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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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太一「桐山のことが好きだ」


1: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 21:53:14 ID:2JuR4IRt0

注意書き

・このスレはココロコネクトのSSです
>>1はココロコのアニメとゲームを見たりやったりで、原作未読です
・太一×唯です。時間軸はヒトランダム前あたりです
・現象なんてしりません

以上の条件でも平気だという人は気楽に読んでいってください


2: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 21:59:18 ID:2JuR4IRt0

-放課後[部室]-

稲葉「えーと、ここはこうなってるからこうで…」

伊織「うぅ…、悲しすぎるよこんなの…」

青木「ねぇねぇ、昨日は家で何してたの、唯!」

唯「う、うるさいわよ、青木…」

太一(皆がそれぞれのことをしている、

   何ら変わりのないいつもの部活風景なんだが…。

   桐山が少しそわそわしている気がするが、気のせいか…?)


4: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 22:11:58 ID:2JuR4IRt0

唯「…ね、ねぇ太一、ちょっと質問なんだけど」

太一「ん、どうした、桐山?」

唯「えっと…、今週の土曜日、暇?」

太一「暇だが…、何の用なんだ?」

唯「あー…。買い物に付き合ってほしいんだけど…。いいかな?」


7: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 22:21:35 ID:2JuR4IRt0

青木「え!? 唯が太一とデートすんの!? なんで!?」

唯「うるさい青木、ちょっと黙ってて。

あと、デ、デートとかそんなのじゃないから! …で、ど、どうかな?」

太一「あぁ、問題ないぞ」

唯「ホント!? ありがとう!」


9: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 22:33:24 ID:2JuR4IRt0

一回にもっと投下していいのかな



唯「ホント!? ありがとう!」

太一「それで、どこに行くんだ?」

唯「あ、えっと、隣町に最近出来たデパートに行きたいかなー…?」

太一「…なんで疑問形なんだ?」

唯「え…!? え、あ、いや、行きたいのよ!」

太一「うお…。わ、わかった」


11: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 22:41:51 ID:2JuR4IRt0

青木「…もういいよね! 喋ってもいいよね! 質問とかいいよね!?」

稲葉「あぁ、黙ってはいたが、私も興味があるなぁ…?」

伊織「うんうん、私もー! これは部長として質問せざるにはいられませんなぁ!」

唯「え、ちょ、み、皆落ち着いて!」

太一「そ、そうだぞ! い、いきなりいっぱい言われても対応できないぞ!」

稲葉「ほほぅ…? 拒絶しないってことは、唯。質問してもいいんだな…?」

唯「あ、いや、よくない!」

稲葉「おっと。じゃあ、なんで断るんだ? 唯」

伊織「そうだそうだー! もっといっちゃえいなばん!」

唯「あぁ、もう、伊織まで…! えぇぃ、もう質問していいわよ!」


12: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 22:48:25 ID:2JuR4IRt0

青木「はいはい! なんで太一なの!? 買い物なら俺でもいーじゃん!」

太一「ん、それは俺も気になるな。 なんでだ? 桐山」

唯「青木は絶対にいや!」

青木「えぇ! ひどいよ、唯ー!」

唯「ひどくない! あと、荷物が重たくなりそうだったから男手が必要だったの!」

稲葉「ほぅ…。要するに、太一を『パシリ』にするわけか」

唯「!! い、いや、違うのよ、太一。私は別にそういうつもりで言ったわけじゃ…」

稲葉「ならどういうつもりなんだ?」

唯「い、いや、それは…。えーっと…」

太一(俺としてはパシリでも問題ないのだが…)


