クーガー「りく!」律「律だよ!」

クーガー「おっーと失礼! 名前はストレイト・クーガー。よろしくよろしく」ニコニコ
憂「は、はい?」
クーガー「お・れ・の名前です。名乗らずにいきなり物を尋ねるのは失礼だったので」
唯「私は唯です! あ、こっちは憂ね」
憂「お、お姉ちゃんっ(なんなのこの人……それにさっきの……)」
クーガー「さぁ、話を戻しましょう。俺は桜高を今目指しているんだが、
生憎にも事前に場所を調べずに走りまわっていましてねー……で、
その場所はこの先か聞いているんですこのまま虱潰しに探しまわっていたら初日から遅刻という情けない事態に陥ってしまう
何よりも速さを好む俺が遅刻?言語道断あってはならないOH.ナッシッング!
しかしこうして話している間にも時間は世界は俺を待っていてくれないそうだからこそ俺は速さにこだわるのですッーー」
唯「わぁ~早口言葉? すごいすごーい!」
憂「き、聞き取れないよぉ……」
唯「桜高なら私たちが通ってる学校だからクーガーさん、私たちに着いてきてくれればつけると思うよ~」
クーガー「おぉ~! ナイス! それなら話は早い! では……ラディカルグッドスピィィーードッ! 脚部限定!」カァンッ!
唯・憂「!」
憂「は、はい?」
クーガー「お・れ・の名前です。名乗らずにいきなり物を尋ねるのは失礼だったので」
唯「私は唯です! あ、こっちは憂ね」
憂「お、お姉ちゃんっ(なんなのこの人……それにさっきの……)」
クーガー「さぁ、話を戻しましょう。俺は桜高を今目指しているんだが、
生憎にも事前に場所を調べずに走りまわっていましてねー……で、
その場所はこの先か聞いているんですこのまま虱潰しに探しまわっていたら初日から遅刻という情けない事態に陥ってしまう
何よりも速さを好む俺が遅刻?言語道断あってはならないOH.ナッシッング!
しかしこうして話している間にも時間は世界は俺を待っていてくれないそうだからこそ俺は速さにこだわるのですッーー」
唯「わぁ~早口言葉? すごいすごーい!」
憂「き、聞き取れないよぉ……」
唯「桜高なら私たちが通ってる学校だからクーガーさん、私たちに着いてきてくれればつけると思うよ~」
クーガー「おぉ~! ナイス! それなら話は早い! では……ラディカルグッドスピィィーードッ! 脚部限定!」カァンッ!
唯・憂「!」
憂(く、クーガーさんの足に変なのが……というかまわりの道路が削れた!?)
クーガー「こいつは俺の自慢の『アルター能力』でさーッ」
クーガー「さぁ、お二人。俺の肩にしっかり掴まってくれ~! 道案内は君たちに任せたァ」
唯「こう?」ヒシッ
憂「お、お姉ちゃんやめようよ……この人なんか怪しいよぉ……」
唯「え~、そんなことないよ。クーガーさん面白いよ! ほら、憂も!」
憂「う~……」ヒシッ
プニ…
クーガー「おぅふっ!? アーハーーーッ!! きたきたきたきたァッーーーー!」ギュオオオオオ
憂「!?」
クーガー「右よーし、左よーし、バックもよーし、発っ進!!」
ビュオオオォォォォォォ!! ダダダダダダ!!
憂「きゃあーっ!?」
唯「すごいすごーい! あはははは!」
クーガー「あっはははははっはははははははははッッーー!」ダダダダダダ!
クーガー「こいつは俺の自慢の『アルター能力』でさーッ」
クーガー「さぁ、お二人。俺の肩にしっかり掴まってくれ~! 道案内は君たちに任せたァ」
唯「こう?」ヒシッ
憂「お、お姉ちゃんやめようよ……この人なんか怪しいよぉ……」
唯「え~、そんなことないよ。クーガーさん面白いよ! ほら、憂も!」
憂「う~……」ヒシッ
プニ…
クーガー「おぅふっ!? アーハーーーッ!! きたきたきたきたァッーーーー!」ギュオオオオオ
憂「!?」
クーガー「右よーし、左よーし、バックもよーし、発っ進!!」
ビュオオオォォォォォォ!! ダダダダダダ!!
憂「きゃあーっ!?」
唯「すごいすごーい! あはははは!」
クーガー「あっはははははっはははははははははッッーー!」ダダダダダダ!
ダダダダダダダ!
クーガー「この世の理は即ち速さだと思わないか物事を早く成し遂げればそれだけ時間が有効に使える
遅いことなら誰でもできる20年かければバカでも傑作小説が書けちまう、有能なのは月刊マンガ家より週刊マンガ家ァーーー」
憂「ちょ、ちょっ……とまっ」
クーガー「いやいやいや実は週間より日刊、
あれこれ前も言ったかまあいいさ、
つまり速さこそ有能なのが文化の基本法則でありそして俺の持論ッッッーーー」
憂「と、とまって! 学校過ぎちゃいました!」
キキーッ!
クーガー「おお……?」
唯「ふえ~……」グルグル…
憂「お、お姉ちゃん!?」
クーガー「おっと、俺としたことが。わかりました。あそこだな……なァに、俺の速さなら0.3秒もかからんさ」フッ
憂「も、もう普通に歩きましょうよ!」
クーガー「おや……ならば仕方がない」
唯「う~~い~~……」フラフラ…
クーガー「この世の理は即ち速さだと思わないか物事を早く成し遂げればそれだけ時間が有効に使える
遅いことなら誰でもできる20年かければバカでも傑作小説が書けちまう、有能なのは月刊マンガ家より週刊マンガ家ァーーー」
憂「ちょ、ちょっ……とまっ」
クーガー「いやいやいや実は週間より日刊、
あれこれ前も言ったかまあいいさ、
つまり速さこそ有能なのが文化の基本法則でありそして俺の持論ッッッーーー」
憂「と、とまって! 学校過ぎちゃいました!」
キキーッ!
クーガー「おお……?」
唯「ふえ~……」グルグル…
憂「お、お姉ちゃん!?」
クーガー「おっと、俺としたことが。わかりました。あそこだな……なァに、俺の速さなら0.3秒もかからんさ」フッ
憂「も、もう普通に歩きましょうよ!」
クーガー「おや……ならば仕方がない」
唯「う~~い~~……」フラフラ…
唯「ってなことがあったんだよ!」
澪「だから唯はさっきあんなにフラフラだったんだ」
紬「でもそのクーガーさんって人はこの学校になにをしに来たのかな?」
唯「んー、聞いとけばよかったね」
律「案外転校生だったりして」
澪「まさか。ここ女子高だぞ? 先生かなにかじゃないか?」
さわ子「はーい、みんな席について。HR始めますよ」
さわ子「はい。今日は皆さんにビックニュースがあります」
さわ子「転校生がこのクラスにやってきましたよ」
律「ほら転校生!」
澪「ぐ、偶然だろ」
クーガー「皆々さん初めまして、ストレイト・クーガーです。あ、カタカナでストレイt」
「!?」
さわ子「ま、まだ入ってって言ってないでしょ!」
クーガー「おや、すみません。先走りすぎました」
澪「だから唯はさっきあんなにフラフラだったんだ」
紬「でもそのクーガーさんって人はこの学校になにをしに来たのかな?」
唯「んー、聞いとけばよかったね」
律「案外転校生だったりして」
澪「まさか。ここ女子高だぞ? 先生かなにかじゃないか?」
さわ子「はーい、みんな席について。HR始めますよ」
さわ子「はい。今日は皆さんにビックニュースがあります」
さわ子「転校生がこのクラスにやってきましたよ」
律「ほら転校生!」
澪「ぐ、偶然だろ」
クーガー「皆々さん初めまして、ストレイト・クーガーです。あ、カタカナでストレイt」
「!?」
さわ子「ま、まだ入ってって言ってないでしょ!」
クーガー「おや、すみません。先走りすぎました」
唯「クーガーさん!」
クーガー「ん~? お、朝の!」
クーガー「確かゆりさん!」
さわ子「……唯ちゃんです。ていうか少しは私にも喋らせてっ」
紬「あれが唯ちゃんが言ってた今朝出会った男の人?」
「ていうか男だっ」「なんでなんで!」「女子高になんで男子が?」
クーガー「説明すると男子が女子高に入学することは法律上何の問題もない。つまりそういうことになる」
「……」
律「すっげぇ濃そうな人だな」
澪「ていうかどう見ても十代じゃ……」
さわ子「は、はいはい! とにかくみんな。男子ということで緊張するかもしれないけど、クーガーくんと仲良くしてあげてね」
クーガー「是非、よろしく」ニコニコ
「は、はーい……」
クーガー「ん~? お、朝の!」
クーガー「確かゆりさん!」
さわ子「……唯ちゃんです。ていうか少しは私にも喋らせてっ」
紬「あれが唯ちゃんが言ってた今朝出会った男の人?」
「ていうか男だっ」「なんでなんで!」「女子高になんで男子が?」
クーガー「説明すると男子が女子高に入学することは法律上何の問題もない。つまりそういうことになる」
「……」
律「すっげぇ濃そうな人だな」
澪「ていうかどう見ても十代じゃ……」
さわ子「は、はいはい! とにかくみんな。男子ということで緊張するかもしれないけど、クーガーくんと仲良くしてあげてね」
クーガー「是非、よろしく」ニコニコ
「は、はーい……」
「クーガーさんはどうしてこの学校にきたの?」
クーガー「おっと、さん付けなんて他人行儀な。呼び捨てで構わないもちろん俺も君たちを呼び捨てるさなんだって俺たちは学生という同じ土台の上に立つ……」
律「いや、まず質問に答えてあげなよっ」
クーガー「ふむ、それもそうだ。なぜここに来たのか……俺に理由はいらない」
「……は?」
クーガー「俺が来たかったから来た! それだけというハナシ」
「は、はぁ……」
クーガー「ジョークジョーク、軽い冗談。詳しい話は聞かないでくれよ。男には言えない秘密が山ほどあるもんだ」
澪「なんか、変わった人だな……」ヒソ
律「そんなの見りゃわかるだろ……ていうかなんだあの格好。どこの制服だよ」ヒソ
紬「はいはい! 質問です!」
紬「そのサングラスは?」
律(そこかよっ)
クーガー「ふーっ……こいつは男の目の冷たさと優しさを隠すものさ……」
クーガー「おっと、さん付けなんて他人行儀な。呼び捨てで構わないもちろん俺も君たちを呼び捨てるさなんだって俺たちは学生という同じ土台の上に立つ……」
律「いや、まず質問に答えてあげなよっ」
クーガー「ふむ、それもそうだ。なぜここに来たのか……俺に理由はいらない」
「……は?」
クーガー「俺が来たかったから来た! それだけというハナシ」
「は、はぁ……」
クーガー「ジョークジョーク、軽い冗談。詳しい話は聞かないでくれよ。男には言えない秘密が山ほどあるもんだ」
澪「なんか、変わった人だな……」ヒソ
律「そんなの見りゃわかるだろ……ていうかなんだあの格好。どこの制服だよ」ヒソ
紬「はいはい! 質問です!」
紬「そのサングラスは?」
律(そこかよっ)
クーガー「ふーっ……こいつは男の目の冷たさと優しさを隠すものさ……」
「……」
クーガー(あぁ、決まったー……)
唯「かっちょいい!」
「え゛っ」
クーガー「君がわかる女でよかった。ゆりィ」
律「ゆ・い」
クーガー「あれ、そうだっけ?」
唯「そうだよー。ちゃんと覚えてね」
クーガー「んふふー、そいつは了解しかねる」
律「なんでだよっ」
クーガー「さて俺はできるだけ早くこの学校、いいやクラスに馴染みたい。努力させてもらおう」ニコ
クーガー「そもそも、人と人との関わり合いつまりコンタクトというのは速ければ速いほどいいと俺は思うわけだ
しかし焦ってはいけないだがゆっくりじっくりなんてじれったいこと俺は我慢できないッ、
そのためにも君たちの協力がいるわけで!」
クーガー「よろしくな」ギュッ
澪「え、え、えぇぇ!? あ、あわわ……」
クーガー(あぁ、決まったー……)
唯「かっちょいい!」
「え゛っ」
クーガー「君がわかる女でよかった。ゆりィ」
律「ゆ・い」
クーガー「あれ、そうだっけ?」
唯「そうだよー。ちゃんと覚えてね」
クーガー「んふふー、そいつは了解しかねる」
律「なんでだよっ」
クーガー「さて俺はできるだけ早くこの学校、いいやクラスに馴染みたい。努力させてもらおう」ニコ
クーガー「そもそも、人と人との関わり合いつまりコンタクトというのは速ければ速いほどいいと俺は思うわけだ
しかし焦ってはいけないだがゆっくりじっくりなんてじれったいこと俺は我慢できないッ、
そのためにも君たちの協力がいるわけで!」
クーガー「よろしくな」ギュッ
澪「え、え、えぇぇ!? あ、あわわ……」
澪「……~」プシュー、フラリ
クーガー「おっと! なんだどうした貧血か」
唯「澪ちゃんは男の人がちょっと苦手なんだよー」
クーガー「そいつは悪かった。俺はてっきり俺の魅力で……」
律「ないない」
クーガー「むぅ……大丈夫だったか?」
澪「は、はひ……」
律「みーお。これはお前の苦手克服するいい機会なんじゃないの~」
紬「確かにいいかも!」
澪「じょ、冗談だろ!?」
クーガー「それなら俺も全面的に協力しようじゃないかー。そもそも男女の間には……」
律「はい、ストップ」
クーガー(こいつ……俺をよく止めやがるぜ)
クーガー「いやぁ、手厳しいな。くっくっくっ!」
律「はぁ?」
クーガー「おっと! なんだどうした貧血か」
唯「澪ちゃんは男の人がちょっと苦手なんだよー」
クーガー「そいつは悪かった。俺はてっきり俺の魅力で……」
律「ないない」
クーガー「むぅ……大丈夫だったか?」
澪「は、はひ……」
律「みーお。これはお前の苦手克服するいい機会なんじゃないの~」
紬「確かにいいかも!」
澪「じょ、冗談だろ!?」
クーガー「それなら俺も全面的に協力しようじゃないかー。そもそも男女の間には……」
律「はい、ストップ」
クーガー(こいつ……俺をよく止めやがるぜ)
クーガー「いやぁ、手厳しいな。くっくっくっ!」
律「はぁ?」
昼休み
