ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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承太郎「聖杯戦争?なんのことだ…?わからないな」~完結編~


http://blog-imgs-56.fc2.com/s/s/i/ssipaimatome/c20120920_jojoasb_27_cs1w1_720x.jpg441VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:03:17.71 ID:PNsqHR7Y0
~明朝・柳洞寺~

バゼット「やはり境内には誰もいませんね」

ライダー「裏手にある池に、なんらかの力が集まった『場』があるようですが」

士郎「イリヤからの情報だと、そこは表向きの聖杯を使うための場所らしい」

承太郎「キャスターがここを拠点にしていたのは、そのためでもあったというわけか」

バゼット「では、洞窟の入り口を探しましょう」

士郎「セイバー、大丈夫か?柳洞寺の結界はまだ生きてるみたいだ。山に入るのは辛いんだろ?」

セイバー「多少の消耗は覚悟しなければなりませんが、洞窟内に入れば回復できるはずです。私達がこれから向かうのは、恐らくこの霊脈の中心地だ」

ライダー「…見つけました。どうやらあの岩場が怪しいですね」

バゼット「どういう仕組みかわかりませんが、行き止まりにしか見えない所がすり抜けられるようです」

承太郎「立ち止まっているヒマはねえ。行くぜ」

442VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:04:14.56 ID:PNsqHR7Y0
~大空洞~

承太郎「地下にこんな広大な空間があるとはな。しかもこの雰囲気、只事じゃあねえ」

ライダー「これほどまでとは…生々しいほどのマナで満ち溢れていますね」

士郎「ああ…嫌な感じだ。力は戻ったか?セイバー」

セイバー「問題ありません。しかし、私達が求めていた聖杯とは一体…」

バゼット「キャスターが霊脈を使って魔力を集めていたとはいえ、この貯蔵量は異常だ。聖杯戦争の開始からまだ1ヶ月も経っていないというのに」

ギルガメッシュ「わからんのか?これまでの聖杯戦争で使われなかった魔力が、ここに溜まっているということだ」

セイバー「ギルガメッシュ…!」

ギルガメッシュ「待ちわびたぞ、セイバー。だが、雑種共も引き連れてとは無粋なことだな」

セイバー「ギルガメッシュ、貴方達の目的はなんだ。なぜ貴方と言峰がDIOという吸血鬼と手を組んでいる」

ギルガメッシュ「手を組んだわけではないぞ?ヤツが聖杯を使って何を為そうと我(オレ)は知らん。今の我の関心はお前だけなのだからな」

士郎「なんだと?DIOの目的も知らずに聖杯を使わせようとしているのか?」

ギルガメッシュ「生憎と、望む物を手に入れることに聖杯など必要ないのでな。何より、我でもヤツを止めることはできん」

承太郎「DIOはどこにいる」

ギルガメッシュ「貴様が承太郎か。我は貴様には興味がない。DIOに用があるのなら早々に消えろ。ヤツは祭壇で時を待っている」

承太郎「士郎、セイバー。頼んだぜ」

士郎「ああ。そっちも頼んだ」

セイバー「DIOを止めてください」

承太郎「任せな」
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:05:36.09 ID:PNsqHR7Y0
承太郎「崖の上に、何か巨大な柱のような物が見えるな。あれが大聖杯か」