13: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 22:58:23 ID:2JuR4IRt0

稲葉「というか、パシリなら青木でもいいんじゃないか?」

唯「だから、青木は絶対にいや!!!」

青木「おわっ、すごい強調された! … ねぇ、泣いていい? 泣いてもいい!?」

伊織「もー、唯はもっと青木を大事にしないと駄目だよー?」

唯「無理」

青木「即答!? っていうか伊織ちゃんも何気に疑問形だし! うわぁぁぁん!」


14: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 23:07:39 ID:2JuR4IRt0

稲葉「っと、馬鹿はほっといて…。

   話を戻すぞ。…と言っても私が逸らしたようなものなんだが」

伊織「コホン…。唯はどういうつもりで太一と買い物に行くのかなー?」

唯「わ、私はただ純粋に手伝ってもらおうと思って…!」

稲葉「純粋にパシるのか」

唯「うぅ…」

太一「ま、まぁ稲葉、その辺でいいじゃないか」

稲葉「ん、まぁいいだろう」


16: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 23:17:11 ID:2JuR4IRt0

青木「うあぁぁぁん…」

稲葉「いつまでやってんだか…」

伊織「っと。そろそろ読書再開しよー!」

太一「な、なんだかすまないな青木」

唯「…ふんっ!」


17: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 23:27:08 ID:2JuR4IRt0

-土曜日[駅前]-

太一「お、きたか」

唯「待たせちゃってごめんね」

太一「いや、大丈夫だ」

唯「そっか、ありがと! じゃ、行こう」

太一「あぁ」

--------------------
伊織(作戦開始であります!)

青木(くそー、太一のやつ変わりやがれぇ!)

稲葉(もう少し静かにしろ、お前ら)

伊織(ごめーん。でもすごく面白そうなんだもん!)

青木(伊織ちゃん、全然面白くないよ! 羨ま…いや、けしからん!)
--------------------


18: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 23:39:01 ID:2JuR4IRt0

-午前[デパート前]-


太一「ところで、何を買うんだ?」

唯「えーと、服とか、アクセサリーとか…。あ、あとボールペンね!」

太一「(女子らしいというかなんというか…) インクが切れたのか?」

唯「いや、もっと色がほしいな、って思って」

太一「そうか…」

--------------------
青木(なんて言ってるかわかる…?)

稲葉(買うものを話してるようだが)

伊織(今頃ですなー…)

稲葉(だが、聞いてる限りじゃ、どうも重たいものを持つようには思えないな)

青木(え!? じゃ、なに!? 唯はデートするために誘ったわけ!? 羨ま)

女子二人((うるさい))

青木(はい…)
--------------------


19: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 23:48:35 ID:2JuR4IRt0

太一「何から買うんだ?」

唯「服から買うとかさばっちゃうから…。ボールペンからかな」

太一「わかった。じゃ、行くか」

唯「うん!」

太一(ん、なんか、可愛い…)


20: 名も無き被検体774号+ 2013/01/04 23:59:20 ID:2JuR4IRt0

-午前[デパート・筆記用具売り場]-

太一「着いたな」

唯「うん…、って、このペンすごく可愛い! こっちも!」

太一「あ、ああ…(荷物持ちだけだと思っていたが…。このテンションは凄いな…)」

唯「…? どうしたの、太一…?」

太一「ん、あ、いや、なんでもないぞ。それより欲しい色って何色なんだ?」

唯「えーっと…。黄緑かな。あと、オレンジ!」

太一「ん、それならこれなんかどうだ? いいんじゃないか?」

唯「!! すっごい可愛い! 太一って目がいいわね!」

太一「あ、あぁ、ありがと…」


21: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 00:00:08 ID:2JuR4IRt0

っと。酉つけとく。


22: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 00:10:15 ID:R68spw+10

--------------------
青木(すっごい楽しそうだよ!? 太一なんて照れちゃってるよ!?)

女子二人((うるさい))

青木()

稲葉(にしても、やっぱりデートだよな、アレは)

伊織(あ、やっぱりいなばんもそう思うかぁー)

稲葉(そう思うも何も、デートにしか見えないからな)

伊織(だよねぇー)

青木(…邪魔したい、でも絶対に唯が怒る。どうすればいいんだ、俺…)
--------------------


23: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 00:24:21 ID:R68spw+10

唯「ふーんふーん♪」

太一「よし、買えたな。じゃ、次はアクセサリー買いに行くのか?」

唯「うん♪」

太一「じゃ、行くか…。っと、時間も丁度良さそうだし、服は食後でいいか?」

唯「そうね、ならそうしましょ! …早く、行こ!」


太一(可愛い…)


