3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:43:56 ID:0eKfArS90
大阪駅
穏乃「うおー」ドドドド
穏乃「体力の限界に挑戦したら随分遠くまで来ちゃった…」ハァハァ
穏乃「この辺が限界っぽいし…電車で帰ろう…」ハァハァ
ドンッ
穏乃「うわっ!?」
おっさん「すまんすまん」タタタ
穏乃「ごめんなさい」ペコリン
穏乃「えーと、奈良までの切符はいくらかな…」
穏乃「…あれ?」ゴソゴソ
穏乃「財布…ない…」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:45:11 ID:0eKfArS90
穏乃「どーしよ、流石に走って帰る体力も残ってないし…」
穏乃「前も和歌山まで行っちゃった時あったなあ」
穏乃「またやっちゃったぁー」ヒェー
穏乃「…」グムム
穏乃「…走ろう!」
-----
尭深「…」トコトコ
尭深「…!」
ウォォォォー!ドドドド
尭深「向こうから何か来る…あれは…」
9: 尭深「お財布をスられてしまった」の続きです 2013/05/20 20:47:45 ID:0eKfArS90
穏乃「うおー」ドドドド
尭深「こんにちわ」
穏乃「!」キキィィィ
尭深「…」
穏乃「…?」
尭深「…」
穏乃「…!」
穏乃「大三元の人だ!!」
尭深「今の間は何?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:49:10 ID:0eKfArS90
穏乃「と言うわけで、今から走って帰らないと夜になっちゃうんです」
穏乃「というか体力持つか分からないんですけど」テヘヘ
尭深「うーん…明日は何も予定ないの?」
穏乃「?はい」
尭深「じゃあ着いてきて、タダで泊まれる所があるから」
穏乃「この辺公園あるんですか!」
尭深「公園は宿泊施設じゃない…」
穏乃「えっ」
尭深「えっ」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:51:16 ID:0eKfArS90
一方そのころ
怜「予備校終わったし晩御飯買って帰ろ」
怜「あー…だんだん寒くなってきたなぁ」
怜「竜華の膝枕が恋しいわ…いきなり呼んだろかな…」
ピュー
怜「寒っ!鍋食べたいな」
怜「そや、皆…船Qと泉は強化合宿行っとるし竜華とセーラと呼んで鍋にしよ」
怜「そうと決まればメールしとこ」メルメル
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:52:57 ID:0eKfArS90
トコトコ
穏乃「ところで渋谷さんって東京住まいですよね」
尭深「うん」
穏乃「大阪へは観光ですか?」
尭深「冬休みを利用して日本全国日本茶カフェ巡り行脚中」
穏乃「日本全国!意外とアウトドア派なんですね」
尭深「お茶が呼んでるから…」キラーン
穏乃(かっこいい!!)
尭深「あれ?」
穏乃「どうしました?」
尭深「あれは…」
煌「…」ステテテ
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:55:00 ID:0eKfArS90
怜「やっと家に着いた…」
怜「歩くんて辛いなぁ…」フイィ
ワイワイ
怜「んん?なんか家の前が騒がしいな」
煌「いやあいつ頂いても美味しいですね」ズズズ
穏乃「渋みがあるのにスッと飲めますね!」ズズズ
尭深「新茶だから…あ」
怜「…」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:56:59 ID:0eKfArS90
怜「…」
尭深「…」
穏乃「…」
煌「…」
怜「…」
尭深「あ、お茶どうぞ」
怜「いやいやいや言うこと他にあるやろ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 20:59:01 ID:0eKfArS90
穏乃「というわけで帰れなくなっちゃって…」セイザ
怜「次!」
尭深「困ってたので…」セイザ
怜「次!」
煌「すばらっ」セイザ
怜「すばらやあらへんがな」
煌「偶然尭深さん達にお会いしたもので」
怜「さよか、ほなな」スッ
穏尭煌「「「そこをなんとか」」」ワラワラ
怜「わーったわーった囲むな囲むな」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:01:04 ID:0eKfArS90
怜「ほな入れや」ガチャッ
穏尭煌「「「お邪魔します」」」
怜「邪魔するんやったら帰れや!!」
穏乃「!…はーい」ガチャバタン
穏乃「ちょーっとまったー!」ガチャッ
煌「おー」パチパチパチ
尭深「…」パチパチパチ
怜「流石関西人や、ネタが通じるな」ガシッ
穏乃「園城寺さん…!」ガシッ
