ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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4℃「フェイリス……愛している」



1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 01:30:41 ID:rS2oY8VO0

ダル「オカリン、雷ネットABグラチャン見にいかね?」

オカリン「何だ、それは」

 肌寒くなった冬。ラボで俺とダルはそんな会話を交わす。

ダル「雷ネットアクセスバトラーズグランドチャンピオンの略だろ常考」

オカリン「あぁ……」

 そういえば夏に一度フェイリスの試合を見に行ったことがあったな。

ダル「今回はフェイリスたんも出るんだお。いかね?」

オカリン「そうだな……暇だし行ってみるか」






4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 01:38:32 ID:rS2oY8VO0

ダル「ふー、さすがフェイリスたん。会場の熱気がヤバすぎるお」

オカリン「なぁ、ダル。フェイリスの対戦相手は誰だ?」

ダル「ヴァイラルアタッカーズとかいう厨二臭い相手だお。悪さなんかもしてるし、大抵の雷ネッターは敵視してるお」

 あの十円禿か……そういや前は試合中に妨害行為をしてたよな。

ダル「お、始まるお!」

レフェリー「これより雷ネットABグラチャンを行います! 今回の選手はあのフェイリス・ニャンニャン!」

観客「フェイリス! ニャンニャン!」

レフェリー「対するはヴァイラルアッタカーズ4℃選手!」

観客「……」

レフェリー「コイントスで先攻を決め……いざ、デュエルアクセス!」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 01:43:51 ID:rS2oY8VO0

ダル「うぉー、始まったおオカリン!」

オカリン「分かってるからそんなに騒ぐな……」

レフェリー「おおっと4℃選手、いきなりウイルスカードを引いてしまった!」

レフェリー「対するフェイリス・ニャンニャンはいきなりリンクカードを取った! いきなり激戦です!」

ダル「すげぇ、すげぇよオカリン! あそこでチェンジディレクトリ使うなんて! さすがフェイリスたん、そこに痺れる憧れる!」

オカリン「お前は何を言っているんだ」

 俺は雷ネットについては無知だ。ダルの言う意味が分からない。


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 01:48:10 ID:rS2oY8VO0

レフェリー「4℃選手、二枚目、三枚目とウイルスカードを引いてしまい……おおっと、またウイルスカード! これにより決着! 勝者はフェイリス・ニャンニャン!」

観客「フェイリス! ニャンニャン!」

ダル「うぉぉぉぉ! やったおオカリン!」

オカリン「分かったから耳元で騒ぐな……」

 意外だ。あの十円禿、妨害行為はしないのか……?


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 01:53:51 ID:rS2oY8VO0

4℃「嘘だろ……」

 会場の入り口で俺様は呟く。

 どうして負けた。俺はガイアの囁き通りに動いた。なのにあんな雌猫に……!

 そうだ、ズルだ。イカサマを使って勝ったんだ。雌猫が、それをして良いのは伊達悪雷ネッターである俺だけだと言うのに……!

「ダルニャン、凶馬! 応援にきてくれたのかニャ?」

「うほぉ! 今僕フェイリスたんとハグしてるお! 死んでもいいお!」

 この声……あの雌猫か。


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:00:28 ID:rS2oY8VO0

「俺は4℃。数字の4に温度の℃で4℃。秋葉に君臨した最強の伊達悪雷ネッター」
 
 雌猫に近づき、俺は言う。

「ニャニャ! さっきの!」

「雌猫……貴様イカサマをしただろう? それはこの俺様だけが使って良い技だ……雌猫が使って良い道理などない」

「お前は何を言っているんだ」

「卑劣なイカサマに、俺のダーティーなハートがざわついちゃったのさ……」

「こいつ、オカリン並みにヤバいお」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:06:14 ID:rS2oY8VO0

「ガイアが俺に囁く。その女を誘拐しろ、とな……」

「ニャニャ! どういう事ニャ!」

「白き魔物の言う事は絶対だ……着いてこい」

「ガイアじゃないのかお」

「ニャニャ! ダルニャン凶馬! 助けてニャ!」

「いいから早く……」

 そう言って雌女の腕を握った時。頭の中で何かが弾けた。そう、それはガイアすら打ち砕くであろう巨大な力だ。

 この女……美しい……。


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:12:54 ID:rS2oY8VO0

 試合中は集中しすぎて気がつかなかったが……この透き通るような目に肌、そして綺麗な曲線を描くツインテール……間違いなくこの女は美しい。

 いや、待て俺……。俺はこの雌猫を倒すためにこの大会に参加した筈だ。それなのに……。

 ガイアは何も囁いてくれない。だからだろう。逆に俺が囁いていた。

「美しい……」

「ニャ?」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:20:15 ID:rS2oY8VO0

「こいつは急に何を言い出してるんだお。オカリン、これは二重人格的なアレ?」

「知らん。俺に聞くな」

「どういう意味かニャ?」

「俺様を弟子にしてくれ!」

 俺は思わず地面に膝をつき、頭を下げる。周囲の視線が俺のハートに突き刺さる。だが俺のダーディーなハートはこの程度では屈しない。

「ニャ……きゅ、急に何なのニャ!」

「フェイリスたんの弟子……だと……? そんなの成れないに決まってるだろ常考!」

「俺のガラスのハートは雌猫の矢によって射ぬかれちまったのさ……」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:26:43 ID:rS2oY8VO0

