ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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夜神月「夜天の書…」  八神はやて「デスノート…」



2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 11:43:01 ID:FKcOdVkT0
Lをあの世に葬った今、差し迫った脅威はなくなった。
警察本部はLに比べれば話にならないくらい脆弱で僕の思ったとおり事が運ぶ。

今、僕はLを演じつつ、父や相沢さんを通し警察と連携を取っていた。
当然、裏ではキラの裁きを怠っていない。
しかし、まだ僕は学生であるため、正式な採用は卒業してからとなる。

Lとのいざこざのせいで大学を少しばかり留年してしまったが、問題はない。
学生生活に時間などかけていられない。
僕には僕の仕事がある。神にとしての仕事が。

目の前で法律の授業をしている教授の方に目をやりながら、今日の裁きのプランを考える。
法律の知識は警察になる上で必須であるが、今日の講義は僕の知らない話などなかった。
留年したおかげで、下の学年と同じ講義を受けることになるが、全く構わない。
もとから友達だとか作る気がなかったからだ。

講義が終わると、

「夜神さん、もしよかったら一緒に帰りませんか?」

と、女学生が話しかけてくる。

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 11:45:31 ID:FKcOdVkT0
やや青がかったその髪に顔立ちの整った顔はとても可愛らしく、
確かにこの東応大学の中でもかなりの美人だ。

恋愛感情としての好意を持って話して来ているのか、
それとも別のことで話して来ているのかは分からない。
しかしどちらにしろ女性関係は面倒だ。

ただえさえミサが目を光らせていると言うのに。
別にミサが怖いわけではない。第2のキラとして十分に働いてもらわないと困るからだ。

「いや、今日はちょっと…」

と当たり触りのない返答でごまかして回避する。
わざわざ付き合っていたらキリがない。
すると先ほどの女子とは別の声で

「ちょっと、別に一緒に帰るくらいいいじゃない。冷たいわね」

と声をかけてきたのはその子の友人らしい。

金色がかった髪の外人であった。
日本語は流暢だが、幼いころからこっちに住んでいるのだろうか?
見た目は友人に負けないくらい美人である。

だが、今の態度は気に入らない。僕の都合はお構い無しか?

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 11:49:24 ID:FKcOdVkT0
無視して帰ってやりたかったが、僕はそこまで非社交的ではない。
話を合わせるくらいはしてやる。

「なに?何か用だった?」

金髪の外人、うんうんと頷く。
顔が満足そうだ。

「キラ事件のことで話したいんだけど」

キラ事件…。
当然、僕がキラと疑ってるわけではあるまいが、どうも敏感に反応してしまう。

「へぇキラ事件に興味あるんだ」

「そう、あなたがキラ事件に詳しいって噂で聞いたの。何か知ってたら教えて欲しいなって……」

「まぁね、趣味で調べてるけどあまり深入りはしてないよ。命が惜しいからね」

はははっと笑ってみせる。
これはLにも言った言葉だ。人によって話すことが違うのは当然よくない。
僕はあくまで「趣味でキラを追う優等生」というキャラを通さなければならない。

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 11:51:49 ID:FKcOdVkT0
「そのことで色々聞きたいことがあるんです」

青色の髪の女が口を開く。
表向き(学生向き)のキラ事件の見解は話す機会が多いので、いつもと同じことを話す。

「まず…キラは……

……

5分程度で?い摘んで話す。
これで十分だろう。もう帰らせてくれ。


「なるほど……さすが優等生ね……」

この金髪はなぜ先輩に対して敬語を使わないのか。そういう性格なのだろうか。

「すばらしいです。そこで、ある仮定を元にキラがどういう人物であるか一緒に考えて欲しいんです」

「何のために?」

この子達もキラを追ってヒーロー気取りでもするつもりか?
今までそんなそんな奴はいくらでもいた。
だが誰もLどころか警察のレベルまでも達しない幼稚な考えのばかりだった。

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 11:54:56 ID:FKcOdVkT0
「キラを……犯人を見つけたいんです!」

その声には力が籠っていた。だが予想通りの回答に呆れる。
しかし、気になるのが「ある仮定」という言葉だ。
僕がさっき説明したのは事実を客観的に話して、
キラの性格分析や能力の限界を示したに過ぎない。
「ある仮定」を前提としたら、僕の話はそっくり代わってしまう可能性がある。

しかし、僕がキラであり、殺人の方法がデスノートであるという事実があるという以上、
「ある仮定」というものは意味をなさないのだが……


「なるほど。キラを見つけたい人にはたくさん相談されたけど、
いつも皆挫折してしまってね。僕も興味があるから聞いてみるよ。『ある仮定』って?」


「あの、もし、もしもですよ……別の世界があって、
そっちの世界には魔法の力があって、
その魔法の力がこっちの地球に紛れ込んでしまったと仮定したら?
しかもその魔法の力というのは人ではなくて……
何かの媒体を通して得られる……例えば、宝石とか、アクセサリーとか本とか……」


青色髪の女は恥ずかしそうに言う。当然だ。こんなことを話すなんて頭がおかしいとしか思えない。
だが、今の言葉…『死神界』と『デスノート』の事を言っているのか?
この子は本当に頭がおかしいのか、それとも何かを知っているのか……
前者であってほしいのは当然であるが、話が具体的過ぎる。何か確信を持ってこの話をしているのか?
その真意を確かめなければならない。

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 11:58:10 ID:FKcOdVkT0
「その仮定……馬鹿げているけど斬新だね」

ニコっと笑顔で返す。
恥ずかしそうに青髪の子が顔を俯ける。

「あ、あの……時間のある時でいいので……」

「今日は用事があるんでしょ?」

と、話しの続きをするのを遮られてしまう。
その気の使いようは思ったほど悪い性格の子ではなかったが相変わらず敬語というものを知らないようだ。
用事なんてものはないのだが、ここで「やっぱり嘘でした」というのも変だ。

「あぁ、そうなんだ。また話を聞かせてよ。僕は夜神月…って知ってたかな。ははは」

「はい、夜神先輩のことは知ってました。私はすずかです、月村すずか」

「私はアリサ・バニングス」

すずかにアリサ……か、この名前、覚えておこう。

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:02:53 ID:FKcOdVkT0
「八神部隊長」

部下に呼び止められ、
後ろを向くと、デバイスメンテナンス修理&情報収集担当のメガネっこシャーリーがおった。

「ん?どうしたん?シャーリー?」

「どうも最近97番世界の様子が変なんです」

「私の世界が?」

97番世界というのは地球のことで、私がもといた世界のことや。

「どうも殺人事件が多発しているようなんですが、その殺害方法がおかしいんです」

「おかしいって?」

「どうも人を遠隔で殺せるようなんです……これって……」

「ま、普通に考えて魔法やな……」

「しかし、本局の話によると、
現在その世界にいる魔導師は全て把握しており、その者たちは魔法を使った形跡がないそうです。
それにその世界に魔力反応事態ほとんどありません」

「局の目をかいくぐって魔導師が悪さしとるか、もしくは……」

「ロストロギア、ですか……」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:05:35 ID:FKcOdVkT0
ロストロギア…過去の魔導師が生み出した遺産。
過去の文明は滅んでしまったがその遺産に秘めた力を使えば、
普通の人間でもそういったことはた易いだろう。
しかし、今回の事件……もしかすると……

「シャーリー、私の世界やからってのもあるけど、
 気になってしょうがないわ。すまんが調べといてくれん?」

「はい、分かりました」

「リインもするであります」

いつの間にか近くに寄ってきたリインも協力してくれるようだ。
このロストロギア……
まさかとは思うけど、嫌な予感がするなぁ。



そして2日…

「八神部隊長!分かったであります!」

リインが元気よく飛んでくる。
後ろからなのはちゃんとフェイトちゃんも来ている。
なのはも自分とこの世界やから気になるのだろう。

「例の世界の事件、少しだけですが、分かりましたです」

「教えて」

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:08:11 ID:FKcOdVkT0
「うちの職員を97番世界に派遣して様子を伺わせました。
主要都市に結界を貼り監視するタイプの魔導師です。
そしたらなんと、見つかりましたです!」

リインは人差し指を立てて、顔を近づける。

「し・に・が・み!」

私の予想は的中した。
はぁ…せっかく自分の部隊がたちあがろうとしてる時に、早速、一番嫌な事案や…

「なんと、その死神は…

リインの言葉をさえぎるように私が口を挟んだ。

「リイン、もうええよ、『死の書』やろ…」

そう、そのロストロギアの名は『死の書』
私の所有するロストロギアであり、デバイスでもあり、多くの人間との絆でもある「夜天の書」
死の書はそれのできそこないや。
その昔、夜天の書を真似した魔導師がB級品作ってしまったらしい。

「夜天の書」は手に入れたものに神に近い程の力を与える。
実際私はその力を受け継いだ。
その気になれば、1時間あれば地球くらい壊せるほどの力を持っている。
でも「死の書」はただ人を殺すだけ。ただのおもちゃみたいなもんや。