29: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 01:15:19 ID:R68spw+10

-午前[デパート・アクセサリーショップ]-

太一「流石、いっぱいあるなー…」

唯「そう? デパートだし、少ない方だと思うけど…」

太一「そうなのか? でも、オープンして早いんだし、新しいのが多いと思うぞ」

唯「そうだといいわねー…、って、早速よさげなの発見!」

太一「お。どんなのだ?」

唯「これよ! この目がたまんない!」

太一「ん、確かに可愛いな」

唯「でしょ! でしょ!」


30: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 01:26:55 ID:R68spw+10

太一「それで、買ったら何につけるんだ?」

唯「うーん…。バッグとか、筆箱とか…?」

太一「ん…。こんなこと言うのはどうかと思うが…。
   
   女子ってさ、もっと少なくしていいんじゃないのか? アクセサリーとかさ」

唯「よくない! …もう、太一は女子の気持ちを全然理解してないんだから…」

太一「す、すまん…」

太一(俺にはそうとしか思えないんだけど…。莉奈にしてもそうだし…)


32: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 01:38:03 ID:R68spw+10

唯「まぁ、いいわ。んー…、可愛いの可愛いの…」

唯「!! こ、これは…!」

太一「…どうした、桐山?」

唯「『くまちゃんのもり』のレアものキーホルダーじゃない! きゃー!」

太一「き、桐山…。もうすこし静かに…」

唯「あ、ごめん…」


33: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 01:47:51 ID:R68spw+10

唯「…」

太一「…。それ、俺が金払うよ。あと、これと、それも」

唯「…え? い、いいの?」

太一「あぁ。なんていったって、男に二言はないからな」

唯「ありがと、太一!」

太一「あぁ」

太一(笑顔が似合うな…)


34: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 01:58:39 ID:R68spw+10

太一「ほら、買ったぞ」

唯「あの、その…。ホントにありがとね、太一」

太一「ん、せっかく一緒にきたんだからな。少しくらい奢ってやらないと」

唯「別に、私が手伝ってもらおう、って誘ったんだから大丈夫なのに…」

太一「いや、アクセサリーとかって割とお金かかるだろ? だから、な」

太一(実際結構小銭が消えたからな…。俺の財布)

唯「…優しすぎるわよ、惚れちゃうくらいに。あの時も…」

太一「ん? なんか言ったか?」

唯「な、なんでもない」


35: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 02:07:37 ID:R68spw+10

---------------------
伊織(おぉー…。見事に顔が赤くなっておりますなぁー…)

青木(何があった! 何があったんだ、唯ー!)

稲葉(さっきからそればっかだな…。さすがアホ木)

稲葉(つーかもう諦めろよ)

青木(嫌だ! というか無理! 諦められるもんかー!)

伊織(青春だねぇ~…)

稲葉(おーい、おっさん化してるぞー、伊織ー)
--------------------


36: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 02:17:00 ID:R68spw+10

唯「それにしても、太一ってやたらセンスがいいわね…」

太一「そうか? 俺はそうは思わないが…。
   
   そうなんだとすれば、莉奈に買うからかもしれないな」

唯「あー…。そういえばシスコンだったわね…」

太一「な…。お、俺はシスコンじゃないぞ!」

唯「どうだか」

太一「っく…。そ、それよりランチ、どうするんだ?」


37: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 02:22:56 ID:R68spw+10

唯「(逃げたか)んー…。とりあえずこのデパートにある喫茶店探そう」

太一「そうだな。確か地下1階に集まってたと思うが…」

唯「可愛いところ、あるかしら?」

太一「えーっと…。可愛いところはないんじゃないか…?」

唯「そう? 残念…」

太一(桐山が求めるようなところがデパートにあるとは思えないな…)


40: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 10:42:30 ID:R68spw+10

-昼[デパート・地下1階]-

唯「かっわいいー!」

太一(まさかこんな店があるなんて…)

