ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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小鷹「小鳩が……!」



1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:12:11.93 ID:XT3bX/Gf0
初めて書くので変な所が有れば教えて下さい。
一応「僕は友達が少ない」のSSっぽいものです。

アニメしか見ておらず、原作未読ですので多少設定、口調が違う事も
有るかもしれません。先に謝っておきます、ごめんなさい。

それではお願いします。

SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1362939131
2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:13:03.04 ID:XT3bX/Gf0
天馬「隼人には引き続き連絡を続ける。君は自分の事だけ考えていればいい」

小鷹「……ありがとうございます」

天馬「無理はするんじゃないぞ。いや、やはりここに居た方が……」

小鷹「いえ、小鳩が待っていますので」

天馬「……そうだな」

ステ「小鷹様、車の用意が出来ました」

小鷹「すみません、ありがとうございます」

天馬「…………」

ステ「では、こちらです」

―このまま彼を返してしまって良いものか、未だに答えは出ていなかった。
―もし彼に何かあったら、隼人に申し開きのしようも……いや私自身、彼を失いたくないのだ。

星奈「パパ、小鷹は……?」

天馬「帰ったよ。今さっきな」

星奈「そう……」

―――――――――――――――――。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:13:49.71 ID:XT3bX/Gf0
小鳩が事故で亡くなった。
5日前の事だ。
道路に飛び出した犬をかばおうとした子供を避けるため、車はとっさにハンドルを切ったそうだ。
そしてそこには小鳩がいて……

撥ねたドライバーは泣きながら土下座をしていた。
飛び出した子供も両親と泣きながら俺に謝っていた。
何度も何度も。

俺は怒る事が出来なかった。
その人達は悪くない、などと思った訳ではない。
本当は全てをぶつけて彼らに罵倒の限りを尽くしてやりたかった 
でもそれを言ってしまうと小鳩が死んだ事、もうここには居なくて何もしてやれない事を
受け入れなくてはならない 
一緒にゲームをしてやる事も……ご飯を作ってやる事も……厨二病の相手をしてやる事も……
もう出来ない 

俺にその覚悟は出来なかった 
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:14:45.03 ID:XT3bX/Gf0
ピリリ,ピリリ

小鷹「…………」

ピリリ,ピリリ

ステ「……小鷹様、お電話のようです 」

小鷹「……はい………(誰だ?)」

小鷹「ケイト?……もしもし」

ケイ「お兄ちゃん、ごめんね!大変な時にいきなり」

小鷹「あぁ……いや、どうしたんだ?」

ケイ「マ、マリアがいなくなったんだ!」

小鷹「マリアが?何かあったのか」

ケイ「……小鳩ちゃんの事で……私マリアを励まそうと思って」

小鷹「……小鳩……それで?」

ケイ「……悲しいけど、小鳩ちゃんとは……」

小鷹「…………」

ケイ「……もう会えない……んだって」


電話の向こうでも鼻をすする音がする 


ケイ「そしたらあいつ「じゃあ私が会いに行く!」って」

小鷹「会いにって……いや、まさか!」

ケイ「もしかしたら、お兄ちゃんの所かと思ったんだけど……お兄ちゃんお願い!マリアを―」

小鷹「ケイト!俺は思い当たる所を探す!お前は学校周辺を探してくれ!」

ケイ「……グス、ありがとう」

小鷹「ステラさん!」

ステ「了解致しました 小鷹様」

――――――――――――――――― 
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:15:43.24 ID:XT3bX/Gf0
それから俺とステラはマリアが行きそうな所をしらみつぶしに探し、隣人部の皆にも声を掛けたが
それでも見つからなかった 

小鷹「くそっ、あと探す所といったら」

ステ「……お兄ちゃんの家」

久しぶりの我が家だった 
さっきまで帰るのが少し怖かったが、今はそんな場合じゃない 

小鷹「マリア!」

玄関に靴は無かった
が、ベランダの所にマリアの靴が脱ぎ捨てられていた 

ステ「マリア!どこにいるの!」

パッと見た感じ1階にはいない様だった 
2階に上がろうとした、その時……
座敷に有る小鳩が入っているはずの小さな骨壺の蓋がすこし開いていた 

頭に血が登っていくのが分かった 
俺の小鳩を、たった一人の妹を、汚された気がした 

階段を一気に駆け上り、小鳩の部屋のドアを弾き飛ばすように開けた
閉じきった暗い部屋のロウソクの灯りの中央、泣いているマリアがいた 
腕から血を流して
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:17:07.55 ID:XT3bX/Gf0
小鷹「マリ…」

