ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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淡「てるてるみーらぶ!」





1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:18:51 ID:IqeiKQB60

ID:Tw/RJ0MY0の代行でー!

※短編数本で地の文ありえろありもあり注意



元スレ: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1363174744/
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:20:28 ID:Tw/RJ0MY0

代行ありがとうございました

万一投下中に規制されたら速報に立て直します


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:21:23 ID:Tw/RJ0MY0

照「……」

しーん。
いっつサイレント。私のスピーキングには、虚しくも沈黙を返されたのだった。

もしや、あまりに発音がネイティブすぎて聞き取れなかった? ヒアリングできてない?
まいったね。これなら留学しても会話には然程困らなそうだ。むしろこのパーフェクツな発音、現地人としてイケるのではなかろうか。ふふん、世界を股に掛けて闘牌する美少女雀士あわあわとは私のことですナイスチューミーチュー。

淡「てる、てる、みー、らぶ、だよテルー!」

一音節ずつ区切ってゆっくりと言い直してあげた。私ってば優しい! カインド!

照「うん」

それだけ言うと、テルの視線は手元の文庫本へと落ちる。
ちがうよ。そーじゃないじゃん、テルのばか。
私は本の虫を、ただの虫へと変えてやる。


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:24:02 ID:Tw/RJ0MY0

照「……、」

非難の眼を向けられるが、知らんぷり。奪った本をパラパラと流し読んでみる。
うげ、字ぃちっちゃ。この漢字、何て読むかわかんないし。むずかしー言葉の羅列に眼がぐるぐる頭くらくら。

照「返して」

淡「や」

短的にその気がないことを示す。ぱたむ、と勢いよく本を閉じて、テルの手の届かない台の上に置いた。
したり顔の私と、呆れ顔のテル。ひとつ溜息を落として、テルは言った。

照「おいで」

勝った。
こほん、勝者である大星淡さんは表彰台の上へ。受賞を行います。
座るテルの膝の上に跨ってぎゅー。頭ナデナデとゆーご褒美を受け取った。


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:25:08 ID:Tw/RJ0MY0

照「で、何だっけ?」

私の髪をくるくると指先に絡めながらテルが尋ねる。
もー、やっぱりちゃんと聞いてなかった。テルのばか。本は没収して正解だったね。

淡「だからー、てるてるみーらぶって」

照「ラブ?」

淡「らゔ」

おっと、発音がさらに流暢になってしまった。えーと、流暢って英語でなんて言うんだっけ。ふる、……ふれ? ……ふぉがっと!

淡「ねねね、気づいた? テルと、『伝える』の tell をかけてるんだよ!」

照「……だじゃれ?」

淡「でねでね、動詞が前にあるから命令形で、えーっと、」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:25:52 ID:Tw/RJ0MY0

ふと気付く。
テルの顔が、めちゃくちゃ近い。

照「昨日、英語の勉強したでしょ」

いつもの無表情。けれどちょっとだけ、表情が柔らかく見える、気がする。
瞳には私が映ってて。今テルが見てるのは私だけなんだって。
そう思ったらなんだか目を合わせているのが恥ずかしくて、ぷいとそっぽを向いた。

照「淡?」

顔が熱い。
さっきまで本に夢中で相手にしてくれなかったくせに。あっという間に、調子が狂わせられてしまう。

淡「……なんでわかったの?」

横目でちらりと伺うと、やっぱり、なんて。
普段は見られない、ちょっとオトナっぽい笑みを浮かべながら、テルがくしゃくしゃと頭を撫でた。


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:27:57 ID:IqeiKQB60

四分ペースくらいなら案外引っかからない
気持ち遅めでもいいかな


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:28:22 ID:Tw/RJ0MY0

淡「……、」

こういうちょっとしたことで、やっぱりこのひとは私よりも歳上なんだなぁ、と思う。いつもはそんな風に見えないのに。
なんだかテルにコドモ扱いされてるみたいで、くやしい。でもでも、こういうのも嫌いじゃなくて、けど、んー、やっぱりくやしい。

