('A`)「ハロワ行くか…」




(o-o)「資格は何を持ってます？」

('A`)「あっ、いえ、普通自動車だけです……すみません…」

(o-o)「残念だけど、今のあなたに見合うのはないよ」

('A`)「…」

<さっきの人どもってたね～ ﾌﾟｰｸｽｸｽ
<あれじゃあ仕事見つからんわ～ ｸｽｸｽ


('A`)「……」



('A`)「…ただいま」

J( 'ｰ`)し「あら、たかしおかえり。どこか行ってたの？」

('A`)「あ、うんハロワに…」

J( 'ｰ`)し「あらあら、そう、おつかれさま。どうだった？何かいいところ紹介してもらえた？」

('A`)「いや、資格がないからって、その…」

J( 'ｰ`)し「…はぁ？」

J( ｀Д´)し「あんた、ちゃんと頼んだの！？態度が悪かったんじゃないの！？
あんなとこで紹介してももらえないなんて！何したの！？」

('A`)「…」

J( ｀Д´)し「仕事は選んでたら、何も見つからないよ！甘えるんじゃないよ！
なんでもいいから、頼んで来なさい！明日はちゃんと見つけてくるのよ！」


('A`)「…」

('A`)「(はぁ…最近かーちゃんがなんか変だ)」



J( 'ｰ`)し「たかしちゃん、ごはんよー」

('A`)「…」

J( 'ｰ`)し「たかしちゃん、お母さん考えたんだけど、専門の学校とか行ってみない？何か手に職つけたほうがいいでしょ…？」

('A`)「…あ、でも、お金が…」

J( 'ｰ`)し「お金のことはいいわ。お母さんなんとかするから。たかしちゃんが何か本当にやりたいことあるなら、そっちをやってくれたほうが、お母さんはいいな。」

('A`)「…ｸﾞｽﾝ」

翌朝


('A`)「かーちゃん…昨日の話だけど、俺グラフィックとかをやりた

J( ｀Д´)し「今何時だと思ってんの！あんた毎日家にいるからって、ちんたら生活してんじゃないよ！周りの家はみんな仕事行ってんだよ！
あんたもさっさと、ハロワ行ってきなさい！」

('A`)「…」

('A`)「なんか、もう疲れた」

('A`)「死にたい…死にたい…ｸﾞｽﾝ」



J( 'ｰ`)し「たかしちゃん、どうしたの？」

('A`)「(ｸﾞｽﾝ)」

J( 'ｰ`)し「何か辛いことがあったの？お母さんに言ってごらん？」

('A`)「……」

J( 'ｰ`)し「お母さんも、たかしちゃんぐらいの年の頃は大変だったのよ。今はこうして結婚して生活してるけど、ほんと大変だったわ。」

('A`)「…」

J( 'ｰ`)し「今はもっと大変な時だけど、たかしちゃんならきっと乗り越えられるわ。だから、そんな落ち込まないで、前を向かないと。」


('A`)「(おめーのせいだよ…)…うん」

('A`)「(今日もだめだった…やっぱ資格ないとだめなのかな…いや、もうすこし粘ってみよう…)」

('A`)「ただいま…」

J( 'ｰ`)し「……」

('A`)「かーちゃん…？」

J( 'ｰ`)し「…あ、おかえり。」

('A`)「どうかしたの？」

J( 'ｰ`)し「ううん、何もないよ…
あ、ごめんねご飯まだ準備してなかった。すぐするね。」

('A`)「？」



J( 'ｰ`)し「はぁ…」

('A`)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

J( 'ｰ`)し「はぁ…」

('A`)「どうしたの？」

J( 'ｰ`)し「ん？…ちょっと最近疲れてね。はぁ」

('A`)「そう、無理しないでね」

J( 'ｰ`)し「たかしが、働いてくれたらねー … ﾎﾞｿｯ」

('A`)「…」

('A`)「(疲れた…)」



J( 'ｰ`)し「たかし、明日もハローワーク行くの？夜お母さんちょっと集まりあるから、お風呂だけ沸かしててくれる？」

('A`)「わかった」

('A`)「何か、仕事ないかな…｣ｶﾁｶﾁ


J( 'ｰ`)し「ただいま」

('A`)「おかえり」

J( 'ｰ`)し「お風呂沸かしててくれた？」

('A`)「あっ、忘れてた…」

J( ｀Д´)し「はぁ？！
あんた帰ってきてから何してたの？お母さん昨日ちゃんと言ったでしょ！？
また、パソコンで遊んでたんでしょ！
あんたね、いいかげんにしなさいよ！」

('A`)「…」

J( ｀Д´)し「お母さん、今日の集まりであんたのお友達のお母さんたちと話したけど、みんな仕事して頑張ってるっていうじゃない！
あんただけだよ、そうやって遊んでるの！
お母さん、あんたのこと聞かれても恥ずかしくて何も言えなかったのよ！」