パシイィィー!
動転した俺の言葉より先にステラの平手打ちが飛んだ 

ステ「バカマリア!あんたなにやってんのかわかってんの!!」

マリ「私は……」

もう一度平手打ちが飛ぶ 
一瞬の沈黙の後、ぶたれたマリアもぶったステラも互いにしがみつき、泣き崩れた 

俺はステラが強い態度に出た分、幾分か冷静になれた 
もしステラがぶたなかったら、多分俺はマリアに酷いことを言ってしまったと思う 

小鷹「マリア、ここで何をしてたんだ?」

マリ「……うんこきゅうけつきを……」

小鷹「うん」

マリ「うんこきゅうけつきをいきかえらそうとしてたのだ……」

小鷹「生き返らす?」

マリ「だって!だって!!あいついってたのだ!「私は大いなる闇の末裔、私にかかれば死者だろうが
   怪物だろうが召喚する事が出来るのだ」って……」

マリ「それをおもいだして、あいつがもってたほんをさがしたのだ……そしたらいきかえらすほうほうがのってて、
   でもいけにえがひつようだって……」

小鷹「だからその腕……」

マリ「すごくいたかったのだ……こわかったのだ……でもうんこきゅうけつきも、いたかっただろうからがまんしたのだ……」

ステ「マリア……」

マリ「わたしはしすたーだからあいつがきゅうけつきでわるいやつでも、たすけてあげるのだ……」

マリ「かわりのいのちがひつようってかいてあったから、わたしのをはんぶんこしようとおもったのだ……」

マリ「おにいちゃんもあいつがかえってきたほしい―」

小鷹「……マリア、ごめんな」

俺はマリアを慈しむように抱きしめ、言った 

小鷹「小鳩は……もう……天国に行ったから、戻ってこれないんだ」

マリ「で、でもこのほんには」

マリアも内心分かっていたのだろう 
こんな事をしても小鳩は帰ってこない 
天才児のこいつに分からない筈がない 
でも頭が感情に追いつかなかったのだろう 
悲しくて、悲しくて何かせずにはいられない 

マリ「もう……うんこきゅうけつきと……あえないのか?」

小鷹「……ごめんな」

マリ「おにいちゃんとさんにんで……あそべ……うううぅぅぅーーーーーうぁーーん」

涙が止まらない 
あの時あんなに泣いたのに 

医者に別れを伝えられた時も
棺に入る小鳩を見た時も
焼かれて骨になった時も

あんなに泣いたのに 
涙が止まらない 

――――――――――――――――― 
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:17:59.53 ID:XT3bX/Gf0
ステ「……おにいちゃん ごめん私マリアを怒れないよ 
   代わりに私がいくらでも謝るから……」

小鷹「……バカ野郎 小鳩の親友をいじめたら……俺が小鳩に怒られちまうよ……」

マリ「おにいちゃん、ごべんなさい……ごべんなさい……ごべんなさい……」

………… 

…………………… 

……………………………… 

………………………………………… 

ステ「―おにいちゃん、本当にごめんなさい 
   また改めてお詫びしに来るよ」

小鷹「いや、いいんだ それよりマリアの腕早く病院連れてってやってくれ」

ステ「ありがとう でもやっとおにいちゃんらしい顔に戻ってきたみたいだよ?」

小鷹「うるさい」

泣きつかれたマリアを乗せて、ステラの乗ったタクシーを見送る 

なぜだろう?
なぜかあんなに泣いた葬式と、今は少し違う
そんな気がした 
さっきのマリアの行動は大人が見たら、ばかげた子供じみた行動なのかもしれない 
でも俺は小鳩をうらやましいと思ってしまった 
俺が死んだ時、あそこまで泣いて行動してくれるような人がいるだろうか?
居るかもしれないし、いないかもしれない 
隣人部の皆は泣いてくれる気はするけども自信は無い 
俺はうらやましい 
小鳩とマリアが


