ID:0C04Dx0b0
キョン「ありがとう、佐々木」
ハルヒ「あの時も今日も、ね」
佐々木「ああキョン、耳を貸してくれ」
キョン「ん?なんだ?」
佐々木「涼宮さんの後ろにはなるべく手を出さないように、出しても同意の上で、な」
キョン「お前まだっ・・・!」
佐々木「冗談だよ。くつくつくつ、じゃあ僕は席に戻るよ」
古泉「ハンカチ、どうぞ」
佐々木「ありがとうございます」
古泉「大人になったって言ってましたが・・・いまだ諦めきれていなかったようで」
佐々木「恥ずかしい限りです。けど、あの幸せそうな涼宮さんを見て、やっとふっきれました」
ハルヒ「えーみんな、今日は本当にありがとう!」
ハルヒ「みんなは大好きな人、いる?」
ハルヒ「いたら大事にしなさい!いないなら探しなさい!」
ハルヒ「あの時も今日も、ね」
佐々木「ああキョン、耳を貸してくれ」
キョン「ん?なんだ?」
佐々木「涼宮さんの後ろにはなるべく手を出さないように、出しても同意の上で、な」
キョン「お前まだっ・・・!」
佐々木「冗談だよ。くつくつくつ、じゃあ僕は席に戻るよ」
古泉「ハンカチ、どうぞ」
佐々木「ありがとうございます」
古泉「大人になったって言ってましたが・・・いまだ諦めきれていなかったようで」
佐々木「恥ずかしい限りです。けど、あの幸せそうな涼宮さんを見て、やっとふっきれました」
ハルヒ「えーみんな、今日は本当にありがとう!」
ハルヒ「みんなは大好きな人、いる?」
ハルヒ「いたら大事にしなさい!いないなら探しなさい!」
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:42:48.45 ID:0C04Dx0b0
古泉「・・・正直タイミングは悪いと思いますが」
佐々木「はい?」
古泉「僕は昔から、あなたに憧れていたんですよ。どうです?僕はあなたを慰められますか?」
佐々木「・・・本当にタイミング最悪ですよ」
古泉「・・・駄目、ですかね」
佐々木「そろそろ日本が恋しくなってましたし、ちょうどいい時にそんなこと言うなんて」
佐々木「断れるはず、ないじゃないですか」
ハルヒ「今日来てくれた人みんなに、大好きな人が出来ますように!」
ハルヒ「もう居る人はずっと二人で居られますように!」
ハルヒ「幸せに、なるぞー!」
IFルート・ハルヒ編 了
佐々木「はい?」
古泉「僕は昔から、あなたに憧れていたんですよ。どうです?僕はあなたを慰められますか?」
佐々木「・・・本当にタイミング最悪ですよ」
古泉「・・・駄目、ですかね」
佐々木「そろそろ日本が恋しくなってましたし、ちょうどいい時にそんなこと言うなんて」
佐々木「断れるはず、ないじゃないですか」
ハルヒ「今日来てくれた人みんなに、大好きな人が出来ますように!」
ハルヒ「もう居る人はずっと二人で居られますように!」
ハルヒ「幸せに、なるぞー!」
IFルート・ハルヒ編 了
324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/06(日) 23:45:59.36 ID:Hea89QEbO
乙
佐々木いいわ~
佐々木いいわ~
343: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 00:32:02.24 ID:oXzgj0xJ0
キョン「おーい」
佐々木「けどなんだろう・・・満足だよ・・・」
キョン「だから出るぞって」
佐々木「腰が立たないんだが」
キョン「・・・・・・」
佐々木「や、すまないね。しかしキョンは意外と力もちなんだね」
キョン「お前軽いしな。ちっこくて」
佐々木「これでも平均なんだよ・・・もしかして暗にスタイルを悪く言わなかったかい?」
キョン「なんでだよ」
佐々木「肉がついてないから軽いってことかと思ってね」
キョン「お前の発想力はなかなかすごいな」
佐々木「けどなんだろう・・・満足だよ・・・」
キョン「だから出るぞって」
佐々木「腰が立たないんだが」
キョン「・・・・・・」
佐々木「や、すまないね。しかしキョンは意外と力もちなんだね」
キョン「お前軽いしな。ちっこくて」
佐々木「これでも平均なんだよ・・・もしかして暗にスタイルを悪く言わなかったかい?」
キョン「なんでだよ」
佐々木「肉がついてないから軽いってことかと思ってね」
キョン「お前の発想力はなかなかすごいな」
383: うわああああ寝てたああああごめんねえええええ 2009/09/07(月) 11:28:08.05 ID:oXzgj0xJ0
佐々木「キョン」
キョン「なんだ」
佐々木「君はやっぱり女の子らしいタイプが好みかい?」
キョン「耳元でそんなこと囁くな」
佐々木「知りたいんだ」
キョン「・・・そうでもない、なんせあのハルヒが一番なくらいだしな」
佐々木「さり気なく涼宮さんを持ち上げるのがいいね」
キョン「そう、俺はハルヒが好きだ」
佐々木「僕はどうだい?」
キョン「・・・・・・」
佐々木「くつくつくつ」
キョン「なんだ」
佐々木「君はやっぱり女の子らしいタイプが好みかい?」
キョン「耳元でそんなこと囁くな」
佐々木「知りたいんだ」
キョン「・・・そうでもない、なんせあのハルヒが一番なくらいだしな」
佐々木「さり気なく涼宮さんを持ち上げるのがいいね」
キョン「そう、俺はハルヒが好きだ」
佐々木「僕はどうだい?」
キョン「・・・・・・」
佐々木「くつくつくつ」
384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 11:35:07.84 ID:oXzgj0xJ0
キョン「ほれ、ついたぞ」
佐々木「ご町内をおぶられたまま練り歩いたのは初めてだよ」
キョン「お前が歩かないからだろ」
佐々木「実は大分前に回復していたんだよ」
キョン「・・・・・・」
佐々木「ただちょっと君の背中が心地よくてね、つい切り出せずに来てしまった」
キョン「今回だけだぞ」
佐々木「勿論さ」
キョン「まあ、上がれよ」
佐々木「お邪魔します」
キョン「いらっしゃい」
佐々木「ご町内をおぶられたまま練り歩いたのは初めてだよ」