唯「ここでいい?」

太一「あぁ。いいぞ」

唯「やった!」


41: 名も無き被検体774号+ 2013/01/05 10:53:06 ID:R68spw+10

-昼[デパート・喫茶店]-

女店員「いらっしゃいませ。2名様ですか?」

太一「はい」

女店員「かしこまりました。では席に案内いたします」

--------------------
伊織「いなばん、入る?」

稲葉「いや、いい。青木に一人で行かせとけ」

青木「えぇ、俺だけ!? なんで!?」

稲葉「お前と一緒に入るのがいやなのと、この店は好かん」

青木「orz」

稲葉「とにかく、伊織、あっちの店にいくぞ」

伊織「りょーかい!」
--------------------


42: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 11:06:48 ID:R68spw+10

女店員「…つかぬことをお聞きいたしますが、お二人はカップルでございましょうか?」

唯「カップル…、え、えぇ!?」

太一「い、いや、別に俺たちはカップルではないですが…。どうしてですか?」

女店員「当店では、カップルでいらっしゃった方に特別サービスをしているのです」

太一「なるほど」

女店員「失礼いたしました。…ご注文が決まりましたら、お呼びください」


43: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 11:14:28 ID:R68spw+10

唯「…(カップルじゃないって、はっきり言われちゃった…)」

太一「(どんなサービスだったんだろうか…)ん、桐山、どうかしたか?」

唯「え!? あ、大丈夫、なんでもないのよ、なんでも」

太一「そうか。ならいいんだが…」

唯「さ、さて、どんなメニューがあるのかなー?」

太一「そうだな、俺もメニューを…」


44: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 11:24:47 ID:R68spw+10

    ~☆メニュー☆~

+わんわんオムライスセット 900円

+にゃんにゃんサラダセット 650円

+ぽんぽこグラタンセット  700円

+こんこんトーストセット  600円

+ぴょんぴょんアイス    200円

……………………
……………
……


45: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 11:39:30 ID:R68spw+10

太一(な、なんだこれは!?)

唯「えーっと…。どうする?」

太一「あ、あぁ…。とりあえず、俺はその…、こんこんトーストセットで…」

唯「じゃ、じゃぁ、私はにゃんにゃんサラダセットで…」

太一(そうだよな、こういう雰囲気の店なんだから、こういうのは予想できたよな…)


46: 名も無き被検体774号+ 2013/01/05 11:46:19 ID:R68spw+10

女店員「お待たせしました。
    
    こちらがこんこ(ry でこちらがにゃんにゃ(ry になります。ごゆっくりどうぞ」

唯「!! この、お皿可愛い!」

太一「ん、俺のはきつね型で、桐山のがねこ型の皿か」

太一(これだけでこんこ(ry とか、にゃんに(ry とかつくのか…)

唯「このお皿持ち帰っちゃいたい!」

太一「そういえばレジの場所に売ってたぞ、皿」

唯「ホントに!? 気付かなかった!」

太一「あぁ。ただし結構高いぞ」

唯「え…」


47: 名も無き被検体774号+ 2013/01/05 11:57:15 ID:R68spw+10

唯「どのくらい…?」

太一「5000円はあったな」

唯「ぅぁ…」

太一「仕方ないさ」

唯「そうだけど…。あーぁ…」

太一「…」


48: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 12:07:01 ID:R68spw+10

唯「美味しかった!」

太一「お、食べ終わったか」

唯「うん。じゃ、いこ?」

太一「あぁ」

太一「あ、俺が支払うぞ」

唯「え? そ、そんな、悪いよ…。さっきも払ってくれたのに…」

太一「いや、いいって。皿は買えないけども、これくらいは平気だから」

唯「見栄はっちゃって…」

太一「見栄なんてはってないぞ!」

唯「はいはい…。…その、ありがと」


49: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 12:18:30 ID:R68spw+10

--------------------
青木(羨ましいぞ! 羨ましすぎるぞ太一ー!)

女店員「こちらわんわ(ry になります」

青木「あ、はい」

女店員「ごゆっくりどうぞ」
--------------------


54: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 13:35:32 ID:R68spw+10

太一「服、買いに行くか」

唯「うん」

太一「…デパートだからあんまりいいのないんじゃないか?」

唯「…正直、私もそう思う。だけど、ついでだし、掘り出し物あるかもしれないじゃない!」

太一「そうか。そうだな」

唯「うん。…っと、服は2階ね」


56: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 13:54:10 ID:R68spw+10

-午後[デパート・服屋]-

唯「やっぱりいいのは少なそうねー…」

太一「だな。だが、時間も余ってるし、暇つぶしに隅から見ていかないか?」

唯「そのつもりよ」

太一「おっと。すまん」

唯「別に、謝んなくていいのに…」

太一「あ、いや、なんか癖で…」

唯「ふふっ、太一らしい」


57: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 14:20:10 ID:R68spw+10

--------------------
稲葉(タイミングが良かったな)

伊織(だね~)

稲葉(…アホ木は?)

