ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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櫻子「楓、こっちおいで。」

http://blog-imgs-56.fc2.com/s/s/i/ssipaimatome/422.jpg
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 22:59:13 ID:NGfqI2YX0
(このひまさくはバレンタインにキスをするほどの仲ですが、どうにも最近はご無沙汰な関係のようです。)



ガチャ

櫻子「じゃーん!」ババッ

向日葵「いきなり来ましたわね……全くチャイムくらい鳴らしなさいよ。」


向日葵「今日はどうしましたの? 昨日のお菓子なら貴方が全部食べちゃいましたけど。」

櫻子「ああ、今日は……」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:01:34 ID:LcWD8pZi0

ニョキニョキ


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:01:40 ID:2M3XGILP0

ふぅ・・・

抜いた


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:02:49 ID:NGfqI2YX0

楓「あっ、櫻子おねえちゃん。いらっしゃいなの。」

櫻子「楓!」


だきっ

櫻子「今日は楓に会いに来たんだぞー♪」ニコッ

楓「わぁい♪」

向日葵「!!?」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:05:42 ID:NGfqI2YX0

向日葵「な、な……」

櫻子「なに?」

向日葵「なんでまた楓と……??」

櫻子「ん? なんかおかしい?」

向日葵「い、いや別におかしくは……ありませんけど……」

向日葵(どう考えてもおかしいでしょう!)


櫻子「上の部屋行こっか。本読んであげるよ!」

楓「うん!」

とてとて……


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:09:37 ID:NGfqI2YX0

向日葵「…………」

シーン……

向日葵「………おかしいでしょう。」

向日葵(なにかしら……絶対またなにか企んでいるんですわ。)


向日葵(急に楓と遊ぶだなんて……)


向日葵(……私を抜きにして……)


向日葵「はっ! これは別にやきもちとかそういうのじゃありませんわ!」

シーン……

向日葵(む、虚しい……)


向日葵「と、とりあえず調査が必要ですわ!」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:12:25 ID:NGfqI2YX0



向日葵(本を読んであげるって言ってましたけど……今までそんなことしたことなかったのに。)

向日葵(ぬ、盗み聞きみたいになっちゃってますけど……仕方ありませんわよね。)


向日葵「…………」そーっ


……きこえてくるのは……のおとだけ……

…………めをとじて、……をひろげました……


向日葵(あら……?? 普通に朗読?)


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:15:36 ID:NGfqI2YX0

………めをあけると、そこは…………

「きたことがある」…………


向日葵(この本は……)

向日葵(あれ、思い出せない……けど、私が持っていた本……)


向日葵「…………」


向日葵(……入れない雰囲気……)


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:18:57 ID:NGfqI2YX0



向日葵「なんなの……」

向日葵(この気持ちは……)


向日葵(やきもちなのかしら……少し違う気がする……)


向日葵「櫻子………」


向日葵(楓と遊ぶ……別に悪いことじゃない……)


向日葵「私だけ、仲間外れにされてるような感覚……」


向日葵「私の家なのに……ちょっと疎外感……」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:23:09 ID:NGfqI2YX0

向日葵(でっ、でも楓だって、櫻子と遊びたいって思ってるのかもしれませんし……!)

向日葵(さっきも……嬉しそうに……)


向日葵「くっ………」


向日葵(なんとかして、あの部屋に入れれば……)


向日葵「そうだ、お菓子……!」

向日葵(お菓子の差し入れなら自然に入れますわ!)


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:26:27 ID:NGfqI2YX0



向日葵(早く焼けないかしら……!)ソワソワ


ガチャ

櫻子「向日葵ー?」

向日葵「へっ!?」


櫻子「楓と散歩行ってくるね?」

向日葵「え!? ど、どこに……」

楓「ちょっとそこまでなの♪」

櫻子「えへへへ……じゃねっ」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:29:28 ID:NGfqI2YX0

パタン


向日葵「…………」

向日葵(そ、そんな……)


向日葵(………また行ってしまいましたわ……)


ピーッ♪

向日葵「あ、できた……」

向日葵(できたけど………)


向日葵(これじゃ……意味がないじゃない……)


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:33:12 ID:NGfqI2YX0

向日葵「…………」

向日葵(……胸が痛い……)


向日葵「……でも別に、櫻子も楓も悪いことをしてるわけじゃありませんわ。」


向日葵「そう。ちょっと、ちょっとだけ、いろいろタイミングがずれてるだけ。」

向日葵(歯車がずれてるだけ……)


向日葵「これは帰ってきたら食べましょう。」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:36:54 ID:NGfqI2YX0



向日葵「zzz………」


向日葵「……ん………」


向日葵「はっ、寝ちゃって……!」

向日葵(時間は……そんなに経ってませんわね。)


向日葵(もう帰ってきてるのかしら……)


向日葵「櫻子……??」コンコン


「…………」


向日葵「入りますわよ?」


向日葵(!)