煌「すばらっ…泣けますね」グスグス
尭深(泣けはしないけど…)
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:03:20 ID:0eKfArS90
穏乃「~♪」ワシャワシャ
怜「…さて」
怜「高鴨を風呂に入らせて着替え置きに来たけど…あいつの着てた服ジャージ一枚やないか…」
怜「…」
怜「ジャージの上だけ貸したほうがええんか…それか普通にスウェット上下とも出すべきか」
怜「…」ウーンウーン
怜「!」
怜「そうやな、間を取って…これや」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:04:28 ID:0eKfArS90
穏乃「お風呂頂きましたー」ホカホカ
怜「おー」
煌「おや、スパッツとはまた珍しいですね」
尭深「似合ってる」
怜「流石に風呂上がりに下半身裸やとな」
穏乃「あ、あはは」モジモジ
怜「?」
怜「サイズ合わんかった?」
穏乃「い、いえ…ちょっと恥ずかしいかなって」テヘヘ
怜煌尭「…」
怜煌尭「恥ずかしい?」
穏乃「うぅ…」モジモジ
怜煌尭「……」
怜煌尭「恥ずかしい?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:06:44 ID:0eKfArS90
怜「普段の格好考えてから言えや」
穏乃「ジャージ一枚に慣れちゃって…」テヘヘ
ガチャ
竜華「来たでー」
煌「御機嫌よう!」
穏乃「こんばんわ!」
尭深「…」ペコリ
竜華「ほぉー」
竜華「こうしてお泊りメンバーが増えていくと言う訳やな」
怜「ウチを溜まり場にすんのだけはやめてや…」
煌「や、やはり宿泊費を…」
尭深「カードでお願いします」
穏乃「ツケでいいですか!?」
怜「宿にすんのもやめぇや」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:08:35 ID:0eKfArS90
セーラ「邪魔すんでー!」ガチャーン
セーラ「はっ」ピョイーン
クルクルクルクル スタッ
セーラ「おっす」キメポーズ
穏乃「!」
穏乃(この人…出来る!)
穏乃「とおっ」ピョイーン
クルクルクル スタッ
セーラ「おぉー何や知らんけどやるやんけ!」
セーラ「せやけど…」ピョイーン
穏乃「なんのー」ピョイーン
怜「どたばたすんなや」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:10:12 ID:0eKfArS90
竜華「そういうわけで鍋の材料やけど、3人で買いに行くもんや思ってたから手ぶらやで」
セーラ「せやなあ、せめて客来てるてメールしてくれてたら買ってから来たんやけど」
怜「まあうちも知らんかったんやけどな」
怜「というかお前ら来る前に一報いれんかい」
煌「そうですよ」
尭深「私もそう思う」
穏乃「急すぎますよね」
怜「お前らに言うとんじゃ!」ドタドタ
煌尭穏「ひゃー」ピューン
竜華「仲ええなあ」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:12:43 ID:0eKfArS90
スーパー
店員「ちょーいらっしゃいませだよー」
竜華「とりあえず何鍋にするかやけど」
セーラ「せやなあ、無難に水炊きもありやけどなあ」
怜「いやでも折角やし…」チラッ
尭深「…」チラッ
穏乃「…」チラッ
煌「…」
怜「もつ鍋やな、博多風のやつ」
煌「すばっ!?」
店員「そこ、うるさい!」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:14:12 ID:0eKfArS90
姫子『また大阪でお泊りすっと?三度目よ』
煌「そういうわけで、レシピ教えて…」
姫子『もー、えーとニラでしょ?キャベツでしょ?ごぼうでしょ?…』
煌「…うん…うん…すばら!こんにゃくを入れると美味しいなんて初耳だよ」
尭深「…」
煌「ありがとう!これで美味しいもつ鍋が出来るよ姫子」
穏乃「…」
煌「うん…うん…明日には帰るから…うん」
煌「じゃーね!…ふぅ、レシピが分かりましたよ皆さん」スバラッ
怜「花田…お前敬語以外喋れたんやな」
煌「人を何だと思ってるんですかねぇ」
穏乃「というか『すばら』以外話せたんですね!!」
煌「人を何だと思ってるんですかねぇ」
尭深「…人?」
煌「私を何だと思ってるんですかねぇ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:16:31 ID:0eKfArS90
店員「ダル…」
セーラ「ほんでーキャベツと?」
煌「豆腐は絹ごしのやつだそうです」
セーラ「ほーほー」
竜華「鶏がら見っけてきたで」
煌「すばらです!」
怜「はい味噌、醤油とみりんはうちにあるわ」
