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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

承太郎「聖杯戦争?なんのことだ…?わからないな」Part8


前作:承太郎「聖杯戦争?なんのことだ…?わからないな」

承太郎「聖杯戦争?なんのことだ…?わからないな」-戦闘潮流-

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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:44:01.45 ID:IbIWMgpD0
~エーデルフェルトの館~

バタンッ

バゼット「帰りましたか、承太郎。そんなに急いでどうしたんです?」

承太郎「無事か…」

ライダー「何かあったんですか?」

承太郎「いや…何でもねえぜ」

承太郎(気のせいか?いや、そんなはずはねえ…)

バゼット「紅茶でも飲んで一息ついたほうがいいですよ。そして私達のチョコも食べてください」

承太郎「…ああ」

ジリリリン

バゼット「こんな時間に電話ですか。珍しいですね」

承太郎「俺が出る。もしもし」ガチャ

士郎『空条さんか!?』

承太郎「ああ。どうした?」

士郎『イリヤが…攫われた』

承太郎「なんだと?」




元スレ:ttp://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1357742301/

370VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:46:09.50 ID:IbIWMgpD0

~衛宮邸~



承太郎「何があった?」



士郎「俺とセイバーが留守にしている時に襲撃されたんだ。それで、遠坂が重傷を負った」



バゼット「無事なのですか?」



士郎「手当ては一通り自分でしたらしい。今は安静にしてるよ」



ライダー「しかし、一体誰がイリヤを?」



士郎「言峰だ」



バゼット「…!」



士郎「それと…もう一人、得体の知れない男がいたらしい」



承太郎「得体の知れない男?前回から潜伏していたというアーチャーのことか?」



セイバー「いえ、違います。奴とは私とシロウが別の場所で戦っていた」



ライダー「では、さらに新たなサーヴァントが現れたというのですか?」



士郎「わからない。遠坂も最初は、言峰一人だけだと思って応戦していたらしい。でも、いつの間にか現れた男に攻撃を受けたそうだ」



バゼット「いつの間にか、というのは?」



士郎「遠坂が言うには、一瞬も目を離していなかったのにコマ落としのように忽然と目の前に現れたらしい…」



承太郎「…どんな奴だった?」



士郎「一瞬のことだったから顔はよく見えなかったようだけど、金髪で黄色の服を着た男だったそうだ」



承太郎「DIO…!」

371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:47:07.00 ID:IbIWMgpD0

ライダー「知っているのですか?承太郎」



承太郎「ああ…よく知ってるぜ」



士郎「いったい何者なんだ?」



承太郎「俺が昔、殺した男だ。名前はディオ・ブランドー。100年以上生きた吸血鬼であり、俺と同じスタンド能力を持っている」



バゼット「吸血鬼ですって!?」



士郎「スタンド能力…?」



承太郎「簡単に言うと超能力だ。スタンドを見ることができるのはスタンド使いだけだが、俺のスタンドは人型で名前はスタープラチナという」



セイバー(霊体化したサーヴァントのようなものか…)



セイバー「具体的にどんな能力なのですか?」



承太郎「このステンレスのスプーンを見な」ズキュウゥゥン



セイバー「これは…」



士郎「回転しながら宙に浮いてる…」



承太郎「このスプーン、このまま返せなくなるがいいか?」



士郎「あっ、ああ、構わないけど」



承太郎「ワルイな」メギャン



士郎「ス、スプーンが一瞬でパチンコ球サイズに…」



セイバー「一体どんな力をかければこんなことが…?」



承太郎「俺のスタープラチナは強力なパワーと高速・精密な動きを併せ持つ。DIOも同じタイプのスタンドだ」

372VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:48:54.22 ID:IbIWMgpD0

バゼット「ですが、忽然と現れるというのはその能力でも説明がつかないのでは?」



承太郎「奴のスタンド…ザ・ワールドは、時を止めることができる」



セイバー「なっ…!?」



士郎「嘘、だろ…!?」



バゼット「あり得ない…!そんな桁外れな能力…魔法の域に到達している」



ライダー「止まった時の中で自分だけ行動することができる、ということですか?」



承太郎「そうだ」



セイバー「それが事実だとすれば…もはや無敵だ。ならばジョウタロウ、貴方はどうやってDIOを倒したのですか?」



承太郎「…俺も時を止めることができる」



セイバー「とても信じられない…」



ライダー(なるほど…あの時、私の騎英の手綱(ベルレフォーン)を破ったのもその能力だったということですか)



