ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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古泉一樹の殺戮



1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 16:06:37.24 ID:oRp91wKV0

僕は涼宮さんを愛していた。
それは変わらない。
そして彼が憎かった。
それも変わらない。

―――某日の放課後

ハルヒ「…っ……もういいわ。」バタンッ

キョン「全く、何だってんだ…俺は、珍しく団活もない休日に佐々木と映画を見に行った。
    ただそれだけだってのになんであそこまで突っかかってきやがる。」

古泉「あなたは本当に鈍いお方ですね…。」
本当にお前は何も分かっていない。殺してやりたいぐらいにな。


キョン「できることならお前に変わってやりたいぜ。」

古泉「いえいえ、本当は涼宮さんのことはあなたが一番分かっているはずですし、
   遠慮しておきますよ」
どうせ変われるわけないことなんてわかっているだろうに。
僕が一番涼宮さんのことをわかってるんだ。お前の知らないところまで…

キョン「そうかい。まぁハルヒのお守りなんてお前も嫌だろうな。」

そうやって決めつけることしかできないからあなたは…
僕はあなたと同じ空気を吸ってることのほうが100倍嫌ですよ。

古泉「少し出てきます…」
僕は嫌悪感を少し表面に出して呟いた。
彼も少しは察したようだ。

キョン「お…おう。」

これまた、憎しみを込めドアを強めに閉める。

バタァァン

古泉「涼宮さん・・・何処へ・・・」
困り果てていた僕に鶴屋さんが近づいてきた。


SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1361603197
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 16:18:46.14 ID:oRp91wKV0

鶴屋さん「やぁやぁ一樹くんっ!どうしったっさ?浮かない顔してるね~」

古泉「ちょうど良かった・・・鶴屋さん、涼宮さんを見ませんでしたか?」

鶴屋さん「ハルにゃんっかい?さっき階段を一心不乱に上がってったにょろよ~」

古泉「ありがとうございますっ!!!」ダッ

鶴屋さん「青春だねぇ~。でも一樹くん、焦りすぎちゃダメっさよ?」

―――屋上

古泉「んっふ・・・さすがに全力でここまで走ると疲れますね・・・」

ガチャガチャ

古泉「ん?」

ガチャガチャガチゃ

古泉「開きませんね・・・どうやら内側から鍵がかかているようですね・・・」

古泉「では、いきますよー まっがーれ↓」

カチャ

古泉「ふぅ・・・機関で習ったピッキング術がこんなところで役に立つとは・・・」
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 16:30:49.86 ID:oRp91wKV0

ハルヒ「古泉・・・くん‥‥‥?」

♪ワルイコトニハナラナーイデショーウージャストアースペクタクール

携帯が鳴り響いている。
きっと巨大な閉鎖空間でも発生したのだろう。
だが僕の知ったことじゃない。
涼宮さんの分身である神人を切り倒すより、
涼宮さん本人を直接説得した方が効率がいいに決まってる。

それに、この状態の涼宮さんを放っておけるほど、僕は大人じゃない。

ハルヒ「いいの…?出なくて…?」

古泉「いやぁ、最近いたずら電話が多発していましてね。全く、困ったものです。」

自分でも、よくここまで出任せが言えるなと思う。

ハルヒ「……そぉ……………で?」

古泉「で?と申しますと…?」

ハルヒ「ここにどうやって入れたのかは知らないけど、
    ここまで来たんだから何か用があるんでしょ?」

古泉「えぇ…まぁ……。」

上手く言葉に表せないでいると、ちょうど涼宮さんが口火を切ってくれた。

ハルヒ「わかってるのよ…私が悪いことくらい……自分だけキョンを独占しようなんて…」

古泉「涼宮さんは何も悪くありませんよ。」

ハルヒ「へっ…?」

古泉「涼宮さんは悪くありません。
寧ろ鈍感な彼がいけないのです。
涼宮さんを中心に世界が回って当たり前です。
そのためなら僕はどんなことでもしますよ。」ニコッ

思わず本音をそのまま外に出してしまった。
だが、涼宮さんが気を悪くすることは言ってないはずだ
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 16:37:35.29 ID:oRp91wKV0

ハルヒ「……やっぱり…駄目ね…」

古泉「ようやく分かってくれましたか。彼の無能さを‼‼‼」

ハルヒ「違うわ。古泉くん。駄目なのはあなたよ。」

古泉「………?」

僕の耳がおかしくなってしまったのだろうか?