煌「了解しました」
穏乃「モツ持って来ました」
煌「ありがとうございます」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:17:04 ID:0eKfArS90
スタスタ
尭深「はい、伊勢茶」
煌「どーもどーも」
怜「待てや」
尭深「?」
怜「それ鍋に要るか?」
尭深「?」
怜「あかん…止められた理由わかってへん顔や」
店員「シロ!シナダシ、サボラナイ!」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:19:01 ID:0eKfArS90
店員「キャベツが一点…豆腐が一点…あー買っちゃうかーついにモツをー」ピッピッ
怜「どーもー」
煌「えーと…おいくらですかね」
怜「んー?ああ、ええよこれぐらい払う払う」
煌「いえ、流石にそれは…」
怜「高鴨だけ財布持ってへんから皆からもらったら気使うやろ、ここはおねーさんに任せとき」
セーラ「おーかっこええなあ」
竜華「太っ腹やぁ」
穏乃「あ、ありがとうございます!」ペコッ
煌「すばらぁ!」
尭深「では遠慮なく高級茶葉を…もう一箱」イソイソ
怜「またんかい」ガシッ
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:21:26 ID:0eKfArS90
穏乃「いっちに、いっちに」フンス
怜「…」
セーラ「…ほぉー」
煌「すばら」
尭深「お見事」
竜華「荷物全部持ってくれて…ちょっと持つで?」
穏乃「いえ、お世話になるのでこれぐらいはさせてください!」
煌「しかしすごい体力ですね」
穏乃「まだまだこんなもんじゃありません!」ダッシュ
ドドドド
怜「買ったもんグチャグチャになるから走るんはやめえ!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:23:00 ID:0eKfArS90
グツグツ
怜「…」
怜「…鍋ができるまでの時間って異様に長く感じるな」
煌「キャベツがヘタッたらいいそうですよ」
竜華「まだ全然やな」
穏乃「…」ウズウズ
怜「腹減ったんはわかるけどまだキャベツとか堅いで」
穏乃「あ、いえ」
穏乃「この山盛りになったキャベツを見ると…登山がしたくなってきて」ウズウズ
怜「間違っても鍋の上に登ったらあかんで」
穏乃「振りですか!?」バッ
怜「やめええええ!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:25:07 ID:0eKfArS90
セーラ「美味い!」ムシャムシャ
穏乃「美味しい!」モグモグ
煌「すばら!」モソモソ
セ穏煌「「「イエーイ!」」」ハイタッチ
怜「元気やな」
竜華「ペース速すぎてなかなかモツ取られへん」グヌヌ
怜「そんな時の尭深や」
竜華「?」
怜「やっておしまい!」クワッ
尭深「はい」スチャッ
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:27:27 ID:0eKfArS90
尭深「食べごろ…最初に沈めたモツが煮込まれた頃…」
尭深「収穫の時…」グワァッ
セーラ「おたま使うとかせこっ!!」
穏乃「すごい」
煌「ひぇぇ…」
竜華「鍋底の隠れたモツを見事に!」ワーイ
怜「さすがや!ほな分けよか」
尭深「…」
尭深「…」ガツガツ
竜華「裏切った!」
怜「食わせろー!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:29:07 ID:0eKfArS90
怜「うう…もう食えん…」
竜華「動きたくないわー」
穏乃「食べてすぐ横になったら牛になりますよ!」バッババッシュババ
セーラ「せやでー腹ごなしに動かんと」シュッシュッシュババ
怜「そうやったとしても反復横飛びはやめぇ、どたばたすんなや」
煌「では私も」スババッスバババラ
怜「やめぇ」
尭深「…」ズズッ
穏乃「さあ渋谷さんも!」シュババババ
尭深「で、でも私運動ニガテだし…」
穏乃「楽しいですよ!」
怜「やめぇ」
尭深「…っ」スッスッ
怜「やめぇ」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:30:44 ID:0eKfArS90
そのころ
姫子「花田ん奴また大阪でモツ鍋パーティーばするらしいとです」
哩「んじゃ私らもBBQかなんかするか」
仁美(可愛い)「おおーやりますな」
美子「食材は私らに任せといて」
仁美(可愛い)「うまいもん探して来るとよ」
哩「おー」
姫子「じゃあ私らはジュースば買いに行きますか」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:31:44 ID:0eKfArS90
浩子「おばちゃん!これ見て、写メ送ってきた!」
