ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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異界ジェノサイダー「もう一つの羽生蛇村?」


http://blog-imgs-56.fc2.com/s/s/i/ssipaimatome/2695887817_93eba44517.jpg1VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 17:20:13.86 ID:hauj8ZV20
須田恭也 初日/01:28:26

須田「ここが次の異界か」

須田恭也は羽生蛇村の件以降、異界を破壊する定めを背負わされており

今回も例外なくこの異界を破壊するために来た

だが、この異界には見覚えがあった。


須田「・・・羽生蛇村?」

恭也の目の前には恭也が破壊したはずの羽生蛇村があった。

SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1341822013
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 17:27:19.56 ID:hauj8ZV20
須田「そんな・・・まさか。屍人共は全部殲滅したはずじゃ・・・?」

恭也はためしに幻視をしてみる事にした。

須田「・・・いる」

屍人がいた。

須田「くそっ!なんでだ!?たしかに俺は屍人を殲滅したはずじゃ・・・!」

そこで須田はある考えにいたった。

須田「(まさか、また儀式が!?)」
    
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 17:42:02.16 ID:hauj8ZV20
儀式。

それは村で行われる“秘祭”で神に「神の花嫁」を捧げるというもの。

その儀式が失敗すれば、村は地震や土砂災害を始めとした災厄に襲われ、村全体が異界に取り込まれてしまう

須田「どうなってる・・・」

恭也は手に持った宇理炎と呼ばれる神の武器を握りしめた

須田「・・・まぁいい」


「もう一度、終わらせればいいんだ」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 17:48:34.97 ID:hauj8ZV20
??? 初日/01:58:41

『なんで? 夢・・・・・・じゃないよな』
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 18:01:53.06 ID:hauj8ZV20
須田恭也 初日/05:08:51

ザシュ!「グギュオオオオオオォォォオ!!!!!!」ドサッ

須田「はぁ・・・はぁ・・・・なんだこいつら
俺がいた羽生蛇村の屍人より凶暴性が増してる・・・?」

須田「とりあえず、この辺りの屍人たちは片付いたか?」

恭也は他に屍人がいないか確認するため幻視を行った。

須田「ん・・・?この視界は屍人の視界じゃないな」

「まさか、生存者か!?」
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 18:22:29.90 ID:hauj8ZV20
須田「・・・いたっ!おい!」

恭也は生存者(?)に声をかけた

???『ん?』

その人物は生きている人だった。

須田「(外人か・・・ なんでこんな所に?)
あ~、言葉分かるか?」

外人「・・・・!?」

外人は恭也の事を警戒しているようだ。

須田「(まぁ、この背中に猟銃背負って、日本刀持ってんだもんな
警戒して当然か)」

須田「あ~、マイネームイズキョウヤ・スダ
ハウアーユー?」

???「ア~・・・ボクハ、ハワード・ライトデス」

その青年は警戒しながら片言の日本語であいさつしてきた
8VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 18:28:06.37 ID:hauj8ZV20
すいません。今はここまでです。
ハワード君が登場したようにこれは「もしSDKが異変真っ只中のNT羽生蛇村にきたら?」
というSSです。

私はここに書き込むのも、SSを書くのも初めてな新参ですがよろしくお願いします
また私は学生&遅筆なので更新はかなり遅いと思います

>4 支援ありがとうございます
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/09(月) 18:55:46.32 ID:NjDDC2oT0
SDKとUSDAとのコラボか!!
期待!!
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/07/09(月) 21:22:13.99 ID:c6Y4GCk3o
やべえおもしろそうなの見つけたわ
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 22:32:10.50 ID:hauj8ZV20
「」が日本語、『』が英語です


須田「そうか、ハワードって言うのか。よろしくな」

ハワード「ヨロシク・・・」

須田「そうだハワード、一緒に行動しないか?」

ハワード「コウドウ?イッショニ?」

須田「ああ、二人で行動した方がなにかと安全だろう?」

ハワード『・・・(なんだコイツ・・・信用してもいいのか?)』

須田「そういやハワード、お前武器になる物とかもってないのか?」

ハワード「イヤ、モッテナイ」

須田「そうか」

恭也はそういうと背中に背負っている猟銃に手をかけた
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 22:37:15.56 ID:hauj8ZV20
ハワード「!!?(やっぱりコイツ敵か!?)」

須田「ほら」スッ

恭也は猟銃をハワードに差し出した

ハワード「エ・・・?」

須田「武器とか持ってないと危ないだろ?コレ使えよ」

ハワード「ア・・・アリガト」

須田「じゃあいこうぜ。まだ生きてる人がいるかもしれない」

ハワード『(コイツ・・・いまの所悪いやつって訳じゃなさそうだな)』
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/09(月) 22:43:20.07 ID:hauj8ZV20
本当に少しだけですいません。今日はここまでにします
続きはまた更新します
明日は学校なので更新は夕方になると思います。

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/10(火) 07:22:08.83 ID:OKZAa/ZD0
??? 初日/02:13:28

ダン!「ギュオオ!」 ダン!「ギャアア!」

「死んでも死に切れないとは、報われないな。
心臓を貫かれたとしても、それとも・・・?」

ギヒヒヒヒ 「イヤァア!」

「・・・そんな調子じゃ逃げ切れないですよ。美耶古さま」
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/10(火) 07:24:53.18 ID:OKZAa/ZD0
タッタッタ「ハァハァ・・・・」

ガッ「あっ・・・!」ドサッ

屍人「ギュヒヒヒヒヒ」

「死ぬなんていや・・・!絶対にいや・・・!!」
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 12:57:54.42 ID:MLtwZjdAo
お、こっちでもサイレンが鳴ってる。
二人の主人公夢の共演だな!

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/10(火) 16:58:12.46 ID:OKZAa/ZD0
ベラ・モンロー 初日/03:34:03

ベラ『クスン・・・マミィ、ダディ・・・どこ・・・?』

ソル屍人『ベラァァァア゛ア゛ア゛コワガラナイデコッチ゛ニオイデェェェェエエ!!!!!!』

ベラ『ひっ・・・!』
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/10(火) 17:13:09.51 ID:OKZAa/ZD0
>>21 ありがとうございます


須田恭也 初日/05:10:42

須田「あれ?ハワードそれどうしたんだ?」

恭也はハワードの左胸を指差した

ハワード「・・・コレ、ウタレタ」

須田「撃たれたって・・・!お前怪我は!?」

ハワード「ワカラナイ・・・ウッ!?」

須田「どうした!?」

ハワード『頭が・・・!!』

須田「ヘッド・・・?頭がどうした!?痛むのか!?」

ハワード「ジブンガ・・・ミエル・・・・!」

須田「(自分が見える?まさか幻視・・・?)」

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/10(火) 17:22:48.57 ID:OKZAa/ZD0
幻視は体内に赤い水が入る事によって使えるようになる。

同時に赤い水には摂取すると傷が癒えるという効果もある

須田「(そうか・・・それなら撃たれた傷が消えるのにも説明がつく)」

恭也は納得と同時に絶望感を感じた

須田「(くそっ、それじゃあコイツもしばらくすれば・・・!)」

しかし赤い水を摂取したものは時間がたつごとに屍人化してしまう

つまり

須田「(屍人になっちまうって事か・・・?)」
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/10(火) 17:32:18.58 ID:OKZAa/ZD0
須田「ハワード・・・」

ハワード「モ・・・モウダイジョウブ・・・」

須田「・・・ん?」

ハワード「ドシタ?キョウヤ」

須田「こっちに人がくる」

ハワード『くそっ!またあの化け物か!?』

その人影はこっちにフラフラと近づいてきて

ガッ

「あっ」ドサッ

木の根につまづいて転んだ

どうやら生きている女性のようだ

須田「お・・・おいっ!」

恭也とハワードはその女性に声をかけ近づいた

ハワード『大丈夫?』
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/10(火) 17:34:52.55 ID:OKZAa/ZD0
須田「怪我はないか?」

と、恭也は尋ねながら女性の顔を見た

その顔は恭也がよく知っている顔だった

須田「美耶子・・・!」
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/10(火) 21:09:27.21 ID:OKZAa/ZD0
>1です。 携帯から書き込んでます。

美耶子

犬の死体によりそって泣いていた盲目の少女

兄を名乗る男を木の棒で殴り倒した少女

初対面にも関わらず態度が大きかった少女

自分と共に異界から出ようと約束した少女

しかしその直後離ればなれになってしまった少女

全てを終わらせると約束した少女

もういないと分かっていても、信じられず異界を探し続けた少女

異界をさまよい続ける恭也の心の支えだった少女

その少女がいま目の前にいる
28VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/10(火) 21:27:25.89 ID:OKZAa/ZD0
須田「ずっと探してたんだぞ・・・?」

やっと会えた

<一緒に元の世界に帰ろう>

その約束を果たすため、恭也はたくさんの異界をさまよい続けた

ハワード「エ?シリアイ?」

恭也は状況が把握できていないハワードを無視し、少女に手を差し伸べた
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/10(火) 21:32:39.76 ID:OKZAa/ZD0
須田「あの時の約束だ。さぁ一緒に帰ろう」

恭也は少女にむかって優しく微笑みながら告げた

少女は恭也の顔を見て
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/10(火) 21:34:40.75 ID:OKZAa/ZD0
美耶子(?)「お前は誰だ?」

須田「え・・・?」
31VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/10(火) 23:26:22.75 ID:MLtwZjdAo
乙!
やっぱり美耶子と美耶古は別人なのか……
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/11(水) 07:21:05.04 ID:LdKD7cpu0
須田「おい、冗談よせよ美耶子。俺だよ恭也だよ、須田恭也。
一緒に元の世界に帰ろうって約束したよな?」