照「淡はわかりやすいから」

私の髪を手で梳きながら、テルが言う。
その言葉に少しだけ、カチンときた。

私の行動はお見通しって?
そうやって、歳上ぶって。私だって、テルのことはお見通しだもん。

淡「テル」

首元に顔を寄せる。細くて、白い首。テルのにおいがする。
ふ、と息をつくと、テルの身体が少し震えた。


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:32:04 ID:Tw/RJ0MY0

照「淡……?」

そして、私はテルの首に噛み付いた。
やんわりと歯を立てて、何度か甘噛みを繰り返す。
けれど相変わらずテルの手は私を撫でていて、まだ余裕っぽい。まるであやされてるみたいで、その余裕が、なんかイヤ。

淡「……ん」

唇を離すと、綺麗な首に歪な跡が残っていた。
それを舌でなぞったり、吸い付いてみたり、その合間に名前を呼んでみたり。
してるんだけ、ど 。

照「……」

あれ、あんまり効いてない?
テルはただただ私を見ているだけ。
おかしいな、ここまでやったらフツーアレでしょ? こう、ビクンッてさ。


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:35:43 ID:Tw/RJ0MY0

照「……」

淡「……」

ならばと、今度はテルの手をとって口元に運ぶ。
リスがドングリを持つみたいに、両手で大事にテルの手を持って、その人差し指をちろりと舌で舐めてみる。

淡「ん……ちゅっ」

なんとなく甘く感じるのは、きっと気のせい。……じゃ、ないかも。
テルってばいつもお菓子食べてるし、指先にお菓子の味が染みついてても不思議じゃないもん。

淡「ちゅ、んっ、れろ……」

咥えたり、手のしわに沿って舌を這わせたり、一生懸命ペロペロしてるんだけど、テルは何の反応もなくて。

淡「……ぐ」

テルがなんか冷たい。私だけ空回りしてる。
なんだか居心地が悪くなった気がする。さっきまではそんなことなかったのに。
膝の上から降りようとして、腕を掴まれる。


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:36:09 ID:IqeiKQB60

この雰囲気の地の文SSは好きだから
期待支援


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:38:24 ID:Tw/RJ0MY0

照「もう終わり?」

淡「……だって、テルってば何の反応もしてくれないんだもん」

照「ごめん」

ふわっと身体が浮いたと思ったら、さっきまでテルが座ってたソファの上に押し倒されてて。

照「ちょっと、我慢してた」

イタズラを楽しんでるみたいな、コドモっぽい笑み。
オトナっぽかったりコドモっぽかったり、不思議なヒトだと思う。


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:42:30 ID:Tw/RJ0MY0

照「一生懸命な淡が可愛くて……いい?」

おでこにちゅってされて、首元に顔を埋められる。テルの吐息がくすぐったい。
プラス、すんすんとニオイを嗅がれてるのがわかって、ちょっと恥ずかしい。

淡「……最初から言ってるじゃん。てるてるみーらぶって」

照「そっか、そうだね」

上目がちに私を窺いながら、テルは言う。

照「好きだよ、淡」

夕焼けに染まるふたりっきりの部室で、ふたりの唇が重なって、それで――――ここから先は、私とテルのとっぷしーくれっと!


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:43:17 ID:Tw/RJ0MY0

以上、淡照


一応えろあり注意


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:46:48 ID:Tw/RJ0MY0

『――――ドアが閉まります、ご注意下さい』

駅に居た数人を内部にしまい込み、ゆっくりと車体が動き出す。
何となく濁った空気の蔓延する車内には、仏頂面がいくつも並んでいた。

尭深「……、」

空席がポツポツと目に留まったが、扉付近で立ったまま窓の外を眺めることにする。

何処かに行く訳ではなかった。ただ、電車に乗ることが目的だった。
名前はおろか、顔も知らない誰かを待つために。

後方へ飛び去っていく景色をぼんやりと眺めながら、何でこんなことをしているのだろうと自嘲する。ハマって抜け出せなくなって、足繁く通う自分が馬鹿らしい。
初めは確かに、嫌だったはずなのに。


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:48:29 ID:IqeiKQB60

別に短編数本としか書いてないしね
変わってもおかしくはないでしょ


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:51:04 ID:Tw/RJ0MY0

『次は、――駅、お降りの方は――――』

車内放送から聞こえた駅名に、身体がじんわりと熱を帯びる。
――――ここだ。
この時間、この車両、 この右側扉付近。

尭深(あの人が、来る……)