キョン「お前が歩かないからだろ」
佐々木「実は大分前に回復していたんだよ」
キョン「・・・・・・」
佐々木「ただちょっと君の背中が心地よくてね、つい切り出せずに来てしまった」
キョン「今回だけだぞ」
佐々木「勿論さ」
キョン「まあ、上がれよ」
佐々木「お邪魔します」
キョン「いらっしゃい」
387: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 11:45:44.26 ID:oXzgj0xJ0
佐々木「んー・・・」
キョン「おい深呼吸をやめろ」
佐々木「さっきも言っただろう?僕はこの部屋の匂いが大好きなんだ」
キョン「変態っぽいぞ」
佐々木「失礼な・・・いや、そうかもしれない。私はフリークだよ。キョンフリーク」
キョン「なんかコーンフレークみたいだが」
佐々木「食べるかい?」
キョン「今日はもう遠慮しとく」
佐々木「残念・・・」
キョン「おい深呼吸をやめろ」
佐々木「さっきも言っただろう?僕はこの部屋の匂いが大好きなんだ」
キョン「変態っぽいぞ」
佐々木「失礼な・・・いや、そうかもしれない。私はフリークだよ。キョンフリーク」
キョン「なんかコーンフレークみたいだが」
佐々木「食べるかい?」
キョン「今日はもう遠慮しとく」
佐々木「残念・・・」
388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 11:56:16.83 ID:oXzgj0xJ0
キョン「なあ、佐々木」
佐々木「なんだい?」
キョン「お前、なんで俺にそんなにこだわるんだ?」
佐々木「好きだからだよ」
キョン「だが俺にはハルヒが・・・」
佐々木「なに、明確に断られていないからね」
キョン「何がだよ」
佐々木「そうだな、いい機会だし言っておこう。僕はキョンが大好きだ。一緒に居たい。友達としてじゃなく、恋人として」
キョン「・・・・・・」
佐々木「キョンは、どう思う?」
キョン「・・・すまん。俺はあいつを裏切れない。今の状況ならなおさらだ」
佐々木「・・・そうかい」
佐々木「なんだい?」
キョン「お前、なんで俺にそんなにこだわるんだ?」
佐々木「好きだからだよ」
キョン「だが俺にはハルヒが・・・」
佐々木「なに、明確に断られていないからね」
キョン「何がだよ」
佐々木「そうだな、いい機会だし言っておこう。僕はキョンが大好きだ。一緒に居たい。友達としてじゃなく、恋人として」
キョン「・・・・・・」
佐々木「キョンは、どう思う?」
キョン「・・・すまん。俺はあいつを裏切れない。今の状況ならなおさらだ」
佐々木「・・・そうかい」
389: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:00:54.09 ID:oXzgj0xJ0
キョン「順番が逆ならな。俺はきっとお前と・・・」
佐々木「いいさ、最初に言っただろう?彼女には決して勝てないって」
佐々木「わかっていたのさ。駄目で元々、そういう勝負だった」
キョン「・・・すまん」
佐々木「謝る場面じゃない」
佐々木「これから何人の人間に出会うと思う?」
キョン「・・・?」
佐々木「その中の何人が自分のことを好いてくれると思う?」
キョン「佐々木?」
佐々木「僕は君より誰かを好きになることが・・・あると思うかい?」
キョン「そりゃ・・・わからんが」
佐々木「少なくとも今の僕には、キョン以上の人が現れる気がしないんだ」
佐々木「そんな僕の気持ちを君は拒絶した」
キョン「だから・・・すまないと思ってる」
佐々木「いいさ、最初に言っただろう?彼女には決して勝てないって」
佐々木「わかっていたのさ。駄目で元々、そういう勝負だった」
キョン「・・・すまん」
佐々木「謝る場面じゃない」
佐々木「これから何人の人間に出会うと思う?」
キョン「・・・?」
佐々木「その中の何人が自分のことを好いてくれると思う?」
キョン「佐々木?」
佐々木「僕は君より誰かを好きになることが・・・あると思うかい?」
キョン「そりゃ・・・わからんが」
佐々木「少なくとも今の僕には、キョン以上の人が現れる気がしないんだ」
佐々木「そんな僕の気持ちを君は拒絶した」
キョン「だから・・・すまないと思ってる」
391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:07:41.70 ID:oXzgj0xJ0
佐々木「だけどね、僕はそれでいいと思っている」
佐々木「僕にとっての一番がキョンであるように、キョンにとっての一番は涼宮さんなんだろう」
佐々木「君はそれを守るべきなんだ。他の何を切り捨てても」
佐々木「さっきも言ったが、人生でこれから出会う人間の数は計り知れない」
佐々木「そんな数の思いを全て受け止めていたら、君の心は押し潰されてしまうよ」
佐々木「以前から思っていたんだ。君は優柔不断が過ぎる」
佐々木「このまま生きていけば本当に君は押しつぶされていただろう」
佐々木「切る決断が大事なんだ。わかるだろう?」
キョン「・・・ああ」
佐々木「今君は僕を切った。自分からね。涼宮さんの為に」
佐々木「そうして生きていって欲しいんだ。彼女を守って、守り抜いて」
佐々木「そういうキョンを、僕は好きになったんだからね」
佐々木「僕にとっての一番がキョンであるように、キョンにとっての一番は涼宮さんなんだろう」
佐々木「君はそれを守るべきなんだ。他の何を切り捨てても」
佐々木「さっきも言ったが、人生でこれから出会う人間の数は計り知れない」
佐々木「そんな数の思いを全て受け止めていたら、君の心は押し潰されてしまうよ」
佐々木「以前から思っていたんだ。君は優柔不断が過ぎる」
佐々木「このまま生きていけば本当に君は押しつぶされていただろう」
佐々木「切る決断が大事なんだ。わかるだろう?」
キョン「・・・ああ」
佐々木「今君は僕を切った。自分からね。涼宮さんの為に」
佐々木「そうして生きていって欲しいんだ。彼女を守って、守り抜いて」
佐々木「そういうキョンを、僕は好きになったんだからね」
