ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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咲「ホグワーツ麻雀学校?」



1 : ◆Uzj22sUAyA[sage saga]:2013/02/16(土) 23:27:14.32 ID:1NEqjOL10
最強の雀士との戦いで生き残った女の子が麻雀学校に入学する話



※注意点
・ハリーポッターから設定を使ったり使わなかったり
・名前を無理矢理もじった結果、苗字と名前がごちゃごちゃになってます
・そもそもハリポタにいない立ち位置のキャラばっか
・あんまりハリポタのストーリーに沿うつもりはない
・キャラ崩壊はある
・長くなるかもしれない
・不定期更新


こんなんでもよければどうぞ




SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1361024834
2 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:28:50.27 ID:1NEqjOL10

1章.生き残った女の子


咲(11歳の誕生日、私の目の前に突然おっきい人が現れた)

深堀『私はスミヨ・フカボリッド。サキー・ミヤナガ。あなたをホグワーツ麻雀学校に入学させるために来た』

咲(私には家族と幼い頃の記憶がなく、唯一の親族らしい叔父さんの家で麻雀とは関係ない生活を送っていた。そんな私がいきなり麻雀学校なんて……)

深堀『あなた程、麻雀学校にふさわしい人はいません』

咲(深堀さんが言うには、私の家族は麻雀界では有名な家系だったそうで)

咲(でもある日、最強の雀士、小鍛、いや、“名前を言ってはいけないすこやん”との対局で両親は麻雀を引退)

咲(私とお姉ちゃんだけが心を折られなかったらしく、私達姉妹は“生き残った女の子”として麻雀界では伝説になっている……らしい。私にはその時の記憶はないけれど)

深堀『あなたのその角が生き残った証です』

咲(小鍛、いや、“名前を言ってはいけないすこやん”は相手を必要以上に再起不能にしないために、対局前に相手の頭部に角をつけ、相手の心のメーター代わりに使用するらしく)

咲(例え半荘の途中でも、その角が折れてしまったら、そこで対局を切り上げる。角が折れずに半荘を終えたのが私達姉妹だけで、この角のおかげで私達姉妹は麻雀界で有名……らしい)

3 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:30:18.65 ID:1NEqjOL10

深堀『これが、あなたのお姉さんです』

咲(あまり記憶はないけれど、その写真の人を見たとき、どこか懐かしい思い出が蘇った)


――
――――
――――――

照『咲――』

照『リンシャンカイホーって知ってる?』

――――――
――――
――


深堀『めったに現れませんが、あなたのお姉さんもホグワーツの学生です。ホグワーツに来れば、あなたの家族の記憶も戻るかもしれません』


――――


咲(こうして私は今、ホグワーツに向かう列車に乗っている。これからどうなるんだろう……)

4 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:32:30.40 ID:1NEqjOL10


2章.ホグワーツ特急


淡「ねえ、ここ空いてる?」

咲「は、はい!」

淡「あ、あなたも新入生だね! 私はロン・アーワーイー。淡って呼んでね」

咲「あ、はい。私はサキー・ミヤナガです。よろしくお願いします」ペッコリン

淡「ミヤナガ……もしかして、その頭の角……」

咲「う、うん。小鍛、いや、すこやんと対局した時のものなんだって。私にはその記憶はないんだけど……」

淡「すっごーい! 生き残った女の子が入学するって聞いていたけど本当だったんだ! よろしくね。サキ!」

咲「うん。よろしくね。淡ちゃん!」

淡「私達、同じ寮に入れるといいね!」

咲「寮?」

淡「うん。ホグワーツでは四つの寮に分かれて生活するんだよ。シライトダイ、ヒメマツ、アチガ、そしてリューモンブチ」

咲「それって実力で分けられたりするの?」

淡「ううん。ただ生徒数が多いから四つに分けるだけだよ。どの寮が優秀とかはまったくなくて、入る寮は先生がくじ引きで決めるんだって」

咲「よかったぁ。実力で分けるんだったら私は絶対一番下の寮だったよ」

淡「ミヤナガ家の子なのに自信が無いんだ……ふーん」ジー

咲「どうしたの淡ちゃん?」

淡「いや、サキはかなり強そうだから。早く対局してみたいなぁって」ウズウズ

咲「え、えぇっ!? そんな事ないよ」

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/16(土) 23:33:22.15 ID:amp4SnPzo
照デモートなのか期待
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/16(土) 23:36:47.32 ID:1CCOaiZr0
すこやモート(笑)
7 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:41:00.63 ID:1NEqjOL10

ウィーン

和「」スタスタスタ

淡「何だか胸のおっきな子が来たね」

咲「う、うん」

和「あの、この辺りでタコスを見ませんでしたか?」

淡「タコス?」

和「ええ。優希のタコスが行方不明なんです」

優希「タコスがないと力がでないじぇ……」

咲(タコスが行方不明ってどういうことなのかな?)

