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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

ドモン「お茶を淹れろ? おいおい」


1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:14:41.07 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related



     ・    ・    ・

ドモン「――レイン、こいつは一体何の冗談だ」
レイン「知らないわよ! ドモン、貴方が取り寄せたんじゃないの?」
ドモン「よしてくれ。俺にそんな趣味はない」
レイン「それはそうだけど……」

真紅「どちらでも構わないわ。早くしなさい」

ドモン「……だとさ。お茶でもなんでも淹れてやったらどうだ?」
レイン「ドモン! 貴方、真面目に考える気があるの!?」
ドモン「うるさいな。耳元で怒鳴るな」

真紅「……」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:15:25.19 ID:UesYn/ss0

レイン「貴方がふざけてるからでしょう!?」
ドモン「ふざけてなんかないさ」

真紅「人間」

ドモン「おい、レイン。呼んでるぞ」
レイン「えっ!? わ、私っ!?」

真紅「ネジを巻いたのはどっち?」

ドモン「そりゃあ俺だが……一体何だっていうんだ?」

真紅「人間。――お前、このままだと死ぬわ」

ドモン「……何?」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:16:08.83 ID:UesYn/ss0

ドモン「俺が死ぬだって? そいつは一体どういうことだ」
レイン「ねえ、ちょっと貴方。説明してもらえる?」

真紅「すぐにわかるわ」

ドモン「すぐにわかるって――」

ゴゴゴゴゴッ……!

ドモン「何だ、この揺れは!?」
レイン「大変よドモン! ゴッドガンダムが動き出したわ!」
ドモン「何だって!?」

真紅「……ゴッド……ガンダム……?」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:16:59.12 ID:UesYn/ss0

レイン「――駄目! 緊急停止信号も受け付けないわ!」
ドモン「くそっ! まさか、誰かがゴッドガンダムのコクピットに!?」

真紅「人間」

レイン「今、モニターに移すわ!……っ! これは――」
ドモン「無人……だと……? どういうことだ、レイン!」
レイン「私に言われてもわからないわよ!」

真紅「……人間。ゴッドガンダムとは何か教えなさい」

レイン「駄目! 発進する!」

ゴゴゴゴゴッ……!

真紅「……私の質問に答えなさ――」

真紅「……何なの……あの大きな人形は――!?」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:18:23.61 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、皆様」

ストーカー「今回のお話は、とても奇妙なドール達が登場します」

ストーカー「ローゼンメイデンと名乗るそのドール達は、
     その可愛らしい見た目からは想像もつかない過酷な運命を背負っています」

ストーカー「果たして、彼女達はキングオブハート、ドモン・カッシュや
      その仲間達と出会った事で、どのような結末を迎えるのでしょうか」

ストーカー「そして、あの男達はどう動くのか……」

ストーカー「作者が三日ルールが無くなったのを知ったので、
      今回は中断する恐れはありません」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー~~……ゴーッ!」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:19:11.36 ID:UesYn/ss0


     戸惑う両者! ローゼンメイデン現る!


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:19:54.83 ID:UesYn/ss0

ドモン「どうしたら良いんだ……!」
レイン「緊急停止信号を受け付けないなら、直接コクピットに行くしかないわ!」
ドモン「ハッチは手動でか……しかし……」
レイン「危険よ! ゴッドガンダムは起動してるのよ!?」
ドモン「だが、他に方法は無い!」

真紅「……人間。お前の名前は?」

ドモン「一体なんだ、こんな時に!?」

真紅「良いから答えなさい」

ドモン「ドモン・カッシュだ!」

真紅「ドモン?……おかしな名前ね」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:20:43.42 ID:UesYn/ss0

ドモン「今はお前に構ってる暇はないんだ!
     レイン、こいつをつまみだしておけ!」
レイン「つまみだしておけ、って言われても……」

真紅「……」

レイン「とっ、とにかくここは危険よ! 一緒に逃げましょう!」

真紅「必要ないわ」

レイン「必要ない、って……」

真紅「人間。お前は、あの人形を止めたいんでしょう?」

ドモン「あの人形?……まさか、ゴッドガンダムのことを言ってるのか!?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:21:26.81 ID:UesYn/ss0

真紅「あの子、ゴッドガンダムというのね。良い名前だわ」
ドモン「ああ、俺もそう思……って違う!」
レイン「……ねえ貴方、ゴッドガンダムを止められるの?」

真紅「そうね」

ドモン「何だって!? それは本当か!?」グワッ

真紅「うるさいわね」

バシッ!

ドモン「うわっ!?……お前、見かけによらず凶暴だな……!?」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:22:30.45 ID:UesYn/ss0

真紅「レディーに対する口の聞き方がなっていないわね。
    まあ、これから教育していけば済むことだわ」

ドモン「――俺を教育だって!?」
レイン「それにはちょっと興味あるわね……」
ドモン「おいおいレイン!?」

真紅「それで、どうするつもり?」

レイン「! そうよ、このままじゃゴッドガンダムが……!」
ドモン「ええい! 一体どうすれば良いって言うんだ!?」

真紅「簡単よ」

真紅「――私と契約しなさい」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:23:15.96 ID:UesYn/ss0

ドモン「契約? そいつをしたからって……」
レイン「ドモン! このままじゃ、ゴッドガンダムが行っちゃうわ!」
ドモン「くっ――! こうなったら仕方が無い!

ドモン「おい、そこのお前! 契約ってのをするには、どうしたら良い!?」

真紅「真紅よ」

ドモン「そんな事はどうだって良い! 早く教えろ!」

真紅「……これは教育のしがいがありそうね」

真紅「さあ、この指輪に口付けを……」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:23:59.76 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

レイン「――ふぅ……チェック終了」
ドモン「それで、原因は一体何だったんだ?」

レイン「それが……どこにも異常は見当たらなかったのよ」

ドモン「そんなわけがあるか。
     レイン、お前がいい加減な整備をしてたんじゃないのか?」
レイン「まぁ! ドモン、貴方それって本気で言ってるの!?」
ドモン「それ以外に原因がない。だったら、それしかないだろう」
レイン「ドモンっ!」

真紅「騒々しいわね。もう少し静かになさい」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:24:44.60 ID:UesYn/ss0

真紅「それにこの紅茶……不味いわね」

ドモン「だとさ」
レイン「そんな事言われたって、ここには道具がないんだし……」

真紅「それに、ここは部屋にするには汚すぎるわ。
    広いのはいいけれど……なんとかしなさい」

レイン「あのねぇ! ここは格納庫なのよ!?
     無茶を言わないで!」

真紅「声を張り上げなくても聞こえるわ。人間の雌も下劣な時間なのね」

レイン「げっ、下劣ですって!?」
ドモン「ハハハハッ! レイン、言われてるじゃないか!」

真紅「お前もよ」

ドモン「……」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:25:25.87 ID:UesYn/ss0

ドモン「……とにかく、お前は一体何なんだ」
レイン「そうよ! 停止信号を受け付けなかったゴッドガンダムを
     どうやって止めたっていうの?」

真紅「そうね……こちらも聞きたいことがあるのだわ」

ドモン・レイン「?」

真紅「そこのお前、ドモンと言ったわね」

ドモン「ふん! お前呼ばわりされるいわれはないがな」

真紅「ドモン。……お前、人間なの?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:26:09.28 ID:UesYn/ss0

ドモン「俺が人間かって? そりゃあ、一体どういう意味だ」
レイン「確かにドモンは野蛮人だけど、れっきとした人間よ」
ドモン「……仕返しのつもりか?」

レイン「とにかく、ドモンは人間よ。
     ガンダムファイターだから、普通の人間とはちょっと違うけどね」

真紅「ガンダムファイター……。
    それは、さっきのような動きが出来る生き物なの?」

ドモン「生き物ってお前……」
レイン「あはははっ! そうね、そういう生き物だわ」
ドモン「……! ……おい、お前はガンダムファイターを知らないのか?」

真紅「ええ。だから、説明して頂戴」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:27:42.79 ID:UesYn/ss0

ドモン「俺たちガンダムファイターは、
     各国が覇権を争うために四年に一度開催する――ガンダムファイトで戦うために選ばれた人間だ」
レイン「ドモンは、ネオ・ジャパンの代表ね。
     私は、そのサポートをしてるの」

真紅「ゴッドガンダムのような子達が他にも居るのかしら」

ドモン「ああ、そうだ。ガンダムファイターはガンダムに乗り、そして――」

真紅「……」

ドモン「戦って、戦って、戦い抜く……最後の一人になるまでな」

真紅「そう」

ドモン「どうした。野蛮だ、って言わないのか?」

真紅「言わないわ。だって、生きることは戦いでしょう?」

>>19
そのために立てた
途中までしか書いてないけど何とかなる


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:29:12.57 ID:UesYn/ss0

レイン「生きることは戦いって、貴方……」
ドモン「真紅とか言ったな。お前は一体――」


「おいおい、レディーに対して“お前”はないだろう?」


ドモン「!? 誰だっ!」

チボデー「ヘーイ、ジャパニーズ! つれない事を言うなよ!」

ドモン「お前――」
レイン「チボデー!? どうしてここに……」

チボデー・ギャルズ「私達もいるわっ!」

ドモン「一体、何がどうなって……!?」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:29:58.22 ID:UesYn/ss0

チボデー「な~んだよドモン! お前、まだ聞いてないのか?」
ドモン「? 何をだ?」
チボデー「そこの、可愛らしいおチビちゃんにさ」

真紅「貴方に“おチビちゃん”と呼ばれる理由はないわ。
    不愉快よ」

チボデー「フー! お前の所に来たローゼンメイデンは、
     やっけにツンツンした子じゃねえか!」
ドモン「チボデー、お前……何か知っているのか?」
チボデー「ああ、知ってるとも」
レイン「ねえ、私達にも説明してくれる?」

チボデー「……だとさ。どーするよ――雛苺?」

雛苺「……うぅ」オドオド

真紅「……やはり貴方だったのね、雛苺」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:30:41.28 ID:UesYn/ss0

チボデー「おっと、そんなに睨まないでやってくれるか?」

真紅「睨んではいないわ」

雛苺「うゆぅ~……チボデー……!」
チボデー「だ~いじょうぶだ雛苺」

ヒョイッ

チボデー「アイム、チャンピオン!
      お前には、誰だろうとこの俺様が手を出させないぜ!」
雛苺「……うん!」ギュッ

シャリー「チボデーって、良いお父さんになりそうよね」
キャス「うん、意外だったわ」
ジャネット「そう? 私は、チボデーと良い家庭を築く自信があるわよ」
バニー「あっ、ずるーい!」

チボデー「おいおいシャリー、キャス、ジャネット、バニー!
     せっかく格好よく決めたんだからよ~!」

チボデー・ギャルズ「チボデーはいつでもカッコイイわ!」
雛苺「そうなの!」

チボデー「……へっ、ありがとよお前ら!」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:31:25.15 ID:UesYn/ss0

ドモン「……ふん!
     チボデー、お前にそんな趣味があったとはな」

チボデー「何っ?」
雛苺「……うゆ?」

レイン「……チボデー、ガンダムファイターは国の代表なのよ?
     だからその、問題になるようなことは……」

チボデー「……お前ら、本当に何も知らないのか? こいつらは――」
雛苺「チボデーのぼり~」
チボデー「アウチ! 雛苺っ、髪はやめてくれ、髪はっ!」

ドモン・レイン「……」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:32:08.58 ID:UesYn/ss0

ドモン「――チボデー。悪いが遊びに来たんなら帰ってくれ」

チボデー「よ~しよし、おとなしくだっこされとけよ」
雛苺「うん、わかったのチボデー!」
チボデー「これから……ちょっと大事な話をするからな」

ドモン「おい、聞いてるのか。俺は――」
真紅「……」
ドモン「こいつと話さなきゃならないんだ」
真紅「真紅よ。そう呼びなさい」
ドモン「……真紅と、話さなきゃならないんだ」

チボデー「ハッハァ! レインだけじゃなく、
      その子にも尻にしかれちまってるのか、ドモン!」

ドモン「! なんだと、この――」

チボデー「ドモン・カッシュ!」カッ!

ドモン「!……いきなりどうした、チボデー」


チボデー「お前に――ガンダム・ファイトを申し込む!」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:32:50.87 ID:UesYn/ss0

ドモン「……何だって?」
チボデー「ガンダムファイトを申し込むって言ったんだ」
ドモン「一体何のために……」

チボデー「――まさか、怖いのか?」

ドモン「……何だと?」

チボデー「俺とガンダムファイトをするのが怖いのかって聞いてるんだ!
      えぇ!? どうなんだ、キング・オブ・ハート!」

ドモン「……良いだろう」


ドモン「――そのガンダムファイト……受けてやる!」


チボデー「ヒュー! そうこなくっちゃあ!」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:33:34.27 ID:UesYn/ss0

レイン「ちょっとドモン!? それに、チボデー!
     あなた達、そんな馬鹿な真似はやめなさい!」
ドモン「俺に逃げろって言うのか!?」
レイン「そうじゃないわよ!
     あのね、あなた達は決勝戦のバトルロイヤルを控えてるのよ!?」

ドモン「だから何だ!」

レイン「勝手にガンダム・ファイトをしたのがバレたら、
     失格になっちゃうって言ってるの!」

ドモン「うぐっ……!? だが、ガンダム・ファイトを申し込まれた以上は……」

レイン「ドモンっ! 貴方……本当にそれでも良いの?」
ドモン「……」
レイン「……ねえ、チボデー。貴方も馬鹿なことはやめて」

チボデー「レイン。ガンダム・ファイトをしちゃいけないってわけじゃないだろう?」

レイン「えっ?」

チボデー「バレなきゃ良いのさ」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:34:17.64 ID:UesYn/ss0

レイン「バレなきゃ、って……そんなの無理に決まってるじゃない!」

チボデー「それがそうでもないんだな。
      ――ヘイ、シャリー!」
シャリー「オッケー!」

ぶわあっ!

レイン「ちょっと! 格納庫に水をまくなんて、何を考えてるの!?」

チボデー「キャス! ジャネット! 見張りは頼んだぜ!」

キャス・ジャネット「「わかったわ、チボデー!」」

ドモン「一体何をおっぱじめるつもりだ?」

バニー「ちなみに、撒いたのは水じゃなくて特殊な液体だから、
    ガンダムに影響はないから安心してね」

レイン「そうなの? 良かった……って、そういう問題じゃないわよ!」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:35:01.06 ID:UesYn/ss0

チボデー「お楽しみはこれからだぜ、お二人さん!」
雛苺「……ねえ、チボデー」
チボデー「そ~んな顔するなって。キュートな顔が台無しだぜ?」

ナデナデ…

雛苺「うん。……えへへ、チボデーの手、あったかいのー」
チボデー「そりゃあそうさ!」

チボデー「何せ、俺の拳は燃える拳のバーニングパンチ!
      そして、夢を掴み取る手なんだからな!」

雛苺「――うんっ!」
チボデー「さあ、やってくれ雛苺! ショー・タイムだ!」
雛苺「わかったの!」

―パアアッ!

ドモン「何だっ!?」
レイン「撒かれた液体が光って……」


チボデー「マックスター!」


ゴゴゴゴゴッ…!


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:35:42.95 ID:UesYn/ss0

チボデー『――さあ、ドモン! お前もガンダムに乗れ!』

ドモン「しかし、ここでガンダム・ファイトをすれば……」

チボデー『かーっ! お前もわからねえ奴だな!
     ――先に行ってるぜ! カモン、雛苺!』
雛苺「わかったの、チボデー!」

パアアッ…

ドモン「――消えたっ!? おい、どこだ! どこに居る、チボデー!」
レイン「シュバルツ・ブルーダーの忍法とは違うみたいだし……」

シャリー「nのフィールドに行ったのよ」

ドモン「nのフィールド?」

シャリー「そうよね、ドモン・カッシュと契約したローゼンメイデン」

真紅「……」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:36:26.17 ID:UesYn/ss0

ドモン「待て! さっきからお前達はどうして……」

真紅「私の媒介を先に叩き、雛苺をアリスゲームで有利にさせる……。
    貴方達の考えはそういう事で良いのかしら」

バニー「そうよ! ヒナちゃんの願いは、
    絶対にチボデーと私達がかなえるんだから!」

真紅「確かにドモンが倒れれば、
    ガンダムファイターという媒介を得た雛苺に私は勝てないでしょうね」

シャリー「そういうこと!――さあ、ドモン・カッシュ!」
バニー「チボデーが待ってるわ!」

ドモン「……くそっ! あとできちんと話を聞かせてもらうぞ!」

チボデー・ギャルズ「チボデーに勝てたらね!」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:37:09.14 ID:UesYn/ss0

ドモン「レイン! ゴッドガンダムは万全なんだろうな?」
レイン「さっきチェックしたばかりだから大丈夫だけど……」
ドモン「それなら良い!」
レイン「……もう! 後でどうなっても知らないから!」

真紅「――ドモン」

ドモン「ん? どうした……ええっと、真紅」
真紅「貴方、あのチボデーという人間に勝てるの?」
ドモン「おいおい、この俺とゴッドガンダムの凄さを知らないのか?」
真紅「知らないわ」

ドモン「……――だったら見せてやる!」


ドモン「出ろおおおおぉっ! ガンダアアアアァムッ!!」


>>34
スレ立て直後はさるさんが無いのを利用してる


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:37:52.15 ID:UesYn/ss0



39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:38:34.99 ID:UesYn/ss0

雛苺「……」

チボデー『どうした雛苺? 緊張してるのか?』
雛苺「うん……だって、真紅はすっごく強いの」
チボデー『――雛苺。だけど、俺はそれよりももっと強いぜ』
雛苺「だけど、あのドモンって人も強そうだったの」
チボデー『OH……! 弱気なことを言うなよベイビー』
雛苺「チボデーも、やっぱり怖い?」

チボデー『いいや、怖くはねえさ。むしろ、ワクワクするな』

雛苺「えっ、どうして?」
チボデー『何せ、人生初のタッグ・マッチだからな!
     しかも相手はドモン・カッシュに、雛苺が強いって言ってるローゼンメイデンだ!』
雛苺「……」
チボデー『強い奴と戦えるってのは最高だ! それに、今俺の拳には
     俺やシャリー、キャス、ジャネット、バニーの分に加えて……』


チボデー『お前の、パパに会いたいって夢も乗ってるんだ!
     だから負ける気がしねぇ!……そうだろう?』


雛苺「チボデー……!」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:39:18.34 ID:UesYn/ss0

チボデー『俺はガンダムファイトでドモンに勝つ!
      だから、お前は真紅って子にアリスファイトで勝て!』
雛苺「も~! ありすふぁいとじゃなくて、アリスゲームなのよ!」
チボデー『ハハッ、そうだったな! 悪い悪い!』
雛苺「ううん。……ありがとなの、チボデー」

チボデー『ファイトだ雛苺! 俺達は勝つ!』

雛苺「あいとっ! あいとなの、チボデー!」


ドモン『――待たせたな、チボデー!』


チボデー『来たなドモンっ! 待ちくたびれたぜ!』


真紅「雛苺。……貴方、本当にやるつもりなのかしら」


雛苺「そうなの! 二人だから、真紅にも勝つの!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:40:02.25 ID:UesYn/ss0

ドモン「ここは……俺とチボデーが最初にファイトした場所か?」

チボデー『ザッツ・ライト! 覚えてたようだな、“ジャパニーズ”!』

ドモン「あの時の再現ってわけか――面白いっ!」

チボデー『だがなっ! 結果まで再現するつもりはないぜ!』

ドモン「果たしてそうかなっ!? 行くぞおっ、、チボデ――ッ!」


チボデー『――おおおおっ! ガンダム・ファイト!』


ドモン『レディー~~……』


チボデー『ゴ――ッ!!』


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:40:45.39 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

真紅「雛苺。貴方では私に勝てないわ」

雛苺「そんなことないの! だって、ヒナはチボデーと一緒だもん!」

真紅「媒介の力の強さは同程度だと思うわ。
    だから、貴方では無理よ」


雛苺「――そんなことないっ!」


真紅「……雛苺?」

雛苺「ヒナとチボデーの“たっぐ”は負けないの!
    だから、真紅にも絶対勝つの!」

真紅「貴方に一体何があったのかはわからないけれど、
    どうやら本気のようね」


雛苺「行くのっ、真紅!」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:41:33.45 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

チボデー『サイクロン・パーンチッ!』

ビュオオオッ!

ドモン『ふっ! はっ! てりゃあっ!
    ――どうしたチボデー! 技にキレがないぞっ!』
チボデー『ちいいっ! だったらこいつをくらえっ!』

チボデー『バーニング・パァーンチ!』

ブゥオオオオッ!

ドモン『たあありゃあああっ!』
チボデー『ぐうっ!?』


チボデー『……はぁ……はぁ……! こいつでも駄目か……!』

ドモン『チボデー! 威勢が良いのは口だけだったみたいだな!』

チボデー『……』


チボデー『――シャラップ! とっておきをお見舞いしてやるぜ、ドモン・カッシュ!』


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:42:16.75 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

雛苺「苺わだち~!」

にょきにょきにょきっ……!

真紅「それが貴方の力だったわね。けれど、それでは――」
雛苺「えいなのっ!」

ガシッ!

真紅「っ!? そんな……雛苺には、ここまでの力は……!?」
雛苺「ヒナは一人じゃないの! ヒナは、チボデーと一緒に戦ってるの!」
真紅「っ……! あの人間の力を使っているから――」

ギリギリギリッ…!

真紅「くああっ……!」

雛苺「チボデーが言ってたの! “自分の力を使って、相手を倒せ”って!
    “それまで絶対耐えてみせる”って!」

真紅「くうっ……! こ、このままだと……!」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:43:02.20 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

チボデー『いくぜキング・オブ・ハート――ドモン・カッシュ!』
ドモン『来い、チボデー!』

チボデー『豪熱! マシンガン……パァ――ンチッ!!』

ゴァアアアッ!

ドモン『その技は既に見切っているっ!
    分身殺法! ゴォォッド・シャドー!』

ガシイッ!

ドモン『――どうだっ! これでもう勝ちは決まったような――』

バキャアッ!

ドモン『うぉあっ!?……なっ、なんだと!?
     まさか、ゴッド・シャドーよりも速くパンチを放ったのか!?』

チボデー『おおおおおぉっ!!』

ドモン『うぉわああああっ!?』


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:43:48.00 ID:UesYn/ss0

ドモン(一体何だ!? チボデーに何が起こったっていうんだ!)

ドモン(こいつは、さっきまでのパンチじゃない……!)


チボデー『待ってろ、雛苺! 俺がドモンを倒せば、
      お前はもっと夢に近づけるんだからなあっ!』


ドモン(雛苺!? まさか、チボデーの気迫はあの人形が関係してるのか!?)

ドモン(あいつらには、どんな事情があるっていうんだ……!)


ドモン『うぐうっ! チ、チボデー……!』

チボデー『どうしたキング・オブ・ハート!
     戦ってる最中に質問するってのまで再現する気か!』

ドモン『教えてくれチボデー……!
     あいつらは……ローゼンメイデンってのは何なんだ……!?』


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:44:30.69 ID:UesYn/ss0

チボデー『ハッ! 知らないなら教えてやる!
     あの子達はなぁ――夢をかなえるために戦ってるのさ!』

ドモン『夢を……かなえるため……!?』

チボデー『俺達ガンダムファイターの戦う理由とは違って、
      本当にちっぽけで、当たり前とも言えるもんだがな!』

ドモン『教えてくれ……そいつは、一体……!』


チボデー『愛しのパパに会いたいって願いだ!』


ドモン『!』


チボデー『俺はこの拳で、雛苺の夢をかなえてみせる!』


チボデー『……これでジ・エンドだ! いくぞ、ドモン・カッシュ――!!』


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:45:26.53 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ギリギリギリッ…!

真紅「くぁ……あっ……!」

雛苺「……ごめんね、真紅」
真紅「雛……苺……!」
雛苺「これは、ヒナの力じゃないかもしれないの。
    真紅に勝ってるのだって、チボデーのおかげなのよ」

雛苺「でも、ヒナはお父様に会いたいの」

雛苺「それに……チボデーと約束したの」

雛苺「一緒に勝とう、って……」

真紅「うぐ、うっ……!」

雛苺「だから――ごめんなの、真紅っ――!」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:46:08.95 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

――ガシイッ!

チボデー『……俺のパンチ――マシンガンパンチを……
     片手で受け止めただと……!?』


ドモン『……お前の調子が万全だったらこうはいかなかっただろう』

チボデー『ちいっ! だったらもう一度……!』


ドモン『お前が俺に思い出させてくれた……そして、教えてくれた!』


ドモン『俺と――真紅のっ! 負けられない理由をっ!』


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:46:53.10 ID:UesYn/ss0

ドモン『真紅! 何をやってる!』

真紅「くっ……ド……モン……?」

ドモン『お前も俺の力を使えっ!』

真紅「なん……ですって……?」


チボデー『!? 雛苺、すぐに勝負を決めろっ!』

雛苺「うっ、うんっ! わかったの!」


ドモン『俺はお前と契約したんだろう!?
     それに、こいつはどうやらタッグ・マッチらしい!』

真紅「……けれど……」


ドモン『遠慮はいらん! お前がいくら俺の力を使おうが――俺とゴッドガンダムは負けない!』

ドモン『そして……お前が負けることは――俺が負けるのと同じことだからだ!』


真紅「……」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:47:37.23 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=2JjyJ7HP8MA&feature=related



雛苺「苺わだち~!」
真紅「……――雛苺」

ブチイッ!

雛苺「ああっ!? そっ、そんな……」

真紅「――今度は条件は対等よ。
    少し……きついお仕置きをしてあげるわ」


チボデー『ガッデム!』

ドモン『くっ……本当に遠慮をする気がないらしいな……!』

チボデー『だがな、ドモン! 今の状態のお前が、
     この俺に勝てると思ってるのか!』

ドモン『無論っ! いくぞおおおっ、チボデ――ッ!』


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:48:22.62 ID:UesYn/ss0

チボデー『俺達の夢は! 無限の拳で掴み取る!』

ドモン『ならばっ! この一撃に全てをかけるっ!』

ドモン「俺の拳が真っ赤に燃える……!」
チボデー「勝利を掴めとぉ!」
ドモン「轟き叫ぶ!」

ドモン『爆熱!』・チボデー『豪熱!』

ドモン『ゴッド・フィンガァ――ッ!!』

チボデー『マシンガン・パァーンチッ!!』


雛苺「ヒナは約束したの! 絶対勝つって!」

真紅「……そうね。けれど、私はここで止まるわけにはいかないの」

雛苺「うゆぅ~……!」
真紅「――来なさい、雛苺」
雛苺「行くのよっ、真紅!」

真紅「――薔薇の尾」

雛苺「苺わだち~っ!」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:49:06.16 ID:UesYn/ss0

チボデー(俺は雛苺と約束したんだ……!)

チボデー(絶対に、パパに会わせてやるって!)

チボデー『だから倒れろっ! キング・オブ・ハートッ!』

ゴォアアアッ!

ドモン『チボデぇぇッ――!!』

グシャアアアア!

チボデー『ぐあああっ!? おっ、俺の腕が!
      あいつの……雛苺の夢がっ――!』

―ガシイッ!!

ドモン『……分かっているなチボデー』

ドモン『――ガンダムファイト、国際条約第一条!』

チボデー『頭部を破壊された者は……失格とみなす……!』

ギリギリギリッ…!

チボデー『うぐっ……ぐううっ……!』


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:49:50.23 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

雛苺「ううっ、うっ、うぅっ……!?」

真紅「――どうやら、あちらの決着はついたみたいね。
    ガンダムファイトは、頭を壊されてしまってはいけないらしいわね」

雛苺「……あっ!?」

―ガシイッ!!

真紅「……けれど、私達ローゼンメイデンの戦い――アリスゲームは、
    そんなことは必要としていない」

雛苺「嫌……嫌ぁ……!」

真紅「私達のアリスゲームは――命の欠片である、ローザ・ミスティカの奪い合い」

雛苺「……うゆ……んん!」ジタバタ!

真紅「暴れても無駄よ。観念なさい、雛苺」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:50:32.01 ID:UesYn/ss0

ドモン『ああ、俺が力を込めればお前は失格扱いになる』

真紅「貴方は……ここで脱落することになるわね」


チボデー『……マイガッ……!』
雛苺「…うえっ……ひっく……!」ポロポロ


ドモン『……だが――』

スッ…

チボデー『? どうしてゴッドフィンガーを途中でやめた……?』



真紅「……けれど――」

スッ…

雛苺「うにゅ?……きゃんっ!」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:51:14.69 ID:UesYn/ss0

ドモン『俺とお前の決着は、正式なガンダム・ファイトでつける』

ドモン『……言っただろう、チボデー』

ドモン『決勝戦――バトルロイヤルで、とな』

チボデー『ドモン……お前……』

ドモン『それに、最初は手加減されてたってのが気に入らない』

チボデー『……へっ! 格好つけるじゃねえか、ドモン・カッシュ!』


ドモン『それに、どうやらローゼンメイデンって奴は俺と――』


チボデー『あん? 今、何か言ったか?』

ドモン『……いや、何でもない。こっちの話さ』


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:51:57.73 ID:UesYn/ss0

真紅「お仕置きなら、これで十分なのだわ」

真紅「……それに、雛苺」

真紅「まだ他の子も目覚めているかわからないのに、
    アリスゲームをはじめるのは対等ではないと思うでしょう?」

雛苺「真紅……?」

真紅「アリスゲームは、全員が目覚めていなければ平等ではないわ。
    他の子達が眠っているのに戦いをはじめては、お父様にしかられてしまうかもしれない」

雛苺「……」


真紅「だから――せめて他の子が目覚めるまでは……」

雛苺「……うんっ! えへへ、真紅~!」

真紅「けれど、同じローゼンメイデンの姉妹とはいえ――
    って、くっつかないで頂戴、雛苺!」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:52:50.20 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

「――ふん、面白くない結末ねぇ」

「だから言ったのだ。ドモン・カッシュを甘く見るな、とな」

「あらあらぁ、随分あの人間を信頼してるのねぇ」

「あ奴は仮にもキング・オブ・ハートよ。
見ているだけで共倒れを狙おうなどとは片腹痛いわ」

「……へぇ? それじゃあ、貴方には何か考えでもあるっていうの?」

「まぁ見ておれ。次に奴らが戦うときが、我らが動く絶好の機会よ」

「そうねぇ。退屈してきたところだし、楽しませてもらうわぁ」


水銀燈「ねぇ、貴方もそう思うでしょう?」

東方不敗「水銀燈。お主の力も、見せてもらうかもしれんな……ははっ――」

水銀燈「――ふふっ」

東方不敗「――ふははははっ……!」


おわり
http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related



62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:55:47.67 ID:UesYn/ss0

補足

一回立てて、三日ルールがあると勘違いしてスレ放置→落ちた
他板でやってたけどさるさんキツいからこっちで最後まで

スレ立ってからのさるさん無効がどこまでかわからないから減速


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 17:59:25.12 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related



     ・    ・    ・

ストーカー「――四年に一度のガンダムファイト……」

ストーカー「そこに前回、なんとも可憐な少女達が飛び込んできたではありませんか」

ストーカー「キング・オブ・ハート――ドモン・カッシュの元には、
      ローゼンメイデンの第五ドール――真紅が」

ストーカー「クイーン・ザ・スペード――チボデー・クロケットの元には、
      ローゼンメイデンの第六ドール――雛苺が」

ストーカー「今度はどんなドールが……おやおや、今度のドールは双子のようです」

ストーカー「選ばれたのは――クラブ・エースのサイ・サイシー」

ストーカー「そして――ジャック・イン・ダイヤのジョルジュ・ド・サンド」

ストーカー「そこにマスターアジアと、黒い羽の生えたドールはどう関わってくるのか」

ストーカー「ドモン・カッシュはそれをいかに乗り切るのでしょうか」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー~~……ゴーッ!」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:00:17.44 ID:UesYn/ss0


     双子のドール!? 夢の庭師よ、悪夢を払え


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:03:47.25 ID:UesYn/ss0

「おおっとごめんよ!」

女性「きゃあっ!?」

「ごっめーん! っとと、どいたどいたーっ!」

男性「うわっ!? 馬鹿野郎、気をつけろっ!」

「ごめんよーっ! 急いでるんだっ!」


サイ・サイシー「何せ、じっちゃん達だけじゃなく――」


サイ・サイシー「へ~んな人形にも追われてるんでねっ!」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:05:57.50 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

翠星石「全く、なんて奴ですかあのおチビは!」

恵雲「これこれ、そんなに怒ってはいかん」
瑞山「そうとも、幼き少女はもっと華のように笑っているべきで――」

翠星石「翠星石はっ! これっぽっちも怒ってなんかねーですぅ!」

恵雲・瑞山「「いやいやいやいや! お主、明らかに怒っておるではないか」」

翠星石「うっ、うるせーですぅ! 二人で同時に喋るんじゃありません!」

恵雲「しかしこれは」
瑞山「癖のようなものだからのう」

翠星石「全く、まるで双子みたいじゃ……」

恵雲「むむむっ?」
瑞山「どうかしたのかな?」

翠星石「……なんでもないです」


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:09:06.20 ID:UesYn/ss0

恵雲「どうする瑞山よ、なんでもないとは言っているが」
瑞山「そうだな恵雲よ、明らかに何か事情があると見える」
恵雲「――ここは我らが!」
瑞山「――なんとかせねば!」

翠星石「だっ、だから何でもないって……」

恵雲「お主、翠星石と申したな」
瑞山「我らで良ければ、話を聞きますぞ」

翠星石「……放っておいて欲しいです」

恵雲「しかし……」
瑞山「それは……」

翠星石「ああもう! とにかく、あのおチビ人間はどこに行ったんですか!?」

恵雲「おチビ人間とはサイ・サイシーのことだろうか」
瑞山「考えるまでもなくそうだろうが、合っていますかな?」

翠星石「そうです! 契約をしろって行ったら、いきなり逃げ出して……!
      全く、こんな可愛い翠星石から逃げるなんてどういうことですか!」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:12:15.60 ID:UesYn/ss0

恵雲「あいや待たれよ!」

翠星石「きゅっ、急に何ですか……!?」

瑞山「サイ・サイシーが逃げ出したのは、むしろ当然のこと」
恵雲「左様。つい先日は心を入れ替えたと思ったら……」
瑞山「未だにサボり癖が抜け切っていず、修行を抜け出す始末……」

恵雲・瑞山「「故に、サイ・サイシーが逃げ出した責任は貴殿には無い!」」

恵雲・瑞山「「だがしかし、このままではガンダムファイトの優勝は夢のまた夢!」」

恵雲・瑞山「「よよよよよよよっ……!」」


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:15:23.99 ID:UesYn/ss0

翠星石「……つまり、アイツは逃げる癖があるってことですか?」
恵雲・瑞山「「左様」」
翠星石「……はぁ……どうしてそんな人間にネジを巻かれちまったんでしょうか……」

翠星石「――とにかく! アイツを見つけたら翠星石に知らせるですよ!」

ピューッ!