紬「それでその人ったら……」
澪「アルバイトって大変なんだなぁ」
クーガー「おや、食事中か?」
唯「あ、クーガーさん!」
クーガー「ノンノン!」
唯「ん~、じゃあクーガーくんか!」
クーガー「ありがとう、ゆり」
律「だから……はぁ」
律「それよりもあんたさっきの体育なんだよアレ」
クーガー「は?」
律「速いのなんのって、何するにも速い速い……」
クーガー「とーぜんだッ。俺のモットーは『速さ』ズバリ『速さ』すなわち『速さ』!」
クーガー「あァ……はァ~」フッ
律「あ、あんたのことがよくわかったよ……」
紬「それでその人ったら……」
澪「アルバイトって大変なんだなぁ」
クーガー「おや、食事中か?」
唯「あ、クーガーさん!」
クーガー「ノンノン!」
唯「ん~、じゃあクーガーくんか!」
クーガー「ありがとう、ゆり」
律「だから……はぁ」
律「それよりもあんたさっきの体育なんだよアレ」
クーガー「は?」
律「速いのなんのって、何するにも速い速い……」
クーガー「とーぜんだッ。俺のモットーは『速さ』ズバリ『速さ』すなわち『速さ』!」
クーガー「あァ……はァ~」フッ
律「あ、あんたのことがよくわかったよ……」
紬「よかったらクーガーくんもお昼一緒に食べましょ?」
クーガー「おぉ~、ありがたい誘いだ。この選択に断るという道はなーい。……よっこらせ」
唯「クーガーくんのお昼、美味しそうだね」
澪「じ、自分で作ったお弁当?」
クーガー「まぁ、そんなところだな」パクパク
律「なんだ、食べるときも急いで食べるかと思ってたけど、ゆっくりなんだ」
クーガー「食事はじっくりと楽しむもんだ」
クーガー「食事は人の心を豊かにしエネルギーと明日明後日への活力を生み出すここには速さなんて必要いらねェのさ
味を堪能するために歯で噛み砕いて食べ物を胃へと流し込みー、そして……」
律「黙っては食えないんかっ、黙っては!」
クーガー「おぉ~、ありがたい誘いだ。この選択に断るという道はなーい。……よっこらせ」
唯「クーガーくんのお昼、美味しそうだね」
澪「じ、自分で作ったお弁当?」
クーガー「まぁ、そんなところだな」パクパク
律「なんだ、食べるときも急いで食べるかと思ってたけど、ゆっくりなんだ」
クーガー「食事はじっくりと楽しむもんだ」
クーガー「食事は人の心を豊かにしエネルギーと明日明後日への活力を生み出すここには速さなんて必要いらねェのさ
味を堪能するために歯で噛み砕いて食べ物を胃へと流し込みー、そして……」
律「黙っては食えないんかっ、黙っては!」
クーガー「ごちそうさまでした」
律「授業はじまるぞー」
クーガー「俺が食べ終わるのが最後ッ? 俺が遅い? 俺がスロウリィ!」
クーガー「俺としたことが……ッ」
律「はいはい」
クーガー「ところでりく」
律「……もしかして私のこと? 律だよ、りつ」
律「で、なによ?」
クーガー「この学校には軽音部なるものが存在すると聞いたが」
律「あ、それなら私たちが所属してるよ」
クーガー(ほぅ、……なるほど)
クーガー「ハッハッハッハッ! そうかそうか! 楽しみにしているぞ!」
律「は?」
先生「そろそろ席についてくれませんかね……」
律「授業はじまるぞー」
クーガー「俺が食べ終わるのが最後ッ? 俺が遅い? 俺がスロウリィ!」
クーガー「俺としたことが……ッ」
律「はいはい」
クーガー「ところでりく」
律「……もしかして私のこと? 律だよ、りつ」
律「で、なによ?」
クーガー「この学校には軽音部なるものが存在すると聞いたが」
律「あ、それなら私たちが所属してるよ」
クーガー(ほぅ、……なるほど)
クーガー「ハッハッハッハッ! そうかそうか! 楽しみにしているぞ!」
律「は?」
先生「そろそろ席についてくれませんかね……」
放課後
梓「先輩たち、まだかなぁ」
梓「最近は私の方が来るの早くてちょっぴり寂しかったり……」
梓「なんてね。そんなことよりギターの練習でも」
クーガー「甘いなッ」
梓「え!?」
クーガー「お前が一番早い。甘い甘い」
クーガー「最も速いのはこの俺だ!」
梓「やー! 誰なのこの人!?」
梓「先輩たち、まだかなぁ」
梓「最近は私の方が来るの早くてちょっぴり寂しかったり……」
梓「なんてね。そんなことよりギターの練習でも」
クーガー「甘いなッ」
梓「え!?」
クーガー「お前が一番早い。甘い甘い」
クーガー「最も速いのはこの俺だ!」
梓「やー! 誰なのこの人!?」
クーガー「ところでお前が持っている物はギター……ふーむ、ギターを嗜んでいるのか」
梓「え、ええ。まぁ……」
クーガー「音楽はいい、人類が生み出した素敵で無敵な文化の一つ嫌いじゃないさむしろ好きだね
こうみえて俺は文化に並々ならぬ興味関心を示している!
その中でも音楽文化は人種を越えた繋がりを持ち心を一つにさせるのさーーッ」
クーガー「一人一人が異なったメロディ、音楽感を持っている。いいじゃねェか」フッ
梓「はぁ……(私、どうしたら?)」
梓「……」
クーガー「弾かないのか?」
梓「え!」
クーガー「せっかくそいつを手に持ってるんだ。鳴らしてみな」
梓「い、いいんですか」
クーガー「誰がダメなんて言ったんだー? それにここは軽音部の部室なんだろう。好きに弾けばいいさ。さ、俺のことは気にしないで」
梓(気にするなってのはちょっと無理かな……)
梓「え、ええ。まぁ……」
クーガー「音楽はいい、人類が生み出した素敵で無敵な文化の一つ嫌いじゃないさむしろ好きだね
こうみえて俺は文化に並々ならぬ興味関心を示している!
その中でも音楽文化は人種を越えた繋がりを持ち心を一つにさせるのさーーッ」
クーガー「一人一人が異なったメロディ、音楽感を持っている。いいじゃねェか」フッ
梓「はぁ……(私、どうしたら?)」
梓「……」
クーガー「弾かないのか?」
梓「え!」
クーガー「せっかくそいつを手に持ってるんだ。鳴らしてみな」
梓「い、いいんですか」
クーガー「誰がダメなんて言ったんだー? それにここは軽音部の部室なんだろう。好きに弾けばいいさ。さ、俺のことは気にしないで」
梓(気にするなってのはちょっと無理かな……)
梓「じゃあ遠慮せずに……」
梓(たまには速弾きの練習でもしてみようかな。よしっ)
ピロピロピロピロピロッ
クーガー「!」
梓「イマイチかなぁ」
クーガー「おぉ、エークセレント」パチパチパチ
梓「え?」
クーガー「エークセレンッツ!」
梓「うわっ!?」
ガシッ
梓「ななな、なんですか!?」
クーガー「お前の演奏は俺の心を震えさせた!」
クーガー「ああァ……!」
梓(はやく先輩たち来て~!)
梓(たまには速弾きの練習でもしてみようかな。よしっ)
ピロピロピロピロピロッ
クーガー「!」
梓「イマイチかなぁ」
クーガー「おぉ、エークセレント」パチパチパチ
梓「え?」
クーガー「エークセレンッツ!」
梓「うわっ!?」
ガシッ
梓「ななな、なんですか!?」
クーガー「お前の演奏は俺の心を震えさせた!」
クーガー「ああァ……!」
梓(はやく先輩たち来て~!)
ガチャリ
唯「あずにゃんごめーん! 遅れちゃった……」
唯「あ! クーガーくんだ!」
澪「え!?」
クーガー「おぉ、ゆりにみほ!」
澪(ま、また名前違う! ていうか私も!?)
唯「唯だよー」
クーガー「はっはっはっ!」
紬「でもどうしてここに?」
クーガー「文化の神髄を見つけ出そうとしている俺としては、音楽は大切なものだと思ってな」
律「だから軽音部? なんじゃそりゃ……」
クーガー「まぁー、細かいことは気にするなよ」
梓「え、えっと……皆さんのお知り合いなんですか?」
クーガー「ふっ、マヴダチってところか……ッ」
律「うっぜー!」
唯「あずにゃんごめーん! 遅れちゃった……」
唯「あ! クーガーくんだ!」
澪「え!?」
クーガー「おぉ、ゆりにみほ!」
澪(ま、また名前違う! ていうか私も!?)
唯「唯だよー」
クーガー「はっはっはっ!」
紬「でもどうしてここに?」
クーガー「文化の神髄を見つけ出そうとしている俺としては、音楽は大切なものだと思ってな」
律「だから軽音部? なんじゃそりゃ……」
クーガー「まぁー、細かいことは気にするなよ」
梓「え、えっと……皆さんのお知り合いなんですか?」
クーガー「ふっ、マヴダチってところか……ッ」
律「うっぜー!」
紬「とりあえずお茶にしよっか」
唯「お願いー」
クーガー「茶?」
澪「私たちはいつもここでムギが出してくれるお茶を飲んでるんだ。……その分練習の量が少なくてこm」
クーガー「俺の分もついでに頼めるか」
紬「喜んで~」
澪「って、えぇー!?」
クーガー「なに驚いてんだ、みほ」
澪「い、いや! どう考えてもおかしいだろっ」
唯「もしかしてクーガーくん、入部希望!?」
「!」
律「そ、そうなのか……?」
クーガー「いいや!」
クーガー「ただの客ってところだ」ニコニコ
「……」
唯「お願いー」
クーガー「茶?」
澪「私たちはいつもここでムギが出してくれるお茶を飲んでるんだ。……その分練習の量が少なくてこm」
クーガー「俺の分もついでに頼めるか」
紬「喜んで~」
澪「って、えぇー!?」
クーガー「なに驚いてんだ、みほ」
澪「い、いや! どう考えてもおかしいだろっ」
唯「もしかしてクーガーくん、入部希望!?」
「!」
律「そ、そうなのか……?」
クーガー「いいや!」
クーガー「ただの客ってところだ」ニコニコ
「……」
律「ここは喫茶店じゃないんだぞー!」
梓「いつもお茶飲んでお菓子食べての繰り返しのくせに……」
律「あー! 中野文句あっかー!」
澪「後輩に当たるなっ」ゴンッ
律「いちゃいっ!」
紬「お茶淹れたわよ~。今日はシュークリームを持ってきてみたの」
唯「わぁーい! シュークリーム、シュークリーム~♪」
澪「ゆ、唯……」
クーガー「ハッハハハハハッ!!」
クーガー「ユルいなッ!」
唯「いえいえ~」
梓「たぶん褒められてませんよ」
唯「えー!」
クーガー「いや! そうでもねェさ」
梓「いつもお茶飲んでお菓子食べての繰り返しのくせに……」
律「あー! 中野文句あっかー!」
澪「後輩に当たるなっ」ゴンッ
律「いちゃいっ!」
紬「お茶淹れたわよ~。今日はシュークリームを持ってきてみたの」
唯「わぁーい! シュークリーム、シュークリーム~♪」
澪「ゆ、唯……」
クーガー「ハッハハハハハッ!!」
クーガー「ユルいなッ!」
唯「いえいえ~」
梓「たぶん褒められてませんよ」
唯「えー!」
クーガー「いや! そうでもねェさ」
クーガー「この空気がこの軽音部の持ち味にして、特徴!」
クーガー「ここで俺が空気を読まずに速さが足りてないとかスっとろいとか言うとする違うねああ違う
お前らはこれでいい軽音部いやぁ放課後ティータイム?これでいいんだよこれでさァーー」
律「……」
律「あんた、私たちのこと知ってたの?」
クーガー「さて、どうかな……ッ!」ニヤリ
唯「これ美味しいねぇ」
梓「あ、ほんと」
紬「気にいってくれてよかった~」
律「少しは緊張感持ってよ!!」
唯「へ、なんで?」
律「なんでって……」
澪「律、とりあえず座ろうよ。ほら、クーガーくんも」
クーガー「ああ、みほ!」
澪「みおですっ!」
クーガー「ここで俺が空気を読まずに速さが足りてないとかスっとろいとか言うとする違うねああ違う
お前らはこれでいい軽音部いやぁ放課後ティータイム?これでいいんだよこれでさァーー」
律「……」
律「あんた、私たちのこと知ってたの?」
クーガー「さて、どうかな……ッ!」ニヤリ
唯「これ美味しいねぇ」
梓「あ、ほんと」
紬「気にいってくれてよかった~」
律「少しは緊張感持ってよ!!」
唯「へ、なんで?」
律「なんでって……」
澪「律、とりあえず座ろうよ。ほら、クーガーくんも」
クーガー「ああ、みほ!」
澪「みおですっ!」
・・・
紬「今日はせっかくクーガーくんが来てくれたのに演奏聞かせてあげられなかったね」
律「なんで聞かせなきゃいけないんだよ!」
澪「まぁ、いいじゃないか」
唯「明日聞かせてあげようよ~! お祝いってことで!」
梓「お祝い?」
澪「ああ、転校してきたばかりだからな」
唯「私たちとの出会いにお祝い!」
律「えー、いいよー」
紬「そんなこと言わないで、りっちゃんもやろう? ね?」
律「ムギがそう言うなら……」
梓「ところであの人いつのまにどこか行っちゃったんですか?」
澪「あ、あれ? そういえば……」
律「さすがに気づけよ。どうせ『速く』帰ったんだろー。あいつのことだし」
唯「じゃあ私たちも早く帰ろっか~!」タタタタタ…
梓「ちょ、唯先輩! 急に走ったら……」
紬「今日はせっかくクーガーくんが来てくれたのに演奏聞かせてあげられなかったね」
律「なんで聞かせなきゃいけないんだよ!」
澪「まぁ、いいじゃないか」
唯「明日聞かせてあげようよ~! お祝いってことで!」
梓「お祝い?」
澪「ああ、転校してきたばかりだからな」
唯「私たちとの出会いにお祝い!」
律「えー、いいよー」
紬「そんなこと言わないで、りっちゃんもやろう? ね?」
律「ムギがそう言うなら……」
梓「ところであの人いつのまにどこか行っちゃったんですか?」
澪「あ、あれ? そういえば……」
律「さすがに気づけよ。どうせ『速く』帰ったんだろー。あいつのことだし」
唯「じゃあ私たちも早く帰ろっか~!」タタタタタ…
梓「ちょ、唯先輩! 急に走ったら……」
ブゥゥーーーン
唯「え?」
律「トラックっ!!」
紬「唯ちゃん危ないっ」
唯「あ――――」
キキィーッッッ!