和「おや、あなたは……」

咲「え?」

和「もしかしてサキー・ミヤナガですか?」

咲「あ、はい」

和「あなたの事は「近代麻雀史」の教科書で読みました」

咲「ええっ!? 私、教科書に載っちゃってるの!?」

淡「だから、サキは有名なんだってば」フフン

和「私はハラムラオニー・ノドカです。和と呼んで下さい」

淡「私は淡だよ。よろしくね、ノドカ!」

優希「私はユウキ・ロングボトムだじぇ! よろしくな、咲ちゃん!」

咲「こちらこそよろしくね。和ちゃん、優希ちゃん!」

8 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:42:39.88 ID:1NEqjOL10

和「はい、よろしくお願いします。では、私達は引き続きタコスを探すのでこれで」

優希「あっちからタコスの匂いがするじぇ!」タタッ

和「こら優希、走らないで下さい!」

淡「バイバーイ!」

咲「……」

淡「どうしたの? 咲?」

咲「いや、私自身よりも他の人の方が自分について詳しいなんて……」

淡「あー。ちょっと複雑だよねぇ」

咲「うん。それに、私、麻雀なんて打っていた記憶がないのに、何だか皆の中で勝手にハードルが上がってそうで……実際に打ったらがっかりされるんだろうなぁ……」

淡「大丈夫だよ! 私はサキと実際に話してみていい友達になれそうだって思ったよ」

咲「淡ちゃん……」

淡「本当のサキを見て友達になってくれる子がきっとたくさんいるよ!」

咲「ありがとう、淡ちゃん。」

淡「ふふーん。結構いい事言うでしょ? 私」

咲「そうだね」クスッ

ガラッ

透華「お邪魔しますわ!」

9 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:44:15.28 ID:1NEqjOL10

衣「こっちか……美味そうなにおいがする……」クックック

咲(ちっちゃい子……)

透華「こちらに生き残った女の子がいると聞きましたが」

淡「この子がサキだよ!」

透華「あなたでしたか。初めまして。私はトーカ・リューモンブチ。リューモンブチの2年ですわ」

衣「アマエ・コロフォイ。皆からは衣と呼ばれているぞ……しかし……」ジー

咲「え、えっと……」

衣「乏しいな……闕望したよ……」

咲「え?」

衣「お前のほうがよっぽど美味そうだ」ニタァ

淡「私は実力的には100年生だからね!」

衣「ふん。ヒトである身が私と同等を語るには千年あっても足りぬわ」

淡「ふふーん。実際に打ってみればどっちがヒトか分かるけどね」

透華「こら、衣、挑発してはいけませんわよ。せっかく新入生同士仲良くなれそうなのに。私達は学年が違うから同学年で友達をつくらないと」

衣「む。そもそもどうして一番年上の衣が、最後に入学なのだ。おかしいであろう」

一「衣は長い間引きこもっていたからね、仕方ないよ」

智紀「そろそろ戻って荷物整理しないと」

透華「あら、もうそんな時間ですの?」

透華「では、失礼しますわ。同じ寮になれるといいですわね」

一「お近づきのしるしに一つどうぞ」ヒョイッ

淡「ありがとう! またねー!」

10 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:45:33.44 ID:1NEqjOL10

咲「……」

咲「やっぱりがっかりされちゃったよ……」

淡「うーん、気にすることないよ! それよりもさっき貰った雀牌型チョコを開けてみようよ!」

咲「これ? 初めてみたよ。おいしいの?」

淡「ううん。普通。でも中に雀士カードが入っているんだよ。私、結構集めてるんだー」

咲「へー。あ、これがそのカードかな」ヒョイ

淡「誰のだった?」

咲「えっと、カスミ・ストーンドアだって。凄く若くて綺麗な人」

淡「ストーンドア先生だ! 私はもう持ってるからいらない」

咲「有名な人なの?」

淡「うん。ホグワーツの校長先生なんだよ」

咲「こんなに若い人が!?」

淡「実際の年齢は誰も知らないんだけどね。噂では17歳らしいけど。あのすこやんが、唯一対局を避けてる、とっても偉大な雀士なんだよ」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/16(土) 23:48:06.61 ID:ReWp4Y8jo
名前がひでぇwwwwwwww
12 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:52:17.95 ID:1NEqjOL10

咲「すこやんが!?」

淡「うん。すこやんとこの人が最強の雀士だって言われてる。麻雀界には誰もが名前を知っている人が4人いるんだ。それがこの人とすこやん、そして……」

咲「それって、まさか……」

淡「そう。テルー・ミヤナガ、そして、サキー・ミヤナガ。サキのことだよ!」

咲「う、うぅ……またプレッシャーが……」ズゥーン

淡(怯えるところもかわいいんだぁ~)

淡「あ、いよいよ到着だよ!」

咲「え?」

淡「さあ、いよいよホグワーツだよ!」


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/16(土) 23:52:51.15 ID:YFeuxVvAO
そしてこの立ち位置だと霞さんは元同性愛者ということに…あ、別にいいか
14 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:58:21.91 ID:1NEqjOL10


3章.ホグワーツ麻雀学校

淡「同じ寮でよかったね!」

咲「うん!」

咲(抽選の結果、私と淡ちゃん、和ちゃん、優希ちゃんは同じシライトダイ寮に。残念ながら衣ちゃんはリューモンブチ寮に決まった。でもリューモンさん達が居てくれるからこれでよかったのかもしれない)