古泉「今…なんと…?」

ハルヒ「いっつもいっつもニコニコニコニコして、私の機嫌取りばっかりして、それじゃあ中学の頃の無能な男共と一緒だわ‼‼‼
やっぱり私に親身になってくれて止めてくれるのはキョンしかいないのよ‼‼‼
キョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョンキョン」

一瞬、涼宮さんが何を言ってるのかわからなかった。
気がつくと、僕の手は涼宮さんの首に伸び、涼宮さんの体は力を失っていた。

ハルヒ「キ……キョン………助け……t」
最後の最期まで彼の名が出てくる事に無性に腹がたって、僕は涼宮さんを蹴りつけた。何度も何度も。

我を取り戻し、冷静になる頃には涼宮さんの体はボロボロになっていた。

古泉「あぁぁぁ……涼宮さん………僕が…僕がやったのか………」

様々な思考、混乱、絶望が脳内を漂ったのち、一つの答えが出てきた。

古泉「そうです。全ては彼が始まり。彼が悪い。彼を殺せば…」

僕はまず凶器を手に入れるために教室に向かった。
確か鞄に拳銃とナイフぐらいは入っていた筈だ。
これでも僕は機関の一員なのだから…
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 16:46:31.56 ID:oRp91wKV0

―――部室棟

やはり拳銃とナイフはあった。後は部室に戻り、彼を殺害するだけだ。
長門さんはコンピ研で、朝比奈さんはまだ来てなかったはずだ。
長門さんにはすぐ気付かれるかもしれないが、その前に彼の身体を弾丸が通過すれば良い話だ。

部室のドアの前に立つと、深呼吸をした。捨て身覚悟の行動だ。
僕は覚悟を決めるとドアを開けた。

そこには彼と朝比奈さんがいた。

みくる「あ、古泉くん。今、お茶入れますねぇ~。」

朝比奈さんも、もう来たのか…
いやそんなことはどうでもいい。

古泉「その必要はありません。
僕は彼を殺害したらすぐに帰りますから。」チャッ

僕は拳銃を構え引き金を引いた。
不思議と迷いはなかった。

パンッ

キョン「!!??」

乾いた音の後に彼がうずくまった。
何が起きたのか分からないといったような目で僕を見ている。
どうやら震える手で放った弾は彼の足部に命中したようだ。
致命傷ではなさそうなのでもう一発撃とう。

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 16:52:47.04 ID:oRp91wKV0

みくる「や…やめてくださいっ‼‼‼どうして、こんな事するんですか…
    キョン君と古泉君はとても仲が良いじゃないですか‼‼‼」

邪魔物が飛び出して来た。
あなたは良いな。いつもお茶入れたり、コスプレをしているだけ。
戦力にはこれっぽっちもならないくせに。

古泉「そんなのは全て演技です。
   鍵である彼を楽しませるのも機関からの命令でしたからね。」

みくる「そんな悲しい事言わないで下さい‼‼‼
    少なくとも放課後に部室でボードゲームをしていた二人はとても
    ……とても楽しそうでした古泉くんだって…」

どいつもこいつも、表側の態度が人の100%とでも思っている。
人間はそう素直に作られてはいないというのに。

キョン「あ…朝比奈さん…」

この期に及んでまだ喋るか。

古泉「あなたは黙っていて下さい。」
パンッ

キョン「ぐぁぁぁぁぁぁ‼手…手が…」

お次は手を貫通したようだ。

みくる「やめて…やめて下さい‼‼‼」

みくる「キョン君を撃つなら私を…私を撃って下さい‼」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 17:13:43.13 ID:oRp91wKV0

古泉「あなたに危害を加えるつもりはありません。どいて下さい。」

分からないのか、貴方が身代わりに死んでも、次の弾で彼を撃ち抜くだけ。
ろくな時間稼ぎにもならない。

みくる「嫌です。」

古泉「どいて下さい。」

最終通告だ…

みくる「絶対どきません‼‼‼」

古泉「残念です。」パンッ

みくる「あ…キョン…君……」

弾丸は朝比奈さんの頭部を貫通した。

ドチャッ

いまや糸の切れた人形同然になった朝比奈さんの体が崩れ落ちた。

キョン「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!⁉」

古泉「あまり叫ばない方がいいですよ。傷口が開きます。
   まぁこれから死ぬあなたには無用な心配ですが…」

キョン「なんでだ…古泉…」

古泉「それが分からないようではますます終わりですね。」

キョン「すまない…ハルヒ…」

涼宮さんは彼を、彼は涼宮さんを、最期に呼んだ。それにさらに腹が立った。
憎しみを込め…引き金を…

⁇?「させない…」

古泉「誰ですか⁉」

そうは言ってみたものの、誰かなんて分かっていた。
長門有希、情報統合思念体のヒューマノイドインターフェイスである。

長門「Appeaserecoveryrevival; a portion repair
improvement survival revival incantation
パーソナルネーム【キョン】の肉体的ダメージを治療。」