「衝撃のファーストブリットォーーッ!!」
ドカアアアァァァアアアンンッッッ!!
シュ~…
唯「あ、あれれ?」
クーガー「死に急ぐにはまだ早いな。ゆり!」
唯「クーガーくん!」
梓「と、トラックが……ふっ飛んだ……」
澪「あ……あ……」ペタン
唯「え?」
律「トラックっ!!」
紬「唯ちゃん危ないっ」
唯「あ――――」
キキィーッッッ!
「衝撃のファーストブリットォーーッ!!」
ドカアアアァァァアアアンンッッッ!!
シュ~…
唯「あ、あれれ?」
クーガー「死に急ぐにはまだ早いな。ゆり!」
唯「クーガーくん!」
梓「と、トラックが……ふっ飛んだ……」
澪「あ……あ……」ペタン
澪「よかった、唯が轢かれなくてよかったよぉ……」ポロポロ
紬「ほんとに……ああ……」
唯「それもこれもクーガーくんのおかげだよぉ~!」
クーガー「バカやろうがっ!!」
唯「うわっ」
クーガー「速さには危険が付き物だ! 気をつけろ!」
唯「ご、ごめんなさい……」
クーガー「わかりゃーいい」ポンポン
唯「えへへ……」
律「おい! ていうかさっきのアレなんだよ!? 衝撃のなんたらーって……」
クーガー「……知りたいか?」
律「うっ……」
クーガー「ハハハハハッ! 世の中にゃ、知らなくていいこともあるさ!」
律(な、何者なんだよマジで……!)
紬「ほんとに……ああ……」
唯「それもこれもクーガーくんのおかげだよぉ~!」
クーガー「バカやろうがっ!!」
唯「うわっ」
クーガー「速さには危険が付き物だ! 気をつけろ!」
唯「ご、ごめんなさい……」
クーガー「わかりゃーいい」ポンポン
唯「えへへ……」
律「おい! ていうかさっきのアレなんだよ!? 衝撃のなんたらーって……」
クーガー「……知りたいか?」
律「うっ……」
クーガー「ハハハハハッ! 世の中にゃ、知らなくていいこともあるさ!」
律(な、何者なんだよマジで……!)
平沢家
唯「ただいまー憂ー」
憂「あ、おかえりなさい。お姉ちゃん」
クーガー「今帰ったぞー」
憂「クーガーさんもおかえりなさい」
憂「なんて言うと思ってたんですか!? な、なんでうちに……」
唯「私が呼んだんだよ。一緒に晩ご飯食べようって」
クーガー「そういうところです!」
憂「ちょ、ちょっとぉ……もぅ」
クーガー「いや、突然ですみません。確か……うりさん」
憂「ういですっ!」
唯「ただいまー憂ー」
憂「あ、おかえりなさい。お姉ちゃん」
クーガー「今帰ったぞー」
憂「クーガーさんもおかえりなさい」
憂「なんて言うと思ってたんですか!? な、なんでうちに……」
唯「私が呼んだんだよ。一緒に晩ご飯食べようって」
クーガー「そういうところです!」
憂「ちょ、ちょっとぉ……もぅ」
クーガー「いや、突然ですみません。確か……うりさん」
憂「ういですっ!」
クーガー「そうかそうか、父母は旅行に」
唯「うん。いつまでも新婚気分を忘れないようにするためなんだって」
クーガー「旅はいい」
唯「え?」
クーガー「ゆり、俺はこう思うんだ旅は素晴らしいものだとその土地にある名産遺跡暮らしている人々との触れ合い
新しい体験が人生の経験になり得難い知識へと昇華するしかし目的地までの移動時間は正直面倒!
だが俺ならばこのお・れ・ならば破壊的なまでに短縮できるだから俺は旅が好きさだァい好きさァーー!」
憂「話ズレていってますよ。はい、どうぞ」
唯「わぁ~! シチュー!」
クーガー「おっほほー! 俺は家庭的な女も十分過ぎるほど愛せるのさ! うりさん!」
憂「ういです……」
唯「なんで憂には敬語のままなの?」
クーガー「ん? それもそうか。だがしかしうりさんには敬語の方がしっくりきてな」
唯「なんでだろうねー」
憂「もう好きにして……」グスン
唯「うん。いつまでも新婚気分を忘れないようにするためなんだって」
クーガー「旅はいい」
唯「え?」
クーガー「ゆり、俺はこう思うんだ旅は素晴らしいものだとその土地にある名産遺跡暮らしている人々との触れ合い
新しい体験が人生の経験になり得難い知識へと昇華するしかし目的地までの移動時間は正直面倒!
だが俺ならばこのお・れ・ならば破壊的なまでに短縮できるだから俺は旅が好きさだァい好きさァーー!」
憂「話ズレていってますよ。はい、どうぞ」
唯「わぁ~! シチュー!」
クーガー「おっほほー! 俺は家庭的な女も十分過ぎるほど愛せるのさ! うりさん!」
憂「ういです……」
唯「なんで憂には敬語のままなの?」
クーガー「ん? それもそうか。だがしかしうりさんには敬語の方がしっくりきてな」
唯「なんでだろうねー」
憂「もう好きにして……」グスン
憂「クーガーさんは前はどこにいたんですか?」
唯「ほら、学校とかどこに住んでたのかとか!」
クーガー「そうだなぁ……」
クーガー「神奈川県、かな」
憂「え、神奈川? ていうか、かなって……」
クーガー「そそ、神奈川、神奈川」
唯「学校はー?」
クーガー「学校はHOLD……つーことでいいかな!」
憂「え、え?」
クーガー「そんな前の話なんかどうでもいいじゃないですかァ。俺は過去を振り返らない主義なんです」
クーガー「振り返る暇があるのなら、テメェの前に向かって突き進む方が時間を無駄にしない~、ね?」
憂「はぁ……」
唯「そんなに生き急いでたら早死にしちゃうよー」
クーガー「ハッハハハハハッ!! 違いないな! 安心しな~俺はこれでも残りの時間を有意義に自由気ままに過ごしてるのさ」
唯「?」
唯「ほら、学校とかどこに住んでたのかとか!」
クーガー「そうだなぁ……」
クーガー「神奈川県、かな」
憂「え、神奈川? ていうか、かなって……」
クーガー「そそ、神奈川、神奈川」
唯「学校はー?」
クーガー「学校はHOLD……つーことでいいかな!」
憂「え、え?」
クーガー「そんな前の話なんかどうでもいいじゃないですかァ。俺は過去を振り返らない主義なんです」
クーガー「振り返る暇があるのなら、テメェの前に向かって突き進む方が時間を無駄にしない~、ね?」
憂「はぁ……」
唯「そんなに生き急いでたら早死にしちゃうよー」
クーガー「ハッハハハハハッ!! 違いないな! 安心しな~俺はこれでも残りの時間を有意義に自由気ままに過ごしてるのさ」
唯「?」
クーガー「にしてもこの土地はいいー。平和と安全が約束されている」
唯「神奈川はそんなに酷かったの?」
クーガー「いやまぁ、酷いっちゃ酷いが、俺は嫌いじゃなかったぜ」
クーガー「そこには刺激が溢れている……ッ! 強い奴、弱い奴、そしてこの俺『速い』奴!」
憂(神奈川……うーん)
クーガー「ああ、付け足そう! ゛強くて゛『速い』奴で」
唯「あ、憂! そういや聞いてよ~。さっき私が車に撥ねられそうになったときクーガーくんがドカーンってやって助けてくれたんだよ!」
憂「ど、どかーん? ていうか撥ねられそうになった!? だっ、大丈夫なの!? お姉ちゃんっ」
唯「うん! それもこれも、クーガーくんのおかげなんだよ」
クーガー「いんやァ~」
憂「お、お姉ちゃんをっ、ありがとうございました……!」
クーガー「いいえ~」
クーガー(しっかし、あの場でアルターを使うべきではなかったか……? だが、まぁ)
クーガー「ダチのピンチにゃ背に腹は代えられんわなー! ハハハハッ」
憂「クーガーさん?」
唯「神奈川はそんなに酷かったの?」
クーガー「いやまぁ、酷いっちゃ酷いが、俺は嫌いじゃなかったぜ」
クーガー「そこには刺激が溢れている……ッ! 強い奴、弱い奴、そしてこの俺『速い』奴!」
憂(神奈川……うーん)
クーガー「ああ、付け足そう! ゛強くて゛『速い』奴で」
唯「あ、憂! そういや聞いてよ~。さっき私が車に撥ねられそうになったときクーガーくんがドカーンってやって助けてくれたんだよ!」
憂「ど、どかーん? ていうか撥ねられそうになった!? だっ、大丈夫なの!? お姉ちゃんっ」
唯「うん! それもこれも、クーガーくんのおかげなんだよ」
クーガー「いんやァ~」
憂「お、お姉ちゃんをっ、ありがとうございました……!」
クーガー「いいえ~」
クーガー(しっかし、あの場でアルターを使うべきではなかったか……? だが、まぁ)
クーガー「ダチのピンチにゃ背に腹は代えられんわなー! ハハハハッ」
憂「クーガーさん?」
・・・
唯「じゃあね~クーガーくん。また明日学校で!」
クーガー「ああ、ゆり。うりさんもまた明日ァ……」
憂「ういです。もしかしてわざと間違えてるんですか?」
クーガー「んーなーわけないでしょう~。俺が人の名前を覚えるのが苦手なだけですよ」
唯「えー、そんなのダメだよ」
クーガー「まぁまぁまぁまぁ! それじゃあな」
スタスタスタスタ…
唯「ね、クーガーくん面白いでしょ!」
憂「うん、まぁ……」
唯「どうしたの? 憂、さっきから難しそうな顔してる」
憂(うーん、なにか思い出せそうな気がするんだけど……)
唯「じゃあね~クーガーくん。また明日学校で!」
クーガー「ああ、ゆり。うりさんもまた明日ァ……」
憂「ういです。もしかしてわざと間違えてるんですか?」
クーガー「んーなーわけないでしょう~。俺が人の名前を覚えるのが苦手なだけですよ」
唯「えー、そんなのダメだよ」
クーガー「まぁまぁまぁまぁ! それじゃあな」
スタスタスタスタ…
唯「ね、クーガーくん面白いでしょ!」
憂「うん、まぁ……」
唯「どうしたの? 憂、さっきから難しそうな顔してる」
憂(うーん、なにか思い出せそうな気がするんだけど……)
次の日
さわ子「それじゃあHR終了。みんな授業に遅れずにね」
さわ子「それと、クーガーくんは後で私のところに来なさい」
「はーい」
ガヤガヤガヤガヤ…
律「……」
紬「りっちゃんどうしたの? さっきからクーガーくんのことジロジロ見たりして」
クーガー「俺に気があるな」
律「違うよ! ばか!」
クーガー「おーふー……手厳しぃー」
澪「ままま、まさか律っ、ほんとに……」
律「あーっ、だから違うって言ってんだろー!」
唯「りっちゃん! 応援してるよ!」
クーガー「俺も全面的に協力しよう、りく!」
律「もぉーやぁー!!」
さわ子「それじゃあHR終了。みんな授業に遅れずにね」
さわ子「それと、クーガーくんは後で私のところに来なさい」
「はーい」
ガヤガヤガヤガヤ…
律「……」
紬「りっちゃんどうしたの? さっきからクーガーくんのことジロジロ見たりして」
クーガー「俺に気があるな」
律「違うよ! ばか!」
クーガー「おーふー……手厳しぃー」
澪「ままま、まさか律っ、ほんとに……」
律「あーっ、だから違うって言ってんだろー!」
唯「りっちゃん! 応援してるよ!」
クーガー「俺も全面的に協力しよう、りく!」
律「もぉーやぁー!!」
紬「そういえば昨日のニュース見た?」
律「ん、ああ。また通り魔だろ? おっかないよなぁ」
澪「通り魔……」ガクガク
律「澪もこんなになっちゃうくらいだし」
クーガー「ほう、通り魔」
唯「1ヶ月前ぐらいから急にでてきたんだよ」
クーガー「ほー……」
律「なんか浮かない顔だな? まさか心当たりがあるとか……」
クーガー「……昔の話だ」
クーガー「愛車に乗って一人気ままに旅を続けていた俺なんだがな道中かよわい女性がアレーなんて悲鳴をあげつついわゆる
やられ役みたいな奴に追いかけられてるのを見たんで俺の中にある正義感が沸々と湧きあがってきたし