穏乃「ほえー! この角がすこやんとの対局の証かぁ」ジー

憧「ちょっと、シズ、あんまりジロジロみたら失礼でしょ」

咲(同じく新入生の穏乃ちゃんと憧ちゃん。この人達はアチガ寮に決まった。アチガ寮2年の玄さんも含めて、皆、和ちゃんのお友達なんだとか)

玄「和ちゃん、寮が違って少し残念だね」ジー

和「そうですね。あの、玄さん、もう少し目線を上げて下さい」

玄「おっと、これは大変失礼をば」

和「でも、同じ学校ですから。いつでも会えますよ」

玄「うん、そうだね!」

16 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/16(土) 23:59:53.78 ID:1NEqjOL10


3章.ホグワーツ麻雀学校

淡「同じ寮でよかったね!」

咲「うん!」

咲(抽選の結果、私と淡ちゃん、和ちゃん、優希ちゃんは同じシライトダイ寮に。残念ながら衣ちゃんはリューモンブチ寮に決まった。でもリューモンさん達が居てくれるからこれでよかったのかもしれない)

穏乃「ほえー! この角がすこやんとの対局の証かぁ」ジー

憧「ちょっと、シズ、あんまりジロジロみたら失礼でしょ」

咲(同じく新入生の穏乃ちゃんと憧ちゃん。この人達はアチガ寮に決まった。アチガ寮2年の玄さんも含めて、皆、和ちゃんのお友達なんだとか)

玄「和ちゃん、寮が違って少し残念だね」ジー

和「そうですね。あの、玄さん、もう少し目線を上げて下さい」

玄「おっと、これは大変失礼をば」

和「でも、同じ学校ですから。いつでも会えますよ」

玄「うん、そうだね!」

17 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:00:34.80 ID:tWo3pa800

ザワザワ

菫『あー。静粛に!』

咲「何だか厳しそうな人だね」ヒソヒソ

淡「シライトダイ寮監のスミレナガル先生だよ。とっても厳格な人だって。授業では牌効率を教えてるよ。“直撃術”が得意なんだって」ヒソヒソ

咲「へー」

淡「ここの先生は麻雀界でも有名な人ばっかりなんだよ!」

咲「例えば?」

淡「あのちっさい着物の人は麻雀界で校長先生とあのすこやんの次に強いと言われている、ミヒロギ先生。“火力学”の先生だね」

咲「ふんふむ」

穏乃「あの頭に何か巻きついているのが、ハルエ・アカド。通称アチガ寮のレジェンド!」

咲「レジェンド?」

和「すこやんと対局して、一度は心を折られたんですけど、また、麻雀界にもどってきたんですよ。あの頭に巻きついているのは対局で折られた角です」

咲「ええっ!? あれ、角なの!?」

18 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:02:35.03 ID:tWo3pa800

憧「対局で折れた角をそのままつけておくとああやって、折れた先が時間とともに伸びていくのよ。ハルエはいつかすこやんにリベンジするまで外さないんだって」

咲(えっ!? 私のコレも伸びるかもしれないの!?)

淡「あの人と知り合いなの?」

玄「私達の師匠なのです! ここでは“闇の魔物に対する防衛術”を教えてるよ!」

咲「へー。その隣のカツ丼を食べている人は?」

淡「えっと、確か……フジタ先生。通称カツ丼。リューモンブチの寮監で、“雀牌学”を教えているよ。噂では“闇の魔物に対する防衛術”を教えたがっているんだって」

咲「へー」チラ

藤田「」ギロッ

咲(えっ!?)ビクッ

淡「どうしたの?」

咲「う、ううん……何でもない」

咲(カツ丼先生は私の事を嫌ってる……そんな気がする)

19 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:12:42.24 ID:tWo3pa800

憧「あと忘れちゃいけないのが」

初美「我らが霞ちゃん事、ストーンドア先生ですよー」

咲「あなたは?」

初美「ヒメマツ寮3年のハツミ・ウスズミですよー。こちらは同じくヒメマツ寮2年の姫様です」

小蒔「霞ちゃん、かっこいいです」キラキラ

霞『新入生の皆さん。ようこそ、ホグワーツ麻雀学校へ。そして、新学年になった皆さん、こうしてまた皆さんとお会いできてうれしく思います』クス

霞『では、新年度開始時ですから、まずは皆さんに点棒10万点分を』

咲「点棒?」

霞『新入生のみなさんの為に説明するわね。この点棒は授業や、対局によって獲得したり失ったりします。1年間が終わった時にこの点棒の合計収支が最も高かった人には飛び級の権利が与えられます』

衣「!? 来年透華たちと同じ学年になれるのか?」

透華「ええ。1位になれば来年私達と同じく3年生になれますわよ」

透華(これで衣が授業を真面目に受けてくれるはずですわ)

衣「やたっ!」

20 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:13:56.00 ID:tWo3pa800

霞『もちろん、飛び級するしないは自由。飛び級の代わりに集めた点棒に応じて豪華景品と交換してもできるわ』

淡「へー面白そう。景品ってなんだろ?」

玄「ほんとに色々ありますよ。お菓子とか」

小蒔(今年も点棒いっぱい獲得して、お菓子に囲まれるのです!)