バゼット「アレが大聖杯の祭壇…あんな禍々しいものが…」

ライダー「今にも中身が溢れそうですね。確かに時間が無いようだ」

DIO「やはり来たか…承太郎。お前なら辿り着くと思っていたぞ」

承太郎「野郎…DIO…!」

バゼット「あれが…!」

ライダー「DIO…!」

DIO「サーヴァントとやらには思いのほか苦戦したようだな?承太郎。何度も時を止めねばならないほどにな」

承太郎「DIO…何故この世界にいる?誰が貴様を呼んだ?」

DIO「フン、このDIOにはマスターなど居ない。聖杯でないとするなら、この世界そのものではないか?」

バゼット「馬鹿な…召喚したのが世界そのものだと?そのようなこと聖杯戦争で起こるはずがない」

ライダー「…ガイアの抑止力…」

DIO「ほう、その女は知っているようだな。ギルガメッシュも同じようなことを言っていたぞ」

承太郎「どういうことだ?ライダー」

ライダー「全貌を窺い知ることは誰にもできませんが…この星には自己防衛のための意思がある。それがガイアと呼ばれるものです」

バゼット「あの吸血鬼がこの星を守るために呼ばれたというのですか?」

DIO「有象無象の人間どもが欲望のままはびこるこの現状に、危機感を覚えても不思議はなかろう。あまつさえ聖杯などという願望機まで創り上げるのだからな」
444 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:06:07.39 ID:PNsqHR7Y0
承太郎「…てめーの目的は何だ?」

DIO「承太郎、お前ならこのDIOが目指した先を知ったはずだ。私を倒した後にな」

承太郎「…全ての運命を知り、支配する力…か」

DIO「そうだ。このDIOだけが全ての人間の…この世界の運命を知り、変えることができる新たな世界。愚かな人間どもは私の手で正しく導かれる。それこそが天国だ」

バゼット「そんな…そんなことのために聖杯を」

DIO「こうして呼ばれた世界に都合よく聖杯などという物があるのならば、ただ利用するまでよ」

承太郎「させねえぜ…そのために俺がいる」

ライダー(…!ということは、承太郎は…アラヤの…)

バゼット「言峰はどこにいるのです?DIO」

DIO「あの男は祭壇の前でただ聖杯を見守っている。物好きな人間もいるものだな」

バゼット「承太郎、私は言峰を倒しに行きます。あの男を放っておくことはできません」

承太郎「死ぬなよ、バゼット」

バゼット「あなたもね、承太郎」ダッ

DIO「フン、奴を倒そうともこのDIOがいる限り聖杯は止められん」

承太郎「ならてめーを片付けるまでだぜ、DIO」

DIO「かつてポルナレフにも似たことを言ったが…私に支配されることで人間どもは永遠の安心を得られるのだぞ?何の不満があるのだ?」

承太郎「気に食わねえぜ。この街で出会った奴らがてめーに支配されるなんてな」ゴゴゴゴゴ

DIO「ならば仕方ない…ここで死ぬしかないな承太郎ッ!!」ドドドドド
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:06:54.09 ID:PNsqHR7Y0
言峰「よく来たなバゼット。正直に言うと予想外だった。聖杯戦争を勝ち抜いて私の前に立つのは、切嗣の息子と思っていたのだが」

バゼット「言峰…今すぐこの聖杯を止めなさい」

言峰「何か勘違いをしているようだな。元より私はこの聖杯を見守っているにすぎん。当然、干渉する気もない」

バゼット「DIOの目的を知った上で、そんなことを言っているのですか!?」

言峰「無論だ。未だ生まれ出でぬモノに罪科は問えぬ。この聖杯から新たに産声を上げる力で世界が変わるというのなら、私はそれを祝福するのみ」

バゼット「…あなたは…こんな事のために私からランサーを奪ったのですか」

言峰「少々予定は狂ったがな。アレには汚れ仕事ばかりさせた。しかし、そのおかげでこうして聖杯を見届けられることには感謝している」

バゼット「…何を言っても無駄なようですね。やはりあなたを許すことはできない」

言峰「五体満足ならまだしも、片腕で私の相手が務まると?私はお前に対して大層な切り札など使わんぞ、伝承保菌者(ゴッズ・ホルダー)よ」

バゼット「でしょうね。ならば、この拳で叩き潰すだけです」ザッ

言峰「余興としては悪くない。楽しませてもらうぞ、バゼット」ビュオッ
446VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:09:12.16 ID:PNsqHR7Y0




DIO「まずは突き(ラッシュ)の速さ比べだ。スタンドパワーが衰えていないか確かめてやるとしよう」

承太郎「上等だ。オラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!」ドドドドドド

DIO「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」ズドドドドドド

ガンガンガンガンガンガンガンガンッ

DIO「どうした承太郎。僅かに動きが鈍いぞッ!!」ドシュウッ

承太郎「ぬうっ…!」ブシュウッ

DIO「フン、連戦の影響は隠しきれないようだな」

承太郎(マズイぜ…回復していたとはいえ…7割というところか)