雅枝「んん?3年組やないの」
浩子「今日皆で鍋パやってるんやって」
泉「うらやましいですわー(棒)」
浩子「うちらも何かええモン食いたいなー(棒)」
雅枝「はぁ…そういう事か」
雅枝「まぁええやろ、ほな1、2年呼んできぃ」
浩子「やったー!」ワーイ
泉「ありがとうございます!」ワーイ
雅枝「あ、それとな」
浩子「?」
雅枝「おばちゃん言うな」ペシッ
浩子「痛っ」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:33:22 ID:0eKfArS90
菫「今日は渋谷は大阪に泊まるそうだ」
照「モツ鍋って書いてる」ケイタイ
淡「ずるい!私も美味しいもの食べたい!今から大阪行こうよ」
菫「着いた頃には明日の朝だ」
淡「えーずっこいずっこい」ジタバタ
ガラッ
誠子「お疲れ様でーす」キィコキィコ
照「リヤカー?」
誠子「これですか?今日組合の人と漁に行ったんですけど、大漁だったのでお裾分けをいただいちゃって」
誠子「せっかくなんで部の皆で海鮮焼きでもどうかなーと…」
淡「亦野先輩!!」ガシッ
誠子「うわっ」
淡「せんぱーい信じてたよぉぉ」オロロンオロロン
菫(漁協に属してるのか…)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:34:34 ID:0eKfArS90
晴絵「あれ、しずは?」
憧「なんか大阪に泊まって来るってー」
宥「鍋パーティするとか…」
晴絵「そうなんだ」
灼「羨まし…」
玄「じゃー私達も何かしよっか」
晴絵「いいねー」
宥「うちでお鍋とか…」
憧「いいねそれ!」
玄「今日は東京の漁師さんから新鮮なお魚をいっぱい仕入れたからね」フンス
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:35:45 ID:0eKfArS90
穏乃「疲れた…」ハァハァ
セーラ「何回飛んだかわからへんな」グデー
尭深「運動後の一杯もまた美味し」ズズズ
竜華「鍋の後誰片付けんのー」
セーラ「後ででええやん」
竜華「えーでもこびりつくでー」ナマケー
怜「あぁー誰か片付けてくれる人が必要やなぁー」チラチラッ
煌「!」
煌「任されました!」テキパキテキパキ
ジャージャーゴシゴシ
怜「…」
怜「やっぱ手伝お、罪悪感しか沸かへんわ」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:37:08 ID:0eKfArS90
尭深「…」ズズズ
穏乃「…」
尭深「…」
穏乃「…」
尭深「飲む?」
穏乃「いただきます!」ゴクッ
穏乃「こ…これは…薊のお茶!」
尭深「分かるの?」
穏乃「山菜茶なら分かります!」
尭深「山菜オンリー…?」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:37:53 ID:0eKfArS90
姫子「…」
哩「…」
美子「…」
仁美「美味い」ムシャムシャ
仁美「食わんの?」
哩「い、いや…その…ええんか?」
仁美「何が」ムシャムシャ
姫子(ジンギスカン…)
仁美「美味い」ゴキュゴキュ
哩(シープミルク…)
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:39:50 ID:0eKfArS90
雅枝「まあ回転寿司で悪いけど…」
泉「そんな事ないです!いただきます!」
浩子「まてまて」
泉「?」
浩子「ええか、回転寿司は一皿の値段が固定されとるやろ?」
泉「はぁ」
浩子「適当に食って腹膨らませるよりもや…一皿あたりの原価を考えて食うんや!」
浩子「このうちのデータによるとやな…痛っ」ペチン
雅枝「セコい事言ーてんと好きなモン食いーや」
浩子「はぁーい」スッ
雅枝「待つんや!」
浩子「え?」
雅枝「…一皿一カンの奴は堪忍して…二カンのやつオンリーで…」
泉「…」
浩子「…」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:40:54 ID:0eKfArS90
淡「じゃーあ網も用意したし焼いてくね!」
誠子「私が焼こうか?」
淡「やりたい!」
菫「…大丈夫か?」
照「はやく」ワクワク
淡「じゃーまずは…痛っ!」
誠子「あーほらよく見ないで手入れるから蟹に…」
淡「いだだだだ、蟹さん取ってぇー」
誠子「よいしょっ…はい」
淡「もうやだぁー…先輩が焼いてぇ」オロロンオロロン
菫「言わんこっちゃない」
照「もう待てない…私がやる…」ムフー
照「…取れない」
誠子「今度はタコの吸盤に…」
菫(お腹空いたなぁ)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:41:51 ID:0eKfArS90