玄「あとは雀士との対局権利とか。あのすこやんや校長先生との対局権利もあるんだよ」

咲「!?」

淡「へー」ニヤリ

玄「まあ、その二人の権利は一年で交換できるような点数じゃないけどね」

憧「えっ……1000万点って……無茶すぎるでしょ……」

洋榎「ま、ウチは最終学年までに絶対集めてみせんでー!」

小蒔「あ、洋榎センパイ! お久しぶりです!」

淡「これ、ダレ?」

洋榎「ヒメマツ寮監督生、5年の愛宕洋榎や!」

末原「ほら、油売ってないでさっさと行きますよ」

洋榎「ちょ、ちょお、待った、もっと自己紹介させてえな!」

末原「だめです。監督生は新入生を寮まで連れて行かなあかんのですよ」

洋榎「えぇー……」ズルズル

霞『最後に、禁じられた対局室と4階の廊下には決して近づいてはダメよ。では、解散』

淡「じゃあ、寮に行こうか! 私達きっと同じ部屋だよ!」

咲「う、うん」


21 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:24:16.08 ID:tWo3pa800


4章 麻雀学校での日々


咲(私と淡ちゃん、そして和ちゃんと優希ちゃんも同じ部屋になれた。それから、ホグワーツでの授業の日々が始まった)


――


菫「では、この捨て牌の状況からもっとも効率のよい待ちが分かる者はいるか?」

和「ハイ! 」

菫「またハラムラオニーだけか。よし、打ってみろ」

和「はい! こうですか?」スチャ

菫「正解だ。よくできたな。点棒を2000点分やろう」

和「ありがとうございます」

咲(和ちゃんは牌効率の授業やデジタル学でいつもトップ。先生によっては上級生よりもいい成績だっていう人もいる)

淡「ぶー、こんなことやってないで実際に打ちたいよー」

咲(優希ちゃんは速攻学で好評価。淡ちゃんは実際の対局形式に近い授業で大活躍)

22 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:25:54.31 ID:tWo3pa800

咏「さ、この状況から打点をあげてみてねぃ」

淡「簡単だよ! カン!」

咏「? どこが打点あがったんだぃ?」

淡「ふふん。ロン、18000!」

咏「カン裏マルノリかい。やるねぃ! 去年のアチガのドラゴンロードちゃん以来だねぃ。気に入った! 1万点あげちゃうぜぃ!」

淡「わーい!」

咲(最初の授業で火力学のミヒロギ先生ととっても仲良しになっちゃった)

野依「ふ、二人とも、ふ、不正解! 1000点没収!」

淡「えー」

優希「そんなぁ……」

咲(そのかわりオリ学ではいつも優希ちゃんと一緒に減点されちゃってる)

咲(でもその減点分以上を他の授業で稼いでいる。それに比べて私は……)

淡「どうしたの、サキ? 元気ないね」

和「そうですね。もしよろしければ、相談に乗りますよ?」

咲「う、うん……実は――」


23 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:28:21.93 ID:tWo3pa800


――――


和「そうですか――自分の強みですか」

咲「う、うん。ここで暮らしていくには何か得意なことがいるんじゃないかって……」

和「でも、咲さんは麻雀始めたばかりでも点数計算はきっちりできていますし、あとは打ち続ければ大丈夫かと」

淡「いや、ダメだよ!」

咲「淡ちゃん」

淡「サキは何か必殺技を身につけるべきだよ!」

淡「なんか、こう、インパクトあるやつ!」

和「そんな現実的じゃない話はやめて下さい」

優希「タコスをいっぱい食べるといいじぇ!」

和「それは優希だけです! はぁ……仕方ありませんね。こっちに来てください」スタスタスタ

咲「和ちゃん?」

24 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:33:55.65 ID:tWo3pa800

和「ここです」

咲「ここは……トロフィー展示室?」

和「こちらに去年までの年間獲得点数のトップの名前が載っています」

優希「これは」

淡「へー、これはこれは」

〇〇年最多点棒獲得者テルー・ミヤナガ
〇☓年最多点棒獲得者テルー・ミヤナガ
〇△年最多点棒獲得者テルー・ミヤナガ
〇□年最多点棒獲得者テルー・ミヤナガ

咲「すごい……入学してから4年間ずっとトップだ」

和「もちろん、血筋なんて麻雀には関係ありませんけど、少しは自分を信じてみてもいいと思います」

咲「そうだね……うん、ありがとう和ちゃん! 私、もっと頑張ってみるよ!」

和「はい!」

淡「よーし、今日から寮の部屋で4人で毎日特訓だね!」

咲「淡ちゃん……」

優希「タコス力が咲ちゃんに浸透するまでいつでもやるじぇ!」

咲「優希ちゃんまで……」

和「もちろん私も一緒にやりますよ」

咲「うん。みんなありがとう!」

淡「よーし!」
優希「4人で」
和「強くなりましょう!」

咲「うん!」

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします2013/02/17(日) 00:38:48.38 ID:33WrV417o
コロフォイに吹いた
26 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 00:59:34.72 ID:tWo3pa800


5章 公式対局実習

淡「サキ! 起きて! 今日は公式対局実習だよ!」

咲「ん……何それ?」

淡「ほら、最初に貰った点棒を実際に賭けて戦う対局のことを公式対局って言うんだ」

咲「へぇ」

和「上級生はすでに個人持ちの点棒を賭けて対局していますけど、私達新入生は個人対局でも授業の時に使う練習用の点棒を使用していましたからね。この実習が終わると、個人対局でも本番用の点棒を賭けてもよくなります」