ライダー(くっ…やはり承太郎の傷は治りきっていない。しかし、隙を付いて奇襲しようにもDIOのスタンド攻撃が私には見えない…)

DIO「以前の私ならここで時を止めて追撃していたところだ。だが、今やお前も自由に時を止められる以上、無闇に時を止めるのは賢明ではない」

承太郎「…」

DIO「時を止めるタイミングが命運を分けることは明白だからな。お前が私より短い時間しか止められないとしても、油断は禁物だ。そうだろう?承太郎」

承太郎(野郎、考えてやがる…今のヤツが何秒時を止められるかわからない以上、こっちもウカツに時を止められねえ)

DIO「そこでだ承太郎。お前が先に時を止めざるを得ない状況を作ることにした。これでなッ!」ズゥラァッ

承太郎「…!」

DIO「対吸血鬼として使われる黒鍵という武器らしいが、このDIOにとってはただの刃物にすぎん」

ライダー(もう迷っている場合じゃない…加勢しなくては!)ヒュオッ

DIO「だが承太郎、お前の弱点はお前自身ではないということはわかっている」ビシュシュウゥッ

ライダー「!!」
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:10:43.19 ID:PNsqHR7Y0




ズガガッッ

バゼット「っぐ…!」ザザッ

言峰「流石は封印指定の執行者といったところか。昔より体術がさらに向上している。戦歴は伊達ではないようだな」

バゼット「…あなたこそ、相変わらずの技のキレですね」

言峰「とうに全盛期は過ぎている。だが、隻腕のお前をあしらうには十分だ」

ズガガオオォォォン

言峰「ギルガメッシュとセイバーの宝具か。あちらは決着が付いたようだな」

バゼット「ギルガメッシュが負けたのなら、じきにセイバーと士郎がここに来るでしょう。どうするつもりです?」

言峰「いかなセイバーとて、連戦は苦しいだろう。魔力供給に難があることは知っている。まして、ギルガメッシュと戦った後ではまともに動けまい」

バゼット「あまり余裕を見せていると足元をすくわれますよ?」

言峰「余裕と見られても仕方ないことかもしれんな。気付かないか?バゼット。聖杯は既に満たされたのだ」

バゼット「なんですって!?」

言峰「ギルガメッシュとセイバーのどちらが斃れたにしろ、これで聖杯には6体のサーヴァントの魂が注がれた。願望機としての聖杯は完成している」

バゼット「させません…!」ダッ

言峰「不用意に近づくのは感心せんな」ズウラアァァァッ

バゼット「なっ!?」ザザァッ

ドジュウウゥゥゥ

バゼット「ぐっ…これは、一体…!?」
448 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:12:29.50 ID:PNsqHR7Y0
言峰「言うなれば、この世の全ての悪性…呪いそのものだ。この聖杯はな、いつからかは知らんが呪いによって中身が汚染されているのだ」

バゼット「この世の、全ての悪…」

バゼット(…何だ…?何か…誰かを忘れている気がしてならないが、どうしても思い出せない…)

言峰「さて、状況は悪化したがどうする?宝具を使えなければ接近する他ないが、私の射程に入れば意思を持ったこの泥がお前を襲うぞ」

バゼット(思い出せないけれども…)

言峰「逃げるのなら止めはしないがな。赦しを請う者を受け入れるのが、聖職者としての慈悲というものだ」

バゼット(この男が聖杯の力を使うのだけは許せない…!!)