392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:13:10.97 ID:oXzgj0xJ0
佐々木「今日のデートは最後の思い出さ」
キョン「佐々木、俺は・・・」
佐々木「・・・今日は楽しかったよ」
キョン「・・・ああ」
佐々木「じゃあ、僕は帰るよ」
佐々木「涼宮さんと、お幸せにね」
キョン「あ、待・・・」
キョン「追いかけるか・・・いや・・・やめておこう」
キョン「今言ったところで・・・俺にできることはない」
キョン「佐々木、俺は・・・」
佐々木「・・・今日は楽しかったよ」
キョン「・・・ああ」
佐々木「じゃあ、僕は帰るよ」
佐々木「涼宮さんと、お幸せにね」
キョン「あ、待・・・」
キョン「追いかけるか・・・いや・・・やめておこう」
キョン「今言ったところで・・・俺にできることはない」
393: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:21:12.33 ID:oXzgj0xJ0
キョン「自分から何かを切る、か」
キョン「確かに俺はそんなにたくさんの物をもてない」
キョン「ハルヒだって手に余るくらいだ」
キョン「一つのために他を犠牲にする」
キョン「そうやって生きていくしかないんだろうか」
キョン「皆が幸せになれる方法は無いのか」
キョン「・・・俺は何様だ。普通の人間にそんなことできるわけがないだろう」
キョン「ハルヒと佐々木。どちらかを選べばもう片方は・・・」
キョン「当たり前のことなのに、今まで避けてきてたんだろうな」
キョン「俺は弱いな・・・」
キョン「確かに俺はそんなにたくさんの物をもてない」
キョン「ハルヒだって手に余るくらいだ」
キョン「一つのために他を犠牲にする」
キョン「そうやって生きていくしかないんだろうか」
キョン「皆が幸せになれる方法は無いのか」
キョン「・・・俺は何様だ。普通の人間にそんなことできるわけがないだろう」
キョン「ハルヒと佐々木。どちらかを選べばもう片方は・・・」
キョン「当たり前のことなのに、今まで避けてきてたんだろうな」
キョン「俺は弱いな・・・」
396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:30:32.09 ID:oXzgj0xJ0
古泉「昨日はどうでした?」
キョン「俺と佐々木はそういう関係じゃない」
古泉「・・・顔色が優れませんが」
キョン「ああ、ちょっと寝不足でな」
古泉「ま、なにがあったか深くは聞きませんよ」
キョン「すまんがそうしてくれ」
古泉「僕は空気の読める男なんです」
キョン「なあ、古泉」
古泉「はい?」
キョン「お前、好きな女はいるのか?」
古泉「えっ・・・流石にそういう告白はお受けしかねますが」
キョン「そういう意味じゃない」
古泉「はあ」
キョン「俺と佐々木はそういう関係じゃない」
古泉「・・・顔色が優れませんが」
キョン「ああ、ちょっと寝不足でな」
古泉「ま、なにがあったか深くは聞きませんよ」
キョン「すまんがそうしてくれ」
古泉「僕は空気の読める男なんです」
キョン「なあ、古泉」
古泉「はい?」
キョン「お前、好きな女はいるのか?」
古泉「えっ・・・流石にそういう告白はお受けしかねますが」
キョン「そういう意味じゃない」
古泉「はあ」
398: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:36:18.35 ID:oXzgj0xJ0
古泉「まあ、年頃ですからね。居ますよ」
キョン「そいつとどうにかなりたいとは思わんのか?」
古泉「思いますよ。けど僕は立場がありますから」
キョン「それで満足なのか、お前は」
古泉「・・・最初はね、怒りもしました。何度か仕事もボイコットしましたし」
古泉「けど、いつの間にか満足できるようになっていたんです。自分の立場に」
古泉「理不尽に与えられた役割ですが、役割一つこなせずに何の自由だと思いまして」
キョン「他の大勢の為に自分を犠牲に・・・ってことか?」
古泉「少し違いますかね。僕はまず納得することから始めたんです」
キョン「・・・納得する?」
古泉「ええ、納得です。なぜ僕なのか?本当に僕がやらなければならないのか?」
古泉「それを考えてみたんです」
キョン「そいつとどうにかなりたいとは思わんのか?」
古泉「思いますよ。けど僕は立場がありますから」
キョン「それで満足なのか、お前は」
古泉「・・・最初はね、怒りもしました。何度か仕事もボイコットしましたし」
古泉「けど、いつの間にか満足できるようになっていたんです。自分の立場に」
古泉「理不尽に与えられた役割ですが、役割一つこなせずに何の自由だと思いまして」
キョン「他の大勢の為に自分を犠牲に・・・ってことか?」
古泉「少し違いますかね。僕はまず納得することから始めたんです」
キョン「・・・納得する?」
古泉「ええ、納得です。なぜ僕なのか?本当に僕がやらなければならないのか?」
古泉「それを考えてみたんです」
399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:43:59.77 ID:oXzgj0xJ0
古泉「まあなぜ僕が・・・っていうのはわかりませんでしたが」
古泉「仲間がね、死に掛けたんです」
キョン「機関の仲間か」
古泉「はい、そうですね。今は元気なんですがね。・・・選民意識があったんです。当時は」
古泉「特別扱いされてるんだって思うと、なにをしてもいいような気になりましてね」
古泉「働いてやってるって気持ちでした」
古泉「その時の仲間が言ったんですよ」
古泉「普段の仕事も、これと変わらないくらい辛いってね」
古泉「普通のサラリーマンだったんですが・・・どんなに辛くても、守りたい家族がいるからやってんだって」
古泉「僕は馬鹿馬鹿しいと思いましたよ。普通の人間なんてどうでもいいって」
古泉「そしたらその人、大怪我しちゃいましてね」
古泉「適当に戦っていた僕を庇って、瀕死の重傷です」