士郎「空条さん。すまないが、その能力を見せてくれないか?」



承太郎「いいだろう」



ドォーーーーーーz_________ン



バゼット「」



ライダー「」



セイバー「」



士郎「」



承太郎「やれやれだぜ」スタスタ…



バゼット「…!?承太郎はどこに?」



承太郎「ここだ」ガラッ



士郎「まさか、本当に」



承太郎「時を止めてる間に廊下に出ただけだぜ」



セイバー「…わかりました。信じましょう。DIOを倒せるのはジョウタロウ、貴方だけのようだ」

373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:49:54.13 ID:IbIWMgpD0

バゼット「まず、敵の情報を整理します。言峰とDIOは手を組んでいると考えていいでしょうね」



士郎「恐らく、ギルガメッシュもだな」



セイバー「ええ。私達と彼が戦っている間にこの屋敷が襲撃されたということは、あの戦いは足止めのためでもあったということでしょう」



承太郎「ギルガメッシュだと?」



士郎「戦いの中で判明したんだ。あのアーチャーの正体は人類最古の英雄王、ギルガメッシュだった」



承太郎「古代メソポタミアの伝説的な王か」



ライダー「どんな宝具を持っているのですか?」



セイバー「…全てです」



バゼット「全て?」



士郎「宝具の原典を全て持っているんだ。つまり、他の英雄の宝具が元々はアイツの財宝だったと言っていい」



承太郎「とんでもねえ野郎だな」



セイバー「しかも彼の持つ剣、エアは私の宝具をも上回る力を持っています」



ライダー「よくそれで無事に帰れましたね」



士郎「自分でもどうやったのかわからない。ほとんどマグレだったよ」



セイバー「マグレではありません。私とシロウなら、きっとギルガメッシュを倒すことができる」



士郎「セイバー?」



セイバー「シロウ、私は貴方を信じています。だから貴方も、自分のことを信じていい」



士郎「…ありがとう、セイバー」



承太郎「なら、ギルガメッシュのことはお前達に任せたぜ」



セイバー「ええ」



士郎「わかった」

374 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:52:28.25 ID:IbIWMgpD0

バゼット「問題は言峰とDIOですね。彼らの目的は一体何なのでしょうか」



承太郎「聖杯はイリヤが持っていたのか?士郎」



士郎「それが…わからないんだ。イリヤから話を聞く前に攫われてしまった」



凛「わたしが説明するわ」



セイバー「リン、大丈夫なのですか!?」



凛「なんとか、ね。話が終わったらまた休ませてもらうけど」



承太郎「すまないな」



凛「いいのよ。戦いには参加できなさそうだし、これくらいはね」



バゼット「彼女から何か聞いていたのですか?」



凛「ええ。結論から言うと、イリヤ自身が聖杯だったのよ」



士郎「何だって!?」



バゼット「…そういうことですか」



承太郎「気付いていたのか?」



バゼット「いえ。しかし、アインツベルンならばやりかねないことかと」



士郎「どういうことなんだ?」



凛「一から説明すると長くなるんだけど…要するに、イリヤはサーヴァントの魂を回収するための器として作られたホムンクルスだったってこと」



ライダー「つまり、聖杯は彼らの手に渡ってしまったということですか」

375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:54:59.49 ID:IbIWMgpD0

承太郎「……次の新月はいつだ?」



バゼット「?明日ですが…いえ、もう日付が変わっているので正確には次の夜、つまり今夜ですね」



承太郎「野郎…」



ライダー「何かわかったのですか?」



承太郎「DIOの目的がわかった。恐らく奴は新月の夜に聖杯の力を使い、新たなスタンド能力を手に入れるつもりだ」



士郎「なぜ新月の日なんだ?」



凛「バカね。新月と満月の日は重力の影響が最も大きいし、マナも活性化するでしょ。魔術師としての基本よ」



士郎「…面目ない」



セイバー「新たなスタンド能力とは?」



承太郎「正確にはわからねえが、奴が生前に記したノートには『天国へ行く方法』と書かれていた」



バゼット「想像もつきませんね…」



承太郎「なんにせよ、奴が手に入れれば全ての人間に累が及ぶ力だということは間違いないだろう」



ライダー「確かに、時をも止めることができる吸血鬼がなおも求める力だとすれば…只事では済まないでしょうね」



士郎「セイバー、こうなったらもう聖杯の使い道なんかで悩んでる場合じゃないと思う」



セイバー「そうですね。邪悪な者の手に聖杯が渡った以上、阻止するしかない。人々が危険に晒されるなら尚更だ」



承太郎「DIOの相手は俺がする。言峰は…」



バゼット「私が倒します」

376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/02/26(火) 00:55:15.92 ID:qLAN+aKm0

魔術師達がスタンドの事知ったら、発狂するか血眼になってスタンド使いを捕まえようとするだろうな

377 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 00:56:41.48 ID:IbIWMgpD0