扉が開くと、人波がどっと押し寄せてくる。
私は流され気味になりながらも、なんとか位置をキープする。

あっという間に車内が人で溢れかえった。重たそうな体を揺らし、ゆっくりと電車が動き出す。
私はごった返す人々に背を向け、窓の外に目をやり続けている。


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:52:28 ID:Tw/RJ0MY0

期待と、戸惑いと、不安と。
ぐちゃぐちゃな気持ちが内でせめぎ合う。はやる気持ちを抑えて、平静を装う。熱が身体を支配して、景色など目に入らない。

車体が揺れ、人々がよろめいた。どうやら大きなカーブらしい。こちら側に傾いた人と扉とで板挟みにされる。

尭深「……っ」

身体と身体が接触する。何処の誰かもわからない人たちとくっ付き合うのは、あまりいい気分ではない。

尭深(早く……)

――――あの人は、まだ来ない。


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:55:23 ID:Tw/RJ0MY0

少しして、傾いていた身体の重心が徐々に真ん中に戻ってくる。私にかかる他人の重みも軽くなっていって、不快感が薄らいでいく。
相変わらず視線は窓の外であるが、意識は周りに向けていた。だから気付いていた。

尭深「……、」

こくりと、静かに唾液を喉に下す。
カーブは終わったのに、背後にぴったりくっついて離れない気配。

ああ、あの人だ。

「――――……、」

あの人の息遣いが聞こえる。
首筋に吐息が触れて、背筋にゾクゾクとした何かが走る。
熱で頭がぼんやりとし始めた頃、すっと何かがお尻に触れた。


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:59:04 ID:Tw/RJ0MY0

「あなたも物好きね」

耳の真横で、声が響く。

「私に会いに来たんでしょう?」

私だけに聞こえるように、あの人の声が上手に鼓膜を震わせる。

「声、出しちゃダメよ」

お尻を撫で回す手。耳元で囁く声。
息が荒くなる。お腹の奥が、ずきずきと疼く。

尭深「は、あっ」

しー、と彼女の息が耳元を撫で、くすぐったさに身をよじる。
その際に、隣にいた男の人に肩がぶつかってしまった。俯きがちに軽く頭を下げる。


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/04 23:59:46 ID:IqeiKQB60

青春的な恋愛かと思ったら痴漢だった
でも読み進めちゃう不思議


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:02:38 ID:7kMqUYIR0

くす。耳元であの人が笑ったと思ったら、いつの間にかスカートの中に忍び込んでいた細い指が、ショーツ越しに割れ目をなぞった。指先は軽く沈み込んで、中をかすめていく。私の身体は二度三度と軽く跳ねる。

尭深(どう、しよう……)

もしかしたら、さっきの男の人におかしいと思われているかもしれない。混雑した電車の中で、1人だけ顔を赤くして身を捩らせている私を。

気付かれていたら、どうしよう。
私がこんなことされているのを知っていて、その上で私を視姦しているとしたら。
隣の男の人どころか、周りの人達も気付いていて、皆が私を見ていたら。


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:05:21 ID:7kMqUYIR0

尭深(あ、だめ……)

とろりと、下腹部で蜜が吐き出されたのが自分でもわかった。
どうしようもなく興奮している。
私の心は背徳感に煽られた快感でいっぱいで、身体は悦びに震えていた。

もうショーツはその意味を為しておらず、吸収し切れない分の蜜が太腿を伝って落ちて行く。
あの人の指は割れ目の上をゆるゆると往復していて、もどかしい快感を与え続けている。

尭深「……はっ、はぁっ」

制服が皺になるのも構わず、胸元をぎゅっと掴んで、周りに不信がられないよう気を付けながら酸素を取り込む。

熱が昂ぶって頭がくらくらする。
もっと強い刺激が欲しい。けれどそれは口に出せない。後ろも振り向けない。自分から腰を動かすなんて、そんな恥ずかしいことも出来ない。あの人の気まぐれを、ただ待つばかり。


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:10:17 ID:7kMqUYIR0

尭深(あっ、ふあ、はやく……)