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:40:38 ID:NGfqI2YX0

櫻子「………すー………すーっ…………」

楓「…………」


向日葵(寝てる………)


向日葵(そこ……私のベッドなのに……)


向日葵「…………」


向日葵(こんな……抱き合うように……)


向日葵(まるでキスでもしちゃいそうな距離じゃない……)


櫻子「…………」

楓「…………」


向日葵(私の居場所は……ここにはない……)


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:44:39 ID:NGfqI2YX0



向日葵「…………」


向日葵「………っ」


向日葵(もやもやする……)


向日葵(嫌……こんなの…………)


向日葵(でも……)


向日葵(誰も何も悪いことなんてしてない……)


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:47:48 ID:NGfqI2YX0

向日葵(櫻子に……私を見て欲しい……)


向日葵(櫻子と話したい……)


向日葵(なんだって、こんな思いをしないといけないの……)


向日葵「…………」つーっ


向日葵(なんで……私は泣いてるんでしょう)


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:50:49 ID:NGfqI2YX0

――――――


向日葵「…………っ」

楓「あ、おねえちゃん起きたの。」


向日葵「楓………」

櫻子「こんなとこで寝るなよ。風邪ひくぞ。」

向日葵「…………」

向日葵(人のベッド占領してたのはどこの誰かしら)


楓「もう夕方なの。」

向日葵「あら……いけない。」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:54:34 ID:NGfqI2YX0

櫻子「それで、私と楓、さっき一緒にお風呂入っちゃったから。」


向日葵「…………そう。」


「仲良いのね。」


櫻子「まあね。じゃ、帰るね。」

楓「櫻子おねえちゃん、また来てね!」

櫻子「うん。 明日来るよ明日!」

楓「わぁ♪」

向日葵「…………」


向日葵(明日も………)


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/03 23:57:52 ID:NGfqI2YX0

向日葵「ご、ごめんなさいね楓。すぐに夕飯の仕度しちゃいますから。」

楓「? うん……」


楓「おねえちゃん、少し目が赤いの。大丈夫?」

向日葵「ええ……大丈夫ですわ。」



向日葵(泣いたら、なんか悩んでた自分がバカバカしく思えてきましたわ。)


向日葵(櫻子と楓が仲良くなる。普通に良いことですもんね。)


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:00:56 ID:HXckPurC0

―――

楓「おいしいの♪」

向日葵「ふふ……良かったですわ。」


向日葵「楓……今日は櫻子と何をしてましたの?」

楓「えっとね、ご本読んでもらって、おさんぽして、それからそれから……」


向日葵(嬉しそう……楓。)

楓「今日はすごい櫻子おねえちゃん、優しかったの……///」

向日葵「ふふ……そうみたいですわね。」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:03:54 ID:HXckPurC0

楓「あ、でもちょっとおかしかったの。」


向日葵「おかしい??」

楓「楓のことを、すごい似てるって言ってきて……」

向日葵「似てる……?? 誰に?」


楓「ひまちゃんって人なの。」

向日葵「」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:07:29 ID:HXckPurC0

楓「よくわかんないけど……お風呂のときもすごい言ってきて、もう最後には楓のことをひまちゃんって呼ぶくらい……」

向日葵(な、なななな……///)

楓「ひまちゃんって誰なんだろ……」

向日葵「だ、誰でしょう……」アハハ


向日葵(そういうこと!?)

向日葵(もしかして……今日ずっとそれで楓と一緒に……!?)


向日葵(櫻子は……楓に私を重ねて……///)

向日葵(な……なんか嬉しくなってきちゃいましたわ……!)ほわああ

向日葵(つっかえてたものが無くなったような安心感が……)


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:13:20 ID:HXckPurC0

楓「明日も来てくれるって言ってたの。楽しみ!」

向日葵「ええ、よかったですわね。」

楓「明日は何してくれるのかなぁ……///」

向日葵「…………!」


向日葵(楓………)


向日葵「楓は櫻子のこと好き?」


楓「うん! 大好き!」ぱぁっ

向日葵(う……///)


楓「あっ、えっと、おねえちゃんも大好きなの!」

向日葵「……ふふ、ありがとう。」


向日葵(…………)


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:16:50 ID:HXckPurC0



ちゃぽん……

向日葵(櫻子は……何がしたいのかしら。)


向日葵(楓のことを……ひ、ひまちゃんなんて読んで……///)


