ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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ラティオス「ラスターパージで、お前を。」


1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 21:37:48 ID:o/Ijq5r9Q

みなみのことうと呼ばれる島で、俺達兄妹は暮らしていた

島での生活はのんびりしていて とても心地よかった

しかし、そんな俺達の暮らしを邪魔するものがいた


人間だ。


生態調査と言って島を荒らす研究者

珍しいポケモンがいると言って捕まえに来るコレクター

強さばかり求め、ポケモンの気持ちなんか一切考えてないトレーナー

俺はそんな人間が来る度に戦い、追い払ってきた

俺達は、人間が大嫌いだった。






2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 21:39:42 ID:o/Ijq5r9O

ある日、俺が食料のきのみを採りに行っている間にラティアスはどこかに消えていた。

テレパシーを送っても返事がない

不思議に思っていると、
キャモメが近づいて来た

〈ラティアスが人間に捕まえられちゃったよ!僕見たんだ!〉

〈ラティアスは君に助けてもらおうとしたみたいだけど、君まで捕まってしまうかもしれないからって君を呼ばなかったみたいだよ…〉


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 21:42:05 ID:o/Ijq5r9O

両手からポロポロときのみが落ちた

ラティアスが捕まった

兄貴は俺だ。俺がラティアスを守らなければならないのに、守られたのか、俺は。

情けない。

ホウエンの海に、声にならない声で叫んだ


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 21:44:46 ID:o/Ijq5r9O

アサギ行きと書いてある船に乗っていったと、キャモメは言っていた

〈アサギ…ジョウトか〉

だいたいの場所はわかるが行ったことのない地方だ


俺にはラティアスに渡さなければならない物があった。

『こころのしずく』だ。

昔、人間と一緒に生きていく時に役立つからと、両親が俺達にくれたものだった


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 21:47:47 ID:o/Ijq5r9O

アサギ行きと書いてある船に乗っていったと、キャモメは言っていた

〈アサギ…ジョウトか〉

だいたいの場所はわかるが行ったことのない地方だ


俺にはラティアスに渡さなければならない物があった。

『こころのしずく』だ。

昔、人間と一緒に生きていく時に役立つからと、両親が俺達にくれたものだった


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 21:52:28 ID:o/Ijq5r9O

俺はそれをラティアスに渡していなかった

人間と一緒に生きていくなど、ありえないと思っていたから


しかし、渡す時が来た。

来てしまった。


ラティアスにこころのしずくを届ける為、俺は島を出た。


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 21:57:52 ID:o/Ijq5r9O

見てる人はいるのだろうか


姿を消して海面すれすれを飛んでいる

パールルやラブカスの群れ、ジーランスの姿が見える

本当にホウエンの海は透き通っていて美しい

海に気をとられていると、ペリッパーの群れにぶつかりそうになった

ペリッパー達は俺の姿が見えてないので気付いていない

心の中で謝り、速度をあげた


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:03:07 ID:o/Ijq5r9O

わかった


シロガネ山が見えた

山頂には雪が降り積もっていて、夕日できらきらと光っている

もう夕方か。

そういえば腹が減った。

食料のきのみを探す為に、地上に降りた


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:07:50 ID:o/Ijq5r9O

…なんてことだ

ジョウト中を探し回ったが、きのみが一つもない。

代わりに見たことのない妙なきのみがあった

一口かじってみたが、モンスターボールのような味がして とても食べれそうになかった


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:11:43 ID:o/Ijq5r9O

いつの間にか夜になっていた

俺はきのみを諦め、アサギで寝床にできそうな場所を探した

建物の近くに草の茂った場所がある

そこの木の根元を寝床にすることにし、空腹に耐えながら眠りについた


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:15:50 ID:o/Ijq5r9O

目が覚めた

太陽が空のてっぺんまで昇っている

(少し眠りすぎたか…)