「オカリン……どうするん?」

「どうするも何も……それはフェイリスが選択すべきだろう」

「頼む、この通りだ」

 俺は尚も頭を下げ続ける。ふっ、この俺様にこんな事をさせるなんて……罪深い女だぜ。

「ニャニャ……それは無理ニャ!」

「これがフェイリスの選択だお!」

「何故だ……この俺様が頼み事をしているというのに」

「ニャ、弟子なんて作った事ないし……そもそもそんなに好きじゃないニャン」

「というか頼み事してるのに何でオカリンみたいな態度なん?」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:35:26 ID:rS2oY8VO0

「くっ、そうか……。ガイアが俺に囁いている。ここは退けと。今日はこれまでだ……あばよ罪深き雌猫よ」

 俺は踵を返し、後ろ姿を晒しながらその場を去る。ダーティーなハートは後ろ姿に突き刺さる雌猫の矢さえ受け止めてしまう……。

 暫く歩いてから振り向く。そこにあの雌猫はない。少し視界の端に見える程度だ。

「待っていろ雌猫……」

 俺は視界の端に見えた雌猫を追う。

「ふむ……」

 歩く度に揺れる尻……綺麗な髪。最高だ。

「ニャッ」

 雌猫が歩行中に肩をぶつけてしまう。

「あぁ? 何じゃおどれは!」

「ニャ、別にわざとぶつかった訳じゃないニャ……」

 ぶつかった相手は確実にヤクザだ。ガイアが俺に囁いている。


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:41:09 ID:rS2oY8VO0

「痛いわー。もの凄く痛い。これは骨折ったわー」

「ニャ、そんな事言われても……」

「待てぃ!」

 俺は見るに見かねて雌猫の側に駆け寄る。

「ニャニャ……」

「貴様……何もんだ」

「俺は4℃。数字のよ……ぐはっ」

 急に殴られた。全く、アイアンハートは持っていてもボディは持っていないというのに。

「そんなんしるかよ! このかっこつけ野郎が!」

「ガイアが俺に囁く……足は狙うなと……ぐあっ」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:46:42 ID:rS2oY8VO0

「ほれ、今回はこれで許しちゃる。もう二度とすんなよ十円禿」

 結局俺は長いこと暴行を受けるはめになってしまった。身体が痛い。

「大丈夫かニャ?」

「雌猫か……ぐふっ」

「ニャ! とにかく今は家に向かうニャ。立てるかニャ?」

「ガイアが俺に囁く……それは可能だと……いたっ」

「少しは我慢するニャ。家はすぐそこニャ」

「すぐそこ……だと?」

「目の前に高層マンションが見えるかニャ? そこがフェイリスの家だニャン!」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 02:54:34 ID:rS2oY8VO0

「一応、応急処置は済んだニャ。痛みはないかニャ?」

 高層マンションの最上階にある家のベッドで俺は雌猫から手当を受けていた。

「ガイアが疼くが……痛みはもう無い」

「ニャニャ、それは良かったニャン」

 雌猫が俺の枕元に腰を下ろす。少し顔が赤らめている。

「あの時助けてくれてありがとうニャン。とっても助かったニャ」

「俺のオールドアイアンボディじゃ何も役に立てなかったがな……」

「ううん、カッコ良かったニャ、とても」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:02:23 ID:rS2oY8VO0