古泉「びっくりしましたねえ・・・あの時は」
古泉「仲間がね、死に掛けたんです」
キョン「機関の仲間か」
古泉「はい、そうですね。今は元気なんですがね。・・・選民意識があったんです。当時は」
古泉「特別扱いされてるんだって思うと、なにをしてもいいような気になりましてね」
古泉「働いてやってるって気持ちでした」
古泉「その時の仲間が言ったんですよ」
古泉「普段の仕事も、これと変わらないくらい辛いってね」
古泉「普通のサラリーマンだったんですが・・・どんなに辛くても、守りたい家族がいるからやってんだって」
古泉「僕は馬鹿馬鹿しいと思いましたよ。普通の人間なんてどうでもいいって」
古泉「そしたらその人、大怪我しちゃいましてね」
古泉「適当に戦っていた僕を庇って、瀕死の重傷です」
古泉「びっくりしましたねえ・・・あの時は」
400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:52:43.02 ID:oXzgj0xJ0
古泉「家族のためにやってるなら、なんで僕なんかを?って聞いたんですよ」
古泉「そしたら彼ね、お前の家族を守れるのはお前だ、じゃあお前が死んだら家族はどうなる」
古泉「そう言ってましたそれで、思ったんです」
古泉「この人が死んだら、この人が守りたかった家族はどうなるんだろう」
古泉「そう思ったんですね」
古泉「そして、僕も普通の人間なんだって思いました」
古泉「いつ死ぬかわからない、普通の人間だと」
古泉「そしたら気付いたんです。この力は誰かを守るために与えられた物だって」
古泉「普通の人間でも、たくさんの人を救えるんです」
古泉「こんなに凄いことはないじゃないですか」
古泉「だから、僕は今の立場に誇りを持っています。文句の一つも出ないほどにね」
古泉「そしたら彼ね、お前の家族を守れるのはお前だ、じゃあお前が死んだら家族はどうなる」
古泉「そう言ってましたそれで、思ったんです」
古泉「この人が死んだら、この人が守りたかった家族はどうなるんだろう」
古泉「そう思ったんですね」
古泉「そして、僕も普通の人間なんだって思いました」
古泉「いつ死ぬかわからない、普通の人間だと」
古泉「そしたら気付いたんです。この力は誰かを守るために与えられた物だって」
古泉「普通の人間でも、たくさんの人を救えるんです」
古泉「こんなに凄いことはないじゃないですか」
古泉「だから、僕は今の立場に誇りを持っています。文句の一つも出ないほどにね」
401: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 12:55:47.24 ID:oXzgj0xJ0
キョン「けど、そのためにお前は自分の時間を使ってるだろ?」
古泉「まあそうですかね」
キョン「じゃあやっぱり自己犠牲じゃないのか」
古泉「逆に聞きますが、何も差し出さずに何かを守れるとお思いですか?」
キョン「・・・いや、思ってない」
古泉「ふふ、それにね、僕は仮面ライダーが好きだったんですよ」
古泉「かっこいいでしょう?ライダー。憧れてたんですよ」
古泉「だから今、少しでも彼に近付けてるかなって思うと、ちょっと嬉しいんですよ」
キョン「・・・お前は凄いな」
古泉「誰でもやってることですよ」
古泉「まあそうですかね」
キョン「じゃあやっぱり自己犠牲じゃないのか」
古泉「逆に聞きますが、何も差し出さずに何かを守れるとお思いですか?」
キョン「・・・いや、思ってない」
古泉「ふふ、それにね、僕は仮面ライダーが好きだったんですよ」
古泉「かっこいいでしょう?ライダー。憧れてたんですよ」
古泉「だから今、少しでも彼に近付けてるかなって思うと、ちょっと嬉しいんですよ」
キョン「・・・お前は凄いな」
古泉「誰でもやってることですよ」
404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:03:29.94 ID:oXzgj0xJ0
キョン「誰でもはやれないだろう」
古泉「そうでしょうか?」
キョン「そうだよ」
古泉「家族を養うために労働するのは違いますか?」
古泉「家族の為に洗濯をし、掃除をし、料理を作るのは違いますか?」
古泉「・・・毎日毎日病院にお見舞いに行くのは、違うんですか?」
キョン「だって俺は・・・結局何も出来ていないじゃないか」
古泉「まだわかりませんよ。何事もすぐに結果が出るものではないはずです」
キョン「そういうものか?」
古泉「そういうものです」
古泉「そうでしょうか?」
キョン「そうだよ」
古泉「家族を養うために労働するのは違いますか?」
古泉「家族の為に洗濯をし、掃除をし、料理を作るのは違いますか?」
古泉「・・・毎日毎日病院にお見舞いに行くのは、違うんですか?」
キョン「だって俺は・・・結局何も出来ていないじゃないか」
古泉「まだわかりませんよ。何事もすぐに結果が出るものではないはずです」
キョン「そういうものか?」
古泉「そういうものです」
407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:12:36.63 ID:oXzgj0xJ0
古泉「・・・いや、案外もう効果は現れてるかもしれませんね」
キョン「どういうことだ?」
古泉「とにかく今日もお見舞いに行ってみましょう、きっとわかりますよ」
キョン「なんだ、いつもより笑顔が気持ち悪いな」
古泉「ひどいですね」
キョン「・・・?」
キョン「なんの変化もないぞ。結局なんだったんだ古泉よ」
古泉「おかしいですねえ・・・きっと何か起こっているはずなんですが」
長門「涼宮ハルヒは既に意識を取り戻している」
キョン「なっ・・・長門!」
キョン「どういうことだ?」
古泉「とにかく今日もお見舞いに行ってみましょう、きっとわかりますよ」
キョン「なんだ、いつもより笑顔が気持ち悪いな」
古泉「ひどいですね」
キョン「・・・?」
キョン「なんの変化もないぞ。結局なんだったんだ古泉よ」
古泉「おかしいですねえ・・・きっと何か起こっているはずなんですが」
長門「涼宮ハルヒは既に意識を取り戻している」