美耶子(?)「私はキョウヤなんて奴知らないし、そんな約束したこともない。
お前は村の人間じゃないのにどうして私の名前を知ってる?」

須田「そんな・・・別人?」

あの少女とまったく同じ顔の、『別人』

須田「そうか・・・ここは別の異界・・・・うりふたつの別人もいる可能性もあるって事か・・・」

ハワード「キョウヤ・・・?」


「美耶古様、自分のお役目をお忘れですか?」
34VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2012/07/11(水) 07:30:37.05 ID:LdKD7cpu0
そのとき30前後の男性が現れた

美耶古「犀賀・・・!」

男は美耶古に近づくと腕を掴んでつれていこうとした

美耶古「いやっ!放せ!」

ハワード『おい!やめろよ!』バッ

犀賀「・・・又、邪魔する気か?」

ハワード『あんた・・・さっきの儀式に?』

すると犀賀は英語で返してきた。

犀賀『この少女は呪われた贄だぞ』
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/11(水) 12:04:18.48 ID:MS9KhNyAO
美耶子の方はSDKの横で「それ私違う」とか突っ込んでんだろうか
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/11(水) 16:39:19.76 ID:LdKD7cpu0
犀賀『災いの根源なのだ』

ハワードにそういうと恭也に向かって

犀賀「お前にも警告しておく。この少女は災いを引き起こす呪われた・・・

須田「関係あるか。そんなの」

犀賀「・・・なに?」

恭也は犀賀に日本刀の刃先を向けた

須田「『ミヤコ』はもう、死なせはしない」

そのとき美耶古が犀賀を木の棒で叩いた

美耶古「私は生贄なんかじゃない!」

犀賀「・・・ふん」

犀賀は特に気にすることもなく

犀賀「運命に抗ってみますか?・・・ご自由に」

そう言うと犀賀は去っていった

37VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/11(水) 16:43:19.03 ID:LdKD7cpu0
須田「・・・」

ハワード「・・・」

美耶古「・・・早く連れて行け」
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/11(水) 16:54:59.73 ID:LdKD7cpu0
アマナ 初日/12:18:15

アマナ『うぅ・・・』

アマナは協会らしきところで目を覚ました。

アマナ『たしか私は、見知らぬ青年と行動を共にして・・・一体どうしてここに?
・・・アラ、これは?』

協会の椅子に日記のようなものが置いてあった

それを手に取り

アマナ『神よ・・・私は何をすべきなのでしょうか』
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/11(水) 17:18:22.66 ID:LdKD7cpu0
犀賀省悟 初日/12:20:51

犀賀「・・・まさか、ここまでとはな」

犀賀は高台に昇って、村全体を見回していた。

村は赤い水が溜まり、屍人が大量に出現していた。

???『くそっ、どうなってんだ。コレもたちの悪いやらせか?』

犀賀「ん?」

下から英語が聞こえた。

声のする方をみると、外国人の男性が歩いていた

目から血を流していない。生きている人間のようだ。

犀賀「また、外国人か。いつの間に紛れ込んだ?」

外国人の後ろにもう一つ人影が見えた。

その人影は目が血を流して、鉄の棒を持っている。こっちは化け物のようだ。

外国人はその存在に気がついてないらしい

犀賀「・・・」

犀賀は持っていた猟銃を人影に向け、引き金を引いた。
41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/07/12(木) 00:06:54.45 ID:Xbj7gzmE0
これはwwktk


でもどうせなら永井を助けにいってやれよwwww
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/07/12(木) 06:10:16.82 ID:giYTI6l3o
SDKがどう関わっていくのだろうかwktk
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/12(木) 16:23:28.43 ID:8zAM0eWM0
ダァン!

猟銃から飛び出た弾丸は化け物の眉間を貫いた。

犀賀「ここで死なれると化け物が増えてしまうからな」

外国人『!?
ウ、ウワアアアアアア!!』ダッ

外国人はどこかへと走り去ってしまった。

44VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/12(木) 16:46:39.30 ID:8zAM0eWM0
犀賀「まぁ、普通はそうなるな」

そう言うと高台から降りた

屍人「ヴアア゛アアア!」

犀賀「・・・」ダァン!

屍人「ア゛ァ゛・・・」ドサ

犀賀「さて、と。あの外国人はどこに走っていった?」

「ヴアア゛アア!」 『ウワァアアアア!!?』

犀賀「はぁ・・・外国人はトラブルに巻き込まれるのが好きなのか?」

45 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/12(木) 16:59:18.31 ID:8zAM0eWM0
須田恭也 二日目/00:04:35

恭也たちは無人の家の中で休息をとっていた。

ハワード「ぐ・・・!は・・・ぁ・・・・」

ハワードは眠って意識がないにも関わらず、屍人化の兆候に苦しんでいた。

美耶古「どうしよう・・・」

須田「助けてやったら?君の血で」

美耶古「!?。お前起きて・・・それより、何故私の血のことを!?」

須田「俺も助けられたからな。『美耶子』に」

美耶古「・・・その『美耶子』のことはよく分からないけど、まさかお前」

須田「あぁ、『死ねない』」
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/12(木) 17:50:47.85 ID:8zAM0eWM0
美耶古「・・・お前は一体何者なんだ?」

ハワード「ガ・・・・!アァアアア・・・!!!」

美耶古「!!?」ビクッ

須田「俺はあの化け物どもを完全に"消す"術を知っている」

美耶古「え?」

須田「だからもしコイツが奴らの仲間になっちまっても、苦しみから解放してやれる。
だけどさ、それは"死ぬ"じゃなくて"消す"なんだ。完全に消滅させちまう。
俺はそうやって何人も"消して"来た。それも人じゃなくて、化け物として」

美耶古「お前・・・」

須田「どっちが正しいかなんて俺にはわからない。
だけどコイツの最期は君が決めな。
不完全な不死になっちまっても、『人間』として死ぬか。
死ねない『化け物』として、俺に"消される"か」

美耶古「・・・」



~数分後~


美耶古「・・・・・ごめんね」

そう言う美耶古と静かに寝息をたてているハワードの手のひらには

小さな切り傷があった。

48 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/07/13(金) 04:39:44.88 ID:bGU46tzzo
不死属性二人とかチート
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/13(金) 07:27:45.30 ID:SMUCmKJ10
ハワード・ライト 二日目/05:03:21

ハワード『ん・・・』

美耶古「スゥ・・・スゥ・・・」

美耶古が横で寝息をたてて寝ている

周りを見渡してみた

ハワード「キョウヤ・・・?ドコ、イッタ?」

ガラッ 家の扉が開いた

ハワード「!!」

須田「おう、起きたか」
50VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/13(金) 15:21:50.03 ID:SMUCmKJ10
ハワード「キョウヤ、ソトデナニシテタ?」

須田「あぁ、ちょっとな。ほら、美耶古起こしてくれ。移動しよう」

ハワード「ワ、ワカタ」

ハワードは美耶古を起こし、外に出た。

美耶古「・・・え?何コレ?」

家の周りの草は焼け焦げ、赤い血がびったりついた服の残骸が散らばっていた。

ハワード『ボクらが寝てる間に一体何があったっていうんだ?』

須田「・・・」
55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 18:32:59.44 ID:F8ezEUE70
須田恭也 二日目/07:03:25

蜘蛛屍人「グギュゥゥゥウウウ!!!」ドサ

須田「とうとう変異型が現れたか」

ハワード『くそ!くるな!化け物!!』ダン!ダン!

美耶古「どうしよう囲まれたよ!」

屍人「グヒィヒィヒィ」 「ア゛ババハババハ」 「ギビュギュギャハ」ジリジリ

須田「ハワード、美耶古。俺の近くによれ」

美耶古「なにする気?」

須田「焼き尽くせ!煉獄の炎!!」

須田が叫びながら、宇理炎を掲げた。

するとそれに呼応するかのように宇理炎が青白く光りだした。
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 18:45:20.14 ID:F8ezEUE70
轟音と共に空から青白い巨大な火柱が現れ、屍人たちの身を燃やした。

「ギャアアアァアアアア!!!!」 「ア゛ア゛ア゛アアアァアアア」ゴォォォオオオ

倒れた屍人たちはもう、立ち上がって恭也たちを襲ってはこなかった。

ハワード『キョウヤ、お前一体何者なんだ・・・?』

美耶古「もしかして、これが夜中にお前が言った・・・?」

須田「あぁ、"化け物を完全に消す"方法だ」ハァハァ

恭也はやけに息を荒らしていた。

須田「(くそっ、やっぱりかなり疲れるな)」

本来『宇理炎』は使用者の生命力、つまり命と引き換えに異界の者を消す"煉獄の炎"を召喚する神の武器だ。

しかし、恭也には神代の血が混ざっていて、死ぬことはないので無制限に使うことができる。

だが恭也の不死はあくまで『死ねない』だけであって、体の傷や体力の消耗は再生することはない。

すなわち、傷もスタミナも自然に回復するのを待つしかないのだ。

須田「(体力が回復するまで、宇理炎は使えないな・・・)」ハァハァ
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 19:00:42.97 ID:F8ezEUE70
ハワード「キョウヤ!!」

須田「!!?」

突然、首を思い切り締め付けられ、恭也の体が持ち上げられた。

須田「ガ・・・・・ハァァァアアア・・・・??」

恭也の首を締め付けているのは、彼が見た事がない屍人だった。

芋虫のような上半身、針金のように細い腕。

その姿はまるで人間が芋虫の着ぐるみを着ているかのようだ。

須田「(なんだ、こいつ・・・・あのときの羽生蛇村には・・・・こんな奴いなかったぞ・・・)」

芋虫のような屍人は、その細い腕で万力のように、恭也の首を締め続けている。

ハワード「キョウヤ!」ダン!ダン!

ハワードが猟銃をその屍人に向け、撃った。

しかし、全弾命中しているはずの屍人はひるみすらしなかった。
58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 19:09:27.71 ID:F8ezEUE70
屍人は片手で恭也の首をしめたまま、残った片手で近くにあったポストを掴み、地面から引き抜いた。

須田「(嘘だろ・・・?どっからそんな怪力が・・・)グッ、美耶古を連れて逃げろハワード!!」

しかし、遅かった。屍人は片手で掴んだポストをすでにハワードと美耶古に向けて投げていた。

ハワード「ミヤコ!!」バッ!