恵雲・瑞山「「あいや待たれよ! 一体どこへ!」」


翠星石「翠星石が、直接あの人間を探しに行ってやるんですよー!」


恵雲「……行ってしまったが、どうすれば良いのだろうか、恵雲よ」
瑞山「……確かに、まるで方法がわからないのが問題だな、瑞山よ」


恵雲・瑞山「「サイ・サイシーを見つけたとして、どうやって知らせれば良いのやら……」」


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:18:30.56 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

真紅「レイン、紅茶を淹れて頂戴」

レイン「はいはい、ちょっと待っててね」
ドモン「やれやれ、まるで給仕係だな、レイン」
レイン「あら、ドモン。貴方が紅茶を淹れられないから私がやってるんだけど?」
ドモン「……俺は紅茶は趣味じゃないんだ」

レイン「あら、それならドモンの分は無くても良いわね」

ドモン「おい、レイン!?」
レイン「冗談よ」

レイン「――あっ、ヒナちゃんも紅茶で良いのかしら?
     それとも、ジュースにする?」

雛苺「ヒナ、いつもドモンが飲んでるジュースが良いの~!」

ドモン「やめとけ。あれはレインが作ってるんだが、人間の飲む味じゃない」
レイン「ちょっとドモン! それ、どういう意味? あれは栄養学的には物凄く――」
ドモン「はいはい、わかったわかった」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:21:06.89 ID:UesYn/ss0

レイン「もう!」
真紅「ドモン。冗談とは言え、言葉が過ぎるわよ」
レイン「真紅ちゃんもそう思うわよね。ドモンったら、全然デリカシーが無いんだから」

ドモン「おい、真紅。お前はレインの味方をするのか?
     契約してる人間は俺だぞ」

真紅「そうね。貴方が紳士になったなら、貴方の味方をしても良いわ」

ドモン「んぐっ……!」

雛苺「でりかしー? ねえねえ、それってどんなお菓子なの?」
レイン「へっ? いや、デリカシーっていうのはお菓子じゃなくてね……」
雛苺「うゆ?」キラキラキラッ
レイン「……ううっ……これは正直に答えにくいわ……!」

ドモン「……全く、ここは託児所じゃないんだぞ」

ドモン「チボデーの奴――」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:24:12.08 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

チボデー『プリーズ、レイン! この通りだ!』

レイン『そんな、頭を下げられても……』

シャリー『ねえ、お願いレイン』
ジャネット『マックスターの大破に関して、本国の人間が来てる間だけだから』
キャス『さすがに、ヒナちゃんを見られたらまずいと思うのよ』

レイン『それはわかるけど……』
ドモン『放っておけ、レイン』

バニー『ねっ! ドモン・カッシュがマックスターを壊したのは黙ってるから!』

ドモン『何っ? そりゃ、一体どういう意味だ』
レイン『あっ、マックスターのカメラに、ゴッドガンダムが写って――』

バニー『その通り』
チボデー『ヘイ、バニー。カードってのは、切りどころを考えないと駄目だぜ』

レイン『もう……仕方ないわね』

ドモン『おい、レイン――!?』


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:26:59.78 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ドモン「……――どうして俺の意見を聞かずに、
    レインの許可をとったら良いって思ったんだ」

真紅「レイン、腕を上げたわね」
レイン「えっ、本当に? そうかしら……」
真紅「ええ。私は紅茶に関しては嘘はつかないわ」
雛苺「ヒナも! ヒナも紅茶を飲む!」
真紅「雛苺。レインが用意してくれたジュースはどうするつもり?」
雛苺「う、うにゅ~……」
レイン「ジュースはしまっておけば大丈夫よ。だから、ヒナちゃんは好きなほうを飲んでね」
雛苺「うんっ! ありがとなの、レイン!」
レイン「ふふっ、良いのよ」

ドモン「……はぁ、こんなんじゃじいさんの船に戻れやしない」

サイ・サイシー「どうしたのさアニキ。溜息をつくなんて、らしくないぜ」

ドモン「なんだと?……って、サイ・サイシー!」

サイ・サイシー「やっ、久しぶり」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:30:05.30 ID:UesYn/ss0

ドモン「お前、いつからそこに居た!」
サイ・サイシー「アニキが――」

サイ・サイシー「こ~んな」ぬぼーん

サイ・サイシー「――ショボくれた顔してた位からだね」
ドモン「……俺はそんな顔してたか?」
サイ・サイシー「してたしてた! オイラ、何があったのか楽しみになっちゃったもん!」
ドモン「ほう? どうして俺がそんな顔をしてると楽しみにするんだ?」
サイ・サイシー「いやー、それは勿論――」

ドモン「……」ギロリ

サイ・サイシー「あはははは……って、何かあったのかい?」
ドモン「まあな。これはお前には話しても大丈夫だろうし……」

ドモン「というか、お前のところにも来たんじゃないか?」

サイ・サイシー「へっ? 何が?」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:34:04.06 ID:UesYn/ss0

ドモン「なんだ、お前のところにはローゼンメイデンは来てないのか」
サイ・サイシー「ローゼンメイデン? 何そ――」
ドモン「?」

サイ・サイシー「ねっ……ねえ、アニキ……」ガクガク

ドモン「?」
サイ・サイシー「まさかとは思うんだけどさー……」ブルブル
ドモン「ハッキリ言え」

サイ・サイシー「ローゼンメイデンって……これ位の人形のことかい?」ガタガタ

ドモン「ああ、そうだ。何だ、知ってるんじゃないか」
サイ・サイシー「もしかしてもしかすると……アニキの所にも居るの?」
ドモン「“も”ってことは、やっぱりお前のところにも来てたか。
     今、ここには俺のところに来た奴と、チボデーから預かってる奴が居るな」
サイ・サイシー「……な~んだ、そうなのか~」

サイ・サイシー「――それじゃっ!」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:36:26.23 ID:UesYn/ss0

ドモン「待て」

ガシッ!

サイ・サイシー「!? はっ、離してくれよドモンのアニキ!」
ドモン「お前が急に逃げ出そうとした理由を言ったら考えてやる」
サイ・サイシー「考えてやるって、離すつもりは無いんじゃないかっ!」

ドモン「当然だ」

サイ・サイシー「アニキの鬼っ! 悪魔っ! 甲斐性なし~っ!」
ドモン「……おい」
サイ・サイシー「無愛想で不器用でドジで間抜けで目つきが悪くて――!」

ドモン「悪いなサイ・サイシー。お前を放す気は無くなった」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:38:58.78 ID:UesYn/ss0

レイン「……もう、さっきから何を騒いでるの?
     ――って、あら、サイ・サイシーじゃない」

サイ・サイシー「レインの姉ちゃん! 姉ちゃんからも、
       アニキにこの無垢な少年を離すよう言ってくれよ」
レイン「む、無垢……?」
サイ・サイシー「ドモンのアニキだって、それなら絶対従うからさぁ!」
ドモン「そんなわけがあるかっ!」
サイ・サイシー「ねっ、頼むよ! お願い! 早くしないと――」

真紅「騒々しいわね。落ち着いて紅茶が飲めないわ」
雛苺「あっ、見たことがない人が居るの~」

サイ・サイシー「~~~っ!」

サイ・サイシー「でっ……出たあぁ――っ! 呪いの人形だああ――っ!」ジタバタ!

真紅「……人間の雄……それも子供は礼儀というものを知らないようね」
雛苺「ヒナ達は呪いの人形じゃないの。ローゼンメイデンなのよ」

サイ・サイシー「どっ、どっちでも良いよ!
       オイラ、そういうのは苦手なんだよ~~~っ!!」

ドモン「……成る程。そういうことか」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:43:09.63 ID:UesYn/ss0



82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:47:15.61 ID:UesYn/ss0

ドモン「――それでお前は逃げてきたってのか」
サイ・サイシー「あのねえ! いくらアニキでも、“DEATH~DEATH~”って
       言いながら追いかけてくる呪いの人形からは逃げるって!」

真紅「多分、それは翠星石ね。間違いないわ」

サイ・サイシー「ひっ!?」

サササッ

ドモン「おい、こら! マントを取るな!」
サイ・サイシー「無理だよ!」ブルブル!
ドモン「……仕方ない、か」

ドモン「――真紅、その翠星石とやらはどんな奴なんだ?」

真紅「基本的には、人見知りをする大人しい子よ」

サイ・サイシー「嘘だねっ! ぜ~ったい嘘だねっ!」
ドモン「そういう強気な台詞は、ちゃんと顔を出して言ったらどうだ?」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:50:09.62 ID:UesYn/ss0

サイ・サイシー「アイツは大人しくなんかなかった!
        アニキ、こいつ嘘をついてるよ!」

ドモン「サイ・サイシーはこう言ってるが、どうなんだ?」
真紅「基本的には、と言ったでしょう。
    怒らせると思いも寄らないことをするのも事実なのだわ」
雛苺「うん。真紅の言ってることは本当なのよ」

サイ・サイシー「そっ、それじゃあ……アイツを怒らせたオイラは……!?」

ドモン「安心しろ、サイ・サイシー」
サイ・サイシー「アニキッ! やっぱり頼れるのはアニキだけだよ!」

ドモン「骨は拾ってやる」

サイ・サイシー「そんなっ!?」
レイン「ちょっとドモン。あんまり脅かすとかわいそうよ」
ドモン「コイツにはコレ位が丁度良いのさ」


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 18:53:15.78 ID:UesYn/ss0

真紅「けれど……ネジを巻かれてもまだ契約をしていないのなら、
    いつ止まってしまうかわからないわね」
雛苺「うゆぅ~……心配なの」
真紅「人間」

サイ・サイシー「呼んでるよ、アニキ」
ドモン「お前が呼ばれてるんだ」

真紅「お前がネジを巻いたのはいつ? 教えなさい」

サイ・サイシー「アニキ、テキトーに答えておいてよ」
ドモン「ほう? 良いのか? そんなことをしちゃ、本当に呪われ――」

サイ・サイシー「結構前ですっ!」

真紅「これは――まずいわね」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:00:37.53 ID:UesYn/ss0

真紅「だとしたら、いつ翠星石が止まってしまうかわからないわ」
雛苺「鞄の外で止まっちゃったりしたら……」
真紅「そんな事はないと思うけれど、ここは人間が多いから、
    最悪誰かに拾われてしまう可能性があるわね」

レイン「ねえ、それってまずいことなの?」

真紅「ええ。ドモンもチボデーも、人工精霊に選ばれたの。
    そこの――」

サイ・サイシー「!?」ビクッ!
ドモン「サイ・サイシーだ」
サイ・サイシー「アニキ! どうしてオイラを売るのさ!?」
ドモン「名前を教えただけだろ。悪かったな、目つきが悪くて」
レイン「あら、ドモン。もしかして気にしてたの?」
ドモン「……放っといてくれ!」

真紅「……――サイ・サイシーも、翠星石の人工精霊に選ばれたのだわ」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:05:28.22 ID:UesYn/ss0

真紅「人工精霊に選ばれていない人間が、私達のネジを巻いたらどうなるのか……」
雛苺「考えたこともないの。ねえ、今までってそういうことはあったの? 真紅」
真紅「わからないわ。けれど、アリスゲームに支障をきたす恐れがあるわね」
雛苺「……うにゅ~」

レイン「だったら話は早いわね」

真紅・雛苺「?」

レイン「ねえ、二人とも」

ドモン「……おいおい、冗談だろう?」
サイ・サイシー「!? おっ、オイラは嫌だからね!
       いくらお姉ちゃんの頼みでも、無理なものは無理なの!」


「――やれやれ。シャッフル同盟の人間ともあろう者が、薄情なことを」


ドモン「……今日は千客万来だな」

ジョルジュ「事情はわかっていますよ、ドモン・カッシュ」


>>86
前に途中で終わったから最後までやるつもりで立てた
貼りなおしだから前よりも先の部分に入るまで時間かかるわー
さるさんきたし、一時間10レスペースだから気長に


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:10:14.75 ID:UesYn/ss0

ドモン「まさか、立ち聞きでもしてたって言うんじゃないだろうな」

ジョルジュ「私がそんな真似をするとでも?」

ドモン「いいや。……お前の所にも来たみたいだな、ローゼンメイデンが」
ジョルジュ「その通り。さあ、レディー」

蒼星石「――こんにちは、ドモン・カッシュさん」

ドモン「あ、ああ」

真紅「蒼星石……貴方まで目覚めていたのね」
雛苺「翠星石も入れて……」

蒼星石「全部で四体になるね。久しぶり、真紅、雛苺」

ドモン「ジョルジュ。お前のところに来たのは、
     やけに素直そうな奴じゃないか」
ジョルジュ「レディーに向かって“奴”という言い方は関心しませんね」

サイ・サイシー「……」そーっ…

ドモン「逃げるなよ、サイ・サイシー」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:12:58.81 ID:UesYn/ss0

真紅「あら、蒼星石のマスターは中々の紳士のようね」
蒼星石「そうだね。けれど、少し違うかな」
雛苺「うゆ?」

ジョルジュ「ええ。私は、彼女が言ったとおり“紳士”ではなく、
     ネオフランスに忠誠を誓う“騎士”ですからね」

ジョルジュ「……失礼、自己紹介が遅れました。
      サンド家当主、ジョルジュ・ド・サンドです。以後お見知りおきを、マドモワゼル」

真紅「ローゼンメイデン第五ドール、真紅よ」
ジョルジュ「第五、ということは蒼星石の妹にあたるのですか」
雛苺「そうなの。ヒナはね、第六ドールなの! 雛苺~!」
ジョルジュ「これはこれは……美しい妹君と、可愛らしい妹君だ」
真紅「ありがとう、ジョルジュ」
雛苺「えへへ、ありがとうなの」

ドモン「……なあ、俺の時と態度が違いすぎやしないか?」
レイン「当たり前でしょ」

ドモン「……」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:16:26.34 ID:UesYn/ss0

ドモン「……ふん! ゆっくりと話し込んでいても良いのか?」

ジョルジュ「そうでしたね。ドモン・カッシュ、貴方はこのあたりの
      地理に詳しかったと記憶していますが」
ドモン「まあな」
ジョルジュ「でしたら、是非とも彼女達の姉を探すのに協力して欲しいのです」
ドモン「俺に何の得がある」

ジョルジュ「危機に瀕する少女を助けることが出来る。
      これだけでは不服ですか?」

サイ・サイシー「いやいや少女って、人間じゃないでしょ」
ジョルジュ「同じことです」
サイ・サイシー「とは言ってもさぁ……ねえ、アニキ?」

ドモン「……」チラリ

真紅・雛苺・蒼星石「……」

ドモン「……良いだろう。だが、確実に見つかる保証は出来ないからな」

サイ・サイシー「あっ、アニキっ!?」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:19:21.49 ID:UesYn/ss0

レイン「ドモンなら、きっとそう言うと思ったわ」
ドモン「ただの気まぐれだ。それに、俺がそうしなかったら
     今後ゴッドガンダムの整備に手間取りそうだったからな」
レイン「あら、分かってるじゃない」

真紅「ドモン、私は貴方のことを野蛮なだけだと思っていたわ」

ドモン「何?」

真紅「――けれど、その考えを改めさせて貰うのだわ。
    貴方は、ちゃんと優しさを持っている」

ドモン「……俺を何だと思ってたんだ」
レイン「何よドモン、もしかして照れてるの?」

雛苺「ありがとなのドゥモン! ドゥモンはやさしいの!」

ドモン「俺は“ドモン”だ!……ええい、もう行くからな!
     お前達は他の人間に見つからないようにしていろよ!」

レイン「……全く、素直じゃないんだから」

ドモン「うるさい!」


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:21:59.55 ID:UesYn/ss0

ジョルジュ「それでは、私達も参りましょうか」

サイ・サイシー「うえっ!?」

ジョルジュ「何故驚くのですか? 貴方は、ネジを巻いたんでしょう?」
サイ・サイシー「そっ、そりゃあそうだけど、でも……」
ジョルジュ「……やれやれ、仕方ありませんね」
サイ・サイシー「あっ、おい、ちょっと! どこに行くんだよ!」

ジョルジュ「貴方が頼れない以上、私とドモン・カッシュだけで捜索をします」

サイ・サイシー「そ、そう?」

ジョルジュ「蒼星石。今、どのあたりに居るかはわかるか?」
蒼星石「詳しい位置はわからないや……多分、あまり力が残ってないんだと思う」
ジョルジュ「ならば急がねば! それでは!」

蒼星石「お願い、マスター。翠星石を助けてあげて!」

ジョルジュ「言われなくとも、わが騎士道にかけて必ず」

ジョルジュ「……そうそう、私を“マスター”と呼ぶのはやめてくれるかい。
      何せ、マスターと言えば――奴を思い出してしまうのでね」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:23:21.05 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー「……ふわぁ~あ……結局、み~んな行っちゃったし」

サイ・サイシー「レインのお姉ちゃんも、呪いの人形と一緒にどっか行っちゃったし」

サイ・サイシー「――あっ! もう帰っても大丈夫なんじゃないか!?」

サイ・サイシー「やったーっ! ヒャッホーイ! うっほほーい!」

サイ・サイシー「……」

サイ・サイシー「……はぁ」

サイ・サイシー(姉妹――家族のため、かぁ……)

サイ・サイシー「……――ああもう! 今回だけだかんね!」

サイ・サイシー(そうさ、契約とかじゃなくて、ちょちょっと人形を見つけるだけさ!)

サイ・サイシー「よっ、と! そうと決まりゃ、とっとと迷子探しをしちゃいましょうかね!」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:28:03.93 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=0SO0B5_Xi2s&feature=related



あと1レスでさるさんだからメシくってきま


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:43:49.89 ID:UesYn/ss0

レイモンド「ささっ、お茶が入りましたぞ」

真紅「レイモンドと言ったわね。中々に気がつく人間のようなのだわ」
蒼星石「ありがとう、おじいさん」
雛苺「ねーねー、このケーキも食べて良いの?」

レイモンド「どうぞどうぞ、お召し上がりください」

真紅「あら……これは」
蒼星石「驚いたかい? おじいさんの淹れる紅茶は凄く美味しいからね」
雛苺「ケーキも美味しいの~!」

レイモンド「このレイモンド、サンド家にお仕えしてから大分経ちましたが、
      ここまで華やかなのは久々です」

レイン「……ここの方が安全だって言われて移動したんだけど……」

レイモンド「ジョルジュ様も、早くお世継ぎを――」

真紅「レイモンド。おかわりを貰えるかしら」

レイモンド「はいはい、ただいま~!」

レイン「……こんなに暢気にしてて良いのかしら?」


109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:45:05.04 ID:UesYn/ss0

レイモンド「焦ってはいけませんぞレイン殿。
      ささっ、レイン殿もお召し上がりください」

レイン「そ、それじゃあいただきます……」
真紅「レイン、私達が焦ってもどうしようもないわ」
レイン「でも……」

蒼星石「大丈夫、きっと翠星石は見つかるよ」

レイン「えっ?」


蒼星石「だって、マスター……じゃなかった、
      ジョルジュがそう約束してくれたんだからね」


真紅「蒼星石。貴方、良い家来をもったわね」
蒼星石「家来じゃあないよ。僕とジョルジュは……そうだね――」

レイモンド「――友人、ですかな?」

蒼星石「……あはは、ドールが友人って言うのも、おかしな話かな?」

レイン「……ううん、そんなこと全然ないわ!」


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:47:05.83 ID:UesYn/ss0

レイモンド「レイン殿の言うとおりです、蒼星石殿」

蒼星石「おじいさん……?」

レイモンド「このレイモンド、長らくジョルジュ様に仕えてきましたが、
      蒼星石殿と話している時程穏やかなジョルジュ様を見たことがありません」

蒼星石「そうなの?」

レイモンド「勿論です! このレイモンド、ジョルジュ様のご友人に嘘は申しません!
      それに、ジョルジュ様は約束を破るような真似はいたしませんからな」

蒼星石「おじいさん……」

レイモンド「必ずや、蒼星石殿の姉上殿を見つけだすに違いありません。
      ――だから皆様は、どっしりと構えているのが一番なのです!」

真紅「そうね。ドモンも探していることだし、心配はしていないわ」
雛苺「うゆぅ~……なんだか、チボデーに会いたくなっちゃったの」

蒼星石「ありがとう、おじいさん。
      ……そうだ、一つお願いをしてもいいかな」
レイモンド「なんですかな?」
蒼星石「僕に“殿”をつけるのはやめてくれるかい。くすぐったくて仕方ないんだ」

レイモンド「……――はっはっは! これはこれは失礼いたしました。
      それでは、“ちゃん”付けでお呼びすればよろしいかな?」


111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:49:07.44 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ドモン「――駄目だ! こっちにはそれらしい人形はいなかった!」

ジョルジュ「こちらも同じです……。一体、どこに居るのやら――」


「おおっとお二人さん! 何かを探してるみたいだねぇ~!」


ジョルジュ「……やはり来てくれましたか」
ドモン「一体どういう風の吹き回しだ?――サイ・サイシー」


サイ・サイシー「なんとなくだよ、なんとな~く!
       それにさ、オイラって探し物は得意なんだぜ!」


ドモン「……ふっ、そういう事にしといてやるよ」
サイ・サイシー「あ~っ、その顔は信じてないね!? 本当なんだってばさぁ!」
ジョルジュ「ならば、実際にそのお力の程を見せてもらうとしましょう」
サイ・サイシー「まっかせときなって!」

ドモン「――よし、また手分けして探すぞ! 何かわかったら、ここに集合だ!」

サイ・サイシー「チャイナタウンの方はオイラに任せてよ!」
ジョルジュ「……三人ならば、必ず見つかるはずです!」


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:51:13.16 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ドモン「――おい、そこのお前」
男「あん? って、ネオジャパンのドモン・カッシュじゃねえか!」
ドモン「俺のことはどうでも良い。これくらいの、少女の人形を見なかったか?」
男「いや、見てないが……アンタ、そんな趣味があったのか?」
ドモン「断じて違う!」
男「おっ、怒るこたぁねえだろう……」

ドモン「……くそっ、このあたりにはいないのか……!?」

     ・    ・    ・

ジョルジュ「すみません、お嬢さん。一つお尋ねしたいことが――」
女「キャーッ! もしかして、ネオフランスのジョルジュ・ド・サンド様ですか!?」
ジョルジュ「そ、そうです」
女「サインください! 一枚だけで良いんで!」
ジョルジュ「その前に一つ。このあたりで、これくらいの少女のドールを見ませんでしたか?」
女「え? 見てませんけど……そんなことより、サインください!」

ジョルジュ「……ふぅ、手がかり無しですか――ああはい、今すぐに!」


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:53:15.28 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー「……はぁ、アニキ達の前ではああ言ったものの、
       こ~んな人ゴミじゃあ見つかるわけないよなぁ」

サイ・サイシー「――しょうがないから一休み一休み、っと」

サイ・サイシー「あ~あ、こんなことになるんなら、
       ビビらずに契約なりなんなりしてりゃあ良かったよ」

猫「ニャー」

サイ・サイシー「なぁ、お前もそう思うだろ?
       普通さ、この街で一体の人形を見つけるなんて無理だって」

猫「ニャー」

サイ・サイシー「……なんだお前、オイラについて来いって言ってるのか?」

猫「ニャー」

サイ・サイシー「……――まあ良いか! 当たるも八卦、当たらぬも八卦だ!」

サイ・サイシー「ちゃ~んと案内してくれよ、ニャンコちゃ~ん」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 19:54:19.71 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

翠星石「……ぁ……ぅ……」

翠星石(もう、体、が……)

翠星石「うごか、な……い……ですぅ……」

…パタン

翠星石(このまま翠星石は眠るんでしょうか……)

翠星石(……ふんだ! これであのチビ人間と別れられてせーせーするですぅ!)

翠星石「……」


「――なんだ、もう止まりかけじゃねえか」


翠星石「?……チビ……にん……げん……?」


「――ヒャアッハハハハ! おいおい、こいつは傑作だぜ!」

ミケロ「この俺様を誰かさんと間違えてるんじゃねーのか?」


翠星石「……あ――」


119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:02:05.56 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー「お~い、ニャンコちゃ~ん?
       ど~こ行ったのさ~?」

サイ・サイシー「……あれー、おっかしーなぁ。
       さっきまではすぐ前を歩いてたと思ってたんだけど……」


ミケロ「ヘッヘッヘ……何か探してるのか?
     良けりゃあ手伝ってやるよ、チャイニーズ」


サイ・サイシー「……お前、いつからそこに――っ!?」

ミケロ「ハッハァ! どうしたよ、急に血相を変えて!
     あぁ、もしかして探しモンはコレだったかぁ?」
翠星石「……」

サイ・サイシー「……っ!」


121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:05:02.74 ID:UesYn/ss0

サイ・サイシー「……そうなんだよねぇ。
       それで、実はその人形ってオイラのだったりするんだよ」

サイ・サイシー「だから――」


ミケロ「だから?」
翠星石「……」


サイ・サイシー「――とっととその手を離してもらうぜっ!」

ヒュッ―


ミケロ「へっ……――今だ、チャップマン!!」


サイ・サイシー「何っ!?」

ゴガァアアアン!

チャップマン「ぬううううん!」

サイ・サイシー「そんなっ!? 壁を壊しっ――うわあああああっ!?」


122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:08:16.24 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ドモン「……?」

ドモン「なんだ、この感覚は……」

ドモン「!?」

ドモン「シャッフルの紋章が反応して……まさか、アイツらに何かあったのか!?」

ドモン「くそっ――一度あの場所に戻るしかないか!」

     ・    ・    ・

ジョルジュ「紋章がひとりでに……?」

ジョルジュ「二人の内のどちらかに、何かがあったのでは……」

ジョルジュ「!?」

ジョルジュ「まずい、このままでは――!」

ジョルジュ「くっ……とにかく、一度あの場所に寄ってみるしかない!」


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:10:45.78 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

蒼星石「!」

レイモンド「? いかがなされましたかな?」
レイン「どうしたの、蒼星石ちゃん?」

蒼星石「翠星石の力が使われてる……」

レイン「えっ、それじゃあ――ドモン達はちゃんと見つけたのね!」
レイモンド「ほっほ! これは喜ばしい!」

蒼星石「……ううん、これは――違う。
     翠星石の力は感じるけど、ネジは……巻かれてないみたいなんだ」

レイン・レイモンド「??」

真紅「……誰かが翠星石の力を勝手に使っている、ということね」
蒼星石「そうみたいだ。……でも、ローザ・ミスティカを奪われたわけじゃないみたいなんだ」
雛苺「それなのに翠星石の力を感じるの?」
蒼星石「僕にも良くはわからない。けれど、このままじゃ……」

バンッ!