かよわい女性を助けるのは精神的にも肉体的にもお礼があるかなと思って
最速で登場したわけだなんせ俺はグッドスピードだからなそれにやられ役の男たちが
俺に向かって何かを言おうとしてきたんだが最速であることを信条している俺は会話もせずに奴らを蹴り飛ばして最速で女性を助けることに成功したのさ
そしたらか弱い女性が俺にお礼を言ってチュ~の一つでもしてくれることかと思ったらいきなり怒り出してよ、
よくよく聞いてみたらやられ役の男達は彼女のツレで鬼ごっこして遊んでたらしいんだよおいおいそんな誤解をまねくような遊びをしてるんじゃないと思ったけど
最速を信条としている俺は即座に謝って即座にとんずらしたわけだがツレの男たちはなーんとヤーさんでな仲間を集めて俺を追いかけてきたもんだからさあ大変、
食うや食わずの逃亡劇が始まってぇーの……」
律「誤魔化すにしてもなげぇよっ!!」
律「ん、ああ。また通り魔だろ? おっかないよなぁ」
澪「通り魔……」ガクガク
律「澪もこんなになっちゃうくらいだし」
クーガー「ほう、通り魔」
唯「1ヶ月前ぐらいから急にでてきたんだよ」
クーガー「ほー……」
律「なんか浮かない顔だな? まさか心当たりがあるとか……」
クーガー「……昔の話だ」
クーガー「愛車に乗って一人気ままに旅を続けていた俺なんだがな道中かよわい女性がアレーなんて悲鳴をあげつついわゆる
やられ役みたいな奴に追いかけられてるのを見たんで俺の中にある正義感が沸々と湧きあがってきたし
かよわい女性を助けるのは精神的にも肉体的にもお礼があるかなと思って
最速で登場したわけだなんせ俺はグッドスピードだからなそれにやられ役の男たちが
俺に向かって何かを言おうとしてきたんだが最速であることを信条している俺は会話もせずに奴らを蹴り飛ばして最速で女性を助けることに成功したのさ
そしたらか弱い女性が俺にお礼を言ってチュ~の一つでもしてくれることかと思ったらいきなり怒り出してよ、
よくよく聞いてみたらやられ役の男達は彼女のツレで鬼ごっこして遊んでたらしいんだよおいおいそんな誤解をまねくような遊びをしてるんじゃないと思ったけど
最速を信条としている俺は即座に謝って即座にとんずらしたわけだがツレの男たちはなーんとヤーさんでな仲間を集めて俺を追いかけてきたもんだからさあ大変、
食うや食わずの逃亡劇が始まってぇーの……」
律「誤魔化すにしてもなげぇよっ!!」
澪「そういえばクーガーくんさわ子先生に呼び出されてなかった?」
クーガー「おっと、俺としたことが。すっかり忘れていたー情けない」
紬「はやく行ってあげたら?」
紬「って、あら? いない……」
唯「さっすがクーガーくんだね~!」
律「おかしいだろ! あいつの速さは常人レベルじゃない!」
唯「じゃあクーガーくんは人間じゃない? うちゅーじん?」
紬「ああ! だからサングラス!」
澪「いや、それはどうかな……」
律「……なぁ、みんなであいつの正体明かしてやろうぜ」
澪「はぁ、お前も宇宙人説か?」
律「そうかどうかは別として、あいつ……謎だらけじゃないか」
紬「謎の転校生! なんかいいわね~」
唯「ワクワクするね~!」
律「お、おぉい……」
クーガー「おっと、俺としたことが。すっかり忘れていたー情けない」
紬「はやく行ってあげたら?」
紬「って、あら? いない……」
唯「さっすがクーガーくんだね~!」
律「おかしいだろ! あいつの速さは常人レベルじゃない!」
唯「じゃあクーガーくんは人間じゃない? うちゅーじん?」
紬「ああ! だからサングラス!」
澪「いや、それはどうかな……」
律「……なぁ、みんなであいつの正体明かしてやろうぜ」
澪「はぁ、お前も宇宙人説か?」
律「そうかどうかは別として、あいつ……謎だらけじゃないか」
紬「謎の転校生! なんかいいわね~」
唯「ワクワクするね~!」
律「お、おぉい……」
・・・
クーガー「いやァー、すみません。最速の俺が女性を待たせてしまうなんて」
さわ子「……どうして呼び出されたかは、わかっているでしょうね」
クーガー「はて」
さわ子「アルター能力を街中で使用することは極力避けろという命令をあなたは受けたはずよ」
さわ子「……使ったわね。そして見られた」
さわ子「ただでさえアルターは危険なものとして見られている。まぁ、この地ではこの力もあまり知られていないからいいとはして……」
クーガー「長くなる話ですか? 私は会話は大好きですが長話は大苦手でして」
さわ子「ふざけないでちょうだいッ!」シュッ…
スカッ
さわ子「!?」
クーガー「ハハハハハ! 誰も俺の速さには追いつけない。ね?」
さわ子(こいつ……調子に乗って……ッ!)
クーガー「いやァー、すみません。最速の俺が女性を待たせてしまうなんて」
さわ子「……どうして呼び出されたかは、わかっているでしょうね」
クーガー「はて」
さわ子「アルター能力を街中で使用することは極力避けろという命令をあなたは受けたはずよ」
さわ子「……使ったわね。そして見られた」
さわ子「ただでさえアルターは危険なものとして見られている。まぁ、この地ではこの力もあまり知られていないからいいとはして……」
クーガー「長くなる話ですか? 私は会話は大好きですが長話は大苦手でして」
さわ子「ふざけないでちょうだいッ!」シュッ…
スカッ
さわ子「!?」
クーガー「ハハハハハ! 誰も俺の速さには追いつけない。ね?」
さわ子(こいつ……調子に乗って……ッ!)
さわ子「いい!? 命令は絶対よ!」
クーガー「ん~……縛られることは嫌いだが、しようがないですね」
さわ子「とにかく、あなたはあなたの任務をこなしなさい」
クーガー「その際にアルターの使用が余儀なくされた場合は」
さわ子「……許可します」
クーガー「了解了解。わかりましたぁー……えっと」
さわ子(まったく! なんなのこのふざけた男は!)
さわ子(ジグマールもよくこんな奴に任務を任せられたわねッ……ストレイト・クーガー)
さわ子(゛向こう側゛を垣間見た男か。どうだか)
クーガー「私の顔になにかついていますか? いやだなァもうっ、あなたのようなお美しい方にそんなに見つめられたら私、もォー!!」
クーガー「あ、それから私のワガママ……聞いていただけませんか?」ニコニコ
さわ子「はぁ……?」
クーガー「ん~……縛られることは嫌いだが、しようがないですね」
さわ子「とにかく、あなたはあなたの任務をこなしなさい」
クーガー「その際にアルターの使用が余儀なくされた場合は」
さわ子「……許可します」
クーガー「了解了解。わかりましたぁー……えっと」
さわ子(まったく! なんなのこのふざけた男は!)
さわ子(ジグマールもよくこんな奴に任務を任せられたわねッ……ストレイト・クーガー)
さわ子(゛向こう側゛を垣間見た男か。どうだか)
クーガー「私の顔になにかついていますか? いやだなァもうっ、あなたのようなお美しい方にそんなに見つめられたら私、もォー!!」
クーガー「あ、それから私のワガママ……聞いていただけませんか?」ニコニコ
さわ子「はぁ……?」
・・・
和「ふぅ……」
唯「和ちゃん疲れてるの?」
和「え、どうして?」
唯「さっきから溜め息ばっかり。気づかなかった?」
和「ああ……ううん、別に」
唯「?」
和「……」
和「ねぇ、唯」
唯「うん?」
和「もし唯が……――――」
クーガー「OH! ジャマー! ジャマー!」
唯・和「!?」
クーガー「あ、これ前に俺の地元で流行ってたコトバ。つまらなかったかな、寒いかな、ヒイちゃったかな、痛かったかな~?」
和「ふぅ……」
唯「和ちゃん疲れてるの?」
和「え、どうして?」
唯「さっきから溜め息ばっかり。気づかなかった?」
和「ああ……ううん、別に」
唯「?」
和「……」
和「ねぇ、唯」
唯「うん?」
和「もし唯が……――――」
クーガー「OH! ジャマー! ジャマー!」
唯・和「!?」
クーガー「あ、これ前に俺の地元で流行ってたコトバ。つまらなかったかな、寒いかな、ヒイちゃったかな、痛かったかな~?」
唯「なんだクーガーくんかぁ~急にビックリしちゃったよ」
クーガー「いや、悪い悪い」
和「……」
クーガー「君とはまだあんまり話をしたことがなかったな。何かゆりと大事な話でもしてたか、それともあんまぁ~いガールズトーク?」
和「いえ、別に。気にしなくていいわ」
クーガー「空気読めてないのなら遠慮なく言ってくれ」
和「お気づかないなく」ス…
唯「あれ、和ちゃんどこ行くの?」
和「お手洗いよ」
クーガー「ふぅむ、中々嗜みのある女性だ」
唯「だって和ちゃんだし! 私の幼馴染だし!」
唯「……って、あれ? クーガーくんー?」
唯「また急にどっか行っちゃった!」
クーガー「いや、悪い悪い」
和「……」
クーガー「君とはまだあんまり話をしたことがなかったな。何かゆりと大事な話でもしてたか、それともあんまぁ~いガールズトーク?」
和「いえ、別に。気にしなくていいわ」
クーガー「空気読めてないのなら遠慮なく言ってくれ」
和「お気づかないなく」ス…
唯「あれ、和ちゃんどこ行くの?」
和「お手洗いよ」
クーガー「ふぅむ、中々嗜みのある女性だ」
唯「だって和ちゃんだし! 私の幼馴染だし!」
唯「……って、あれ? クーガーくんー?」
唯「また急にどっか行っちゃった!」
和「……」
クーガー「用はスッキリ足せたかい?」
和「! あ、あなた……急に現れるのやめてくれないかしら」
クーガー「んんー、できるだけ気をつけよう」
和「で、私になにか用?」
クーガー「トイレっていいと思わないか」
和「は……?」
クーガー「最近の若者はトイレがどれだけ崇高な物かまったくわかっていない」
クーガー「トイレは排出行為をする場所だけでなく緩やかに物事を考えることの出来る偉大なる個室空間なのだ
個人宅のトイレもいいがやはりついならば公共トイレの個室だろう他人が近くにいて天井と足元に隙間があるというのにプライベートが保証されている矛盾に満ちた空間
自らの恥部をさらけ出した開放感に酔いしれつつ今後の生き方を考えるも良し過去を振り返るも良し壁に書かれている落書きを楽しむのもまた一興
しかも誰かに覗かれているのではないかというマゾヒスティックな要求にも覗きたいというサディスティックな要求にも答えてくれる柔軟性がある
ここに速さは必要ありません気持ちを落ち着かせ開放感にひたりながら便器と友達になるその便器は友達ですトイレットドクター? アーハーン?」
和「……なにが言いたいのかは理解しがたいけれど、一つだけわかったことがあるわ」
和「私に構わないで。あなたのこと、好きになれそうにないから」スタスタ…
クーガー「がぁーー……っん……」バタリ
クーガー「……あの目、あの気抜け感、とても見覚えがある」
クーガー「用はスッキリ足せたかい?」
和「! あ、あなた……急に現れるのやめてくれないかしら」
クーガー「んんー、できるだけ気をつけよう」
和「で、私になにか用?」
クーガー「トイレっていいと思わないか」
和「は……?」
クーガー「最近の若者はトイレがどれだけ崇高な物かまったくわかっていない」
クーガー「トイレは排出行為をする場所だけでなく緩やかに物事を考えることの出来る偉大なる個室空間なのだ