長門「大体の傷は癒えた。だが、安静にした方がいい。
病院に転送する。情報操作も同時に行う。」

キョン「すまない…長門…」

彼の身体の傷がみるみる治癒していく。

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 17:27:09.55 ID:oRp91wKV0

彼の体が点滅したかのように見えると、完全に姿を消した。


古泉「あなたまで邪魔するんですか、長門さん…」

長門「邪魔をしてるのはあなたの方。
あなたの行動により、涼宮ハルヒの観測により解明されるかもしれなかった自立進化の可能性がみれなくなった…」

長門「そしてなにより…
私という個体はあなたに激しい怒りを感じている。
涼宮ハルヒの殺害。そして、
彼を……

彼を傷付けた。
私は、古泉一樹、あなたを…

[ピーーー]。




古泉「いいでしょう。お手合わせと行きましょう」

長門「お手合わせ?殺し合いの間違いでは?」

古泉「なかなかユニークな洒落ですね。」

長門「……
この空間に私の情報制御空間を作成する。」

古泉「ちょうどいい。これで僕も心おきなく能力が使えます。」

長門「あなたの能力などこの空間では無に等しい。
この空間では私が圧倒的に有利。」

古泉「僕だけ…ならですが…」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 17:37:41.63 ID:oRp91wKV0
ピキッ…ピキピキ…

長門さんが作った空間壁が割れていく、どうやら助っ人が到着したようだ。

???「久しぶり。長門さんっ。」

長門「あなたhーーー」

ズシャアア

彼女の持つナイフが長門さんに突き刺さる。

朝倉「そう。朝倉、朝倉涼子よ?」

長門「くっ…完全に油断していた。
朝倉涼子、何故あなたが古泉一樹の側にいる?」

朝倉「今の私は長門さんのバックアップでもなんでもないわ。
独立した一つのヒューマノイド・インターフェイスよ?
良かったわぁ
バックアップデータをとっておいて。
復活には時間がかかっちゃったけど、これでもスムーズにいった方なのよ?
そこの超能力者さんが端末を保存しておいてくれたおかげで。」

長門「古泉一樹…朝倉涼子と最初から組んでたの…?」

古泉「ええ。僕らの組織はそちらの分類でいえば穏便派。
ですが、ただ眺めているだけでは変化が起きない事も目に見えていました。
なので、他の構成員には内密にして、朝倉さんを手を組み、涼宮さんの出方を見ていたのです。」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 17:55:54.22 ID:oRp91wKV0

長門「そう。あなたには失望した。」

古泉「大いに結構です。あなたはどっちみち消えるのですから。」

長門「この程度の傷で劣勢になる私ではない。」

朝倉「傷だけ、ならね?」

長門「⁉」

朝倉「I force space owner and metastasize and start the cancellation of the target
   information connection concerned with it.
  空間所有者を強制転移、それと同時に当該対象の情報結合の解除を開始。」


長門さんの身体がみるみる粉末状になり消えて行く。

長門「何故…そんな機能はあなたにはないはず。」

朝倉「私ったら言葉選びを間違えてたみたい。復活というより改善の方が正しかったかしら。
私の再構成中に過激派の人たちに、新たなプログラムをインストールしてもらったの。
その名も【長門有希対策プログラム】
いかにもネーミングセンスの欠片もないプログラムとだけど、効果は絶大なのよ?長門さんだけにだけどね?」