ドモン「無事か、お前達!」
ジョルジュ「大丈夫ですか!?」


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:13:21.39 ID:UesYn/ss0

レイン「ドモン!? どうしたのいきなり!」
レイモンド「おおっ、ジョルジュ様! いかがなされたのですか!?」

ドモン「……なんだ、全員無事じゃないか」
ジョルジュ「いえ、遅れていればどうなっていたかわかりません」

真紅「ドモン、説明して頂戴」
雛苺「ひ、ヒナ達が危なかったの……?」

ドモン「そうか、お前達には話してなかったな。
     俺やジョルジュ、それに、サイ・サイシー達を含めた五人はこの――」
ジョルジュ「シャッフルの紋章でつながっているのですよ。
      彼はキング・オブ・ハート、私はジャック・イン・ダイヤといった具合にね」

ドモン「そのシャッフルの紋章に反応があった。
     つまり、俺達の中の誰かが危機に瀕してる、ってことだ」
ジョルジュ「恐らくは、この場にいないサイ・サイシーが……」

レイン「ええっ!?」
レイモンド「なんとっ!?」


125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:15:11.31 ID:UesYn/ss0

真紅「それで、どうして私達に危険が迫っていると思ったのかしら」

ドモン「それは……どうしてだ、ジョルジュ?」
ジョルジュ「道中話したでしょう、ドモン・カッシュ……」
ドモン「……急いでて忘れちまったんだよ」
ジョルジュ「……仕方ありませんね」

ジョルジュ「サイ・サイシーはシャッフル同盟の一員。
      そのサイ・サイシーが危機に陥るなど、並大抵の相手でなければ有り得ません」

ジョルジュ「そして、サイ・サイシーを陥れた相手の刃が、
      いつ貴方達に向けられるかわかりませんからね」

真紅「つまり……ジョルジュ、貴方はこのタイミングが
    あまりにも出来すぎている、と言いたいのね?」
ジョルジュ「その通りです。美しいだけでなく、聡明なようだ」
レイモンド「成る程……間一髪だったかもしれない、というわけですな」
レイン「ええ、サイ・サイシーを相手にできるようなのが来たら――ドモン……?」

雛苺「うゆ~……難しくてよくわからなかったの」
ドモン「おっ、俺に聞くな……!」

レイン「ドモン、貴方って……」


126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:17:46.28 ID:UesYn/ss0

蒼星石「……無事じゃないのは、翠星石もなんだ」

ジョルジュ「何ですって!?」
ドモン「おい、そりゃどういうことだ!?」

真紅「蒼星石と翠星石は双子のドールなのよ。
    だから、蒼星石は私達よりも強く彼女のことを感じられるの」

ドモン「シャッフルの紋章みたいなもんか」

真紅「乱暴な言い方をすればそうなるわね」

ドモン「なあ、だったらその翠星石ってのがどこにいるかわからないのか?」

蒼星石「……翠星石が居るのは、多分――」


ミケロ「nのフィールドだよ、ドモン・カッシュ!」


ドモン「ミケロ・チャリオット!?」
レイン「どうして、姿は見えないのに……鏡の中に――!?」


128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:19:32.09 ID:UesYn/ss0

ミケロ『ハアッハァ! そんなにコイツらの事が心配なのかぁ?』

サイ・サイシー『……』
翠星石『……』

蒼星石「翠星石っ!」

ドモン「くそっ! 二人を返せ、ミケロっ!」

ミケロ『返せと言われて、はいそうですねとでも言うと思うか?』

ドモン「ミケロっ! 貴様ああっ!」
真紅「――落ち着きなさい、ドモン」
ドモン「何を言ってる! お前の姉さんも捕まってるんだぞ!?」
ジョルジュ「だからこそ冷静になるのです、ドモン!
      こちらは人質を取られているのですよ!」

ドモン「ぐっ……! ミケロぉっ……!」

ミケロ『良いねぇ! お前のその顔、さいっこうに良いぜ! ハァッハハハァ!』


132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:21:42.19 ID:UesYn/ss0

ミケロ『……クククッ……楽しませて貰った礼をしてやるよ!』

ドモン「そんなものは必要ないっ!」

ミケロ『良いのかな? そんなことを言ってよぉ……』


ミケロ『コイツらを賭けて――ガンダムファイトをしてやるってのになぁ……!』


ドモン「何っ!?」

ミケロ『お前らが勝ったら大人しくコイツらは返してやる。
     最も、勝てればの話だがなぁ!』

ドモン「ミケロ……貴様、一体どういうつもりだ……!」


ミケロ『クククッ……nのフィールドで待ってるぜ……!』


ドモン「おいっ、待て!……――くそっ!」


138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:39:15.54 ID:UesYn/ss0

真紅「……これは罠ね」
蒼星石「そうだね、じゃなかったらわざわざ……」
雛苺「うにゅ~……どっ、どうすれば良いの……!?」


ドモン「――そんなのは簡単だ」


ジョルジュ「――ええ、ドモンの言う通りです」


ドールズ「えっ?」

ドモン「お前らはここで待っていろ。――レイン、いけるか?」
レイン「当たり前でしょ。いつだって、完全な状態にしておくのが私の務めだもの」

ジョルジュ「レイモンド、留守は任せましたよ」
レイモンド「はい! このレイモンド、命に代えましても!」

真紅「ドモン? 貴方、一体どうするつもりなの?」
蒼星石「ねえ、ジョルジュ……ジョルジュは、一体何を――」

ドモン・ジョルジュ「「――フッ!」」


140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:42:51.12 ID:UesYn/ss0

ドモン「真紅、お前はまだまだ俺のことをわかっちゃいないみたいだ」
真紅「……そうね。だから聞いているのだわ」

ジョルジュ「蒼星石、私は約束をしただろう?」
蒼星石「えっ? 約束って、もしかして――」


ドモン「たとえどんな罠があろうと! 俺は逃げない!
     みんなまとめて叩き潰すのが――この俺、ドモン・カッシュだ!」


ドモン「出ろおおおおぉっ! ガンダアアアアァムッ!!」



ジョルジュ「そう! 蒼星石を姉上に――翠星石に会わせると!
      この私は、ジョルジュ・ド・サンドは約束を違えることはない!」


ジョルジュ「ガンダムロォォ――ズ!!」


142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:44:32.29 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ドモン『――ふん、なんとも丁寧な招待状じゃないか』

ジョルジュ『そうですね。……しかし、大会中だけの住まいとはいえ、
      さすがに自分の屋敷が侵入し放題では落ち着きませんよ』
ドモン『俺のところには、最近遠慮を知らない客ばかり来るんだがな』
ジョルジュ『そうなのですか? 貴方に遠慮をしない人間の
      顔が見てみたいのですね』

ドモン『……ふっ』

ジョルジュ『……くくっ』

ドモン『――この池に飛び込めば、そこがnのフィールドだ』
ジョルジュ『そこがバトルフィールドというわけですね、面白い』


ドモン『行くぞジョルジュ! 遅れるなよっ!』


ジョルジュ『ドモン・カッシュ! 貴方こそねっ!』


――パアアアッ……!


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:46:34.78 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

真紅「……本当に行ってしまったわね。それも、何の考えも無しに」

レイン「ドモンに難しいことを考えろっていうのは無理な話よ、真紅ちゃん」
レイモンド「しかし、ジョルジュ様も一緒なのですから大丈夫ですぞ!」

蒼星石「レインさんも、おじいさんも……あの二人を信頼してるんだね」

レイン「う~ん……どうなんでしょうね?」
レイモンド「信頼しているに決まっています!」
レイン「……だそうよ。私も同じ考えだけどね」

蒼星石「待っていろって言われたけど、僕は……」

蒼星石(僕が行っても、相手がガンダムファイターだったら……)


???「足手まといになるかもしれない。そんなことを考えている顔だな」


レイン「! 貴方は――」


145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:54:37.85 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=0SO0B5_Xi2s&feature=related



>>143
このペースだと前回分を今日中に貼れねぇ位の進行


147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 20:57:49.22 ID:UesYn/ss0

ジョルジュ『ここが――nのフィールドなのですか?』
ドモン『ああ、そのはずだ。もっとも、前に俺が来た時とは風景が違うがな』
ジョルジュ『そうなのですか?』
ドモン『前にチボデーと行ったnのフィールドは、こんな場所じゃなかった』
ジョルジュ『……しかし、何故――』

ジョルジュ『あの……あの時の新宿に……』


ミケロ『ようやくお出ましか! 待ちくたびれたぜ!』
チャップマン『……』


ドモン『ネロスガンダム――ミケロかっ!』
ジョルジュ『ジョンブルガンダム!? まさか、ジェントル・チャップマン!』

ミケロ『ここなら心配はいらねえ、思い切り出来るぜ』
チャップマン『……』

ミケロ『クククッ……この景色、お前とはじめて会った時と似てるな、ドモン・カッシュ!』

ドモン『ふん! そんな昔のことは忘れたな!』

チャップマン『……』

ジョルジュ『……一度は貴方に敗北しましたが、今の私は昔とは違いますよ、チャップマン!』


148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:00:05.17 ID:UesYn/ss0

ミケロ『……なぁに、あわてるなよ』
チャップマン『……』

ミケロ『お前達は、ネオチャイナの小僧とローゼンメイデンを
     取り返しに来たんだろう? まさか忘れちゃあいねえよなぁ』

ドモン『当たり前だっ! さあ言え、サイ・サイシーと――』
ジョルジュ『翠星石はどこに居るのですか!』

ミケロ『……ローゼンメイデンの居所は言えねえが――』


ミケロ『――目当ての小僧なら、お前らの後ろに居るじゃねえか』


ドモン・ジョルジュ『『何っ!?』』


サイ・サイシー『……』


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:02:29.29 ID:UesYn/ss0

サイ・サイシー『……』

ドモン『サイ・サイシー! 無事だったのか!』
ジョルジュ『待つんですドモン! 彼は、どうしてドラゴンガンダムに……』
ドモン『大方、逃げ出した後すぐにやり返そうとしたんだろう』
ジョルジュ『そうなのでしょうか……』
ドモン『そうとも!』

ドモン『さあ! ミケロ、チャップマン!
    三対二になったお前らに、もはや勝ち目は無いぞっ!』

ミケロ『ククククッ……!』
チャップマン『フハハハッ……!』

ドモン『っ! 何がおかしいっ!?』


サイ・サイシー『……アニキ――』


ドモン『? どうしたサイ・サイシー』


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:04:35.15 ID:UesYn/ss0

サイ・サイシー「どうして……」

ドモン『おい、一体どうしたっていうんだ』
ジョルジュ『っ!? 彼から離れるんです、ドモンっ!』

サイ・サイシー「どうして……っ!」

ドモン『離れる? おい、ジョルジュ、お前まで何を言ってるんだ』
ジョルジュ『いいから早くっ!』


サイ・サイシー「どうしてっ! なんでじっちゃん達にあんな真似をしたんだよおおおっ!!」


ビュワアアアッ!

ジョルジュ『! 危ないっ!』

ドンッ!

ドモン『うぐっ!?……っ、おい、ジョルジュっ! どういうつもり――』

ドモン『……おい、どうしてお前が俺を攻撃するんだ? 答えろ――』


サイ・サイシー『くっ……邪魔しないでくれよ、ジョルジュさんよぉっ……!』


ドモン『答えろっ! サイ・サイシー!』


154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:06:51.20 ID:UesYn/ss0

ミケロ『ハァーッハハハハ! おいおい、ドモン・カッシュ!
     これで三対二になったお前達に勝ち目はなくなっちまったなぁ!』

ドモン『うるさいっ! ミケロ、貴様がサイ・サイシーに何か……』

ドモン『!? まさか、またDG細胞を使って……!?』

ミケロ『ククククッ……!』
チャップマン『フハハハッ……!』

ドモン『そうなんだな!? くそっ、目を覚ませっ! サイ・サイシー!』


サイ・サイシー『……悪いけど、オイラはDG細胞に犯されちゃいないよ、アニキ……』

サイ・サイシー『――いや! ドモン・カッシュっ!!』


ドモン『何だって!?』

ジョルジュ『……ええ、彼の言っていることは本当のようです。
      現に、彼の拳からは……ただ、深い悲しみと怒りしか伝わってきません……!』


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:08:35.53 ID:UesYn/ss0

ドモン『何故だっ! どうしてなんだ、サイ・サイシー!』

サイ・サイシー『どうして、だって? 決まってるだろう、ドモン・カッシュ!
       まさかとぼけるつもりじゃないだろうな!』

ドモン『とぼけるも何も、俺には心当たりが無い!』


サイ・サイシー『……はっ! オイラの前で――じっちゃん達を殺しておいて、
       よくそんな事が言えるなあっ!!』


ドモン『何……だって……?』
ジョルジュ『待ちなさい! ドモン・カッシュはそんな真似をする人間ではない!』

サイ・サイシー『オイラだってそう思ってたさ!
       だけど、オイラは見たんだよっ! この目でっ!』

ドモン『何かの間違いだ! 目を覚ませ、サイ・サイシー!』

サイ・サイシー『問答無用っ!』

ドモン『くっ……ここはやるしかないのか――!?』


157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:10:04.48 ID:UesYn/ss0

ジョルジュ『いいえ、駄目です!』

ドモン『ジョルジュ……?』

ジョルジュ『今、貴方達は戦うべきではない! それでは、奴らの思う壺だ!』

ドモン『だが……!』

サイ・サイシー『兄ちゃんさぁ……オイラはドモン・カッシュが目的なだけなんだよ。
       だから……頼むからそこをどいてくれよ……!』

ジョルジュ『……サイ・サイシー。どうしてもドモン・カッシュと戦おうというのなら――』


ジョルジュ『ジャック・イン・ダイヤのジョルジュ・ド・サンドと、ガンダムローズがお相手します!』


サイ・サイシー『何……だって……!?』

ドモン『おい、ジョルジュ! それではお前が――』

ジョルジュ『彼は貴方を殺そうとしている!
      それよりは、私が相手をする方が時間を稼げます!』

ジョルジュ『その間に――なんとか方法を編み出してくださいっ!』


158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:12:01.86 ID:UesYn/ss0

ドモン『ジョルジュ……あぁ、わかった! ここは頼んだぞ!』


サイ・サイシー『どこへ行く気だ、ドモン・カッシュ!』

ヒュッ―

サイ・サイシー『くっ……!?』

ガキインッ!

ジョルジュ『貴方こそどこへ行く気ですか? まさか、私に背を向けるつもりで?』
サイ・サイシー『……どうやら、ドモン・カッシュを倒すためには、
       先にアンちゃんを黙らせないとならないみたいだね』
ジョルジュ『その通り。こちらも貴方が相手では手加減が出来ませんのでお気をつけを』

サイ・サイシー『へっ! オイラとドラゴンガンダムを止められると思うなよっ!
       ――ガンダムファイトぉっ!』

ジョルジュ『レディー~~……ゴーッ!!』


160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:14:17.87 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ドモン『――さあ、説明してもらうぞ!』

ミケロ『お~いおい、ちったぁ自分で考えたらどうだ? ヒヘヘッ!』
チャップマン『……』

ドモン『お前達……サイ・サイシーに何をしたっ!?』

ミケロ『……ふん、張り合いがねぇな』

ドモン『言わなければ力ずくで……!』

ミケロ『ククククッ……!』
チャップマン『フハハハッ……!』


ミケロ『――ローゼンメイデンの力だよ、キング・オブ・ハート……!』


ドモン『ローゼンメイデンの……力……!?』


163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:15:40.17 ID:UesYn/ss0

ミケロ『ああ、そうさ。ローゼンメイデンの、
    第三ドール――翠星石の力をちょいと利用したんだよ』

ミケロ『アイツの力、夢の扉を開くだったか?
     そうして、お前がアイツの大切な奴らを奪ったって夢を見せたのさ』

ミケロ『もっとも、現実味がありすぎて夢とゴッチャになっちまってるみたいだがな!
     ヒャアハハハハ!!』

ドモン『汚い真似を……! だが、それがわかれば――』

ミケロ『わかればどうだって? あの小僧は完全に信じてるし、
     操ったわけでもねえから元に戻るわけでもねえ』

ドモン『それじゃあ……サイ・サイシーはあのまま……!?』

ミケロ『その通りだ! さあ、お喋りはおわりだっ!』


ミケロ『――ガンダムファイトおおぉっ!』

チャップマン『レディぃぃっ……ゴォ――ッ!!』


ドモン『くっ……何か……何か手は無いのか……!?』


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:17:56.71 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー『はいいいいっ!!』

ジョルジュ『おおおおっ!』

キンッ、ギィンッ、キンッ!

サイ・サイシー『オイラの突きを受けるなんて、やるね!』
ジョルジュ『剣の腕には自信がありましてね……!』

ジョルジュ(しかし……このまま防ぎきれる攻撃ではない……!)

ジョルジュ(相手が私ということもあり手加減が見られるが……)

ジョルジュ(こちらも――彼を傷つけるわけにはいかない!)

ジョルジュ(このままでは、いずれどちらかが……!)


サイ・サイシー『ガンダムファイトの最中に考え事なんて、随分余裕があるじゃないかっ!』

ジョルジュ『くっ――!』


ジョルジュ(そう長くはもたない! 急いでください、ドモン・カッシュ!)


167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:20:17.47 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ミケロ『どうしたどうした! 俺に勝ったのはマグレだったのかぁ!?』

ガガガガガッ!

ドモン『確かに以前よりは力が増している……だがっ!』

ガシイッ!

ミケロ『何っ!?』
ドモン『この俺と、ゴッドガンダムの敵じゃあないっ!』
ミケロ『ちいいっ!』
ドモン『くらえ、ミケロ! ゴォォッド――』

チャップマン『――ふんっ!』

ドンドンドンドンッ!

ドモン『!? ぐああああぁぁっ!』

ミケロ『……へっへっへ、今は二対一なんだぜ』
チャップマン『……』

ドモン『ぐぅ……がはっ……!』


171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:24:57.61 ID:UesYn/ss0

ドモン(くそっ! 本当に手は無いのか……!?)

ドモン(このままじゃ……やられる!)

ドモン(せめて……せめて、サイ・サイシーの記憶が――)


ミケロ『さぁ……トドメを刺させてもらうぜ』
チャップマン『……』
ミケロ『へへへ、そういやアンタもコイツにやられた事があるんだよな』
チャップマン『……』
ミケロ『――だが! この役は譲れねぇ!』

ドモン『くっ……!』

ミケロ『死ねえっ、ドモン・カッシュ! 虹色の――』


カカカッ!


ミケロ『!? 誰だっ!? どこに居やがるっ!?』
チャップマン『……!』


???『フフフフフッ……フハハハハハハハッ!!』


174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:28:57.16 ID:UesYn/ss0

???『どうしたドモンっ! お前は、
      この程度の危機も一人で乗り越えられんのかっ!?』

ドモン『この声は……いや、どうしてアンタがnのフィールドに居るんだっ!?』


ミケロ『そこかあっ! 銀色の脚ぃっ!』

ブオンッ!

???『とうっ!』

ヒュッ―

……ドガアアンッ!

ミケロ『ちいっ! 避けるんじゃねえっ!』


ドモン『どうしてここに居るんだっ、シュバルツっ!』

シュバルツ『そんな事は後にしろ、ドモンっ!
      いつまで地面に這いつくばっているつもりだっ!』

ドモン『……ふん! あとで説明してもらうぞ!』


176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:31:21.78 ID:UesYn/ss0

ドモン『さあ、これでこっちは二対二になったな!』

ミケロ『ちっ、邪魔な奴がきやがったな。
     ……だが、それであの小僧がどうなるわけじゃあねえ!』
チャップマン『……』

ドモン『ぬぐっ……!』
シュバルツ『――ドモン。所詮未熟なお前では、元よりどうする事も出来なかっただろう』
ドモン『シュバルツ!? あんたまさか、諦めろって言うのか!?
    サイ・サイシーをこのままにしても良いって事なら……』

シュバルツ『この馬鹿者があっ!』

ドモン『!』
シュバルツ『シャッフル同盟の者同士が争っては世界の終わり、
      そんなこともわからないのか、キング・オブ・ハート!』
ドモン『だったら、どうすれば良いって言うんだ!』

シュバルツ『――ローゼンメイデンのことは、ローゼンメイデンに任せろ』

ドモン『……何?』

シュバルツ『あのドール――蒼星石に任せておけば問題ない』


180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:34:10.54 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー『……こうなったら、少林寺の奥義で――』
ジョルジュ『まずい――!?』


サイ・サイシー『真! 流星胡ちょ……あふぇ? なんだか眠くなっ……』

―プシュウゥン…


ジョルジュ『!――……? まさか……眠ってしまったのか……?』


蒼星石「――間に合ってよかった」


ジョルジュ『蒼星石っ!? どうしてここに……』


181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:35:49.87 ID:UesYn/ss0

蒼星石「当たり前でしょ? だって、翠星石は僕の双子の姉だし、
     ジョルジュは僕の――友人なんだからね」

ジョルジュ『待っていろと言っただろう!』

蒼星石「ジョルジュ、君は卑怯だ」

ジョルジュ『こっ、この私が卑怯……?』

蒼星石「そうさ。だって、自分達だけで全部やろうとして、
      僕達には何もさせてくれないんだからね」

ジョルジュ『しかし、女性を守るのは騎士の務めで……』

蒼星石「ジョルジュ。……僕は、君とは対等な関係でいたいと思ってる。
     ――あはは、ネジをまいたマスターの君に言うのは、ずうずうしい話だけどね」

ジョルジュ『蒼星石……』

蒼星石「駄目……かな……?」


ジョルジュ『……何を言ってるんだ、蒼星石』

ジョルジュ『私と君は――対等な友人なんだから』


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:37:07.80 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

シュバルツ『蒼星石は、植えつけられた記憶を切り取ることが出来る』
ドモン『成る程! そうすれば、サイ・サイシーは元に戻るんだな!?』
シュバルツ『その通りだ』

シュバルツ『――ドモン! 考え無しに相手の策に飛び込むなどという
      無謀な真似をするからこうなるのだ! 今後、肝に銘じておけ!』

ドモン『お説教は後にしてくれ、シュバルツ。
     何せ……溜め込んでいたものが、今にも爆発しそうなんだ!』

ミケロ『くっ……!』
チャップマン『……』
ミケロ『だが……あの人形――翠星石さえあれば、
     何度でも記憶を植えつけられる!』

シュバルツ『――あの人形? ほう、その翠星石とやらは――』


シュバルツ『先ほど、私がレインに預けたドールとは違うのかな?』


187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:38:54.10 ID:UesYn/ss0

レイン「ドモ~ン! ちょっと! 返事をしなさーい!」

ドモン『レインッ!? お前までnのフィールドに――』

レイン「翠星石ちゃんは無事よー!」

翠星石「……」

真紅「弱っているけれど、私と雛苺が力を注げば大丈夫なのだわ」
雛苺「うんっ! だって、ヒナ達はガンダムファイターと契約してるの!」
真紅「普通の人間だったら危なかったでしょうけど、
    貴方達は並大抵の人間ではないものね」

ドモン『ふん! 言ってくれるぜ!』

真紅「――ドモン。その人間達は、とても許せないことをしたわ。
    本来なら私が躾をしたいのだけど、翠星石から手が離せないのよ」

ドモン『だから、代わりに家来の俺がやれって言うつもりか?』

真紅「いいえ」


真紅「……――お願いよ、ドモン」


190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:40:44.75 ID:UesYn/ss0

ドモン『……』
シュバルツ『返事くらいしてやったらどうだ?』
ドモン『……くくっ――』

ドモン『……アハハハハハッ!』

ドモン『――ああ! わかったぜ真紅! “お願い”されちゃあ仕方ない!』

ドモン『シュバルツ、俺はコイツらを倒すだけで良いんだな?』

ミケロ・チャップマン『……!』

シュバルツ『その通りだが……やれやれ、進歩したと思ったが、
      猪突猛進な所は変わらんらしいな』

ドモン『だったら止めるかい?』

シュバルツ『いや……今回ばかりは、私もその列に加えさせてもらおう!』


192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:41:56.54 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=2JjyJ7HP8MA&feature=related



ミケロ『調子に乗るなあっ! 虹色の脚っ!!』

ブオオオンッ!

ドモン『てぇりゃああっ!!』

ミケロ『何ぃ――っ!? まだそんな力を残してやがったのか!?』


チャップマン『……!』

ドンドンドンドンッ!

シュバルツ『フハハハハッ! どうしたどうしたどうしたぁっ!』

チャップマン『……!?』


193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:43:27.49 ID:UesYn/ss0

ドモン『一気に決めるぞ、シュバルツ!』
シュバルツ『良いだろう!』

ドモン『俺のこの手が真っ赤に燃える……!
     勝利を掴めと轟き叫ぶぅっ!』

シュバルツ『シュトゥルム!』

ドモン『ばぁぁく熱っ!』

シュバルツ『ウント!』


ドモン『ゴッドッ――フィンガアアアッ!!』 シュバルツ『ドランクゥゥゥッ!!』


チャップマン『ぐおおおおっ……!?』
ミケロ『ぐおおおおっ! 覚えていろ、ドモン・カアアアアシュ!!』


195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:44:59.40 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ドモン「――さあ、今度は逃げるなよ、サイ・サイシー」

サイ・サイシー「わっ、わかってるよ! っていうかさアニキ、
       あんまり人を怖がりみたいに言わないでくれる?」

ドモン「なんだ、違ったのか?」

真紅「巻いて怖がる人間は居たけれど、逃げ出す人間は居なかったわね」
蒼星石「まあまあ。彼だって、悪気があったわけじゃないんだしさ」
雛苺「ヒナもお化けは怖いから、サイ・サイシーと一緒なの~!」

サイ・サイシー「……むぐぅ」

一同「ははははははっ!」


196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:46:51.61 ID:UesYn/ss0

チボデー「しかし、本国の人間が帰ったと思ったら、
     ま~た新しいおチビさんが増えてるじゃねえか」
雛苺「ねえねえチボデー、もう一緒にいても平気なの?」
チボデー「ノープロブレムだ、雛苺!」
雛苺「やったー!」

ジョルジュ「しかし……これでローゼンメイデンが四体ですか」
蒼星石「ジョルジュ、まだ翠星石が揃ってないよ」
ジョルジュ「ははは、確かにそうですね。ですが、もうすぐですよ」
蒼星石「うん。久しぶりだな……翠星石と話すのは」

ドモン「……なあ、真紅」
真紅「何、ドモン」
ドモン「お前達が戦うのは……」
真紅「?」

ドモン「――いや、何でもない。ほら、まだかサイ・サイシー!」


198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:47:53.07 ID:UesYn/ss0

サイ・サイシー「もうすぐだって!……全く、アニキってば……」

翠星石「……ん……」

サイ・サイシー「あっ、気がついた?……ごめんよ、オイラ、
       別にお前のことが嫌いだから逃げたんじゃなくて……」
翠星石「……な、なななんっ――」

サイ・サイシー「なん?」

翠星石「なんで翠星石は囲まれてるですか!?
      一体全体どういうことですか!? み、見るなです見るなですうぅぅっ!」

ぎゅうっ!

サイ・サイシー「うわあああっ!? まっ、ちょっ、タンマ!
       くっつかれるのは心の準備が、ひいっ、ひえええっ!?」

一同「……ぷっ」

一同「あははははははっ!」


200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:50:33.30 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

『あははははははっ!』

水銀燈「――あらあらぁ、随分楽しそうねぇ」
東方不敗「……」
水銀燈「あぁら、翠星石は媒介を気に入ったみたいじゃなぁい」
東方不敗「……」

水銀燈「――っ! 何か言いなさいよ、このジャンクっ!」

東方不敗「――今のお前には、何を言っても馬の耳に念仏」

水銀燈「もう良いわ。これからは、
      私なりの方法でアイツらをジャンクにしてあげるから」

東方不敗「……何を企んでおる」

水銀燈「そうねぇ……良い玩具を見つけたから、
      それを使って遊んであげるのよ……ふふっ!」

水銀燈「まずは――あの子からジャンクにしてあげる……!」


おわり
http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related


201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 21:51:38.68 ID:bv+gxNCG0

アルゴは出るんだよな・・・?


206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:01:11.35 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related



     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、皆様」

ストーカー「ガンダムファイトとアリスゲーム、
      二つの戦いに胸を躍らせていることでしょう」

ストーカー「今回はなんと、とうとうあのドールが動き出します。
      ローゼンメイデン第一ドール――水銀燈」

ストーカー「それに対するは、ローゼンメイデン第二ドール――金糸雀です」

ストーカー「……しかし、彼女のネジを巻いた人間――アルゴ・ガルスキーの国、
     ネオロシアでは……なんと!」

アルゴ『それは一体どういう事だっ!?』

ストーカー「……彼をファイターから降ろすという話があがっているではありませんか!」

ストーカー「そんな状態でガンダムファイトは、
      そして、アリスゲームはどうなってしまうのでしょうか!?」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー~~……ゴーッ!」


209: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:04:29.02 ID:UesYn/ss0


     金と銀! ボルトガンダム対ノーベルガンダム


210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:05:40.58 ID:xguyg3zBO

タイトルまでGっぽくていいな


211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:06:01.99 ID:UesYn/ss0

アルゴ「もうすぐ決勝戦のバトルロイヤルが始まるんだぞっ!?」

ナスターシャ「落ち着けアルゴ! まだ正式に決まったわけではない!」

アルゴ「……まだ、と言ったな。
     なら、時間の問題だということか……!」

ナスターシャ「……前回のタッグマッチでの敗北、そして、
      48秒という短時間でのノーベルガンダムへの敗北が影響している」
アルゴ「……」
ナスターシャ「本国では、『アルゴ・ガルスキーではアレンビー・ビアズリーに勝てない』
      ――そう、判断されたということだ」
アルゴ「……」

ガタッ…

ナスターシャ「おい、アルゴ! どこへ行く! まだ話は終わっていないぞ!」

アルゴ「……」

――バタンッ!

ナスターシャ「……ちっ!」


213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:07:30.79 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ナスターシャ「――ええい!
      私とて、他の人間が勝てる戦いだとは思っていないと言うのに!」

ガンッ!


金糸雀「どどっ、どうしたのかしらナっちゃん……!?」


ナスターシャ「……あぁ、すまんな」
金糸雀「かっ、カナは平気だけど……何かあったのかしら?」
ナスターシャ「何もわかっていない上の連中に嫌気が差していたのさ」

金糸雀「か……カナもわかってないから、
      もしかしてナっちゃんを怒らせちゃってるのかしら……?」

ナスターシャ「……」

ナスターシャ「――くくっ、そんな事は無い。安心しろ」

金糸雀「よっ、良かったわ~! 安心して、腰が抜けちゃったかしら……」


214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:09:22.70 ID:UesYn/ss0

金糸雀「ねえ、ナっちゃん」
ナスターシャ「どうした。生憎だが、今日は菓子類は無いぞ」
金糸雀「そう……それは残念――って違うかしら!」
ナスターシャ「ならば何だ?」

金糸雀「あの……アルゴに何かあったのかしら?」

ナスターシャ「……どうしてそう思った?」

金糸雀「なんとなく、怒ってるように見えて……」

ナスターシャ「……」
金糸雀「あっ、でも、気のせいかもしれないわ!
      だって、アルゴはいつもムッツリしてるし……」

ナスターシャ「――だろうな」

金糸雀「えっ?」

ナスターシャ「私もアルゴと似たような怒りを覚えている、ということだ」

金糸雀「……」


216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:10:58.04 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「……決勝戦で戦うのに、アルゴ以上に適した人間はいない!
      負けたのはファイターのせいだと?」

ナスターシャ「――ふん! アルゴの敗北は、どちらもガンダムの性能の差だろうに!」

ナスターシャ「ノーベルガンダムに負けたのは、
      あのシステムに対抗するだけの性能がボルトガンダムに無かったからだ!」

ナスターシャ「だがっ! アルゴは腕を上げ、その性能差を覆すだけの力を得た!
      しかし、タッグマッチの時には……ガンダムの性能差が如実に表れてしまった」

ナスターシャ「アルゴの力に――ボルトガンダムが耐え切れなくなってな!」

ナスターシャ「本国の人間は、技術力の差をファイター一人に押し付けようとしているのだ!」

ナスターシャ「これは、ガンダムファイトから逃げることに他なら――」


金糸雀「な、ナちゃんが怖いかしら……!?」


ナスターシャ「……すまん。今の私は、冷静ではいられないようだ」


217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:12:29.78 ID:UesYn/ss0

金糸雀「ええっと、つまり……アルゴもナっちゃんも悪くないのよね?」
ナスターシャ「当然だ。むしろ、アルゴは良くやっている」

金糸雀「だったら、それを上の人っていうのに教えてあげれば良いんじゃないかしら!」
ナスターシャ「?」
金糸雀「アルゴが強いっていう所を見えちゃえばいいのよ!」
ナスターシャ「それはそうだが……」

金糸雀「その、“のーべるがんだむ”って言うのに勝ってる所を見せるかしら」

ナスターシャ「!」
金糸雀「ふっふっふ! 事前にちょ~っと負ける演技をするよう言っておけば、
      楽してズルして問題解決かしら~!」

ナスターシャ「ノーベルガンダムとファイトして勝つ……か」

金糸雀「そのためには、贈り物が必要よね!
      カナは、ナっちゃんの創るボルシチが……って――」

ナスターシャ「そのためにはまず……ブツブツ……」

金糸雀「むっ、無視しないで欲しいかしら~……」


218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:13:57.52 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

水銀燈「――ふふっ」

水銀燈「この人間と、あの人形さえあれば……」


アレンビー「……」


水銀燈「あのうるさい媒介じゃ役に立ちそうも無いからねぇ」

水銀燈「ホォント、良い玩具を持ってるじゃなぁい」


ウォン「気に入っていただけましたか?」


水銀燈「そうね……これなら真紅達をジャンクに出来るわぁ」

ウォン「おおっ、それは素晴らしい!」


219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:16:08.85 ID:UesYn/ss0

ウォン「私も、ローゼンメイデンである貴方のお役に立てて光栄です」
水銀燈「ふふっ、中々わかってる人間じゃなぁい」

ウォン「究極の少女であるアリス……。
     その候補である、ローゼンメイデン第一ドールの貴方」

水銀燈「あの子達、少し面倒な人間と契約したと思ったけど……。
      これなら、まとめてジャンクにしてあげられるわぁ」

ウォン「そうですとも! 最高のドールである貴方と、
     最高のファイターであるアレンビーの前に敵など存在しません!」

水銀燈「そうねぇ。……けど、この人間は本当に役に立つのよねぇ?」

ウォン「お教えした通り、バーサーカーシステムを使用したアレンビーは無敵です。
     以前ドモン・カッシュに敗れはしましたが、今は貴方が居る」

水銀燈「だから負けは無い。……面白いじゃなぁい!」

ウォン「ええ」

ウォン「……――貴方なら必ずアリスへと至ると……期待していますよ……!」


221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:17:59.57 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ウォン「……クククッ……!」

ウォン「なんとも御しやすい人形だな……!」


「――何を企んでおられるのですかな?」


ウォン「!?……これはこれは東方先生、
     企んでいるとは人聞きの悪い」
東方不敗「あ奴を――水銀燈をたきつけて、一体何をするつもりかな?」
ウォン「ちょっとした余興のようなものですよ。
     うまくいけば、デビルガンダムの力を増すことにもつながります」
東方不敗「……」
ウォン「睨まないでくださいよ、東方先生。
     あの人形とアレンビーならば、邪魔なシャッフル同盟の人間を葬ってくれるでしょう」

東方不敗「……果たして、そう上手く行きますかな?」

ウォン「いきますとも。必ずね……!」


227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:24:04.20 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

アルゴ「……」

コンコン

アルゴ「……誰だ」

『私だ、アルゴ』
『カナもいるかしら!』

アルゴ「……」

『入るぞ』

ガチャッ

アルゴ「……一体何の用だ。俺がファイターでなくなったと知らせに来たのか?」

ナスターシャ「――フン! 完全に負け犬の目だな」

アルゴ「何っ……!?」


230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:27:37.93 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「ガンダムファイターを降ろされると聞いて、
      戦う気力まで無くすとは失望したぞ」

アルゴ「……」

ナスターシャ「アルゴ。お前がファイターを降ろされたら、
      お前は仲間ともども死刑になるだろうな」

アルゴ「……今更そんな事を言いに来たのか」

ナスターシャ「おやおや、以前のお前だったら睨み返してきたぞ?」
金糸雀「あの~、ナっちゃん……? け、ケンカをしにきたんじゃ……」

ナスターシャ「黙れ」

金糸雀「……!」コクコク!