個人宅のトイレもいいがやはりついならば公共トイレの個室だろう他人が近くにいて天井と足元に隙間があるというのにプライベートが保証されている矛盾に満ちた空間
自らの恥部をさらけ出した開放感に酔いしれつつ今後の生き方を考えるも良し過去を振り返るも良し壁に書かれている落書きを楽しむのもまた一興
しかも誰かに覗かれているのではないかというマゾヒスティックな要求にも覗きたいというサディスティックな要求にも答えてくれる柔軟性がある
ここに速さは必要ありません気持ちを落ち着かせ開放感にひたりながら便器と友達になるその便器は友達ですトイレットドクター? アーハーン?」
和「……なにが言いたいのかは理解しがたいけれど、一つだけわかったことがあるわ」
和「私に構わないで。あなたのこと、好きになれそうにないから」スタスタ…
クーガー「がぁーー……っん……」バタリ
クーガー「……あの目、あの気抜け感、とても見覚えがある」
放課後
律「第一回! ストレイト・クーガーの正体を暴け! 会議を始める!」
澪「二回目もあったりするのか」
律「場合による!」
梓「急にどうしたんですか、クーガーさんって確か昨日の人ですよね?」
紬「そうそう。よく覚えてたわね」
梓「もう学校中クーガーさんの話題ばっかりですよ。まぁ、転校生でしかも男子ということもあるからかもしれませんけど。ほら、あの、キャラも濃いし……」
唯「楽しいのになー、クーガーくん。それにみんなが言うほど悪い人にも見えないよ? いい人だよ」
澪「悪いだなんて私も思ってないよ。唯を助けてくれたこともあるし」
律「それはだなー……ああやって私たちを安心させて自然にちゃくちゃくとこの学校を乗っ取るためにー……」
律「とにかく注意するべきだ! あいつには!」
クーガー「ほぉ、誰に?」
律「きまってぎゃああああああああぁぁぁぁぁっ!?」
クーガー「そこまで驚くか、フツー」
律「う、うるひゃいっ!」バタバタ
律「第一回! ストレイト・クーガーの正体を暴け! 会議を始める!」
澪「二回目もあったりするのか」
律「場合による!」
梓「急にどうしたんですか、クーガーさんって確か昨日の人ですよね?」
紬「そうそう。よく覚えてたわね」
梓「もう学校中クーガーさんの話題ばっかりですよ。まぁ、転校生でしかも男子ということもあるからかもしれませんけど。ほら、あの、キャラも濃いし……」
唯「楽しいのになー、クーガーくん。それにみんなが言うほど悪い人にも見えないよ? いい人だよ」
澪「悪いだなんて私も思ってないよ。唯を助けてくれたこともあるし」
律「それはだなー……ああやって私たちを安心させて自然にちゃくちゃくとこの学校を乗っ取るためにー……」
律「とにかく注意するべきだ! あいつには!」
クーガー「ほぉ、誰に?」
律「きまってぎゃああああああああぁぁぁぁぁっ!?」
クーガー「そこまで驚くか、フツー」
律「う、うるひゃいっ!」バタバタ
紬「どうぞ~」
クーガー「おおぉ、ありがたい。つみきの淹れてくれる茶は文化を感じる~」
梓「お茶に文化ですか? 適当に言ったんじゃ……」
クーガー「ワビ・サビ」ゴクゴク
唯「お菓子も美味しいんだよ~! 食べて食べて!」
澪「唯、お前が持ってきたお菓子じゃないだろー? ふふっ」
唯「えへへっ」
クーガー「あー……」
律「なに不抜けた顔してんだよぅ!」
クーガー「気に食わないか? 俺が」
律「……得体の知れないやつは信用できないだけ」
クーガー「まぁ、そいつが人の性だと俺は思うわけさ」
律「は?」
クーガー「くっくっくっ、考えることも人の性だな。りく」
律「律だよ……(なんなんだよっ)」
クーガー「おおぉ、ありがたい。つみきの淹れてくれる茶は文化を感じる~」
梓「お茶に文化ですか? 適当に言ったんじゃ……」
クーガー「ワビ・サビ」ゴクゴク
唯「お菓子も美味しいんだよ~! 食べて食べて!」
澪「唯、お前が持ってきたお菓子じゃないだろー? ふふっ」
唯「えへへっ」
クーガー「あー……」
律「なに不抜けた顔してんだよぅ!」
クーガー「気に食わないか? 俺が」
律「……得体の知れないやつは信用できないだけ」
クーガー「まぁ、そいつが人の性だと俺は思うわけさ」
律「は?」
クーガー「くっくっくっ、考えることも人の性だな。りく」
律「律だよ……(なんなんだよっ)」
クーガー「~♪」ウキウキ
唯「準備おっけー」
律「……不服だけど、んじゃいくぞー!」
・・・
ジャジャジャ、ジャーン ダカダン
澪「って感じなんだけど、どうかな?」
クーガー「……」
梓「クーガーさん……?」
唯「も、もしかして下手っぴだった!?」
紬「最近練習してなかったもんね、クーガーくん。はっきり言ってくれていいのよ」
クーガー「お前たちッ!」
「!!」
律「な、なんだよ……」
クーガー「あんまり上手くないですねッ!」クイクイ
律「うるせぇーよー!!」
唯「準備おっけー」
律「……不服だけど、んじゃいくぞー!」
・・・
ジャジャジャ、ジャーン ダカダン
澪「って感じなんだけど、どうかな?」
クーガー「……」
梓「クーガーさん……?」
唯「も、もしかして下手っぴだった!?」
紬「最近練習してなかったもんね、クーガーくん。はっきり言ってくれていいのよ」
クーガー「お前たちッ!」
「!!」
律「な、なんだよ……」
クーガー「あんまり上手くないですねッ!」クイクイ
律「うるせぇーよー!!」
りっちゃんのツッコミが気持ちいいな
クーガー「という冗談はおいておくとして……」
梓「え、冗談?」
クーガー「悪くはないが、何かが足りていない」
紬「足りてない? それってなにが?」
クーガー「さてな」
律「わかんないのかよ!」
クーガー「問題点は指摘されて直すより自分たちで見つけて直した方がいい」
梓「そんなこと言わずにはっきりと言ってくれた方が……」
クーガー「あじさ。それになによりもそっちの方が直しがいがある。な?」
梓「あずさですけど……でも」
唯「よくわかんないけど……そうだね!」
唯「みんなでどこがおかしいのか頑張って探そうよ!」
紬「そうね~」
律「あんたに私たちの何がわかるってんだよ……」
梓「律先輩?」
梓「え、冗談?」
クーガー「悪くはないが、何かが足りていない」
紬「足りてない? それってなにが?」
クーガー「さてな」
律「わかんないのかよ!」
クーガー「問題点は指摘されて直すより自分たちで見つけて直した方がいい」
梓「そんなこと言わずにはっきりと言ってくれた方が……」
クーガー「あじさ。それになによりもそっちの方が直しがいがある。な?」
梓「あずさですけど……でも」
唯「よくわかんないけど……そうだね!」
唯「みんなでどこがおかしいのか頑張って探そうよ!」
紬「そうね~」
律「あんたに私たちの何がわかるってんだよ……」
梓「律先輩?」
律「パッと出の奴にダメだしされる筋合いなんてないよ!」
澪「り、律!」
律「面倒くさいのに聞かせてやったらこれだ!」
クーガー「ふむー?」
律「わー!」タタタタタ、ガチャリ、タタタタ…
紬「ああっ、りっちゃん!」
唯「お、追いかけようよ! りっちゃんが非行に走る前に!」
梓「それはないかと……」
澪「私が追いかけるよっ、みんなはここにいて」ガチャリ
唯「大丈夫かなぁ」
紬「澪ちゃんに任せよう? きっと大丈夫」
クーガー「文化的だな」ニコニコ
梓「え?」
澪「り、律!」
律「面倒くさいのに聞かせてやったらこれだ!」
クーガー「ふむー?」
律「わー!」タタタタタ、ガチャリ、タタタタ…
紬「ああっ、りっちゃん!」
唯「お、追いかけようよ! りっちゃんが非行に走る前に!」
梓「それはないかと……」
澪「私が追いかけるよっ、みんなはここにいて」ガチャリ
唯「大丈夫かなぁ」
紬「澪ちゃんに任せよう? きっと大丈夫」
クーガー「文化的だな」ニコニコ
梓「え?」
学校外
律「なんだよ、なんだよ!」タタタタ、ピタ
律「はぁ……はぁ……」
律(逆ギレなんてみっともない……)
律「あいつのことは確かに気に食わない……けど言ってることは本当だよな」
律「……なんで反発したくなるんだろ」
ヒュン、ヒュン、ヒュン…
律「癪だけど帰ってみんなにあやまろう。あとクーガーのやつにも……」
ヒュンッ
律「ん?」
律「何の音? まさかクーガー? おい、いるなら返事――」
ヒュンッッ
律「!?」
<ピピピピピピ……>
律(なんじゃこりゃあ……)
律「なんだよ、なんだよ!」タタタタ、ピタ
律「はぁ……はぁ……」
律(逆ギレなんてみっともない……)
律「あいつのことは確かに気に食わない……けど言ってることは本当だよな」
律「……なんで反発したくなるんだろ」
ヒュン、ヒュン、ヒュン…
律「癪だけど帰ってみんなにあやまろう。あとクーガーのやつにも……」
ヒュンッ
律「ん?」
律「何の音? まさかクーガー? おい、いるなら返事――」
ヒュンッッ
律「!?」
<ピピピピピピ……>
律(なんじゃこりゃあ……)
ヒュン、ヒュン
律「なんか見たことあるぞ……そうだ、ガンダムに出てたファンネr」
ビー!
律「うわわっ!?」
律「ビーム! なんでビームが出るんだよ!?」
律(ていうか私っ、あれに狙われてる!?)
ヒュン
律「わぁー!! くるな、くるな、くるなぁーっ!」
ヒュン、ピピピピピ…
律「わああああぁぁぁぁぁ!!!」
「律!」
律「なんか見たことあるぞ……そうだ、ガンダムに出てたファンネr」
ビー!
律「うわわっ!?」
律「ビーム! なんでビームが出るんだよ!?」
律(ていうか私っ、あれに狙われてる!?)
ヒュン
律「わぁー!! くるな、くるな、くるなぁーっ!」
ヒュン、ピピピピピ…
律「わああああぁぁぁぁぁ!!!」
「律!」
ガシッ
澪「こっちだ、律。逃げよう!」
律「み、澪!?」
タタタタタ…
律「どうして……」
澪「お前が心配だからに決まってるだろ」
律「こ、怖くないの? あれ」
澪「怖いよっ!! だからこうして逃げてるんだ!」
律(澪……)
澪「なんなんだ、なんなんだよあれは……!」
律「澪! ここ! ここに隠れよう!」グイッ
澪「う、うわっ」
澪「こっちだ、律。逃げよう!」
律「み、澪!?」
タタタタタ…
律「どうして……」
澪「お前が心配だからに決まってるだろ」
律「こ、怖くないの? あれ」
澪「怖いよっ!! だからこうして逃げてるんだ!」
律(澪……)
澪「なんなんだ、なんなんだよあれは……!」
律「澪! ここ! ここに隠れよう!」グイッ
澪「う、うわっ」
ヒュン、ヒュン…
澪「わ、私たちを探してる……っ」
律「しぃー、声出すな! 見つかるっ」
澪「……まさか、あれが通り魔?」
律「まさかっ、うそだろ。そもそもあれは人じゃないよっ」
澪「でもだって……」
ピピピピピピ!
律・澪「!?」
律「見つかった!」
澪「きゃあああぁぁぁっ!!」
律「に、にげっ――」
ビー!
律(間に合わな……もうお終いだぁ……)
澪「律っ……!」
律「澪……!」
澪「わ、私たちを探してる……っ」
律「しぃー、声出すな! 見つかるっ」
澪「……まさか、あれが通り魔?」
律「まさかっ、うそだろ。そもそもあれは人じゃないよっ」
澪「でもだって……」
ピピピピピピ!
律・澪「!?」
律「見つかった!」
澪「きゃあああぁぁぁっ!!」
律「に、にげっ――」
ビー!
律(間に合わな……もうお終いだぁ……)
澪「律っ……!」
律「澪……!」
ドオォンッ! ドカアアアァァンッッ!