バゼット「私は…魔術師ならば、己の力だけで戦い抜くことが正しいことだと思っていました。力が及ばぬなら、自分が強くなればいいのだと」

言峰「その通りだ。力なき者に善悪を断ずる資格はない」

バゼット「確かに魔術師としては正しいのかもしれない。しかし、人としては正しくなかった。今の私には、共に歩んで行きたい人がいる」

言峰「だが今、私と対峙しているのはお前一人だ。お前と共に戦う者はいない」

バゼット「本当にそうでしょうか?」チャキッ
449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:13:54.71 ID:PNsqHR7Y0
言峰「―――なぜ、お前がその剣を持っている」

バゼット「凛から預かった物です。言峰…確かにあなたは強い。しかし、それは今ここにある『正義の心』の前ではちっぽけな力だ」

言峰「戯けたことを。儀礼用の礼装一つで何ができるというのだ」

バゼット「私の斬り抉る戦神の剣(フラガラック)は、相手の切り札に対するカウンターに特化した宝具だ。しかし、伝承元ではそんな制限はない」

言峰「…何の話をしている」

バゼット「代々伝承されてきましたが、神話の原典ほどの性能は引き出せていないということですよ」

言峰「…!」

バゼット「…“läßt”」ギイィィン

言峰「貴様、まさか」

バゼット「ひとたび鞘から放たれれば、意思を持って敵を屠る魔剣―――凛から託されたこの力と私の全魔力で、原典を再現してみせる…!!」

バゼット「――“自ら閃き先に断つもの(アンサラー)”―――」キュイイィィィン

言峰(バカな…!短剣ほどしかなかったあの宝具が長剣に…!!)

言峰「させん!!」ズオアァァァッ

バゼット「“斬り抉る戦神の剣(フラガラック)”!!!」ギャウオオオォォンッ
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:15:45.19 ID:PNsqHR7Y0




承太郎「ぐっ…」ズザザアァァーー

ライダー「承太郎っ…!」

DIO「一手足りなかったな、承太郎。サーヴァントなぞ助けるために時を止めるからだ」

承太郎「て、てめ…え…」ゴプッ

DIO「フン、咄嗟に致命傷を避けたことだけは褒めてやろう」

ライダー「…貴様アアァァッ!!」ビュオッ

DIO「無駄無駄無駄無駄ァッ!」ズドドドドンッ

ライダー「ぐあっ…!」ズドドギャーン

DIO「つまらんな。サーヴァントごとき、このDIOの前では無力なものよ」

承太郎「…DIO…てめえッ…!」ザッ

DIO「まだ立ち上がるか、承太郎。お前は既に『詰み』にはまったのだ。私は同じミスは犯さん」

承太郎「…」ドグッドグッ

DIO「このDIOと同じ力を持ちながら、他人を守るために身を挺するとは。所詮はお前も取るに足らぬ人間なのだ、承太郎」

ライダー「…う…くっ…」

ズガガオオォォォン

DIO「ギルガメッシュ達の戦いが終わったようだな。これで聖杯は満ちたが…杯の中身は多いに越したことはない。残ったサーヴァント共も殺すとしよう」
451 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:16:46.36 ID:PNsqHR7Y0
承太郎「させねーぜ…!」

DIO「つまらん悪あがきを…無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!」ズドドドドドドド

承太郎「オラオラオラオラオラオラァーッ!!」ドドドドドドドン

DIO「突きが弱弱しいぞッ!!承太郎ッ!WRYYYYYAAAA!!!」ズドギャアァッ

承太郎「ぬううっ…!!」ズシャアアァァー

ライダー「う…承太郎…」

承太郎「ぐっ…ライダー、無事か」

ライダー「…すみませんでした…承太郎。貴方の足を引っ張ってしまった」

承太郎「俺が勝手にやったことだ、気にするな。ライダー、お前は早くここから離れろ」

ライダー「…嫌です」

承太郎「なんだと?」

ライダー「私は貴方と共に戦うと誓いました。貴方を置いて逃げることなどできません」

承太郎「つべこべ言うんじゃねえぜ。お前まで聖杯に取り込まれたら…」

ライダー「まだ私にできることはあります。DIOは私達サーヴァントの力を侮っている」
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:17:53.85 ID:PNsqHR7Y0
承太郎「…何か手があるのか?」