ハワードは美耶古をポストから守るため、美耶古を突き飛ばした。

美耶古「外人・・・!!」

ゴガッ「ガハッ・・・」

ポストはハワードの胴体に当たり、ハワードの体は大きく宙を舞った。

須田「ハワードォォォオオオ!!!」 美耶古「イヤアアアアアアアアアア!!!!」
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 19:17:22.26 ID:F8ezEUE70
ハワードの体は数メートル吹き飛んだあと、赤い水の水溜まりに落ちた。

屍人はそれを確認すると、今度は美耶古に向かって近づいてきた。

須田「みぃ・・・や・・こ、にげ・・・ろ・・・!」

宇理炎を使用した時点でほとんど残っていなかった体力が首を強く絞められている事によって、更に奪われていき、

もう声すらうまくだせなくなっていた。

美耶古「ア・・・ア・・・・」

美耶古は腰を抜かしてしまっていた。

須田「(まずい・・・いくら、俺たちが不死でも肉体を失えば残ってるのは永遠の苦しみ・・・)」
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 19:31:48.76 ID:F8ezEUE70
恭也の脳裏に浮かんだのはあの異変でのこと。

堕辰子の首を切り落としたあと、村中の屍人を殲滅しまわっていたとき中央交差点で見つけた「肉塊」。

あの「肉塊」から感じたのは微弱だが、美耶子の気配。

恭也は自分のズボンの膝が破れていることに気づいた。

そこから見える膝にはわずかだが傷跡が残っていた。

須田(あれ、いつの間に?てか俺膝に傷跡なんかあったっけ?)

そのとき、恭也の頭に声が聞こえてきた。

子供のすすり泣くように小さな声だったが、その声は大人の男性のものだった。

須田(今、頭に流れてきた声、どっかで聞いたような・・・)

『声』がもう一度聞こえた。今度はさっきよりはっきりした声だったが、聞き取ることができなかった。

だが恭也は思い出した。

須田(そうだ!この声・・・!!)
61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 19:43:14.90 ID:F8ezEUE70
赤い水の溜まった穴で目を覚ましたとき、他にもう二人いた。

一人は、どこかの先生のような人。

もう一人は、神父のような格好をした男。

神父のような格好をした男はなにかを、ぶつぶつ呟いていた。

『八尾さんが・・・まさか・・・そんな・・・・』


須田(まさかこの「肉塊」・・・!)

また声が聞こえた。

今度はしっかりと聞き取れた。

声が聞こえたと同時に「肉塊」がぶるぶると震えた。

須田(この人がどうやって、神代の血を手に入れたかは知らないが、その結果がこれとは・・・)

「肉塊」がまた震えた。

さっきより大きく、「願い」を恭也に『血』を通して伝えた。

あまり頼りなさそうな感じの、弱弱しい「声」で


「殺してくれ」、と。
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 20:00:31.93 ID:F8ezEUE70
美耶古「・・・キョウヤ・・・?」

少女の泣きそうな声で少年は現実に戻される。

須田「・・・う・・・」

屍人「?」

須田「うおぁぁぁあああああああ!!!!」

自分の目の前には守るべき人がいる。

あのとき自分が救えなかった少女と、同じ顔の少女が。

今の自分にはそれを守れる力がある。

たとえ別人だったとしても。今度こそ守ってみせる。

須田「煉獄の炎ぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!!!!!!!」

今の体力では、どんな炎が出るか分からない。でないかも知れない。

でも今は、これに賭けるしかない。
63 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 20:21:23.92 ID:F8ezEUE70
ボッ!

小さな音と共に手のひらサイズの火が屍人の顔に命中した。

怪力屍人「!?キィィィィィイイイイイイ!!!!???」

驚いた怪力屍人が耳に触る甲高い声で悲鳴をあげ、恭也を開放する。

須田「はぁ・・・はぁ・・・ごほっ、ごほっ!。おぇ・・・・!」

しかし、首を絞められながら、ただでさえ体力を酷く消耗する宇理炎を連続使用した恭也にはもう立ち上がる体力すら

残っていなかった。

怪力屍人「オ゛、ア゛アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

顔を焼かれた屍人は怒り狂い、さっきまで襲おうとしていた美耶古には目もくれず、恭也の腹を力いっぱい蹴り上げた。

須田「が・・・・・は・・・・」

蹴られた衝撃で宇理炎がどこかへ飛んでいってしまった。

須田「おええええぇぇえええ・・・・・」

朦朧とした意識の中で、自分の胃液にまみれた恭也は美耶古を見た。

美耶古「やだ・・・・一人にしないで・・・・」

美耶古は泣いてしまっている。

恭也は日本刀で怪力屍人の近づいてくる手を精一杯の力で切りつけた。


64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 20:26:06.44 ID:F8ezEUE70
怪力屍人「ギィ」

その攻撃は怪力屍人に傷つけることすら敵わなかった。

カラン。恭也は日本刀と落とした。

屍人は今度こそ恭也と殺そうと手を伸ばしてきた。

もう恭也には抵抗する力はない。

ほとんど失っている意識の中で、恭也はもう一度美耶古を見た。

美耶古の顔はやはり涙でぐしゃぐしゃだったが、表情はさっきまでの絶望に満ちた顔ではなかった。

なにかに驚いている顔だった。
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 20:30:16.62 ID:F8ezEUE70
須田「(なにに驚いているんだろう・・・?)」

恭也は美耶古の目線の先へ顔を向けた。

そこには

さっきの怪力屍人の攻撃で倒れたはずのハワードがどこかへ行ってしまったはずの宇理炎を持って
こちらに向けていた。


『地獄に堕ちろ』


その瞬間恭也の視界が白にそまった。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/16(月) 20:35:07.60 ID:F8ezEUE70
恭也の視界が戻るとそこには、青白い炎に包まれて苦しんでいる屍人の姿があった。
顔の向きを変えると、英語でなにかを言いながらこちらに走ってくるハワードと、
涙と赤い水でぐしゃぐしゃになった美耶古がこちらに走ってきていた。


須田「・・・よかった」

恭也の視界は今度は黒に染まった。
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sag]:2012/07/16(月) 20:42:52.94 ID:OywWwONNo
恭也1 「危ない所だったな」

恭也2「俺もいるぜ」

恭也「俺、」

恭也3「お前にだけ良い格好をさせるかよ」

恭也4「コーホー」

屍人「こ、これが無限ループ」
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/16(月) 20:47:39.03 ID:WFjgnffs0
>>67
ワロタwwwwww

74 :1 [saga]:2012/07/22(日) 19:56:32.17 ID:IOYurA/h0
犀賀省悟 二日目/07:52:03

「ラブロマンスは突然に」  作/ソル・ジャクソン

○高級フランス料理店内・夜
高級フランス料理店内に入ってくるソルとメリッサ。
ソルは洒落たスーツを、メリッサは小粋な赤いドレスを着ている。
メリッサ、豪華な店内の様子をうっとりと眺めている。
ソル、ロビーの受付に立っているホストに軽く手を振る。
ソル「予約がある。ジャクソン、ソル・ジャクソンだ」
ホスト「ウィー、ムッシュ。こちらへどうぞ」
夜景の見える最高の席に案内されるソルとメリッサ。
ウェイター、メリッサの椅子を引く。
メリッサが座るのを立ったまま待つ紳士的なソル。
メリッサ「ここ、高そうね……」
ソル「<エンカウンターズ>のスターにはふさわしいと思うけど?」
おどけた表情でウィンクをするソル、微笑むメリッサ。
次々と運ばれて来る最高級のフランス料理に舌つづみを打つ二人。
デザートが終わるのを見計らい、ソルが指をパチリと鳴らす。
それをきっかけに、バイオリン奏者がテーブル側で演奏を始める。
ロマンティックな演奏とレストランの雰囲気に酔いしれるメリッサ。
ソル「僕がいつもどんなに君を思っているか、わかるかい?
こんなに一緒にいるのに、どううまく伝えればいいか、わからないが……
メリッサ、伝えたい気持ちがあるんだ」
メリッサ「どういう意味?」
ソル「愛しているよ」
メリッサ「(驚いて)ソル! あぁ……私もよ、でも、キャリアや娘や……」
ソル「(メリッサの言葉を遮り)愛があれば、どんなことも乗り越えられるのさ」
ポケットからネックレスを出して、メリッサに見せるソル。
ソル「僕達は愛し合わなければいけない運命なんだよ……」
ソル、ネックレスをメリッサの首にかける。
頬を赤く染めるメリッサ。
メリッサ「あぁソル……」







犀賀「・・・なんだコレ」

外人『サム・・・』
75 :1 [saga]:2012/07/22(日) 20:03:33.26 ID:IOYurA/h0
という訳でどうも>>1です。

更新が遅く、しかも更新してもたったの少しですいません。

ほんとに時間がないんです・・・(しかも今日の更新もこれで終わりです)

これからSDKが関わったことによって、展開がどんどん変わっていきます。

時間ができれば、なるべく書き込むつもりです。
80VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/24(火) 09:48:08.41 ID:zbYeBDFF0
美耶古 二日目/07:52:03

美耶古たちは気を失った恭也をおぶさって、移動していた。

美耶古「グスッ・・・どうしよう・・・、キョウヤ目覚まさない」

ハワード「キョウヤ・・・」

???『誰かそこにいるの?』

「「!!」」ビク

声のした方を向くと小学生くらいと二十代後半の女性の外国人が立っていた。

手を繋いでいるところを見ると、どうやら親子のようだ。

???『ねぇマミィ、この人たちモンスターじゃないの?』

???『大丈夫よ、たぶん生きている人だわ』

美耶古「??」

ハワード「ミヤコ、ココハボクニ、マカセテ」

ハワードは美耶古にそう言うと、英語で親子たちに話しかけた。

81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/24(火) 10:00:16.22 ID:zbYeBDFF0
ハワード『ボクはハワード・ライト。あんたらは?』