伊織(さぁ? メール送っとく?)

稲葉(別にいいだろ。あいつなら)

伊織(あはは、いなばんもひどいね~!)

稲葉(笑いながら言うお前もだろ)

伊織(そのとおり! …っていうか、あれがカップルにしか見えないんだけど…)

稲葉(同感だ)
--------------------


58: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 14:24:59 ID:R68spw+10

唯「これなんかどうかな?」

太一「いいんじゃないか? 結構似合ってるぞ」

唯「ありがと。…あ、でも高いからやめとこ」

太一「いいのか? もし良かったら俺が…、って、流石にこれはきついな」

唯「そうでしょ。だから無理しなくて平気よ。それに、今日はそれなりにお金使ってるでしょ、太一」

太一「ま、まぁ…。否定はできないが…」

唯「それに、今月だってまだ半月はあるんだから、今日はもういいのよ。もともと荷物持ち係なんだし…」

太一「そういえば、そうだったな」

唯「忘れてたのね…」


59: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 14:41:55 ID:R68spw+10

唯「あれ? それならどう思ってたの?」

太一「え? あ、いや、俺としては俺も買い物にきてる気分…か?」

太一(実のところ、ちょっとデート気分だったんだが、これは言わないことにしておこう)

唯「なんで疑問形なのよ…。まぁ、いいわ。他にいいの、あるかしら」

太一「あ、これはどうだ?」

唯「うー…ん、ちょっと微妙ねー…。こっちは、…どう、似合ってる?」

太一「あー…。正直、微妙、かな」

唯「うっ…。わかっちゃいるけど、面と向かって言われると傷つくわね…」


60: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 15:02:38 ID:R68spw+10

--------------------
青木(やっと食べ終わった…。いなばっちゃんと伊織ちゃんは…)

青木(もう行っちゃったのか。んじゃ、ケータイで、ってあれ? ケータイが…)

青木(うわ! さっきのお店に置いてきた! やばい!)

青木(早くしないと…! 何があるかわからない!)
--------------------


61: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 15:15:10 ID:R68spw+10

太一「す、すまん」

唯「過ぎたことはいいわ。これは?」

太一「お、似合うな。…可愛いぞ」

唯「…!? 今、可愛いって…」

太一「ん、あ…」

太一(言葉にでてたのか…)

唯「♪」


62: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 15:37:05 ID:R68spw+10

--------------------
稲葉(!?)

伊織(どうしたの、いなばん)

稲葉(いや、これは…)

伊織(なになに~?)

稲葉(いや…。とにかく、面白くなってきたぞ)

伊織(も~、なんなの? って、メール…、青木からだ)

青木『いまどこ?』

伊織「どうする?」

稲葉「ほっとけ」

伊織「いえっさ~」
--------------------


63: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 15:55:57 ID:R68spw+10

唯「決めた。これ、買うわ」

太一「あ、あぁ…」

唯「そしたら今日はもう帰ろうか、時間あるけど」

太一「わかった」

唯「じゃぁ、買ってくるわ」

太一「ん、一緒に行くぞ。…荷物持たなきゃいかないからな」

唯「そうね」

唯(流石に…ね)