きゅっと目をつむって、指先の動きに集中する。
ショーツの上から器用に花弁を押し広げて、溢れてくる蜜を布にじっとりと染み込ませるように、馴染ませるように、中を擦られる。何度も、何度も。

「……ちょっとおあずけ」

不意に指がするりと離された。
不思議に思って顔を上げると、景色が止まっている。停車駅だった。
窓の外はこれまた人で溢れている。目の前の扉が開く。
端に寄りながらちらりと後ろに視線をやるが、あの人らしき人物はわからない。

身体が疼く。下腹部がじんじんと、刺激を欲して疼く。
早く。早く動き出して。いつも、こんなに長く停車していただろうか。


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:14:19 ID:7kMqUYIR0

多くの人を吐き出して、それと同じくらい多くの人を蓄えて、やっと電車は動き出した。

尭深(あの人は……)

俯いていた顔を上げた直後、身体を電流めいたものが駆け上る。
あの人の指が、ショーツの隙間から侵入して私に触れていた。
快感に、再び俯かざるを得ない。

「すごい、とろっとろ……」

前から後ろへ、割れ目の上をゆっくりと撫で上げられる。
そこはきっと糸を引く程に濡れていて、あの人の指をべっとりと汚している。

くちゅくちゅって、音が響いてないかな。におい、とか、大丈夫かな。
恥ずかしさと不安と、それを上塗りする大きな快感に侵されて、何も考えられなくなる。


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:18:02 ID:7kMqUYIR0

尭深(きもち、いい……)

大勢の知らない人の中で1人こんなことをしている、背徳感がたまらない。
もしバレてしまったら、そんな綱渡りのようなギリギリの感じが私を高めていく。

「……っ、」

ぞくり。首筋を、たぶん舐められた。寒気のような快感が背筋をじわじわと灼いていく。
それと、細い指が少しづつ中に挿れられている。ぬるぬると、中に馴染ませるようにゆっくり侵入してくる。
息が詰まるような苦しさが、理性を溶かしていく。

尭深「ん、あっ……!」

はっとして、慌てて口を塞ぐ。心臓がバクバクと全身に響いている。
どうしよう、声が、周りに、気付かれたかも、どうしよう。


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:22:50 ID:7kMqUYIR0

怖くて顔を上げられない。両手で口を覆って、視界を閉じて、身体を小さくする。
それでも、あの人の指はそんなことお構い無しに奥に沈み込んでくる。

「みんな、気付いたかも」

尭深「っ!?」

耳元で囁かれた声に、身体が跳ねる。

「ほら、何人かチラチラこっち見てる」

くすくす。楽しげに、あの人は言う。
嘘、本当に? 目を開けられない。目を開けて、周りを見るのが怖い。

「誰か、他に触ってくる人がいるかもしれないわよ?」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:26:05 ID:7kMqUYIR0

目を開けたら、周りの人と目が合って、私を見ている人がいて、舐めるような視線を周囲から感じて、私に手を伸ばしてくる人もいて、そんな、そんなことされたら、私、

「あ、すごい。ぎゅーって、締め付けてくる……」

全身が、焼けるように熱い。あの人の指が、更に熱を煽る。
中をかき混ぜて、撫で付けるような愛撫に、下腹部に力が入った。指を離すまいと、きゅうっと締め付けているのが自分でもわかる。
敏感な部分を摩られて、腰がとろけそう。

尭深(っ……、きもちよくて、おかしく、なる……)

口からはだらしなく唾液が垂れ、自らの手のひらでそれを受ける。息が苦しい。声を抑えているのが辛い。
身体は小刻みに震え、頭の奥では火花が散っている。
限界が、すぐそこまできてる。


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:30:10 ID:7kMqUYIR0

それを知ってか、指の動きが激しくなった。少し乱暴に押し込まれ、引き抜かれ、秘部への挿入が繰り返される。

尭深(やだ、きちゃう、だめぇっ……)

奥の部分を突かれて、擦られて、私の頭は真っ白になった。

尭深「~~~~っ!!」

びくん、と一際大きく身体が跳ねた。これでもかというほどにあの人の指を締め上げる。
膝が震えている。立っているのがやっとで、視界もぼやけている。
酸素をいっぱいに取り込みたい欲求を抑えて、深く静かに呼吸する。