???『私はメリッサ・ゲイル。この子はベラ。私の娘よ』

ハワード『メリッサ?メリッサって<エンカウンターズ>のレポーターの?』

メリッサ『あら知ってたの。今回もその収録のために来たんだけど・・・』

ハワード『異変に巻き込まれたって訳か』

メリッサ『えぇ』

ベラ『マミィ・・・足痛い』

メリッサ『どうしたのベラ?・・・あら、腫れちゃってるわね』

ハワード『?。どうしたんだその怪我』

メリッサ『さっき木がこの子に倒れてきて、足が挟まれちゃったの。たぶんそのときだわ』
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/24(火) 10:13:03.50 ID:zbYeBDFF0
ベラ『痛い・・・痛いよぅ』グスグス

メリッサ『冷やしたほうがよさそうね。あなたこの近くに病院かなにか見なかった?そこに薬があるかも・・・』

ハワード『知らないけど、こっちも気を失ってる奴がいるから探したほうがよさそうだな』
「ミヤコ、コノアタリニ、ビョウイン、ナイ?」

美耶古「病院?この村に一つだけあるけど、少し遠いよ?」

ハワード「ワカッタ『あるけど、少し遠いらしい。大丈夫か?』

メリッサ『大丈夫よ。ベラ我慢できる?』

ベラ『うん・・・』グスッ

ハワード「ミヤコ、アンナイ、ダイジョブ?」

美耶古「う、うん。ついて来て」
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/24(火) 10:18:26.31 ID:zbYeBDFF0
メリッサ『ところで』

ハワード『?』

メリッサ『ちょうどこの子が、足を挟まれたところでなんか黒こげの芋虫みたいのがあったんだけど、
もしかしてあなたたち関係あるの?』

ハワード『あぁ、詳しいことはボクにも分からないんだけど、この気絶してる奴があの復活する化け物を倒せる道具を
持ってたんだ』

メリッサ『何者なの?その日本人の少年』

ハワード『さぁ・・・(本当に何者なんだ?なんか戦い慣れてるみたいだったし)』
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 15:27:56.82 ID:tM5KhLU90
ハワード・ライト 二日目/08:12:31

美耶古「見えてきた!あの建物だよ!」

ハワード『キョウヤ、もうすぐ手当てしてやれるぞ』

メリッサ『ベラ。もう少しで着くからね』

ベラ『うん』

そのとき

<ヴオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛───>

村中に<サイレン>がなり響いた。
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 15:32:43.76 ID:tM5KhLU90
ハワード『なんだこの音!?どこから聞こえてくる!?』

ベラ『マミィ!』

メリッサ『ベラ!離れちゃだめよ!!』

彼らは<サイレン>に気をとられ

後ろの襲来者に気がつかなかった。

屍人「ヴあああああああああああぁあああああああ!!!!」

「「「「!!!!」」」」」

みんなが屍人に気づいた頃には、屍人が足を怪我して思うように動けないベラに飛び掛っていた。
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 15:40:46.82 ID:tM5KhLU90
ぐちゃ!!という生々しい音が鳴り響いた。

しかしその音はベラの体から発せられた音ではなく、

突然頭が破裂した屍人から発せられた音だった。

「誰だ」

「「「「!!!!?」」」」」

美耶古たちはまたしても後ろから近づいてくる人影に気がつかなかった。

その人影は屍人ではなく

「・・・美耶古様?」

美耶古「犀賀・・・!?」

煙を吹いている猟銃を持った犀賀省悟だった。
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 15:49:35.37 ID:tM5KhLU90
『おいどうしたんだ?いきなりこの変な音が鳴ったかと思えば突然外に出るなんて・・・』タタタ

犀賀『いえミスター。外で化け物に襲われているこいつ等を見つけたもので』

メリッサ『サム?』

メリッサは犀賀の後を追ってきた外国人を見て自分の元夫の名前を言った。

サム『メリッサ?メリッサかい?』

サムと呼ばれた男性は彼女に気がついて驚きの声をあげた。

ベラ『ダディ?』

サム『ベラ!二人とも無事でよかった!』

犀賀『すいませんが、感動の再会をしている暇はありません』

犀賀「いつコイツが復活するか分からない。怪我人もいるようだし、
とりあえず院内へ」

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 16:07:48.71 ID:tM5KhLU90
──────
────
──


犀賀は気絶した恭也をベットに寝かせて、体中の傷に消毒液をぬっていた。

犀賀『・・・背中に銃を突きつけられた状態では、治療に集中できないのだが」

ハワード『ふん、あんたがキョウヤを殺すかもしれないだろ?』

犀賀『酷い言われようだな。俺は一応この病院で院長をやっていたんだが』

ハワード『ハッ、あんたみたいな人殺しが医者か。本当に狂ってるなこの村は』

犀賀『それにお前も知っているだろう。ここじゃ人が死ねばあの化け物になる。
なんでわざわざ厄介ごとを増やさなくちゃいけないんだ?』

ガチャ

メリッサ『あの』

犀賀「ん?」

メリッサ『あの子の足、治療してくれてありがとう。それにサムが襲われていたところも
助けてくれたんだって?』

犀賀『いえ、礼には及びませんよ。いままでの疲れを少しでもとってください』

メリッサ『ありがとう』

ハワード『・・・分かったよ。銃を向けるのはやめてやる。だが信用した訳じゃないからな』

犀賀『どうも』
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 16:24:53.49 ID:tM5KhLU90
須田恭也 二日目/08:23:41

須田「うっ・・・」

犀賀「気づいたか」

須田「あ、あんた。ここは一体・・・?」

犀賀「病院だ。安心しろ美耶古様もあの外国人の少年も無事だ」

須田「無事・・・そうか、よかった・・・」

犀賀「ほら、お前の獲物だ」ポイッ

須田「!! 焔薙と宇理炎」

犀賀「焔薙と宇理炎?それはこの村の伝説上の───」

バタン!

ハワード・美耶古「キョウヤ!!」

須田「おお、二人とも無事だったk──」

美耶古が恭也に抱きついてきた。

須田「ちょっ・・・!!美耶古・・・?///」

美耶古「よかった・・・本当によかったぁ」

須田「だ・・・大丈夫だって!ほら俺死なないし!」

美耶古「死ななくても肉体は滅びるから、意識が戻んなくなったりするんだぞ!」グズグズ

須田「そっか・・・ごめん」

美耶古「ん」

ハワード・犀賀「ごほん」

美耶古・須田「「!!///」」バッ

犀賀「若いっていいですな美耶古様?」

美耶古「ばっ・・・!!///なに言ってんのよ犀賀!!」
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 16:37:47.61 ID:tM5KhLU90
犀賀「くくっ・・・じゃあ俺は席を外すとしよう。三人で疲れをとっておけ」

バタン

「「「・・・」」」

ハワード「ホントニ、ダイジョウブカ、キョウヤ?」

須田「ああ、心配かけたな」

美耶古「ねぇキョウヤ」

須田「ん?なんだ美耶古」

美耶古「お前は・・・前に私とそっくりな奴と「一緒に元の世界に帰る」って約束したんだよね?」

須田「・・・ああ」

美耶古「じゃあ私ともその約束してくれない?」

須田「!!」

美耶古「私は生まれた時から儀式の生贄として育てられたの。ろくに外に出ることもできずに。
私はこんなところで死にたくない。『外の世界』を知りたい」

須田「・・・(美耶子と同じだ)」

美耶古「外人・・・いや、ハワード。お前も私と約束して。」

ハワードは無言でうなずいた。

外国人であるハワードには美耶古が言っていた言葉の意味はよく分からなかったが、それでも
「死にたくない」「外の世界を知りたい」。この二つの日本語は理解できた。

須田「そうだな」



必ずみんなで元の世界に帰ろう。
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/28(土) 17:13:05.76 ID:cv5Q+nnAO
浮気やー!
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 17:21:28.85 ID:tM5KhLU90
犀賀省悟 二日目/08:35:23

ギィ

犀賀「疲れはとれたか?」

須田「ああ」

ゥゥゥゥゥゥゥゥ

須田「やっぱりこの羽生蛇村にもサイレンが・・・」

サム『なぁそろそろ移動しないか』

メリッサ『え、でもベラが・・・』

犀賀『地下室は安全ですので、そこに隠れていてください』

メリッサ『ありがとう。サム私たちはここに隠れてるわ』

サム『わかった。脱出する方法が分かったら、ここにくるよ』

メリッサ『分かったわ。さ、ベラ行きましょう』

サム『じゃあ私も移動するよ。世話になったな。』

犀賀『お気をつけて』

サム『あぁ、お互い生き残ろう!生きる希望を捨てるな!』

タタタ・・・

犀賀「生きる希望・・・か」

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 17:32:48.65 ID:tM5KhLU90
美耶古「ねぇ犀賀」

犀賀「ん?なんですか美耶古様」

美耶古「お前、この村の暗部の人間だよね」

犀賀「・・・今更なにを」

美耶古「じゃあこの村の歴史とか伝説に詳しい?」

犀賀「まぁ多少は」

美耶古「じゃあ『宇理炎』のことは知ってる?』

犀賀「たしか『力が生まれたときに同時に生まれる、相反する力』を宿した神の武器でしたよね」

美耶古「うん。たしか、『宇理炎』は使用者の命と引き換えに煉獄の炎を召喚して、異界の不死の者を滅ぼす力・・・」

須田「コレのことだろ?」

恭也は自分の持っていた『宇理炎』を二人に見えるように持ち上げた。

美耶古「あ・・・」

たしかに恭也がその土偶を掲げたときに青い炎が出た。しかも燃えた屍人は復活しなかった。

美耶古「もしかしてお前の"化け物を消す方法"って・・・」

恭也は「いまさらなに言ってんの?」と言いたそうな顔をして

須田「うん。コレ」

美耶古「でっでも!『宇理炎』は使った者の命を───!!」

須田「俺、不死」

美耶古「」
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/28(土) 17:58:09.01 ID:tM5KhLU90
犀賀「不死だか、なんだか知りませんが『宇理炎』ってまさか存在するんですか?」