ナスターシャ「――アルゴ。お前はそれで良いのか?
      仲間を見捨てることになっても、良いと思っているのか?」

アルゴ「……」


232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:30:00.74 ID:UesYn/ss0

アルゴ「……そんな訳が無いだろう……!」ギロリ

ナスターシャ「ハッ! だったら今のお前のザマは何だ!
       そんな男が、我がネオロシアの代表だったとはな!」

アルゴ「俺にはどうすることも出来んっ!」


ナスターシャ「ならば、戦えば良いだろう!
      海賊だったお前は、何もかも勝ち取ってきたんだろうが!」


アルゴ「戦う……? まさか、国と――ネオロシア戦えとでも言うつもりか?」

ナスターシャ「私の前で国家反逆の意思を口にするとはな。
      本来ならばここで射殺しなければならない所だが、今は捨て置いてやる」

ナスターシャ「……国と戦う、という点では間違っていない。
      お前がする戦いは、国家と国家の威信をかけた戦い――」


ナスターシャ「――ガンダムファイトだ」


234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:31:58.34 ID:UesYn/ss0

アルゴ「俺はまだ……ガンダムファイトが出来るのか?」
ナスターシャ「正確に言えば、模擬戦ということになる」
アルゴ「……」

ナスターシャ「決勝戦前の機体の最終調整として本国には納得させておいた。
       少々強引な手を使ったが、それしか手は無かったからな」

アルゴ「ナスターシャ……」

ナスターシャ「礼を言われる筋合いはない。
      ネオロシアが優勝するためには、お前が必要だと判断したまでだ」

アルゴ「……」

ナスターシャ「だが、その模擬戦の結果が芳しくなければ、
      お前がファイターでなくなるのは私でも止められない」

アルゴ「……」


237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:33:49.76 ID:UesYn/ss0

アルゴ「――相手はネオスウェーデンのノーベルガンダムだな?」

ナスターシャ「そうだ。お前が無様にも、二度も敗北を喫した相手だ。
       お前が逃げ出すことも考えて、まだ申し込んではいないがな」

アルゴ「……」

ナスターシャ「……どうするアルゴ。ここからは、お前次第だ」


アルゴ「……勘違いをするな」


ナスターシャ「何?」


アルゴ「俺は囚人で、戦う相手を選ぶ自由は無い。
     だから――お前はただ、命令するだけで良い」


ナスターシャ「……」


240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:36:16.69 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「――ならばアルゴっ!」

アルゴ「!」


ナスターシャ「ノーベルガンダムとのファイトで、完膚なきまでに勝利しろ!!」


アルゴ「おおぉっ!!」


金糸雀「……どうしてさっきまでケンカをしてたのに、
     今はこんなに仲が良さそうなのかしら?」
ナスターシャ「金糸雀。これは、仲が良いという単純なものではない」

金糸雀「でもでも、ナっちゃんはここに来る時に――」

ナスターシャ「その口を閉じろ!」

金糸雀「はっ――はいっ!」

アルゴ「……」

アルゴ(アレンビー・ビアズリーか……相手にとって不足は無い!)


243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:39:22.98 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「――ええい、アレンビー・ビアズリーはどこへ行ったのだ!
      本当に、決勝戦のバトルロイヤルに出るつもりがあるのか!?」

金糸雀「かっ、カナに言われても困るかしら~!」

ナスターシャ「……ボルトガンダムの脚部の強化は終了したというのに、
      肝心の相手が居ないのでは……」
金糸雀「ナっちゃん……」
ナスターシャ「アルゴに何と言えば良い……!」


「あらあらぁ~、怒りっぽいわねぇ。乳酸菌とってるぅ~?」


ナスターシャ「窓の外から声……!? 誰だっ!」

水銀燈「こんばんわぁ。金糸雀に……あら?
      貴方の媒介は雌なのねぇ」

金糸雀「すっ、すすっ、水銀燈!?」


245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:40:44.24 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「金糸雀が知っているという事は……貴様、
       ローゼンメイデンか」

水銀燈「そうよぉ。誇り高きローゼンメイデンの第一ドール、水銀燈」

金糸雀「何をしに来たのかしら!?」
ナスターシャ「……おかしな真似をすれば撃つ」

水銀燈「……あははははっ! 何って、アリスゲームに決まってるじゃなぁい!」

金糸雀「やる気……なのかしら?」
ナスターシャ「アリスゲーム? 金糸雀が言っていた遊びのことか?」

水銀燈「……遊びじゃないわ。
     アリスゲームは、究極の少女アリスへと至るための戦い」

水銀燈「私達姉妹の……命の欠片――ローザ・ミスティカを奪い合う戦いよ」

ナスターシャ「……!」

金糸雀「……」


246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:41:58.25 ID:UesYn/ss0

水銀燈「だから、まずは貴方をジャンクにしに来たのよ……金糸雀」

金糸雀「……ナっちゃん」
ナスターシャ「まさか……お前にそんな事情があったとはな」
金糸雀「隠すつもりは無かったかしら。心配……させちゃうと思ったから」

ナスターシャ「――私が心配する? お前をか?」

金糸雀「そっ、そこは否定しないで欲しいかしら!?」
ナスターシャ「アルゴはどうだかわからんが、私は心配などしない」
金糸雀「……」

ナスターシャ「何故なら、お前はあんな人形に敗北するような奴ではないからな」

水銀燈「……なんですって?」

金糸雀「ナっちゃん……!」

ナスターシャ「我がネオロシアに敗北は許されない。
       それは、アルゴがネジを巻いたお前とて同じことだ」


249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:42:52.03 ID:UesYn/ss0

水銀燈「随分と言ってくれるじゃなぁい……!」

ナスターシャ「お前など、私が手を出すまでも無い。
       金糸雀、勝って来い!」
金糸雀「うんっ、わかったかしら!」


水銀燈「――そんな大口、いつまで叩けるかしらねぇ!」

ゴゴゴゴッ……!


ナスターシャ「なっ、なんだこの揺れは!?」
金糸雀「じっ、地面がブルブルしてるかしら~!?」


水銀燈「さぁ、出てきなさい……私の可愛い玩具」

アレンビー『……』


ナスターシャ「!? あれは――ノーベルガンダムっ!?」


251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:44:37.50 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「馬鹿なっ! こんな所でガンダムを出せば、
      最悪国家間の衝突は免れんぞっ!?」


水銀燈「今のこの子に何を言っても無駄よぉ?
      この子は意思の無い、私の玩具だからねぇ」
アレンビー『……』


金糸雀「こっ、こっちに来るかしら!?」
ナスターシャ「っ……!?」


水銀燈「金糸雀――ジャンクにしてあげる!」

アレンビー『おぉぉ……うおおおぉぉおおっ!!』

ブォンッ!

ナスターシャ・金糸雀「っ――!?」


253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:46:50.04 ID:UesYn/ss0

『ぬうううううぅぅんっ!!』

ビュオウッ――


水銀燈「!? 避けなさい!」
アレンビー『ぅぐううっ!?』


――ゴガァアアンッ!


アルゴ『――どういうつもりだ、アレンビー・ビアズリー。
     模擬戦をするのは良いが、相手が違うぞ』


ナスターシャ・金糸雀「「アルゴっ!」」

水銀燈「……へぇ、まさかとは思ったけど、
     貴方もガンダムファイターと契約してたのねぇ」
アレンビー『……ガン……ダム……!』


256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:48:33.29 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「アルゴっ! 本当の敵はノーベルガンダムではない!
      アレンビー・ビアズリーを操っているのは奴だ!」

アルゴ『……何?』


水銀燈「この子を使って金糸雀をジャンクにしようと思ってたけど、
      とんだ邪魔が入ったわねぇ」
アレンビー『うぅ……おおぉっ……!』


アルゴ『そこのお前……アレンビー・ビアズリーを返してもらう。
     そいつは俺とファイトする予定があるからな』


水銀燈「やぁよ。どうして私の玩具をあんたなんかにあげなきゃいけないのぉ?」
アレンビー『ガンダム……ファイ……ト……! うっ、ううぅ……!』
水銀燈「あら? この子も貴方と戦いたがってるみたいねぇ」

水銀燈「……アァ――~ッハハハ! 人間って、ホォント野蛮だわぁ!」

アルゴ『……!』


258: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:50:19.21 ID:UesYn/ss0

アルゴ『……貴様……!』


水銀燈「けど、そうねぇ……この玩具の力を試してみるのも良いかもねぇ」
アレンビー『ぐるぅ……うううっ……!』
水銀燈「――金糸雀」

金糸雀「……何かしら?」

水銀燈「私の玩具と、貴方の媒介同士で戦わせようじゃないの」

金糸雀「!?」

水銀燈「そして、私達はアリスゲームをする……」

金糸雀「でも……それは……」


ナスターシャ「――聞いたか、アルゴ?」

アルゴ『……ああ。勿論だ』


261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:51:21.07 ID:UesYn/ss0

ナスターシャ「水銀燈と言ったな」

水銀燈「何よ?」

ナスターシャ「その勝負、受けてやる!」
金糸雀「ナっちゃん!?」
ナスターシャ「金糸雀。アリスゲームはお前達の戦い、
      そして、ガンダムファイトは私達の戦いだ」
金糸雀「……でも」

ナスターシャ「口答えをするなっ! 私達は――
      水銀燈にも、ノーベルガンダムにも敗北はしない!」

金糸雀「!」

ナスターシャ「……くくっ、嫌とは言わさんぞ?」
金糸雀「そんな事――言うはずがないかしら!」

水銀燈「……どうやら話は済んだみたいねぇ」

水銀燈「それじゃあ来なさい――nのフィールドへ……!」
アレンビー『うぐるぅ……おおっ……!』


263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:53:16.78 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

―パアアアッ……!

ナスターシャ「――ここは……」
金糸雀「この、ゴツゴツした岩だらけの所はどこなのかしら?」

ナスターシャ「くくっ――ここは、アルゴが48秒でアレンビー・ビアズリーに
      敗北した因縁の場所だ」

金糸雀「よっ、48秒で!? それって、相手の方が強いってことなのかしら!?」

ナスターシャ「以前は、な」
金糸雀「ナっちゃん……?」

ナスターシャ「――さあ、アルゴ! 敵は最高の舞台を用意してくれたぞ!」

ナスターシャ「せっかくだ、お前の力を存分に見せ付けてやれっ!」


ナスターシャ「ボルトガンダァームッ!」


アルゴ『おおおぉぉっ!!』


266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:54:30.38 ID:UesYn/ss0

水銀燈「――ふふっ、相手はやる気よ?」
アレンビー『ぐうっ……ううっ……!』

水銀燈「――やる事は簡単。私は金糸雀をジャンクにして、
      貴方はあのデカブツをジャンクにすれば良いの」

アレンビー『おおおおっ!』


金糸雀「カナは――絶対に負けないかしら! 行くわよ、水銀燈っ!」

水銀燈「せいぜい頑張ってあがきなさい、金糸雀……!」


アレンビー『ガンっ……ダムッ……ファイトぉぉっ……!』

アルゴ『――レディー!』

アレンビー『ゴオオオおおおぉぉぉっ!!』


268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:56:12.58 ID:UesYn/ss0



270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:56:56.35 ID:UesYn/ss0

アレンビー『おおおおおおおぉぉっ!!』

ガガガガガッ!

アルゴ『ぬうううっ!』


ナスターシャ「何をしているアルゴっ!
      攻撃を防いでいるだけでは勝ち目はないぞっ!」


アレンビー『おおおおっ!』

ブンッ!

アルゴ『!』

ガシッ!

アレンビー『!? ああああああっ!!』

ガンッ! ガンッ! ガンッ!

アルゴ『……悪いが、この右腕は貰うぞっ!』


272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:57:44.15 ID:UesYn/ss0

アルゴ『ぐうっ、お、おおおっ……!』

バキリ…バキッ! ベキッ!

アレンビー『ぐぅうううあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!?』


アルゴ『おおおおおああああぁぁっ!』

―ベキャアッ!!


アレンビー『ぐぎゃあああああぁぁっ!!?』

ナスターシャ「良いぞアルゴ! そのまま一気に決めろ!」

アルゴ『――以前の俺だったら、今の攻撃には耐えられなかっただろう』

アルゴ『だがっ! 今の俺は……』


アルゴ『負ける訳にはいかんのだあああっ!!』


273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 22:59:30.52 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

水銀燈「さぁ、どうやってジャンクにしてあげようかしらねぇ……!」

金糸雀「ジャンクになるのはどっちかしら?」

水銀燈「……何ですって?」

金糸雀「ローゼンメイデンはアリスゲームで勝たなきゃいけない……。
     そこは、カナと水銀燈は一緒かしら」

金糸雀「――けれど、カナはナっちゃんに言われたのよ!」

金糸雀「“私達は敗北しない”って!……だから――」


金糸雀「カナが負けられない理由は二つ! だから二倍負けないのよ!」


水銀燈「……へぇ? 減らず口だけは一人前ねぇ」

金糸雀「お~っほっほっほ! 貴方なんかには、
      楽もズルもする必要はないかしら~!」

水銀燈「……」


274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:00:13.59 ID:UesYn/ss0

水銀燈「それじゃあ、まずはそのピーチクパーチク煩い口を――」


水銀燈「……閉じさせてあげるわぁ!」

ヒュヒュヒュヒュッ――

金糸雀「その程度かしら?――失われし時へのレクイエムっ!」

~♪~♪

水銀燈「くっ……!」

金糸雀「続けて第二楽章! 追撃のカノンっ!」

~♪~♪~♪

水銀燈「くうっ!? あっ、頭が……!?」

金糸雀「……あとは最終楽章だけ――」


金糸雀「――水銀燈、覚悟は良いかしら?」


277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:02:37.96 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

東方不敗「……ふん、どうやら考えがはずれたようですな」
ウォン「何を言っているのですか東方先生。
     勝負はこれからではありませんか!」

東方不敗「誰の目にも決着がついたことは明らか!」

ウォン「アレンビーの力は、まだまだこんなものではありませんよ。
     まだまだバーサーカーシステムの出力は上がります」

東方不敗「あのようなシステムに頼るなど未熟な証拠。
       ……だが、ここで邪魔なシャッフル同盟の一人を葬れるならば良しとするか」

ウォン「ようやくご理解いただけたようで幸いです」

東方不敗「ふん! ワシはあれを認めた訳ではありませんぞ、ミスター・ウォン」
ウォン「これは手厳しい。……それで、あちらの人形の方はよろしいので?」

東方不敗「本来ならば捨て置くところ」

東方不敗「……だが――」


279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:04:17.15 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

水銀燈「……はぁ……はぁっ……!」


『なんとも情けない姿よのう、水銀燈』


水銀燈「! この声は……くっ! 黙りなさぁい!」

『軽挙妄動の果てがこれでは、アリスになるなど夢のまた夢!』

水銀燈「黙りなさい! 黙れぇっ!」

『己の未熟さをわきまえよ。
……そして、まだ手は残されている事を思い出すのだ』

水銀燈「……なんですって……?」


『貴様の主は、この東方不敗マスターアジア!
水銀燈、貴様の背後からは王者の風が吹いておるわあっ!!』


水銀燈「――そうねぇ……それじゃあ――」


281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:05:37.42 ID:UesYn/ss0

金糸雀「戦いの最中に独り言?
     そんな余裕があるのかしら、水銀燈っ!」


水銀燈「……遠慮はしないわよ……!」


金糸雀「最終楽章! 破壊のシンフォニー!」

~♪~♪~♪~♪

ブワァアアアア――!

水銀燈「……」


金糸雀「――ふふふっ……お~っほっほっほ!
      やったわ! やったわナっちゃん! 水銀燈を倒し――」


水銀燈「あらあらぁ~! 今のそよ風が貴方の本気なのぉ?
      誰を倒したって言うのかしらねぇ、お馬鹿さぁん!」


金糸雀「なっ……なんで無事なのかしら!?
      それに、傷一つ付いてないなんて……!?」


283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:07:59.36 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

アレンビー『ぐううううっ……!』

アルゴ『……』

ナスターシャ「相手は距離をとった!
       アルゴっ! グラビトンハンマーでトドメを刺せっ!」

アルゴ『おおおっ!』

ヒュン―ヒュン―ヒュンヒュンヒュンヒュン――!


アルゴ『ふうううんんっ!!』

ゴオオオオッ――!


ナスターシャ「――勝ったっ!」


284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:09:33.59 ID:UesYn/ss0

アレンビー『ぐうっ……!?』

ゴオオオオッ――!


アレンビー『!?』

…ガシィッ!


アルゴ『何いっ!?』

ナスターシャ「グラビトンハンマーを……受け止めただとっ!?
      それも、残された左腕だけでっ!?」


アレンビー『おおっ……おおおぉ……おおおっ――』


アレンビー『おおおあぁぁああああぁぁっ!!』

――ガキャーン!


ナスターシャ「しかも……片手で砕くなどと……!
      何だ、一体アレンビー・ビアズリーに何が起こったというのだ……!?」


285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:11:08.96 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

ウォン「ふふふ……形勢が逆転しましたね、東方先生」

東方不敗「……」

ウォン「バーサーカーシステムが強化されているとは、
     あのネオロシアのファイター――アルゴ・ガルスキーも予想していなかったのでしょう」


『うおおおおおっ!』
『ぐあああああっ!』


ウォン「そうですね……決勝戦のバトルロイヤルの盛り上がりに、
     少々水を差してしまうのが残念ですが」
東方不敗「……」
ウォン「おや、どうやら東方先生の人形も盛り返したようだ」


『アァー~~ハハハ! さっきまでの威勢はどこへ行ったのかしらねぇ!』
『きゃあああっ!』


ウォン「素晴らしい! それでこそ、東方先生を選んだ人形だ!」


287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:13:26.59 ID:UesYn/ss0

東方不敗「……ふん、失礼させて貰おう」

ウォン「おや? どうしたのですか東方先生? せっかく、
     シャッフル同盟の一人と、ローゼンメイデンの一体が散り行く様が……」

東方不敗「既に勝負は決しておる」

ウォン「……ハハハハハッ! 確かにその通りです!」


東方不敗「元よりバーサーカーシステムなどには期待せなんだが、
       ワシを主と選んだあ奴がここまで馬鹿者だとは思わなんだわ」


ウォン「何をおっしゃっているのですか、東方先生?
     現に、彼女達は相手を圧倒しているではありませんか」

東方不敗「……見ていればわかる」

ガチャッ…バタンッ!

ウォン「……この状況でアレンビーと、第一ドールが負ける?
     まさか、そんなはずは――」


289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:14:28.04 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

アレンビー『うおおおおおおおっ!!』

ガガガガガガガッ!

アルゴ『ぐうっ……!』


アルゴ(確かにすさまじい攻撃だ……!)


アレンビー『おおおおあああああっ!!』

ガガガガガガガガガッ!

アルゴ『……!』


アルゴ(だが……お前の拳からは――)


アルゴ『――まるで魂が感じられんっ!!』


293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:16:12.94 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

水銀燈「ほぉ~ら! 命乞いでもしてみたらぁ!」

ヒュヒュヒュヒュッ!

金糸雀「ううっ……くうっ……!」


金糸雀(これが、媒介から力を得た水銀燈の攻撃……!)


水銀燈「ジャンクになるのは、やっぱりあんただったわねぇ!」

ヒュヒュヒュヒュヒュッ!

金糸雀「……!」


金糸雀(アルゴの脚を引っ張る訳にはいからないから――)


金糸雀「――ここは……我慢のしどころかしら……!」


295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:18:47.95 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=2JjyJ7HP8MA&feature=related



アルゴ『おおおおおおっ!!』

アレンビー『……!?』

アルゴ『……これから放つ技は、以前のものとは違う』

アルゴ『何故なら……今のボルトガンダムは――』

ズンッ!


アルゴ『……俺の力に耐えられるだけの耐久力があるからだ』


ナスターシャ「アルゴ、お前……気付いていたのか?」


アルゴ『戦っていればわかる。お前のおかげなんだろう、ナスターシャ』


ナスターシャ「……礼はいらん。――わかっているな、アルゴ!」


299: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:21:44.20 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

東方不敗(人間とは、成長するもの)

東方不敗(それが……ドモンとの戦いを経たならば尚更よ)

東方不敗(アルゴ・ガルスキーもシャッフル同盟の一員)

東方不敗(それも――ブラック・ジョーカーの称号を持つ者だからな)


東方不敗「――武闘家の拳から魂を奪うシステムでは止められんわ」


300: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:22:36.96 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

アレンビー『ううっ……うっ……ああああああっ!!』


アルゴ『くらえっ! 俺の魂の一撃をっ!』


アルゴ『炸裂っ!!』

ドンッ!


アルゴ『ガイアクラッシャアアア――ッ!』

ドゴンッ!……ビシィッ! ビシビシッ……ドドドドドドドッ!!


アレンビー『ぐううっうぐっ、ぎゃああああああっ!』


302: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:23:38.27 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

水銀燈「……何? もしかして私の玩具が負けちゃったのぉ?」

ヒュヒュヒュヒュヒュッ!

金糸雀「うっ……くうぅっ……!」


水銀燈「――まぁ良いわ。
     元々、人間同士の戦いなんかには興味が無かったしねぇ」

水銀燈「……けれど、あの人間がこちらに来ると面倒ね」

水銀燈「――金糸雀……そろそろジャンクになりなさい……!」

ヒュンッ――


金糸雀「! 今かしら!」


304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:25:34.32 ID:UesYn/ss0

金糸雀「――水銀燈っ! 契約をしてるのは、
     貴方だけじゃないわっ!」

水銀燈「なっ!? 早っ――!?」


金糸雀「反撃のパルティータっ!」

――♪


水銀燈「くあっ……!? この力、あんたも媒介の力を……!」

金糸雀「その通りかしら! アルゴも戦ってたから、
      遠慮を知ってるカナはずっと機会を待ってたのよ!」

水銀燈「くっ……!?」

金糸雀「――やっぱり、ジャンクになるのは貴方だわね、水銀燈」


306: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:28:26.15 ID:UesYn/ss0

水銀燈「来るな……来ないでよぉ……!」

金糸雀「アリスゲームはローザ・ミスティカの奪い合い。
      悪いわね、水銀燈……」

水銀燈「っ……!?」


「待ていっ!」


水銀燈「……どうして……アンタがここに居るのよ……」


東方不敗「こぉの馬鹿者めぇっ! 敵を前にして油断をするなど言語道断!
       ワシを選んだドールがそのザマでは、この東方不敗の実力まで疑われるわあっ!」


水銀燈「くっ……!」

金糸雀「――なっ……なんなのかしら、あのパワフルなおじいちゃんは……!?」


307: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:30:10.75 ID:UesYn/ss0

水銀燈「何よ……そんな事を言うために、
      わざわざnのフィールドまで来たっていうの……!?」

東方不敗「甘えるでない!」

水銀燈「!?」

東方不敗「ワシは、お主の無様な姿を笑いに来たのよ!
       大口を叩いた割には、地面に体を横たえおってからに!」

水銀燈「私を……馬鹿にしに来たっていうの……?」

東方不敗「その通りよ! ワハハハハハハ!」

水銀燈「くっ……契約なんて関係ないわ……!
      あんたを……今すぐジャンクにしてやる……!」

東方不敗「――ならば立ていっ!」

水銀燈「言われ……なくたってぇっ……!」


308: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:31:00.95 ID:xguyg3zBO

水銀燈が心配で戻ってきたマスターは間違いなくツンデレ


309: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:32:23.65 ID:UesYn/ss0

東方不敗「そらそらどうしたぁっ! そんなザマでは、
       このワシに指一本触れられんぞおっ!」

水銀燈「ぐっ……うううっ……!」

フラッ…バタリ!

東方不敗「そんなにnのフィールドの大地が好きならば、
       好きなだけそこでそうしていると良い!」

水銀燈「くぅ……ああっ…!」

よろ…よろっ…

東方不敗「貴様が殺そうとする相手はこのワシぞ!
       立ていっ、水銀燈! 立ってみせんかあっ!」


水銀燈「――あああああっ……!」


東方不敗「……良くぞ立った。それでこそ、ワシが契約をしたドールというものよ」


310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:33:23.59 ID:/J0P/efh0

流石マスター、かっこよすぎるwww


312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:34:10.20 ID:UesYn/ss0

金糸雀「たっ、立ったからってどうだって言うのかしら?」

水銀燈「くっ……待ってなさい。
      まずは、アイツを片付けてからゆっくりと……」

金糸雀「見逃すと思うのかしら? 水銀燈っ!」


東方不敗「いいや、お主らの勝負……ワシが預からせて貰おう」


水銀燈「!?」

金糸雀「何を言ってるのかしらっ?
      そんな事、許すはずが無い――」


東方不敗「せやぁっ!」

ビュウウ―ッ!

水銀燈「!? 離して……離しなさぁい!」


金糸雀「布が生き物みたいに……!?」


314: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:39:13.12 ID:UesYn/ss0

東方不敗「こ奴は、お主に比べてまだまだ未熟。
       そんな者では、アリスゲームには相応しくなかろう」
水銀燈「勝手なことを言わないで! 私は誇り高いローゼンメイデンの――」

東方不敗「まだわからんのか、この未熟者があっ!」

水銀燈「っ!?」

東方不敗「既にお前の敗北という形で勝負は決しておったわ。
       その上、恥の上塗りをするなど……究極の少女が聞いて呆れる!」
水銀燈「……」

東方不敗「お前に足りぬのは心構え。
       ここから戻ったら、ワシ自ら鍛えなおしてくれるわ」
水銀燈「……そんな事、誰も頼んでないわぁ」

東方不敗「ならば、ここに置いて行ってもワシは構わんぞ?」

水銀燈「……」
東方不敗「――話は決まったな。覚悟しておれよ」


317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:42:38.48 ID:UesYn/ss0

金糸雀「まっ、待つかしら!
      カナは行って良いなんて一言も……!」

ナスターシャ「――金糸雀っ!」

金糸雀「あっ、ナっちゃん! 待っててね、もうすぐで――」

ナスターシャ「ここは退くぞっ! 命令だっ!」

金糸雀「どっ、どうしてなのかしら!?
      だって、物凄いチャンスなのにっ!」

ナスターシャ「……奴の名は、東方不敗マスターアジア。
      前回の――第12回ガンダムファイトの優勝者だ……!」

金糸雀「優勝者? それって、凄いのかしら?」

ナスターシャ「四年前は……世界で最強だった男だ」

金糸雀「……」

金糸雀「はっ……早く帰れば良いんじゃないかしら!?
      こここ今回は見逃してあげるわっ!」


320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:45:01.08 ID:UesYn/ss0

東方不敗「フハハ……! それでは、退散するとしよう」
水銀燈「――そうねぇ。もうじき、nのフィールドの扉が閉じるわぁ」

金糸雀「! ナっちゃん! 急いでカナ達も戻るかしら!」
ナスターシャ「そうだな。……アルゴっ!」

アルゴ『ああ。ボルトガンダムの手に乗れ』

ウィィン……!

アルゴ『……』
ナスターシャ「? どうしたアルゴ、何をしている」
アルゴ『……アレンビー・ビアズリーはどうする?』
ナスターシャ「ここから連れ出して、
      ネオスウェーデンに恩を売っておきたい所だが……」
金糸雀「そっ、そんなに時間は残ってないかしら!」
ナスターシャ「……それに――その様子では、
      ボルトガンダムもいつ動きを止めるかわからん」
アルゴ『……』

ナスターシャ「脱出するぞ。……命令だ」

アルゴ『……すまない、ナスターシャ。酷な判断をさせてしまったな』

ナスターシャ「……謝る必要はない。お前は、私の命令を既に果たしたんだからな」


321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:45:02.85 ID:mUgstL7aO

やっぱカナはかわゆすなあ


322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:45:49.01 ID:UesYn/ss0

     ・    ・    ・

東方不敗「……」
水銀燈「ちょっとぉ! いい加減離しなさぁい!」

東方不敗「――うぐぅっ……!?」

ドサッ!

水銀燈「きゃあっ!? いっ、いきなり手を離すなんて――」


東方不敗「ゴホッ! ゴホッ!」


水銀燈「? 何よ、一体どうしたって言うのぉ?」

東方不敗「……フン! 人の心配をする暇があったら、
       己には何が足りぬのかを考え――ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「……」


325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:48:49.31 ID:UesYn/ss0

水銀燈「……何よあんた。私が手を下すまでも無く、
     ホントはもう――死にぞこないなんじゃなぁい」

東方不敗「たわけた事を――ゴホッ! ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「それなのに私に力を使えって言うなんて……馬鹿じゃないの?」
東方不敗「……この体は病に犯されているとは言え、
       たかが小娘一人に力を分け与えたからといってどうなるものでもないわ」
水銀燈「その割には苦しそうじゃない、お馬鹿さぁん」
東方不敗「……口の減らぬ奴よ」

水銀燈「……まぁ良いわ。
     大丈夫って言うんなら……早くしてちょうだい」

東方不敗「むっ?」

水銀燈「私に心構えを教えるんでしょう?」


水銀燈「――ねぇ……マスター」


おわり
http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related


331: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:53:04.63 ID:UesYn/ss0

http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related



     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、皆様」

ストーカー「とうとう、ローゼンメイデンが六体この時代に目覚めました」

ストーカー「彼女達はそれぞれのやり方で、
      契約したファイター達と絆を深めていっています」

ストーカー「……ですが、一組だけそうではない者達が居るようです」

ストーカー「それは、キング・オブ・ハートのドモン・カッシュと、
      ローゼンメイデン第五ドールの真紅」

ストーカー「しかも今回、二人は激しく衝突してしまうではありませんか」

ストーカー「……彼と、そして、彼女はガンダムファイトを、
      アリスゲームを生き残ることが出来るのでしょうか」

ストーカー「そして、二人は和解することが出来るのでしょうか」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー~~……ゴーッ!」


332: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:53:52.46 ID:UesYn/ss0


     激突! ドールと契約者


334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:54:35.93 ID:UesYn/ss0

ドモン「ふんっ!」

バッ!