そして、今、死の書があるのは第666世界…「死神界」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:12:35 ID:FKcOdVkT0
フェイトちゃんがぼそっと口を開く。

「死神界…第一級危険区域…並の魔導師では中に入ることすらできないと言う…」

「そや。だが、今回の「物」はただの出来そこないやけどな」

「でも、その死の書のせいで私たちの世界が混乱してるんでしょ?
人殺しは…よくないよ…私たちがなんとかしなきゃ!」

という、なのはちゃんの意志にフェイトちゃんも同調する。

「うん。私も協力する」

「ありがとぉな。でも、だめや」

「なんで?」

「死の書は私らと相性が悪すぎる。特に私となのはちゃんはなぁ」

フェイトが首をかしげる。

「どうして?」

「ええか、まず『死の書』で人を殺すには名前を書かなあかん。
 それに名前を書くだけじゃなくて顔をしっている人間じゃないとあかんのよ。
 それから、日本の警察の話によると犯人、キラは日本人の可能性が高いそうや。
 死の書をもってるなら当然、私ら日本人の名前が書きやすい。
 フェイトちゃんは別の世界の人間やで名前が書けない可能性が高い。
 たぶんフェイトテスタロッサとカタカナで書かれても大丈夫や。
 フェイトちゃんとこの世界の字で書かなあかんはずやからな。」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:16:02 ID:FKcOdVkT0
「そっか、ならなのはは待機で私が出ればいいんだね」

フェイトちゃんが納得したように答える。

「それもあかん。正直今の話は可能性の話でしかないからな。
可能性は確かに低いがもしかすると、フェイトちゃんの世界の字を書かれるかもしれへん」

「魔法じゃ防御できないの?」

「死の書は魔法じゃ防げないんや。
 一種の呪いに近いな」

「それって夜天の書よりタチが悪いんじゃ」

なのはちゃんは困ったように言った。

「じゃあ、どうすれば…」

「そやな、名前がばれんように、犯人が誰かをつきとめる」

「誰か分かれば、ペンが持てないようにバインドすればいいんだね」

「そや、だがこの作戦は心理戦、知力戦やなぁ…キラも相当頭いいみたいやし。
 しばらく魔法の出番なさそうや」

「私達もできる限り協力するから」

ニコっとフェイトちゃんが答えてくれる。
ほんま、この2人は良い親友だ。

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:19:15 ID:FKcOdVkT0
僕はすずかとアリサと喫茶店で待ち合わせる。

「ごめんなさい、私たちの為に時間を作ってもらって」

「いや、気にしないで。僕も暇なんだ。はは」

当然、暇であるわけがない。だが、この子のこの間のことばは何かがひっかかる。
何か自信を持って言っているのか?

「それで、この間の続き何だけど…」

僕は話を切り出す。

「そうでしたね。
えっと……上手くは言えないんですが、魔法の国とか……特別な世界がある気がするんです。
もしそのような世界があれば今の警察だって絶対に太刀打ちできない……」

まぁ確かに死神相手じゃ警察どころかアメリカ軍だって何もできないだろうさ。
だが、なぜこの子は執拗まで魔法の国にこだわる?

「君は、なんで魔法の国があると?」

「えっと……その……」

明らかに困っている顔だ。この子は嘘が苦手なのか、何かを隠してるのは見え見えだ。

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:22:02 ID:FKcOdVkT0
「ただの勘よカン!」

アリサがフォローするかのようにしゃしゃり出る。
当然追い討ちをかけることにする。
こんな女二人を崩すのなんて、Lに勝った僕には造作もないこと。

「勘じゃ捜査にならないだろ?
それに勘だけでこんな場を設けたわけじゃないだろ?」

ただ当然のことを言った。

「うっ…それはそうんだんだけど…」

「この時点で夜神さんの意見を聞かせて欲しいんですが…」

これだけで、意見を話せとはかなり無理があるな。
本当はデスノートの存在を分かってて言ってるのかと疑ってしまう。

「うーん、そうだなぁ。
もしその仮定どおりだとすると、警察はおろか誰もキラの裁きを止められないだろうね。
だけど、それはないと思うよ」

「何でですか?」

「そんな魔法の力があったら、犯人なんて見つかるわけがない。
それが分かっているキラはまずFBIや警察は殺さない。
キラはあくまでも自分が正義だと気取っている。
警察を殺したら自分の正義に反するだろう。  だが、殺した。
それは魔法の力なんかじゃなくて物的証拠があったからなんじゃないかな?」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:26:00 ID:FKcOdVkT0
簡単に話をすると、2人は、

「おぉ~」

と感心している。
この程度のことで感心されてもな…

「で、話を元に戻すんだが、なぜ君たちは魔法の国にこだわるんだい?」

「べ、別になんでもないわよ」

とても何でもないとは思えない慌てぶりだ。

「何を隠してるの?ははは」

笑ってみせた。相手に緊張を与えないためだ。

「な、何も隠して何かないわよ」

アリサはぷいっとそっぽをむ向いて顔を赤くする。
まるで子供だな。

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:29:08 ID:FKcOdVkT0
学校の成績は優秀のようだが、まだ精神的に幼いというか、正直ものというか。

しかし「言わない」という意志は固そうだ。
だが、時間をかければ僕を信用させ、話させるのは恐らく容易だろう。

「まぁいいや、気を悪くしたら謝るよ。
 僕も何で君たちがそんなことを思うか興味が沸いてね」

「い、いえ、こちらこそすみません」

すずかも顔を赤くして下を向く。

「それより、これからお昼なんだが一緒にどうかな?
 もう少し、キラの話でもしながら」

僕は「キラ事件」を餌にアリサとすずかを誘う。
興味のある話で引きつけるのは常とう手段だ。

「はい、喜んでご一緒します」

すずかは笑顔で答えてくれた。

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:31:42 ID:FKcOdVkT0
昼食を取りながら、キラ事件の話を織り交ぜながら、
友人のことや家族のこと等、普通の会話をした。
そういう会話は当然、僕の方からする。
2人の信用を得るためには変な警戒心を与えないことが大切だ。

……




「そしたらなのはがね~」

「あはは」

2人の昔話で和やかな雰囲気の中、聞き覚えのある名前が出た。

なのは

どこかで聞いた名だ。
基本的に僕は全ての出来事を記憶しているようにしている。
だがなぜ思い出せない。

「あの、なのはって?」

「うん?私たちの友達だよ。小学生からの」

「へぇそうなんだ、もっと良く聞かせてくれないかな?」

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:34:53 ID:FKcOdVkT0
「くっくっく…」

後ろで笑い声がする。
おい、リュークお前はなぜ笑う。

「そしたら、フェイトが……

また聞いたことのある名前だ。
だが思い出せない……。
僕は今まで一度もこんなことはなかった。
何かがおかしい。

「くっくっく」

うるさいぞ!死神。
僕は聞き覚えのある名前を思い出しながら
アリサの話を聞いていた。

すずかはアリサと楽しそうに思い出話をする。

「それで病院ではやてちゃんと……」

「どこの病院?」

「海鳴市の病院ですけど?」

海鳴市……?
これも聞いたことがある。

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:37:08 ID:FKcOdVkT0
知っているようで知らない事に気分が悪くなる。
なんなんだこれは…。

「くっくっく」

死神の笑い……恐らく、こいつも何かを隠しているんだろう。

「あの、大丈夫ですか?夜神さん?
 すみません!私たち自分の話ばっかりしちゃって!」

今僕はどんな表情をしていたのだろうか。
得体のしれない感覚に表情がゆがんだようだ。

「いや、大丈夫だよ。続けて」

ニコっと微笑んで心配をかけないようにした。




「それじゃあ、今日はありがとうございましたー」

ぺこりと2人はお辞儀をして帰路につく。
かれこれ2時間は話したか。

だが、この2時間で得たものは大きい。

海鳴市、高町なのは、フェイト、八神はやて
これらの単語が何か鍵を握っているはずだ。

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:42:01 ID:FKcOdVkT0
僕はすぐに家に戻り、日記を漁った。
忘れている何かを思い出すために。

古いものを順に探す。
彼女2人の話はどれも10年前に遡るからだ。

すると、あるページが目に付いた。

 「12月24日
 気象庁は異常気象として発表したが、
 どう考えてもこの現象は物理的におかしい。
 火柱が空まで届くためのエネルギーは……」

こ、これは…?
10年前の僕の日記、僕の字で間違いない。

異常気象?そんなものあったか?
普通に考えて火柱が空まで届くわけないじゃないか。
だが、なぜか妙に真剣さが伝わってくる文だ。

「くっくっく」

「おいリューク、何か隠してるな」

「いや、情報操作しきれてないものもあるんだな、と思ってな」

情報操作だって?
どういうことだ?