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 18:07:10.47 ID:oRp91wKV0

長門「消えない。私は……彼と……やく……そ……を…また…と…しょ……かんn……」

またあいつの話か…

古泉「セカンドレイド」

グシャアアア

長門「……h,……i…」

朝倉「何か言った?残念。聞こえなかったわ。」

古泉「長門さんまで……こいつまで、最期は彼の名前を……憎たらしい。」

朝倉「男の嫉妬は見苦しいわよ?」

古泉「あ?」

朝倉「ーっーーー」ビクッ

朝倉「ま…まぁ、これで私の役目は終わりね。
家でおでんでも食べるとするわ。じゃあね。」シュゥゥゥン

古泉「これで邪魔者は消えました。
後は彼だけ……」二ヤリ



28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 18:21:17.08 ID:oRp91wKV0

―――甲南病院

古泉「すいません。◯◯さん(キョンの本名)の病室はどこですか?」

受け付け「○○○号室です。」

古泉「わかりました。ありがとうございます。」

受け付け「○○くんのお友達?」

古泉「違います。」ニコッ

受け付け「えっ?」

古泉「ありがとうございました。」ペコッ

受け付け「は…はぁ……。」

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 18:28:08.91 ID:oRp91wKV0

―――キョンの病室

キョン「ここまでわざわざ殺しに来たってーのか。」

古泉「ええ。その通りです。僕はあなた1人を[ピーーー]ために、朝比奈さんも長門さんも殺したのですからね。」

キョン「てめえ、長門まで…」

古泉「ああ。忘れてました。最初には涼宮さんを殺してましたねえ。」

キョン「!?てめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!」ガタガタガタッ

古泉「まだ動けない様ですね。
   長門さんの治療といえどもあの短時間で完璧な治療はできなかったのでしょう。」

キョン「お前はぁ!!!お前は……俺が狙いなんだろ?理由がなんだか知らねえが、
    俺を狙ってんなら俺だけ殺せばいいじゃねえか!!!」

古泉「もちろん、最初はその気でしたよ?ですが、皆さん、最後の最期まで口を開けばあなたの名前を‼‼‼
   憎たらしいったらありゃしません‼‼‼」

古泉「涼宮さんもあなたの名前を最期に呼んでましたよ?
   良かったですねぇ…
   あの世で両思いじゃないですか‼‼‼

   朝比奈さんはあなたを庇って。

   長門さんは「また図書館に…」ってw
   ハハハハハハハ!!!!!
   傑作じゃないですか!!!!!」

キョン「うごあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

古泉「僕が1番涼宮さんを好きなのに…
   1番涼宮さんを理解してあげられるのに……1番…1番…
   フハハハハハハハハハハハ!!!」

キョン「狂ってやがる…」

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 18:37:13.78 ID:oRp91wKV0

古泉「ハハハハハ…ははっ………
   とにかくあなたには死んでもらいます。
   あの世でせいぜいお幸せに。」

キョン「くそっ…動けぇぇぇ!!!!!!!」ガタガタガタガタガタッ

僕は引き金に指をかけた……

ザクッ

聞こえたのは乾ききった発砲音ではなく。
今までに聞いたことのない音が体を伝って聞こえてきた。

余りの痛みに腹部を見ると、何かが突き刺さり、血が溢れ出ていた。

古泉「⁉…くっ………誰が…?
   邪魔者は全て消したはずっ…」

???「残念でした。
  そいつは私の獲物なの。」

キョン「あ……朝倉…」

朝倉「キョン君。久しぶりっ‼」

古泉「何故だぁ…何故…貴女は僕と協力して長門さんを殺害したはず…」

キョン「朝倉…お前まで…」

朝倉「そうよ?長門さんを[ピーーー]のは手伝ったわ。
   いつもいつもあの娘だけいい目にあって、私は貧乏くじ…
   憎たらしかったのよ……
   私だって、キョン君と一緒に居たかった。
   現場の独断?そんなの嘘よ。
   上が責任を負いたくないがために言わせただけ。
   殺したくなんかないのに上からの命令はキョン君の殺害。
   嫌になるわ…。」

キョン「朝倉………」

古泉「朝倉さん…あなたまで、あなたまで…彼に好意を抱いていたのですか…?」

朝倉「そうよ。あなたは私に利用されたにすぎないの、ご愁傷様。」

古泉「くっ…まだ……まだこんなところで死んでたまるか…、一度機関に戻って治療を…」ガラガラ


33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 18:50:31.65 ID:oRp91wKV0

side:キョン


キョン「朝倉…お前…」

朝倉「動かないで…」キュゥゥゥン

キョン「か…体がみるみる軽く…」

朝倉「これでもう、動けるはずよ。」

キョン「本当だ…」
手を動かしてみると・・・
確かに動く。


朝倉「あーあと、長門さんのバックアップデータ端末が長門さんの部屋のチェストの上から
   二番目の小物入れの中にあったような気がするなーーー(棒読み)」

キョン「そんなに細かく知ってるのを【気がする】とは言わん。」

朝倉「そうかもねっ。」

キョン「朝倉…まさか最初からそのつもりで……」

朝倉「さぁねっ‼
   キョン君、好きだったよ。
   新しい世界では、仲良くしてねっ‼」

キョン「新しい…世界?」

朝倉「後にわかるわ。じゃあねっ!!!」シュゥゥン

キョン「朝倉っ!!!」

キョン「朝倉…お前はずっとそんな気持ちを抱えて……」

ガラッ

不意に扉が開いて人が入ってきた。

???「キョンさん…」

キョン「あなたは…」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 18:56:04.56 ID:oRp91wKV0