「何……?」

「あの時助けてくれなかったらフェイリス、きっと大変な事になってたニャ。……本当にありがとうニャ」

「あ、ああ……」

 心地よい言葉だ……。ガイアではないエンジェルの囁きだ。

「お礼と言ってはニャンだけど、もし4℃ニャンさえよければ弟子にしてあげても良いニャ!」

「何、それは本当か……いてっ」

「まだ起きあがっちゃ駄目ニャ。もう少し休んでるニャ」

「……あ、ああ」

 最初はあれだけ敵視していたのに……全く、雷ネットとは恐ろしいものだ。


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:10:53 ID:rS2oY8VO0

 結局、その日は雌猫の家で過ごすこととなった。

「おはようニャン、4℃ニャン」

「エンジェルが俺に囁く……。しかしその呼び方は止めろ」

「ニャ、4℃ニャンは駄目かニャン? じゃあ、しーニャンニャン!」

「それと、しーニャンも雌猫なんて呼ぶのは止めてほしいニャン。普通にフェイリスって呼んでほしいニャン! これは弟子と師匠の決まりニャン!」

「……本当に弟子になっていいのか?」

「当たり前ニャン! しーニャンはフェイリスの命の恩人、王子様ニャン!」

 フェイリスがベッドで寝ている俺に飛びかかってくる。掴んだ肌は柔らかい。


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:19:48 ID:rS2oY8VO0

「さて、もう傷は大丈夫かニャ? 早速訓練を開始するニャ!」

 こうして、俺とフェイリスとの師弟関係は始まった。

「50戦中50敗か……駄目だ、全く勝てないぜ」

「そんな事ないニャ! 毎日少しだけだけど強くなってるのは確実だニャ!」

「さーて、またやるニャ!」


 午後11時30分。

「ふー、今日も頑張ったぜ」

 雷ネットに使う道具を片づけながら俺は言う。


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:26:14 ID:rS2oY8VO0

「あのニャ、しーニャン。この関係が始まってもう一週間は経つニャ」

「あぁ、そうだぜ」

「フェイリス、しーニャンの事をもっと知りたいニャ……」

「フェイリ……」

 名前を呼ぼうとしたとき、唇に柔らかいものが触れる。フェイリスの唇だ。

「るみほって呼んでほしいニャ」

 そう言いながらフェイリス……るみほは猫耳を外す。

「しーニャン、愛してる……」

「俺もだ、るみほ……」

 俺たちはまた唇を重ね合う。


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:31:23 ID:rS2oY8VO0

「あの時、しーニャンに出会えて良かったって思ってる」

「ああ、そうだ。俺もそう思ってる」

「ねぇ、しーニャン」

「何だ」

「私たち、ずっと一緒に居れるよね……?」

「当たり前だ。雷ネットのファイヤーウォールカードは常にくっついた二枚一組だ。俺たちはそうなんだ」

「しーニャン……」

 るみほはまた、俺にキスをした。


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:37:51 ID:rS2oY8VO0

「オカリン、また雷ネットAB大会に行かないかお?」

 ラボでダルが俺に言う。

「またか? ついこの間やったばかりだろ」

「今回はグラチャンじゃなくて普通の大会だお。この次に行われるイベントでは優勝者と対決出来るのだぜ。いかね?」

「分かった分かった。分かったからそんなに暴れるな」


「やっぱり今日も混んでるなー。嬉しいのだぜ」

「なぁ、今日の大会でフェイリスは出てくるのか?」

「勿論。しーニャンと一緒に出るお」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:50:14 ID:rS2oY8VO0

「しーニャン? まゆりか?」

「何だ、オカリン知らないのか。4℃氏の事だお」

「4℃……ってあのか!?」

「おっ、始まるお!」

「次はフェイリスニャンニャン、しーニャンのニャンニャンコンビの入場です。対する対戦者は……」

「4℃氏は過去の過ちを後悔し今はフェイリスたんのパートナーをしてるお。やっぱりライバルが仲間になるのは熱すぎるぜ!」

「……では、デュエルアクセス!」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 03:54:44 ID:rS2oY8VO0

「さすがニャンニャンコンビ。攻守最高だお」

「ktkr! 二人が得意とするファイヤーウォール作戦だお! これは最高だお!」

「きまったー! ニャンニャンコンビ、圧倒的勝利!」

「やったおオカリン! 勝利だお! まぁあの二人が負けるはずが無いけどな!」

「あ、ああ……」

 その後、フェイリスと十円禿のコンビは見事優勝した。


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 04:02:14 ID:rS2oY8VO0

 今日はクリスマス。雷ネットのイベントがある日だ。参加者は優勝した雷ネッターと戦うことが出来る。

 この俺、4℃はこのイベントに出る。参加者として。

「さて、未だしーニャンは来てませんが仕方がありません。これよりイベントを開始します! 先ずは前大会の優勝者であるフェイリスニャンニャンとのデュエルを行います。参加したい人は……」

 レフェリーが言い終わる前に俺は決闘台にのぼる。

「し、しーニャン!」

 フェイリスが俺の姿を見るなり驚きの声を漏らす。

「最初の参加者は俺だ、フェイリス」

「おおーっと、ここで予想外の出来事が! 何としーニャンがフェイリスニャンニャンに決闘を挑もうとしています!」

 レフェリーのその声で会場は一気に盛り上がる。


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 04:13:52 ID:rS2oY8VO0

「俺の最大のライバルはフェイリスだ。俺はパートナーとしての参加だから参加件はある筈だ。受けてくれるか?」

「どうしてニャ? しーニャン……」

「ふっ、フェイリスニャンニャン。気付かなかったのか? 俺は騙していたんだ。君の弱点を知るためにわざわざ弟子になったのさ。元々愛してなんか……」

「嘘ニャ」

「フェイリスは相手の思考を読む事が出来るニャン。しーニャンの愛情は偽りなんかじゃなかったニャン」

「手加減を無くすために嘘をついたが……やはり一枚上手はフェイリスか」

 俺は椅子に腰を下ろす。

「だが、フェイリスが最大のライバルであることに偽りはない。勝負を受けてくれるな? 俺を悪という道から踏み外させてくれた君に最大を礼を込めて戦いたい」

「当たり前ニャン!」

「そうか。では行こう。デュエル!」

「アクセスニャン!」

end


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/28 04:15:05 ID:VxUQE+k10

おわったのかいwww




スレッドURL: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1314462641/


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