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:44:39 ID:FKcOdVkT0
「おっと、しまった。もうこれ以上は口が裂けてもいえねぇな」

くそっ、こいつはいざという時役に立たないな。
まぁいい、リュークの性格も予想通りだ。
リュークの今、言った言葉。
この日記に記された文。

この二つから考えられるのは……

「記憶を消された?」

だが、なんの為に……

アリサとすずかの会話
魔法の国

まさかな、話が飛躍しすぎている。

しかし、死神界は存在する。リュークがその証拠だ。
それなら魔法の国があっても……

僕は考えたくはない「そっちの線」を考えながら、
警察本部の情報を使い、記憶を呼び戻すことに専念した。

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:46:49 ID:FKcOdVkT0
「なぁ~んだ、じゃあ今回はあたしたちの出番はねぇなぁ」

なのはちゃん達に話した内容を騎士達に伝えると、
ヴィータが残念そうにそう言った。

「確かに、私たちでは役に立てそうもない。
 シャマルなら力になれるかもしれんな」

シグナムも肩の力を抜いている。
だけど、実は私の話の本題はここからだった。

「実はな、なのはちゃんとフェイトちゃんには話してないことがあるんよ」

「なになに?」

ヴィータが嬉しそうや。

「知識線や心理戦って言うたけど、実際はちゃうで。
 あれはなのはちゃんとフェイトちゃんを危険な目に合さない為の嘘や」

「ほう、それは興味深いな」

シグナムも乗り気になってくれてるみたいだ。

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:49:39 ID:FKcOdVkT0
「私達で死神界に乗り込むで!」

私の発言に驚いたのかシグナムが口を開く。

「ですが、主はやて。それはあまりに危険なのでは?
 名前を書かれたら即、死亡では分が悪すぎます」

「だいじょーぶ、心配いらんよ」

「なぜです?
 まぁご命令とあらば私の命くらい差し出すつもりではありますが」

「実はな、私らに死の書は効かんねん」

「それは誠ですか?」

私は背中から一冊の本を取り出す。

「じゃーん、どうや!」

「そ、それは?」

「ほんまもんの死の書やよ」

「いつの間に…」

「私が死の書の事を知ってたのはこれがあったからや。
 昔ちょっとあってな」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:51:57 ID:FKcOdVkT0
「ほんで、この書の解析お願いしたら、
 なんと魔力の波長が夜天の書と一緒やったってわけ」

納得したようにシャマルが頷く。

「なるほど、確かにそれなら私達に効果のある可能性は極めて低いですね」

「そやろ、そやろ」

「よーっし、じゃあさっそく死神界で暴れてくるぞ」

戦闘をする気まんまんのヴィータ。
一応今回の趣旨を話しておかなあかんな。

「もともと死神界と戦争するのが目的ちゃうからな。
 死の書を持っとる人間を探してもらうのが目的や。
 話し合いで解決するならそれでよし。
 断られたら無理に頼んだりしない。
 もし、攻撃されたら応戦する。
 それで、どうや?」

「ちぇっ戦闘なしかよ」

「いい考えだと思います。主はやて」

「ほんなら、さっそく行こか」

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:55:08 ID:FKcOdVkT0
……



「死神界、暗いところですね」

シャマルが心配そうに訪ねてくる。
確かにいい雰囲気ではないな。
死神達が珍しそうにこっちを見ている。

「おい、なんだありゃ?人間か?」

「そういやぁ、寿命少なくなってきたなぁ」

「お、殺しとくか?」

何やら物騒な会話しとるなぁ。
何やら温かい感覚が手のひらを包む。
ギュッ
手を見るとヴィータが手を握っていた。

「あれ?なんやヴィータ、怖いんか?」

「こ、怖くなんてねぇよ…ただちょっと苦手なだけだ……」

「おや?ヴィータかわええなぁ」

頬を赤く染める幼い顔は本当に可愛かった。

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 12:58:18 ID:FKcOdVkT0
どうしたらいいかわからんので、近くにいる死神に話しかける。

「こんにちはー管理局のものですー。
 ちょっと人間界に落ちた死の書を探してるんですが知りませんか?」

死神はふへへと笑ってこっちを見ている。
いや、ほんとは笑ってるかわからん顔しとる。

「知らねぇ」

なんや、愛想悪いなぁ。

ん?ちょい待ちぃ、隣の死神は、死の書に名前書こうとしとるやんか!
まぁ一応大丈夫とわかっとっても念のためや、一応動けなくしとくか…

と思った瞬間、シグナムが相手の横をすり抜ける。
カチンっと剣を鞘に入れると、ポトンと死神の手が死の書ごと下に落ちる。
手際の良さに思わず「おぉ」と声が出てしまった。

「今お前は私たちを殺そうとしただろ。
 次に書こうとしたら命はないと思え」

シグナムが言いたいこと全部言ってくれて助かったわ。
横の死神が口を開く。

「俺たちゃ切られたってしなねぇけどな。ぐへへへ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:00:36 ID:FKcOdVkT0
「なぁ、教えてくれへん?」

諦めず死神に尋ねてみる。

「嫌だね」

拒否する死神にヴィーダが、

「もうメンドくせえから吐かせちまおうぜ」

なんて言っている。だから暴力はいかんって言ったのに。
すると意外にも、シグナムが予想外のことを言った。

「私も賛成です。こいつらは何も躊躇わず人を殺す様な輩です。
 なにより、主はやてに危険が及ぶ可能性があるのが怖い。
 すぐにでも吐かせて、ここから立ち去るべきです」

「そう?シグナムがそういうなら…」

死神は笑い顔?を浮かべている。

「残念ながら暴力は通用しねぇんだよ。
 殺しても死なないのが死神さ」

「ふ~ん、『来よ、氷結の息吹…アーテム・デス・アイセス!』」

一瞬で死神の胴体を凍らせる。

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:11:21 ID:FKcOdVkT0
「う…なんだ?」

得体のしれない体験に死神が混乱している。

「どや?動けんやろ」

「はん!別に俺たちゃ死なねぇからな
 怖くもなんともねぇよ」

死の恐怖を知らない死神はタチが悪いわ。
あまり私のキャラじゃないけど、少し脅して見るか。

「顔も凍らせるたろか?
 ま、500年くらいしたら溶けるようにしといたるわ」

すると死神の顔色が変わった。
いや、顔の色は白のまんまなんやけどな。

「ちょっと待ってくれ、500年もほっとかれたら死んじまう」

「あれ?あんたら死ぬんか?」

「ノートに人間の名前を書かないと寿命が足りなくなる」

なんやそれ?死の書は死神の生命線か。
シグナムが死神にの首の横に剣を付きたててキツ目の声で言う。

「ほぅ…詳しく聞かせてもらおうか」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:17:47 ID:FKcOdVkT0
死神の話によると、
・死神は死の書で人を殺すと寿命が延びる
・寿命がつきたら死神も死ぬ
・その他にも人間の寿命を延ばす行為で死ぬこともある
・人間の手に渡ると所有権というものがあり、その人物のそばにいる必要がある。
・死神界では「デスノート」と呼ばれている。

「デスノート…」

まったく、そのままのネーミングや。

「主はやて、所有権というのはありがたい情報ですね。
 つまり人間界にいる死神のそばに常にいる人物がキラということになります」

それなら簡単や。
人間界におる死神なら簡単に見つけられるからな。。
もう一度探索結界張れば済む話や。

「さて、戻ろうか」

転移魔法をシャマルに作ってもらって、死神界から脱出する。
最後にヴィータがこう言った。

「もう2度といかねーからな」

……

次の日、あっという間に、死の書…デスノートの持ち主は特定できた。

「夜神月……私と同じ『やがみ』とは奇遇やな」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:25:44 ID:FKcOdVkT0
>>51
もともと死神が魔力から生み出された者で、
ある程度の魔導師なら誰でも見ることができる設定になってます。

あと、ちゃんと読んでくれてありがとうございます。

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:29:06 ID:FKcOdVkT0
僕は1週間の学校を休み、警察署の書庫とデータベースを漁った。
10年前の異常気象について調べるためだ。

そしてついに見つけた。
いや、思いだしたというべきか…

「闇の書事件」

海鳴市湾岸で得体のしれない超高気圧が出現。
それに伴って地殻変動が起き、大型地震の多発。

この事件の大きく関わっているのが、当時9歳の少女だ。

足が原因不明の麻痺により動かなくなり、
その当時は生命の危険まであとわずかという状態まで病気は進行していた少女。
だが、その事件の数か月で命どころか歩行までできるようになっている。