64: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 16:17:12 ID:R68spw+10

太一「ところで、他にないのか? 荷物持ちで来てるんだし、重たいものを持つって思ってたんだが…」

唯「あ、いや、それは…、その…」

太一「?」

唯「…」

太一「…どうした?」


65: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 16:46:57 ID:R68spw+10

唯「…実はね、私、所謂男性恐怖症なのよ」

太一「…え?」

唯「そうなの。中学の時、男の人に襲われちゃってね。結局、その時は無事だったんだけど…」

唯「それから、男の人が怖くなっちゃって。近くにいると体が震えて…」

太一「…」

唯「自分でも頑張って治そう、治して仲良く接したいって思ってて。でも、駄目で」

唯「なかば諦めてかけてた。でも、つい二週間前、光が少し、見えたのよ」


66: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 17:05:35 ID:R68spw+10

唯「覚えてる? 道に倒れてたノラ猫を手当てしてたの」

太一「…あぁ。」

唯「それを、見てたのよ。偶然、歩いてたら太一がいて。

  太一っていっても男子だから、少し怖くて…。だから、物陰に隠れてたんだけど」

唯「あの時、太一はただ手当てするだけじゃない。飼い主を探し、果ては自分で飼うとまで言った」

太一「…でも結局、保健所に預けたんだぞ」

唯「確かに、結果としては良かったとは言えないと思う。

  でも、そこに辿りつくまでに、偽善じゃない、確かな善があったのよ。身を挺しての優しさが。

  見方を変えれば自分勝手ともとれるかもしれないけど、そこに助けたいって気持ちがあった」

唯「それを見て、私は男の人ってこんな優しいんだ、怯えることなんてないんだって思えたの。

  全ての男性が優しいわけじゃないとは思ってる。でも、太一は優しいって言える」


68: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 17:24:50 ID:R68spw+10

太一「…俺はそんなに過大評価されるような人間じゃないぞ」

唯「ううん、太一としてはそうかもしれないけど、私にとってはそうなの。

  だから、今日。太一ならきっと大丈夫だって思ったから、誘ったのよ」

太一「そうだったのか…」

唯「それで、全然平気だった。たぶん、だけど、これを皮切りに他の人でも平気になっていけると思う」

太一「それは、なによりだ」


69: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 17:37:50 ID:R68spw+10

唯「…この際だから言うけど、平気だったのは、他にも理由があるの」

太一「…なんだ?」

唯「最初はただ優しいから平気ってだけ思ってた。でも、違った。

  私はね、太一。どこまでも優しくいられる、そんな姿にどこか惹かれていたんだと思う」

太一「それって…!」

唯「そう。すぅ、はぁ…。

唯「太一が好きです。付き合って下さい!」


71: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 17:53:22 ID:R68spw+10

太一「…。あー、えっと…」

太一(はたして、どうなんだろう。仮に俺と桐山が付き合って、桐山が幸せでいられるのだろうか?

   わからない。でも、付き合うってことは、愛し合っているってことだ。

   俺は、桐山のことが好きではない…、と思う。嫌いなわけじゃない。けど、その程度なんだと…)

太一「…すまん、桐山。俺は桐山と付き合えない」

唯「…そっか、そうだよね。たった一回出かけただけで付き合ってなんて言われても、無理、だよね…

  ごめんね。変なこと言っちゃって…」

太一「…」


72: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 18:00:12 ID:R68spw+10

青木「ふざけんなよ!」

「「「「!?」」」」

青木「やっと見つけて、ちょっと話を聞いてれば、唯が太一に告白してて、それを太一はフッてて…」

青木「なんだよ!? 超羨ましいよ! 俺も唯に告白されてみてーよ!

   …でも、今はそんなことより、太一が唯をフッたっていうのがわかんねーよ!」

唯「あ、青木…。太一が私をフッたのは当然のことなんだし…」

青木「当然? そんなの当然なんかじゃないよ! なんだよそれ!? なんで自分で当然とか言ってんだよ、唯!」


73: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 18:16:37 ID:R68spw+10

青木「太一、お前ちゃんと考えたのかよ!? 自分の本心で言ったのかよ!? 答えろよ!?」

太一「っ!! …俺は、自分の意思でフッたんだ! しっかり考えて返事をしたんだ! 問題なんてないだろ!?」

青木「大アリだ!」

太一「なんだ!? 何が問題だって言うんだ!? 言えよ! 早く!」

青木「なっ!? …胸元掴みあげてんじゃねー! 能無しが!」

唯「ちょ、ちょっと、二人とも…」


74: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 18:35:36 ID:R68spw+10

稲葉「やめろてめーら! 喧嘩なんかしてんじゃねーよ!」

伊織「いなばんの言うとおりだよ! 二人とも、落ち着いて!」

青木「落ち着いてなんかいられるもんか!」

稲葉「うるせぇ! まわりの迷惑になってんだよ!