相変わらず腹は減っている。

建物からするいい匂いが、俺の空いた腹を刺激した

食べ物屋なのだろうか。
人が出入りしている


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:19:03 ID:o/Ijq5r9O

ぐぅ~…

腹が鳴る

「ん?なんだ?」

空腹の音のせいで誰かに気付かれた

姿を消そうとしたが、遅かった

「え…?ラティオス…?」

少年と、肩に乗っているピカチュウは不思議そうに俺を見た


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:22:49 ID:o/Ijq5r9O

少しずつ少年はこちらに歩み寄る

ぐぅ~…

逃げようと思ったが力が入らず、また腹が鳴った

目をぱちくりとして少し間をおき、少年は笑いだした

「腹が減ってるのか。ジョウトには ぼんぐりしかないからなぁ」

そう言ってバックをごそごそ探る少年

「ほら、食べな」

俺の前に色々なきのみを並べ、微笑んだ


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:26:11 ID:o/Ijq5r9O

「たまには大食い大会にも参加してみるもんだな、ピカチュウ」

少年はピカチュウに話しかけながら俺がきのみを食べるのを待っている

しかし俺は人間にもらったきのみなんか食べる気はない

「食べないのか?じゃあこれなら飲むかな?」

バックから取り出した容器にジュースのようなものを注いで、俺の前に差し出した


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:30:34 ID:o/Ijq5r9O

「ぼんぐりで作ったジュースなんだ。おいしいよ!」

人間が作ったジュースも飲む気は…

と思ったが、腹が減ったままだとホウエンに帰ることも出来ない

仕方ないので少し口をつけた

…うまい。

本当にびっくりするほどうまかった

あっという間に飲み干してしまった

「うまかったみたいだな」

嬉しそうに微笑む少年


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:34:59 ID:o/Ijq5r9O

この少年は、見た目からしてトレーナーだろう

ラティアスのことを何か知っているかもしれない

ラティオス〈ラティアスを見なかったか?〉

少年「ラティアス?さぁ、見なかったけどな‥‥」

ラティオス〈そうか…〉

野生のポケモンに聞き込みでもするしかなさそうだ

ピカチュウ〈おい、待てよ〉

飛び立とうとすると、ピカチュウに呼び止められた


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:37:56 ID:o/Ijq5r9O

ピカチュウ〈助けてもらって礼も無しかよ〉

たしかに失礼だと思ったが、なんとなく このピカチュウが気に入らなかった

ラティオス〈助けてくれと頼んだ覚えはない〉

自分でも最低な事を言っているのはわかってる


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:41:59 ID:o/Ijq5r9O

ピカチュウ〈てめぇ…〉

赤いほっぺにバチバチと火花を散らせるピカチュウ

少年「いいんだ、ピカチュウ。ラティオスにも何か事情があるんだろう。行こう」

少年はピカチュウをなだめ、俺に手を振って歩いていった


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:44:52 ID:o/Ijq5r9O

しばらく少年達の事を考えていた

俺は少年達が話している時に、テレパシーで二人の心を読んでいた

彼らはお互いに信頼し合っていた


少年は本当にポケモンが好きらしい

ピカチュウも少年にかなりなついていた

ポケモンと人間は、あれ程の関係になれるものなのか

なんというか、少し信じがたい


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:48:57 ID:o/Ijq5r9O

俺は何故あんなに反抗的な態度をとったのだろう

少年とピカチュウの関係が羨ましかったのか。

自分が嫌いな人間と、あれ程の関係を築いているピカチュウが。


…それはないだろう

それより、早くラティアスを探そう

地を蹴って空を飛んだ


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:51:53 ID:o/Ijq5r9O