その少女が手にした物
それが「闇の書」

日本の警察が、海鳴病院の医者、そして地域住民から事情聴取して得た記録が残っている。

闇の書とは何なのかは分からないが、この書物を奪い合うために魔法戦争が行われた。
そして、その記憶は人々には残っていない。恐らく魔法で消したのだろう。

デスノート…これが魔法の国のものならば僕はいずれ会うことになるかもしれない。

「八神はやて…僕と同じ『やがみ』の名を持つこの少女に」

アリサ、すずか、と共に並んだ魔法使い3人の「写真」を見ながら静かに呟いた。

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:31:26 ID:FKcOdVkT0
僕は八神はやての存在、魔法使いの存在に確信が持てた。
彼女らは現実に存在する。
そしてアリサ、すずかは普通の人間ではあるが魔法使いの友人だ。
僕が、魔法使いの存在を突き止めたことは内緒にして、
アリサとすずかとは付き合いを続けることに決めた。

魔法使いの存在はいずれ僕にとっての脅威になるかもしれない。
しかし、この2年間全くそんな気配はなかった事は気がかりだ。
ただ単に気付かなかっただけなのか?
それとも気づいても無視しているだけなのか。
後者なら、今迄通り裁きを続ければいい。
前者なら、いずれ衝突する可能性が高い。

何にせよ、僕の計画を邪魔するものは排除する必要がある。

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:34:17 ID:FKcOdVkT0
そして、1週間後、事態は急な展開を迎えた。

大学の講義が終わった後、帰路の着く途中、駅の改札の手前で後ろから女性の声が聞こえた。

「すこしよろしいですか?」

また、女か。もう一人にしてくれ。
只でさえアリサとすずかの存在をミサに隠すのは手間なのに。
振り向いて女性の顔を見る。

その瞬間背筋が凍った。

八神はやて……

10年の時が経つため、容姿は若干違うが面影が残っている。
左側頭部に結んである髪止めも10年前と同じものを使っている。
そして、若干関西風になまりのある声。映像で聞いた声に似ている。
僕はすぐに彼女だと分かった。

嫌な汗がでる。
しかし、僕がこいつの事を知っていると悟られるわけに分けにはいかない。

「君は?見ない顔だけどどこかで会ったことあるかな?」

当たり障りのない返答する。

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:37:29 ID:FKcOdVkT0
「いやな、君かっこえぇから声かけてしもたわ」

何を白々と。
こいつが僕の前にいるということは、僕がキラであることを断定しているに違いない。
いっそのことここで名前を書いて殺すか?
いや、相手の情報が分からぬまま殺しても意味がない。
相手は魔法使い。
ここはシラを切っておくのが得策か……

「いや、いつもそうやって声をかけられるんだけど、遠慮しておくよ」

僕はすぐにこの場を立ち去ろうとして振り返る。
すると僕は自分の目を疑った。
さっきまで人ごみであふれ返っていた駅は静寂そのものだった。

「なっ…!」

僕は驚きを隠せず声をあげてしまう。

「なぁ、ちょっと着いてきてくれんかなぁ?」

その瞬間、体の力が抜けその場に倒れこんでしまう。
上の方でリュークの笑い声だけが聞こえていた。

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:40:23 ID:FKcOdVkT0
「はやて」

「はやてちゃん」

なのはちゃんとフェイトちゃんが心配そうに尋ねる。

「夜神、捕まえてきたで」

ウィンクしながら言った。
2人からはほっ…と安堵の息が漏れた。

夜神は身体検査の後、特別な部屋で拘束し、
当然目には目隠しをしている。

「八神部隊長!」

リインが夜神の様子を報告してくれる。

「どうやった?」

「彼の体調に問題はありません、ですが……」

「どうしたん?」

「死の書を持っていないんです」

なんやと?死の書を持ってないとはどういうことや?
夜神がキラであることは間違いないはず。
確かに昨日まで死の書を持ってたはずなんや。
監視に気を抜きすぎたことは反省せないかんな。

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:43:30 ID:FKcOdVkT0
「まぁいい、ちょっと聞いてくるわ」

部屋に入ると、拘束された夜神の姿があった。

「夜神月…ロストロギア無断使用の罪で逮捕させてもろた。
 後の死神…リュークもお前のこと助けへん言うてるで」

私の言葉に重みを感じないのか、現状を理解できていないのか。
夜神の顔からは焦りが感じられない。
まぁ普通の人間がいきなり魔法で拘束されて
動けんようになったらそら驚くとは思うが、不思議なほど落ち着いている。

「まずは話を聞こか。
 理由によってはロストロギアの没収と記憶の抹消だけで済ましたるよ」

その言葉に嘘はなかった。
私はロストロギアを手にして狂った人間を何人も見て来ている。
力に溺れた人間を。
でも、それは人間が悪いんやない、全てロストロギアの力のせいや。
それが分かっていたからこそ、夜神にこう言ったのだ。

「…世の中腐っている」

ん?何を言い出すんや?

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:47:04 ID:FKcOdVkT0
「今の地球の人間はどいつも利己的で自分の事しか考えていない。
 2年前までは、児童虐待、少年犯罪…倫理的に馬鹿げた事件ばかりだった。
 なぜ、弱いものは怯えなければいけないのか。
 なぜ、真面目に生きようとする者が報われないのか。
 デスノートを使って犯罪者を裁き、誰もが住みやすい世の中にする。
 そして、僕はこの世界の神になる。そして…

夜神が長々と語る。
その言葉は真に迫るものがあり、
あたかも彼の言葉、行動が正義だと錯覚させれるほどだった。

なんという奴や…
確かにその気持ちも分からんでもない。
だが、人を殺して平和の世の中にしようなんてのは間違ってる。
神やと?人を殺すだけの神様なんてあほらしい。
たかが死の書で神様気取りとは大きく出たもんや。
一度現実見せてやって、自分がどれだけ小さな存在か思い知らせてやる。

「神、か……
 なぁ夜神、本当の神の力っってわけじゃないけど、
 それに近いもん見せたろか?」

夜神の表情が変わる。

「リイン、今他の支部で起きてる事件あるか?」

「第2陸士部隊で大規模プラントでの爆発事故があるです。
 火事により死者は100人以上に上ると予想されるです。
 特に私達には出動要請は出されていませんですが…
 もしかして八神部隊長!?」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:50:07 ID:FKcOdVkT0
「あぁ、リイン、私が出る。
 リミッターは今のままでええ」

リミッターというのは新しく部隊を立ち上げる為に必要な措置である。
リミッターを解除できるのはこの場におらんから、結局このまま行くしかないんやけどな。

すっと夜神の目隠しを外す。

「モニターは常に私を映して夜神に見せてやって。
 あと、念のため、絶対に私以外は写さんといてな」

これは当然顔を見られない為の防御策だ。
まぁ夜神を捕まえた今となっては関係ないけどな。

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:53:23 ID:FKcOdVkT0
目隠しを外された僕の目の前には八神に姿があった。
本当の神の力を見せてやるだと……
面白い、魔法の力とやらを見せてみろ。

「ほんなら、いくでぇぇ」

ネックレスの様な金色のアクセサリーを取り出すと、
八神が金色に輝く。
最初は軍服の様な正装であったが、一瞬のうちにその姿を変えた。
手には杖を持ち、魔道服を身にまとっている。

「どや、かっこええやろ?」

八神はニコっと笑ってぶつぶつ呪文を唱えだす。
足もとに魔方陣が現れたかと思うと、八神の姿が一瞬で消える。


すると、モニターが僕の目の前に映し出される。
工場が燃えている映像だ。
かなり大規模な火事だということが一目で分かる。

そしてその現場に八神の姿が現れる。
一瞬であそこまで移動したのだろう。

八神は右手に杖を、左手に書物を持ち、先ほどとは異なる呪文を唱えている。
先ほどより詠唱が長い。
呪文を唱え終えると、八神から青白い光が迸る。

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:55:51 ID:FKcOdVkT0
やがて青白い光は火の海を覆う。
火の海は色を徐々に色を変えていく。
あっという間に一面が凍りの世界となった。

地球では考えられない能力…
そして、僕の憧れていた黒い翼…

僕はその八神の姿を見て「美しい」と思ってしまった。


欲しい。この力…なんとしてでも…

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 13:59:22 ID:FKcOdVkT0
目の前に八神が現れる。

「どうやった?今のでたぶん100分の1くらいの力や」

あれで100分の1…凄い。
僕はただただ八神の能力に感心していた。

「ほんでさらに…」

八神の杖が僕の方に向く。
杖が光を放ち、その光が僕の足を貫く。

「ぐっ!!!」

痛い!
熱く焼けるようだ。
一瞬、拷問をされるかと頭をよぎったがどうやら違うらしい。

「痛かったか?悪いなぁ?」

と言いながら僕の足に手の平を乗せる。
手のひらは緑色の優しい光を纏っている。
足の痛みが徐々に引いていく。

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:02:49 ID:FKcOdVkT0
「どうや、気持ちええやろ?私、回復は苦手なんやけどな」

八神が手をどけると足の傷は全くなくなっていた。

「これが魔法の力や…
 まぁ私は神やないんやけど、この夜天の書が力を貸してくれてる。
 そのおかげでこんなことが出来るんよ。
 でも、これだけ大きな力を持っても出来んことはたくさんある。
 仲間がいないとやってけぇへん。
 だから…」