グツグツ
玄「いただきまーす!」
宥「あったかーい」
憧「ちょっと宥姉、コンロに近づきすぎると危ないよ」
灼「はい、ハルちゃん」ヨソイヨソイ
晴絵「サンキュ」
憧「あれー、魚結構入れた筈なのに全然ないよー」
宥「ほんとだ…」
玄「…」ハグハグ
灼「クロ…」
玄「…?」
晴絵「すっごい取ってる!」
玄「す、すべてのドラは私に集まるのです!」
憧「それボラだよ」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:43:54 ID:0eKfArS90
怜「腹ごなしにダンレボでもやろか」
煌「専用マットなんてまたマニアックな物を…」
竜華「なっつかしいなー、埃かぶってるやん」
セーラ「負けへんデー」
怜「ええか!負けたら罰ゲームや!」
尭深「そんな…」
穏乃「…」フンス
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:45:57 ID:0eKfArS90
ズダダダダダ
セーラ「あー…その手があったか」
怜「わっはっはー、譜面を先読みできる分俄然有利やー…ゲホゲホ」ズダダダダ
煌「卑怯です!これはすばらくない!」プンプン
竜華「いやー見ててみ」
煌「?」
怜「わーははは」ズダダ
尭深「…」
怜「ははは…」ズダダ
穏乃「…」
怜「ひぃー…ゲホゲホ」ゼーハー
竜華「いくら先見えても体力がアレやからな」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:47:44 ID:0eKfArS90
尭深「うう…」オロオロ
尭深「あっ右…上…」ヨタヨタ
セーラ「うーん、まあ予想通りっちゃ予想通りやけど…」
尭深「あ…んっ…」
怜「ここまで運動できへんとはな」
穏乃「い、いやその前に…」
尭深「左…熱っ!?」ビシャッ
穏乃「一旦お茶置いときましょうよ」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:49:05 ID:0eKfArS90
煌「こ、これは」
セーラ「ああ」
竜華「間違いあらへんな」
穏乃「うおおおおおおお」ズダダダダダ
尭深「これが…登山で培った脚力…」
怜「足増えとる」
穏乃「おおおおおおおおお」ズダダダダダ
竜華「分身しとる…」
穏乃「おおおおおお」ズダダダダ
煌「そこまで難しい譜面でもないのに…」
穏乃「いつでも全力がモットーです!」ズダダダダダ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:51:02 ID:0eKfArS90
セーラ「栄えある一位は高鴨やー!」パッパカパーン
穏乃「あいむうぃなー!」ドヤガオー
竜華「おめでとう」パチパチ
怜「いやーめでたいな」パチパチ
煌「すばらっ!」パチパチ
尭深「…」パチパチ
怜「よっしゃ運動もしたことやし寝よか」イソイソ
穏乃「罰ゲームは!?」
怜「…チッ」
煌「うわあ露骨な舌打ち」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:51:48 ID:0eKfArS90
穏乃「え、えーとそれじゃ…コホン」
穏乃「その…」モジモジ
怜「なんや改まって」
穏乃「もしよかったら皆さん…友達になって下さい!」ペコー
竜華「え?」
セーラ「なんやそれ」
煌「ご冗談を」
尭深「…」ウンウン
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:52:36 ID:0eKfArS90
怜「人ん家まで押しかけてきて飯食って泊まって今更何言うてんねん」
セーラ「せやせや、同じ釜の飯を食ったんや」
竜華「そんなん改めて言うことちゃうやろ」
煌「そーですよ、もう友達じゃないですか」スバラ
穏乃「み、皆さん…」ウルウル
尭深「…」スッ
穏乃「?ケータイ…」
尭深「番号…教えて」
穏乃「!」パァァ
穏乃「はい!」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:53:49 ID:0eKfArS90
セーラ「ウケルー」ムニャムニャ
竜華「トキチャンガミエルデー」Zzz
怜「ソレハアカン…」スヤスヤ
尭深「ヨウモウ・・・シュウカク…」スピー
穏乃「…」
煌「…どうしました?」
穏乃「!」
穏乃「いえ…今日はほんとに楽しかったなって・・・」
穏乃「いつも日帰りでそのへん走ってるんで…誰かの家に泊まったのなんか久しぶりで・・・」
穏乃「ありがとうございました」
煌「連れて来てくれたのは尭深さんですし、泊めてくれたのは園城寺さんですよ」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:55:24 ID:0eKfArS90