美耶古「う、うん」

犀賀「・・・信じられませんが、『神の花嫁』である美耶古様が言うならそうなんでしょうね」

美耶古「・・・・・・・じゃあ『焔薙』は?」

犀賀「それは神の首を落とす事ができるほどの力を持った刀でしたよね。幕末に何度も村の危機を救ったとか」

美耶古「うん。それが私の家に保管されてるの」

犀賀「・・・ハァ」

美耶古「今はその力は4つの封印で失われてるけど、封印を解けば───」

須田「あの~」

恭也が申し訳なさそうにまた話しかけてきた。

美耶古「なに?まさか『焔薙』も持ってるっていうんじゃ───」

須田「そのまさかです」

恭也はマナ十字が彫られた古ぼけた日本刀を見せた。

美耶古「お前まさか、私の家に入って盗ったんじゃ・・・・」

須田「俺お前ん家しらねえよ」

美耶古「嘘つけ!!それしか考えられねぇよ!!!」

須田「本当にしらねぇよ!おいハワードお前からも言ってくれ!!」

いままで会話の内容が理解できなかったハワードは突然会話を振られ、ビックリしていた。

ハワード「キョ・・・キョウヤ、ソレ、サイショカラ、モッテタ」

美耶古「キョウヤお前・・・本当何者なのよ?」



104 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/30(月) 07:53:48.21 ID:WjsW92Ot0
犀賀「ところで、なぜ突然そのような事を?」

美耶古「その2つの武器があれば、化け物との戦いがかなり楽になると思ったんだけど・・・。
ねえキョウヤ、まさか封印も解いたって言うんじゃ・・・?」

須田「いや。封印は解いてない」

恭也がそう答えると、美耶古はなぜかホッした表情になった。

美耶古「そうよね。じゃあ『焔薙』はただの日本刀のままか」

須田「そうなの?」

須田がそう言った瞬間、

ドガァァアアアン!!!!!

病院の壁が吹き飛んだ。

「「「「!!?」」」」

壁の穴から、芋虫のような生き物が顔をだした。

怪力「グシュシュシュ・・・・」

そいつ以外にも蜘蛛のような屍人、頭に昆虫の羽根が生えた屍人が十体ほど病院内に入ってきた。

須田「やべ・・・」
105VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/30(月) 08:10:51.27 ID:WjsW92Ot0
須田「くそ、ここで宇理炎を使うと建物が崩れる。逃げるぞ!!」

犀賀「こっちだ!!!」

地下室の扉を開けると隠れていたメリッサとベラが驚きの表情を作った。

メリッサ『どうしたの?』

犀賀『ここは安全ではなくなりました。脱出しますのでついてきてください』

犀賀は置いてある薬品がはいった棚を倒し、下の床の一部を外した。

犀賀「この穴から、地下道へ入る。俺のあとに続け」

そう言うと穴の中へ入ってしまった。

須田「美耶古、行け」

美耶古「う、うん」

ハワード『次はあんたらが行くんだ』

メリッサ『え、えぇ。ベラ行くわ───』

『ベラァァアアア!!!メリッサァァアアアア!!!!』

メリッサ『ソル!?』

ハワード『行け!!』

メリッサを強引に穴の中に入らせた瞬間、地下室の扉が大きく歪んだ。

須田「ハワード!!行くぞ!!」

ハワード「アァ」

須田とハワードはほぼ同時に穴の中に入った。

106 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/30(月) 08:44:17.65 ID:WjsW92Ot0
須田「みんな無事か?」

犀賀「ああ、穴を閉めろ。アイツらは馬鹿だからしばらく気づかないだろう」

須田「ああ」ガコ

ハワード『ここは・・・?』

犀賀『村の緊急脱出用の地下トンネルだ。長い間使われなかったが、こんなところで役に立つとはな』

美耶古「急ごう。あいつらが来るかも知れない」

犀賀「そうですね。ついて来てください」

先を急ごうとしたとき、向こうから人が近づいてきた。

「セェンセイ・・・」

犀賀「・・・幸江」

向こうから近づいてきた幸江と呼ばれた人物は、ナース服を着ていた。

しかし純白のナース服はいまや、自身の血で赤く染まり、残り少ない白もしばらくすれば今も目から流れ出ている血で赤く染まるだろう。

しかも彼女の目には昆虫の幼虫のようなものがついてきた。

幸江「セ、ンセェェェェェエエエエエ!!!!!!!!!!!!!」ダッ

美耶古「犀賀!!」

犀賀「!!」ハッ

ダン!「ギャアアアアアアアアアアア!!!!」ドサ

犀賀「・・・」

須田「大切な人・・・だったのか?」



107 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/30(月) 08:46:20.62 ID:WjsW92Ot0
犀賀「いまはもう、ただの化け物だ。先を急ごう」

須田「・・・」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/30(月) 09:10:16.35 ID:WjsW92Ot0
サム・モンロー 二日目/08:54:18

サムは協会で、そこに置いてあった本を読んでいた。

サム『この村には、外国人の求道女がいるのか。その人に会う事ができればこの異変について詳しいことが聞けるんだろうが・・・恐らくその人も化け物になっちまってるんだろうなぁ』

本を更に読み進めていく。

サム『・・・ん?なんだこれは。・・・・・まさか、これは・・・・・!』


『全て、予言されていた・・・!?』
109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/30(月) 09:16:54.95 ID:WjsW92Ot0
サム『くそ!こうしてはいられない!!儀式を止めなければ!!!!』

サムは本から切り取った1ページに描かれた絵を見て

『ベラが全ての鍵を握っている!!』
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 07:35:06.78 ID:gM54/ul50
須田恭也 二日目/11:04:22

美耶古「ねぇ犀賀、まだ外にはでれないの?」

犀賀「自分もここまで長いとは思っていませんでした」

須田「!!かくれろ!」

ハワード「キョウヤ、ドウシタ?」

須田「見ろ。怪力がいる。」

犀賀「倒して進むか」ジャキッ

須田「駄目だ。あいつに銃はほとんど効かない。無駄な弾を使うだけだ」

犀賀「なるほど。しかたない、一回戻ろう」

恭也たちはいままで来た道を少し戻っていった。

美耶古「見て!エレベーターがある!」

須田「これで上にいけるかもな」

犀賀「・・・駄目だ。ブレーカーが落ちてる」

ドォオン・・・

メリッサ『い、いまのなんの音?』

犀賀「あいつらが入ってきたな」

須田「挟まれたって事か・・・?」

犀賀「そうなるな」
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 07:47:17.76 ID:gM54/ul50
美耶古「そうなるな、じゃないよ!!どうするの!?」

須田「美耶古、大きな声を出すな。気づかれる」

美耶古「あっ・・・ゴメン」シュン

犀賀「手がない訳じゃありません。もう少し戻ればトロッコがあります
それを利用すれば突破できるかもしれません」

美耶古「と、トロッコってまさか・・・」

犀賀「芋虫みたいな化け物に突っ込みます」

美耶古「む、無茶だよ!失敗すれば大変なことになるし、そっちに出口があるかも分からないんだよ!?」

犀賀「トロッコの最高速度は60kmを超えます。そんな大砲みたいな速度の物体に当たればひとたまりもないでしょう」

美耶古「で、でも・・・」

須田「迷ってる暇はない。こうしてる間にも奴らが近づいてきてるんだ」
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 08:03:27.27 ID:gM54/ul50
──────
────
──

須田「みんな乗ったか?」

美耶古「ちょっとせまい・・・・」

ベラ『せまいよ~』

メリッサ『我慢しなさいベラ』

犀賀『よし少年。1,2の3で押すぞ』

ハワード『ああ』

犀賀『1、2の3!!』グッ

ハワード『フッ!!』グッ

ゴロゴロゴロ・・・

須田「トロッコが動き始めた!スピードがつく前に早く!」

犀賀「くっ!」バッ

ハワード『はっ!』バッ

ゴゴゴゴゴ

トロッコはどんどんスピードを増して、あっというまに最高速度に達した。

須田「怪力だ!」

犀賀「飛び降りろ!!」

バッ!!

怪力「?」ドン!ゴシュ!!

無人のトロッコは怪力屍人に直撃し、そのまま壁に激突して停止した。

須田「ハァハァ、みんな大丈夫か?」

美耶古「う、うん。体の所々が痛いけど大丈夫」

メリッサ『ベラ平気?』

ベラ『うん』

犀賀「成功したようだな。こいつも倒せたし、後ろの奴らからも距離を取れた」

トロッコに当たった怪力屍人は崩れた壁に押しつぶされていた。
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 08:11:29.86 ID:gM54/ul50
美耶古「あれ、崩れた壁の向こうに光が見えない?」

美耶古が指差したのはさっきにトロッコにぶつかったときに崩れた壁だった。

須田「たしかに、ぼんやり光ってるような・・・」

犀賀「出口かもしれん。いこう」

しかしあったのは出口ではなかった。

美耶古「これは・・・・!?」

あったのは、完全に風化した剣と、青白く光った箱のようなものだった。

恭也はその箱がなにかすぐに分かった。

形こそ違うものの、いままでそれで何度も危機を乗り越えてきた。

須田「『宇理炎』だ・・・」

気づけば、恭也はその名を言っていた。
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2012/07/31(火) 08:13:23.87 ID:RTjQnK3AO
二週目が居ると楽ですね
117VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 09:34:52.27 ID:QpgsEtEyo
宇理炎二刀流でもう何も怖くない(キリッ)
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 10:11:12.82 ID:hxGwij9S0
これをゲーム風にしたらSDKの性能はSIREN2のアレみたいな感じなんだろうか
通常シナリオで死なない・速い・瞬殺火力とかチートすぎるが
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/07/31(火) 10:27:32.16 ID:EjuDggyto
火踊りしだす屍人まだー?
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/07/31(火) 13:11:50.95 ID:kFDfGc8no
一瞬、火病りだす屍人に見えた
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 15:04:58.99 ID:gM54/ul50
美耶古「これが『宇理炎』?でもお前が持ってるそれが『宇理炎』だってさっき自分で・・・」