「ここまで2分26秒~。あァはー……俺はまた世界を縮めた……ァ!」
律「お、お前っ」
澪「クーガーくん!」
クーガー「よう、かくれんぼするならもっとマシな鬼を紹介しようか?」
律「なにバカなこと……うわああっ! またいっぱい来た!」
ヒュン、ヒュン、ヒュン
クーガー「こんなに早く見つかるとはな。探したぞ」
クーガー「ひー、ふー、みー……ここにいるので6体。橘のアルターに近いタイプか!」
ピピピピ…ヒュウン
澪「消えた!?」
律「あんたがやったのか!?」
クーガー「はー……いーや、とんずらしたようだ」
クーガー「仕方がない本体を探すとするか」スタスタ…
律「お、おい! 待てよ!」
「ここまで2分26秒~。あァはー……俺はまた世界を縮めた……ァ!」
律「お、お前っ」
澪「クーガーくん!」
クーガー「よう、かくれんぼするならもっとマシな鬼を紹介しようか?」
律「なにバカなこと……うわああっ! またいっぱい来た!」
ヒュン、ヒュン、ヒュン
クーガー「こんなに早く見つかるとはな。探したぞ」
クーガー「ひー、ふー、みー……ここにいるので6体。橘のアルターに近いタイプか!」
ピピピピ…ヒュウン
澪「消えた!?」
律「あんたがやったのか!?」
クーガー「はー……いーや、とんずらしたようだ」
クーガー「仕方がない本体を探すとするか」スタスタ…
律「お、おい! 待てよ!」
クーガー「なんだ、りく」
律「なんだじゃないよ! なんなんだよ!?」
クーガー「……」
クーガー「この世の理はすなわち速さだ物事を速く成し遂げればその分時間が有効に使えr」
律「誤魔化さないで答えろよ!」
クーガー「断る!」
クーガー「こいつはお前らには関係がないことさ。お前らはこっち側の人間じゃあねェ」
クーガー「ラディカルグッド……いや、また怒られるのはごめんだな。ハハハハハッ」スタスタ…
澪「あの人って……」
律「わかんねぇよっ! 澪、みんなのところに戻ろう!」
澪「あ、うん(アルター……)」
律「なんだじゃないよ! なんなんだよ!?」
クーガー「……」
クーガー「この世の理はすなわち速さだ物事を速く成し遂げればその分時間が有効に使えr」
律「誤魔化さないで答えろよ!」
クーガー「断る!」
クーガー「こいつはお前らには関係がないことさ。お前らはこっち側の人間じゃあねェ」
クーガー「ラディカルグッド……いや、また怒られるのはごめんだな。ハハハハハッ」スタスタ…
澪「あの人って……」
律「わかんねぇよっ! 澪、みんなのところに戻ろう!」
澪「あ、うん(アルター……)」
平沢家
唯・クーガー「ただいまー」
憂「またですか……っ」
クーガー「いやー! 奇遇な事に帰りの途中でゆりとばったり会っちゃいましてねー」
唯「また晩ご飯誘っちゃいました!」
憂「はぁ……まぁ、別にいいけれども」
クーガー「お邪魔になりますー。うりさん」
憂「ういですよ。それに、聞きたいこともあるし……」
クーガー「ほう、聞きたいこと? 俺を知りたいんですかー、俺のどこを知りたいんですかね、体? 体? まさか体ァ!? アァーーーハァーーーッ!!」
唯「アァーーーハァーーーッ!!」
憂「お姉ちゃんマネしないで!」
唯「てへへ……」ペコペコ
唯・クーガー「ただいまー」
憂「またですか……っ」
クーガー「いやー! 奇遇な事に帰りの途中でゆりとばったり会っちゃいましてねー」
唯「また晩ご飯誘っちゃいました!」
憂「はぁ……まぁ、別にいいけれども」
クーガー「お邪魔になりますー。うりさん」
憂「ういですよ。それに、聞きたいこともあるし……」
クーガー「ほう、聞きたいこと? 俺を知りたいんですかー、俺のどこを知りたいんですかね、体? 体? まさか体ァ!? アァーーーハァーーーッ!!」
唯「アァーーーハァーーーッ!!」
憂「お姉ちゃんマネしないで!」
唯「てへへ……」ペコペコ
唯「わぁー! 今日はサバの味噌煮だね!」
クーガー「天の道を往く料理……やー! 文化的ですね、うりさん!」
唯「それでは! いっただきまーす!」
クーガー「いただきます~」
憂「それで、クーガーさん」
クーガー「はひ?」モグモグ
憂「あなた、ロストグラウンドから来たんですよね。そしてあなたはアルター使い」
クーガー「ぶっ!!」
唯「わ、きちゃないっ」
クーガー「調べたんですか……」フキフキ
憂「すみません、どうしても気になったんで……」
憂「でも! だからどうこう言うわけじゃないです」
クーガー「……優しい人だ。うりさん」
憂「うりで……ういです」
クーガー「天の道を往く料理……やー! 文化的ですね、うりさん!」
唯「それでは! いっただきまーす!」
クーガー「いただきます~」
憂「それで、クーガーさん」
クーガー「はひ?」モグモグ
憂「あなた、ロストグラウンドから来たんですよね。そしてあなたはアルター使い」
クーガー「ぶっ!!」
唯「わ、きちゃないっ」
クーガー「調べたんですか……」フキフキ
憂「すみません、どうしても気になったんで……」
憂「でも! だからどうこう言うわけじゃないです」
クーガー「……優しい人だ。うりさん」
憂「うりで……ういです」
クーガー「お察しの通り、俺はロストグラウンドから来たアルター使いですよ」
唯「ほふとふはふんほ? あうふぁー?(ロストグラウンド? アルター?)」モグモグ
憂「お姉ちゃんにはあとで……やっぱり教えない」
唯「えー、憂ばっかズルいよぉ!」
クーガー「知らなくていいこともあるってことさ。ゆり」
唯「ゆいだよー」
憂「でもロストグラウンドぐらいはお姉ちゃんも知ってるはずでしょ? ほら、神奈川の……」
唯「忘れたなぁ……」
クーガー「まぁ、ここではそれらの単語はあまり浸透していない。忘れ去られても無理はないだろう」
唯「ごめんね」
クーガー「謝る必要はない。ゆり、お前はこの土地で生きていけばいい」
唯「んー……?」
唯「ほふとふはふんほ? あうふぁー?(ロストグラウンド? アルター?)」モグモグ
憂「お姉ちゃんにはあとで……やっぱり教えない」
唯「えー、憂ばっかズルいよぉ!」
クーガー「知らなくていいこともあるってことさ。ゆり」
唯「ゆいだよー」
憂「でもロストグラウンドぐらいはお姉ちゃんも知ってるはずでしょ? ほら、神奈川の……」
唯「忘れたなぁ……」
クーガー「まぁ、ここではそれらの単語はあまり浸透していない。忘れ去られても無理はないだろう」
唯「ごめんね」
クーガー「謝る必要はない。ゆり、お前はこの土地で生きていけばいい」
唯「んー……?」
クーガー「これ以上はさすがにお話できません。お偉いさんに怒られちゃいますから」
憂「あ、いえ……ありがとうございました」
クーガー「こちらこそありがとう。うりさん」
憂「別にお礼なんか……」
クーガー「料理を振る舞ってくれたことにです。あなたお手製の、ね」ニコ
クーガー「人に何かをしてもらったらお礼をするのは至極当然であり文化の基本法則ありがとううれしいです助かりました等の
言葉だけで済ましていい問題じゃない一方的に与えられた物にお礼をしないでいるとそのうち罪悪感になって自分に跳ね返ってくる
そうお礼は速く返すことが重要なのだ遅いことなら誰でも出来る猫でも出来るなんでもいいからお礼を最速で返すことこそ人間関係を円滑にしてくれる為の物理的で有効手段であり
俺の信条でもあるんだゆえに」
憂「す、ストップ! ストップ! わかりましたから!」
クーガー「おや、そうですか?」
唯「ねぇねぇ! ご飯食べ終わったし一緒に遊ぼうよ。クーガーくん」
クーガー「いいだろうッ!」
憂(変わった人だけど、とってもいい人なんだ。クーガーさんって)クス
憂「あ、いえ……ありがとうございました」
クーガー「こちらこそありがとう。うりさん」
憂「別にお礼なんか……」
クーガー「料理を振る舞ってくれたことにです。あなたお手製の、ね」ニコ
クーガー「人に何かをしてもらったらお礼をするのは至極当然であり文化の基本法則ありがとううれしいです助かりました等の
言葉だけで済ましていい問題じゃない一方的に与えられた物にお礼をしないでいるとそのうち罪悪感になって自分に跳ね返ってくる
そうお礼は速く返すことが重要なのだ遅いことなら誰でも出来る猫でも出来るなんでもいいからお礼を最速で返すことこそ人間関係を円滑にしてくれる為の物理的で有効手段であり
俺の信条でもあるんだゆえに」
憂「す、ストップ! ストップ! わかりましたから!」
クーガー「おや、そうですか?」
唯「ねぇねぇ! ご飯食べ終わったし一緒に遊ぼうよ。クーガーくん」
クーガー「いいだろうッ!」
憂(変わった人だけど、とってもいい人なんだ。クーガーさんって)クス
・・・
唯「えー、もう帰っちゃうの!」
クーガー「あまり遅くまでいてはうりさんに迷惑がかかるだろ?」
憂「別にそんなことないのに……」
クーガー「いーえ、それに明日は忙しくなりそうですしね」
唯・憂「?」
クーガー「なんでもありませーん。気にしないで」
クーガー「それでは、う・い・さん」スタスタ…
憂「あ!」
唯「ばいばーい! また明日ね~!」
憂「やっぱりわざとなのかなぁ」
唯「え、なにが?」
憂「ふふ、なんでもないよ。お姉ちゃん!」
唯「えー! なんかズルい~!」
唯「えー、もう帰っちゃうの!」
クーガー「あまり遅くまでいてはうりさんに迷惑がかかるだろ?」
憂「別にそんなことないのに……」
クーガー「いーえ、それに明日は忙しくなりそうですしね」
唯・憂「?」
クーガー「なんでもありませーん。気にしないで」
クーガー「それでは、う・い・さん」スタスタ…
憂「あ!」
唯「ばいばーい! また明日ね~!」
憂「やっぱりわざとなのかなぁ」
唯「え、なにが?」
憂「ふふ、なんでもないよ。お姉ちゃん!」
唯「えー! なんかズルい~!」
田井中家
『今日午後7時に○○市○×町~~公園内に……』
律母「やーねー、また通り魔」
律(ここ……今日私と澪が襲われたところの近くじゃんか!)
律母「律、あんたも気をつけなさいよー? 女の子なんだし」
聡「゛一応゛女の子なんだし」
律「さーとーしぃー……」
律母「こら!」
律(通り魔がクーガーが言ってたアルターってやつだとしたら、一体どうしろってんだよ)
律(……そういやあいつの足に着いてたあれ、あれもアルターだよな)
律(明日こそ……色々教えてもらうからな! ストレイト・クーガー!)
『今日午後7時に○○市○×町~~公園内に……』
律母「やーねー、また通り魔」
律(ここ……今日私と澪が襲われたところの近くじゃんか!)
律母「律、あんたも気をつけなさいよー? 女の子なんだし」
聡「゛一応゛女の子なんだし」
律「さーとーしぃー……」
律母「こら!」
律(通り魔がクーガーが言ってたアルターってやつだとしたら、一体どうしろってんだよ)
律(……そういやあいつの足に着いてたあれ、あれもアルターだよな)
律(明日こそ……色々教えてもらうからな! ストレイト・クーガー!)
次の日
さわ子「案外はやく見つけられたみたいね」
クーガー「ええ、本体の姿はまだ確認してませんがねェ」
さわ子「早急に片がつくことを祈ってるわ」
さわ子「例のアルター使いを捕えた後は……わかっているわね?」
クーガー「本土に送る、でしょう?」
さわ子「……くれぐれも変な気を起こさないように」
クーガー「はいはい」
クーガー「あ、そうだ」ス
さわ子「は?」
クーガー「車を一台貸していただけませんかねー?」
さわ子「……つまり、私のを貸せと」
クーガー「や~! 話が早いッ!」
さわ子「案外はやく見つけられたみたいね」
クーガー「ええ、本体の姿はまだ確認してませんがねェ」
さわ子「早急に片がつくことを祈ってるわ」
さわ子「例のアルター使いを捕えた後は……わかっているわね?」
クーガー「本土に送る、でしょう?」
さわ子「……くれぐれも変な気を起こさないように」
クーガー「はいはい」
クーガー「あ、そうだ」ス
さわ子「は?」
クーガー「車を一台貸していただけませんかねー?」
さわ子「……つまり、私のを貸せと」
クーガー「や~! 話が早いッ!」
教室
「ねー、また通り魔が」「怖いねー」
律「みんな平然として、次に自分が襲われるかもしれないってのに……」
紬「りっちゃん?」
律「あ、いや別に……」
唯「今日はクーガーくんが言ってた私たちに足りないものを見つける為に部活頑張ろうね!」
澪「唯、ずいぶん張り切ってるな」
唯「とーぜん!」
律「足りないものかぁ……」
クーガー「今日は朝からなんの話~?」
律・澪「!」
紬「クーガーくん、おはよう」
唯「今日は遅かったねー」
クーガー「俺が遅い……!? 俺がスロウリィ!?」
「ねー、また通り魔が」「怖いねー」
律「みんな平然として、次に自分が襲われるかもしれないってのに……」
紬「りっちゃん?」
律「あ、いや別に……」
唯「今日はクーガーくんが言ってた私たちに足りないものを見つける為に部活頑張ろうね!」
澪「唯、ずいぶん張り切ってるな」
唯「とーぜん!」
律「足りないものかぁ……」
クーガー「今日は朝からなんの話~?」
律・澪「!」
紬「クーガーくん、おはよう」
唯「今日は遅かったねー」
クーガー「俺が遅い……!? 俺がスロウリィ!?」
紬「あら、クーガーくんなに読んでるの?」
クーガー「この本のことか? グリム童話ー」
律「ガキかよっ」
クーガー「何を言う。本は文化だ、童話は文化だ! それに初心に返って自分を見つめ直せる」
クーガー「これも文化なりー神秘ィー……あァ~」
唯「私も絵本好きだよ! たまに読み直したくなる!」
澪「お前なぁ……」
クーガー「いや、それでいい! ゆり、お前はわかっているぞーッ!!」
唯「そうかなぁ、えへへ」
律「……クーガー、それと澪。話があるんだ、ちょっと着いてきてくれないか」
澪「律?」
クーガー「ほう! 愛の告白とな!」
唯「愛~!?」
紬「告白~!?」
律「断じてちがぁーう!! いいから来て!」グイッ
唯「すごいよー! なんかドキドキするね!」
紬「禁断の三角関係~……あァー……」ウットリ
クーガー「この本のことか? グリム童話ー」