飛行ポケモンはたくさん情報を持っている

空から色んなものを見ているからだ

手当たり次第にラティアスのことを聞いたが、皆知らないと答えた

飛行ポケモンが知らないということは、ラティアスはジョウトにいないのかもしれない

もう日が暮れかけている

ぼんぐりを集めて、昨日と同じ場所に帰ることにした


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 22:56:13 ID:o/Ijq5r9O

昨日少年は、あのジュースは ぼんぐりで作ったと言っていた

作り方はわからないが、とりあえず潰して、指についた果汁を舐めてみる

…まずい。

少年はどうやってこのまずい汁をあんなにうまいジュースに変えているのだろう


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:00:34 ID:o/Ijq5r9O

〈もう夜か……〉

辺りはすっかり暗くなってしまった

空を見ると、綺麗な星空の中に満月が浮かんでいる

孤島で見たのと同じ、まんまるな月。

明日はきのみを採りにホウエンまで戻ろう。

そんな事を考えながら今日も眠りについた


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:05:38 ID:o/Ijq5r9O

翌朝

目を覚ますと、昨日集めたぼんぐりが消えていた

かわりに見覚えのある容器に入れられた、あのジュースが置いてある

あの少年か。

心配して様子を見に来てくれたのだろうか


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:09:40 ID:o/Ijq5r9O

空は曇っていて、今にも雨が降りそうだ

近くに大きな木がある

雨宿りをするため、木の下に移動した

少年がくれたジュースを飲む

やはり、うまい。

なんというか、心が落ち着く味だ


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:14:02 ID:o/Ijq5r9O

ぽつぽつと地面の草が動く

徐々に動きは激しくなり、やがて本格的に降ってきた

「わー濡れる濡れる!あ、いいところに雨宿りできそうな木が…って、ラティオスじゃないか!偶然だなぁ~!」


……下手くそな演技だ。


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:19:17 ID:o/Ijq5r9O

少年は俺の隣に座った

ピカチュウの姿は見えないが、ちゃんと少年のそばにいるようだ

無言の時が流れる

聞こえるのは、雨音と少し荒れた波の音

何も言わず、並んで雨を眺める


38: ◆78r/fXUrhg 2010/04/09 23:24:19 ID:o/Ijq5r9O

0時越えるかもしれないから酉つけとく


ラティオス〈…これ〉

空になった容器を渡す

ラティオス〈うまかった〉

少年「そっか」

嬉しそうに笑う少年

急に照れくささが込み上げてくる

ラティオス〈助かったよ〉

素直に"ありがとう"と言えず、遠回しな言い方になってしまった

少年にはそれがわかったのだろうか、また嬉しそうに笑った

ピカチュウも少年の膝の上に移動し、俺を見てニッと笑った


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:29:04 ID:o/Ijq5r9O

ピカチュウ〈なぁ、お前さんラティアスを探してるみたいだが、何かあったのか?〉

真剣な顔で俺を見るピカチュウと少年

ラティオス〈たいしたことじゃない。気にしないでくれ〉

少年「じゃあ何でそんな悲しい顔してるんだ?」


悲しい顔をしてるのか、俺は。

少年に何もかも見透かされているような気がした


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:34:24 ID:o/Ijq5r9O

ラティオス〈ラティアスが人間に捕まった。渡す物があるから探しに来たんだ〉

俺達は昨日初めて会ったばかりの赤の他人で、お互いの事をまだ何も知らない

少年「ラティアスが心配で会いに来たわけだ」

まだ何も知らないはずなのに

ピカチュウ〈渡す物があるって事を理由にして、本当は会いたいだけだろ?〉

どうしてこの二人はこんなに俺が思っていることがわかるんだろう。


それにしても、ピカチュウのニヤついた顔は腹が立つ


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:39:20 ID:o/Ijq5r9O