キョン「なっ・・・長門!」
408: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:18:16.07 ID:oXzgj0xJ0
古泉「言ったでしょう?・・・実は今日、話している途中に長門さんを見かけまして」
キョン「ならそう言えよ・・・で、意識が戻ったって本当なのか?」
長門「本当。昨日の時点で彼女は一度目を覚ましていた」
キョン「昨日って・・・古泉たちが見舞いに来てたんじゃないのか?」
長門「意識が戻ったのは面会時間終了後。彼の帰宅した後」
キョン「そうか・・・帰ってきたんだな」
古泉「今朝比奈さんに連絡してきます。ここで携帯は非常識なので」
キョン「ああ、頼んだ」
キョン「ならそう言えよ・・・で、意識が戻ったって本当なのか?」
長門「本当。昨日の時点で彼女は一度目を覚ましていた」
キョン「昨日って・・・古泉たちが見舞いに来てたんじゃないのか?」
長門「意識が戻ったのは面会時間終了後。彼の帰宅した後」
キョン「そうか・・・帰ってきたんだな」
古泉「今朝比奈さんに連絡してきます。ここで携帯は非常識なので」
キョン「ああ、頼んだ」
409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:22:27.22 ID:oXzgj0xJ0
長門「・・・・・・」
キョン「ん?どうした、長門」
長門「喜んでいない」
キョン「いや、喜んでるぞ?これでもな」
長門「・・・そう」
キョン「そうさ、嬉しいさ。・・・いや、正直言って自分でもわかってる」
キョン「あれほど待ってたのにな。思ったより感慨がわかないんだ」
キョン「なんでだろうな・・・」
古泉「朝比奈さんもすぐこちらに来られるそうです」
キョン「お、おお」
古泉「久しぶりの全員集合ですよ」
キョン「そうだな」
古泉「・・・どうかしましたか?」
キョン「いや、なんでもない。なんでもないぞ」
古泉「・・・?」
キョン「ん?どうした、長門」
長門「喜んでいない」
キョン「いや、喜んでるぞ?これでもな」
長門「・・・そう」
キョン「そうさ、嬉しいさ。・・・いや、正直言って自分でもわかってる」
キョン「あれほど待ってたのにな。思ったより感慨がわかないんだ」
キョン「なんでだろうな・・・」
古泉「朝比奈さんもすぐこちらに来られるそうです」
キョン「お、おお」
古泉「久しぶりの全員集合ですよ」
キョン「そうだな」
古泉「・・・どうかしましたか?」
キョン「いや、なんでもない。なんでもないぞ」
古泉「・・・?」
410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:27:21.71 ID:oXzgj0xJ0
朝比奈「涼宮さん目を覚ましたって本当ですか!?」
古泉「どうやら本当なようです」
朝比奈「良かった・・・良かったですね、キョン君!」
キョン「そうですね。・・・良かったです」
古泉「と、言ったものの。彼女は今お休みのようです」
古泉「どうします?談話室でも・・・」
ハルヒ「起きてるわよ」
キョン「ハルヒ!」
朝比奈「涼宮さん!」
古泉「おや、起きてらしたんですか」
ハルヒ「そりゃ起きるわよ。みくるちゃんたら大声出すんだもん」
朝比奈「う、すいませぇん・・・」
ハルヒ「いいわ、許したげる。なんか久しぶりねー皆」
古泉「どうやら本当なようです」
朝比奈「良かった・・・良かったですね、キョン君!」
キョン「そうですね。・・・良かったです」
古泉「と、言ったものの。彼女は今お休みのようです」
古泉「どうします?談話室でも・・・」
ハルヒ「起きてるわよ」
キョン「ハルヒ!」
朝比奈「涼宮さん!」
古泉「おや、起きてらしたんですか」
ハルヒ「そりゃ起きるわよ。みくるちゃんたら大声出すんだもん」
朝比奈「う、すいませぇん・・・」
ハルヒ「いいわ、許したげる。なんか久しぶりねー皆」
411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:31:55.07 ID:oXzgj0xJ0
古泉「僕達は毎日会ってましたけどね」
ハルヒ「本当?」
古泉「ええ、特に彼なんか面会時間ギリギリまでいつも居たんですよ」
ハルヒ「キョン、本当なの?」
キョン「ん、まあな」
ハルヒ「・・・ありがと。大好き」
キョン「ん?何か言ったか?」
ハルヒ「なんでもないわ、うん。皆、心配掛けちゃったわね」
朝比奈「本当に心配しました・・・」
ハルヒ「ちょっとみくるちゃん、何泣いてんの。ほら涙拭いて拭いて」
ハルヒ「本当?」
古泉「ええ、特に彼なんか面会時間ギリギリまでいつも居たんですよ」
ハルヒ「キョン、本当なの?」
キョン「ん、まあな」
ハルヒ「・・・ありがと。大好き」
キョン「ん?何か言ったか?」
ハルヒ「なんでもないわ、うん。皆、心配掛けちゃったわね」
朝比奈「本当に心配しました・・・」
ハルヒ「ちょっとみくるちゃん、何泣いてんの。ほら涙拭いて拭いて」
413: >>412BADENDが一番好きなんだ 2009/09/07(月) 13:38:12.28 ID:oXzgj0xJ0
古泉「・・・さて、僕達はもう退散しますか」
朝比奈「もっとお話したいです・・・」
古泉「ここはお二人だけにしてあげるのが良い友人ですよ」
朝比奈「あっ・・・そうですね、帰りましょうか」
古泉「ではまた明日も来ますので」
ハルヒ「なによ、もう帰っちゃうの?」
古泉「彼は置いていきますので、安心してください」
朝比奈「それじゃ涼宮さん、また明日!」
ハルヒ「ん、またね」
ハルヒ「有希は帰らないの?」
長門「少しだけ彼に話がある」
ハルヒ「・・・?そうなの?じゃあキョン貸したげる。ちょっとだけね」
長門「感謝する」
朝比奈「もっとお話したいです・・・」
古泉「ここはお二人だけにしてあげるのが良い友人ですよ」
朝比奈「あっ・・・そうですね、帰りましょうか」
古泉「ではまた明日も来ますので」
ハルヒ「なによ、もう帰っちゃうの?」
古泉「彼は置いていきますので、安心してください」