だから、デスノートのようなおもちゃで遊んでても神にはなれない…か?
確かに君の力に比べれば小さなものだ。それはたった今実感させられた。
そして、僕にはその力が必要だ…
僕ならその魔法の力を有意義に使うことができる。


夜天の書…絶対奪ってみせる…

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:06:00 ID:FKcOdVkT0
「ははは…魔法か…八神はやて、君には驚かされたよ」

「!?」

何でこいつ私のこと知ってるんや?
それに魔法の存在まで…
夜神に聞かれないようにリインと思念通話をする。

「リイン?こいつの素性調べたんちゃうん?」

「はい、夜神月、正真正銘の人間です。魔力反応ありませんです」

「こいつ今私の名前いいおったで?」

「そんな!?そんなはずは…」

どうなってんや?まさか闇の書事件の関係者……?
だけど、私の存在は基本的に友人以外の人間の記憶から消されてるはずやのに。
まぁええ、こいつを捕まえたからには関係あらへん。

「死の書、どこに隠したん?」

「八神、君は勘違いしていないかい?」

「勘違い?」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:08:44 ID:FKcOdVkT0
「君は僕がキラだと思ってるいるんだろう?」

「そや、リュークがあんたについとる時点で、あんたに所有権があるってことや。
 それにあんたが死の書を持ってるんを確認しとる」

「ははは、何だ。魔法使いもその程度か」

夜神の口調は大人しく、丁寧な喋りであるが、
こいつは私らのことを馬鹿にしてることが分かった。
私もムキになって言い返す。

「何がおかしいんや、あんたが今どんな状況かわかってんのか?」

夜神はもう捕まっている。ペンを持つことも不可能や。

「ノートは破っても効果を失わない」

淡々とした口調で夜神が言った。
私は夜神の言った意味を考えてすぐにピンときた。
今ここで夜神が捕まっても、他の人間が人を殺すことができるってことや。
だけど、もし仮に他にも夜神の仲間がおったとしても、こいつがどう見ても主犯格や。
こいつを捕まえといて損はない。

「君は僕を捕まえて優位にたっているつもりだろうが、それは違う」

「何を!?どう見ても絶体絶命やんか」

あかん、こいつの自信顔…悪い予感がするわ。
私は感情をわざと昂らせて虚勢を張ることしかできなかった。

84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:11:10 ID:FKcOdVkT0
しかし、次の奴の言葉で最悪な展開に追い込まれる。

「アリサバニングスと月村すずか」

なんでや…なんでこいつが知ってんねん…。

「ふふふ、動揺しているぞ八神。思わぬ名前で驚いたか?」

私は何も言う事が出来なかった。
さっきのノートの切れ端でも人を殺せると言ったことから
次にこいつの言う言葉は大体想像がつく。

「僕が24時間他のキラと連絡を取らなかった場合、
 その2人のどちらかが死ぬことになっている」

他のキラやて?キラは単独犯の可能性が高いはずや。
ただの脅しか?
あかん、何も手を打たんとすずかちゃんやアリサちゃんが死んでまう。

「混乱しているようだけど、落ち着いて考えてみてくれ。
 ここで今僕を離さないと確実に彼女のどちらかは死ぬ。
 だが、僕をここで開放すればとりあえず2人の命は大丈夫だ
 それに開放したところで僕はお前らの監視下にあるんだろう?」

夜神は私の焦りを煽ることはせず、冷静に私のすべき最善の方法を導き出す。

確かにこいつの言う通り、ここで開放していったん仕切り直すのが当然や…
大事な友人を見殺しにするわけにはいかん。

85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:13:20 ID:FKcOdVkT0
しかし、なんでそんなに準備ができる?
普通に考えておかしいやろ。
恐らくこいつの言い分は十中八九ハッタリや。
常日頃から、対管理局用にアリサちゃんとすずかちゃんを人質に取ってる可能性は少ないはず。
これは今の状況をなんとか抜け出すための嘘だ……と思う。

だけど、なぜアリサちゃんやすずかちゃんの事を知ってるのか。
なぜ私らの存在を知っとるのか。

それを考え出したら、こいつの言ってる事が嘘とは思えなくなってくる。

これじゃいつまで経ってもらちがあかん。
結局こいつの言う通り、今は開放して監視するしかないってことか。
そして、こいつの言う事が嘘か本当か見極めてから再び叩く。

「仕方ない、かいほ…」

言い終わる前に、夜神の声で私の声が消されてしまう。

「気が変わった。その夜天の書をもらう。
 そうでなければ、2人を殺す」

「……っ!!」

くそ!やられた!
こいつは私が最終的にこの結論を出すことをわかっとってああ言ったんや。
ほんで、私の顔色覗って、人質2人がどれだけの価値があるかを判別した。

そして、夜神は「人質は夜天の書を奪えるほどの価値がある」と一瞬で見抜いた…

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:16:04 ID:FKcOdVkT0
あかん…夜天の書を奪われたら、私らは完全に負けや……
でもすずかちゃんとアリサちゃんを見殺しにはできん。

私はこいつの言う事は全てハッタリだと思ってる。
ハッタリと夜天の書が釣り合うはずもない。
でも……

「どうした八神?時間が経てば2人のうちどちらかが自動的に死んでしまうぞ?」

この夜神の自信が私の判断を鈍らせる。
なぜそんなに強気に出れる?
私が「人質のことなんて知らん」と言ってしまえば自分の命さえ危ういというのに。

駄目や、決断できん……
それも当然、夜天の書を渡すことは私の能力の大半は持っていかれだけでなく、
守護騎士の4人も同時に失うことになる。

私一人だけの問題なら、迷わず夜天の書を渡すだろう。
でも私の「家族」だけは死んでも守らなあかん…

だけど…それじゃアリサちゃんとすずかちゃんは…

「夜神…少し時間もらってええか?」

「駄目だと言っても、拘束されている僕にはどうすることもできないな」

全くその通りなのだが私は焦っていた。
なんとしても、夜天の書を渡さずに、2人の命を救わなくては……

89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:27:30 ID:FKcOdVkT0
八神が部屋を出てからおよそ30分が経つ。
恐らく緊急会議でも開いてるのであろう。

だが、どれだけ話しても無駄である。
僕には「奴らは必ず夜天の書を僕に渡す」という確信があった。
彼女の言っていた「逮捕」という言葉や火災を鎮火させるという行動から、
彼女が現在所属しているのは「警察的な治安を維持する組織」だということが容易に分かる。
そして、僕を「キラ」として断定した理由がまた笑える。
「リュークがついていたから」
死神がついている=ノートの所有権がある、というのは間違いない。
だが、僕がキラだという根拠になるものが何もない。
魔法の力で何週間も四六時中監視されていたというのならともかく、推理のレベルが低すぎる。

偶然僕がノートを使ったところを見つけたから逮捕に踏み切ったのかもしれないが、
僕と他の者が連絡を取っているというところまで調べてはいないようだ。

また、魔法とやらで僕を洗脳し、全てを供述させるということも考えられる。
しかし、それが出来ないのか、それとも出来てもしない理由があるのか…
どちらにせよ、今僕がそれを受けていないことが何よりの証拠だ。その可能性は低いだろう。

これらから考えてもほぼ間違いなく僕に渡すであろう。

そして、八神が部屋の中に入る。
手には夜天の書を持っていた。

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:31:52 ID:FKcOdVkT0
「夜神月」

八神はきつい口調で僕に言う。

「まさか普通の人間にここまで出し抜かれると思わんかったわ。
 今回のところは負けといたる。だけど、約束してほしい。
 二人には絶対手をださんって…」

ほら、やっぱり、思ったとおりの事しか口にしない。
ぬるいな……

「あぁ約束する。2人には手を出さない。
 君たちが僕に危害を加えない限りはね。
 それに、僕も人を殺してはいるが、正義の為だ。
 善良な人間を殺すのは気が進まないんだ。
 今回は僕自身を守る為に仕方のないことさ」

概ね本当のことを話す。
嘘をついても仕方がないことだ。

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:34:02 ID:FKcOdVkT0
「何を言うとんねん。なら夜天の書まで要求するか」

「その書物は僕が神になる上で弊害になるし、
 また、僕が使いこなした方が有意義だからね」

「私にはもったいない、と?
 まぁええわ。その言葉はあながち嘘でもなさそうやしな。
 今回あんたに渡す理由…
 1つはさ2人の命が大事やということ。
 それと、夜神月…あんたは完全な悪じゃないから…
 殺人を認めるわけにわけにはいかんけど、あんたの正義もよく分かる」

本気で思っているのなら嬉しい限りだが、恐らく大事な書物を渡す理由の言い訳であろう。  
だが、本気で言っている可能性も考えて、ここは相手の喜びそうな言葉を選択するのがよさそうだ。