   まだ暗くなってないからマシだが、それでも十分迷惑になってるんだよ!」

青木「っ…。くそっ」

唯「あ、青木…。行っちゃった…」

太一「…」


75: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 18:46:51 ID:R68spw+10

稲葉「ったく…。私も帰る」

伊織「わ、私も! じゃーね~」

太一「…すまん、桐山。俺たちも帰るか」

唯「うん…」


76: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 18:59:39 ID:R68spw+10

-夜[太一の部屋]-

太一(フッたのは本心なんかじゃない。そう思える。

   …何を考えていたんだ。桐山に『好きだ』って言われて俺は動揺していた。

   そのせいで、自分の本心を見つめられなかったのか?

   いや、そのせいなんかじゃない。俺は怖かったんだ。

   桐山を幸せにできないかもしれない、そんなことで俺は逃げた。

   その結果、喧嘩だ。動揺したのも加わって、深く考えられず興奮してしまったんだと思う。

   まったく、青木の言うとおり問題が大アリじゃないか)


77: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 19:00:43 ID:R68spw+10

太一(…過ぎたことを思いつめていてもどうしようもない。

   それよりも、一刻でも早く、桐山ともう一回、今度は本心で答えなければ…!)


78: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 19:03:16 ID:R68spw+10

-夜[公園]-

太一「こんな時間に呼び出して本当に申し訳ない、桐山」

唯「ううん、平気よ。…それで、話って?」

太一「あぁ。夕方に、桐山と付き合えないって言ったの、取り消していいか?」

唯「え…?」

太一「あ、いや…。喧嘩になる前、青木に『本心で言ったのか』って言われたろ?

   その時は動揺してて喧嘩になってしまったんだが…。

   家に帰って思い返したんだ。ホントに本心で言ったのか、って」


79: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 19:04:13 ID:R68spw+10

太一「それで、わかったんだ。

   …あの時、俺はどうしようもなく不安で、自身がなかったんだ」

   俺には桐山を幸せにできるのか、って考えて、それが極大な不安へと膨らんでしまったんだ

   情けない話だ。その結果、俺は桐山をフッてしまった」

唯「…」

太一「それは俺の本当の気持ちじゃない。だから、今度は心から答える」

  「俺は…」


80: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 19:05:28 ID:R68spw+10

※残念ながらここでおご飯の時間の時間がやってまいりました※


83: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 19:38:45 ID:R68spw+10

「桐山のことが好きだ」


84: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 20:10:29 ID:R68spw+10

唯「~!!」

太一「…俺がフッたせいで、桐山を傷つけたと思う。

   それに、まだ、俺には桐山を幸せにする自信がない。

   それでも、俺のことを好きって言ってくれるか?」

唯「そんなの、当たり前じゃない。大好きよ、太一」

太一「そっか。ありがとう。

   付き合って、いいんだな?」

唯「…両想いってわかってるんだから、付き合うのは普通でしょ?」

太一「いや、念のためだ。それに以外に理由はないぞ」

唯「そう…。これからよろしくね、 太一」

太一「こちらこそよろしくな、桐山」


85: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 20:27:02 ID:R68spw+10

~~~~~~~~~~~~~~~~
太一(あれから家に帰った俺は、真っ先に青木に電話し、そして謝った。

   青木も謝り、怒ってしまった理由も話してくれた。

   聞いた話では、その日、稲葉、永瀬と一緒に俺たちを尾行していたのだが、

   ランチの時に俺たち、そして稲葉と永瀬ともはぐれ、途方にくれて帰路についていたとき、

   俺たちを発見した。しかし、タイミングが悪く、桐山が俺に告白したところで、

   わけもわからず黙って聞いていると俺がフッてしまった。その瞬間、羨ましい気持ちと、

   昼間あんなに仲良さげ、それも傍から見ればカップルみたいだったのに、

   どうして桐山をフッたんだ、桐山が傷ついてしまうじゃないか、という気持ちになり、

   あとは知ってのとおりの展開…、となったらしい)


86: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 20:29:54 ID:R68spw+10

太一(…この際、尾行とかは気にしないことにしておこう。

   事実、俺も動揺していたおかげで、何故いるのか、などというのは少しも頭になかったからな。

   ちなみに、まだ俺と桐山が付き合うことになったのは他の3人には言っていない。

   青木とも桐山とも『無事に和解した』とだけ伝えてある。

   それと、次の日、つまり日曜日は前日の疲れもあって、家で過ごしていた。

   そして、桐山と相談し、次の日の放課後の部活で報告しよう、ということになった。どうなることやら…)
~~~~~~~~~~~~~~~~