少年「俺達も協力するよ」

うんうん、と頷くピカチュウ


人間は、俺が思っていたより優しい生き物なのかもしれない

今の言葉に悪意が感じられなかった

今だけじゃない。
出会ってから一度も。

〈おーい、ラティオスー!〉

どこからか声が聞こえた


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:43:26 ID:o/Ijq5r9O

〈おーい!〉

昨日ラティアスの事を尋ねたヤンヤンマだ

ヤンヤンマ〈ラティアスを見かけたわよ!〉


心臓が、ドクンと高鳴る

ヤンヤンマ〈自然公園にいたわ。雨宿りしてたみたいだけど、移動してるかもしれないわよ。早く行ってらっしゃい!〉


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:46:56 ID:o/Ijq5r9O

ヤンヤンマはずぶ濡れだった

ラティアスを見かけ、俺の為に雨の中急いで飛んできてくれたのだろう

少年「行くぞ」

俺の肩に手を乗せる少年

ヤンヤンマの優しさを無駄にしないためにも、早く行かねば。

ラティオス〈乗れ〉

ヤンヤンマに礼を言い、少年を背中に乗せて自然公園へ向かった


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:48:11 ID:o/Ijq5r9O

ずぶ濡れがどうしてもエロく見えてしまう


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:50:52 ID:o/Ijq5r9O

ピカチュウ〈いたぞ!〉

黄色い小さな指が指す先には、たしかにラティアスの姿があった

その隣には、トレーナーらしき男が見える

少年達を下ろし、ラティアスに近づく

ラティアスと目が合った

ラティアス〈え、うそ…お兄ちゃん……?〉

信じられない、とでも言いたそうな顔をしている


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/09 23:54:46 ID:o/Ijq5r9O

男「お?あれは…ラティオス!?」

少年「こんにちは」

男に話しかける少年

男「こんにちは。そのラティオスは君のポケモン?」

少年「いや、野生です。ラティオスはラティアスと話がしたいそうなんです。いいですか?」

男は俺の顔を見る

男「もちろん。その代わりと言っちゃなんだが、終わったらバトルしてくれないか?」

俺とラティアスは顔を見合せ、頷いた


53: ◆78r/fXUrhg 2010/04/10 00:01:22 ID:OmQlWlj8O

ラティアス〈ごめんね、お兄ちゃん。黙って出ていったりなんかして…〉

ラティオス〈気にするな。それより、渡す物がある〉

俺はこころのしずくを渡した

ラティアス〈ありがとう!あのねお兄ちゃん!〉

ラティアス〈男さんっていい人なんだ。私、人間は悪い人ばかりじゃないって思ったの。だから心配しないで!〉

俺もいつの間にかそう思うようになっていた。

ラティオス〈あぁ。これからも頑張れよ〉

ラティアスの頭を撫で、俺達はバトルの為に距離をとった


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:04:42 ID:cJOCqi130

>>54
オスが青いほうで
アスが赤いほう


だよな?


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:06:03 ID:OmQlWlj8O

>>55
うん

男「終わったみたいだな。いくぞラティアス!ミストボールだ!!」

ラティオス〈サイコキネシス!〉


互いのわざがぶつかり合う

ラティアス〈手加減しなくていいよ、お兄ちゃん〉

余裕の表情を見せ、俺にテレパシーを送るラティアス

俺は何故だか嬉しくなり、わかったと返事をした


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:12:18 ID:OmQlWlj8O

ラティオス〈りゅうのいぶき!〉

男「サイコキネシス!」

バトルは長期戦になっていた

もうお互い体力はほとんど残っていないはずだ


雨はまだ止んでいない。

少年とピカチュウも木の下で俺達の戦いを見守ってくれている


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:16:56 ID:OmQlWlj8O

ラティアスをつつんでいた しんぴのベールがとけた!