咲「そうだったんだ」

淡「シライトダイはリューモンブチと合同みたいだね!」

咲「衣ちゃんに会えるね」

優希「早く行こうじぇ!」
27 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:08:29.22 ID:tWo3pa800


――――


久「さ、みんな揃ったわね。私はシライトダイ寮の監督生、竹井久、5年生よ」

美穂子「私はリューモンブチ寮の監督生兼食事当番兼対局マナー学の臨時講師、5年、福路美穂子です。よろしくお願いしますね」

久「あなたまだ食事当番続けてたの!? 相変わらず大変そうねぇ~」

美穂子「い、いえ、好きでやっていることなので……」カァア

美穂子「で、では、まず、公式対局のルールから説明します」

美穂子「一年間で同一人物と公式対局できるのは半荘4回までです。それ以降の対局は練習用の点棒で行って下さい。個人持ちの点棒の使用は認められません」

美穂子「下級生から上級生への対局申込みは断ることはできません」

美穂子「上級生から下級生への対局申込みは年度が終了する最後の1か月に限られています」

美穂子「上級生から下級生への対局申込みは半荘一回につき2万点支払えば断ることが出来ます」

淡「対局って4人いるよね? どうするの?」

28 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:14:31.69 ID:tWo3pa800

久「人間は2人だけよ」

淡「?」

久「残り二つはこれよ!」

優希「変な機械だじぇ」

久「これは学校側が開発した麻雀マシーンよ。残りの二つの席にはこの機械が入って自動的に打ってくれるわ」

和「その機械のレベルは?」

久「それは打つたびにランダムで変わるわよ。それに、この機械から直撃をうばっても、点棒はもらえないからね。点棒の移動はあくまで対局者との間だけよ」

優希「なんという無駄な機械だじぇ。それなら相手から直撃を奪ったほうがいいじぇ」

久「あら、そんなことないわよ? 相手がとんでもないく強い人で、連荘を止めたかったら、この機械を狙ってみるのもアリよ」チラッ

咲「?」

久(この子のお姉ちゃんみたいにね)

29 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:30:46.16 ID:tWo3pa800

美穂子「では、さっそくやってみましょうか! 授業では練習用の点棒を使うわね。二人組を作ってみて」

咲「淡ちゃ」

衣「咲、衣と打ってくれ」

咲「え、衣ちゃん?」

衣「頼む」

咲「う、うん……」


――――


衣「ロン 18000」

咲「う、うう……」

和(咲さん……)

咲(だめだ……勝てる気がしないよぉ……)

30 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:31:31.65 ID:tWo3pa800

衣(やはり、衣の勘違いだったか? もう少し厄介なやつだと思ったが……でもこの違和感は何だ!?)

衣「ツモ4100オール」

咲「うぅ……」

咲(やっぱり私なんか無理だったんだよ……)ガク

淡「サキ! 下を向いちゃだめだよ!」

咲「淡ちゃん……」

淡「寮での特訓を思い出して!」

咲(寮での特訓……そういえば……淡ちゃんがカンした時に何か感じたような……)

31 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:40:29.90 ID:tWo3pa800

――
――――

照「――ンカイホー」

照「――の役の名前だよ」

――――
――

咲(嶺上開花! 確か、カンした牌であがる――!)

咲(そのためには……感じるんだ……嶺上牌を……)スゥ

咲(見えた!)ゴッ

淡(へー)ニタァ

衣(纏う雰囲気が変わった!? だが、安手の気配だ)スチャ

咲「カン!」

衣(大明槓!?)

32 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:41:17.97 ID:tWo3pa800

咲「もいっこ、カン!」

和「嶺上牌で連槓!?」

咲「もういっこ、カン!」

――
――――

照「山の上で花が咲くって意味なんだ」

咲「おんなじだ! 私の名前と!!」

照「そうだね。咲。森林限界を超えた高い山の上。そこに花が咲くこともある」

お前もその花のように――
強く――

――――
――

咲(私も嶺に咲く花のように――)

咲「ツモ 24000」

衣(三連槓での大明槓責任払いとは……)

衣(おもしろい!)


33 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:41:50.50 ID:tWo3pa800


――――


咲「うう、結局勝てなかったよ」

優希「でも、咲ちゃんすごかったじぇ!」

和「ええ。よくあの状況から原点近くまで戻しましたよ!」

咲「う、うん」

衣「サキー!」

咲「衣ちゃん?」

衣「えっと……その……」

咲「今日は対局してくれてありがとう!」

衣「!」

咲「負けちゃったけど、楽しかったよ!」

34 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 01:42:21.28 ID:tWo3pa800

衣「こ、衣も、楽しかった! また、衣と打ってくれるか?」

咲「もちろん!」

淡「次は私も打つよ!」

優希「私も打つじぇ!」

ワイワイ

透華「あら?」

智紀「どうしたの? あの教室になにかある?」

透華「ほら」クス

智紀「衣が……笑ってる」

透華「衣に同学年の友達が出来ましたわ」クス

智紀「よかった」


――

衣「サキー! ノノカー! 遊びに来たぞ!」

和「ようこそ」

咲(その日から衣ちゃんやリューモンさんが寮の部屋に遊びに来るようになって、私達の部屋はいっそう賑やかになりました)