「ふふ……イけたかしら?」

抜かれる指と共に、快楽の蜜も一緒に伝い落ちていく。
床には数滴、雫の跡があったけれど、それを処理する余裕は私にはなかった。


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:34:04 ID:7kMqUYIR0

「……あぁ、さっきの、冗談だから安心して」

尭深「……?」

「みんな見てるかもって」

ぼやけた視界は、自分以外の靴を映していない。視線を少しずらしてみる。
気付けば、人の数が減っていた。いつの間にか幾つかの駅を過ぎていたらしい。

「まぁ、ちょっとは不審に思われたでしょうけど」

ふわふわと、ぼんやりした頭で言葉を聞く。達した余韻が抜けなくて、身体の感覚が無い。
ふと思う。
そうだ、あの人の顔を――――。

「ダメ」

私が顔を上げようとすると、あの人が牽制する。

「また会えるから」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:38:36 ID:7kMqUYIR0

尭深(……、)

何故だろう、それきり私は顔を上げられない。
ゆっくりと電車が減速している。
結局、顔は見れないままに今日も終わる。

電車が止まる。開いたのは反対側の扉。
あの人は、ここで降りる。

「じゃあ」

ふっとあの人が離れていく。
私は振り向けない。

「またいつか、ね」

扉が閉まる。
残ったのは、甘い痺れとあの人の残り香。
麻薬のように、私を絡め取って離してくれない、甘い香り。


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:42:09 ID:7kMqUYIR0

―――――――
―――――
―――

「休日出かけとるようじゃけど、何しとるん?」

「んー? そんなに私のことが気になる?」

「あほぅ、自主練しようって時に何処ほっつき歩いとんのか気になっただけじゃ」

「ふふ、まこも一緒に来てみる?」

「……あまりいい予感はせんのう」

「とっても楽しいわよ?」

「遠慮しておく」

「しなくていいのにぃ」

「しとらんしとらん。来週はやるからの、自主練。予定、空けておくよーに」

「はぁい」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:43:10 ID:7kMqUYIR0

以上、たかみー痴漢(?)


またカプ変わりますんで
ちなみにもうエロはない


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:46:18 ID:7kMqUYIR0

風が吹き荒んでいた。何がそんなに気に食わないのか、ごうごうと、そこらに当たり散らすかのように吹き付ける風だった。
それを一身に受けながら、私は下界を見下ろす。

コンクリートの樹海。有象無象が忙しなく動きまわっている。
立ち止まることも会話することもないまま、皆一様に黙して、ただひたすらに歩いている。

「……、」

悠久である刻。しかし、ヒトの時間は限られている。
だからと言って、何をそんなに生き急ぐことがあろうか。他人との触れ合いを絶ってまで、ただひたすらに歩き続けることが、正しいこととは思わない。目的の無いままに彷徨うことも、そして立ち止まることも、時には必要であると思う。


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:50:11 ID:7kMqUYIR0

ひゅう、と風が鳴いた。否、泣いた。
私は目を閉じて、それに耳を傾ける。

――――嗚呼、声が聞こえる。私の名を呼んでいる。近付いてくる。

しかしここには来られない。
不可侵の領域。閉鎖された空間。
如何にしようと何者も侵入出来ない。

「……私の力の前には、何者も無力と化す」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:54:04 ID:7kMqUYIR0