「あぁ、世界の平和の為にその書物を使うと約束するよ」

「ん。その言葉を死んじたる。
 あと、もし2人の命に何かあったら潰すで」

そう言われて、僕は解放されて地上へと戻される。

空間を移動する魔法か……。
こんなことがこれから僕にも許されるかと思うとゾクゾクするよ。

95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 14:40:34 ID:FKcOdVkT0
「なぁシグナム……」

あたしの主が変わってから1週間が過ぎた。

「なんだヴィータ、弱気な声を出して」

「はやて、遅いなぁと思って」

「確かにな…だが私たちにはどうすることもできん
 ここは私たちの元主の約束を信じるしかあるまい」

そうなんだ。はやては夜天の書をライトに渡す前、私達にこう言った。

『いいか?今言った理由で、一時的に夜天の主が変更になる。
 少しの間辛い思いをするかもしれんけど、こうするしかないんや。
 そのうち必ず取り戻したるから。
 本当にごめんな…』

あの時のはやての申し訳なさそうにしている顔が忘れられない。
自分の失敗であたし達に迷惑をかけてしまったことに責任を感じているんだろう。

そんなこと…気にする必要ないのに…
あたし達がはやてに受けた恩恵は数えきれない。
あたし達もできる限りはやてに協力したいんだ。
主が変わる…その方法しかないならもちろん協力するさ。

98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:00:32 ID:FKcOdVkT0
「そろそろリンカーコア集めきっちまうぞ」

新しい主は優秀であった。
夜天の書の仕組みを説明するとあっという間に理解し適切な判断をあたし達にする。
今まで何人もの主を経験してきたが、恐らく一番個人の能力は高いだろう。
それに個人の欲にも走らない。
ライトは本当に世の中をよくしようとしていた。

「確かに、このまま集めきって、
 夜天の書本来の力が発動すれば取り返すのは困難だな…」

「じゃあ、来るならそろそろかな…」

「恐らくな…
 それに口には出さないが今の主ライトもそれは分かってるだろう。
 だから私とお前は常に主のそばにいるように命令されている」

「でも、ライトははやてが取り返しに来ることは知らないんだろ?」

「知らないはずだが、その可能性が高いと踏んでいるんだろう。
 主ライトがその程度のことが読めないとも思えん」

「だよなぁ…はやて、大丈夫かな…」

「なんだヴィータ騎士としてあってはならん言葉だぞ。
 主の為に剣を振るのが我ら騎士の務めだろう?」

「じゃあなんだ、シグナムはライトの為にはやてが斬れるのか?」

「そうは言っていない。ただ、私達は本来の役目を忘れてはいけないということだけだ」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:02:41 ID:FKcOdVkT0
そう、あたし達は夜天の書にそうプログラムされている。
恐らくあたし達は今の主…ライトに逆らうことはできない。
もし逆らったら…最悪の場合、消滅する。

でも、もしはやてとライト、どちらかを選択しなければならない時が来るなら、
私は迷わずはやてを選ぶだろう。
例えあたしの存在が無くなることになっても……

あたしは元々こういう性格だ。
ただ、シグナム達はどうだろう……
ライトへの忠誠心が高すぎて、はやての邪魔になることはないだろうか。
どちらにせよ、あたし達にはどうすることもできないか…。


そして、ついにはやて達が動き出した。

「ヴィータ来たぞ!」

シグナムがそう言う前にあたしも気づいていた。
この魔力反応… なのは とフェイトだ。

思念通話でライトから話かけられる。

「ヴィータ、シグナム。八神達が夜天の書を取り返しに来た。
 こうなったのは予想外だが…
 迎撃態勢に入って、できる限り退けてくれ」

ふん、白々しいな。ライトは当然こうなることは予想していたんだろ。
だからこそ、自分は一刻も早く夜天の書の力を解放させたいにも関わらず、
リンカーコアの収集をシャマルとザフィーラだけに任せたんだ。

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:06:10 ID:FKcOdVkT0
「ちっ、仕方ねぇな…」

本当に仕方なく、なのは達と戦うことにする。
プログラムで命令に逆らいにくくなっているからだ。
あたしは戦いたくはなかった。
あたしの命の恩人であり、親友でもある、高町なのはとは…

「私も…こんな形でテスタロッサと再び戦うことになるとはな」

シグナムは決着をつけるのが楽しみなのか何やら嬉しそうだ。

「本気でやらんと足止めできんだろうな」

「ライトの命令を聞くつもりか?」

「まぁ主の命令だからな。逆らえんさ」

やっぱりシグナムはそういう性格だし、
私より、プログラムの影響が大きいんだよな。
だけどシグナムははやてに受けた恩を忘れるような奴じゃないことはあたしも分かっている。

それに、なのは と フェイトを直接ぶつけてきたってことは、
恐らく陽動だろう。あの2人がこれば私たちが動くしかない。
そうなればライトの近くに守りはいなくなる。
そのことははやてだって承知のはずだ。

「じゃ、ここから離れるか」

あたし達はなのは達のところへ向かった。

103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:09:15 ID:FKcOdVkT0
「ヴィータちゃん…」

「なのは…悪いな、ここから先へは行かせることができねぇ」

「お願いヴィータちゃん。今日は戦いに来たんじゃないの。
 その…ライト君と話がしたくて…」

なのはは相変わらずだった。

昔を思い出す。
あたしがはやての為に戦っていた時のこと。
あの時はなのはの呼びかけに耳を傾けることはなかったな……

ライトもなのはに会えば何か変わるかな…。
一瞬、通してしまおうかと考えた…が、その考えはすぐにとっぱらった。
ここでなのはとライトを会わせたら、ライトになのはの顔を覚えられちまう。
そうしたら、なのはの命はライトの意志一つでどうにかなってしまうからだ。

「すまん…」

あたしはなのはをここで足止めすることに決める。

「じゃあ、ヴィータちゃんを倒してからだね」

なのはが笑顔で戦闘態勢に入り、私も構える。

104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:12:21 ID:FKcOdVkT0
「あぁ。悪いが本気で通す気はないぜ」

「ふふふ、なんだか懐かしいね」

なのはが笑顔でそう言った。
私はなのはのこの笑顔で今までどれだけ救われたか。
少し前、なのはが落とされてから私は心に誓った。
なのはは私が必ず守ってみせる。

「行くよ、レイジングハート」

「stand by leady」

「グラーフアイゼン」

「Jawohl」

なのはが距離を取り、砲撃をしかける。
中、長距離が得意だ。
その逆にあたしのデバイスは完全に接近向きだ。
この距離では分が悪い。

「Flattern!」

砲撃を打った隙に、一気に距離を詰める。
そして鉄鎚を振り下ろす。

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:14:32 ID:FKcOdVkT0
「Protection」

ここまで防ぐのは当然分かっていた。
あたしの本領発揮はここからである。

「アイゼン!ぶち抜けぇ!」

ガコンとマガジンが装置される。
この攻撃を防ぐのはかなりの防御壁が必要だ。

「くっ…」

なのはの防御は貫くことができたが、ひらりと避けられてしまう。

「にゃはは、ヴィータちゃんやるね」

久々に見る無邪気な笑顔。
まるで子供の頃に戻ったようだ。
10年前を思い出す。
あれからなのはもあたしも随分変わっちまったな。

それにしてもなのはは余裕の表情で微笑んでいる。
こっちも全力ではないのだが、決して手を抜いてるわけじゃないってのに。

106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:17:29 ID:FKcOdVkT0
でも、なのはの笑顔は癒される。
悩みを全て吸収してくれそうな優しさに包まれる。
でも、ここでなのはを通すわけにはいかない。
それは騎士の務めであり、なによりもなのはの為でもある。
危険な目には会わせたくない。

「もう少し本気させてもらうぜ」

「お、お手柔らかに……」

あはは、と笑っているなのはであった。

……が次の瞬間、表情が変わる。

「ぇ?」

なのはは声にもならないような声を出して動きを止める。
どうした?一体なにが起こったのだろうか。

なのははみるみるうちに魔力を失い、すぐに気を失った。
ピクリとも動かず下に落下する。

「なのはぁ!!」

私は思わず叫んだ…だが、その声は届かず、なのはは地面へと落ち、ドサっという鈍い音が聞こえた。
なんで…?なの…は…?

シグナムの方へ視線を向ける。
フェイトの魔力反応がなくなっている。
シグナムは寂しそうに佇んでいた。

107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:21:09 ID:FKcOdVkT0
なんで…?なんで…なのはとフェイトが…
ライトから思念通話が入る。

「ヴィータ、シグナム。もういいぞ。ふたりは始末した」

始末…した…?
なのはを…?
死の書に書き込んだのか?
でも、なんで顔と名前が?

「……ょう…」

-----ヴィータちゃん

思い出されるなのはの笑顔。

-----私にも手伝えることないかな?