須田「これ"も"『宇理炎』だ」

犀賀「そろそろいいか?もたもたしてると壁の下で寝てるこいつが復活してしまう」

須田「あ、あぁ悪い。ハワード、これはお前が持ってろ」

恭也はハワードに"この世界の"『宇理炎』を渡した。

ハワード「エ?ボク?」

須田「あぁ、コレは俺以外はお前しか使えない。だからお前が持っててくれ」

ハワード「??」

ベラ『ねぇ、アレって出口じゃない?』

メリッサ『本当だわ!ベラでかしたわね!』

犀賀「このお譲さんのおかげで出口が見つかった。行くぞ」
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/07/31(火) 15:09:19.11 ID:QpgsEtEyo
須田さんこの世界でも2週目ですか…?
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 15:19:46.03 ID:gM54/ul50
────
──

地下道から出た恭也たちは、外で更なる異変に気がついた

ハワード『オイなんだよアレ?さっきまではなかったぞ?』

村中の建物を重ねて作られたような外見をした建造物が村の中心に出現していた。

犀賀「あの化け物共の『巣』ってところか」

須田「・・・」
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 15:35:53.15 ID:gM54/ul50
犀賀「で、これからどうするんだ?」

美耶古「私は『焔薙』の封印を解きに行く。ハワード、キョウヤ一緒に来てくれる?」

須田「あ~悪い、美耶古。俺ちょっと用事あっからハワードと一緒にいってくれ」

美耶古「え・・・?」

犀賀『あなた方はどうされるんで?』

メリッサ『私たちはサムを探しにいくわ』

犀賀『分かりました』
  「美耶古様、私はこの人たちと一緒にいますね。ではまた生きてたら」

犀賀とメリッサとベラは行ってしまった。

須田「じゃ、俺も行くな。またな」タッ

美耶古「あ、キョウヤ!」

ハワード『ミヤコ、キョウヤにも色々あるんだ』

美耶古「・・・いこ、ハワード」
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 15:42:28.86 ID:gM54/ul50
恭也は幻視で美耶古とハワードが行った事を確認した。

須田「さて、と。」

ポケットにいれていたウォークマンのイヤホンを耳にあて、

もうすっかり聞き飽きた曲を流す。

「黒幕さんのところにいきますか」
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/07/31(火) 15:49:11.66 ID:gM54/ul50
サム・モンロー 二日目/12:32:15

サム『くそっ、ここでもないか!!どこなんだ儀式の場所は!!』

『やはり考えられるのはあの出現した建造物か・・・?』

ソル屍人『サァァァアアアムゥゥゥゥゥウウ!!!!』

サム『邪魔するな!!』

拾った鉈で蜘蛛のような姿になったソルの頭を真っ二つに叩き割った。

サム『おおおおおぁあああああああ!!!!!』
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 07:50:10.97 ID:1DuKHVo10
ハワード・ライト 二日目/13:11:23

キィン!

美耶古「これで2つ目。あと2つ」

ハワード『日本はファンタジーな国だな』

美耶古「次はこっち、ついてきて」

ガサッ

屍人「ガァアアアアアアア!」

突然草陰から桑を持った屍人が飛び出してきた。

ハワード「ミヤコ!サガッテ!!」

美耶古を自分の後ろに隠して、ハワードは襲ってきた屍人に青白く発光した箱を翳す。

ハワード「ハァ!」

ハワードが力をいれると箱の形状が変化し、青白い炎柱が出現した

屍人「ギャアアアアアァァア!!!!」

炎につつまれた屍人は、元人間とは思えない絶叫をしながら燃え尽きた。

ハワード「モウダイジョウブ。イコウミヤコ」

美耶古「ありがとうハワード」
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 08:01:46.11 ID:1DuKHVo10
犀賀省悟 二日目/13:19:42

キィン!

犀賀は空高く飛んでいく閃光を眺めていた。

犀賀「あの閃光で3つ目・・・あとひとつですか美耶古様」

メリッサ『サムー!・・・駄目、ここにもいないみたい』

犀賀『そうですか。では移動しましょう』

ベラ『ダディ大丈夫かな?』

メリッサ『大丈夫よベラ。ダディは実はとっても強い人だから』
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 08:20:17.38 ID:1DuKHVo10
須田恭也 二日目/13:30:15

キィン!

須田「今ので4つ目。"こっちの"『焔薙』の封印は解き終わったか」

屍人「アアアィイィイアアアア」「ヴァアアアァアアアア」

須田「あの建造物の近づくほど、屍人が増えてきてる。やっぱりあそこで間違いないか。
さっきまでは美耶古とか外国人の親子がいたから、派手なことは極力しないようにしてたけど・・・」

恭也の持っている『焔薙』が青い焔を纏った。

須田「今はそういうのいないから、遠慮なくやらせてもらうぞ」

『宇理炎』を掲げ

須田「今度は体力使い果たさないように、加減しないとな」

ドッ!!

小さめの青い火柱が出現した。

その火柱で3体ほどの屍人が消滅した。

残った屍人がひるんでいる隙に『焔薙』で一閃した。

少しでも斬られた屍人は傷口から青い焔を吹き出し消滅した。

須田「お前らみたいのがいる限り!」

「俺は何度でも現れる!!!」
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 08:41:23.39 ID:1DuKHVo10
美耶古 二日目/14:02:41

美耶古「どうして!?」

全ての封印を開放し終え、あとは美耶古の家に保管されている『焔薙』を回収するだけなのだが

美耶古「なんで私の家がないの!?」

美耶古の家があるはずの場所にはボロボロの板が錯乱しているだけだった。

ハワード『あの村の中心の建造物の材料にされたんじゃ・・・?』

美耶古「いくよハワード!!」

美耶古とハワードは村の中心に向かって走っていった。
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 09:07:19.70 ID:1DuKHVo10
アマナ 二日目/14:34:22

アマナ『準備は終わったのに、あとは『実』を捧げるだけなのに・・・・
なぜ『実』が見つからないの?いままでの世界ではこんな事なかったのに・・・』

須田「あんたが黒幕?」

アマナ「!?」

須田「また外人かよ。なんでこの羽生蛇村にはこう外国人が多いんだ」

アマナ「・・・どうやってここまで来た?外には大量の屍人がいるはずなんだけど」

須田「お、あんた日本語話せるのか。簡単さ。倒してきた」

アマナ「倒したって・・・怪力も何体もいたはずなのに」

須田「あの芋虫か。動きが大振りだから結構簡単だったぞ」

アマナ「くっ・・・!」

須田「もういいか?『ミヤコ』との約束だからさ。全部終わらせんぞ」

恭也は『焔薙』を突きつけた。
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 09:35:26.43 ID:1DuKHVo10
アマナ「くっ・・・あの『実』が・・・『実』さえあれば・・・!!」

須田「残念だが、美耶古を『実』に捧げても神は復活しないぞ」

アマナ「どういう事!?あの『実』はいままでにないほどの強い力を持った『実』なのよ!?
それでも足りないって言うの!?」

須田「美耶古の『実』はたしかにすごい力を持ってる。けどな、それが完全性を失っているとしたら?」

アマナがなにか言おうとした時、建造物の天井の隙間からある二人が顔を出した

美耶古・ハワード「「キョウヤ!!」」
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 09:53:14.18 ID:1DuKHVo10
美耶古 二日目/14:36:21

須田「おお美耶古、ハワード。封印は全部解いたみたいだな」

美耶古「うん!『焔薙』はどう!?」

須田「??特になにも変わらんけど?」

美耶古「え・・・?おかしい、封印は全部解いたはずなのに・・・」

ハワードが美耶古の肩を叩いた。

ハワード「ミヤコ、アレ、サッキノヒカリジャナイ?」

ハワードが指したのは、さっき美耶古が封印を解いたときに出現した閃光に酷似したものがこの建造物のどこかに降りていくところだった。

美耶古「ほんとだ・・・。『焔薙』ももう一つあったって事・・・?」

須田「おーいどうしたー」

恭也が下から声をかけてきた

美耶古「あっちにも『焔薙』があるみたいなの!私たちはそっちに行くわ!!」

須田「おお~・・・・ってちょっと待った二人とも」

恭也が行こうとした二人を呼び止めた。

美耶古「どうしたのキョウヤ?」

須田「ちょっと二人とも、この人に自分の手のひらを見せてあげてくれない?」

二人「「?」」

二人は恭也の方に手のひらを見せて気がついた。

美耶古「・・・・なんでアマナと一緒にいるの?」

ハワード『あの人無事だったのか』

須田「ちょっとな。行っていいぞ」

二人は首を傾げながら、光が降りた方向へ向かった。
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 10:21:32.85 ID:1DuKHVo10
須田恭也 二日目/14:39:14

恭也は目を見開き震えているアマナに告げた

須田「あの二人の手のひらにある傷を見ただろ。二人は『永遠の契約』を交わしている。
それによって美耶古の『実』の完全性は失われた。つまり美耶子を『実』に捧げても神は復活しない。
あんたは手詰まりなんだよ」

アマナ「・・・・・・・・・・・・う、わぁああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」ザシュ

アマナが突然自分の手首を切り裂いた。

須田「!?」

おびただしい量の血が流れる。

アマナは血走った目で叫んだ。

アマナ「お前のせいだぁあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」

須田「くそっ!!」

恭也は『焔薙』を構え、アマナを斬ろうとしたが遅かった。

アマナは『水鏡』に吸い込まれていった。

『水鏡』から<サイレン>が響き始めた。

<ヴオ゛オ゛オ゛オ゛オ゛───>

須田「・・・ちっ」


「仕方無い。来いよ神様」
142VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 10:34:36.63 ID:1DuKHVo10
犀賀省悟 二日目/14:38:43