ドモン「はあっ!」

ヒュッ!

ドモン「てぇりゃあっ!」

ヒュバッ!


ドモン「……ふぅ」

ドモン「――最近妙に忙しかったからな。
     たまにはこうやって……っ!」

フォンッ!

ドモン「一人で修行に打ち込まないとな」


真紅「――ドモン。もう少し静かになさい」


ドモン「……」


335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:55:26.74 ID:UesYn/ss0

ドモン「……なんだ、お前はジョルジュの所に行かなかったのか?」
真紅「ええ。いけなかったかしら?」
ドモン「いけないってことはないが……」
真紅「そう。なら問題無いわね」
ドモン「……まあ良い」


ドモン「たりゃあっ!」

ヒュボッ!


真紅「……ドモン」

トコトコトコ…

ドモン「ん? どうした真紅――」
真紅「……少し、かがみなさい」
ドモン「何だ? 俺の顔に何か――」

真紅「静かになさいといったでしょう」

ペチンッ!

ドモン「あいたっ!」


336: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:56:32.35 ID:UesYn/ss0

ドモン「つつっ……! おい、いくらなんでも目を狙うんじゃない!」
真紅「そうでもしなければ、貴方には効果がないでしょう」
ドモン「それにだな、どうして俺がお前に気を使わなきゃならないんだ」
真紅「落ち着いて本が読めないわ」
ドモン「何っ?」

真紅「これ以上言わせないで頂戴」

ドモン「やれやれ、見た目によらず凶暴な奴だな」
真紅「……」ペラッ…
ドモン「……聞いちゃいない、か。
     それだけ集中してたら多少の声は聞こえないと思うんだがな」
真紅「……」ペラッ…
ドモン「まあ良い」


ドモン「!」

ダンッ!

ドモン「――!」

ヒュババババババッ!


真紅「……ドモン。風切り音が、とても五月蝿いのだわ」


ドモン「……」


341: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:57:23.28 ID:UesYn/ss0

ドモン「――あのなあ! 俺はガンダムファイターだぞ!?」
真紅「そうね。けれど、私の契約者でもあるわ」
ドモン「だからって、修行をしないわけにはいかないだろう」

真紅「私はやるなとは言っていないわ。
    静かにして頂戴と言っただけよ」

ドモン「無茶を言うな!……ったく、
     どうして俺がこんな目に……」

真紅「何か言った?」

ドモン「ああ、言ったね。邪魔をされて迷惑してる、ってな」

真紅「迷惑しているのはこちらも同じよ」

ドモン「~~~っ!」


344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:58:13.04 ID:UesYn/ss0

ドモン「……ふんっ! やってられるか」
真紅「待ちなさいドモン、どこへ行くつもり?」
ドモン「さあな」

真紅「――仕方がないわね」

ドモン「? なんだ、手を差し出したりなんかして。
     俺はお前にやるもんなんてないぞ」

真紅「抱っこよ。早くしなさい」

ドモン「……どうして俺がお前を抱っこしなきゃならないんだ?」

真紅「貴方がどこかへ行くつもりだったからよ。
    分かりきっていることを言わせないで頂戴」

ドモン「……お前なぁ……」


346: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/17(木) 23:59:42.06 ID:UesYn/ss0

ドモン「良いか? 俺は、お前が居ない所へ行こうとしてたんだ。
     なのに、どうしてお前を連れてかなきゃならない」
真紅「それが契約というものよ」

ドモン「――はっ! 知ったこっちゃないね、そんなもの!」

真紅「……なんですって?」
ドモン「あの時は、ゴッドガンダムを止められる方法があるっていうから
     お前と契約をしただけだ」
真紅「……」
ドモン「だから、俺はお前に縛られるつもりは無い」
真紅「……」


真紅「――どうやら、躾が必要なようね」


ドモン「……ほう、面白い」


347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:00:36.56 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「お前が俺を躾けるだって? 一体どうやってだ」
真紅「口で言ってもわからないなら、
    体に教え込ませるしかないわね」
ドモン「お前が……俺に?」
真紅「そうよ」

ドモン「……プッ!」

真紅「……」

ドモン「ハハハハハハッ! こいつは笑わせてくれるぜ!」

真紅「……笑うのをやめなさい。不愉快よ」

ドモン「だったらどうする?
     まさか、体に教え込ませるってのは口だけだったのか?」

真紅「――少し、きつくお灸を据えないとならないみたいだわ」


349: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:02:57.55 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「良いだろう。そのケンカ、買った」

真紅「これはケンカではないわ。勘違いしないで頂戴」

ドモン「そんな事はどうでも良いさ。
     ほら、どこからでも打ち込んで来い」

真紅「……」


真紅「――薔薇の尾」

フワァァアア……ッ


ドモン「どうした真紅っ!
     そんな攻撃、止まって見えるぜっ!」


真紅「……そうね。確かに、これでは貴方には当たらないかもしれないわ」


351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:05:58.97 ID:CWCr3Vsr0

真紅「けれど――これならどうかしらね」

ドモン「?……うぐっ……力が……!?」ガクッ…!

真紅「私と貴方は契約をしているのよ、ドモン。
    だから、これも当然のことでしょう?」

ドモン「……ふん! 丁度良いハンデじゃないか!」ヨロッ…

真紅「強がりはやめなさい」

ドモン「……おいおい、ここでやめる気か?
     俺はまだ、何も教えられちゃいないぜ……!」

真紅「……そう。なら、貴方が謝るのを待つのだわ」


真紅「――薔薇の尾」

ブワアアアァァァッ!


ドモン「――!」


353: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:09:15.32 ID:CWCr3Vsr0

真紅「……――ドモン。
    今なら、貴方が私を笑ったことは許してあげるわ」


ドモン「……その必要は――」スッ…

ブワアアアァァァッ!

ドモン「――無いっ!」カッ!


ドモン「ゴッドスラッシュ! タイフゥ――ンッ!」


真紅「なっ……薔薇の尾を切ったですって……!?」

ドモン「……はん! この程度、
     ジョルジュの攻撃の足元にも及ばないぜ、真紅っ!」

真紅「くっ……!」


354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:12:13.32 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「これで分かったか?
     お前じゃ、俺を躾けるなんて到底無理だってことがな」
真紅「……」

ドモン「大体だな、どうしてお前はジョルジュの所に行かなかったんだ?
     そうすりゃ、どっちも気兼ねすることはなかったんだ」
真紅「……」

ドモン「それに、お前達にとってアリスゲームってのが重要なのはわかるが、
     こっちにだって事情ってもんがあるんだ」
真紅「……」

ドモン「あまりにも俺のやることに口出しするようなら契約は破棄だ。
     わかったな? わかったら返事をしろ」

真紅「ドモン……貴方、それは本気で言っているの?」

ドモン「本気さ。むしろ、五月蝿いのがいなくなってお互い清々するかもしれないな!」

真紅「……」


356: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:13:50.57 ID:RC003ho0O

人形相手に大人げないなw


357: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:14:26.75 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

レイン「――ドモンの馬鹿っ!!」

ドモン「つっ――!? 耳元で怒鳴るな……!」
レイン「馬鹿で鈍感だとは思ってたけど、ここまでだとは思わなかったわ!」
ドモン「なんだとっ!? そりゃ、一体どういう意味だ!」
レイン「そのままの意味よ!」
ドモン「……俺が一体何をしたって言うんだ」

レイン「何をした? 貴方、真紅ちゃんに何を言ったかわかってないの!?」

ドモン「俺は思っていることを言ったまでだ」

レイン「……はぁ……どうして私がちょっと夕飯の買出しに行ってる間に……」

ドモン「どうせ腹が減ったら出てくるだろう。
     レイン、何を買ってきたんだ?」

レイン「ドモンはこれでも食べてなさいっ!」

ヒュッ――パシッ!

ドモン「……まぁ、ヌードルは嫌いじゃないがな」


359: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:16:16.56 ID:CWCr3Vsr0



361: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:18:22.05 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「――という訳で、レインに追い出されちまったんだ」

サイ・サイシー「ナッハハハ! レインのお姉ちゃんの前では、
       キング・オブ・ハートも形無しだねぇ!」
ドモン「笑い事じゃない。……全く、どうして俺がこんな目に」

サイ・サイシー「ん~……そりゃあ、アニキが悪いからじゃない?」

ドモン「何っ?」
サイ・サイシー「だってほら、アレ見なって」
ドモン「あれ……?」


翠星石「これっ! 離すですおじじ~!」ジタバタ
恵雲「あいや待たれよ、翠星石!」
瑞山「恵雲の言うとおり。気持ちはわかるが、とりあえず落ち着くのだ!」

翠星石「これが落ち着いていられるわけないです!
      あのお馬鹿に、ガツンと言ってやらなきゃ気がすまないですぅ!」

恵雲・瑞山「「これっ! 何をしておるサイ・サイシー! 早くなんとかせぬか!」」

サイ・サイシー「……ね? なんだかさ、そーとー怒ってるみたいじゃない?」

ドモン「……」


364: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:20:20.16 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ドモン「――ってわけで、サイ・サイシーの所も追い出されちまった」

チボデー「ハッハ! そいつは気の毒だったなドモン・カッシュ」

ドモン「全くだ。どうしてファイターが修行の邪魔をされなきゃならないんだ」
チボデー「そ~んなに鼻息を荒くするなって」
ドモン「……ふん!」

チボデー「まぁ、お前さんの気持ちも分かるがな。
     ちょいとばかり言いすぎだったんじゃあないか?」

ドモン「どこが言いすぎなんだ」

チボデー「そりゃお前……」

ドンドンドンドンッ!
『チボデー! そこにドモン・カッシュはいる!?』

チボデー「……おいおい、俺の可愛い子ちゃん達が、
     あーんなに声を張り上げてお前さんを探してるぜ?」

ドモン「……ここも駄目か」


365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:22:27.89 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ジョルジュ「――それで、貴方は逃げてきたというわけですか」

ドモン「違う。チボデーが、どうしてもと言うから……!」
ジョルジュ「結果は同じですよ、ドモン・カッシュ」
ドモン「……」

ジョルジュ「……しかし、貴方は本当に女心というものがわかっていませんね」
ドモン「そんなもの、わかるつもりはないね。
     というかジョルジュ、お前にはわかるって言い方だな」
ジョルジュ「そりゃあ、貴方よりはわかりますとも」
ドモン「……ふん」

蒼星石「――ねえ、ドモンさん」
ドモン「? なんだ」
蒼星石「ドモンさんの方から、
      彼女――真紅に歩み寄ってあげてはくれないかな……?」

ドモン「どうして俺がそんな真似をしなきゃならない」

ジョルジュ「……やれやれ、これは相当重症なようだ」
蒼星石「そうだね……」

ドモン「……どうやら、ここも駄目らしい」


366: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:22:51.94 ID:RC003ho0O

目の敵にされてるw


369: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:25:10.84 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ドモン「……くそっ! 一体何だってんだ……!」

アルゴ「――ドモン・カッシュ……?」

ドモン「アルゴ? お前、どうしてこんなところに居るんだ」
アルゴ「俺は、ナスターシャの付き添いだ」
ドモン「護衛みたいなもんか」
アルゴ「いや、単なる荷物持ちだ」
ドモン「荷物持ち?」
アルゴ「ああ」

アルゴ「……ドモン・カッシュ。
     お前のところにもローゼンメイデンが来たんだろう?」

ドモン「!……そうか、やはりお前のところにも……」
アルゴ「その様子だと、他の奴の所にも来ているようだな」
ドモン「ああ。全く、たまったもんじゃない」

アルゴ「……いや、そう悪いものでもない」

ドモン「何っ?」

アルゴ「悪いなドモン・カッシュ。ここで話し込んでいると、後でどやされる」

ドモン「あっ、おい、アルゴ!」

ドモン「……全く、アルゴまでどうしちまったって言うんだ」


371: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:27:59.65 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ドモン(父親に会うためだか何だか知らないが、
     アイツらがやってるのはお遊びみたいなもんじゃないか)

ドモン(せっかくファイトする相手が揃ったっていうのに、
     一向に戦うそぶりを見せようとしない)

ドモン「……要は、姉妹喧嘩みたいなもんだろう」

ドモン「どうして俺がそんなもんに振り回されなきゃいけないんだ」

ドモン「……」

ドモン「……くそっ!」


???「フフフフフ……フハハハハハッ!」


ドモン「……何がおかしい?」


シュバルツ「少女と仲違いした挙句、色々なところをたらい回しにされるファイターを
      滑稽だと思っても不思議ではないだろう?」


ドモン「シュバルツ!?」


372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:29:58.18 ID:RC003ho0O

この兄さんはどこに現れても違和感ないから困る


373: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:30:37.23 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……覗き見とは趣味が悪いな」
シュバルツ「そんなことをせずとも、お前の情けない顔を見れば
      何があったかなど手に取るようにわかるぞ」
ドモン「ふん! 俺は、ちょっとイラついてただけだ」

シュバルツ「ほう? それは、自分の不甲斐なさにか?」

ドモン「違うッ! 俺は――」


シュバルツ「ドモン。お前はローゼンメイデンの何を知っている?」


ドモン「? 何って、父親に会うために、
     姉妹同士で戦いあってる人形達……違うのか?」

シュバルツ「……やれやれ。お前はその程度でローゼンメイデンを
      わかった気になっていたのか」

ドモン「……何だ。まるで、アイツらについて色々と知ってるような口ぶりじゃないか」

シュバルツ「知っているとも。他のシャッフルの面々に及ぶかはわからないが、
      少なくとも未熟なお前よりはな、ドモン」

ドモン「……」


375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:32:04.62 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……随分と回りくどいじゃないか、シュバルツ。
    言いたいことがあるなら、ハッキリと言ったらどうだ」

シュバルツ「本当ならすぐにでも言ってやりたいところだが、
      彼女達については、私の口から説明するべきではない」

ドモン「だったら、俺が知ることは一生ないな。
     他の奴だったらともかく、俺のところに来た奴は生意気すぎる」

シュバルツ「ほう? 自分のドールからは聞けないから、
      お前がローゼンメイデンについて知ることはない、と?」

ドモン「そうだ。大体、アイツは俺に事情を話そうなんて素振りは
     これっぽっちも無かった。だから、つまりはそういう事なんだろうさ」


シュバルツ「本当にそうだったのかな?」


ドモン「ああ、そうだ。大体、こんなことで嘘をついたって何の得にもなりゃしな――」


ドモン「……待てよ……? アイツが俺にくっついて来ようとしたのは、
     俺にその事を話す機会を伺ってたからなのか……?」


シュバルツ「ようやくわかったようだな。この未熟者め」


376: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:34:08.71 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「だが、それにしたって訳がわからない。
     今までにも話す機会はあったっていうのに……」

シュバルツ「それ程、彼女達にとっては重要で――話しにくいもの。
      何故、そこまで頭が回らんのだ」

ドモン「むっ……!」

シュバルツ「大方、周囲に目を向けることが出来ず視野を狭めていたのだろう?
      そんな、自分のことしか考えていない人間に誰が話を打ち明けるというのだ」

ドモン「……だが……もうすぐ決勝戦のバトルロイヤルが……」


シュバルツ「この未熟者め!」


ドモン「っ!?」

シュバルツ「他のファイターが出来ている事を放り出すのがキング・オブ・ハートか!
      集中し闘志を高めるのは良いが、そんな狭まった視野では勝てるものも勝てんぞ!」

ドモン「……」

シュバルツ「……一度、お前のドールと話し合ってみろ。
      それに、そんな状態ではそれこそ決勝戦に集中出来まい」


377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:36:41.08 ID:ILnj83hjP

この兄さんはいちいちかっこいいから困る


378: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:37:00.97 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ドモン(『話を聞いてみて、契約が面倒だと思ったら破棄でも何でもすれば良い』……か)

ドモン「――まあ、確かにこれからどうするにせよ、
     アイツの話を聞いてみるのも悪くは無いか」

ドモン(これ以上レインを怒らせっぱなしってのも面白くないしな)

ドモン(それに、ファイトの最中に力を使われたらたまったもんじゃない)

ドモン(それについても、ちゃんと話しておく必要があるな)


ドモン「――レイン。真紅はどこに居る?」

レイン「あら、ドモン。ちゃんと真紅ちゃんに謝る気になったの?」

ドモン「別にそういうわけじゃない。
     ただ、一度ちゃんと話し合っておく必要があると思っただけだ」
レイン「……それって、謝る気はないってこと?
     真紅ちゃんなら、今も鞄の中に居ると思うけど……」

ドモン「そうか」

レイン「あっ、ちょっとドモン!?」


380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:42:11.11 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「おい真紅、出て来い。話がある」

レイン「話ってまさか、契約に関することじゃないでしょうね?」

ドモン「それにも関わってくることだ」

レイン「はあっ!? ドモン、貴方まさか本気で言ってるの!?」
ドモン「うるさいな。お前はひっこんでろ」
レイン「何よそれ! 貴方、誰のおかげでゴッドガンダムが動いてると思ってるの?」
ドモン「……いいから黙っててくれ」
レイン「いいえ、黙らないわよ! もしも貴方が真紅ちゃんを追い出すような真似をしたら、
     私も一緒に出て行きますからね!」

ドモン「どうしてそうなる!」
レイン「薄情な貴方が悪いんでしょ!」


真紅「……――静かにして頂戴」


ドモン「やっと出てきたか」

レイン「……!」

ドモン「っ~~~睨むな、レイン。ただ、話をするだけだ」


385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:50:27.56 ID:CWCr3Vsr0

レイン「――なんですって!?」

真紅「大きな声を出さないで頂戴、レイン」

レイン「だって、貴方のお父様は、
     姉妹同士で戦わせるために真紅ちゃん達を創り出したってことでしょ!?」

真紅「それは違うわ。私達がアリスゲームをするのは、
    私達の中の一人もアリスに至ることが出来なかったから」

真紅「だから、互いの命の欠片――ローザ・ミスティカを奪い合うという、
    お父様を待たせるようなことをしなければならなくなったのよ」

真紅「そういう意味では、本来ならばアリスゲームは必要の無いものなのだわ」

レイン「だけどそれじゃあ……もし、誰かがアリスになってたとしたら……」


真紅「他のドールは必要なくなるわね。
    アリスになれないローゼンメイデンは、ただのジャンクだもの」


レイン「っ……!?」


386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:51:38.28 ID:CWCr3Vsr0

真紅「驚くことではないわ。私達は、この運命を受け入れている。
    言ったでしょう? 戦うことは、生きることだと」

レイン「でも……そんなのってあんまりよ……!」

真紅「同情するつもりならやめて頂戴。
    私は、ローゼンメイデンであることに誇りを持っているの」

レイン「……」

真紅「この時代には、私を含めて五体のローゼンメイデンが目覚めているわ。
    ……恐らく彼女も――水銀燈も目覚めているはずよ」

真紅「だから、アリスが誕生する日はそう遠くないのだわ。
    けれど、本格的にアリスゲームが始まる前に――」


ドモン「――気に入らないな」


真紅「……ドモン?」


388: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:53:55.76 ID:CWCr3Vsr0

真紅「……言ってしまえば貴方を利用することになってしまうわね、ドモン」

ドモン「……」

真紅「けれど、心配しなくても良いわよ。
    第13回ガンダムファイトが終わるまでは大人しくしているつもりだから」

真紅「もっとも、第一ドール――水銀燈が襲ってきた場合は、
    どうなるかはわからないけれど」

真紅「だから、その後に関しては迷惑をかけてしまう事になるわ。
    貴方が怒っている理由はそれでしょう? ドモン」


ドモン「違うな。俺が気に入らないのは、そんなちっぽけな事じゃない」


真紅「? だったら何だと言うの。説明して頂戴」


391: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:56:56.82 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……悪いが、俺はかなり頭に来てるんだ。
    だから、口じゃあ上手くは言えないな」

真紅「だったら――」

ドモン「――だからっ!」

真紅「っ!?」


ドモン「真紅! お前にガンダムファイトを申し込むッ!!」


真紅「……なんですって?」

レイン「ちょっ、ちょっとドモン!? 貴方、何を言ってるのよ!」
ドモン「聞いての通りだ。
     レイン、まさかお前は俺達に生身で殴り合えって言うのか?」
レイン「違うわよ! 真紅ちゃんはスーツを着れないし、
     そもそもガンダムファイトって……どのガンダムを使わせるっていうの!?」


ドモン「真紅には――ゴッドガンダムを使わせる」


レイン「ええっ!?」


392: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 00:57:55.37 ID:i20k7WRJ0

なん……だと…?


396: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:00:39.28 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「スーツを着なくても――真紅、お前なら俺の力を使えば、
     ゴッドガンダムを動かすことは出来るだろう?」

真紅「……そうね。あの子の記憶をたどれば、
    普段の貴方とも遜色の無い動きが出来るはずよ」

ドモン「だ、そうだ。レイン、俺はスーツを着せる気なんて無かったさ。
     あいつは普通の奴が着ようとすれば体がバラバラになっちまう代物だからな」
レイン「けれど……ドモン、貴方のガンダムはどうするのよ?」
ドモン「そんなものはどうとでもなる」
レイン「そんなわけないでしょ!?」
ドモン「さあ、真紅。このファイト、受けてもらおうか」
レイン「ドモンっ!」

真紅「――良いわ。貴方にどんな考えがあるのか分からないけれど、
    試しにガンダムファイターの力を使う良い機会だもの」

レイン「真紅ちゃんまでっ!?」

ドモン「そうこなくちゃ!」


400: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:08:17.69 ID:CWCr3Vsr0

真紅「言っておくけれど、上手く加減が出来るかわからないわよ」
ドモン「面白い。望むところだ」

真紅「戦いの場所は、nのフィールド――」

ドモン「俺の心の中、だろう?」

真紅「そうよ」

ドモン(なら……きっと、“あの”場所になるだろう)

真紅「遠慮はしないわよ――ドモン」


真紅「出なさい……ゴッドガンダム」


ゴゴゴゴゴッ…!


402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:09:00.34 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「くっ……本当に遠慮なしに力を使ってるな……!」

Gガンダム『――』
真紅「待っていなさい。今、nのフィールドの扉を開くわ」


ドモン「――先に行ってるぜ、真紅!」

パアアッ…


レイン「ドモン! 待ちなさ――……ああ、もう!」

真紅「――レイン。先に、貴方に謝っておくわね」
レイン「えっ?」

真紅「だって、怪我をさせてしまうかもしれないでしょう?」

レイン「真紅ちゃん……」

真紅「……今のは忘れて頂戴。
    少し……少しだけ、ドモンのせいで私らしくなくなっているみたいだから」

真紅「それじゃあ――行くわよ、ゴッドガンダム」
Gガンダム『――』

パアアッ…


404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:12:33.62 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

パアアッ…

真紅「……」
Gガンダム『――』

ドモン「――来たか、真紅」

真紅「ここは……」

ドモン「ここはギアナ高地。俺が修行を重ね、
     ライバル達としのぎを削りあった場所でもある」

真紅「そう。ここが、貴方の心に刻み込まれている、
    思い出の場所という訳ね」

ドモン「そうなるな」

真紅「……貴方に地の利はあるかもしれないけれど、
    ガンダムが無いのなら話にならないと思うのだわ」

ドモン「そうだな……ファイトの場所がここじゃなかったら、
     生身で戦うしかなかったぜ」


407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:15:01.08 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「――だが、俺の心はこの場所を……ギアナ高地を選んだ!」

真紅「貴方、まさかnのフィールドがここになると……?」

ドモン「その通りだっ!」


ドモン「何故なら――ギアナ高地には“アイツ”が居るからだ!」

ドモン「決勝トーナメントまでの激戦を共に潜り抜けて来た、
     俺の最初のパートナーが!」

ドモン「お前はここに居るっ! 俺の魂がそう言っているっ!!」

ドモン「……だから――!!」


409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:16:40.21 ID:i20k7WRJ0

だから!!!!!!


410: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:17:01.85 ID:CWCr3Vsr0

http://www.youtube.com/watch?v=1Wdjn7hwKLo&feature=related



ドモン「出ろおおおおぉっ!」


ドモン「シャアアアイニングッ、ガンダアアアァムッ!!」


パチィンッ!


―ゴゴゴゴゴッ…!


411: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:18:19.23 ID:cRYwgqPV0

シャイニングキタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━


413: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:19:06.97 ID:CWCr3Vsr0

ドモン『――懐かしいな、シャイニングガンダム……!』

真紅「その子は一体……」

ドモン『俺がゴッドガンダムに乗る前に一緒に戦っていた相棒だ』

真紅「だから――傷だらけなのね」

ドモン『完全な状態であれば良いと思ったんだが、
     そこまで上手くいくとも思っちゃいなかったさ』

真紅「なら……」

パアアッ…!

ドモン『なんだ……? シャイニングガンダムの傷が直っている……?』

真紅「時間のゼンマイを巻き戻しているだけよ。
    だって、そのままではその子が可哀想だもの」

ドモン『そうかい。……だが、コイツはそれでも戦うつもりでいただろう?』

真紅「……ええ、そうね」


416: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:21:01.19 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……だが、これで全力で戦えるな」

ドモン「シャイニング、もう一度だけで良いんだ。
     俺と一緒に……戦ってくれ!」
Sガンダム『――!』
ドモン「……ああ――聞くまでも無い事だったな!」


ドモン『いくぞおっ! 真紅っ!』


真紅「そうね……今回は、貴方達のやり方にあわせようかしら」
Gガンダム『――』


ドモン「ガンダムファイトぉっ!!」

真紅「……レディー」


ドモン『ゴオオオオオオオオッッ!!』


Gガンダム『――!』


419: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:27:49.31 ID:fJiju1Cu0

どもん&シャイニングガンダムvs真紅&ゴッドガンダムとか燃え死ぬ


423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:29:16.25 ID:CWCr3Vsr0

ドモン『てぇりゃあ!』
Gガンダム『――!』

ガァンッ!!

ドモン『ちいっ! 相打ちかっ!』
Gガンダム『――』


真紅「本当にそうかしら? どうやら、ゴッドガンダムの方が
    シャイニングガンダムよりも力は強いようだけど」


ドモン『ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ!』
Gガンダム『――!――!――!――!』

ガンッ! ガンッ! ガンッ! ガンッ!

ドモン『てええりゃあああああっ!!』
Gガンダム『――――――!!』

ガガガガガガガガッ!!


真紅「……なんですって?」

真紅「ゴッドガンダムの方が……押されている……?」


424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:30:40.72 ID:CWCr3Vsr0

真紅「そんな……」

真紅「確かに、私はドモンの力を使って、
    ゴッドガンダムの力をちゃんと引き出しているはずよ……」

真紅「技だって、あの子の記憶を辿って
    完璧に再現しているのに――」


ドモン『はいいいっ!!』
Gガンダム『―――!!』

ドガァンッ!


真紅「何故……ゴッドガンダムが、
    シャイニングガンダムに負けそうになっているの……!?」


ドモン『――ふんっ! 当たり前だろう』


真紅「……どういうこと」


426: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:33:32.68 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「確かにゴッドガンダムは最高のガンダムだ」

ドモン「シャイニングガンダムも凄い機体だが、
     比べるとなると少しばかり分が悪い」

ドモン「それに、お前が再現する流派東方不敗も、
     俺が言うのも何だが完璧だ」

ドモン「自分と戦うってのが、こんなにもやりにくいもんだとは
     思ってもみなかったぜ」


真紅「だったら何故――」


ドモン『だが……それでも、その差を覆すだけの明確な違いがある!』

ドモン『それはファイター――ガンダムを操り……拳を繰り出す者の心だ!』

真紅「!」

ドモン『真紅――お前が操るゴッドガンダムの拳には、
    まるで魂がこもっちゃいないっ!』

ドモン『そんな拳じゃあ、
     この俺とシャイニングガンダムを倒すことは出来はしないぞっ!!』


427: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:37:36.72 ID:CWCr3Vsr0

真紅「魂ですって? ゴッドガンダムには、
    私が命の力を分け与えているわ」

ドモン『違う。俺が言ってるのはそんなことじゃない』

真紅「なら……何だと言うの」


ドモン「真紅……お前が操るゴッドガンダムからは、
     俺を倒そうって言う気迫がまるで感じられない」

ドモン「――ふん!」


ドモン『所詮はその程度か真紅!
    いや、ローゼンメイデン第五ドール!』


真紅「!」


ドモン『目の前の相手を叩き伏せることも出来ずに、
     何が姉妹同士の命の奪い合いだ!』

ドモン『結局お前は何もわかっちゃいない!
     絆で結ばれている者と戦うということをっ!』


428: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:39:30.42 ID:CWCr3Vsr0

真紅「……それ以上の侮辱は許さないわ」

ドモン『だったらどうする?
     まさか、今回も口だけじゃあないだろうな?』

真紅「ドモン、貴方はアリスゲームを否定したのよ。
    いくら指輪の契約をしたといえど聞き捨てなら無いわ」

ドモン『――ならば、来い!
     その想い、拳に乗せて俺にわからせてみせろっ!』


真紅「……言われなくても――そのつもりよ」

Gガンダム『――!!』


ドモン「ゴッドフィンガーか……!」

ドモン(真紅の奴、本当に手加減なしでくるつもりだな)

ドモン(さっきまでとは比べ物にならない位、
     体から力が抜けていくのがわかるぜ……!)


430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:40:26.64 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「いくらなんでも、まともにゴッドフィンガーをくらったら
     立ち上がることは出来なくなるだろう……」

ドモン『――だが、俺は逃げたりはしない!
     お前の想い……俺の黄金の指で、全力で受け止めてやる!』


真紅「……行くわよ、ドモン」
Gガンダム『――!!』


ドモン「俺の拳が光って唸る……!」

ドモン「想いを掴めと輝き叫ぶうっ!」

ドモン「行くぞおっ! 真紅ッ!!」


真紅「――ゴッドフィンガー」
Gガンダム『――!!!』


ドモン『シャアアアイニングッ! フィンガアアアアッ!!』


431: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:42:23.26 ID:CWCr3Vsr0

ドモン『おおおおおおっ!!』
Gガンダム『――!!』

ドォンッ! ゴゴゴゴゴゴ!


真紅「……その子にも同じ技があったのね」

真紅「けれど――やはり、力を供給している媒介の貴方が、
    供給先のゴッドガンダムに勝つのは無理よ」

真紅「今は拮抗しているけれど、すぐにそれは崩れるわ」

真紅「……だからドモン、さっきの言葉を取り消しなさい」


ドモン『ぐううっ……! こ、断るっ……!』


真紅「そう。なら――ゴッドガンダム」


Gガンダム『――!』
ドモン『何っ!? さらに力が増すなんて……ぐおあああっ!?』


434: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:45:16.97 ID:CWCr3Vsr0

ドモン『ぐはあっ!』

ドオオンッ……!