87: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 20:46:03 ID:R68spw+10

-月曜日・放課後[部室]-

唯(ねぇ、太一。そろそろ…)

太一(あぁ…)

太一「み、みんな、ちょっといいか?」

伊織「どうしたの、太一。…なんか緊張してない?」

太一「い、いや、そんなことはないぞ!?」

伊織「ほんとに~?」

太一「ほ、本当だ」

稲葉「…めんどい。さっさと要件を言え」

太一「あ、あぁ。実はだな…」


88: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 20:56:40 ID:R68spw+10

 
「桐山と付き合うことになった」


89: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 21:15:47 ID:R68spw+10

稲葉「…はぁ?」

伊織「え…?」

青木「」
  
「「はあぁぁぁ!?」」


90: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 21:22:44 ID:R68spw+10

稲葉「おい、唯、マジか!?」

唯「う、うん…。恥ずかしながら…」

伊織「わあぁぁぁ! おめでたさんだー!」

太一「永瀬!? それは赤子…とかそういう時に使った方がいい言葉だぞ!?」

唯「え、た、太一…!? そ、その、わ、私は別にいいというかなんというか…」

太一「お、おい、桐山までどうした!?」

稲葉「…つーか太一。付き合ってんなら『桐山』じゃなくて『唯』って呼べよ」

太一「な、どうしてだ!?」

伊織「どうしても何も、太一の場合、それが一番簡単な証明になるからだよ~」


92: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 21:37:29 ID:R68spw+10

唯「太一…。そ、その、私からもお願いしていい…かな?」

太一「(か、可愛い!)…これはもう、やるしかないのか」

稲葉「当たり前だろ」

伊織「あ、ただ、好きだってのもつけて」

太一「えぇ!?」

伊織「はい、じゃあ張り切って、いってみよ~!」

太一「くっ…。

   ゆ、唯、好きだ」

唯「ぅ、ぅぁ…。えぇぃ、私も大好き!」

太一「!? こんなところでくっつくかれると困る!」

唯「そんなこと言われても、離さないから!」


93: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 21:48:06 ID:R68spw+10

稲葉「うわ…。マジかよ…」

伊織「ラブラブっすなぁ~」

稲葉「…そろそろ終わりにしろ。あと、今後ここでイチャイチャするなよ…」

唯「え~…」

太一「桐山、俺からも頼む…」

唯「しょうがないな~。っていうか、唯って呼んで?」

太一「あ、いや、それは二人きりのとき、ってことで…?」

唯「…ま、いいわ。許してあげる」


94: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 21:52:09 ID:R68spw+10

青木「…はっ!? え、いや、どーいうことなの!? 説明プリーーズ!!」

伊織「あ、復活した」

稲葉「太一、ちゃんと説明してやれ。つーか私も聞きたい」

太一「えっと、(省略)ってわけでだな…」

稲葉「なるほどな…」

伊織「へぇ~。はぁ~」

青木「…なに!? チャンスだったのに、それは消えたわけ!? ちくしょー!」

稲葉「まさに負け犬の遠吠えだな」

太一「稲葉、そこまで言わなくてもいいんじゃないか?」

青木「な、そこまでってなんだ、そこまでって!」

伊織「ま、これは清々しく諦めた方がいいだろうね~」

青木「そんな~…。


95: ◆OhYHavLtqQ 2013/01/05 21:57:13 ID:R68spw+10

青木「…太一、唯を泣かせるようなことしたら容赦しないからな!」

太一「それについて心配ないぞ。言われなくてもそのつもりだ」

稲葉「ま、とにかく良かったな。唯」

唯「ふふっ…。ありがと稲葉」

伊織「お幸せに~」

太一「永瀬、それはまだ早いと思うんだが…」

伊織「つべこべ言わない。さっ、今日はもう帰りな、二人とも。部長命令だ~!」

青木「くそぅ…」

唯「ありがと、伊織! さっ、太一。いこっ♪」

太一「ま、待て、手を引っ張るなって。まったく…」


唯(…いつまでも一緒にいようね、太一)

fin


96: 名も無き被検体774号+ 2013/01/05 22:02:46 ID:4oDlZEL70

乙!


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