朝比奈「それじゃ涼宮さん、また明日!」
ハルヒ「ん、またね」
ハルヒ「有希は帰らないの?」
長門「少しだけ彼に話がある」
ハルヒ「・・・?そうなの?じゃあキョン貸したげる。ちょっとだけね」
長門「感謝する」
414: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:44:43.24 ID:oXzgj0xJ0
キョン「で、わざわざ病室の外でする話ってなんだ?」
長門「昨夜、彼女が目覚めた時間帯に情報フレアを観測した」
キョン「それは・・・ハルヒが目覚めたからか?」
長門「時刻からすれば、その情報フレアが原因となって目覚めたと考えるのが自然」
キョン「・・・どういうことか、説明してもらえるか?」
長門「彼女と同じ可能性を持った人物がもう一人居る」
長門「その人物が彼女が目覚めることを望んだ」
キョン「なるほどな。・・・なるほど」
長門「何者かわからない以上、警戒するべき」
キョン「いや、大丈夫だろう。多分俺の良く知ってる奴だ」
長門「・・・そう」
長門「話はこれだけ」
キョン「ん、帰るのか?」
長門「そのつもり」
キョン「そうか、気をつけて帰れよ」
長門「昨夜、彼女が目覚めた時間帯に情報フレアを観測した」
キョン「それは・・・ハルヒが目覚めたからか?」
長門「時刻からすれば、その情報フレアが原因となって目覚めたと考えるのが自然」
キョン「・・・どういうことか、説明してもらえるか?」
長門「彼女と同じ可能性を持った人物がもう一人居る」
長門「その人物が彼女が目覚めることを望んだ」
キョン「なるほどな。・・・なるほど」
長門「何者かわからない以上、警戒するべき」
キョン「いや、大丈夫だろう。多分俺の良く知ってる奴だ」
長門「・・・そう」
長門「話はこれだけ」
キョン「ん、帰るのか?」
長門「そのつもり」
キョン「そうか、気をつけて帰れよ」
415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:49:08.78 ID:oXzgj0xJ0
ハルヒ「なんの話だったの?」
キョン「お前の話さ。お前を治してくれた奴の話」
ハルヒ「ここのお医者さんじゃないの?」
キョン「スーパードクターSだ」
ハルヒ「なにそれ。変なの」
キョン「そうだな。変な奴だよ」
ハルヒ「ふぅん・・・まあいいわ。それよりキョン。毎日お見舞い来てくれてたって本当?」
キョン「しつこいな、本当だよ。放課後すぐにここに来て、面会時間終わるまで居た」
ハルヒ「なんで?」
キョン「他にすること無かったしな。お前にできることもなかったし。いいだろ、別に」
ハルヒ「悪いなんて言ってないわよ・・・ありがとう」
キョン「それはさっき聞いたぞ」
ハルヒ「この先が聞き取れてなかったから言い直すのよ」
キョン「で、さっき何て言ったんだ?」
ハルヒ「大好き」
キョン「お前の話さ。お前を治してくれた奴の話」
ハルヒ「ここのお医者さんじゃないの?」
キョン「スーパードクターSだ」
ハルヒ「なにそれ。変なの」
キョン「そうだな。変な奴だよ」
ハルヒ「ふぅん・・・まあいいわ。それよりキョン。毎日お見舞い来てくれてたって本当?」
キョン「しつこいな、本当だよ。放課後すぐにここに来て、面会時間終わるまで居た」
ハルヒ「なんで?」
キョン「他にすること無かったしな。お前にできることもなかったし。いいだろ、別に」
ハルヒ「悪いなんて言ってないわよ・・・ありがとう」
キョン「それはさっき聞いたぞ」
ハルヒ「この先が聞き取れてなかったから言い直すのよ」
キョン「で、さっき何て言ったんだ?」
ハルヒ「大好き」
416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 13:56:44.08 ID:oXzgj0xJ0
キョン「・・・・・・」
ハルヒ「な、なによ。あんまり見ないでよ、恥ずかしいんだから」
キョン「ああ・・・すまんな」
ハルヒ「いいわよもう。・・・どうしたの?」
キョン「何がだ」
ハルヒ「なんか今・・・すごい辛そうな顔してた」
キョン「親に貰った顔だ」
ハルヒ「嘘。私わかるんだから」
キョン「少しな。思い出してたんだ」
ハルヒ「・・・好きな子が出来た?」
キョン「まさか。俺はハルヒが一番なんだ」
ハルヒ「それも嘘。わかるって言ってるでしょ」
キョン「嘘じゃない。そう決めたんだ」
ハルヒ「・・・あんた、それで納得できるの?」
ハルヒ「な、なによ。あんまり見ないでよ、恥ずかしいんだから」
キョン「ああ・・・すまんな」
ハルヒ「いいわよもう。・・・どうしたの?」
キョン「何がだ」
ハルヒ「なんか今・・・すごい辛そうな顔してた」
キョン「親に貰った顔だ」
ハルヒ「嘘。私わかるんだから」
キョン「少しな。思い出してたんだ」
ハルヒ「・・・好きな子が出来た?」
キョン「まさか。俺はハルヒが一番なんだ」
ハルヒ「それも嘘。わかるって言ってるでしょ」
キョン「嘘じゃない。そう決めたんだ」
ハルヒ「・・・あんた、それで納得できるの?」
418: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:07:07.23 ID:oXzgj0xJ0
キョン「納得なんて後回しだろう、大体お前はそれで・・・」
ハルヒ「あんた、私馬鹿にしてんの?」
キョン「な、誰もそんなこと言ってないだろう」
ハルヒ「あんたはそうやって誰かのこと考えながら私と一緒にいるつもりなの?」
ハルヒ「それが馬鹿にしてないって言えるの?」
ハルヒ「冗談じゃないわよ!馬鹿だ馬鹿だとは思ってたけどこれまでとはね!」
ハルヒ「やっぱりあんたみたいなのと付き合うなんて考えられない!」
キョン「お前・・・本気で言ってるのか」
ハルヒ「そうよ。人が生死の境彷徨ってるときに、浮気してるような男が許されると思った?」
キョン「あれは・・・お前がいないから・・・」
ハルヒ「言い訳に私を使わないで。もういい。出てって」
キョン「・・・!ああ、いいさ。お前なんかのために使った時間を返してもらいたいね」