小鷹「汝、隣人を愛せよってか……」


―――――――――――――――――
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:18:46.79 ID:XT3bX/Gf0
2日後、俺は学校に戻った 
教室に入るといつもの3倍、いや5倍以上の注目を浴びた 
小鳩の件も有るが、多分原因は髪の毛だ 

俺はあの日すぐに髪を黒く染めた 
母さんとの繋がりを残しておきたかったのは本当だ 
でもそれは形に残らなくても、俺の心の持ちようだと思うようにした 
それよりも頑張っている俺の姿を母さんや小鳩に見せてやりたかった 

隣人部にもすぐに顔を出した 
夜空は「髪の毛ごときでリア充になれるとでも思っているのか!」と言い
星奈は「ようやく私の下僕らしくなったじゃない!」と言っていたが、後で理科と幸村が
2人とも泣いて喜んでいたと教えてくれた 
やっぱり良い奴らだ 

小鷹「小鳩、あんちゃんは頑張るからな……」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:19:37.73 ID:XT3bX/Gf0
―――――――――――――――――

四十九日
俺は小鳩を撥ねたドライバーと飛び出した子供の両親を招待した 
「小鳩の為に手を合わせて欲しい」と

マリ「なぁおにいちゃん、きょうはなんのひだ?」

小鷹「死んだ人が天国に行く日……だったかな?」

ステ「マリア今日はお前おとなしくしてなよ!」

マリ「わかってるのだ!クソババア」

ステ「な、ん、だ、って~」

マリ「ぎゃーいたいのだ!やめろクソババァ!」

小鷹「やれやれ……まぁこれがこの姉妹の日常か」

幸村「兄貴、客人が来られました」

小鷹「おっ悪いな、幸村 受付みたいな事やらせちゃって」

幸村「兄貴のお役に立てて、光栄の極みにございます」

小鷹「(……これもいつもどおりということか)」

ドラ「……私にこんな席を設けて頂き申し訳ございません」

両親「何度お詫びを申し上げても足りない事は重々承知した上で、再度お詫びに上がりました」

小鷹「皆さん、出席して頂いてありがとうございます」

ド両「……いえ」

小鷹「少し話をさせて下さい」

小鷹「……みなさん、あの日から俺は毎日が辛かったです なぜ小鳩が……なぜ俺の妹なんだと」

ド両「…………本当に申し訳」

小鷹「いや、すみません 違うんです、そうじゃないんです」

小鷹「俺は正直今も小鳩に会いたくてたまらない あいつの為においしいご飯を作って待っててやりたい、とか色々考えてしまう、
   でも辛いのは俺だけじゃない、みなさんにも大切な人がいる」

小鷹「だから今日でみなさんを大切な人の所にお返しします 」

小鷹「小鳩はやさしい妹でした だからみなさんを苦しめるような事はしないし、させたくない」

小鷹「だから今日で終わりにしましょう」

小鷹「今日からまた、スタートしましょう」

ドラ「…うぅぅ……ありがとうございます…ありがとうございます…ありがとうございます…」

両親「本当に……本当に……申し訳ありませんでした……ううう」

――――――――――――――――― 
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]:2013/03/11(月) 03:20:24.39 ID:XT3bX/Gf0
マリ「みんななにをしているのだ?」

夜空「小鷹の妹を弔っているのだ」

マリ「弔う?」

夜空「お前は天才じゃなかったのか?」

マリ「うるさい!うんこよぞら いらないちしきはひつようないのだ!」

星奈「小鳩ちゃんが天国行ける様に皆でお祈りしてたのよ」

マリ「てんごくへ?てんしみたいだな」

星奈「そうよ、小鳩ちゃんは天使なのよ」

マリ「そうかてんしか……

マリ「てんしになったんなら……」

マリ「きょうからはトモダチだな」


終わり
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/03/11(月) 03:21:11.81 ID:EUYVgJnAO
たまにはシリアスもいい
期待してる

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1362/13629/1362939131.html
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