真紅「――だから言ったでしょう」

真紅「これは元々、貴方には勝ち目のない戦いだったのよ」

真紅「貴方の言った魂がどうであれ……決まっていることは変えられない」

真紅「それを“運命”というのよ」


ドモン『……ふん、随分と物分りが良さそうなことを言うんだな……!』


真紅「……まだ立ち上がるつもり? もう、勝負はついているわ」


ドモン『いいや、まだ決着はついちゃいない』

ドモン『それに――お前の想いを知った以上、
     ここで膝をついているわけにもいかないんでね……!』


435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:53:59.29 ID:CWCr3Vsr0

真紅「私の想い、ですって……?」

ドモン『ああ、そうさ。お前は――迷ってるみたいだからな』

真紅「何を根拠に……」


ドモン『俺は、確かに受け取った』

ドモン『真紅――お前は、アリスゲームで他の姉妹の命を奪う事が、
     本当に正しいのかわからなくなっている』


真紅「そんな……私はお父様の……」


ドモン『だったら、どうして俺は立ち上がることが出来るんだ?』

ドモン『アリスゲームを否定する俺を許さないんじゃなかったのか?』

ドモン『……ゴッドフィンガーが本気で放たれていたら、
     今俺はこうして喋ることも出来なかっただろう』


真紅「……」


437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:54:57.10 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「俺達ファイターってのは、拳と拳で語り合うもんだ」

ドモン「お前はゴッドガンダムに乗っちゃいないが、
     ゴッドガンダムを通じてお前の心の叫びが伝わってきた」

ドモン「お前は――いや、お前達の父親に会いたいって想いは本物かもしれない」

ドモン「だが……出来ることなら姉妹同士で争いなんてしたくない」


ドモン『――そうなんだろう?』


真紅「……違うわ。私達ローゼンメイデンは、
    お父様の言いつけどおりに――!」


ドモン「……口で言ってもわからないなんて、お前は相当な頑固者だな」

ドモン「いや――ファイターの俺が、言葉でお前を納得させようってのが間違いだったな」


ドモン『――真紅っ! 今度は俺の想いを受け止めろっ!』


439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:57:02.71 ID:CWCr3Vsr0

真紅「……また、さっきと同じ事を繰り返すつもり?」

Gガンダム『――!』


ドモン『いいや……今度は、こっちも全力でいかせて貰う!』

ドモン『……はあああああっ……!』

…パアアアアアッ……!


真紅「何……シャイニングガンダムが、金色に光って……!?」


http://www.youtube.com/watch?v=1Wdjn7hwKLo&feature=related



ドモン『俺の拳が光って唸るうっ……!』

ドモン『お前を倒せとっ! 輝き叫ぶうっ!』

ドモン『くらえっ! 愛と、怒りと、悲しみのおっ!』

ドモン『キング・オブ・ハートッ! シャアアイニングフィンガーソオオオオオドッ!!』


441: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:57:52.78 ID:CWCr3Vsr0

真紅「くっ……!? ゴッドフィンガーをしなさい!」

ドモン『メンッ!』
Gガンダム『――!!』

ボォンッ!


真紅「そんなっ!? なら、もう片方の手で――!」


ドモン『メンッ!』
Gガンダム『――!!』

ボォンッ!


真紅「……なんてこと……!」


ドモン『メエエエエエエンッ!!』
Gガンダム『――』

真紅「っ――!?」


442: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 01:59:30.29 ID:CWCr3Vsr0

ドモン『……ふっ!』

ピタッ!

真紅「……? どうして途中で攻撃を……」

ドモン『もう――その必要はないからだ』

真紅「情けをかけるつもり?」

ドモン『おいおい、ゴッドガンダムは元々俺の機体だぞ。
     これ以上壊しちまったら、レインに何を言われるかわかったもんじゃない』

真紅「……」

ドモン『お前もそう思うだろ?』

真紅「……」

真紅「ふふっ、そうね。確かにその通りなのだわ」


444: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:01:07.25 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

真紅「――ドモン。貴方の想い、確かに受け取ったわ」
ドモン「そうか」
真紅「貴方は、私達のために怒ってくれたのね。
    ……ローゼンメイデンとして、それを手放しで喜ぶわけにはいかないけれど――」

真紅「――ありがとう、ドモン」

ドモン「よしてくれ。俺は別に、お前達のために怒ったわけじゃない。
     ただ、自分のために何かを犠牲にさせるような真似が許せなかっただけだ」
真紅「それでも……ありがとう」
ドモン「おいおい、やけに素直じゃないか」
真紅「ええ。貴方と話していると、
    物事を難しく考えるのが面倒に思えてくるの」

ドモン「……まるで、俺が考え無しみたいな言い方じゃないか」

真紅「あら、違ったのかしら? ごめんなさい、ドモン」

ドモン「……ふん、やっぱりお前は生意気で頑固者だ、真紅」


445: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:02:46.28 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「そろそろ戻るか。早く帰らないと、レインにどやされる」
真紅「そうね」
ドモン「しかし……このゴッドガンダムを見たら、
     レインは当分口を利いてくれそうに無いな」
真紅「自業自得でしょう?」
ドモン「……」

真紅「ドモン。貴方、まさかそのことを考えていなかったの?」

ドモン「あの時は……そんなことを考えてる余裕なんて無かった」

真紅「はぁ……そんな事じゃ、まだまだ立派な紳士にはなれそうにないわね」
ドモン「躾け、ってやつか? おいおい、よしてくれ」
真紅「仕方ないわね。……今回は特別よ」

パアアッ…!

ドモン「! ゴッドガンダムが直っていく……!
     そうか、時間のゼンマイを、ってやつだな?」
真紅「そうよ。感謝しなさい、ドモン」

ドモン「ありがとうよ、真紅!
     ……だが、さすがにファイトの後に力を使われるとキツいな……!」

真紅「あら、レイン叱られるよりは疲れなくて良いんじゃない?」


446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:03:44.20 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……まぁ、それもそうだな」
真紅「さあドモン、nのフィールドから出ましょう」

ドモン「?……なんだ、手を差し出したりなんかして。
     俺はお前にやるもんなんてないぞ……くくっ!」

真紅「……抱っこよ。早くしなさい……ふふっ」

ドモン「くっくっ!……どうして俺がお前を抱っこしなきゃならないんだ?」

真紅「nのフィールドを出るからで、あの子を直した感謝を表すためよ。
    分かりきっていることを言わせないで頂戴」

ドモン「――ああ、それなら仕方ないな! ほらっ」

ヒョイッ

真紅「――抱き方が違うわ」

パチンッ!

ドモン「あいたっ!……全く、わがままな奴だな。
     ほら、これで良いか?」

真紅「そうよ。今度から抱っこするときは、こういう風にして頂戴」


449: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:04:53.48 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「さて、出口は……っ!?……真紅」
真紅「……ええ、わかっているわ」
ドモン「nのフィールドに入ってくるっていうことは、
     ローゼンメイデンの一人か」
真紅「そう。これは恐らく――」


「あらあらぁ? 随分と仲が良いみたいじゃなぁい」


真紅「――水銀燈。やはり、貴方だったのね」


水銀燈「随分と甘えん坊なのねぇ、真紅!
      ねぇ、貴方もそう思うでしょう?」
風雲再起「ブルルッ!」


ドモン「風雲再起っ!? ということは、まさか――!?」


東方不敗「――そう、そのまさかよ」


ドモン「! 東方不敗、マスターアジアッ!!」


451: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:05:37.31 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「貴様っ! 一体どうしてここにいる!」


東方不敗「知れたことよ。このギアナ高地は、
       ワシにとっても思い出深い場所」

水銀燈「そうねぇ。なんだか面白いことになってたみたいだから、
      見に来ようと思ったらマスターは知ってるみたいだったし」

東方不敗「ドモン。ここでお前に修行をつけてやったのはこのワシぞ。
       まさか、それすらも忘れる程の恩知らずではあるまいな?」


ドモン「黙れっ!」
真紅「ドモン。あの人間は、貴方の知り合いなの?」
ドモン「……あの男は、東方不敗マスターアジア。
     かつて、俺の師匠だった奴だ」


水銀燈「そうらしいわね。そして今は――この私のマスター」
東方不敗「その通り」

ドモン「っ……!」


452: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:06:48.32 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「マスターアジアっ! 一体、何を企んでいるっ!?」

東方不敗「ドモンよ。お主、ローゼンについて何を思う?」

ドモン「俺の質問に答えろっ!」

東方不敗「このたわけがっ! ワシが、何の意味も無しに、
       貴様なんぞに問いかけをすると思うのか!」

ドモン「くっ……!
     俺は……自分の欲望のために、娘に命の奪い合いをさせるローゼンを――」

東方不敗「ローゼンを?」


ドモン「許しちゃあ……おけない……!」

真紅「ドモン……」


東方不敗「……クックックックックッ」

水銀燈「……ふふふふっ」


453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:08:10.91 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「何だ……一体何がおかしいっ!?」

東方不敗「――ドモンよ。やはり貴様はワシの弟子だった男。
       ローゼンに対する思いは、ワシも同じよ」

ドモン「何だと……?」

東方不敗「ワシの目的はなんだと言ったな」
水銀燈「マスター? “それ”は、私達の目的でしょう?」
東方不敗「無論」

真紅「水銀燈? 一体どういう事なのかしら」

水銀燈「ねぇ、真紅。どうして私達は戦わなくちゃいけないのかしらねぇ?」


真紅「それは、お父様がそれを望んでいるからで……――っ!?
    水銀燈……貴方、まさか――」


水銀燈「……そうよ、真紅。私は――」


455: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 02:10:30.16 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ストーカー「――さて、なにやら雲行きが怪しくなってまいりました」

ストーカー「東方不敗と水銀燈の目的とは一体何なのでしょうか?」

ストーカー「ガンダムファイトは、アリスゲームは一体どうなってしまうのでしょうか?」

ストーカー「……今回はこのあたりで失礼させていただきます」

ストーカー「それでは、次回のガンダムファイトに!」

ストーカー「レディー~~……ゴーッ!」


おわり
http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related


496: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 11:52:54.16 ID:CWCr3Vsr0

http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related



     ・    ・    ・

ストーカー「……さて、物語も佳境を迎えてまいりました」

ストーカー「前回、ドモン・カッシュと第五ドール真紅の前に現れた
      マスターアジアと第一ドール水銀燈は、何やら企みがあるようです」

ストーカー「その企みとは、果たして何なのでしょうか?」

ストーカー「そして、第一から第六までのドールが揃ったドール達は、
      アリスゲームを始めてしまうのでしょうか」

ストーカー「……今回は、そんな彼女達の前に
      予想もしていなかった人物が現れます」

ストーカー「その人物……いや、ドールとは一体何者なのでしょうか」

ストーカー「……――それでは!」

ストーカー「ガンダムファイト! レディー~~……ゴーッ!」


498: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 11:55:03.86 ID:CWCr3Vsr0


     死闘! 第七ドール現る


500: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 12:01:55.45 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……!」
真紅「……!」


東方不敗「フフフフフ……!」
水銀燈「ふふっ……!」


ドモン「東方不敗マスターアジアっ!
     貴様、今度は一体何をするつもりだ!」
真紅「水銀燈……貴方、まさかお父様に何かするつもりでいるの?
    ……だとしたら――」


水銀燈「だとしたら? どうするっていうの、真紅ぅ?」


真紅「私は……ここで貴方をジャンクにするしか無いわね」


水銀燈「あらあらぁ~! 本当にそんな事が出来ると思っているの?
      面白いことを言ってくれるじゃなぁい、お馬鹿さぁん」


502: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 12:07:26.28 ID:CWCr3Vsr0

真紅「……!」


水銀燈「……!」

東方不敗「――焦るでないわ、水銀燈」

水銀燈「マスター?」
東方不敗「ファイトを終え、消耗しきったあ奴らを倒すなどあまりにも容易い。
       まさかとは思うが、お前はそんな闘いがしたいわけではあるまい?」
水銀燈「……」

水銀燈「――それもそうねぇ」


真紅「水銀燈、貴方……」


水銀燈「勘違いしないで頂戴。
      私は、弱い貴方の相手をするのが馬鹿らしいと思っただけよ」


真紅「くっ……!」


503: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 12:13:46.24 ID:CWCr3Vsr0

真紅「この私が弱い、ですって」
ドモン「おい、敵の挑発に乗るんじゃない真紅!」
真紅「ドモン……?」

ドモン「これは俺が昔、東方不敗にやられた手だ」

ドモン「相手を怒らせてエネルギーの消耗を誘い、
     その後に出来る隙を突いて攻撃しトドメを刺す……」

ドモン「俺も、危うくやられそうになったもんだぜ……!」

ドモン「――だが! 今の俺と、そして俺のパートナーには
     そんな手は通用しないぞ、マスターアジアっ!」

真紅「ドモン……。ええ、そうね。
    貴方に教えられたわね、ドモン」


東方不敗「クククククッ……!」
水銀燈「ふふっ……!」


505: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 12:19:55.43 ID:CWCr3Vsr0

東方不敗「――何を勘違いしているのか知らんが、
       それでも一応褒めてやろう、ドモン」

東方不敗「一度犯した過ちを繰り返さぬ程度には、
       物を考える力はついたようだな」


ドモン「勘違い……?」


水銀燈「そうよ。今のは、ただ楽しくお話をしていただけ。
      私達なら、余計なことをしないでも貴方達を倒せるもの」

水銀燈「それにねぇ、真紅。私はただ、ちょっと会いに行くだけよぉ」


真紅「会いに行く? 一体、誰に……」


水銀燈「アッハハハ! そんなの決まってるじゃなぁい!」

東方不敗「……この、nのフィールドのどこかに居るという――」

水銀燈「――お父様によ!」


506: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 12:28:26.23 ID:CWCr3Vsr0

真紅「お父様に会う、ですって?
    水銀燈、貴方……自分が何を言っているかわかっているの?」


水銀燈「当たり前じゃなぁい」
東方不敗「ローゼンが、このnのフィールドの
       どこかに潜んでいるということはわかっている」
水銀燈「あとは探し出すだけ……そうでしょう?」


真紅「貴方、nのフィールドが無限に広がっているというのを忘れたの。
    その中からお父様を見つけるのは不可能だわ」


水銀燈「いいえ、出来るわ。
      ……nのフィールドが無限に広がっているのなら――」
東方不敗「こちらも無限に根を這わせれば良いだけのこと。
       ……そうよな、水銀燈」
水銀燈「えぇ、マスター」


真紅「そんな事、出来るはずが無いわ」

ドモン「――無限に根を這わす……?」

ドモン「っ! 東方不敗! まさか、貴様っ!?」


507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 12:37:28.39 ID:CWCr3Vsr0

真紅「一体どうしたの、ドモン?」
ドモン「ここ――ギアナ高地に眠ってるのは、
     シャイニングガンダムだけじゃないんだ……!」
真紅「何ですって?」

ドモン「nのフィールドは心の世界……。
     なら、この場所に奴がいないはずが無い……!」


東方不敗「――ほう、ようやく気付いたか」
水銀燈「でも……ちょっと遅かったみたいねぇ」


真紅「ドモン、貴方の言っているのは何なの」
ドモン「奴らは、nのフィールドにとんでもないもんを解き放つつもりだ!」


―ゴゴゴゴゴッ…!


東方不敗「フハハハハッ! 聞こえるかドモンっ!
       あ奴が目覚める声がっ! フフハハハハッ!」


509: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 12:48:47.73 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「っ! 真紅! 急いでゴッドガンダムに乗り込むんだ!」
真紅「この揺れ……一体何が……」
ドモン「早くしろ! 説明している暇はない!」

ドモン「ガンダアアアアァムッ!!」


―ゴゴゴゴゴッ…!


東方不敗「……わかるだろう、水銀燈。
       この強大で、圧倒的な力が」
水銀燈「えぇ。これが……マスターの言ってた子なのね」
東方不敗「これならば、お前の父親を探し出すことなど
       赤子の手を捻るよりも容易く済むわ」
水銀燈「……そうねぇ。これでやっと――お父様に会えるわぁ」

東方不敗「さあ! 今こそ目覚めるのだ!」

水銀燈「目覚めなさい――デビルガンダム」


ドゴォンッ! ドゴン! ドガァンッ!


Gヘッド『GOAAAAAAAAA!』


511: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 13:00:09.48 ID:CWCr3Vsr0

真紅「あれは……ガンダムの頭?
    それにしても、何て数なの……!」
ドモン「アイツらは本体じゃない。
     本体は、まだどこかに隠れている……!」

ドモン『東方不敗っ! そんなモノを目覚めさせて、
     この俺が黙っていると思うのか!』


東方不敗「ふんっ! ワシは貴様の許しなど請うてはおらんわ!」


ドモン『だったら――力ずくでも止めてやるっ!』

ドモン「真紅! コクピットに掴まっていろ!」
真紅「ええ、わかったのだわ」

ドモン「俺のこの手が真っ赤に燃える!
     勝利を掴めと轟き叫ぶっ!」

ドモン『ばぁくねつ! ゴッド・フィンガァ――ッ!!』


東方不敗「つけあがるでないわっ!」

ビュオオオッ!

東方不敗『ダークネスフィンガー!!』


513: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 13:07:42.66 ID:CWCr3Vsr0

ガキィンッ!

ドモン『おおおおおっ……!』

東方不敗『――ふんっ!』

ドモン『何っ!? 押され――ぐわぁあああっ!?』


東方不敗『……だから言わぬことではない。
       消耗しきったお前など、ワシの敵ではないわっ!』


ドモン「くそっ……!
     まだだ……まだ俺は闘える……!」


真紅「……――駄目よ」


ドモン「何っ?」


真紅「このまま闘っては、貴方が死んでしまうわ。
    だから――ここは引くべきよ」


514: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 13:17:38.44 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「馬鹿なことを言うな!
     このままデビルガンダムを見逃すことは――」

真紅「……ドモン、少しだけ眠っていて頂戴」

ドモン「おい、真紅! お前まさか――うっ……!?」


東方不敗「ほう……このままかかってくれば逃すつもりは無かったが、
       どうやらドモンの手綱をドールが引いたようだな」
水銀燈「そうみたいねぇ。今、あのガンダムが動いているのも、
      真紅が操っているからみたいだわぁ」
東方不敗「……そうか」

水銀燈「――それで、どうするのぉ?」
東方不敗「捨て置け。奴らに構うよりも、
       するべき事が他にあることを忘れたか」
水銀燈「……そうねぇ。逃げる子を追い掛けるのも面倒だしね」

水銀燈「ふふふふ……アァ――~~ッハハハ!」


515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 13:18:48.57 ID:CWCr3Vsr0



517: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 13:30:41.78 ID:CWCr3Vsr0

翠星石「ぬわぁんですってぇ!?」

蒼星石「おっ、落ち着いて翠星石」
翠星石「これが落ち着いていられますか!
      全く、水銀燈の奴は何を考えてるんですか!」
雛苺「でも……お父様に会えるかもしれないの」
翠星石「そ、それはそうですけど……」
金糸雀「アリスゲームをしなくても、お父様に会える……。
      本当にそんなことが出来るのかしら……?」

ドールズ「う~ん……」


チボデ-「……どうやら、おチビさん達の間でも
     考えはまとまってないみたいだな」
ジョルジュ「そのようですね。ですが、デビルガンダムが目覚めたとあっては、
      これは私達自身の問題でもあります」
アルゴ「ああ」
サイ・サイシー「くっそ~、マスターアジアめ!
       オイラがいれば、ギッタンギッタンのケチョンケチョンにしてやったのに!」

サイ・サイシー「ねえ、アニキ!」

サイ・サイシー「……って、まだアニキは目覚めてないのか」


540: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:11:19.04 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ドモン「……」

ドモン「――っ!?」

ガバッ!

ドモン「ここは……。
     そうか、俺は確かあの時真紅に……」

ドモン「! そうだ、マスターアジアは……デビルガンダムはどうなったんだ!?」

レイン「あっ、ドモン! 気が付いたのね!」

ドモン「レイン、俺は一体どの位眠っていたんだ!?
     くそっ、こうしちゃいられない! すぐにnのフィールドに……!」

レイン「ちょっ、ちょっと落ち着いてドモン!?」

ドモン「これが落ち着いていられるか!」


543: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:15:57.35 ID:CWCr3Vsr0

真紅「――目が覚めたようね」

ドモン「……真紅か。おい、あの時どうして俺を止めたんだ」

真紅「そうするべきだと思ったからよ」

ドモン「お前が止めなければ、
     デビルガンダムが完全に目覚める前に手が打てたんだ」
レイン「ドモンっ! 真紅ちゃんはね、貴方を心配して――」
ドモン「うるさいっ! これは俺と真紅の問題だ!
     レイン、お前はひっこんでろ!」
レイン「何よそれ!?」

真紅「騒々しいわね。もう少し静かになさい」


546: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:20:58.77 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……!」

真紅「レイン、少しドモンと二人にして頂戴」

レイン「でも……」
ドモン「アイツがああ言ってるんだ。
     邪魔者はお前なんじゃないか、レイン」
レイン「ねえ、真紅ちゃん。今のドモンは頭に血が上ってるわ。
     落ち着いて話し合うなんて無理よ?」

真紅「そうかも知れないわね。
    けれど……お願いするわ、レイン」

レイン「……真紅ちゃんがそこまで言うなら。
     でもね、ドモンが何かしたらすぐに呼んでね?」
ドモン「俺が、コイツに一体何をするっていうんだ」
レイン「そりゃ……乱暴なことをしたりとか」
ドモン「俺はそんな真似はしない!」

真紅「レイン」

レイン「……わかったわ。
     それじゃ、隣の部屋に居るからね?」

ガチャッ…バタンッ


547: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:25:25.27 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「……――さあ、邪魔者はいなくなったぞ。
     お前がどうして俺を止めたのか、納得のいく説明をしてもらおうか」

真紅「その前に一つだけお願いがあるのだわ」

ドモン「? 何だ」

真紅「抱っこして頂戴」

ドモン「……抱っこって、お前な……!」

真紅「ドモン」

ドモン「……ちっ! 仕方ない。
     ――ほら、これで良いのか?」
真紅「ええ。少しは抱っこにも慣れたようね。
    褒めてあげるわ」
ドモン「へっ、そりゃあ嬉しいね」

>>534


548: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:32:28.76 ID:CWCr3Vsr0

真紅「――ドモン。どうして私が貴方を止めたのか、
    本当にわからないのかしら?」
ドモン「ああ、わからないね」
真紅「……」

ドモン「――そう言いたい所だが、なんとなく理由はわかる。
     だが、それが合ってるのかまではわからない」

ドモン「だから、お前の口からそいつを聞きたいんだ」

真紅「それなら教えてあげるわ」

真紅「貴方が、あのデビルガンダムを前にした時、
    その顔には二つの感情が表れていたわ」

真紅「激しい怒りと……そして、深い悲しみが」

ドモン「……やっぱり、お前にはわかっちまったみたいだな」

真紅「当たり前でしょう。私と貴方は契約という関係で結ばれた、
    言うなればパートナーのようなものだもの」


549: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:41:12.33 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

真紅「……――そう……そんな事があったのね」

ドモン「ああ。だから俺はデビルガンダムが、
     例えnのフィールドにだろうと存在するのを許しちゃおけない」
真紅「それは、あの中に貴方のお兄様が乗っているかもしれないから?」

ドモン「そうだ。俺とマスターアジアの心の世界のデビルガンダムなら、
     ほぼ間違いなくパイロットは俺の兄――キョウジ・カッシュだからな」
真紅「けれどそれは夢。幻にすぎないのよ」

ドモン「それでもっ!……それでもだ。
     俺はデビルガンダムを倒さなきゃならない」
真紅「もう一度……お兄様をその手にかけることになっても?」

ドモン「ああ。だから真紅、俺に協力してくれ」

真紅「――嫌よ」

ドモン「……何っ?」


553: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:50:32.93 ID:CWCr3Vsr0

真紅「ドモン――貴方は、夢とはいえお兄様の命を奪う事が、
    本当に正しいのかわからなくなっている」

ドモン「そんなことは無い! 俺は兄さんを……いや、アイツを……!」

真紅「だったら、もう一度貴方とファイトをしなければならないの?」

ドモン「!」

真紅「私はあの子――ゴッドガンダムと共に、
    貴方と一度は語り合ったつもりでいるの」

ドモン「それは……」

真紅「そして、デビルガンダムの末端とはいえ、
    その姿を目にした時の顔も見ていたのよ」

ドモン「……」

真紅「ガンダムファイターの貴方の心を理解するには、
    これ以上のことが必要なら教えて頂戴」

ドモン「……参ったな。俺には、それ以上の方法が思いつかない」

真紅「ふふっ。そうでしょう?」


555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 20:56:27.31 ID:CWCr3Vsr0

真紅「――夢なのなら、貴方の望みを叶えてしまえば良い。
    ドモン、そうは思わない?」
ドモン「夢を……?」

真紅「お兄様ともう一度話をするのよ」

ドモン「俺がキョウジと……兄さんと話を……!?」
真紅「そうよ。そのためにだったら、
    私の力を貸してあげてもいいわ」
ドモン「……」

真紅「けれど、その代わり――」

ドモン「?」

真紅「今、デビルガンダムがnのフィールドを滅茶苦茶にしているの。
    これでは、お父様に危険が及んでしまうかもしれないわ」

真紅「だから――デビルガンダムを止めるのに協力して頂戴」

ドモン「……ふっ! やれやれ、何を言い出すかと思えば……」

ドモン「――こっちこそ望む所だぜ、真紅!」


558: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 21:07:00.02 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

チボデー「ええい! ここで話しててもラチがあかねえ!
      今すぐnのフィールドに乗り込んでカタをつけようぜ!」
ジョルジュ「待ってください! それでは、彼女達の気持ちはどうなるのですか!?」

雛苺「ヒナ……ヒナ、お父様に会いたいの……!」ウルウル
翠星石「こ、これチビチビ! 泣くんじゃねーですよ……!」

サイ・サイシー「でもさぁ、他に方法が無いんでしょ。
       放っておいたら、nのフィールドが滅茶苦茶になっちゃうんだからさ」
アルゴ「……」

蒼星石「そうだね。もし、それでお父様に何かあったら……でも……」
金糸雀「アリスゲームをしなくても良かったり、
      でもそれだとお父様が……もう、訳がわからないかしら~!?」

ガチャッ!

一同「!?」

ドモン「どうしたお前ら。シャッフル同盟がそんなんじゃ情けないぜ」

真紅「貴方達もよ。お父様が危ないのに……」

一同「ドモン! それに、真紅!」


559: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 21:08:34.95 ID:CWCr3Vsr0



560: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 21:18:40.38 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「――お前達、シャッフル同盟は何のために存在してるんだ?
     言ってみろ、サイ・サイシー」

サイ・サイシー「えっと、世界の秩序を守るために……って、面倒だなぁ!
       要は、戦いとか争いごとを止めりゃ良いんだろ、アニキ」

ドモン「その通りだ。そして今、世界に……nのフィールドには危機が迫ってる。
     それを見過ごすことが許されるのか? ジョルジュ」

ジョルジュ「それは……確かに、見過ごすわけにはいきません」
チボデー「けどよドモン! 今デビルガンダムを止めたら、あの子らはアリスファイト
      ……じゃなかった、アリスゲームで闘わなきゃいけないんだぜ!?」

ドモン「……シャッフル同盟としての――いや、一人の男として、
     そいつを見過ごすことが出来るのか? お前はそうじゃないだろ、チボデー」

チボデー「ああ! オフコース、当然だ!」

ドモン「だったら! デビルガンダムも倒し、アリスゲームも止めれば良い!
     この俺達の手でな! そうだろう、アルゴ!」

アルゴ「……ああ、その通りだ!」


562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 21:26:50.36 ID:CWCr3Vsr0

真紅「――私達ローゼンメイデンは、究極の少女アリスに至るため
    アリスゲームをしなければならないわ」

翠星石「いっ、いきなり何を言い出すですか、真紅。
     ……そんなの、わかってるです……」

真紅「けれど、それはお父様がそう望んだからよ」

蒼星石「真紅、もしかして君は……お父様の意思に逆らうというのかい?」

真紅「違うわ。……けれど、今の私は貴方達とは戦いたくない」

雛苺「でもでも……それじゃあ、どっちかが悲しくなっちゃうの。
    だから、そうならないために……」

真紅「本当にそうなのかしらね。
    ……私達は、諦観していただけに思えるの」

金糸雀「どういうことかしら?」

真紅「nのフィールドにお父様が居るかもしれないのなら、自分達の手で探し出せば良い。
    ……そして、アリスゲームの中止をお父様にお願いするのよ」

ドールズ「!」


565: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 21:40:05.45 ID:CWCr3Vsr0

蒼星石「そんな事、出来るはずが――!」

真紅「無い、と言い切れる?
    今、私達が契約しているのは――」

ドールズ「!」

真紅「――ガンダムファイターなのよ」

チボデー「ヒュー! 言ってくれるじゃねえかお嬢ちゃん!
     どうだ雛苺、俺様じゃあ不服かい?」
雛苺「……ううん! ヒナ、チボデーのこと大好き!
    チボデーとなら、出来ないことなんて無いの!」

サイ・サイシー「オイラ、一生懸命頑張るし、嫌な努力もするからさ!
       だから、ちょっとだけ信じてみてよ!」
翠星石「……いきなり何を言い出すかと思えば。
     ま、全く! しょーがねーから信じてやるですぅ!」

ジョルジュ「蒼星石。契約したからではなく、
      友人として君の父上を探すのに協力しても良いかな?」
蒼星石「……もう、そういう聞き方ってずるいよ、ジョルジュ。
     友人の頼みを、僕が断れると思うのかい?」

アルゴ「どこに居るかはわからんが、俺に任せろ。
     失せ物探しとは、久々に海賊の血が騒ぐ」
金糸雀「アルゴがこんなに長く喋ってるのは初めて聞いたかしら……!
     でもでも、だからこそ任せても良いって思えるかしら~!」


566: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 21:55:32.14 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「――話は決まったな」

ドモン「デビルガンダムを止め、
     その後、ローゼンをnのフィールドから見つけ出す!」

真紅「nのフィールドは広大よ。
    お父様を探すのは、第13回ガンダムファイトが終わってからの方が良さそうね」

チボデー「だったら、お前らのパパが見つかる頃には、
      俺がチャンピオンになってるってことだな!」
サイ・サイシー「な~に言ってんのさ! 優勝するのはオイラだかんね!」
ジョルジュ「……やれやれ、ここで仲間割れはよしてくださいよ」
アルゴ「……フ、確かにその通りだ」


真紅「――ありがとう、ドモン」

ドモン「? いきなり改まってどうしたんだ。
     急にしおらしくなると気味が悪いぜ」

ピシッ!

ドモン「あいたっ! な、何なんだ一体……!?」

真紅「なんでもないわ」


569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:02:01.71 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

Gヘッド『GOAAAAAAAAAA!』


水銀燈「ふふっ! この調子なら、すぐにお父様が見つけられそうねぇ」
東方不敗「デビルガンダムの、自己進化と自己増殖の機能さえあれば、
       この程度のことは造作も無い」
水銀燈「……ねぇ、マスター」
東方不敗「どうした」

水銀燈「どうして……ここまで力を貸してくれるの?」

東方不敗「……」
水銀燈「ちょっと、聞いてるの?」


東方不敗「フハハハハハッ!」


水銀燈「!?」


570: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:10:22.77 ID:CWCr3Vsr0

東方不敗「水銀燈よ……。まさか、
       ワシが本気でお前に力を貸しておると思ったか?」

水銀燈「何よ……ねぇ、どういう意味なの……?」


東方不敗「ワシの目的は、最初から人形師ローゼンの命を作り出す力!
       そのために、お前を利用していたに過ぎんのだあっ!」


水銀燈「えっ――?」


東方不敗「ワシ一人では、このnのフィールドからローゼンを探し出すなど到底不可能。
       それ故、お前にここまでの道案内をさせていたというわけだ」


水銀燈「う、嘘でしょう? ねぇ、マスター……」


東方不敗「ええい、くどい! ワシに触るでないわあっ!」


水銀燈「そんな……嘘……嘘よ……!」


575: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:16:41.12 ID:CWCr3Vsr0

水銀燈「マスターが私を騙していたなんて……嘘よ……!」

東方不敗「だが、あと一歩の所で邪魔をされては敵わん。
       ――風雲再起よっ!」
風雲再起「ヒヒィィイン!」
東方不敗「水銀燈をnのフィールドの外まで連れて行けぃ。
       事が終わるまで、戻って来れぬようにな!」
風雲再起「ヒヒィィイン!」

ガシッ!