―――病院前 side古泉


古泉「くそっ…あの女…よくも……」

???「古泉…」

古泉「森さん!!!ちょうど良かった!!!僕を機関に運んで下さい。治療をお願いします。」

森「……………」

古泉「森…さん……?」

森「できないわ。」

森「あなた、自分のした事の重大さが分かってるの?」

古泉「わかってます。でも…森さん……いや、姉さんはいつでも僕の味方だって………」

森「一樹…ごめんね…」カチャッ

古泉「え・・・・?」

バンッバンバンッ

家族のいない僕に、本当の姉のようにしてくれた人が僕に向けて引き金を引いた。
不思議と痛みは感じない。
寧ろ、暖かさを感じる。
そうだ…僕の事を愛してくれる人がこんなにも近くにいたじゃないか……
気づいた頃には遅かった。

――姉さん・・・・・


36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 19:05:01.60 ID:oRp91wKV0


ハルヒ「終わりましたか…?」

森「ええ…」

ハルヒ「良かったんですか…?古泉くんは森さんにとって、弟の様な……」

森「仕方ないわ。長門さんの最期に唱えた予備プログラムが無かったら、
  本当にあなたも死んでいたところだったんだから…
  あのままにしたら、また同じ事を繰り返してたわ…
  それに、朝比奈さんや長門さんは……」

ハルヒ「そうですね……二人はもう……」グスッ

ヴーーー ヴーーーー

森「はい。森です。

はい…こちらは終わりました。

はい…はいっ‼そうですか!!!」

森「今、新川さんから連絡があって
  キョン君、完全に回復したって!!!!!
  長門さんも、時間はかかるらしいけど一命をとりとめたらしいわ!!!!!!
  でも…さすがに朝比奈さんは……」

ハルヒ「良かった!!!…でも……みくるちゃん……」グスッ

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 19:11:46.16 ID:oRp91wKV0

???「ハルヒっ!!!」

ハルヒ「キョン…キョン!!!」

ハルヒ「うぇぇぇん!!!!!みくるちゃんがぁ…みくるちゃんが………」

キョン「あぁ…朝比奈さんが……」

その時、俺の頭の中にあいつの言葉が響いた。
(新しい世界では仲良くしてねっ‼)
そうか…そういう事だったのか!!!
ありがとな、朝倉。
今回はお前に助けられっぱなしだぜ。

キョン「ハルヒっ!!!朝比奈さんがいない世界なんて嫌だ。そうだろ?」

ハルヒ「う…うん。」

キョン「だったら、祈れ!!!!!!!!!!
    神様だか仏様だかお星様だかなんでもいい!!!!!
    朝比奈さんが生きている世界になるようにってなっ!!!!!」

ハルヒ「わ…わかったわ。」

俺は神様なんて信じる柄じゃない。
だが、ハルヒ。お前ならお前の力なら信じられる!!!!!

キョン「それと…その祈りの中に朝倉が戻ってくる事も追加しておいてくれ。」

ハルヒ「え?」

キョン「実は今回、たまたま帰国してた朝倉に色々助けてもらったんだ。」

ハルヒ「そうなの…じゃあぜひ我々SOS団に加えるべきねっ!!!」

キョン「ああ!!!そうだな!!!」

森「私も一つ追加してもらっていいですか?」

ハルヒ「はいっ」

森「ではお耳を…」ゴニョゴニョ

ハルヒ「……はい・・・・・・わかりましたっ!!!」

ハルヒ「お願いします。神様!!!
    私の願いを叶えて下さい。
    いや………………
            叶えなさいっ!!!!!」

キュウウウウウン
パリパリッパリパリ

空が割れて、世界の色が変わっていく。
前に一度見た事のあるような景色だ。
そう、あいつに見せてもらったーー

ーーーちょっとしたスペクタクルですよーーーーー

ああ。その通りだな。古泉。

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 19:14:37.88 ID:oRp91wKV0




いつもと変わらぬ朝、いつもと変わらず、妹のボディプレスを受け起こされた俺は、
初めて歩いた人間はハイキングコースか何かとでも思うだろう通学路を歩き学校に登校した。