向日葵(櫻子が私のことをそういう目で見てることは、少し嬉しいですけれど。)


向日葵(楓の気持ちはちゃんと考えてるのかしら……)


向日葵(楓だって、櫻子のことが好きですわ。)


向日葵(その気持ちをないがしろにしてこんなことを続けるのなら……なんとかしないと。)


向日葵(楓は、私の大切な妹ですから。)ざぱぁ


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:20:02 ID:HXckPurC0



スッ

向日葵(これだ……今日櫻子が読んでた本。)

向日葵(かぜのこのゆめ。)

向日葵(覚えてる……昔櫻子と一緒に読んだ。)

向日葵(櫻子ったら読んでてもすぐに寝ちゃうからお話がわからないって言ってて……)

向日葵(まあ、メルヘンは普通に読んでてもちょっお話を把握するのは難しかったりしますけどね。)


向日葵「流石に今読んだら、櫻子でもわかるでしょう。」ぱたん

向日葵(懐かしい思い出……思い返すと、少し心地いい。)


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:23:51 ID:HXckPurC0

向日葵「楓、電気消しますわね。」

楓「うん。」

向日葵「…………」もぞもぞ

向日葵(ベッドが……櫻子と楓のにおい……///)


向日葵(昔は……私たちも一緒に寝てたんですものね。)

向日葵(ふふ……さーちゃん……///)

――――
―――
――


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:27:58 ID:HXckPurC0

ピンポーン

向日葵「はーい」

櫻子「きたぞー」

向日葵「あっ……」(チャイム鳴らすから誰だと思ったけど……私が鳴らせって言ったんでしたっけ……)


楓「あっ! 櫻子おねえちゃんなの!」とてて

櫻子「楓!」だきっ


櫻子「よっ」ひょいっ

楓「わあっ」

櫻子「会いたかったぞー」うりうり

楓「ふふ……くすぐったいの!」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:31:29 ID:HXckPurC0

向日葵(あっ、あああ……///)

向日葵(そんなこと私にだってしたことないでしょう……!? ま、まあ体格的にできないだけのことかもしれませんけど……)

向日葵(一日にして何このラブラブオーラは……///)


向日葵「げっ、玄関先でいちゃつかないでくださる?」

櫻子「はは、悪いね。奥行こうか。」

楓「うふふふ……」

向日葵「…………」


向日葵(な、なんかでもやっぱり……私の扱いが雑じゃありませんの!?)

向日葵(楓のことをひまちゃんって呼ぶくらいなのに……肝心の私にはなんか素っ気ないですわよ! なさすぎ!)


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:35:13 ID:HXckPurC0



櫻子「ふふふ………」

楓「えへへ……///」

向日葵「…………」

向日葵(膝にのせて……座ってるだけ? ただ何をするでもなく……)


向日葵(櫻子は……昔の私を当てているのかしら……///)


向日葵(私だって、昔の櫻子を忘れてるわけじゃない。)

向日葵(それでも、例えば花子ちゃんに櫻子を重ねるなんてことはしない。)

向日葵(ま、まあ櫻子と花子ちゃんは結構違うような気もしますけど……)


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:38:17 ID:HXckPurC0

向日葵(それにしても良い雰囲気ですわね……)


向日葵(……なんで、私じゃなくて楓なの?)


向日葵(楓……昔の私にあって、今の私に無いものがあるってこと?)


向日葵(そんなの……わからない。)


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:42:08 ID:HXckPurC0

向日葵「櫻子、クッキーありますけど、食べます?」

櫻子「お、いいね。」

楓「あ、じゃあ楓が紅茶淹れたい!」

向日葵「そ、そう……??」

楓「やりたいの!」

向日葵「まあ、それなら……」

楓「…………」せっせ


向日葵(……楓は、)


向日葵(櫻子のことが本当に好きなんですわね……)



向日葵(……私は、どうすればいいのかしら。)

向日葵(いえ……やることはひとつ。)

向日葵(それにはまだ……まだ待つしかない。)


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:45:23 ID:HXckPurC0

楓「はい、櫻子おねえちゃん♪」

櫻子「おぉ、すごいな楓は。」

楓「えへへへ……///」

櫻子「うん……おいしい。」

楓「ほんと……?」ぱぁっ

櫻子「うん……はい、あーん」

楓「あっ、あーん……///」ぱくっ

櫻子「ふふふふ……」なでなで

楓「…………♪///」


向日葵「…………」

向日葵(もう……これは完全なやきもちですわね……)

向日葵(それでも、楓相手だったら、何故か許せるんですけど。)


向日葵(そろそろ……いいかしら)