こんな場所で力など使いたくはなかったが、致し方ない。
独りになりたかったから。都会の喧騒を離れ、人々との繋がりを絶って、ひとりで在りたかったから。

そう。
ここは、私の絶対領域〈シークレッド・エデン〉――――。

「……!?」

背後でガタガタと物音がした。同時に私を呼ぶ声もする。

「もこー、またこんなことして……」

ぶつぶつ言いながら、扉の前のモノをよけられてる音がする。

あ、どうしよう。らんこが来ちゃった。


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 00:58:02 ID:7kMqUYIR0

扉が開く。世界が繋がる。

藍子「はー、疲れた」

もこ「……」

藍子「全く、何処からこんなに机やら椅子やら集めてきたんだか」

扉の前に積んでおいた机とかイスとかが、きれいにはじっこに寄せられている。
あそこまでやるの、けっこう時間かかったのに。

もこ「……ふ、ふふふ。貴様、よくぞ私の力を破って、」

藍子「屋上の入り口封鎖しちゃダメって、前も憩ちゃんに怒られたでしょー」

台無しである。


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:02:16 ID:7kMqUYIR0

藍子「こら、もこ」

もこ「……ごめんなさい」

らんこは笑って、私の頭をなでた。
らんこはよく怒るけど、けいみたいに怖くないし、ちゃんと謝れば許してくれる。

藍子「今日も風とおはなし?」

うなずく。
そっか、とらんこはまた私をなでる。
ちょっとトクイになった私は、らんこにくるりと背を向ける。それで目をつむって言った。

もこ「風が呼んでる……」

その時ちょうど、風がひときわ大きくうなった。
揺れる髪、はためく服のすそ、なびく包帯。いま私かっこいい。


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:05:54 ID:7kMqUYIR0

藍子「風はなんて?」

もこ「……」

えっと。そう返されるとは思ってなかった。
目をつむったまま、風に耳をかたむける。
ひゅごおお、と言っている。ちょっと寒い。

もこ「……、」

意味深にうなずいてみる。
さらに2度3度、こくりこくりと頭をゆらす。

藍子「会話中?」

こくりこくり。

藍子「……寝てる?」

ぶんぶん。


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:10:09 ID:7kMqUYIR0

藍子「そっか、もこはすごいね」

なんかちょっと子どもあつかいされてる風だけど、頭をなでられるのはきらいじゃないから、私はらんこのされるがまま。

らんこはいろいろ大人で、私はちょっとふくざつ。
こんなふうにしか気を引けなくて、でもらんこは私に目線を合わせてくれて、それでやっぱり大人だなぁと思う。

藍子「残念ながら、私には何にも聞こえないなぁ」

らんこの横顔を見上げる。
まっすぐ空を見つめるひとみがきれい。

強風に、からだがよろめいた。
もこはちっちゃいから吹き飛ばされちゃいそうだね。らんこが手をにぎってくれる。

もこ「らんこ」

つないだ手をにぎり返して、らんこを見上げる。らんこはしゃがんで、私に目線を合わせてくれる。


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:14:04 ID:7kMqUYIR0

もこ「さっき、ひと見てたの」

「うん」。らんこはうなずきながら、私の目をじっと見る。
さっきより、少しだけ風が弱まった気がする。

もこ「いっぱいひとがいるんだけど、みんなだまって歩いてて」

「うん」。らんこのやさしい表情。
そこで、言葉が出て来なくなった。
なんだろう。自分でも、何を言おうとしたのかよくわからなくなってしまった。

もこ「しゃべれるけど、だまってて、それで……、」

なんだか、むしょうにやるせない。もやもやして、はきだしたいのに、うまく外に出せない。


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:18:45 ID:7kMqUYIR0

ゆっくりでいいよと、らんこが言う。
頭をなでてくれる手も、つないだ手も、あったかくてやさしいけれど、いっこうに言葉は出て来ない。
じぶんの中にうずまく、もやもやぐるぐるが、いっぱいいっぱいで苦しい。