ライダー「私の“騎英の手綱(ベルレフォーン)”で…貴方を強化して撃ち出します」

承太郎「ズイブンと荒っぽい策だな」

ライダー「貴方なら、耐えられるはずです」

承太郎「…いいだろう。タイミングは任せたぜ、ライダー」

DIO「私の望む天国に貴様らは必要ない。ここで死ねいッ!承太郎ッ!!」バンッッ

ライダー「今だ!!―――“騎英の手綱(ベルレフォーン)”―――!!!」

承太郎「オオオオオォォォォォッ!!」ギュオアアアァァァッ

DIO「なにイィィィッ!あの加速ッ!?『世界(ザ・ワールド)』ッ!時よ止まれいッ!!」

ドォーーーーーーz_________ン

承太郎「時を止めようがこのまま殴らせてもらうぜッ!オラアアアァァーーッ!!!」グオオォォォンッ

DIO「チイィィッ!無駄アアアァァーーッ!!!」
453VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:19:19.55 ID:PNsqHR7Y0




ズバオオオォォォン

言峰「…」

バゼット「…」

言峰「……まさかお前に阻まれるとはな…」

バゼット「…あなたは知らなすぎたんですよ。人の持つ意思と、その力を」

言峰「―――そうかもしれん、な」ドサッ

バゼット「――本当に…馬鹿な男だ」





バグオオオオォォォン

承太郎「…」

DIO「…」

ビギッ

DIO「なっ…!!」

ベギッバギィッビキバキビシビシ…

DIO「ばッ…馬鹿なッ!こ…このDIOが…このDIOがアアアアアァァァァ~~~~~~ッ!!」

ドグッシャアアアアァァァァ

承太郎「てめーの敗因は…たったひとつだぜ…DIO…たったひとつの単純(シンプル)な答えだ…」

承太郎「『てめーは俺達を怒らせた』」
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:21:42.12 ID:PNsqHR7Y0




承太郎「無事か、バゼット」ザッ

バゼット「…ええ。そっちも、DIOを倒すことができたんですね?」

承太郎「ああ、なんとかな。ライダー、イリヤを下ろしてやってくれ」

ライダー「はい」タンッ

承太郎「バゼット、お前の中で決着は付いたか?」

バゼット「…はい。きっとランサーも納得してくれると思います」

承太郎「そうか。成長したな…バゼット」

バゼット「ありがとう、承太郎」

士郎「空条さん!」

セイバー「DIOを倒したのですね」

承太郎「お前らも無事だったか。安心したぜ」

ライダー「意識はありませんが、イリヤも命に別状はないようです」ザッ

ゴゴゴゴゴゴゴ…

バゼット「なっ!?この振動と魔力の奔流は…!?」

セイバー「大聖杯…馬鹿な…!起動に必要なイリヤを失ったはず…!」

ライダー「…そんな…既に、産まれかけている」
455 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:24:29.01 ID:PNsqHR7Y0
士郎「なんだって!?」

承太郎「どういうことだ?ライダー」

ライダー「わかりませんが…DIOが何らかの細工を施していたのかもしれません。自分が倒された場合に備えて」

承太郎「野郎…」

セイバー「私のエクスカリバーで叩き斬ります」

士郎「無茶だ、セイバー!もう一度宝具を撃つ魔力なんてないだろう!」

セイバー「しかし…聖杯を止めるにはもう破壊するしか手立てはありません」

ライダー「なら、私の宝具で…」

セイバー「貴方も余力があるようには見えませんが」

ライダー「くっ…」

承太郎「時間がねえ。俺がやる」

バゼット「なっ…」

ライダー「承太郎、何を…」

承太郎「ライダー、セイバー。お前達はこの世界で生きろ。まだやり残したことがあるはずだぜ」

バゼット「承太郎、何を言ってるんです!?」

承太郎「バゼット、美綴には約束を守れなくて済まなかったと伝えてくれ」

ゴゴゴゴゴゴゴ…

承太郎「じゃあな」
456 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:26:20.34 ID:PNsqHR7Y0
~epilogue~