犀賀「ん?アレは───」

サム『ベラ!メリッサ!!』

メリッサ『サム!!あぁよかった!無事だったのね!』

ベラ『ダディ!!』

サム『お前たち・・・よかった』

犀賀『無事でなによりです。ミスター』

サム『あんたには、本当に何度も助けてもらった。礼を言っても言い切れないほどだ』

犀賀『ところでなぜミスターはここに?』

サムはその言葉を聞いて

サム『そうだ!!儀式を止めなければ───』

<ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ>

犀賀『また<サイレン>・・・?』

サム『くそ!遅かったか!!』
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 11:10:36.39 ID:1DuKHVo10
犀賀『儀式・・・?どういう事です』

サム『どうもこうもあるか!儀式が行われてしまったんだ!!』

犀賀『なんだと・・・・?』

じゃあ美耶古様は───

ベラ『あ!さっきのおねぇちゃん達だ!!」

美耶古「犀賀ー!!」

犀賀「美耶古様!?無事だったんですか!?」

美耶古「どうしたの犀賀?お前らしくない」

サム『どうなってんだ・・・?この少女は生贄にされたはずでは・・・?』

ハワード『なに言ってんだあんた。ミヤコはずっとボクと一緒にいたけど』

サム『じゃ、じゃあなぜ儀式が・・・・?』

美耶古「ねぇ犀賀。この辺りで不思議な現象が起きなかった?」

変な質問だな。と思ったが今更なので犀賀は素直に答えた。

犀賀「たしか、その瓦礫の下に光が吸い込まれていきましたが」

美耶古「それだ!!ハワード手伝って!!」

ハワード「ワカッタ!!」

美耶古とハワードは瓦礫を手で退かしはじめた

瓦礫が取り除かれると、青い焔を纏った日本刀がでてきた。

美耶古「見つけた・・・!!」

ハワード『これが・・・』

「『焔薙・・・・!!』」
144VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 11:31:54.08 ID:1DuKHVo10
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・

突如建造物が揺れ始めた

犀賀「なんだ!?地震か?」

サム『メリッサ!ベラ!どこかに捕まってるんだ!!』

メリッサ『離れちゃ駄目よベラ!』

ベラ『うん!!』

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

メキッ

美耶古とハワードの地面が崩れた。

美耶古「え───きゃああああああああああ!!!!!!!!!」

ハワード『うわぁああああああああああ!!!!!』

犀賀「少年!!美耶古様!!!」

「「ウワァアアアアアア.....」」

二人は見えなくなってしまった。

それと同時に揺れも収まった。

サム『ハァ・・・ハァ・・・』

メリッサ『収まった・・・?』

犀賀『安心してはいられないようですよミスター』

ハワードが落とした猟銃をサムに渡しながら、犀賀は告げた。

犀賀『いまの揺れで、化け物共がこっちに気づいたようです』
145 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 11:51:40.40 ID:Ia+yEZ+Zo
この>>1が犀賀が好きな事が伝わってくる
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 12:39:27.13 ID:1DuKHVo10
ハワード・ライト 二日目/14:44:44

ハワード『・・・・あれ?結構高いところから落ちたはずなのに』

ハワードは自分の体を見たが、傷ひとつない。

『宇理炎』も『焔薙』もしっかり持ってる。

美耶古「ん、うん・・・」

ハワード「! ミヤコ!!ケガハナイ?」

美耶古に駆け寄り、安否を確認する。

美耶古「うん、大丈夫。ここは・・・?」

ハワード「ワカラナイ。ホカノヒトモイナイミタイダシ───」

ドゴォオオオン!!

何かがこっちに吹き飛んできた。

「「!?」」

「いでで・・・」

美耶古「キョウヤ!?」

須田「美耶古!?ハワード!?なんで『常世』にいんの!?」
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 13:03:43.74 ID:1DuKHVo10
美耶古「『常世』!?ここは『常世』なの!?」

須田「どうやってここに来たんだお前ら」

美耶古は自分とハワードがさっきの地震で高いところから落ちてしまい、気がついたら
ここにいたと言う事を話した。

須田「たぶんアレだ。お前らが落ちたときに『水鏡』に向かって落ちたんだ」

美耶古「あ~、そういう事か」

ハワード「?」

須田「丁度よかった。ハワード協力してくれ。美耶古はどっかに隠れててくれ」

「「え」」

<ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ>

美耶古「このサイレン・・・!」

<サイレン>が鳴り響き、恭也たちの前に色んな虫を混ぜたような姿をした『神』"蚕子"が出現した。

ハワード『こいつが元凶・・・!!?』

須田「いくぞハワード。こいつを倒してみんなで帰るんだ!!」

日本人と外国人の少年が同じ名前の武器を手にし、同じ神を相手にした

蚕子<ヴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!>

須田「いくぞ!!」
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 13:28:15.91 ID:1DuKHVo10
須田「煉獄の炎!!」

恭也は蚕子に向かって『宇理炎』を放つ。

しかし蚕子はそれをなんなく避ける。

須田「くそ!!ちょこまかと!!」

ハワード『じゃあこれなら!!』

ハワードは直接『焔薙』で斬りかかった。

蚕子はそれをワープして避ける。

須田「どうすりゃ攻撃が当たるんだ!!こりゃ堕辰子より厄介だぞ!?」

美耶子「『宇理炎』で煉獄の炎をだして『焔薙』でそれを薙ぎ払って!」

須田「なんだそりゃあ!」

馬鹿らしいと思いながらも、今はそれしか手がない。

ハワード『はぁあああああああああああ!!!』

ハワードが『宇理炎』で煉獄の炎を放つ。

ハワード『やれ!キョウヤ!!』

須田「うおりゃあああああああああああああああああああ!!!!!!」

『焔薙』で煉獄の炎に斬りかかる。

ダン!!!ゴォ!!!!!!!!!!!

煉獄の炎が拡散し、辺り一面に広がる。

蚕子<ヴオァアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!?>

須田「効いた!?」

ハワード『いける、いけるぞキョウヤ!!』
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 14:28:06.68 ID:1DuKHVo10
須田「なるほど。こういう使い方もあるってか」

今度は恭也が自分で煉獄の炎を出し、薙ぎ払う。

蚕子<ヴァアアアアアアアアアアアア!!??>

須田「もういっちょ!!」

しかし、相手は神だ。そう何度も同じ手は通用しない。

薙ぎ払った炎が蚕子をすり抜けた。

ハワード「!?」

相手は避けた素振りを見せていない。

須田「どういうことだ?」

美耶古「ちがう!それは実態じゃない偽者よ!!」

須田「え・・・ぐふ!?」

見えない何かに思い切り飛ばされた。

ハワード「キョウヤ!?」

須田「だ、大丈夫だ。それより美耶古お前なんであれが偽者って分かった!?」

美耶古「か、『神の花嫁』だからか知らないけど見えるの」

須田「みえる・・・っそうか!」

恭也は片目を閉じ、美耶古の視界をジャックした。

須田「!! 見えた!」

煉獄の炎を薙ぎ払う。

ハワード『お、おいキョウヤ。なに見当違いの方に打って───』

バシュウ!!

蚕子<ギュアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?>

ハワード『え!?』

須田「ハワード!!とどめだ!!二人で同時にやるぞ!!!!!」

ハワード「ア、アァ」
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 14:39:16.05 ID:1DuKHVo10
「「ハァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

二人の『宇理炎』が輝きを増す。

「『地獄に堕ちろぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』」

ボッ!!!!!

蚕子<ヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!>
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 15:27:18.03 ID:1DuKHVo10
サム・モンロー 二日目/15:23:11


ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

サム『また地震か!?』

犀賀『大丈夫ですかお二方!!』

ベラ『きゃあああああああああああああ!?』

ベラが奈落の底へ落ちてしまいそうになる。

メリッサ『ベラ!!』

サム『ベラ!!』

サムとメリッサがベラの手を掴む。

ベラ『ダディ!マミィ!!』

メリッサ『しっかりつかまって!!』

サム『離すなよ!!』
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 15:36:18.06 ID:1DuKHVo10
アマナ 二日目/15:24:22

アマナ『全ての始まりが・・・・・え?』

アマナの手が透けていく。

アマナ『まさか運命が変わった?昔の私が・・・ベラが、あの穴に落ちなかった?
ふ、ふふ・・・あハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハアハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!』

どんどん消えていく自分の姿を見ながら、彼女は笑いを隠せなかった。

もしかしたら、自分は消えたかったのかも知れない。

自分の本当の願いを思い出した彼女は笑い続ける。永遠に。
153 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 15:51:37.70 ID:1DuKHVo10
須田恭也 三日目/00:03:59

須田「・・・なんであんたが俺の事背負ってるんだ」

犀賀「気がついたか。自分で歩けるか?」

須田は体を動かそうとしたが、うまく力が入らない。

須田「(『宇理炎』を使いすぎたか)・・・無理だ」

犀賀「そうか」

須田「ハワードと美耶古は?」

犀賀「あの二人は先に運んである」

須田「・・・そっか」

なんだか安心したら、眠くなってきた。

須田「・・・」

犀賀「また気絶したか」
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 16:45:49.71 ID:1DuKHVo10
──────
────
──

気がつけば恭也は青い空の下、ポストに寄り添っていた。

須田「・・・よお、美耶子」

美耶子「うん、恭也」

須田「悪いな、俺はまだお前を見つけてやれない」

美耶子「私はいつも恭也の傍にいるよ」

須田「・・・」

美耶子「だから今は・・・この世界の"私"を助けてあげて」

須田「ああ、だけど」

美耶子の顔を見て

「俺はいつか必ずお前を異界から連れ出してやる」

美耶子は笑顔で

「うん、待ってる」

155 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 17:00:59.08 ID:1DuKHVo10
須田「・・・」

美耶古「キョウヤ!」

ハワード「キョウヤ!ダイジョウブカ!!?」

須田「ああ」

恭也は起き上がると

須田「犀賀サン、通訳頼めるか?」

犀賀「なにするつもりだ?」


「ここから出る」
156 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 17:16:08.67 ID:1DuKHVo10
美耶古「出るって、ここから出られるの?!」