承太郎「無理をするな、バゼット」



バゼット「承太郎…私に決着を付けさせてください」



凛「そういうことならこれを使って。バゼットさん」スッ



バゼット「アゾット剣…」



凛「とっておきの宝石ほどじゃないけど、それでも暇な時には魔力を込めるようにしてた。あなたならきっと上手く使えると思う」



バゼット「しかし、こんな記念の物は受け取れません」



凛「もとは綺礼から贈られた物だけど、わたしにとっては大した物じゃないわ」



バゼット「あなたと言峰はどんな関係だったのか、教えてくれますか?」



凛「わたしの後見人で、ついでに言うと兄弟子ってところ。アイツから教わった魔術なんて一つも無かったけどね」



バゼット「私がこれを使って言峰を殺すことになるかもしれません…それでもいいのですか?」



凛「構わないわ。確かに世話になったこともあったけど、それとこれとは話が別。聖杯を悪用されるのは見過ごせない」



バゼット「…強いですね、凛は」



凛「あなたもね、バゼットさん。綺礼のこと、頼んだわよ」



バゼット「いいですか?承太郎」



承太郎「…気を付けろよ、バゼット」



バゼット「ええ」

378 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 01:00:08.25 ID:IbIWMgpD0

承太郎「俺達がDIOと言峰の相手をしている間に、イリヤを救出してくれ。頼んだぜ、ライダー」



ライダー「わかりました」



士郎「でも、言峰達はどこにいるんだ?」



凛「イリヤの話だと、柳洞寺の地下にある天然の洞窟に大聖杯があるらしいわ。洞窟の入り口は山の中腹にあるみたい」



バゼット「大聖杯?イリヤとはまた別なのですか?」



凛「イリヤの聖杯は、おおもとの大聖杯を起動するための鍵みたいなものだそうよ」



承太郎「そこで間違いないようだな」



バゼット「色々と準備も必要です。明朝、柳洞寺で集合するということでいいですか?」



士郎「ああ」



セイバー「構いません」



凛「じゃあ、わたしは休ませてもらうわ」



承太郎「忘れるところだったぜ。遠坂、きみの額を少し見せてもらいたいのだが」



凛「額を?どうして?」



承太郎「DIOは、自分の細胞を人間の頭に植え付けて支配下に置くこともできる。今のところ異常は無さそうだが、念のため確認しておきたい」

3791 [saga]:2013/02/26(火) 01:02:53.98 ID:IbIWMgpD0

すみません

ミスって
>>378が一行抜けてましたので無視してください

380 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 01:04:20.10 ID:IbIWMgpD0

ライダー「承太郎、私はどうすればいいですか?」



承太郎「俺達がDIOと言峰の相手をしている間に、イリヤを救出してくれ。頼んだぜ、ライダー」



ライダー「わかりました」



士郎「でも、言峰達はどこにいるんだ?」



凛「イリヤの話だと、柳洞寺の地下にある天然の洞窟に大聖杯があるらしいわ。洞窟の入り口は山の中腹にあるみたい」



バゼット「大聖杯?イリヤとはまた別なのですか?」



凛「イリヤの聖杯は、おおもとの大聖杯を起動するための鍵みたいなものだそうよ」



承太郎「そこで間違いないようだな」



バゼット「色々と準備も必要です。明朝、柳洞寺で集合するということでいいですか?」



士郎「ああ」



セイバー「構いません」



凛「じゃあ、わたしは休ませてもらうわ」



承太郎「忘れるところだったぜ。遠坂、きみの額を少し見せてもらいたいのだが」



凛「額を?どうして?」



承太郎「DIOは、自分の細胞を人間の頭に植え付けて支配下に置くこともできる。今のところ異常は無さそうだが、念のため確認しておきたい」

381 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/02/26(火) 01:06:27.56 ID:IbIWMgpD0

凛「そういうことならお願いするわ」



承太郎「ジッとしてな」



凛「あ…」



士郎「…む」



セイバー「…」



バゼット「むう」



ライダー(…頭を撫でてもらっているみたいで羨ましいですね)



承太郎「杞憂だったようだな。何も無かったぜ」



凛「あ、ありがとう」



バゼット「承太郎、私も確認してもらえませんか」



承太郎「いや、お前はまだDIOと会ってないだろう」



ライダー「貴方が留守にしている間に館に侵入されていたかもしれません。私もお願いします」



承太郎「見るからに異常無さそうだが」



バゼット「凛のことは心配しても、私達のことはどうでもいいというのですか?」



ライダー「承太郎は薄情ですね」



承太郎「やれやれだぜ…」





To Be Continued...

3821 [saga]:2013/02/26(火) 01:12:03.93 ID:IbIWMgpD0

今回はここまで

やっぱり凛は解説役になってしまいました…仕方ないよね

では乙

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