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:49:09 ID:HXckPurC0



向日葵「まさか、これが役に立つときが来るとは思いませんでしたわね。」


向日葵(撫子さんがくれた小型盗聴器……)

向日葵(撫子さんはあの時言った。「結果的にプラスであるなら、罪悪感は消えるもの。」)


向日葵(使い方を誤らない。これは……自分の部屋におく。)

向日葵(そしてこれは自分のためじゃない。一番は、楓のため。)

向日葵(そして……これを使うのは今日だけ。)

撫子『魔法は、一回しか使っちゃダメなんだよ。』


向日葵「使わさせていただきます……撫子さん。」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:54:17 ID:HXckPurC0

――――

櫻子「楓。上、行こっか。また本読んであげる……。」

楓「うん!」


向日葵(よし……!)

スチャ



「昨日の続きでいい?」

「いいよ……櫻子おねえちゃん、そのご本好きなの?」

「こら、ひまちゃん、違うでしょ?」

「あっ……さーちゃん。そのご本好きなの?」

向日葵「はぁっ!?///」

向日葵(も、もしかして……呼び名まで強制させて……!? それはひどすぎるんじゃありませんの櫻子っ!!)


向日葵(というか櫻子の喋り方も……どことなく昔に戻ってるような……///)


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 00:59:32 ID:HXckPurC0



「この本はね……ひまちゃんが最初に私に読んでくれた本。」

「私は全然お話も覚えてないんだけど……」

「ひまちゃんの声は……とても私を安心させてくれて。」

「だから、忘れられないんだ。」


向日葵(きょ、強烈ですわ……///)

向日葵(というか楓はもう "ひまちゃん" の正体に気づいてたんですのね……まあ当たり前でしょうけど。)

向日葵(わかってて、知らないふりしてたのかしら……)


向日葵(……でも、ありがとう。楓。)


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:03:28 ID:HXckPurC0



「かぜのこは、はるというともだちにであいました。」

「たいようのした、かぜのこは、さくらをさがしてあちこちをとびまわります。」

「しかし、みつけたとおもっても、ちかづいたとたんにきえてしまう。」

「かぜのこはおこりました。なきながら、あばれました。」

「そして、つかれはてたかぜのこのまえに、こんどはたいようがあらわれました。」

「こんにちは、なつ。」


向日葵(櫻子の声……こんな穏やかな声、聞いたことないですわ。)


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:08:26 ID:HXckPurC0



「…………」

「……あ、…ごめんなさい………」

「………いいよ。……眠いときは寝て?」

「…………で、でも……」

「いいから…………」

向日葵(ん……? 楓が寝るみたい……)


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:12:17 ID:HXckPurC0



「…………」

「……おやすみ……」

「……………」

「ひまちゃん…………」


「ちょっとこれ、つけて……?」

「……ん………」

「ふふ……寝てていよ……つけてあげる」

向日葵(? 何かを……つけてる?)


72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:15:57 ID:HXckPurC0

「これ……おねえちゃんの……」

「だいじょぶ……今いないから………」

向日葵(ご、ごそごそしててよく聞き取りづらい……けど……)

「…………」

「………ああ、ひまちゃん……!」

向日葵(きたっ……!)


向日葵(行くなら今しかない!)


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:20:47 ID:HXckPurC0



櫻子「ふふふふ……♪」

向日葵「櫻子!」バン

櫻子「うわぁっ!? や、やばっ……///」

向日葵「ちょっと見せなさい……!」

櫻子「や、やめろよ! 今寝てんだぞ!」

向日葵「ふんっ」ぱさぁっ


向日葵「!」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:24:19 ID:HXckPurC0

楓「…………」すーすー


向日葵(私のカチューシャ……やっぱり……)

櫻子(み、見られた……///)


向日葵「櫻子……」


向日葵「来なさい」

櫻子(こ、こわっ!)


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:27:58 ID:HXckPurC0



向日葵「そこに座りなさい」

櫻子「…………」


向日葵「昨日から……急に楓と仲良くしだして、何かおかしいとは思ってたんですけど。」

向日葵「どういうつもり?」

櫻子(は、恥ずかしいな……///)


向日葵「……仲良くするのは構わないんですけどね、」


向日葵「あの子にこんなことさせるようなら、話は別ですわ。」


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:32:09 ID:HXckPurC0

櫻子「…………」

向日葵「……昨日、楓に全部聞きましたわ。櫻子が楓を何て呼んで、楓に櫻子をなんて呼ばせてるか。」

櫻子「あっ……」


向日葵「…………」

櫻子「…………」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:35:19 ID:HXckPurC0

向日葵「……やめてくださる? こういうことは。」

櫻子「っ………」


向日葵「昔みたいにしたいって気持ちは、私にだってありますもの。」

櫻子「!!」


向日葵「それでも、それを楓に求めるのは違うと思いますわ。」


向日葵「言うなら……私に言って頂戴。」


向日葵(何故か……不思議と恥ずかしさは湧いてこない。)