あたしがバゼットさんから聞いた聖杯戦争の話は、ここまでだ。

結局、あたしは承太郎の戦いを見届けることはできなかった。

きっとあの人は、あたしと出会うずっと前から沢山の人達を守ってきたのだろう。

―――長いようで短かったあの2週間から、もう半年が経つ。

承太郎が居なくなっても、この街はあまり変わらない。でも、この街の人々には少し変化があった。

バゼットさんはまだこの街に滞在している。魔術協会ってところは辞めてフリーランスになったらしい。最近付けた義手の調子は良いそうでなによりだ。

今でもたまに氷室と一緒にバゼットさんの屋敷に行くけれど、承太郎が壊したという柱はまだ修復されていない。これからも直す気はないのかも。

氷室には、『承太郎は家族の都合で海外に行った』と伝えた。本人は「そうか」と答えただけだったけど、一瞬見せた寂しそうな顔が今でも忘れられない。

ライダーさんとセイバーさんは―――元気にこの街で暮らしている。

大聖杯が破壊された瞬間、二人の身体に変化が起こったそうだ。

承太郎が聖杯に何かを願ったとするなら…それはこのことなのかもしれない。
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:27:34.43 ID:PNsqHR7Y0
ライダーさんは桜の家に住んでいる。彼女のマスターが桜だったと教えられた時はすごく驚いた。でも、戦いに参加しなかったのは桜らしいな、と思う。

今は眼帯の代わりに眼鏡を付けて過ごしているけど、とても高価だったらしく遠坂に大きな借金をしたらしい。返済のために商店街の骨董屋でバイトをしている。

バゼットさんの家に遊びに行くとライダーさんもいたりするから、今でも二人に付き合いはあるみたい。…たまに喧嘩もしてるようだけど。

セイバーさんは衛宮の家に住んでいる。聖杯戦争後は目的を失ったようで元気がない時期もあったけど、今はこの街での生活を楽しんでいるようだ。

その代わり、エンゲル係数が格段に増えたと衛宮がボヤいていた。イリヤって子もよく遊びに来るそうで、あの屋敷も随分と賑やかになった。

衛宮は相変わらずお人好しだけど、最近は便利屋みたいな仕事はあまり受けなくなった。その分、空いた時間にはセイバーさんに道場でシゴかれているらしい。

弓道部にもたまに顔を出すようになった。憑き物が落ちたように大人しくなった慎二とも、上手くやっているようだ。

遠坂は、あの『賭け』のことは口に出さなくなった。ガラにも無く気を遣っているつもりなんだろうか。

――今でも夢に見て思い出す。承太郎の声や、その背中を。これから先も、ずっとあいつの事を思い出すのだろう。

この街はあの戦いで大きく傷ついた。もうあんな出来事を繰り返さないためにも、あの2週間を忘れずに前に進んでいくことがあたし達の役目だ。

それが、承太郎が遺した『黄金の精神』を受け継ぐということなんだと思う―――
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2013/04/15(月) 00:28:42.88 ID:PNsqHR7Y0




――追伸

承太郎が遺したものがもう一つある。

結局一度も脱いだ姿を見ることがなかった、承太郎の帽子だ。

聖杯があった場所に、帽子だけが落ちていたそうだ。

バゼットさんとライダーさんは、あの帽子を使って承太郎を召喚しようとしているらしい。

それにはけっこう大掛かりな準備が必要だそうだけど、あの二人が協力したら本当に成し遂げてしまいそうな気がする。

――もし、承太郎が戻ってきたなら…

その時は、とりあえず思い切りぶん殴ってやろうと思う。


ジョジョの奇妙な聖杯戦争 -完-
459VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/15(月) 00:31:19.47 ID:a5mfZKB+o
乙乙。
460VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/15(月) 00:32:32.31 ID:o+K/6XjUo
乙!
番外編とかは予定している?
461VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/15(月) 00:32:58.05 ID:YK+T7YV+o
乙!面白かったわ

464VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/04/15(月) 01:44:03.72 ID:g6ljnmf9o

あとがき、くださいな

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