そして、授業はポカポカ陽気の所為で8割方夢の中に居た。
ポカポカ陽気の馬鹿野郎。
いつもは大体6時間の内、3時間しか俺は寝ないのだ。
それでも十二分だって?
平和な日常を過ごしてるそこらの健全な学生ならそうかもしれんが、
あいにく俺は少しズレているのでな。

放課後、そんな事を考えながらも体は勝手に部室へと向かう。
悲しいかな、この階段をのぼる作業も、もう習慣になってしまった。

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 19:24:49.97 ID:oRp91wKV0
はぁ……
軽く溜息をつき、ドアノブを捻る。
おっと…ノックを忘れていた。
ノックせずに入ったら、朝比奈さんが生着替え!!!なんて事もあるからな。

ノックをすると、いつもの甘い声が返って来た。

「どうぞ~」
あぁ…この人の声を聞くだけで、今日一日の疲れが吹き飛ぶようだ。
ドアノブをあらためて捻って部室に入る。

そこにはいつもと変わらず、団長席にどっかり座り何やら熱心に調べているハルヒ。
俺の分のお茶を入れてくれているであろうMyAngel朝比奈さん。
窓辺でパイプ椅子に座って本を読む無口キャラの長門。
団員席に座って、おでんを食べている朝倉。っておでん!?

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 19:32:05.07 ID:oRp91wKV0

ハルヒ「キョン!!!遅かったじゃないの!!!
    平団員は1番最初に来て活動の準備をしておくのが普通よ!!!」

キョン「へいへい」
いったい、お前の普通というのはどこの普通だ。
強豪校の野球部の普通か?

みくる「どうぞ。お茶ですぅ。新しいお茶葉に変えてみたんですけどどうでしょうか?」

キョン「おいしいですよ。」

みくる「良かったぁ。」
あぁ、癒される。
この世界がRPGなら
【勇者キョンはHPが全回復した。MPが全回復した。】
とでも表示が出そうだぜ。

長門「この本、読んで。」

えっと…なにコレ【コードギアス~反逆のルルーシュ~】
キョン「いや、俺、これアニメで見たんだけど…」

長門「小説も読んで。」

キョン「アニメと同じじゃないのか?」

長門「細部のキャラクターの思考が解る。EDが違う。そもそもストーリーも少し違う。
   読んで。」

キョン「あ…はい。」


朝倉「ひょんきゅんもふぉでんちゃべりゅ?(キョン君もおでん食べる?)」

キョン「うん。まず口の中の物を飲み込んでから喋ろうな?」

朝倉「モグモグごっくん。
   あ、ゲームやる?
   刺して避けてジャンケンポンってやつ。」

キョン「あ、名前からしてパスで。」

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]:2013/02/23(土) 19:41:59.52 ID:oRp91wKV0


てな具合で放課後を過ごして帰路についた俺だが、
こういう日常で非日常な日々を過ごしていると、ふと思ったりする訳である。
SOS団の5人、俺とハルヒと長門と朝比奈さんと朝倉。
このメンバーが揃っていることはとても幸せなことなのだろうと…
だが、男子が俺だけというのはどうも心細い。
いや、正確に言えば、前まで男子がいたように感じるのだ。
いつもニヤケ面で、ボードゲームが好きで………

いや、SOS団には俺以外に男子はいない。

全くアニメの見過ぎなのかも知れないな。やれやれ。


弟「園生おね~ちゃん。今日のごはんなぁに~?」

姉「今日は一樹の大好きなハンバーグよっ!!!!!」

弟「やったぁ!!!ありがとお姉ちゃんっ!!!!!」

姉「よ~し。家まで競争よっ!!!一樹!!!」ダッ

弟「わぁーーーーー!!!!!」ダッ

夕日が沈んでく帰り道で微笑ましい姉弟とすれちがった。
何故か懐かしさを感じるのは何故だろうか。
そのまま幸せでいて欲しい。

心からそう思った。





FIN


42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 19:44:48.06 ID:LGZbC2Zq0
お疲れ様です♪
43 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/23(土) 19:46:13.49 ID:LGZbC2Zq0
乙!


http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1361/13616/1361603197.html

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