男「ラティアス、しんぴのまもり!」

男は叫んだ

しかしすばやさは俺の方が上だ

ラティオス〈りゅうのいぶき!!!〉

ラティアスはマヒした

男「くそっ!!」

ラティアス〈うっ……〉

ラティアスはからだがしびれて動けないようだ


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:21:37 ID:OmQlWlj8O

勝負はもう見えた

だからといって、ここでバトルを終えるようなことはしない

俺は次の攻撃でラティアスを戦闘不能にする

今まで孤島でお前を守ってきたこのわざで

ラスターパージで、お前を。


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:26:07 ID:OmQlWlj8O

ラティアスは倒れた

俺が思っていた以上にラティアスは強かった

俺ももう立っているのも限界だ

濡れた地面に座り込むと、少年とピカチュウが駆け寄ってきてくれた

少年「頑張ったな」

そう言って俺の頭を撫でる少年


グシャッ

何か変な音が聞こえた


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:32:14 ID:OmQlWlj8O

音のした方を見る

そこには一歩も動かずにラティアスを見下す男の姿

足元には壊れたモンスターボールがある

男「やっぱり固体値が低いとダメか。野生に戻っていいぞラティアス」

そう言った後、俺に何かを投げた


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:35:35 ID:Capz55CQ0

これはひどいシンジw


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:37:50 ID:OmQlWlj8O

>>66
本当だ気付かなかったwww


その何かが俺に当たる前に、ピカチュウが尻尾でそれをはたき落とした

地面に転がったのは、新しいモンスターボールだった

男「おい、邪魔しないでくれよ」

ゆっくりと立ち上がる少年

俺は何がなんだかわからなかった


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:39:09 ID:miBVor1R0

サトシって10歳なんだぜ?
俺と20年違うわ


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:40:44 ID:TcSbnxc50

これはきつい・・・。


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:42:58 ID:OmQlWlj8O

少年「あんた何考えてんだ」

声があきらかに怒っている

男「何って、ポケモンを捕まえようとしただけだろ」

少年「何でラティアスのモンスターボール壊したんだ」

男「はぁ?野生に返すためだよ。弱いポケモンを逃がして強いポケモンを捕まえるのは当たり前だろ?」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:45:25 ID:ml9IwWJXO

違うんだ…
俺がやってるのはこれとはちが…

う…うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:47:45 ID:Capz55CQ0

正しいな
ボックスで飼い殺すならこうするべき
でも回復はしてやるべき


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:48:57 ID:OmQlWlj8O

少年「ポケモンが弱いなら、強く育てるのがトレーナーだろ」

少年「あんたポケモンを何だと思ってんだ」

落ち着いた声で話す少年

男「ポケモンはポケモンだろ。友達とでも思ってんのか?」

苛ついた口調だ

ピカチュウ〈そんなこと言ってるようじゃ一流のトレーナーにはなれねぇな〉

男「なんだぁ?ポケモンのくせに。だいたいお前誰だよ、偉そうに喋りやがって」

帽子を深くかぶりなおす少年

少年「カントー・ジョウトチャンピオン、マサラのレッドだ」


>>33 >>41 >>69
惜しかったな


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:50:06 ID:miBVor1R0

レッドさんだったのか


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:50:17 ID:TcSbnxc50

かっこよすぎワロタ


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:53:28 ID:OmQlWlj8O

その言葉を聞いた瞬間男の顔は青ざめ、舌打ちをして帰っていった

ピカチュウ〈レッド、早くポケモンセンターに連れて行こうぜ〉

少年はレッドという名前だったのか

レッド「そうだな。ラティオス、少しの間だけモンスターボールに入ってくれないか?」

もちろん俺は首を縦にふる

ラティオス〈レッド〉

初めて名前を呼んだ

レッド「何だ?」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:54:05 ID:5v7eRMW+0

>レッド「何だ?」

かっけぇ・・・


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 00:58:16 ID:OmQlWlj8O

今ならあの時言えなかった言葉が言える気がする


ラティオス〈あ、…ありがとう〉

レッドは最高の笑顔で撫でてくれた


そして俺とラティアスは、レッドのモンスターボールに入った



もうすぐ終わる


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:05:11 ID:OmQlWlj8O

あれから何日経っただろう

俺達兄妹は孤島に帰ってきた

レッドは俺達を回復してくれた後、すぐに野生に帰してくれた

本当に優しい人間だ


いつかピカチュウと一緒に孤島に遊びに来いと言っておいた


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:08:23 ID:ml9IwWJXO

乱数調整より大量孵化の方が残酷だ、ってフェンリルが昔言ってた


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:12:49 ID:OmQlWlj8O

辺りはすっかり暗くなった

空を見ると、綺麗な星空の中に満月が浮かんでいる

ジョウトで見たのと同じ。
レッドに初めて会った日に見たのと同じまんまるな月。


今度レッドが会いに来てくれたら、ぼんぐりジュースの作り方でも教えてもらおう

俺は静かに瞼を閉じた



おわり


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:13:31 ID:Capz55CQ0

乙っした


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:14:42 ID:NzBIkBHq0

スレタイがかっこいい


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:15:26 ID:5v7eRMW+0

このスレで俺のライフが削られるとは思わなかった


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:19:34 ID:OmQlWlj8O

短かったけど見てくれてありがとう!!!!

固体値とか正直わかんね

さて、またSS書きたいと思うのだが安価で決めたいと思う。

そのポケモンで書けるかわからないけど


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/10 01:25:16 ID:GLemPeCH0

良い話だった 乙

そして俺はそっと厳選中のロコンを逃がす作業を始めた




スレッドURL: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1270816668/

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