須田「ああ、さっき俺とハワードで神を倒したろ
それでこの世界を形成していた時空が不安定になったんだ。」

メリッサ『でもどうやって・・・?』

須田「『宇理炎』で煉獄の炎を召喚する」

さらに恭也はこう続ける。

「煉獄の炎は文字通り『煉獄』から召喚される。本来なら炎を召喚したときにできる時空の切れ目はすぐにふさがって
しまうんだけど、時空が不安定だと───」

地面に手のひら大の煉獄の炎を召喚する。

炎はしばらくしたら消えてしまったが

美耶古「・・・・穴だ」

須田「こんな風に時空に穴があく」

ベラ『ねえ!この穴から青空が見えるよ!!』

美耶古「やった・・・出られるんだ。外の世界に出られるんだ・・・」

ハワード『あぁ、助かるんだ』

須田「じゃあいくぞ」


「───煉獄の炎」
157 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 17:37:55.40 ID:1DuKHVo10
空中に大きな穴があいた。

須田「さあ、穴に入るんだ」

メリッサ『ありがとう、さあベラ行くわよ』

ベラ『うん』

サム『本当に世話になった。戻ったら飯でも奢らせてくれ』

須田「次」

犀賀「・・・」スッ

美耶古「おい犀賀!!お前なにか言ったらどうだ!
・・・・キョウヤ、ハワード。本当に色々ありがとう。お前らがいなかったらきっと私は生きて出る事はできなかった」

ハワード「ボクハ、ナニモシテナイ。ヤッタノハキョウヤ」

美耶古「・・・他にも言いたいことはたくさんあるけど、出てからにする」

ハワード『おっと出れるって事はもう武器はいらないな』

カランカラン

美耶古「ほら、キョウヤも武器なんか捨てて出よう?」

ドン!

美耶古「え───」 ハワード「は───」

気がついたら美耶古とハワードは穴をくぐっていた。


須田「悪いけど、俺はそっちにはいけない」
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 18:03:23.35 ID:1DuKHVo10
美耶古「どういう・・・」

犀賀「美耶古様どうかされましたか?」

美耶古「キョウヤが、キョウヤがこっちにはこないって!!」

ハワード『キョウヤどういう事だ!!』

犀賀「・・・・どういうつもりだ少年」

須田「俺にはまだやる事があってな」

ハワードが落とした『焔薙』と『宇理炎』を拾いながら答えた。

須田「この異界を破壊する」

犀賀「そんな事できるのか」

須田「時空に穴を空けるのと同じ要領だ」

美耶古「でもそれだとキョウヤが!!」

須田「ああ、異界が崩壊し始めたら穴を開けてそこに飛び込む。」

美耶古「約束を破る気か!!」

須田「・・・・ごめんな」

ハワード『!? 穴が小さくなっていく!!』

サム『異界と現世を繋ぐ穴が閉じてきているんだ』

美耶古「早くこっちに来て!!手を伸ばして!!」

もう穴がマンホールぐらいにまで小さくなっていた。

須田「ああそうだ。さっき幻視で見たんだが、アマナの存在自体が消えた。
お前ら二人の不死の呪いは解かれてる」

美耶古「そんなことどうでもいい!!」

ハワード「コッチニコイキョウヤ!!」

穴はサッカーボールほどまで小さくなった。

須田「最期のときまで、幸せにな」

こんな時でも彼は笑顔だった。

美耶古「キョウヤ───」

穴が閉じた。
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/08/01(水) 18:17:25.20 ID:ABHl6/wEo
SDKかっこよす
161VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 18:27:02.24 ID:1DuKHVo10
穴があった空間に背を向ける。

歩きながら、この三日間の事を振り返る。

須田「───そういえば、生きてる人と話すの久しぶりだったなぁ」

村を見渡すことができる所に着いた。

村にはまだ大量の屍人が群がっていた。

須田「終わらせるぞ。美耶子」

二刀の『焔薙』を両手で構え、須田恭也は屍人の群がる村へ飛び出していった。




─────終了条件1達成
162 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/01(水) 18:29:45.38 ID:1DuKHVo10
と言う訳で本編は終了です。

更新が遅く、文章の駄目駄目な私でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

今度は禁書のSSに挑戦してみるかな
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2012/08/01(水) 18:53:51.61 ID:bo/9ANSeo
終了条件1があるなら2も(ry

乙。禁書は荒れがちだけど書くなら応援する。楽しかったよ。
166 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 19:08:43.39 ID:jLbAxjWDO
トゥルーエンドは基本終了条件2だよな……?(チラッ
宇理炎×2のSDKとか怖すぎww

何はともあれ乙!
167VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/08/01(水) 19:19:18.42 ID:enyWy5Ji0



よし次は永井くんを助けに行くんだ!
168 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2012/08/01(水) 19:23:50.13 ID:5YoSbLuCo
永井くんは向こうで嫁さんもらって幸せに暮らしてると信じてやまない

169VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) :2012/08/01(水) 19:31:05.35 ID:Noi5zAF0o
禁書×須田さんでお願いします

170 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 19:33:24.65 ID:vM6M0/A9o
このあとは、終了条件2だろ?
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2012/08/01(水) 20:05:20.76 ID:jXQps1qg0
乙!


終了条件2期待!
172 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2012/08/01(水) 21:57:06.27 ID:j3p1FHWL0
こうあがけば希望

みたいな感じでよかったぜ

173 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 22:04:07.58 ID:sEuxvgoIO
乙、できれば終了条件2のパターンも書いてみて欲しいな
174VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2012/08/01(水) 23:13:09.83 ID:NnFEqarOo
終了条件2はどうしたのかね?
永井くんが待ってるぞ!
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/01(水) 23:24:54.17 ID:nUwhxV/bo
乙!
永井君を助けに行くSDK期待してます
176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/02(木) 01:36:23.01 ID:9E/+2CTgo
永井くんあるならかなり期待できるな
177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/02(木) 07:28:28.50 ID:HWaYlVwR0
ハワード・ライト 後日/13:33:32

あの異変から、もう2年がたった。

あの後ボクたちは土砂災害の生き残りとして、保護された。

どうやらこの世界はボクがいた2007年ではなく、30年以上前の世界のようだ。

不便なことも色々あったが、今では普通に生活できる。

ミヤコも普通の女の子として生活している。

サム(ボクにメッセージをくれたサムとは別人のようだ)とその家族とは、時々連絡を取り合っている。

サイガは相変わらずだ。

異変から脱出した人は、みんな元気だ。

それとなんだか最近、『都市伝説』が流行ってきている。

『口裂け女』とか『人面犬』がそうだ。

そこでボクは気になる『都市伝説』を見つけた。
178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/02(木) 07:43:27.12 ID:HWaYlVwR0
~異界を破壊する者~

この世界には、現世とは異なる世界が存在し、その世界には不死の化け物が住んでいる。

しかし不死であるはずの化け物を倒し、"異界"を破壊することが人間がいると言う。

その人間についていくつかの諸説がある。

・その人間は未来人で未来の世界は化け物と人間が戦っている。

・世界のバランスを保つための悪魔

・神    ~など
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/02(木) 07:52:46.69 ID:HWaYlVwR0
ボクはこの『都市伝説』を見て、あの少年のことだと思った。

あの少年も、化け物を倒し、時空に穴を空けた。

あの少年はいまでも、異界を破壊してまわっているのだろうか。

ハワード『・・・ありがとう、親愛なる殺戮者(ジェノサイダー)』
180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/02(木) 08:14:28.03 ID:HWaYlVwR0
サム・モンロー 27年後/03:33:33

電話でのこと

サム『君の理論は面白いよ。君も私も学会では異端児扱いされてるけど、お互い頑張ろう』

大学講師『ありがとうございます。ミスター・モンロー』

サム『はははは!サムでいいよ!ところで君は来週から休みをとるらしいじゃないか。
どこかに調査にでもいくのかい?』

大学講師『えぇ、自分の故郷に。最近復興したらしいので』

サム『へぇ、私もご一緒しようかな』

大学講師『もう御年なのですから、無理はしないでください』

サム『ははっまだまだ現役だよ。それで?君の故郷ってどこなんだい?』

大学講師『羽生蛇村です。27年前の土砂崩れの時以来ですね』

サム『え・・・君はあの村の出身なのかい?』

大学講師『えぇ、ご存知でしたので?』
『センセェ~』
『おい電話中だ!すいません切りますよ』

サム『おい待て!!タモン!その村は駄目だ!!ハニュウダにはいってはいけない!!』

ツーツー・・・
181VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/08/02(木) 08:28:51.41 ID:HWaYlVwR0
      /04:44:44 黒い太陽が輝いた異界

闇人「ギャァアアアアアアアアアアアアアア!!!」「ヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!」

「美耶子、お前の力を貸してくれ。逃げた奴らを見つける」

「うん恭也」

突如現れた二人組。

二刀の日本刀を携え、手首にはストラップで土偶と黒い箱がぶら下がっている少年。

黒いワンピースを着た少女

若い自衛官「・・・あの都市伝説は本当だったのか」


「異界を破壊する者・・・」






─────終了条件2達成
182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2012/08/02(木) 08:34:40.86 ID:uQQWnW+io
乙乙乙!!!
183VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2012/08/02(木) 09:25:43.31 ID:rmfoCnVx0
乙!

ハワード達が帰還した世界が無印に繋がるのか
184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2012/08/02(木) 09:30:34.37 ID:oaQjL9kxo
ついでに燃やされる永井なんていなかったんだ
185VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 09:32:27.39 ID:URJh+NtIO
激しく乙!
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2012/08/02(木) 12:13:14.40 ID:9u1pF4iI0
なんつーか、完璧チートにw元々だが
乙です!
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/02(木) 14:16:37.72 ID:9ZejvNyDO
無印と繋がってしまった!!
今度はハワードがSDKを救って……って宇理炎が無ぇ…ww

面白かった乙!

ついに見つけ出したんだな
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