J( ｀Д´)し「ほんと、恥ずかしい！
最近お母さん、疲れやすくてもう体しんどいし、うつ病みたいになってたんだからね！」

J( ｀Д´)し「わかる！？ほんと辛いのよ！」

('A`)「…」

J( ｀Д´)し「あーっもういい！どっか行って！お母さん風呂沸かしてくるから！」


('A`)「(辛い…)」

うわぁぁぁ

('A`)「もう、やだ。早く家出たい。かーちゃん死ね」


('A`)「はぁ…」

('∀`)「なんとか、仕事見つかった！休みは少ないだろうけど、それでもいいや！しかも県外！これに決めた！」

('∀`)「かーちゃん、俺、仕事決まったよ。」

J( 'ｰ`)し「あら、そう！よかったわね！どこに決まったの？」

('∀`)「○○県の○○会社」

J( 'ｰ`)し「聞いたことないわね。何やってるとこ？」

('∀`)「えっと、まぁIT会社というか、何て言えばいいかな…

J( ｀Д´)し「…そんなとこでいいわけ？
あんた、自分の働く会社もわからないの？
そんなとこは福利厚生なんてないに等しいんだからね」

('A`)「…」

J( ｀Д´)し「もっといいとこあったでしょ！なんでちゃんとしたとこにしないの！
あんた一人暮らしってお金かかるんだよ！そんな会社なんかじゃ、ちゃんとしたお金貰えないに決まってるでしょ！
なんで決まる前にお母さんに相談しなかったの！」

('A`)「あ、いや社宅一応あるし、そもそも仕事はグループ会社だから…
(相談も何も、喜ばそうと思って頑張ったのに…)」

('A`)「引っ越しの準備するか…」

('A`)「もうこの家には帰ってこないつもりで行こう。かーちゃんのあれに付き合ってたら俺がもたない。」




J( 'ｰ`)し｢ｸﾞｽﾝｸﾞｽﾝ…たかしが県外行くと寂しいわ。やっぱり男の子は遠くに行ってしまうのかね…ｸﾞｽﾝ」

「では、こちらの荷物は○日着でお運びしますね。ありがとうございましたー！」


('A`)「ようやく落ち着ける。はぁ、つかれた」

J( 'ｰ`)し「たかしちゃん、荷物もう送ったの？」

('A`)「あ、うん」

J( ｀Д´)し「あー、お母さんせっかく、たかしのために洗剤とか買ってきたのに、
ったく、引っ越しの時間くらい教えてよね。日にちしか言わないから昼ごろにくるのかと思ってたのに！
あー、もういいや、これお母さんが使うわ」

('A`)「(今日で最後なのに、またこの調子かよ…)」

翌朝

('A`)「じゃあ行ってくる」

J( 'ｰ`)し｢ｸﾞｽﾝ…体に気をつけてね。何かあったらすぐ連絡ちょうだいね。」

('A`)「…ぁあ、はいはい」

J( 'ｰ`)し「行ってらっしゃい」

数ヶ月後


('A`)「はぁ、今日も帰るの9時かな…」

('A`)「はぁ…」

ﾋﾟﾛﾛﾝ

J( 'ｰ`)し［:たかしへ げんきしてますか
あまりメールないけどじかんあったらメールください]


('A`)「はぁ…」

('A`)[ 仕事忙しくてなかなか時間ない
元気]

送信 ﾋﾟｯ

('A`)「疲れた」


ﾋﾟﾛﾛﾝ
J( 'ｰ`)し「たかしからメールきた。
やっぱり忙しいのね。疲れて体調崩さなきゃいいけどねぇ」

正月帰省


J( 'ｰ`)し「お母さんね、疲れやすかったでしょ？この前病院行ったらね、甲状腺がわるいんだって言われたの」

('A`)「ふーん」

J( 'ｰ`)し「なんか、ホルモンがどうって言われたんだけど、たぶん前疲れやすかったのは、このせいみたいなの」

('A`)「…で？」

J( 'ｰ`)し「でって、もう、そんな言い方ないでしょ。甲状腺が悪いとね、疲れやすかったり、うつ病みたいになるんだって。」

('A`)「そうなの。ごちそうさま｣ｶﾞﾀｯ

('A`)「【50代 情緒不安定 疲れやすい うつ病 苛立ち】検索っと｣ｶﾀｶﾀ


検索結果：更年期障害


('A`)「…｣ｶﾞﾀｯ

('A`)「かーちゃん、あのさ、さっきの話、甲状腺がなんとか言ってたけど、
ただの更年期障害じゃないの？」

J( 'ｰ`)し「はぁ？」

J( ｀Д´)し「お母さんちゃんと病院行って検査してきたんだよ！？
この病気はね、大変なんだよ！？
あんたには分からないだろうけどね、すっごい疲れるの！
また、あんた適当なネットで物事言ってるんでしょ！？
最低だね！」

('A`)「(末期だな)」

('A`)「(疲れるな)」

('A`)「…俺明日の朝帰るわ」

J( 'ｰ`)し「え？！そんな急に？！」

('A`)「うん、ちょっと用できた(嘘だけど)」

J( 'ｰ`)し「もうちょっと早く言ってくれたらよかったのに…(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ)」

('A`)「…」

翌朝

('A`)「(かーちゃんの介護が必要になった時を考えるとゾッとする…)」

J( 'ｰ`)し「帰り着いたら連絡ちょうだいね」

('A`)「はいはい」

J( 'ｰ`)し「これ、たかしちゃんが昔よく好きだったお肉屋さんのコロッケ。
昨日の夜に買ってきたんだけど、食べてね。」

('A`)「…あ、ありがと」

('A`)「更年期障害は、本人もだけど、家族も大変なのです」

('A`)「俺自身役10年、かーちゃんに振り回されて精神壊れそうでした。」

('A`)「このSSも実際の体験を元にしてます。もうあんな体験は嫌です」




終わり

乙
頑張れよ…

予想以上に重かったでござるの巻

乙、マジで作者に乙