向日葵(たぶん、一度突き離されて、泣いたから。)

だから、気持ちが余計なものに邪魔されないで出てくる。


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:39:54 ID:HXckPurC0

向日葵「櫻子のそのヘアピン、それ昔のやつでしょう」

櫻子(気づいてたのか……///)

向日葵「どうせ私のカチューシャを楓に着けるだろうと思って、わざと私の昔のやつを机の上に置いておいたんですからね。」

櫻子(……いじわるじゃん。)



向日葵「……例えば、ある日いきなり私が花子ちゃんのことを……さ、さーちゃんって呼んで……」

向日葵「一緒に本読んで……お菓子食べて……散歩して……」

向日葵「おかしいでしょう?」

櫻子「まぁ……ね。」

櫻子(違うような気がするけど……)


84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:43:36 ID:HXckPurC0

向日葵「……呼び方ぐらい、いつでも変えてあげますから。」


向日葵「本ぐらい、いつだって読んであげるし。」


向日葵「だから……私のことを……///」


櫻子「わかったよ。ごめん。」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:48:01 ID:HXckPurC0

櫻子「楓を見てると、ほんとによく似てるんだよ。」


櫻子「初めて会ったときの向日葵にさ。」

向日葵「…………」


櫻子「ちょっと、懐かしくなっちゃっただけだから。」


櫻子(ほんとは……やきもちでも焼いてほしかった。)

櫻子(だから、ちょっと向日葵にも冷たくしてみたんだけど。)

櫻子(向日葵は強いね……)


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:51:23 ID:HXckPurC0

向日葵「別にね、仲良くするなって言ってるわけじゃありませんから。」


向日葵「あなた……楓の気持ちを考えたことはありますの?」

櫻子(楓の……気持ち。)

向日葵「似てるからって振り回されて……それでもあの子は、あなたが遊びにくるときは本当に嬉しそうにして。」

向日葵「きっと貴方のことが大好きなのに。」

櫻子「…………」

向日葵「これからは……もっとちゃんと楓のことを見てあげてくださいな。」


櫻子(ひどいこと……してたんだ。)

向日葵「楓はまだ六歳ですから。 ちょっとのことでも傷ついてしまいますわ……」

櫻子「……ごめん……」


向日葵「これからは、 "楓" と仲良くしてあげてくださいね。」

櫻子「うん……。」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:55:19 ID:HXckPurC0

櫻子「向日葵はさ、」

櫻子「私が、楓だけを好きになって、楓とだけしか仲良くしなくなったら、どうする?」


向日葵「…………」

櫻子「例えばの話、ね。」

向日葵「そんなの……」


泣くほど寂しかった。

動けなくなるくらい胸が痛くなった。

でも、

向日葵「貴方たちを応援するに決まってるでしょう。」


精一杯の、強がり。

私はお姉ちゃんだから。


櫻子「………あっはっは」

向日葵「…………っ///」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 01:58:26 ID:HXckPurC0

櫻子「私は………」


「向日葵が一番好きだよ。」

これからも、ずっとね。


久しぶりにキスをした。


私たちは時間とともに変わっていってしまうけど。

ふたりの時間は、巻き戻せる。

ということに、気づいた。


「ごめんね……ひまちゃん。」

「おかえり……さーちゃん。」

この涙は、新しい時間のはじまり。


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 02:01:06 ID:HXckPurC0

――――

ねむっちゃった。

きょうはせっかく、さくらこおねえちゃんがあそびにきてくれたのに。

楓「……ん………」


楓「あっ……」

櫻子「……すー……すー……」

向日葵「zzz…………」

楓(おねえちゃんたち……)


楓「…………」もぞもぞ

楓(……えへへ///)


ふたりのおねえちゃんといっしょに、もうひとねむりするの。

やっぱりここが……いちばんあたたかい。


~fin~


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 02:03:19 ID:4w8jPlx/0

乙乙!


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 02:03:47 ID:nGmtSQNa0

乙!
ハラハラがいいスパイスだった!
もちろんちゃんと救いがあるからだけどね!


99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 02:13:36 ID:jQ8BiEpy0

乙やでぇ


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/04 02:32:11 ID:cJVUv3LY0

職も希望もないおっさんが書いてると思うと胸が熱くなるな


スレッドURL: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333461553/
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