ハルヒ「こっちの台詞よ。早く帰ったら?あともう彼氏面しないでね、もう別れるんだから」
キョン「わかったよ。出て行くさ。じゃあな団長殿」
キョン「くそっ・・・ハルヒめ、俺がどんな気してるかも知らないで・・・」
ハルヒ「あんた、私馬鹿にしてんの?」
キョン「な、誰もそんなこと言ってないだろう」
ハルヒ「あんたはそうやって誰かのこと考えながら私と一緒にいるつもりなの?」
ハルヒ「それが馬鹿にしてないって言えるの?」
ハルヒ「冗談じゃないわよ!馬鹿だ馬鹿だとは思ってたけどこれまでとはね!」
ハルヒ「やっぱりあんたみたいなのと付き合うなんて考えられない!」
キョン「お前・・・本気で言ってるのか」
ハルヒ「そうよ。人が生死の境彷徨ってるときに、浮気してるような男が許されると思った?」
キョン「あれは・・・お前がいないから・・・」
ハルヒ「言い訳に私を使わないで。もういい。出てって」
キョン「・・・!ああ、いいさ。お前なんかのために使った時間を返してもらいたいね」
ハルヒ「こっちの台詞よ。早く帰ったら?あともう彼氏面しないでね、もう別れるんだから」
キョン「わかったよ。出て行くさ。じゃあな団長殿」
キョン「くそっ・・・ハルヒめ、俺がどんな気してるかも知らないで・・・」
420: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:12:52.56 ID:oXzgj0xJ0
ハルヒ「・・・馬鹿。バカキョン」
長門「・・・」
ハルヒ「あ・・・有希」
長門「この部屋の防音処置は終わった」
長門「・・・今なら大声を出しても外には聞こえない」
ハルヒ「防音処置って・・・ん、でも・・・ありがと」
ハルヒ「ひっ・・・ぐすっ・・・うあぁ・・・」
ハルヒ「うあ・・・うわぁ~ん!ごめんねぇ・・・ひぐっ、キョン」
長門「・・・」
長門「・・・」
ハルヒ「あ・・・有希」
長門「この部屋の防音処置は終わった」
長門「・・・今なら大声を出しても外には聞こえない」
ハルヒ「防音処置って・・・ん、でも・・・ありがと」
ハルヒ「ひっ・・・ぐすっ・・・うあぁ・・・」
ハルヒ「うあ・・・うわぁ~ん!ごめんねぇ・・・ひぐっ、キョン」
長門「・・・」
422: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:22:23.90 ID:oXzgj0xJ0
キョン「・・・くそっ、なんで俺が・・・」
キョン「嘘なわけあるか!俺の一番は・・・ハルヒ以外に・・・!」
キョン「そうだ、決めたんだ。俺はアイツを・・・」
キョン「なのになんだあの態度は!ふざけるな!」
古泉「荒れてますねぇ」
キョン「お前・・・帰ったんじゃ」
古泉「あなたの様子があんまりおかしいものでね。心配で待ってたんですよ」
キョン「なんだよ、待っててくれて悪いがお前に出来ることは何も無いぞ」
古泉「そうでしょう。僕はただの友人ですから」
古泉「ですが、ただの友人でなければどうでしょうかね?」
キョン「何を言って・・・」
古泉「ほら、来ましたよ」
朝比奈「つれてきましたぁ・・・はぁ、疲れた」
キョン「佐々木」
佐々木「キョン・・・?」
キョン「嘘なわけあるか!俺の一番は・・・ハルヒ以外に・・・!」
キョン「そうだ、決めたんだ。俺はアイツを・・・」
キョン「なのになんだあの態度は!ふざけるな!」
古泉「荒れてますねぇ」
キョン「お前・・・帰ったんじゃ」
古泉「あなたの様子があんまりおかしいものでね。心配で待ってたんですよ」
キョン「なんだよ、待っててくれて悪いがお前に出来ることは何も無いぞ」
古泉「そうでしょう。僕はただの友人ですから」
古泉「ですが、ただの友人でなければどうでしょうかね?」
キョン「何を言って・・・」
古泉「ほら、来ましたよ」
朝比奈「つれてきましたぁ・・・はぁ、疲れた」
キョン「佐々木」
佐々木「キョン・・・?」
423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:27:56.17 ID:oXzgj0xJ0
佐々木「どういうことだい?これは?」
キョン「さあな、俺にもわからん」
佐々木「この人にとにかくついて来いと言われてね」
キョン「あいつの差し金だろう」
古泉「どうも」
佐々木「・・・もう、君に会うつもりは無かったんだがね」
キョン「だが佐々木を連れてきてどうするつもりだ?」
古泉「どうもしません」
佐々木「どうもって・・・」
古泉「何かするのは、あなた方だと言っているんです。そうでしょうキョン君」
キョン「・・・大きなお世話だな」
古泉「所詮ただの友人でしかありませんが・・・友人の幸せを願うのは自然なことでしょう」
キョン「そうか・・・ありがとう」
古泉「お礼は良いですから。涼宮さんの気持ちも無駄になってしまいますよ」
キョン「そうか・・・あいつ・・・」
キョン「さあな、俺にもわからん」
佐々木「この人にとにかくついて来いと言われてね」
キョン「あいつの差し金だろう」
古泉「どうも」
佐々木「・・・もう、君に会うつもりは無かったんだがね」
キョン「だが佐々木を連れてきてどうするつもりだ?」
古泉「どうもしません」
佐々木「どうもって・・・」
古泉「何かするのは、あなた方だと言っているんです。そうでしょうキョン君」
キョン「・・・大きなお世話だな」
古泉「所詮ただの友人でしかありませんが・・・友人の幸せを願うのは自然なことでしょう」
キョン「そうか・・・ありがとう」
古泉「お礼は良いですから。涼宮さんの気持ちも無駄になってしまいますよ」
キョン「そうか・・・あいつ・・・」
424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:32:40.78 ID:oXzgj0xJ0
古泉「さて、では我々は今度こそ退散します。後はお二人にお任せしますよ」
キョン「ああ、恩に着る」
古泉「だからお礼は・・・いや、今度なにか奢ってもらいましょうかね」
キョン「ああ、いくらでもな」
古泉「ふふっ、では」
佐々木「結局彼は何がしたかったんだい?」