尭深「それほどでもない」
煌「わっ…起きてたんですか」
穏乃「びっくりした…」
尭深「まあ、途中から」
穏乃「渋谷さん…今日は有難うございました」
尭深「ううん、こちらこそすばらな一日だったよ」
煌「ちょっと何しれっとパクってるんですか」
穏乃「すばらですね!」
煌「何パクってるんですか」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:56:18 ID:0eKfArS90
翌日
煌「朝ですよ!」
煌「皆さん起きてください!」ユサユサ
セーラ「アサヤデー!」ユサユサ
竜華「もうこのパターンええわ…」ショボショボ
尭深「Zzz」
怜「ほれ渋谷を見てみ、爆睡やんけ…寝よ寝よ」
煌「見るのですあの高鴨さんの姿を!」
穏乃「おいっちにーさんしー!」
セーラ「6時起きで今はラジオ体操の時間やて!」
怜「じいさんの生活リズムやんけ…」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:57:15 ID:0eKfArS90
怜宅前
怜「ほんまに走って帰るんか?」
穏乃「はい!」ソワソワ
竜華「昨日の今日やで?」
穏乃「体力満タンです!」ウズウズ
セーラ「まあそれやったらええけど…気つけや?」
穏乃「有難うございます!」ブルブル
尭深「お土産の新茶」
穏乃「頂きます!」ワクワク
煌「…いますぐ走り出したい感がすごいですね」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:58:33 ID:0eKfArS90
煌「それじゃあ…またお会いしましょう」
穏乃「はい!」
尭深「…来年は、淡ちゃんが勝つからね」
穏乃「!」
穏乃「私だって負けませんよー!」
尭深「ふふ、じゃあまたね、穏乃ちゃん」
穏乃「はい!…しぶ…」
穏乃「…尭深さん!」
尭深「…」ニコッ
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 21:59:44 ID:0eKfArS90
穏乃「では、園城寺さん有難うございました」
怜「おーまあまた泊まりに来いやー」
穏乃「喜んで!」
穏乃「うおおおおおおおお」ズドドドド
ウォォォォォォォ…
煌「さて、では私達も帰りますか」
尭深「うん」
竜華「今日は渋谷さんヘリと違うんやな」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 22:00:30 ID:0eKfArS90
怜「帰ってもうたなあ」
セーラ「せやなあ」
竜華「な」
怜「…」
セーラ「なんや、羨ましそうやな」
怜「えー?」
セーラ「あいつらには来年があるけど、うちらはもう引退やもんなー」
怜「…まあそやな」
竜華「ごめんなあ…うちが捲れんかったせいで」
怜「竜華のせいちゃうよ」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 22:01:29 ID:0eKfArS90
怜「それに…大学行っても麻雀続けるんやろ?」
セーラ「ま、それもそやな」
竜華「確かに…」
怜「竜華はうちと結婚するしな」
セーラ「それもそやな」
竜華「確かに…ええ!?」
怜「おっしゃ言うたな!」
竜華「待って待って」
怜「うちが死ぬときは竜華の膝の上や」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 22:02:44 ID:0eKfArS90
オォォォォォォォ
穏乃「お邪魔します!」ガラッ
灼「邪魔するなら帰るべきだと思」
穏乃「はい」ピシャッ
穏乃「ここは関西だーーーーやったーーーネタが通じる!」ガラッ
晴絵「帰って早々なんで吉本」
宥「…?」プルプル
憧「普通は通じるでしょ」
玄「おかえりなさい、穏乃ちゃん」
穏乃「ただいま皆!早速だけど…」
穏乃「練習しましょう!麻雀!!」
おわり
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 22:03:16 ID:0eKfArS90
シズたんイェイ~
特に盛り上がりも落ちも無いけどごめんね
仁美ちゃん可愛いよ
おやすみ
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 22:04:27 ID:bCfXmQfTP
おつよー
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/05/20 22:48:13 ID:yioL+TIpO
乙でしたー
スレッドURL: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1369050035/
- 関連記事
-
スポンサーサイト