水銀燈「きゃあっ!? は、離して……!
     離しなさい、風雲再起っ!」

東方不敗「フハハハッ! 無駄よ、無駄!
       最早、風雲再起はお前のいう事などに耳を傾けたりはせんわ!」

東方不敗「――行けぃ、風雲再起!」

風雲再起「ヒヒィィイン!」
水銀燈「嘘よ……そんな……」

水銀燈「――嘘よおおおっ!」


576: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:23:56.80 ID:CWCr3Vsr0

東方不敗「――行ったか」

東方不敗「これで……あ奴の目に触れさせず、
       そして、邪魔をされる事なく――」


東方不敗「思い上がりの人間の象徴!
       人形師ローゼンを葬ることが出来るというものよ!」


東方不敗(自らの欲望のために、自らが創り出したとはいえ、
       命の奪い合いをさせるなど言語道断!)

東方不敗「――その欲の塊!
       この東方不敗が自ら断ち切ってくれるわあっ!」

東方不敗「行けぃ、デビルガンダムよ! nのフィールドに隠れ潜んでいる、
       人形師ローゼンをワシの前にひきずり出せぃ!」

Gヘッド『GOAAAAAAAAAAAA!!』


582: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:46:30.32 ID:CWCr3Vsr0

東方不敗(確かに、命を創り出す力は魅力的)

東方不敗(だが……完全にデビルガンダムが復活すれば
       その力も無用の長物となる)

東方不敗「――ゴホッ! ゴホッ!
       それまで、ワシの体がもてばの話だが……!」


「――――」


東方不敗「……む? 何だ、この声は……?
       どこから聞こえてくる?」


「――――」


東方不敗「!? この声、デビルガンダムのコクピットから――!?」


584: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:51:52.36 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

キョウジ「……」


「貴方はだぁれ? 私はだぁれ?」


キョウジ「……」


雪華綺晶「貴方はこの子のお人形。私はお父様のお人形」


キョウジ「……」

雪華綺晶「お人形同士……仲良くしましょう……?」

キョウジ「……」

雪華綺晶「ねぇ……マスター」

パアアッ…!


585: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:55:21.93 ID:ILnj83hjP

まさかキョウジに雪華綺晶とは


587: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 22:58:46.39 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

東方不敗「まさか……キョウジが目覚めたというのか!?
       新宿と、そしてギアナ高地での戦いで最早奴の体は――」

Gヘッド『GOAAAAAAAA!!』

東方不敗「むうっ!?」

ゴガァンッ!

東方不敗「ええい、何故ワシに牙を向けるのだ!?」

Gヘッド『GOAAAAAAAA!!』

東方不敗「! いかん――!」

Gヘッド『GOAAAAAAAAAA!!』


ビュオオッ!

東方不敗『――せやああっ!!』


589: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:05:16.09 ID:CWCr3Vsr0

東方不敗『キョウジよ!……いや、デビルガンダムのコクピットにおる奴!
       隠れていないで姿を見せい!』

Dガンダム『――』

パシュウウン…


キョウジ「……」
雪華綺晶「……こんにちは、お爺様」


東方不敗『貴様……何奴』


雪華綺晶「お初にお目にかかります。
       私は……ローゼンメイデン第七ドール……雪華綺晶」
キョウジ「……」
雪華綺晶「そして……この方と契約を交わしたドール」


東方不敗『キョウジと契約をだと? 馬鹿な!
       そ奴は既に、抜け殻のようなもの!』

雪華綺晶「だから……快く契約をしてくれました」


591: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:13:28.15 ID:CWCr3Vsr0

東方不敗「ぬうっ……!」


雪華綺晶「ふふっ……ふふふふ……!」
キョウジ「……」


東方不敗「……ふん! ローゼンメイデン――人形如きに遅れはとらんわ!
       すぐにでもそこから引きずりだし、ローゼンへの手土産にしてくれる!」


雪華綺晶「走る走る……お馬が走る」
キョウジ「……」
雪華綺晶「失意に飲まれたお姉さまを乗せて……」


東方不敗「何を言っておる!」


雪華綺晶「あぁ……なんて可哀想な黒薔薇のお姉様……ふふふふ……!」
キョウジ「……」


東方不敗「何っ!? まさか……」

東方不敗「――ちいいっ! 雪華綺晶とやら!
       その命、次に会う時まで預けておくぞ!」


592: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:14:31.96 ID:CWCr3Vsr0



594: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:23:27.28 ID:CWCr3Vsr0

真紅「これが――nのフィールドなの……?」

ドモン「こいつぁ酷いな……かなり破壊が進んでるみたいだ」

雛苺「これじゃあ、お父様が……」ウルウル
チボデー「……ドアが全部壊されてやがる」

ジョルジュ「この扉は確か、どこか別の場所へ繋がっているのだろう?」
蒼星石「うん……。でも、これじゃあ行き来は無理そうだ」

翠星石「どうやってこんなことをしたんですか……!?」
サイ・サイシー「多分だけど、デビルガンダムの力を使ったんだ」

アルゴ「ああ。あのガンダムならば可能だろう」
金糸雀「で、デビルガンダムって本当にとんでも無いかしら……!」

パカラッ! パカラッ!

ドモン「これは――馬の蹄の音か……?」
真紅「ドモン、あれを見て頂戴!」


風雲再起「ヒヒィィイン!」
水銀燈「……」


595: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:28:36.09 ID:CWCr3Vsr0

ドモン「あれは風雲再起!? それに、背中に乗ってるのは……」
真紅「私達ローゼンメイデンの第一ドール……水銀燈よ」
ドモン「くそっ! 一体どういうことだ!?
     どうして水銀燈と風雲再起だけしかいないんだ!」

チボデー「そんなこと言ってる場合じゃないぜジャパニーズ!
      もっと後ろを見てみろ!」

ドモン「っ!? あれは――」


風雲再起「ヒヒィィイン!」
水銀燈「……」

デスアーミー『OOOOOOOOO……!』


ドモン「デスアーミーか!」
真紅「凄い数……でも、まるで命が感じられないわ……」


風雲再起「ヒヒィィイン!」
水銀燈「……」


ドモン「なんだ? 様子がおかしい……。
     まさか、追われてるのか!?」


597: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:34:42.32 ID:CWCr3Vsr0

サイ・サイシー「どっ、どうするのさドモンのアニキ!?
        あの馬って、マスターアジアの馬なんだろう!?」
金糸雀「このままじゃ水銀燈が……で、でもでも、
     水銀燈は前に……! ど、どうすれば良いのかしら~!?」


ドモン「おっ、俺に聞くな! くそっ、どうすれば……!?」


真紅「――ドモン。あの子を……水銀燈を助けてあげて頂戴」


ドモン「……良いのか?」
真紅「ええ。あの子も、私達の姉妹なのだもの」
ドモン「……」

ドモン「ああ、わかった!――皆、ガンダムに乗り込めっ!」

シャッフル同盟「応っ!」


598: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:41:47.45 ID:CWCr3Vsr0

サイ・サイシー『はいいいっ!』

ドガァンッ!

チボデー『ギガンティックマグナム……シュート!』

ドンドンッ!

ジョルジュ『行きなさい……ローゼス・ビット!』

ビュオオッ!

アルゴ『むうううんっ!』

ヒュン―ヒュン―ヒュンヒュンヒュンヒュン――! ドゴォン!

デスア^ミー『……!?』


ドモン『くっ……数が多すぎる!
    このままじゃ、アイツらの所にたどり着けない!』


601: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:47:50.09 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ソンビ兵「OOOOOOOO……!」

翠星石「くっ、来るなです寄るなです近づくなですぅ――っ!?」
雛苺・金糸雀「「ひっ、ひいい~~~っ!?」」

蒼星石「三人とも! 怖いのはわかるけど、戦って!」

翠星石「わ、わかってるですよ蒼星石! こ、怖くなんてないです!」
雛苺「ひ、ヒナ頑張る! あいとっ! あいとっ!」
金糸雀「そ、そうよね! 数が多いなら、作戦を立てれば――」

ゾンビ兵「OOOOOOOOO!!」

翠星石・雛苺・金糸雀「「「ひいい~~~っ!?」」」

真紅「ドモン――急いで頂戴……!」


602: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:52:08.46 ID:CWCr3Vsr0

     ・    ・    ・

ドモン『お前達っ! ここは任せたぞっ!』

シャッフル同盟『わかった!』

ドモン『――ゴッドフィールド・ダアアアアアシュ!!』

ドンッ――!


風雲再起「ブルルルッ!」
水銀燈「嘘……嘘よ……」


デスアーミー『OOOOOOOOO!!』


ドモン『てぇりゃあ!』

ザンッ!

デスアーミー『OOOO……OOO……!?』

ドモン『……ふぅ、どうやら間に合ったみたいだな』


603: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/18(金) 23:58:06.49 ID:CWCr3Vsr0

ドモン『――おい、そこのお前。
     一体どうしてお前がデスアーミーに追われてるんだ』

風雲再起「……ブルルッ」
水銀燈「……」

ドモン『ちっ! 返事をする気も無いって訳か』


デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』


ドモン『っ!? しまった! まだ生きていたのか!?』


デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』

ブオンッ!


風雲再起「ヒヒィィイン!?」
水銀燈「……」


『十二王方牌……大車併!』


605: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:03:16.19 ID:XjIn+Iei0

デスアーミー『OOOOOOO……』

ドモン『この技は――』


東方不敗『帰山笑紅塵!』


ドカァァアンッ!


ドモン『東方不敗……マスターアジア!』


水銀燈「……マスター……?」


東方不敗『……こ奴らを助けてくれたようだな、ドモンよ。
       癪だが、礼を言っておかねばなるまい』


水銀燈「どういう……ことなの? ねぇ……答えてマスター!」


607: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:10:55.99 ID:XjIn+Iei0

ドモン『あぁ、俺もあんたに聞きたいことがある。
     どうしてコイツらがデスアーミーに追われてたんだ?』

水銀燈「ねぇ、本当のことを言ってマスター!」

東方不敗『……ふん。ただ、計画が少々狂っただけのこと』

東方不敗『それもこれも奴が……第七ドールの雪華綺晶さえ現れなければ、
       こんな事にはならなんだのに……』

水銀燈「第七ドール……!?」

ドモン『まさか……これは、ソイツの仕業だってのか!?』


デスアーミー『OOOOOOOOOO!!』


東方不敗『詳しく説明している暇は無いっ!
       水銀燈、ワシらの邪魔にならぬよう下がっておれ!』


609: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:19:48.26 ID:XjIn+Iei0

水銀燈「マスター! まだ、私は答えを聞いてないわぁ!」
風雲再起「ヒヒィィイン!」
水銀燈「きゃあっ!? ちょっ、ちょっと!
     はっ、離しなさい風雲再起ぃっ!」


ドモン『――ドールと風雲再起を遠ざけて、心置きなく俺と闘おうってつもりだな?
    良いだろう、望むところだ! かかって――』

東方不敗『このたわけが!』

ドモン『っ!?』

東方不敗『ここでワシらが戦い消耗すれば、第七ドールの思う壺!
       デスアーミーの大群に、nのフィールドだけでなくワシらも飲まれることは必定!』

東方不敗『そんな事もわからんのか、この馬鹿弟子があっ!』

ドモン『くっ……だったら、一体どうするつもりだ!?』

東方不敗『知れたことよ……。
       お前との決着をつける前にまずは――』

東方不敗『――この有象無象共を蹴散らすまでっ!』


613: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:27:59.99 ID:XjIn+Iei0

http://www.youtube.com/watch?v=1Wdjn7hwKLo&feature=related



ドモン『てぇりゃあああっ!』
東方不敗『はああああっ!』

デスアーミー『OOOOOOOO……!?』

東方不敗『ほう……また腕を上げたようだな、ドモン』
ドモン『ふん! 今は一緒に闘っているとはいえ、
    師匠ヅラをするのは――』

東方不敗『ぬうんっ!』

ドモン『っ!? 東方不敗! 貴様、やはり……!』
東方不敗『ドモン。背後の敵にも気を抜く出ない』
ドモン『何――!』

デスアーミー『OOOOOOOOO……!?』

東方不敗『でなければ、ワシの足手まといに――』
ドモン『たりゃああっ!』
東方不敗『!?』

デスアーミー『OOOOOOO……!』

ドモン『――背後の敵にも……何だって?』
東方不敗『……』

ドモン・東方不敗『――フッ!』


614: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:28:38.49 ID:1Vdlu7cv0

いいねえ熱いねえ


617: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:30:18.61 ID:C28O+Iv0O

師匠かっこよすぎフイタ


625: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:38:33.96 ID:XjIn+Iei0

デスアーミー『OOOOOOOO……!』

ドモン『ちいっ! このままじゃラチが明かない!』

東方不敗『――ドモンよ、“あれ”をやるぞ!』

ドモン『ふん、良いのか? 俺をそんなに信用しちまって』
東方不敗『ほう? まさか、ワシを後ろから撃つつもりかな?』
ドモン『さあな』

東方不敗『――お前は出来ん。何故ならば、
       お前が繰るは流派東方不敗だからな!』

ドモン『……ふん! 決着は、正々堂々とつければ良いだけの事!』
東方不敗『そうだドモン……それで良い』
ドモン『抜かせっ!』

ドモン『――超級!!』

東方不敗『覇王!!』

ドモン・東方不敗『電影だあぁぁぁん!!』

デスアーミー『OOOOOO……』

東方不敗『――爆発っ!!』

ドゴォォオオン!!


627: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:42:27.65 ID:CcKJUCyNO

合わせ技がもうかっこよすぎて


632: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:47:20.94 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

蒼星石「たあっ!」

ズバッ!

ゾンビ兵「OOOOO……」

スィドリーム「――」
翠星石「は、早く行くですスィドリーム!」
ベリーベル「――」
雛苺「うにゅ~! チボデー! チボデー!」
ピチカート「――」
金糸雀「“あんなのに触りたくないから嫌”ってどういうことかしら!?」

真紅「まずいわね……! このままじゃ――」

蒼星石「! 真紅、危ないっ!」

ゾンビ兵「OOOOOO!!」

真紅「っ――!?」


「ヒヒィィイン!」

ドガアッ!


634: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:54:24.23 ID:XjIn+Iei0

蒼星石「大丈夫かい、真紅!」
真紅「え、ええ。貴方――私を助けてくれたのよね?」

風雲再起「ヒヒィィイン!」

真紅「……ありがとう。――あら、貴方もいたのね」

風雲再起「ブルルッ!」
水銀燈「……」

真紅「水銀燈」

水銀燈「……ふん! 随分と無様だったわねぇ、真紅。
     ふふっ、あのままジャンクになれば良かったのにねぇ」

真紅「……そうなったら、貴方のように荷物扱いされてしまうわね」

水銀燈「くっ……! 風雲再起! いい加減に降ろしなさい!」

風雲再起「ヒヒィィイン!」


635: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 00:56:29.23 ID:XjIn+Iei0



639: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 01:06:12.90 ID:XjIn+Iei0

ドモン『――さあ、デビルガンダムに一体何があったか教えてもらおうか』

東方不敗『デビルガンダム……キョウジが第七ドールと契約し、
       ワシの手から離れたのよ』

ドモン『何だって!? それじゃあ、やっぱりあのデビルガンダムには
    キョウジが乗ってるっていうのか!』

東方不敗『もっとも、既にデビルガンダムは傀儡。
       敵はローゼンメイデン第七ドール……』

ドモン『――くそっ! それもこれも、
     お前がデビルガンダムを復活させたばかりに!』

東方不敗『ほう、ここで決着をつけるつもりか?
       幸い、もう邪魔をする奴らはおらん……!』

ドモン『……!』

ドモン『――いや、やめておこう。
     今はお前を倒すよりもまず、第七ドールとデビルガンダムを止める方が先だ』

東方不敗『ほう……! 少しは成長したようだな』


642: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 01:14:53.71 ID:XjIn+Iei0

ドモン『お前と闘った後にソイツらの相手が十分に出来ると思うほど、
     俺は自分の力を過信しちゃいないってだけの事だ』

東方不敗『敵を知り己を知れば百戦危うからず……か。
       まさか、お前がその考えに至れるとは思ってもみなんだわ』

ドモン『だが! 勘違いしないでもらおうか!
     この休戦は一時的なもの。この戦いが終わったら……!』

東方不敗『ふん! わざわざお前に言われんでもわかっておるわ!』

ドモン『……手を組むつもりはない。
    俺は、あんたを許したつもりはないからな』

東方不敗『……誰が許してくれと頼んだ。
       ワシは、ワシの信じる道を行くまでのことよ』

ドモン『……』

東方不敗『……』


643: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 01:22:52.02 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

ドモン「……」
真紅「一度nのフィールドの外に出て、大勢を立て直した方が良さそうね。
    ガンダム――特に、貴方のゴッドガンダムは消耗が激しいもの」
ドモン「……」
真紅「さすがに、第七ドールが現れた今、このまま進むのは危険すぎるのだわ。
    ――ドモン? 聞いているの、ドモン?」
ドモン「――あ、あぁ、すまん」
真紅「しっかりして頂戴。戻ったら、全員で話し合うのだからね」
ドモン「ああ、わかってるさ……」

ドモン(東方不敗……あんたは、本当は何を考えているんだ……)

     ・    ・    ・

東方不敗「……」
水銀燈「……」
東方不敗「……」
水銀燈「……ねぇ、何か言いなさいよ」
東方不敗「……」
水銀燈「ああもう! これじゃあ、風雲再起の方が良い話相手じゃなぁい!」
風雲再起「ヒヒィィイン!」
水銀燈「……まぁ良いわ。戻るまで、大人しく抱っこされててあげる……」

東方不敗「……」


645: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 01:28:50.26 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

シュバルツ「……」

シュバルツ「――そこに隠れているお前、姿を見せたらどうだ」


雪華綺晶「……」


シュバルツ「……ローゼンメイデンか。
      見たところ契約者は居るようだが、私に何の用だ」


雪華綺晶「貴方はあの子……あの子は貴方……」


シュバルツ「? 一体何を――」


雪華綺晶「どちらも人形……私も人形……」


雪華綺晶「ねぇ……マスター」


648: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 01:40:37.81 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

ストーカー「――ついに姿を現した、ローゼンメイデン第七ドール雪華綺晶」

ストーカー「果たして、彼女の目的とは?」

ストーカー「そして、ネオドイツの代表、シュバルツ・ブルーダーが
      マスターと言ったその理由とは?」

ストーカー「……ドモン・カッシュ達は
     デビルガンダムを倒すことが出来るのでしょうか」

ストーカー「……ローゼンメイデン達は
      一体どういう運命を辿るのでしょうか」

ストーカー「――おっと、私はここで一足先にお別れです」

ストーカー「ですが、この戦いを最後までお見逃しないようご注意下さい。
      ――未来は過去、過去は未来。絆は永遠、永遠は絆……」

ストーカー「……――それでは! 次回のガンダムファイトに!」

ストーカー「レディー~~……ゴーッ!」


おわり
http://www.youtube.com/watch?v=QnH2I7OUMBA&feature=related


688: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:10:05.87 ID:XjIn+Iei0

魅せてやる! 俺とお前らで、究極のロリコンファイトを!


689: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:14:53.90 ID:XjIn+Iei0

http://www.youtube.com/watch?v=TZGCl_muB54&feature=related



     ・    ・    ・

    絆の力!! 希望の未来へレディ・ゴーッ!!


690: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:20:14.66 ID:XjIn+Iei0

雪華綺晶「……ふふっ」

シュバルツ「――契約をしているはずのドールが私をマスターと呼ぶ……。
      成る程、そういう事か」

雪華綺晶「さぁ、マスター……私と一緒に行きましょう……?」

シュバルツ「……――フッ。悪いが、私にはその手をとる事は出来ん」

雪華綺晶「何故……どうして……?」

シュバルツ「……」


シュバルツ「確かに私はキョウジ・カッシュのコピーに過ぎん。
      だが、お前が契約者として選んだのはキョウジ本人だろう?」


雪華綺晶「……?」


シュバルツ「――私の名はシュバルツ・ブルーダー!
      ネオドイツのガンダムファイターだ!!」


693: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:32:01.72 ID:XjIn+Iei0

雪華綺晶「……いいえ……貴方はあの子のお人形。
       だから……一緒に行きましょう……?」
シュバルツ「ローゼンメイデンよ、心して聞くが良い」
雪華綺晶「……?」

シュバルツ「恐らく、お前は私を媒介とし他のドールを破ろうとしているのだろうが、
      今の私からでは満足に力を得る事が出来んぞ」

雪華綺晶「……」


シュバルツ「私の――DG細胞によって偽りの命を得た体は……そう長く保たんからな」


雪華綺晶「……」
シュバルツ「故に、正確に言えば
     “私をアテにするのはやめておけ”……といった所か」
雪華綺晶「どうして……それを私に……?」
シュバルツ「――フッ」

シュバルツ「創られた命として、お前に共感する部分もあるという事だ」

シュバルツ「それに――お前は私を選んでくれたのだろう?
      この位のアドバイス位はしたくなるのが情というものだ」

雪華綺晶「……」


694: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:38:46.75 ID:XjIn+Iei0

シュバルツ「お前――名は何と言う?」
雪華綺晶「私は……ローゼンメイデン第七ドール……雪華綺晶」
シュバルツ「雪華綺晶、か。良い名だ」
雪華綺晶「……」

シュバルツ「雪華綺晶。今は言葉を発する事の出来なくなったキョウジの代わりに、
      私がマスターとして代理の願いをお前に伝えよう」

雪華綺晶「……?」


シュバルツ「“私は、お前がどんなドールだかはわからない。
      だが、例え創られ、生みだされた命であっても、精一杯生きてくれ”」


雪華綺晶「……!」


シュバルツ「“そして、願わくば……私の命を断って欲しい。
      デビルガンダムから、私を解放してくれ”」


雪華綺晶「!?」

シュバルツ「――確かに伝えたぞ」


695: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:44:26.68 ID:XjIn+Iei0

シュバルツ「私がお前に伝えたいことも同じだ」

雪華綺晶「どうして……? ねぇ、マスター……?」

シュバルツ「それを考える事が、生きるという事だ」

雪華綺晶「わからない……私にはわからない……」

シュバルツ「お前ならばやれる。抜け殻だろうと、
      私を選んでくれたローゼンメイデン第七ドールのお前ならばな」

雪華綺晶「……」


シュバルツ「――さらばだっ!!」


雪華綺晶「あ……」

雪華綺晶「……」


696: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:49:17.33 ID:s+4VtnwH0

兄さんが渋すぎて困る


698: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:52:11.95 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

レイン「……最近はいつも人が多かったから、
     なんだか静かに感じるわね」
ドモン「そうだな。……それもこれも、
     あの日、お前のネジを巻いてから始まったんだ」

真紅「あら、貴方達はずっと騒々しかったわ。
    初めて会ったときから、今までずっとね」

ドモン「おいおい、変な事を言うのはよしてくれ。
     いつも騒がしくしてるのはレインだ」
レイン「ちょっとドモン? それじゃあ、私が悪いっていうの?
     私が口うるさくしないと、貴方がいつも――」
ドモン「現に、今もこうやって俺に変な言いがかりをつけてくる」
レイン「……ド~モ~ン~?」

真紅「やっぱり騒々しいわね」

真紅「……けれど――今では、それが不思議と少し落ち着くわ」


699: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 18:59:40.56 ID:XjIn+Iei0

ドモン「真紅、落ち着くのは良いが、
     明日の決戦の時にボーッとされちゃあ困るぜ」

真紅「そのことだけど、話しておきたい事があるの」

レイン「? なあに、真紅ちゃん」

真紅「明日の戦いが終わったら、私達は一度眠りにつくわ」

レイン「ええっ!? ちょっ、ちょっと真紅ちゃん!
     それってどういうことなの!?」
ドモン「れ……レイン……! 耳元で怒鳴るな……!」

真紅「これは、前から私達で話し合って決めていたことよ。
    この話をするのなら、今が一番良いと思ったのだわ」

ドモン「しかし、どうしてまた眠りにつく事にしたんだ」

真紅「ドモン、貴方達ガンダムファイターは、
    もうすぐ第13回ガンダムファイトの決勝戦があるのでしょう?」

ドモン「ああ、確かにそうだが……」

真紅「私達ドールは、契約者である貴方達に全力で戦って貰いたいの。
    だから――負担になるかもしれない私達は眠るのよ」


700: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:08:04.56 ID:XjIn+Iei0

ドモン「おいおい、いきなり何を言い出すかと思えば……。
     俺は別に、お前を負担だとは思っちゃいないぞ」
レイン「そうよ、真紅ちゃん。体力馬鹿のドモンは、
     全然負担なんて感じないわ。ううん、きっと気付かないわよ!」
ドモン「……そういう事にしといてやる。
     レイン、覚えてろよ」
レイン「と、とにかく! 眠る必要なんてないのよ!」

真紅「いいえ、これはもう決めた事。
    貴方達がどう言おうと、変えるつもりは無いわ」

レイン「そんな……」

真紅「けれど、それは一時の眠りにすぎないのだわ。
    ――だって、約束したでしょう? ドモン」

真紅「nのフィールドに居るお父様を一緒に探してくれる、と。
    まさか、忘れたわけでは無いでしょうね?」

ドモン「……忘れるわけが無いさ。あぁ、忘れるものか」

真紅「だから、全てが終わったら、もう一度私のネジを巻いて頂戴。
    言うまでも無いとは思うけれど、一応お願いしておくわ」

ドモン「……ああ! 言われるまでもない!」


702: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:14:16.63 ID:XjIn+Iei0

真紅「それでドモン、お願いがあるのだけど」

ドモン「またお願いか。
    やれやれ、注文の多いお嬢さんだ」

真紅「貴方を躾けるのは諦めたわ。
    それに、家来にするには野蛮すぎるもの」

ドモン「ふん! 勝手に言ってろ!」

真紅「……ドモン」

ドモン「何だ」

真紅「――抱っこして頂戴」

ドモン「……お安い御用だ」


703: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:17:56.82 ID:XjIn+Iei0

真紅「――私は幸せね」

ドモン「いきなり何だ」

真紅「だってそうでしょう?
    多くのガンダムファイターが居る中――貴方にネジを巻かれたんだもの」

ドモン「……」

真紅「ホーリエに感謝しなければならないわね。
    貴方を――ドモンを選んでくれたことに」

ドモン「――ふん! らしくないぜ、真紅。
     俺とお前は、そんなにしみじみとした関係じゃないだろう」

真紅「……ふふっ、それもそうね。
    けれど――今日はいつもの私達らしくなくても良いでしょう?」

ドモン「……ああ、そうだな。
    たまにはこういうのも――悪くない……」


704: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:19:06.38 ID:XjIn+Iei0



707: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:31:17.34 ID:XjIn+Iei0

http://www.youtube.com/watch?v=GT6B8BqNecM



チボデー「――ヘイ、雛苺! どうしたどうした!
     そ~んなに俯いてちゃあ、せっかくのキュートな顔が隠れちまうぜ?」

雛苺「……うゆ……でも、やっぱりちょっと怖いの」

チボデー「怖い? 怖いってのは、何のことだ?」
雛苺「それは……」
チボデー「ヘーイ、雛苺。俺を見ろ、そして、この拳を見な」
雛苺「? うん……」

チボデー「この俺はチャンピオン! そして、燃える拳のバーニングパンチだ!
     お前が怖がるもんなんて、こいつがあれば――フッ! 楽勝だぜ!」

雛苺「!」

シャリー「そうよ、チボデーがいれば怖がる必要なんて無いわ!」
バニー「うんうん!」
キャス「だから、安心して良いのよ」
ジャネット「二人共、頑張ってね!」

チボデー・ギャルズ「ファイト、チボデー! ファイト、雛苺!」

雛苺「チボデー……皆……!」

雛苺「――うんっ! もう全然怖くないの!
    ヒナ、頑張るっ! あいとっ! あいとなのっ!」


708: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:41:40.15 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー「そんじゃ、ちょっと行って来るぜ!」

翠星石「これ、チビチビ! 翠星石を置いて行くなですぅ!」

サイ・サイシー「そんなつもりなんか全然無いって。
       っていうか、翠星石がモタモタしてるからだろ~?」
翠星石「こういう時はレディーに合わせるもんです!
     全く、お前はそういう所がなってないです!」

恵雲・瑞山「「お前達! 決戦を前にして仲違いとは何事か!
        情けなくて涙が出てくるわ! よよよよよよよ……!」」

サイ・サイシー「仲違い……?」
翠星石「それって誰がですか……?」

恵雲「あいや、何を申すか」
瑞山「現に今さっき……」

サイ・サイシー「なぁ、翠星石。じっちゃん達は何を言ってんだろ?」
翠星石「う~ん……翠星石にもわからないですね」

恵雲「……どうやら、我らが心配することは――」
瑞山「――もう無くなっていたようだな」

サイ・サイシー「――まあ良いか! 帰ってゆっくり聞けばいいだけの事だかんね!
       ほらほら、は~やくしないと置いてくぞ~!」

翠星石「ま、待つですサイ・サイシ――っ!」


709: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:49:12.75 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

ジョルジュ・蒼星石「「……」」

レイモンド「お二人とも、お茶のおかわりはいかがですかな?」

ジョルジュ「……待ってくれレイモンド。
      今、重要な局面なんだ」
蒼星石「ジョルジュ、待ったは無しだからね」

レイモンド「……ほっほ、左様ですか」

ジョルジュ「――これは、少し時間をかけて考えなければ駄目だな。
      迂闊な手をうっては一気にもっていかれそうだ」
蒼星石「ジョルジュ、降参しても僕は馬鹿になんてしないよ?」
ジョルジュ「フッ……騎士たるこの私が、
      全力を尽くすまえに負けを認めるとでも?」
蒼星石「……確かにそうだね」

レイモンド「やはり、対等な友人同士であれば、
      例えチェスといえども勝負に手は抜きませんか」

ジョルジュ「……仕方ない、勝負はひとまずお預けだ」
蒼星石「……そうだね。続きは、帰ってからにしようか」

レイモンド「――行ってらっしゃいませ。御武運お祈りしています」

ジョルジュ「――さあ、行くぞ蒼星石!」

蒼星石「うん、ジョルジュ!」


712: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 19:58:01.56 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

ナスターシャ「……すまんな。nのフィールドへの支援は出来そうにない。
      ボルトガンダムの使用許可を模擬戦と称してとりつけるのがやっとだった……」

アルゴ「問題無い」
金糸雀「う~ん、楽してズルしてデビルガンダムをイチコロに出来ないのは、
     ちょっとだけ残念だったかしら」
ナスターシャ「……すまん」

金糸雀「――でもね、ナっちゃん。
      カナは、それでも全然大丈夫だと思ってるのよ」

ナスターシャ「何?」

金糸雀「だって今日は朝ゴハンに、ナっちゃん特製のボルシチを食べたんだもの!
     それに、ピロシキも美味しかったかしら~!」

ナスターシャ「金糸雀……」

アルゴ「ナスターシャ。俺達は、お前の謝罪が聞きたいんじゃない」
金糸雀「うん! アルゴの言うとおりよ!
     はじめは驚いたけど、今は“あれ”を聞かないと落ち着かないかしら」
ナスターシャ「お前達……」

ナスターシャ「――良いか! デビルガンダムを倒し、無事に戻って来い!
      この命令は絶対だ!」

アルゴ・金糸雀「「おおっ!」」
金糸雀「かしらっ!」


713: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 20:08:55.85 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

ドモン「お前達――準備は良いか?」

pi!
チボデー『オーケー! こっちはいつでも良いぜ! なあ、雛苺!』
雛苺『うん! 皆っ、あいと! あいとなの!』

pi!
サイ・サイシー『オイラもいけるよ!……ととと、じゃなかった』
翠星石『翠星石“達”もいけるですぅ!』

pi!
ジョルジュ『そうですね、誰が一番最初にデビルガンダムに辿りつくかを競いませんか?』
蒼星石『面白そうだね。……勝つのは僕達だけどね』

pi!
アルゴ『面白い』
金糸雀『お~っほっほっほ! 勝つのはこの金糸雀とアルゴに決まってるかしら!』

ドモン「……言ってるぜ、真紅。お前はどう思う?」
真紅「あら、まさか他の子に遅れるつもりなの?」
ドモン「まさか!――さあ、真紅! やってくれ!」
真紅「……ええ、わかったのだわ」

パアアッ…!