キョン「さあな。あいつはただのおせっかいだ」
佐々木「・・・僕は帰ってもいいかな」
キョン「俺から話たいことがある」
佐々木「なんだい?もう用事は無いんじゃない?」
キョン「うん。大したことじゃない。俺はお前が好きだってことだけだ」
キョン「ああ、恩に着る」
古泉「だからお礼は・・・いや、今度なにか奢ってもらいましょうかね」
キョン「ああ、いくらでもな」
古泉「ふふっ、では」
佐々木「結局彼は何がしたかったんだい?」
キョン「さあな。あいつはただのおせっかいだ」
佐々木「・・・僕は帰ってもいいかな」
キョン「俺から話たいことがある」
佐々木「なんだい?もう用事は無いんじゃない?」
キョン「うん。大したことじゃない。俺はお前が好きだってことだけだ」
427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:36:35.13 ID:oXzgj0xJ0
佐々木「涼宮さんは・・・」
キョン「こういうことに順番は関係ないだろう」
佐々木「でも、僕は君に体を使って・・・」
キョン「それがどうした」
佐々木「平気で体を許すような女だよ?いいのかい?」
キョン「そんなもん関係あるか」
佐々木「こんな、変な言葉遣いだし、自分のことを僕って」
キョン「直せば良い」
佐々木「・・・本当に、好きだって言ってくれるのかい?」
キョン「ああ、ただし二度は言わんぞ。思ったより恥ずかしかった」
佐々木「僕は、君の隣に居てもいいのかい?」
キョン「むしろ、他の所に行かせるもんか」
佐々木「キョン」
キョン「なんだ」
佐々木「僕も・・・うぅん、私も、キョンが好き」
キョン「こういうことに順番は関係ないだろう」
佐々木「でも、僕は君に体を使って・・・」
キョン「それがどうした」
佐々木「平気で体を許すような女だよ?いいのかい?」
キョン「そんなもん関係あるか」
佐々木「こんな、変な言葉遣いだし、自分のことを僕って」
キョン「直せば良い」
佐々木「・・・本当に、好きだって言ってくれるのかい?」
キョン「ああ、ただし二度は言わんぞ。思ったより恥ずかしかった」
佐々木「僕は、君の隣に居てもいいのかい?」
キョン「むしろ、他の所に行かせるもんか」
佐々木「キョン」
キョン「なんだ」
佐々木「僕も・・・うぅん、私も、キョンが好き」
429: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:41:45.80 ID:oXzgj0xJ0
キョン「あ」
佐々木「どうした・・・の?」
キョン「いや、一つ忘れてたと思ってな」
佐々木「なにを・・・んっ」
キョン「・・っはぁ、いやなに、行くところまで行ったがちゃんとキスしたことが無かったと思って名」
佐々木「・・・ばか」
キョン「よく言われる」
佐々木「・・・鈍感」
キョン「・・・よく言われる」
佐々木「回りくどい喋り方するし、基本的に優柔不断だし」
キョン「嫌いか?」
佐々木「大好き」
佐々木「どうした・・・の?」
キョン「いや、一つ忘れてたと思ってな」
佐々木「なにを・・・んっ」
キョン「・・っはぁ、いやなに、行くところまで行ったがちゃんとキスしたことが無かったと思って名」
佐々木「・・・ばか」
キョン「よく言われる」
佐々木「・・・鈍感」
キョン「・・・よく言われる」
佐々木「回りくどい喋り方するし、基本的に優柔不断だし」
キョン「嫌いか?」
佐々木「大好き」
430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:47:07.43 ID:oXzgj0xJ0
古泉「意外と大胆ですね・・・」
朝比奈「佐々木さん・・・すごく幸せそう」
古泉「朝比奈さんも試してみます?」
朝比奈「なにをですか?」
古泉「キス」
朝比奈「お断りです」
長門「あなたは勇気ある決断をした」
長門「あなたは優しい」
長門「彼なら、きっとわかってくれる」
ハルヒ「・・・うん」
ハルヒ「ありがとう、有希」
キョン「ああ、それから」
キョン「男言葉な、別に悪いと思ったことは無い。むしろ・・・いいと思うぞ」
佐々木「・・・君はおかしいな」
朝比奈「佐々木さん・・・すごく幸せそう」
古泉「朝比奈さんも試してみます?」
朝比奈「なにをですか?」
古泉「キス」
朝比奈「お断りです」
長門「あなたは勇気ある決断をした」
長門「あなたは優しい」
長門「彼なら、きっとわかってくれる」
ハルヒ「・・・うん」
ハルヒ「ありがとう、有希」
キョン「ああ、それから」
キョン「男言葉な、別に悪いと思ったことは無い。むしろ・・・いいと思うぞ」
佐々木「・・・君はおかしいな」
433: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/07(月) 14:50:50.09 ID:oXzgj0xJ0
ハルヒ「ちょっと、まだなの!」
古泉「まあ、一応集合時間前ですし」
ハルヒ「他の皆はそろってるじゃない!」
朝比奈「落ち着いて、涼宮さん・・・」
古泉「あ、来たみたいですよ」
キョン「・・・早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ!」
佐々木「大丈夫さ。まだ集合時間には余裕がある。最後にはならな・・・」
キョン「・・・な、言っただろ」
佐々木「・・・すまない」
ハルヒ「二人とも遅い!罰金!」
IFルート・佐々木編 了
古泉「まあ、一応集合時間前ですし」
ハルヒ「他の皆はそろってるじゃない!」
朝比奈「落ち着いて、涼宮さん・・・」
古泉「あ、来たみたいですよ」
キョン「・・・早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ!」
佐々木「大丈夫さ。まだ集合時間には余裕がある。最後にはならな・・・」
キョン「・・・な、言っただろ」
佐々木「・・・すまない」
ハルヒ「二人とも遅い!罰金!」
IFルート・佐々木編 了
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