咲(ただ……)

淡(サキ、やっぱり私の思った通りだったよ。対局が楽しみ)ニタァ

咲(淡ちゃんが頻繁に対局を求めるようになって大変だったりします)

43 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 22:35:42.46 ID:tWo3pa800


6章 雀牌学の先生

咲(大抵の授業にもようやく慣れて来た中で、未だに慣れない授業、いや、先生がいます)

咲(雀牌学のフジタ先生、本名はセブルス・フジタプ。通称カツ丼先生です。最初の授業の時――)

――
――――

藤田「この授業では牌をきったり、ばかげた点数計算をしたりしない。いいか。雀牌形成の微妙な科学と芸術的な技をおまえらが理解できるとは期待していない」

藤田「だが、一部の素質のある選ばれた者には伝授してやろう。雀牌を操り感覚を惑わせる技を。雀牌をケースの中に詰め栄光を醸造し道具を整理整頓する、そういう技を」

淡「この先生何言ってるの?」ヒソヒソ

咲「え、えーっと……なんだろう……」

藤田「ふむ。おまえらの中には自信過剰の者がいるようだ。すでにホグワーツに来る前に力を持っているから授業など聞かなくてもいいというわけか。ミヤナガ」

咲「えっ、えぇっ!? 私!?」

44 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 22:42:19.30 ID:tWo3pa800

藤田「その名も高きミヤナガ。イカサマを防ぐため、外交などの大事な場面で用いられる牌の素材と一牌当たりの重さは?」

咲「え、えっと……わかりません」

藤田「まったく。情けない。劣化ウラン牌も知らんとは。名前ばかり有名でも仕方ないな」

咲「す、すいません……」シュン

淡「なんか、嫌なかんじー」

衣「……片腹大激痛」

藤田「む」

衣「麻雀をやることには変わりない。牌の種類など知らなかったところで衣の強さに翳りなし」

藤田「アマエ……」

衣「ふん」

咲(衣ちゃん? あんな言い方……まずいよ)オロオロ

46 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 22:43:24.71 ID:tWo3pa800

藤田「お前……」

藤田「相変わらず、かわいーなー、おまえはー」ダキッ

衣「抱きつくなぁ!」ジタバタ

淡「は……!?」

藤田「よーし、そのかわいさに免じて2万点あげちゃうぞー。あ、ミヤナガは1000点減点な」

咲「え、えぇー……」

淡「ひどい差別を見た」

――――
――


咲(それ以降もカツ丼さんの授業では毎回のように減点されて……)

47 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 22:50:49.78 ID:tWo3pa800

咲「また今日も減点されちゃったよ……」

和「あまり気にしない方がいいですよ」

優希「そうだじょ! 私なんかほとんどの授業で授業中にタコス食べて減点くらってるじぇ!」

和「それは反省しなさい!」

優希「咲ちゃんはカツ丼にたくさん減点くらってるわりにはまだ持ち点は10万点ジャストだじぇ!」

和「そうですね。落ち込むことないと思いますよ。そろそろ10万点失って補習に出る人たちもいますからね」

咲「そうだ、持ち点10万点失っちゃったらどうなるの?」

和「その時は一週間毎日放課後に補習を受けて、もう一度10万点もらってスタートです。年度終了時に総得点から-10万点されますけど」

咲「そっか。別にそこで留年決定とかじゃないんだね」

和「はい。これはあくまでも授業のおまけですからね」

淡「でもムカツクよねー」

咲「淡ちゃん?」

淡「カツ丼のやつだよ! サキも私も何も悪い事してないのに減点ばっかりしちゃってさぁ」

咲(淡ちゃん、授業聞かないからいつも減点されてるもんね……)ハハ

淡「そのくせコロモにはいつも1万点以上あげてるし!」

和「確かに、あれはちょっと目に余るものがありますね……」

淡「噂をすれば……」

藤田「三方向からにゃーにゃーと……くそっ」ヒソヒソ
久保「まぁ、落ち着いて下さい」ヒソヒソ

48 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 22:59:18.46 ID:tWo3pa800

咲「一緒に話しているのはだれ?」

和「学校の管理人のターカコ・クボコチさんですね。皆さん久保コーチと呼んでいます」

優希「校則違反の生徒を無理やりにでも探しては体罰に持ち込む鬼だじぇ!」

和「コラ優希、聞こえますよ!」

咲「あの後ろにいる猫は?」

淡「久保コーチの飼い猫のミス・イケダだよ。生徒の違反現場を見つけたら久保コーチを呼びに行くいや~な猫だよ」

池田(猫)「う~~~にゃ~~~」

久保「うるさいぞ池田ァ!」

池田(猫)「……」

和「難癖をつけられる前にここから離れましょう」

咲「う、うん」


49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/17(日) 23:06:17.46 ID:u1BoVja5o
池田ァ!
50 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:06:50.29 ID:tWo3pa800