藍子「どうしたの?」

らんこが、あやすように背中をなでる。
そうされると、ちょっと気分がラクになる。らんこへのきもちでいっぱいになる。

もこ「……、」

あ、これだ。
これを、らんこに言葉にして伝えたい。でも、このきもちをうまく言葉にできない。
ありがとう、に近い何かな気がするけど、なんかちょっとちがう気もする。


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:22:10 ID:7kMqUYIR0

なんだかよけいに頭がこんがらがった。
ひとは言葉を使えるからべんりだけど、じぶんのきもちを言葉にできないんじゃべんりじゃない。

もこ「……うまく、言えない」

せっかくしゃべれるのに。風とちがって、言葉が伝わるのに。
ふだんからあんまりしゃべらないから、こんなことになるのかな。
言葉にしないと、ぜんぶ伝えられない。

藍子「……そんなことないんじゃないかな」

いつの間にかうつむいていたらしい。
声に、ふと顔を上げた。

藍子「ほら」

手を引かれ、私はらんこのうでの中にすっぽりとおさまった。


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:26:23 ID:7kMqUYIR0

藍子「どう?」

とくん、とくん。
ちょっとはやいらんこのこどうがひびいてきて、私のそれと重なる。

藍子「こうしてるだけで、伝わるものもあると思うよ」

むりに言葉にしようとしなくていいんじゃないかな。らんこが、私をぎゅっとだきしめる。
らんこの体温が、ここちいい。なんだかすごく安心する。

藍子「ね」

とくん、とくん。
このきもちが何なのかまだわからないけれど、急いで答えをさがす必要はないのかな。

もこ「……うん」

あれだけふきあれていた風は気づけば止んでいて、春のにおいがほんのりとただよっていた。


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:30:55 ID:7kMqUYIR0

藍子「さ、戻って麻雀でも打とっか。利仙さんと絃さんも来てるよ」

うなずくと、らんこは笑って手を引いてくれる。
この、らんこの手がすき。白くてきれいで、あったかくてやさしい。

もこ「……」

たしかに、言葉じゃなくてもつたわるものもあるかもしれない。
らんこといるとそう思える。らんこのとなりは、あったかい。

もこ「らんこ」

藍子「うん?」

ぎゅっとにぎりしめたこの手から、私のきもちも、らんこにつたわってるかな。


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:32:02 ID:7kMqUYIR0

以上、もこ藍
冒頭中二っぽい文にしたかったんだけど失敗した

ラスト
捏造しまくったから注意
まじで
例によってカプは変わります


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:36:06 ID:7kMqUYIR0

みさき「野依プロ」

呼びかけに応じる声はない。
その小さな背中は、頑なにこちらを向こうとしない。

みさき「野依プロ? 聞こえてます?」

理沙「……」

うん、これは怒ってる。というか、拗ねている。
理由は至極単純。

理沙「やだ」

背を向けたまま、でも肩越しにちょっとだけ視線をこちらに向けて、彼女は呟く。

理沙「ふたりっきりなのに、そんな呼び方」

という訳である。
「こんなことで拗ねるなんて、あなたは子供ですか」。考えて、しかし口には出さない。
そっぽを向く彼女を、両手で捕まえる。


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:40:28 ID:7kMqUYIR0

名前がいい。ぼそぼそと漏らす声を、私の耳はちゃんと拾っていた。
でも聞こえなかったふりをして、もう一度、彼女の嫌がる呼び方で呼んでみる。
それに彼女は少しだけ眉尻を下げて、怒ってるんだか泣きそうなんだか、よくわからない表情になった。

理沙「……みさき、意地悪」

きゅっ、と控えめに抱き返してくる。
ぷんすかしながら、それでも体重を預けてくるのが可愛い。

理沙「昔は、理沙ちゃんって呼んでくれてたのに」

つきん。
胸の奥に小さな痛みが走る。
少しだけ、昔を思い出した。


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:44:04 ID:7kMqUYIR0

理沙「いつの間にか、敬語も使うようになった」

彼女が小学校に上がって、私が幼稚園に置いて行かれた日。
彼女が中学に上がって、私が小学校に置いて行かれた日。
彼女が高校に上がって、私が中学に置いて行かれた日。
彼女がプロになって、私が1人、置いて行かれた日。

追い付いては離されて、その度にまた追いかけて。それでもこの絶対的な距離が縮まることはなかった。
時間なんて、私にはどうすることも出来ない。

理沙「いつからだか、覚えてる?」

みさき「……さぁ」

勝手に距離を感じた私が、勝手に拗ねただけ。
「プロになる」。そう言ったあなたの眼には、迷いがなくて。あなたは私を置いて、歩き始めてしまって。

何で、あの時まで、私に一言も言ってくれなかったの。
あなたほど麻雀の強くない私には、プロになんてなれなくて、それでもあなたの側に居たくて。
考えて考えて、そしてこの道を選んだ。


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:48:08 ID:7kMqUYIR0

みさき(今、私はあなたの隣に立ててますか……?)