律「ガキかよっ」
クーガー「何を言う。本は文化だ、童話は文化だ! それに初心に返って自分を見つめ直せる」
クーガー「これも文化なりー神秘ィー……あァ~」
唯「私も絵本好きだよ! たまに読み直したくなる!」
澪「お前なぁ……」
クーガー「いや、それでいい! ゆり、お前はわかっているぞーッ!!」
唯「そうかなぁ、えへへ」
律「……クーガー、それと澪。話があるんだ、ちょっと着いてきてくれないか」
澪「律?」
クーガー「ほう! 愛の告白とな!」
唯「愛~!?」
紬「告白~!?」
律「断じてちがぁーう!! いいから来て!」グイッ
唯「すごいよー! なんかドキドキするね!」
紬「禁断の三角関係~……あァー……」ウットリ
・・・
澪「なにもこんな離れたことろまで来ることは……」
クーガー「きっとりくも緊張してるのさ。察してやりな」
律「おい!!」
律「いいか、話ってのはー……」
クーガー「俺が何者なのか、知りたいんだろう?」
律「!」
澪「アルター使い……」
律「澪!?」
澪「昨日自分なりに調べてみたんだ。気になったから」
クーガー「好奇心はいずれ身を滅ぼすぞ、みほ」
澪「……みおだよ」
律「そ、それで!? 詳しく話してよ!」
澪「ああ、アルター使いっていうのは――――」
澪「なにもこんな離れたことろまで来ることは……」
クーガー「きっとりくも緊張してるのさ。察してやりな」
律「おい!!」
律「いいか、話ってのはー……」
クーガー「俺が何者なのか、知りたいんだろう?」
律「!」
澪「アルター使い……」
律「澪!?」
澪「昨日自分なりに調べてみたんだ。気になったから」
クーガー「好奇心はいずれ身を滅ぼすぞ、みほ」
澪「……みおだよ」
律「そ、それで!? 詳しく話してよ!」
澪「ああ、アルター使いっていうのは――――」
律「……」
律「へー……」
澪「わかったか?」
律「さっぱり」
澪「……やっぱりな」
律「だ、だって!」
クーガー「よく分からないのがアルター使い。それでいいんじゃねェーかー?」
律「やだよ! 私は知りたい! あんたのことも!」
クーガー「断るッ!」
律「な、なんで!」
クーガー「りく。お前がもっと大きくなったら教えてやるさ。俺という男を、隅々まで」
律「なんか勘違いしてるだろお前……」
律「へー……」
澪「わかったか?」
律「さっぱり」
澪「……やっぱりな」
律「だ、だって!」
クーガー「よく分からないのがアルター使い。それでいいんじゃねェーかー?」
律「やだよ! 私は知りたい! あんたのことも!」
クーガー「断るッ!」
律「な、なんで!」
クーガー「りく。お前がもっと大きくなったら教えてやるさ。俺という男を、隅々まで」
律「なんか勘違いしてるだろお前……」
クーガー「さぁー、教室に戻ろう。ゆりとつみきが待ってる」
律「待てよ!」
澪「律」
澪「これって……やっぱり私たちが首をつっこんじゃいけないことだと思う」
律「澪!」
澪「それにクーガーくんだって困るだろ?」
クーガー「……いや、本当に優しい人たちばかりだ。ここは」
クーガー「みほ」
澪「みおだ」
クーガー「それとりく」
律「……んだよっ」
クーガー「戻ろう。な?」ニコニコ
律「……わかったよ」
律「待てよ!」
澪「律」
澪「これって……やっぱり私たちが首をつっこんじゃいけないことだと思う」
律「澪!」
澪「それにクーガーくんだって困るだろ?」
クーガー「……いや、本当に優しい人たちばかりだ。ここは」
クーガー「みほ」
澪「みおだ」
クーガー「それとりく」
律「……んだよっ」
クーガー「戻ろう。な?」ニコニコ
律「……わかったよ」
放課後
ジャジャジャジャーン ドコドン
梓「んー」
澪「わかった?」
紬「まだなにも……」
唯「よし、もっかいやろうよ!」
律「しゃーないなぁ……」
クーガー「お、やってるなァ~」
唯「クーガーくんっ」
梓「すっかりおなじみの顔みたいになってきましたね」
クーガー「んー、今日はお茶会なしで真面目なことで」
律「あんたに触発されたんだよ、みんなさ」
クーガー「そうかそうか~。はい、それじゃあ、俺はこれで~」スタスタ…
「え!?」
ジャジャジャジャーン ドコドン
梓「んー」
澪「わかった?」
紬「まだなにも……」
唯「よし、もっかいやろうよ!」
律「しゃーないなぁ……」
クーガー「お、やってるなァ~」
唯「クーガーくんっ」
梓「すっかりおなじみの顔みたいになってきましたね」
クーガー「んー、今日はお茶会なしで真面目なことで」
律「あんたに触発されたんだよ、みんなさ」
クーガー「そうかそうか~。はい、それじゃあ、俺はこれで~」スタスタ…
「え!?」
紬「もう行っちゃうの? お茶いれるけども……」
クーガー「俺にはやることがあるからな~。つむぎ」
梓「せっかくだからまた演奏聞いてアドバイスを……」
クーガー「アドバイスならもうしたさァ、あずさ」
澪「でもクーガーくん……」
クーガー「すっかり俺と話してもあがらなくなったな。みお」
律「おい、なにお別れみたいに……」
クーガー「いやぁ、お前らと過ごすこの3日間。楽しかった、文化的だった。りつ」
唯「お、おわかれなんてやだよおぉ……」
クーガー「妹ばかり働かすんじゃねェーぞ。ゆい」
唯「だから私はゆい……あ」
クーガー「ね、合ってるでしょ?」
クーガー「俺にはやることがあるからな~。つむぎ」
梓「せっかくだからまた演奏聞いてアドバイスを……」
クーガー「アドバイスならもうしたさァ、あずさ」
澪「でもクーガーくん……」
クーガー「すっかり俺と話してもあがらなくなったな。みお」
律「おい、なにお別れみたいに……」
クーガー「いやぁ、お前らと過ごすこの3日間。楽しかった、文化的だった。りつ」
唯「お、おわかれなんてやだよおぉ……」
クーガー「妹ばかり働かすんじゃねェーぞ。ゆい」
唯「だから私はゆい……あ」
クーガー「ね、合ってるでしょ?」
クーガー「お前らの問題点のヒント、特別出血大サービス! 教えてやるさ」
クーガー「お前らに足りないものは、それはー!」
クーガー「情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!」
クーガー「そしてなによりもォーーーーーーーー」
クーガー「答えは自分たちで見つけろッ!」ビシィッ
澪「えぇー……」
紬「じょ、情熱」
唯「勤勉さ……んー?」
クーガー「それじゃあ、行くとしますかァー! まーた会う日までェ~!」タタタタタ…シュッ
律「あいつ……」
梓「ていうか窓から飛び降りた……」
クーガー「お前らに足りないものは、それはー!」
クーガー「情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!」
クーガー「そしてなによりもォーーーーーーーー」
クーガー「答えは自分たちで見つけろッ!」ビシィッ
澪「えぇー……」
紬「じょ、情熱」
唯「勤勉さ……んー?」
クーガー「それじゃあ、行くとしますかァー! まーた会う日までェ~!」タタタタタ…シュッ
律「あいつ……」
梓「ていうか窓から飛び降りた……」
・・・
唯「結局まだよくわからないね」
梓「私もです」
澪「なに、ゆっくり見つけていけばいいさ。私たちはクーガーくんじゃない。私たちなんだから」
紬「そうね!」
律「さて、と。じゃ、また明日ー!」
唯「ばいば~い!」
梓「お疲れ様です」
紬「明日こそ見つけましょうね~!」
律「よし、行くか。澪」
澪「うん」
唯「結局まだよくわからないね」
梓「私もです」
澪「なに、ゆっくり見つけていけばいいさ。私たちはクーガーくんじゃない。私たちなんだから」
紬「そうね!」
律「さて、と。じゃ、また明日ー!」
唯「ばいば~い!」
梓「お疲れ様です」
紬「明日こそ見つけましょうね~!」
律「よし、行くか。澪」
澪「うん」
公園
澪「もうすっかり暗くなったな」
律「そうだね」
澪「本当によかったの? 律」
律「え?」
澪「クーガーくんに色々聞かないでさ」
律「……聞くなって言ったのは澪だろー?」
澪「あ、そっか。あははっ」
律「ったく……ん?」
スタスタスタ…
「ここなら、人目につかないわね」
「時間帯的にも」
律「お前……」
澪「もうすっかり暗くなったな」
律「そうだね」
澪「本当によかったの? 律」
律「え?」
澪「クーガーくんに色々聞かないでさ」
律「……聞くなって言ったのは澪だろー?」
澪「あ、そっか。あははっ」
律「ったく……ん?」
スタスタスタ…
「ここなら、人目につかないわね」
「時間帯的にも」
律「お前……」
澪「和?」
和「……」
律「どうしたんだよ、和――」
カァンッ、カァンッ、カァンッ
律「な、なんだ!?」
澪「和のまわりの地面が削れた……!」
和「物質の分解、再構築」
和「これがアルター。最後になると思うから教えてあげる」ピピピピピ…
澪「あれって……昨日私たちを襲ってきたやつ!」
律「和! お前!?」
和「律、あなたには私の犯行現場を見られてしまったから……ごめんなさい。消すわ」
律「は!? なに言ってるんだよ!! そんなの覚えがないぞっ」
和「だとしても私のアルターを見られたのだからもう遅いわ」
和「そして、澪。あなたも巻き込んでしまうなんて……。ごめんなさい」
澪「の、和ぁ……」ガクガク
和「……」
律「どうしたんだよ、和――」
カァンッ、カァンッ、カァンッ
律「な、なんだ!?」
澪「和のまわりの地面が削れた……!」
和「物質の分解、再構築」
和「これがアルター。最後になると思うから教えてあげる」ピピピピピ…
澪「あれって……昨日私たちを襲ってきたやつ!」
律「和! お前!?」
和「律、あなたには私の犯行現場を見られてしまったから……ごめんなさい。消すわ」
律「は!? なに言ってるんだよ!! そんなの覚えがないぞっ」
和「だとしても私のアルターを見られたのだからもう遅いわ」
和「そして、澪。あなたも巻き込んでしまうなんて……。ごめんなさい」
澪「の、和ぁ……」ガクガク
和「……」ヒュン、ヒュン、ヒュン
律「なんでこんなことすんだよ!? なんで和がアルター……」
和「それは……」
『そォーーーーれはァーーーー!!』
ブゥゥーーンッッ!
澪(車!? しかもすごい派手、ていうか悪趣味……まさか)
『大は小を兼ねるのか速さは質量に勝てないのかいやいやそんなことはない
速さを一点に集中させて突破すればどんな分厚い塊であろうと』
ブゥゥーーン…キキィーッッッ!
…ドカーン!
和「っ……!」
クーガー「砕け散るゥゥゥッハァーッハッハッハッ、ハー!! ドラマチッーク! エスセティーック! ファンタスティーック! ラーンディーング! っとォー!」ヒュー…スタッ
クーガー「ああ、いかんいかん。借りた車を……」
律・澪「クーガー(くん)!?」
クーガー「あいよ」
律「なんでこんなことすんだよ!? なんで和がアルター……」
和「それは……」
『そォーーーーれはァーーーー!!』
ブゥゥーーンッッ!
澪(車!? しかもすごい派手、ていうか悪趣味……まさか)
『大は小を兼ねるのか速さは質量に勝てないのかいやいやそんなことはない
速さを一点に集中させて突破すればどんな分厚い塊であろうと』
ブゥゥーーン…キキィーッッッ!
…ドカーン!
和「っ……!」
クーガー「砕け散るゥゥゥッハァーッハッハッハッ、ハー!! ドラマチッーク! エスセティーック! ファンタスティーック! ラーンディーング! っとォー!」ヒュー…スタッ
クーガー「ああ、いかんいかん。借りた車を……」
律・澪「クーガー(くん)!?」
クーガー「あいよ」
和「……あなたは」
クーガー「真鍋和、でいいんだっけ? 名前」
クーガー「お前はロストグラウンドで誕生した新生児だった、が」
和「……そう、父と母によってロストグランド外に出されたのよ」
澪「そんな……」
律「だからアルターが使えた……?」
和「偶然にもね。おかげでこの能力に目覚めたときは混乱したわ……あなたも私と同じでしょう?」
クーガー「はて」
和「いまさら誤魔化しがきくと思っているの?」ヒュン、ヒュン
クーガー「少なくとも、俺はアルターを使って通り魔ごっこするような弱虫でも卑怯者でもない」
和「……いいわ、好きに言えば。でも私のこの力の前で!」ピピピピピ
和「まだそんなことが言っていられるかしらね……!!」ビー! ビー!
クーガー「!」
律「またビーム!! よ、避けろ!」
クーガー「真鍋和、でいいんだっけ? 名前」
クーガー「お前はロストグラウンドで誕生した新生児だった、が」
和「……そう、父と母によってロストグランド外に出されたのよ」
澪「そんな……」
律「だからアルターが使えた……?」
和「偶然にもね。おかげでこの能力に目覚めたときは混乱したわ……あなたも私と同じでしょう?」
クーガー「はて」
和「いまさら誤魔化しがきくと思っているの?」ヒュン、ヒュン
クーガー「少なくとも、俺はアルターを使って通り魔ごっこするような弱虫でも卑怯者でもない」
和「……いいわ、好きに言えば。でも私のこの力の前で!」ピピピピピ
和「まだそんなことが言っていられるかしらね……!!」ビー! ビー!
クーガー「!」
律「またビーム!! よ、避けろ!」
ドオォーン! シュ~…
澪「クーガーくぅんっ!!?」律「ああ……」
和「ふん、大したことない……」
クーガー「ヒュ~♪ こっちこっち」
律・澪「え!?」
和「!? い、いつのまにっ」
クーガー「愚問だなァ、俺は誰よりも速く走る男だぜー?」
和「っ……やれ!」ヒュン、ヒュン、ビー!
クーガー「ラディカルグッ(以下略
ビュウウウウゥゥゥゥンッッッ…
和「速い!?」
クーガー「遅い!」ドカンッ
和「うっぐ……!? うう……」
和「……ストレイト・クーガーァッ!」キッ
クーガー「刻んだな? 俺の名をッ」ニヤリ
澪「クーガーくぅんっ!!?」律「ああ……」
和「ふん、大したことない……」
クーガー「ヒュ~♪ こっちこっち」
律・澪「え!?」
和「!? い、いつのまにっ」
クーガー「愚問だなァ、俺は誰よりも速く走る男だぜー?」
和「っ……やれ!」ヒュン、ヒュン、ビー!