7章. リューモンブチ寮とアチガ寮のゴースト

咲「幽霊がいる?」

淡「そうそう! リューモンブチ寮とアチガ寮に出るらしいよ!」

咲「へ、へー」

淡「実際に行って見ようよ! 和達も行くよね?」

和「幽霊なんてそんなオカルトありえません。時間の無駄ですよ」

優希「あ、のどちゃん、さては怖いのかい?」ニヤリ

和「怖くなんてありません。存在しないんですから」

淡「じゃあ、それを証明するためにも行こうよ~」

和「はぁ。仕方ないですね」

淡「よーし、まずはリューモンブチ寮へ行こう!」


51 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:13:45.61 ID:tWo3pa800


春「」ポリポリ

咲「淡ちゃん、この子は?」

淡「ヒメマツ寮のコマキの知り合いで来年1年生になるハール・タキグッドちゃん。はるるとか春ちゃんって呼んであげてね。祈祷が得意なんだって」

和「要するにまだここの学生じゃないんですね。いいんですか? ここに入って」

淡「気にしない気にしない」

衣「よく来たな、サキー!」

咲「衣ちゃん」

透華「よくぞ来ましたわ、ハラムラオニー・ノドカ!」

和「こんにちは、透華さん」

優希「それで、幽霊はどこだじぇ!?」

透華「それが、この寮の談話室に急に現れたと思ったらすぐに消えるそうで……」

和「何だか曖昧な噂ですね」

優希「この辺かな」タタ

ポヨン

優希「あいたたた、ごめんだじぇ、のどちゃん」

和「優希? 誰に謝ってるんですか?」

52 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:15:01.50 ID:tWo3pa800

優希「え? でもこのおっぱいは……」

ドロン

桃子「あんまり走ると危ないっすよ」

優希「ぎゃーーーー!!??」
透華「出ましたわーーー!?」

淡「きゃーーーー!!???」

咲「あ、淡ちゃん?」

春「あれ、幽霊じゃない」ポリポリ

和「優希、落ち着いてください。それは人です」

優希「え?」

53 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:15:34.14 ID:tWo3pa800

ゆみ「モモ、大丈夫か」

桃子「センパーイ!」ダキ

ゆみ「うわっ……私はリューモンブチ5年のユミ・カジキ。こら、モモもちゃんと自己紹介するんだ」

桃子「それもそうっすね。私はリューモンブチ寮1年の東横桃子っす」

54 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:16:08.01 ID:tWo3pa800



淡「へー存在感が無くて見えにくいんだ」

桃子「はいっす」

和(そんなオカルトありえません)

桃子「昔から影が薄くて、“ほとんど影無しモッモ”って言われてたっすよ」

かじゅ「麻雀をする上では強みになるんだがな。実生活ではなかなか不便なところがある。私もできるだけサポートするが、よければみなさんも気にかけてやってはくれまいか」

透華「困っている人は放っておけませんわ!」

衣「友達になろー!」

桃子「いいっすよ」

淡(軽っ!?)

55 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:20:50.59 ID:tWo3pa800

和「やっぱり幽霊なんていませんでしたね」

淡「む。ま、まだアチガ寮の噂があるもん!」

咲(淡ちゃん、さっきかなり怯えてたよね? ほんとはこういうの怖いんじゃないのかな?)

優希「じゃあ、急いでアチガ寮にいくじぇ!」


56 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:21:56.22 ID:tWo3pa800


――――



穏乃「あ、和! おーい!」

憧「あ、ほんとだ。いらっしゃーい」

和「穏乃、憧、こんにちは」

玄「皆さんお揃いで、どうしたのですか?」

優希「幽霊を探しにきたじぇ!」

穏乃「ユーレイ?」

憧「あぁ、玄が言ってたやつか」

和「玄さんが目撃したんですか?」

玄「う、うん……でも、憧ちゃん達に言っても信じてくれなくて……」

淡「ど、どこで見たの?」

咲(淡ちゃん、やっぱり怖いんじゃ?)

玄「どこって言うよりも、ある人にとり憑いているみたいなんだけど……」

和「どなたですか?」

憧「ここの5年生のリューカって人なんだけど……私達には見えなかったもんね、シズ」

穏乃「う、うん……玄さんには悪いけどまったく見えなかった……」

玄「ほんとなんだけどなぁ」

優希「とにかく行って見るじぇ!」

57 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:23:36.04 ID:tWo3pa800


玄「あそこの長い黒髪でなかなかのおもちの人が竜華さんです」

竜華「」タンッ

咲「対局中だね」

玄「好都合です。私が見たのも竜華さんが対局中でした」

セーラ「さて、オレがトップのままオーラスやな」

泉「まくったります!」

セーラ「お、強気だねぇ、下級生」ニヤ

竜華「」ブツブツ

玄「あ、ほら、今出てきました」

和「? 見えますか? 憧?」

憧「ううん。ぜーんぜん」

淡(何か……おかしい、かも?)