「ずっとずっと好きでした」。
あなたの恥ずかしがりやで口下手な所はじゅうぶんにわかっていたつもりだったけど、それでもあの時の沈黙は辛かった。

やっぱり困らせてしまった。伝えなければよかった。後悔だけが心を占めた。
冗談で終わらせてしまえばいいんだと思った。今なら笑って終われるかもしれない。でも、カラカラの喉からは声が出なかった。

やがて、ゆっくりと顔を上げたあなたの顔は真っ赤で。
好き。ぎゅっと私を抱き締めた体温が、伝わる鼓動が、震える肩が、真っ赤になったその顔が、私にそう伝えてくれた。

いつから好きだったのか、はっきりと覚えていない。気付いたら、好きだった。
私はただ、先を歩く彼女を追ってここまでついて来てしまっただけかもしれない。


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:52:07 ID:7kMqUYIR0

それでも。
今はこうして、彼女は私の腕の中にいる。
小さな温もりを噛みしめるように、腕に力を込めた。

理沙「……苦しい」

みさき「でしょうね」

理沙「痛い」

みさき「でも、離しませんよ」

理沙「……みさき」

みさき「はい?」

理沙「……、」

そこからの間が長かった。
あー、だの、うー、だの、なかなか次の言葉が出て来ない。


107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 01:56:36 ID:7kMqUYIR0

みさき「何ですか?」

ちょっと力を緩めてあげる。
すると彼女は真剣な面持ちで、私を真っ直ぐ瞳に映す。

理沙「す」

みさき「す?」

理沙「……好き!」

それきり、彼女は私の肩に額を押し付けて黙り込んでしまう。
……珍しいこともあるものだ。
あの口下手な彼女から、こんな言葉が聞けるなんて。

みさき「知ってますよ」

余裕ぶって、でも本当は内心嬉しくてたまらない。
私も結構単純なんだ。


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 02:00:07 ID:7kMqUYIR0

彼女の頭を撫でる。柔らかい黒髪が、指の間を抜けていく。

理沙「……うん」

口下手だから、それ以上にすごく恥ずかしいし、こういうのあんまり言えなくて、それで。
ぽつりぽつりと、少しずつ彼女が言葉を紡ぐ。

みさき「わかってますから」

好きって仕草をしてくれるから。好きって顔をしてくれるから。
言葉にされなくても、わかってる。

みさき「私も好きです」

理沙「……!!」

ぱぁ、と朱色の花が咲く。
いつも怒っているように見えるから周りの人には誤解されがちだけれど、彼女はとても人懐こい笑顔をする。
これは、私だけの独り占め。


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 02:04:10 ID:7kMqUYIR0

みさき「でもやっぱり、ちゃんと言葉にして貰えるのは嬉しいですね」

理沙「……!! が、がんばる……!」

俯きがちに、だけど、頼もしい返事を貰えた。
でも彼女のことだし、悪いけどあんまり期待しないでおこうかな。なんて。

みさき「理沙さん」

理沙「?」

みさき「私のどこが好きですか?」

俯いていた顔をぱっと上げて、彼女は言う。

理沙「ぜんぶ!」

言い淀むことなく応えてくれた彼女に、笑みがこぼれる。
普段より少し表情が柔らかく見えたのは気のせいかな。


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 02:08:28 ID:7kMqUYIR0

そういう社交辞令というかキレイごとじゃなくてですね、……なんて突っ込みは、今日はしないでおいてあげよう。ポイントなんて絞らなくても、じゅうぶんよくわかったから。

その代わりに、私は彼女の額に唇を落とす。
案の定、耳まで真っ赤にしながら私の腕の中で小さくなった彼女。
離さないように、そっと抱き締めた。

これからは、同じ歩幅で。一緒に歩いていけますように。









みさき「でも、『全部が好き』って究極に曖昧な答えですよね」

理沙「……!?」


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 02:10:05 ID:7kMqUYIR0

以上、理沙みさ
みさみさがりさりさの年下で幼馴染で敬語でポーカーフェイスでちょっとSだったら俺得です


計4本
以上で終わりです
支援、レス、お付き合いいただきありがとうございました


119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 02:17:22 ID:KipSuFC+i


良かった


120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/03/05 02:23:00 ID:CcO001U8O

乙乙
どれも雰囲気あってよかった
久尭深は決勝待ちだなw


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