「…っくしょう…」

-----ヴィータちゃん、私も一緒にはやてちゃんを助けたい!

「ちくしょう…」

-----新しい部隊が始まってもよろしくねヴィータちゃん。

涙がが頬を伝って下に落ちるのが分かる。
悲しみが胸の底から湧いてくる。
それと同時に怒りがこみ上げてくる。

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:24:18 ID:FKcOdVkT0
「アイゼン…ごめんな…あたしのわがまま聞いてくれ」

あたしが主に対し忠義を尽くせなかったことに謝罪する。

「うわあああああああああ」

私は怒りに任せライトに一直線に飛ぶ。
すぐにライトが視界に入った。
殺す。こいつだけは絶対に殺す。

「轟天爆砕!」

「Gigantschlag」

なぜライトはなのはの顔も名前も知らないのに殺すことができたのか?
そんなことは今のあたしにはどうでもよかった。
ただ、なのはを殺したという事実だけあれば、行動するのには十分な理由だ。

「死ねええええええ!!!」

だが、ガキン!!と高い音を放ちあたしの鎚は止まる。
シグナムによって弾かれたのだ。

「ヴィータ!冷静になれ。主を攻撃したら自分も消えてしまうぞ」

もちろんそのつもりだ。こいつを殺してあたしも消える。

109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 15:26:27 ID:FKcOdVkT0
シグナムはなぜ落ち着いていられる?
戦友であるはずのフェイトを殺されてなぜ、そんな風にいられる?

よく見るとシグナムの口元から血がでていた。
歯を強く食い縛り、痛みで冷静さを保っているのだろう。

「シグナム…うぐっ」

気が緩んだあたしはシグナムに押さえつけられてしまった。

「ヴィータ、変なことは考えるな」

「はなせ、シグナム!」

ライトが歩いて近づいてくる。
この野郎……絶対殺してやる……

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:15:08 ID:FKcOdVkT0
「ヴィータ…やはりお前は騎士には向いていないな」

僕はシグナムに押さえつけられたヴィータの前に立つ。
ヴィータが僕のことを疑っていたのは分かっていた。
夜天の書に刻まれた騎士プログラム…それは絶対なる忠誠のはずだった。
だが実際僕が手にした騎士は違った。

シグナム、ザフィーラは概ね僕の期待通りに動いてくれるのだが、
ヴィータだけは僕に対して嫌悪感を抱いていた。
だからあえて粉をかけた。
高町なのはを目の前で殺すことによって僕への忠誠心を試したのだ。
案の定、ヴィータは僕を殺そうとした。
それだけ分かれば十分だ。

この騎士はいらない。
デスノートに書いて殺さなくともリンカーコアを取り出して消滅させてしまうことはできる。
夜天の書の完成も近づくしまさに一石二鳥だ。

このことで、シグナム達も僕に対して敵意を持つ可能性は確かにあった。
しかし、1週間の間騎士達を観察した結果、
敵意を抱くにしろ実際に反逆にいたるという可能性は低いことが読み取れた。
だからこそ僕はこのような行動にでれたのだ。

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:19:10 ID:FKcOdVkT0
「ちくしょう…よくも…なのはを…」

ヴィータの瞳から流れる涙は悲しみにあふれていた。
しかし生憎僕はそんな彼女に同情する性格でもない。
ただ神になる為に必要な事をするだけだ。
僕はヴィータに手を伸ばし、リンカーコアを奪おうとする。

「くっ…」

しかし、ヴィータは僕の行動に抵抗し、なかなか思うように取り出せない。
明らかに分かった。
僕に対しての敵意…「お前を殺すまで自分も消えない」という意志が……
このままではヴィータを始末できない。
だが僕にはその確固たる決意を打ち砕く方法は考えついていた。

「ヴィータいい物を見せてやろう」

僕はノートを開きヴィータに見せる。

そこには、高町なのはとフェイトテスタロッサの上段に八神はやての名が記されていた。

八神が僕と敵対すると分かった以上、この3人の名は真先に書かざるを得ない。
当然それを予想して僕の近くにシグナムとヴィータを配置する。
彼女たちに勝てとは言わない。ただ僕が名前を書く時間と死ぬまでの時間。
およそ1分の時間を稼いでくれれば十分だった。

彼女達の顔は写真から分かるし、その写真をミサに見てもらえば当然名前も分かる。
3人が死んだ今となっては僕には怖いものなど何もない。
あとは、使えない騎士を整理すれば終わりだ。

124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:25:16 ID:FKcOdVkT0
「そ…んな…はやて…ぅぅ…」

元の主が死に絶望を感じてか…ヴィータの顔が悲哀に満ちあふれている。
良く見るとシグナムの目からも涙が流れていた。
だが、そんなことはどうでもいい。

これでヴィータを始末できる。
今この騎士は心の拠り所を無くし不安定な状況にある。
これなら簡単にリンカーコアを奪う事ができる。

「さよならだ、ヴィータ」

「ぅっ…ちくしょう…」

力ない返事がヴィータから聞こえ、僕は構わずヴィータの胸のあたりに手をあてた。

「ぐっ…うわぁぁぁ」

苦痛で顔を歪めるヴィータ。
よし、これで大きな脅威はなくなる……

125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:32:33 ID:FKcOdVkT0
だがしかし…

「よぉやってくれたなぁ、夜神…」

背後から声がする。
この声は八神…ばかな…なぜ…
夜天の主にはデスノートは聞かないことは分かっている。
しかし今の主は僕だぞ。はやては魔法こそ使えるものの普通の人間のはず。
なぜ、死なない…デスノートは絶対じゃなかったのか。

振り向いて八神の姿を見ると、髪の色が薄くなり雰囲気が違う。
それに騎士甲冑を着ている…。
どういうことだ、デバイスは僕の手元にあるのになぜその姿でいられる。
そもそも死んでないことがおかしい。

まさか、この夜天の書…偽物…
いや、そんなはずはない。その証拠にヴォルケンリッターが僕についている。

「何故だ!なぜ…お前が…」

「色々考えてるみたいやけど、ちょっと勉強不足だったみたいやな」

八神はそう言いながら、一冊の書物を僕に見せる。
見た目は夜天の書にそっくりだ。
だが…蒼い。

「これは蒼天の書…そして、私の中にいるのは融合型デバイス、リインフォース……」

126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:35:07 ID:FKcOdVkT0
八神が淡々と喋る。

「私は夜天の書の膨大な力をコントロールするためにデバイスを複数に分けた。
 あんたに渡したのはそのうちの1つや。
 ま、尤もその夜天の書が私のメインデバイスであり一番魔力が高いんやけどな」

つまりこの夜天の書だけでは完成型ではないと?
だから八神にデスノートが効かなかったのか?

馬鹿か…それじゃ最初の取引の段階に戻るだけだ。
夜天の書に細工でもしたら2人は殺すと言ったはずだぞ。

僕はデスノートを広げながら八神に言う。

「つまり2人は見殺しにするということだな?」

僕は2人の名前を書く振りをする。
まだ殺さない。人質として有効だからだ。
だが、八神の顔に焦りはない。

「いや、2人は大事な友達や。必ず助ける」

「なら、早く他のデバイスも渡すんだな。
 例え今僕をここで殺したとしても、他のキラが彼女達を殺す」

127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:40:37 ID:FKcOdVkT0
「それや…その他のキラってのがやっかいなんや…。
 それのせいで私はここまで追い詰められた」

「分かってるならさっさとしたらどうだ?」

僕は内心、八神の態度に押されていた。

「あんたは『何で八神にデスノートが効かないのか』って思ってたやろ?」

「それは君が残りのデバイスを持っているからだろう?」

「残念。それは違うんや。
 死の書…いや、デスノートは効かんのはあくまで夜天の主に限ったことや
 私には普通に効く」

じゃあ、何故死なない。言ってることが矛盾してるぞ。

「でも、あんたがリンカーコア集めてる間に…」

八神は蒼天の書をパラパラとめくり、あるページを僕に見せた。
そこには手書きの文字が書かれていた。

アリサ、すずかの本名から始まり…高町なのは、やフェイトテスタロッサの名前まで…
恐らく関係者の名前が書かれているのだろう。
そして…最後に八神はやての名前があった。

130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:46:13 ID:FKcOdVkT0
「蒼天の書のプログラムを書き換えた。
 死の書に対をなす書物、生の書。
 これに名前を書かれた者は死の書の効果を打ち消す効果がある。
 言わばアンチデスノートやな」

馬鹿な…そんなことができるなんて聞いてないぞ…
つまり、高町なのはやフェイトテスタロッサも生きているということに…

「あんたを捕まえるだけならいつでもできた…
 でもそれだけじゃ2人は救えないんや。
 他のキラがおるかもしれんから。
 日本だけじゃなくて世界中におるかもしれへん。
 さすがにそれを見つけ出すんは骨が折れる。
 だったら逆に、人質に防御をかけたらどうかっていう発想になるわけや。
 ……というわけで、あんたにはもう人質がとれへん。
 観念してもらうで」