ドモン『――行くぞおおおおっ!!』

一同『おおっ!!』


717: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 20:45:14.82 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

水銀燈「――真紅達がnのフィールドに入ったみたいよ」
東方不敗「ふむ……それでは、ワシらも行くとするか」
水銀燈「えぇ、そうねぇ」

東方不敗「第七ドールに乗っ取られたとはいえ、
       デビルガンダムをそのままにしておくのは惜しい」

東方不敗「奴らがデビルガンダムを破壊する前に取り戻し、
       そして、“奴”を見つけ――」


東方不敗「――むぐっ!? ゴホッ! ゴホッ!」


水銀燈「マスター!?」

東方不敗「ぐうっ……! あ、慌てるで無い……ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「……」


718: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 20:51:19.25 ID:XjIn+Iei0

東方不敗「この程度で……ワシのデビルガンダムを諦めるなど……!
       ――ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「……」


水銀燈「アァ――ッハハハ! 無様ねぇ、東方不敗!
      そんな調子じゃ、私の役には立ちそうにないわぁ!」


東方不敗「っ!? 水銀燈、お主――ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「ねぇ、今の貴方から力を使ったらどうなると思う?
      もしかしたら、そのまま死んじゃうかもねぇ?」

東方不敗「き、貴様……! ゴホッ! ゴホッ!」


水銀燈「それが嫌なら、どうしてお父様を探そうとしてたのか……
      ――本当の理由を言いなさい。でないと、ジャンクにするわ」


720: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:03:06.75 ID:XjIn+Iei0

東方不敗「ゴホッ! ゴホッ!……ぬぅ……仕方あるまい……!」
水銀燈「さぁ、早くしないと本当に命を吸い尽くすわよ」

東方不敗「……ワシの真の目的は――ローゼンを殺すことよ……」

水銀燈「何ですって!? どうしてそんな馬鹿な真似を……!?」


東方不敗「ワシはな……ローゼンが許せなんだ……ゴホッ! ゴホッ!」

東方不敗「……人間は、自らの欲望のために……この緑溢れる地球を
       こうも無残に……ゴホッ! ゴホッ!……変えてしまった……!」

東方不敗「ワシは憎い……! 自分達のことしか考えない人間が……!
       そして……自らの欲望のために……ゴホッ! ゴホッ!」

東方不敗「――無用な争いを起こす……人間の醜さを体現したローゼンが……!」

東方不敗「……何が地球の覇権よ……何が究極の少女よ……! ゴホッ! ゴホッ!」

東方不敗「――真に苦しむモノが何かをわかっていない……!」

東方不敗「呆れ果てて――笑いさえ起きんわあっ! うぐぅ!? ゴホッ! ゴホッ! ゴホッ!」


水銀燈「……」


721: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:09:48.48 ID:XjIn+Iei0

水銀燈「――そう、貴方はそんな事を考えてたのねぇ」

東方不敗「さあ……ワシは全てを話したぞ……!
       聞かせてみせい、お前の答えを……!」

水銀燈「……そうねぇ。
     貴方がそんな事を考えてたとはいえ――私を騙したことは許せないわぁ」

東方不敗「……ゴホッ! ゴホッ!――ならばやれい!
       この東方不敗、逃げも隠れもせんぞ!」


水銀燈「――本当にお馬鹿さぁん」


東方不敗「むぅ……?」


水銀燈「貴方は――私のマスターでしょ?
      それなのに、ジャンクにするはずがないじゃなぁい」


東方不敗「水銀燈……お主……ゴホッ! ゴホッ!」


723: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:18:12.21 ID:XjIn+Iei0

水銀燈「あらあらぁ、まさか騙されたからって怒れるはずがないわよねぇ。
      だって、マスターが最初に私を騙したんだから」
東方不敗「……ならば……今すぐにワシと共にnのフィールドへ――!」

水銀燈「それは駄目よ。だって、
      今のマスターじゃやられるのがオチだもの」

東方不敗「このワシを侮るな……ゴホッ! ゴホッ!」

水銀燈「ほら、これじゃあ私が力を使うまでも無く、今にも倒れそう。
      だから――こうするのよ」

パアアッ…

東方不敗「ゴホッ! ゴホッ!……むうっ!?
       なっ、何だこの力は……!?」

水銀燈「……お馬鹿さぁん……そんなの、
     私のローザ・ミスティカから命を注いでるに決まってる……じゃなぁい……」

東方不敗「何!? ええい、余計な真似をするでない!
       ワシが、いつお前にそんな事をしてくれと頼んだ!」

水銀燈「ふん……これは、私が勝手にしたことよ……。
      ほら、だからnのフィールドに連れて行くのは無理……」


724: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:25:55.25 ID:XjIn+Iei0

東方不敗「水銀燈、お主という奴は……馬鹿者め……!」
水銀燈「……もうすぐ……ガンダムファイトの決勝戦……なんでしょ。
     負けたのを私のせいにされちゃ……たまったものじゃないわぁ……」

東方不敗「ぬぅ!? 水銀燈、まさか体が……!?」
水銀燈「ええ……動かなくなってきたわ……。
     だから、少しだけ……眠ることにするわね……」

水銀燈「……次に目覚めた時は……きっと、マスターが……」
東方不敗「――無論! ワシが勝利し、世界を再生させてくれる!」

東方不敗「……だが、お主が目覚めた時ワシが敗れていたとしたらドモンの所へ行け。
       ワシが敗れるとすれば、奴以外には有り得んからな……」
水銀燈「……あぁら、戦う前から負けた時の事を考えるなんて……」

水銀燈「マスターは……本当にお馬鹿さん――」

―カタンッ

水銀燈「」

東方不敗「――水銀燈……お主も、相当な馬鹿者ぞ……!」


725: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:27:52.59 ID:XjIn+Iei0



726: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:28:49.35 ID:1Vdlu7cv0

熱い、熱すぎる


727: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:36:13.06 ID:J+SFsFng0

銀さまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


728: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:36:40.88 ID:XjIn+Iei0

パアアッ…!

Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!!』

デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』


ドモン『雑魚には構うなっ!
    俺達の目的は、デビルガンダムと第七ドールのみ!』


一同『おうっ!』


ドモン『てえええりゃああああっ!!』

Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!』

デスアーミー『OOOOOOOOOOO!』


730: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:41:54.86 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

雪華綺晶「だぁれが来たの……だぁれが来たの」

キョウジ「……」

雪華綺晶「ローゼンメイデン……ガンダムファイター……」
キョウジ「……」

雪華綺晶「ねぇ、マスター……生きるってなぁに?
       ……死ぬってなぁに……?」
キョウジ「……」

雪華綺晶「……マスターは答えてくれない」

キョウジ「……」

雪華綺晶「答えてくれるまで……誰にもここへは来させない」


731: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:47:07.03 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!!』

デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』


ドモン「――くそっ、なんて数だ!
     単体では大した事は無いが、こうも数が多いと……!」

真紅「ドモン、焦っては駄目よ」

ドモン「ああ、わかってる!――フンッ!」


デスアーミー『OOOOOOOOOO……』


ドモン「だが――このままじゃキリが無いぜ!
     こうしている間にも、デビルガンダムの本体は力を増してるってのに……!」


734: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 21:54:58.41 ID:XjIn+Iei0

アルゴ「……」

金糸雀「アルゴ、もしかして……とんでも無い事を考えてないかしら?」

アルゴ「……その顔だと、どうやらお前も同じ考えに至ったらしいな」

金糸雀「はぁ~っ……! どうしてピチカートはアルゴを選んだのかしら。
     アルゴもナっちゃんも、全然楽もズルもしないんだもの」

アルゴ「――すまんな」

金糸雀「謝るなら、次からは気をつけて欲しいわ! もう!」
アルゴ「……努力はしてみよう」
金糸雀「本当、お願いするかしら!」

金糸雀「……でも――このローゼンメイデン一の策士金糸雀は、
      “これ”しか方法は無いって結論に至ったかしら!」

金糸雀「ナっちゃんの命令にはちょっぴり逆らっちゃうけど、
      黙っていれば大丈夫よね! アルゴも共犯かしら~!」

アルゴ「――知らなかったのか? 俺は元々囚人なんだ」

金糸雀「勿論知ってたかしら!」


735: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:00:20.39 ID:XjIn+Iei0

アルゴ『……』

ドモン『!? どうしたアルゴ!
     まさか、ガンダムの脚部に異常が――!?』

アルゴ『ボルトガンダムの脚部は強化されている。
     この程度は何でもない』

ドモン『なら、すぐに――』


アルゴ『ここは俺に……いや、俺達に任せて先に行け』


ドモン『何だって!? それじゃあ、お前が……』


アルゴ『お前は立ち止まっている暇は無いだろう!
     行けえっ! ドモン・カッシュ!』


ドモン『っ――!……すまん、アルゴ! ここは任せたぞ!』


736: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:07:05.74 ID:XjIn+Iei0

サイ・サイシー「おっちゃんの奴……」

翠星石「――全く、やれやれですぅ」

サイ・サイシー「な、何がだよ」

翠星石「お前の顔を見れば、翠星石はぜぇ~んぶわかります」

サイ・サイシー「だから、何がだっての!」

翠星石「――お前もここに残るつもりなんですよね?
     でも、それが出来ないでいるんです」

サイ・サイシー「ギクッ! ど、どうしてそう思うのさ……?」
翠星石「それはさっき言ったです。
      チンチクリンな顔にぜぇ~んぶ書いてあるですよ」
サイ・サイシー「なんだとー!? チンチクリンとは何だ、チンチクリンとは!」

翠星石「――翠星石に遠慮することはねーですよ!
     全く、翠星石が危なくなるかもなんて、余計なお世話ですぅ!」

サイ・サイシー「……――へっ! 本当に良いのかい?」

翠星石「お前が居るから大丈夫……って、なっ、何を言わせるですか!」


738: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:13:34.95 ID:XjIn+Iei0

サイ・サイシー『――たっ、大変だよアニキ!』

ドモン『!? どうしたサイ・サイシー!?』

サイ・サイシー『オイラ……お、お腹が痛くて仕方ないんだ……!』

ドモン『っ! ふざけていられる状況じゃないだろう!』


サイ・サイシー『だから――おっさんに、薬を持ってないか聞いてくるよ』


ドモン『サイ・サイシー……お前……』


サイ・サイシー『治ったら、す~ぐ駆けつけるからさ!
       先に行って待っててよ! ねっ、お願い! このと~り!』


ドモン『……――ああ、わかった。絶対にだぞ――!』


740: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:19:23.01 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー『よ~う、おっさん!』

アルゴ『!? お前、何故ここに……』

サイ・サイシー『あのさ、腹痛の薬とか持ってない?』

アルゴ『いや、無いが……』

サイ・サイシー『あっそ、そんじゃあ仕方ないな。
       オイラ、お腹が痛くてこっから先には進む気が失せちゃったよ』

アルゴ『……ふっ』

サイ・サイシー『――というわけで! こっから先はクラブ・エースのサイ・サイシーと!』

アルゴ『――ブラック・ジョーカーのアルゴ・ガルスキーが!』


サイ・サイシー&アルゴ『『一歩も通さん!』』


744: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:24:19.23 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

雪華綺晶「やって来る……やって来る……」

キョウジ「……」

雪華綺晶「それでも数は……減っている……」
キョウジ「……」

雪華綺晶「ねぇ、マスター……どうすれば良いの?
       何をすれば良いの……?」
キョウジ「……」

雪華綺晶「……マスターは答えてくれない」

キョウジ「……」

雪華綺晶「だから……誰もここへは来させない」


745: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:29:55.51 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

パアアッ…!

Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!!』

デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』


ドモン「――何だとっ!?
     何も無い空間から新手が――!?」

真紅「これは……恐らく、第七ドールがnのフィールドを開いたのね。
    そうやって……“アレ”を送り込んできたのよ」

ドモン「真紅、お前の力で何とかならないのか!?」

真紅「無理よ。nのフィールドの扉を開くのは止められないのよ。
    けれど……あと少しの所にローザ・ミスティカの反応があるのだわ」

ドモン「だが……このままじゃ……!」


746: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:36:03.16 ID:XjIn+Iei0

チボデー「……――なあ、雛苺。
     もう怖いのは収まったかい?」

雛苺「うんっ! チボデーと一緒なら、全然平気なの!」

チボデー「ハッハァ、そうか! そいつは嬉しいね!」

雛苺「だからね、ヒナは平気だよ」

チボデー「……雛苺。お前は、最高のパートナーだ」

雛苺「うんっ!」

     ・    ・    ・

蒼星石「――ねえ、ジョルジュ」

ジョルジュ「蒼星石……私の考えに気付いたようですね」

蒼星石「当たり前だよ。だって、僕はジョルジュの友人なんだからね」

ジョルジュ「全てお見通し、ですか」

蒼星石「うん。だから――ジョルジュの騎士道に僕もついていくよ」

ジョルジュ「……貴方が居れば、例え幾千の兵を前にしても恐れることはありませんね!」


747: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:40:14.82 ID:XjIn+Iei0

チボデー『――さあ、パーティの始まりだ!』

ジョルジュ『――奇遇ですね。ご一緒させてもらってもよろしいですか?』


ドモン『チボデー!? それにジョルジュ!
    まさか、お前達まで――!?』


チボデー『おっと、勘違いするんじゃないぜ、ドモン・カッシュ。
     レースの勝敗は、終わってみるまでわからないもんだ』

ジョルジュ『ええ。少しだけ遅れようと、すぐに追いつき、
      そして追い越してみせますよ』


ドモン『お前達……』


チボデー・ジョルジュ『『さあ行け! ドモン・カッシュ!』』


ドモン『……――ああ、わかった……!』


749: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:47:21.55 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

チボデー『――ヘイ! 一つ、ゲームをしようじゃねえか』

ジョルジュ『ほう、それはどんなゲームで?』

チボデー『ルールは簡単さ。
     どっちがより多くの敵を倒せたか、っていうな』

ジョルジュ『……まさか、ローゼス・ビットよりも多くの敵を倒せる武器が?』

チボデー『あるとも! この俺の、二つの拳がな!』

ジョルジュ『……フッ! 面白い!』

チボデー『――クイーン・ザ・スペード、チボデー・クロケット! 行くぜぇ!』

ジョルジュ『――ジャック・イン・ダイヤ、ジョルジュ・ド・サンド……参ります』


チボデー&ジョルジュ『『勝負っ!』』


750: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 22:51:45.79 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

ドモン『はいいいっ!!』

デスアーミー『OOOOOOOOO……』


ドモン「真紅、まだデビルガンダムの所には辿り着かないのか!?」

真紅「もうすぐよ。あと少しで……」

ドモン「! 何だ、あの光は――!?」

真紅「あれが、第七ドールの所へ繋がっている心の扉……。
    ――あの先に、デビルガンダムが居るわ」

ドモン「そうか……」


ドモン「――真紅! しっかり掴まってろよ!」

真紅「ええ。貴方が無茶をしても、平気なようにね」


――パアアッ…!


753: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:03:30.86 ID:XjIn+Iei0



755: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:10:47.36 ID:XjIn+Iei0

雪華綺晶「ねぇ、マスター……。
       どうすれば良いのですか……?」

キョウジ「……」

雪華綺晶「……やっぱりマスターは答えてくれない」


―パアアッ…!


ドモン『……――とうとう見つけたぞ、デビルガンダム!
    いや、ローゼンメイデン第七ドールっ!』


雪華綺晶「貴方はだぁれ? 私はだぁれ?」


ドモン『俺の名はドモン・カッシュ! キング・オブ・ハートのドモン・カッシュだ!』


雪華綺晶「私は……ローゼンメイデン第七ドール……雪華綺晶。
       はじめましてですね……ドモン・カッシュ……」


756: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:15:14.53 ID:XjIn+Iei0

ドモン「……あのドール、なんて目をしてやがるんだ……!」

真紅「――ドモン、ハッチを開けて頂戴」

ドモン「何だって!? おい、一体どういうつもりだ!」

真紅「あの子はローゼンメイデン……つまり、妹にあたるわ。
    その姿を、直にこの目で見たいのよ」

ドモン「だが……」

真紅「お願いよ、ドモン」

ドモン「……わかった」

―バシュウンッ!


真紅「――随分と好き勝手をしてくれたわね」


雪華綺晶「――はじめまして、紅薔薇のお姉さま……」


757: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:19:51.89 ID:XjIn+Iei0

真紅「貴方が操っているデビルガンダムに乗っているのは、
    私の契約者のお兄様なのよ」

雪華綺晶「……そうなのですか」

真紅「そうよ。だから、大人しく中の人間を渡しなさい。
    たとえ夢幻であっても、貴方が好きにして良い者ではないの」

雪華綺晶「……」

真紅「聞いているの? 聞いているのなら、何か言いなさい」


雪華綺晶「――駄ぁ目」


真紅「っ……!」


雪華綺晶「だって……この方は私のマスター……。
       私の……私だけのマスター……」


真紅「雪華綺晶……!」


758: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:27:16.48 ID:XjIn+Iei0

雪華綺晶「ねぇ、マスター……」

キョウジ「……」

雪華綺晶「私は考えました。マスターは答えてくれないけれど、
       生きることを考えました……」

キョウジ「……」

雪華綺晶「生きることは……――戦うこと」

ガパァンッ!

Dガンダム『――!』


真紅「! 待ちなさい、雪華綺晶! 話はまだ――」

ドモン「もう良い、真紅! これ以上は危険だ!」
真紅「けれど、それではドモン……貴方は――!」
ドモン「……キョウジは……兄さんはもう、とっくにいなくなってたのさ。
    死人のためにお前が命を賭ける必要なんて……どこにもありはしない」
真紅「ドモン……」

ドモン「ハッチを閉めるぞ!……――来るっ!」


760: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:34:02.38 ID:XjIn+Iei0

雪華綺晶「ガンダムというお人形……ガンダムというお人形」

雪華綺晶「青い髪の子の記憶にあった、ガンダム同士の戦い……」

雪華綺晶「それは――」


Dガンダム『――ガンダムファイト』


ドモン『何っ? お前……ガンダムファイトを知っているのか?』

Dガンダム『ガンダムファイトは戦い。
      ガンダム同士の……夢を掴むための戦い……』

ドモン『そうか……それなら話は早いっ!』


ドモン『――ガンダムファイトぉっ……!』


Dガンダム『――レディー……』


ドモン『ゴオオオオオオォ――ッ!!』


761: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:39:58.22 ID:XjIn+Iei0

ドモン『てぇりゃあっ!』

ドガァンッ!

Dガンダム『……!?』

Dガンダム『……――行きなさい』

Gヘッド『GOAAAAAAAAAA!!』

ドモン『ちいっ! やはりそうきたか!
     爆熱! ゴッドスラアアッシュ!』

シュピインッ!

Gヘッド『GOAAAAAAAA……』

ドモン『――さあ、次はどうするつもりだ!
    その程度じゃ、今の俺は止められやしないぞ!』

Dガンダム『……』


763: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:45:46.69 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー『宝華教典! 十絶陣っ!』

デスアーミー『OOOOOOOO……』

アルゴ『グラビトン・ハンマー!』

Gヘッド『GOAAAAAA……』

サイ・サイシー『――よし、これならドモンのアニキの所へ行っても大丈夫そうだな!』

アルゴ『ああ。急ぐぞ……!』

     ・    ・    ・

チボデー『サイクロン・パァーンチッ!』

デスアーミー『OOOOOOOO……』

ジョルジュ『ローゼス・ビット!』

Gヘッド『GOAAAAAAA……』

チボデー『――ゲームは引き分け、って所だな』

ジョルジュ『――ですね。さあ、ドモン・カッシュの元へ急ぎましょう!』


764: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:50:35.58 ID:XjIn+Iei0

     ・    ・    ・

ドモン『――さあ、観念しろ!』


雪華綺晶「マスター……マスター……マスター……!」

キョウジ「……」

雪華綺晶「私はどうすれば……ねぇ、答えてくださいマスター……」

キョウジ「……」

雪華綺晶「それでも……マスターは答えてくれない」

キョウジ「……」


キョウジ「……――ド……モン……」


雪華綺晶「!?」


766: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/19(土) 23:55:41.63 ID:XjIn+Iei0

ドモン『――トドメだ!』

ドモン『俺のこの手が真っ赤に燃えるっ……!』

ドモン『勝利を掴めと、轟き叫ぶぅっ!』

ドモン『爆熱! ゴッド・フィンガァ――ッ!!』


Dガンダム『――!!』


ガシイッ!


ドモン『何っ!? ゴッドフィンガーを受け止めただとっ!?』


Dガンダム『――!!』


ドモン『なっ、何だこの蔓は!? 機体に絡み付いて――』

ギシイイッ!

ドモン『!? うぉわあああああああっ!?』


767: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:02:13.67 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!!』

デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』


サイ・サイシー『――何だ!? 倒した奴らが、こんなに早く再生を――!?』

アルゴ『……様子がおかしい』

サイ・サイシー『へっ! だったらもう一回倒しゃあ良いのさ! アチョーッ!』

アルゴ『っ! 待て!』


Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!!』

サイ・サイシー『!? うわああああっ!?』

デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』

アルゴ『!? ぬうううううううっ!?』


770: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:05:26.64 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!!』

デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』


チボデー『――ワァーオ、どうやらゲーム再開のようだ』

ジョルジュ『どうやらそのようですね』

チボデー『とっとと片付けて、ドモンのところへ行くぜっ!』

ジョルジュ『ええ、まずは貴方に勝ってからね!』


Gヘッド『GOAAAAAAAAAAA!!』

チボデー『ジーザス!? こいつは、さっきまでとは――ぐあああああっ!?』

デスアーミー『OOOOOOOOOOOO!!』

ジョルジュ『な、なんてパワーなんだ……うああああああっ!?』


773: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:11:31.81 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

雪華綺晶「ねぇ、マスター……」

キョウジ「……う……あぁ……」

雪華綺晶「貴方は私のマスター……。
       私だけのマスターです……」

キョウジ「……ぁ……ぅ……」

雪華綺晶「だから……名前を呼ぶのは私。
       マスターが呼ぶのは、私の名前……」

キョウジ「……ぁ……」

雪華綺晶「そうですよね……ねぇ、マスター」

キョウジ「……」

雪華綺晶「なのに……マスターは答えてくれない」

雪華綺晶「私の名前を……呼んではくれない」


774: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:15:37.45 ID:prt/4a7q0

ドモン「ぐあああっ……! な、なんてパワーなんだ……!」

真紅「しっかりなさい、ドモン!」

ドモン「わかっちゃいる……! わかっちゃいるが……ぐうううっ!?」


真紅「これは……この力は、雪華綺晶が契約者から力を得ているのね……!」

真紅「そして、あの子はデビルガンダムを操っているから、
    ドールの力と、ガンダムの力を同時に増している……」

真紅「っ――! もしかしたら、デビルガンダムが操っているモノも……!?」


ドモン「ぐわあああああああっ!」


真紅「ドモン! しっかりして頂戴! ドモンっ!!」


775: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:19:57.48 ID:prt/4a7q0

雪華綺晶「ドモン……それは、紅薔薇お姉さまの契約者の名前……」

キョウジ「ぁ……あぁ……」

雪華綺晶「マスター……マスター……マスター……」

キョウジ「……ぅ……うぁ……」

雪華綺晶「紅薔薇お姉さまの契約者がいなくなれば……」

雪華綺晶「そうすれば――私の名前を呼んでくれますか……?」

雪華綺晶「私の……私だけのマスターになってくれますか……?」


雪華綺晶「……ねぇ、マスター……」


キョウジ「……」


777: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:20:40.62 ID:prt/4a7q0



780: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:26:47.76 ID:prt/4a7q0

ドモン「ぐっ……くううっ……!」

真紅「……――ドモン」

ドモン「ど、どうした真紅……何か考えがあるのか……!?」


真紅「――ええ、あるわ」


ドモン「! それは本当か……!? ぐううっ……!」


真紅「ドモン、今から貴方に私の力を注ぎ込むわ。
    けれど、この力に対抗出来るのはほんの一瞬……」


ドモン「それでも良い……! 一瞬だけで十分だ……!」


真紅「――わかったわ」


781: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:31:30.89 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

雛苺「――あのね、チボデー」
チボデー「ど、どうした雛苺……! ぐうっ……!?」

     ・    ・    ・

翠星石「――ちょっとの間だけ、お別れですぅ」
サイ・サイシー「なっ、何言ってんの……さぁ……!?」

     ・    ・    ・

蒼星石「――力を注いだら、少しだけ長く眠ることにするよ」
ジョルジュ「何ですって……!? ぐっ、くううっ……!」

     ・    ・    ・

金糸雀「――でもでも、信じてるかしら」
アルゴ「ぐっ……! 信じ……る……!?」


782: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:32:40.70 ID:8Jvwc1fn0

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


784: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:35:07.06 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

真紅「――次に目覚めた時、私の前には貴方が居るということを。
    だから、また会う時まで――」

ドモン「!? まさか、お前は――!?」


真紅「――おやすみなさい、ドモン」

     ・    ・    ・

雛苺「――おやすみなの、チボデー」

     ・    ・    ・

翠星石「――おやすみです、サイ・サイシー」

     ・     ・    ・

蒼星石「――おやすみ、ジョルジュ」

     ・     ・    ・

金糸雀「――おやすみかしら、アルゴ」


786: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:40:14.30 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

Dガンダム『――さようなら、ドモン・カッシュ……』

ドモン『……』


雪華綺晶「ねぇ、マスター……これで私の名前を――」


ドモン『……!』


バキイィイインッ!


雪華綺晶「!? どこに……そんな力が……!?」


795: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:52:08.13 ID:prt/4a7q0

http://www.youtube.com/watch?v=1Wdjn7hwKLo&feature=related



ドモン『……――雪華綺晶と言ったな』

Dガンダム『……』

ドモン『この力は俺だけのものじゃない……!』

ドモン『アイツが――真紅が、俺に与えてくれた力だ……!』

Dガンダム『紅薔薇のお姉さまが……』


ドモン「ああ、そうだ!」


ドモン「これは、俺と真紅の二人の――絆の力っ!」


800: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 00:54:16.14 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

チボデー「雛苺……お前のパワー……確かに受け取ったぜ……!」

     ・    ・    ・

サイ・サイシー「翠星石……オイラ、今はまるで負ける気がしないよ……!」

     ・    ・    ・

ジョルジュ「蒼星石……眠ったままで良い……見ていてくれ……!」

     ・    ・    ・

アルゴ「俺の……俺とお前の、力が合わさった姿を……!」


801: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:00:05.62 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

雪華綺晶「そんな……マスター……マスター……!」

キョウジ「……」

雪華綺晶「マス……タぁっ……!」


ドモン『行くぞおおおおおっ!!』

http://www.youtube.com/watch?v=2JjyJ7HP8MA&feature=related



     ・    ・    ・

チボデー『豪熱!! マシンガンパアアアアアンチッ!!』

     ・    ・    ・

サイ・サイシー『真!! 流星胡蝶けええええええぇぇんっ!!』

     ・    ・    ・

ジョルジュ『ローゼスハリケエエエエエエエエエンッ!!』

     ・    ・    ・

アルゴ『炸裂!! ガイアクラッシャアアアアアッ!!』


803: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:05:46.25 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

ドモン「……真紅。お前にはこの技を見せちゃいなかったな」

真紅「」

ドモン「目を閉じたままで良い……魂で感じてくれ……!」


ドモン『……はあああああっ……!』

パアアアアアッ!

Dガンダム『この、金色の光は……』


ドモン『――流派! 東方不敗が最終奥義ぃっ!』

ドモン『石破っ!』

ドモン『石破天驚けえええええええぇぇんっ!!』


Dガンダム『――』

雪華綺晶「マスター……! まス……タぁっ――」


805: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:15:18.69 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

ウォン「――結局、ローゼンメイデンの力は手に入りませんでしたね」

東方不敗「……」

ウォン「東方先生?」

東方不敗「……元よりアレには期待しておらなんだわ。
       ワシらの目的は――デビルガンダムによってのみ成される」

ウォン「はははは、仰る通りです!」

東方不敗「ふむ、何やら機嫌が良いようですな」

ウォン「……ええ」


ウォン「失ったと思っていたものが、またこの手に戻ってきたのですからね。
     どうしてなのかはわかりませんが……喜ばしい限りです」


東方不敗「……」


807: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:20:39.55 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

雪華綺晶「マスターは……私の名前を呼んでくれなかった」

雪華綺晶「他のマスターを選ばなかった私の名前を……」

雪華綺晶「ねぇ、マスター……」

雪華綺晶「私はあの青い髪の子を選びませんでした……」

雪華綺晶「そして……幻ではない、本当の貴方へ力も送りました……」


雪華綺晶「だから、次に会った時には……私を――」


808: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:25:08.19 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・
http://www.youtube.com/watch?v=LjthxRnmFM0&feature=related



チボデー「――雛苺」

チボデー「俺の拳には、俺達の夢と……お前の夢が乗ってるんだ」

チボデー「だから――絶対に負ける訳がねぇ!」

チボデー「……待ってろよ、全てが終わったら――」


チボデーギャルズ「チボデー!」


チボデー「オーケー! 今行く!」


809: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:28:34.85 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

サイ・サイシー「――へへっ、腕が鳴るぜ!」

サイ・サイシー「翠星石もそう思うだろ……って、いけねいけね!」

サイ・サイシー「さすがに間近でってわけにはいかないけどさ、ちゃんと見てろよな!」

サイ・サイシー「オイラとお前の――」


恵雲・瑞山「「これ、サイ・サイシー! 急ぐのだ!」」


サイ・サイシー「わかってるよ~!……全く、じっちゃん達はしょうがないなぁ」


811: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:31:14.54 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

ジョルジュ「――蒼星石、私は勝利して帰ってこよう」

ジョルジュ「そして、目覚めた暁にはチェスの続きをしようじゃないか」

ジョルジュ「勿論、レイモンドの煎れる紅茶を飲みながら……」

ジョルジュ「……さて、それじゃあ――」


レイモンド「ジョルジュ様ー! お急ぎください!」


ジョルジュ「――行って来る」


812: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:33:09.41 ID:prt/4a7q0

     ・    ・    ・

アルゴ「……」

アルゴ「金糸雀……努力をしてみたが、俺には出来そうにない」

アルゴ「このファイトは……死力を尽くすつもりだからな」

アルゴ「……フ……お前ならわかってくれるだろう」


ナスターシャ「アルゴっ! 何をしているっ!」


アルゴ「――ああ、今行く」


815: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:36:44.79 ID:prt/4a7q0



     そして――……


カチカチカチカチ……カチリッ!


真紅「……」


…ピクッ


真紅「……」


真紅「……ふふっ……おはよう――」


822: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:44:34.81 ID:prt/4a7q0

http://www.youtube.com/watch?v=R6GpeDxBHDY



出演

ドモン・カッシュ
真紅
東方不敗マスター・アジア
水銀燈
チボデー・クロケット
雛苺
サイ・サイシー
翠星石
ジョルジュ・ド・サンド
蒼星石
アルゴ・ガルスキー
金糸雀
キョウジ・カッシュ/シュバルツ・ブルーダー
雪華綺晶
アレンビー・ビアズリー
ウォン・ユンファ
ストーカー


色々 >>1

スペシャルサンクス レスをした全員


       ~   FIN   ~


826: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:47:04.48 ID:a6m3+ioB0


Gガン勢の再現っぷりがすごかった


830: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 01:51:21.93 ID:mJ+CBS5w0

激しく乙!
Gガンまた見たくなった


842: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/09/20(日) 03:55:55.30 ID:WqDZFrI00

ヒートエンド乙!!!!


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