クーガー「ラディカルグッ(以下略
ビュウウウウゥゥゥゥンッッッ…
和「速い!?」
クーガー「遅い!」ドカンッ
和「うっぐ……!? うう……」
和「……ストレイト・クーガーァッ!」キッ
クーガー「刻んだな? 俺の名をッ」ニヤリ
濡れた
兄貴マジ兄貴
兄貴マジ兄貴
ドオオォォン…
ヒュン、ビー!ビー!
律「ななな、なにが起きて……」
澪「わ、わからない」
澪「けど、これがアルター能力者同士の……戦い」
クーガー「俺の能力の名はラディカルグッドスピィィード! なんでも速く走らせま~すッ」ビュウウウウウゥゥゥッ
和「くっ、当たらない! 9つのビットがあるのに補足できない!?」
クーガー「あったりめェよォー!」
クーガー「お前の!」ガンッ
和「!」
クーガー「アルター名は!」ビュッン…
和「はぁ、はぁ……!」
クーガー「なんだ!」シュタッ
和「そんなもの……ないわよっ」
クーガー「名前なんて意味がないと言うか? 違うな!」
ヒュン、ビー!ビー!
律「ななな、なにが起きて……」
澪「わ、わからない」
澪「けど、これがアルター能力者同士の……戦い」
クーガー「俺の能力の名はラディカルグッドスピィィード! なんでも速く走らせま~すッ」ビュウウウウウゥゥゥッ
和「くっ、当たらない! 9つのビットがあるのに補足できない!?」
クーガー「あったりめェよォー!」
クーガー「お前の!」ガンッ
和「!」
クーガー「アルター名は!」ビュッン…
和「はぁ、はぁ……!」
クーガー「なんだ!」シュタッ
和「そんなもの……ないわよっ」
クーガー「名前なんて意味がないと言うか? 違うな!」
クーガー「お前はなーんにもわかっちゃいないのさ!」
和「勝手な事を、分かった風な事言わないで!」
澪「和……」
クーガー「お前のその目、見覚えが、あるぞッ!」ドンッ
クーガー「諦めた目だ、なにかから逃げている目!」
律「あきらめ?」
クーガー「そう!」ガンッ、ガンッ、ガンッ!
和「っ……こんな能力、持ちたくもなかった傷つける力を持ってしまった私」
和「だれも理解してくれないっっ」ヒュン、ヒュン、ヒュン
和「だから傷つける! 勝手だと思う? そうよ勝手よ!」ビー!ビー!ビー!
クーガー「衝撃の、ファーストブリットォーー!!」ドオオオオォォン
和「こんな力、アルターなんていらない……っ!」
クーガー「ほう、よぉーくわかったァー! 真鍋和ァー!」シュタタタタタッッッ
和「勝手な事を、分かった風な事言わないで!」
澪「和……」
クーガー「お前のその目、見覚えが、あるぞッ!」ドンッ
クーガー「諦めた目だ、なにかから逃げている目!」
律「あきらめ?」
クーガー「そう!」ガンッ、ガンッ、ガンッ!
和「っ……こんな能力、持ちたくもなかった傷つける力を持ってしまった私」
和「だれも理解してくれないっっ」ヒュン、ヒュン、ヒュン
和「だから傷つける! 勝手だと思う? そうよ勝手よ!」ビー!ビー!ビー!
クーガー「衝撃の、ファーストブリットォーー!!」ドオオオオォォン
和「こんな力、アルターなんていらない……っ!」
クーガー「ほう、よぉーくわかったァー! 真鍋和ァー!」シュタタタタタッッッ
律「和っ、どうして私たちに相談してくれなかったんだ!」
澪「そうだ……和!」
和「うるさい!」
ヒュン、ヒュン、ヒュン ピピピピピピ…
和「分かってくれるはず……ないじゃない……っ!」
ビー!
クーガー「諦めてんじゃねェ~~!」
和「わああああぁぁぁ!!」ビー!!
クーガー「上等!」
クーガー「壊滅のセカンドブリットォォーーー!!」
和「あ――」
ドカーン
澪「そうだ……和!」
和「うるさい!」
ヒュン、ヒュン、ヒュン ピピピピピピ…
和「分かってくれるはず……ないじゃない……っ!」
ビー!
クーガー「諦めてんじゃねェ~~!」
和「わああああぁぁぁ!!」ビー!!
クーガー「上等!」
クーガー「壊滅のセカンドブリットォォーーー!!」
和「あ――」
ドカーン
・・・
和「……」
律「こ、殺しちゃったの……?」
クーガー「いーや、気絶しているだけだ。最後の一撃も外させてもらった」
澪「よかった……」
和「……うぅ」
律・澪「和!」
和「私……っぐぅ……」
クーガー「あれだけ無茶したんだ。これからはお前にアルターが発現することはねェさ」
和「え……」
和「能力がなくなった……」
澪「和!」
和「澪……律……」
澪「っ!」パァンッ
律「み、澪!?」
和「……」
律「こ、殺しちゃったの……?」
クーガー「いーや、気絶しているだけだ。最後の一撃も外させてもらった」
澪「よかった……」
和「……うぅ」
律・澪「和!」
和「私……っぐぅ……」
クーガー「あれだけ無茶したんだ。これからはお前にアルターが発現することはねェさ」
和「え……」
和「能力がなくなった……」
澪「和!」
和「澪……律……」
澪「っ!」パァンッ
律「み、澪!?」
和「……」
澪「なに自分一人で抱え込んだいるんだ! 和は私たちの友達なんだぞ!?」
律「……そうだよ、和。澪の言うとおりだよ」
律「だから、今度から私たちの間で秘密はなしだ! いいな!」
和「あ……ああ……」
和「……ええ、約束する」
律「よし!」
クーガー(俺が俺の道を進むように、お前たちにもお前たちの道があるはずだ。さぁ、お前たちはどの道を選ぶのか……楽しみにしているさ。ハハハハッ)シュッ…
澪「それにしてもクーガーくんよく……あれ?」
律「どうした? 澪」
澪「クーガーくんがいないんだ」
律「あ、あいつ……また勝手に……」
和「ストレイト・クーガー……」
澪「なに自分一人で抱え込んだいるんだ! 和は私たちの友達なんだぞ!?」
律「……そうだよ、和。澪の言うとおりだよ」
律「だから、今度から私たちの間で秘密はなしだ! いいな!」
和「あ……ああ……」
和「……ええ、約束する」
律「よし!」
クーガー(俺が俺の道を進むように、お前たちにもお前たちの道があるはずだ。さぁ、お前たちはどの道を選ぶのか……楽しみにしているさ。ハハハハッ)シュッ…
澪「それにしてもクーガーくんよく……あれ?」
律「どうした? 澪」
澪「クーガーくんがいないんだ」
律「あ、あいつ……また勝手に……」
和「ストレイト・クーガー……」
・・・
パアァンッ
さわ子「誰がアルターを使えなくさせろっていったの!? あなた、どういうつもりっ!」
クーガー「さわ子先生。私はこう考えているんです。人間は自由だと」
さわ子「なっ……」
クーガー「私は私が思った通りに動いたまでです」ニコニコ
さわ子「あなたって人は……ありがとう」
クーガー「ん? いえいえ~」
さわ子「後のことは私が処理するわ。これで和ちゃんも本土へ連れて行かれることはなくなったことだし」
クーガー「それじゃあ、私はこれをもってホーリーへ帰らせてもらいますよ」
さわ子「ええ」
クーガー「そうだ、ワガママのほう、お願いしますね」
さわ子「わかってる」
クーガー「車の件は諦めてくださーい」
さわ子「それは了解しかねるっ!!」
パアァンッ
さわ子「誰がアルターを使えなくさせろっていったの!? あなた、どういうつもりっ!」
クーガー「さわ子先生。私はこう考えているんです。人間は自由だと」
さわ子「なっ……」
クーガー「私は私が思った通りに動いたまでです」ニコニコ
さわ子「あなたって人は……ありがとう」
クーガー「ん? いえいえ~」
さわ子「後のことは私が処理するわ。これで和ちゃんも本土へ連れて行かれることはなくなったことだし」
クーガー「それじゃあ、私はこれをもってホーリーへ帰らせてもらいますよ」
さわ子「ええ」
クーガー「そうだ、ワガママのほう、お願いしますね」
さわ子「わかってる」
クーガー「車の件は諦めてくださーい」
さわ子「それは了解しかねるっ!!」
次の日
さわ子「それではHR終了。今日も一日頑張りましょうねー」
「はーい」
ガチャリ、スタスタ…
さわ子「しっかり聞きいれたわよ。あなたのワガママ」
さわ子「まぁ、最初からこうするつもりではいたのだけれど」
――――……
クーガー「私がこの学校を去る際、あなたの能力で生徒たちから私がいたという記憶を消してほしいのです」
さわ子「あなたっ、私のアルターをなぜ……まぁ、いいわ」
さわ子「でもなぜ?」
クーガー「さァ……俺の速さは知覚できない、ということですかね」
さわ子「は?」
……――――
さわ子「にしても私の車……まだローンが残ってたのに……」
さわ子「ま、生徒一人の無事と引き換えになるのなら安いもんよね。ふふっ」
さわ子「それではHR終了。今日も一日頑張りましょうねー」
「はーい」
ガチャリ、スタスタ…
さわ子「しっかり聞きいれたわよ。あなたのワガママ」
さわ子「まぁ、最初からこうするつもりではいたのだけれど」
――――……
クーガー「私がこの学校を去る際、あなたの能力で生徒たちから私がいたという記憶を消してほしいのです」
さわ子「あなたっ、私のアルターをなぜ……まぁ、いいわ」
さわ子「でもなぜ?」
クーガー「さァ……俺の速さは知覚できない、ということですかね」
さわ子「は?」
……――――
さわ子「にしても私の車……まだローンが残ってたのに……」
さわ子「ま、生徒一人の無事と引き換えになるのなら安いもんよね。ふふっ」
放課後
ジャジャジャーン ダカダン
唯「まだなんか違う」
澪「んー」
梓「真面目に練習するのはいいですけど、なんでこんなことしてるんでしたっけ?」
紬「えっと……」
律「私たちに足りないもの……」
律「情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ……」
梓「律先輩?」
律「……そうか! みんなわかったぞ!」ス
カンカンカンカンッ!
律「私たちに足りないもの、それはぁーー!」
律「速さだっ!!」ダカダカダカダカダカダカダァーン!
澪「あー、それはどうだろう……」
律「えぇっ!?」
ジャジャジャーン ダカダン
唯「まだなんか違う」
澪「んー」
梓「真面目に練習するのはいいですけど、なんでこんなことしてるんでしたっけ?」
紬「えっと……」
律「私たちに足りないもの……」
律「情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ……」
梓「律先輩?」
律「……そうか! みんなわかったぞ!」ス
カンカンカンカンッ!
律「私たちに足りないもの、それはぁーー!」
律「速さだっ!!」ダカダカダカダカダカダカダァーン!
澪「あー、それはどうだろう……」
律「えぇっ!?」
・・・
ヒュー…
クーガー「ん~、なんて清々しい気分~」
クーガー「俺はまた一つ、文化の素晴らしさに気づくことができたらしいな、カズヤ。そして」
クーガー「この世の理はすなわち速さだ物事を速く成し遂げればその分時間が有効に使える
気になっていた漫画の続きが読める見たいと思っていた映画にも行けるお気に入りの服の綻びを直すことだってできる
自分が嫌だと思うことを極力省き大好きなことに時間をかける悩んでいる時間は無駄以外の何者でもない
即決即納即刻即急即座即時即答それが残りの時間を有意義にすごすための実務的有効手段であり効率よく生きるための最適なる方法そう速さは力なのだ!」
クーガー「さて、風力・温度・湿度、一気に確認! ならばやってやりますか」
クーガー「みーのりすわぁん。待っていてくださいね~」
クーガー「今、あなたの俺がそっちにむっかいまァーーすッ!」キュイイィィィィンッ…
ビュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッッッ!!
完!
ヒュー…
クーガー「ん~、なんて清々しい気分~」
クーガー「俺はまた一つ、文化の素晴らしさに気づくことができたらしいな、カズヤ。そして」
クーガー「この世の理はすなわち速さだ物事を速く成し遂げればその分時間が有効に使える
気になっていた漫画の続きが読める見たいと思っていた映画にも行けるお気に入りの服の綻びを直すことだってできる
自分が嫌だと思うことを極力省き大好きなことに時間をかける悩んでいる時間は無駄以外の何者でもない
即決即納即刻即急即座即時即答それが残りの時間を有意義にすごすための実務的有効手段であり効率よく生きるための最適なる方法そう速さは力なのだ!」
クーガー「さて、風力・温度・湿度、一気に確認! ならばやってやりますか」
クーガー「みーのりすわぁん。待っていてくださいね~」
クーガー「今、あなたの俺がそっちにむっかいまァーーすッ!」キュイイィィィィンッ…
ビュウウウウウウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥンッッッッッ!!
完!
読んでくれた方、支援してくれた方ありがとうございました
クーガー以外のスクライドキャラが出ることを期待していた人がいたらごめんね
兄貴は書いててとても楽しかった・・・それじゃあの
- 関連記事
スポンサーサイト
憂「そうだねー。とってもあたたかい」
唯「こういう日はうちでず~っと昼寝してたいよ」
憂「ふふっ、そういうわけにもいかないでしょ? ほら、学校行かなきゃ……」
ドドドドドドドドド
憂「ん?」
唯「どうし……」
ビュウウウゥゥゥゥンッッッ
憂「きゃっ!?」
キキーッッ
クーガー「やぁー、そこのお二人。桜ヶ丘女子高等学校はこの先にあるのかお尋ねしたーい」
唯・憂「え……えぇ?」