くそっ、魔法の世界は何でもありなのか。
さすがに僕も予想の範疇を超えていた。

いや、本当はこうなる予想はできていた。
魔法…そんなものが存在する時点でどんなことでも可能性はある。
極論を言えば『デスノートを持っている人間をすべて殺すような魔法』があれば
それで僕の計画は終わってしまうのだ。

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:49:28 ID:FKcOdVkT0
だが、今の僕の状況が完全に追い詰められたわけじゃない。
なぜなら僕には騎士がいるからだ。

「シグナム!こいつを殺せ!これは主の命令だ」

シグナムは『主の命令』という言葉に弱いのは分かっている。
それに逆らえないことも。
だが…シグナムは動かない…

「どうしたシグナム?殺せ!」

「すみません…主ライト…主はやて…」

僕は目を疑った。
次の瞬間シグナムは剣を鞘から抜き、自分の胴体へと突き刺したのだ。

「ぐふっ…私にとって主の命令は絶対です…
 どうか…私の命で命令を背くことをお許しください…カハッ」

口から血を吐きだし倒れこむシグナム。

「くそ、使えない奴だ。ヴィータ!ならお前がやれ」

僕は混乱していたのかヴィータに命令を下す。
僕に対して敵意を持っていることを忘れていた。
ヴィータは僕の言う事など聞く耳を持たず、シグナムの体を心配していた。

「シグナム!シグナム…しっかりしろ…」

ヴィータの瞳から涙がこぼれ落ちる。

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 16:52:24 ID:FKcOdVkT0
「よくも私の大事な家族を…」

八神はやてがゆっくり近づく。
やめろ…何する気だ…

「シグナムを傷つけた…ヴィータを泣かせた…
 私はな…自分の事ならなんだって許せるんよ。
 馬鹿にされようが力が無くなろうが…
 それは、自分の責任…
 だけど!私は…!」

静かだった八神の口調が徐々に怒りを増し激しくなる。

「家族を傷つけられるのが一番腹立つんやぁ!!」

八神は地面を思いっきり蹴り、僕の目の前まで距離を詰める。
そして、手で拳をつくり、思いっきり僕の顔面を殴った。
その力は女のものとは思えないほどだ。

「ぐはっ」

僕はあまりの衝撃に倒れこんでしまう。
体が動かない…。
もう…これまでか…。

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:01:02 ID:FKcOdVkT0
「いっぺん殴っとかな気がすまなんかったわ。
 さぁ、ここからがお仕置きの時間や」

八神は蒼天の書を開き魔法の詠唱を始めると足下に魔方陣が描かれる。

「…生と死の挟間…
     …終わりなき夢を…
         …それは永遠に…」

八神は僕に蒼天の書を開いて見せる。
僕をどうする気だ。
やめろ…

「やめろぉ…」

「おやすみ、夜神月…」

僕の体があやしく光る。
体が宙に浮く感覚。
なんだこれは?
体が……消える……

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:04:14 ID:FKcOdVkT0
「ふぅ…終わったなぁ…」

私は夜神が消滅したのを確認しそこに膝をつく。
なんか疲れた。
魔導師相手にするよりしんどかったわ。

「はやてぇぇぇ…」

ヴィータが泣きながら抱きついてくる。
私はそれに答えるようにヴィータの髪を優しく撫でる。

「シグナムも…すまんかったなぁ…」

「いえ…こちらこそ…何もできずにすみません」

シグナムは腹に剣が刺さっている。
不死であるとは言え、苦しいに違いない。

「待ってな。すぐ直すからな」

シグナムのお腹に手を当てて、プログラム再構成すると、
みるみるうちに傷が塞がっていく。

「ふぅ…これでいいか…」

142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:07:43 ID:FKcOdVkT0
「主はやて…夜天の書は?」

「あぁ、ちゃんと取り返したよ。
 元々私の体に溶け込んでるもんやし。
 一時的に夜神に渡ったとしてもすぐに取り返せるんよ」

「そうでしたか」

夜天の書が無事でほっとするシグナム。

「さて、なのはちゃんとフェイトちゃん拾って帰ろうかね」

私が言うと、それを聞いて思い出したかの様にヴィータが訪ねてくる。

「はやて、2人は無事なのか?」

「あぁ、実はな蒼天の書から作った新しいプログラム「生の書」は、
 死の書の効果をそのまま打ち消すものじゃないんよ。
 死の書の能力の及ぶ対象を生命力から魔力へと置き換えてるだけなんや。
 だから、名前書かれた、死ぬことはないけど、魔力はすっからかんや。
 リンカーコア抜かれた状態に近いと思う。
 だから2人は気を失ってるだけで、命に別条はないんよ」

私が一通り説明すると、2人は笑顔になった。
だけど…私はこのプラグラムのせいで……
いや、ここでは言わん方がええな。

「ほな、帰ろうか」

144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:12:28 ID:FKcOdVkT0
次の日、私はなのはちゃんとフェイトちゃんのお見舞いをする。

「どや、調子?」

「うん、魔法はまだ少しか使えないけど悪くないよ」

なのはちゃんが笑顔で答えてくれる。
私に心配かけさせないようにする辺りがなのはちゃんらしい。

「すまんなぁ、私のミスでこんな風になってしまって…」

本当に申し訳なく思う。
まさか2人が重症を負わせてしまうとは…
これから新しい部隊でやっていけるか不安になる。

「それにしても、今回は苦戦だったね…」

フェイトちゃんがぼそっと物静かに言う。
今回の敵は魔法使いでもなんでもなくただの一般人や。
それがロストロギアを持ったとはいえこれほど手こずるとは思わなかった。

「正直、私は魔法力が高すぎてうぬぼれ取ったかもしれん。
 基本的に私らより高い魔力の魔術師はそうはいないやろ」

「ま、まぁ確かに…」

なのはちゃんが困ったような顔をして言った。
うぬぼれとったのは私だけかな…

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:16:28 ID:FKcOdVkT0
「でも…今回ので考えを改め直した。
 新しい部隊ではこんな間抜けなことをせへんようにしなあかんな」

内心はあの程度のことをすんなり解決できなくて悔しい思いが強かったが、
あはは、と苦笑いをする。


「ところではやてちゃん?」

「なんや?」

「ライト君ってどうなったの?」

「た、逮捕してもよかったんやけど…
 何か怒れてもうてつい…その…」

2人の表情が強張る。

「まさか…」

まさか殺して何かいないのだろうかと心配してる顔だ。

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:19:30 ID:FKcOdVkT0
「ふふふ…大丈夫、私の本の中でお寝んね中やで」

私は2人にウィンクしてみせた。
夜神は生と死の狭間で夢を見ている。
どういう夢かはしらないが、おそらく自分が神にでもなる夢だろう。
2人は私が夜神を殺してないことにほっとしたのか、
クスクスと笑いだした。

「そ、そんなことより…新しい部隊の名前が決まったで」

「なになに?教えて?」


----機動六課-----

もうすぐ新しい生活が始まろうとしていた。

私は夜神との出会いを決して忘れない。
この教訓を次の部隊でも活かしていきたい……そう思った

150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:25:59 ID:FKcOdVkT0
目が覚めると汗だくになっていた。
「はぁはぁ…」

「どうしたライト…珍しいな顔が青いぞ…」

「リューク…あぁ、すこし悪い夢を見た」

「ほぅ……死神は夢なんて見ないからな……どんな夢だ?」

「八神はやて…魔法使いと……いややめておこう。
 リュークに話しても意味がないよ」

「ははは、全くだ。
 それより、ニアとメロだったか…やっかいのが現れたな」

「僕は逆にわくわくするよLの名を引き継ぐものが現れてくれてね…」

僕は魔法使いとの争いより、普通の人間と知力を競いたかったのかもしれない。
わけの分からない魔法を使われるより、論理だった推理の方が僕には向いている。

「ライト、今見てる方が夢かもしれないぞ」

「ふふ、面白いことを言うねリューク」

でも…どちらが夢であるとかは関係ない。
今僕は僕にできることをするだけだ。

ニア…メロ…面白くなりそうだよ…。

                                                 ---終わり---

152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:26:52 ID:UqfNX8Mm0
・・・え?まさかの夢オチ?

156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:34:44 ID:FKcOdVkT0
ちなみに夢オチじゃないです。(広い意味では夢オチだけど)

>>150
はやて(正確にはリイン)の魔法で永遠の眠りについたライトの夢の中。
その世界はライトの望む世界を得ることができるのだけど、
望んだ世界は、魔法なんてない普通の地球の知力戦。

って自分で解説してるのが恥ずかしい。
文章力なくてすまん。

157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/24 17:35:46 ID:r0obY+fA0
ふむ……


スレッドURL: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1269398433/
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