咲「あ、ほんとだ! 何かでてきたかも」

優希「え?」

春「うん。なにか、いる」ポリポリ

穏乃「!?」

玄「そうでしょう! やっぱり、何か憑いているのです!」


58 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:28:41.42 ID:tWo3pa800


――――


竜華「え? 何かとり憑いてる?」

玄「はい、私達のうち三人が気づいたので間違いありません!」

セーラ「……」

竜華「あんたらも枕神怜ちゃんが見えんの!」

玄「だから早くお祓いを!って、え? 怜ちゃん?」

セーラ(また始まってしもうたか……)

竜華「怜ちゃんはな、怜とは別やねんな。そやけどここに怜を感じるっちゅーか、怜がいるみたいで心強いっちゅーか。とにかく安心して打てるねんな」
竜華「ふよふよ動いとって可愛いやろう? この可愛さがうちを落ち着けて最高状態に導いてくれるねん。全部怜ちゃんのおかげやねん」
竜華「いてくれるだけでもええのに、この怜ちゃんは未来も見せてくれるねん。よし、じゃ、一回やってみよか? 怜ちゃん、ほなうちに未来を――」

玄「あぁ……」

淡(ヤバイ……この人……)カタカタ

59 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:39:47.02 ID:tWo3pa800

和「この人はいったい何を……」

セーラ「ちょっと疲れてるんや。優しく見守ってやってくれ」

咲「あ、あの……怜さんっていうのは?」

船久保「うちの寮の4年生です。体がちょっと病弱で今はもう」

咲(亡くなったのかな?)

怜「生きてんでー」

咲「うわぁっ!?」

怜「船Q、その言い方やと帰らぬ人みたいやんか」

船久保「ちょっとからかってみようかと思いまして」

咲(でも、ここに怜さんがいるってことは……)チラッ

竜華「怜ちゃんはな――」ペラペラ

玄「は、はぁ……」(いつ終わるのかな、この話……)

怜「竜華、膝枕して怜ちゃんパワー溜めんでー」

咲(本人公認なの!?)

竜華「はーい」

60 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/17(日) 23:45:19.20 ID:tWo3pa800

キャッキャ

穏乃「結局、なんだっただろ」

淡「多分、幽霊よりも生きている人間の方が怖いっていう話だね」

咲「そんな結論なの!?」

和「やっぱり幽霊なんて存在しないんですよ。これで分かったでしょう?」

淡「むー」

春「幽霊はいる」ポリポリ

淡「ほんとう?」

春「姫様達がいるせいで、この辺の幽霊は全部ヒメマツ寮に引き寄せられてる」ポリポリ

春「行って見る?」ニヤ

和「い、いいですよ……見せてもらいましょうか」

淡「お、おうともよ」


61 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:03:09.14 ID:UxYyH0iv0

初美「あれ、どうしてはるるが学校にいるのですかー?」

洋榎「なんや、来客か?」

淡「お、お邪魔しまーす」

和「そ、それでどこにいるんですか?」

春「そこら中にいっぱいいる」

和「は……!?」

洋榎「なんの話やねん」

初美「はるる、あんまり普通の人にあちらの世界と関わらせてはダメですよー」

春「ちょっと見やすくするだけ」ニヤリ

62 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:04:02.02 ID:UxYyH0iv0

春「えいっ」

ヒュオオオオ

全員「は……!?」

ウジャジウジャウジャ ワラワラワラ

グオオオギャアア 魑魅魍魎

淡「いやーー!!!!」
洋榎「ギャアアアアア!」
和「こんなオカルトあり得ません!!!」
優希「こ、これはちょっと怖すぎるじぇ……」
咲(うわぁ……)

バタバタバタ

初美「あ、みんな逃げて行きましたねー。やりすぎですよ、はるる」

春「それが自慢」ポリポリ

63 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:07:38.92 ID:UxYyH0iv0


その夜 ヒメマツ寮

洋榎「恭子、恭子」ヒソヒソ

末原「なんですか。ゆっくり寝させて下さいよ」

洋榎「恭子、頼む! 今日だけは一緒に寝てくれ!」

末原「何言うとるんですか。アホな事言うてないで早う寝て下さい」

塞(同室)「あの二人ってそんな関係だったの?」ヒソヒソ

胡桃(同室)「きもちわるい!」


64 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:12:08.41 ID:UxYyH0iv0

シライトダイ寮

和(あれはただの見間違いでしょうが……なかなか眠れませんね)

優希「のどちゃん、のどちゃん」

和「優希? まだ起きていたのですか?」

優希「あの、さっきのがその……」

和「実は私も気になってしまって……」

優希「のどちゃんでもそうなのか? じゃあ一緒に咲ちゃんのベッドに行こうじぇ!」

和「咲さん?」

優希「一番動じてなかったじぇ」

和「それもそうですね」

65 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:18:02.94 ID:UxYyH0iv0

和「咲さん、起きてますか?」

咲「和ちゃん? 優希ちゃんも?」

優希「咲ちゃんのお布団にお邪魔するじぇ!」

咲「え、優希ちゃん達も?」

和「?」

咲「実は……」ピラッ

淡「」ガタガタ

和「あらら」

咲「4人だとちょっと狭くないかな」

優希「大丈夫だじぇ! ダーイブ!」

和「お邪魔しますね」

咲「う、うん」

優希「こういうのもたまには楽しいじょ!」

和「それもそうですね」

咲「うん!」

67 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:23:24.35 ID:UxYyH0iv0


8.章 みぞの鏡

咲(カツ丼先生が立ち入り禁止区域を調べている。そんな疑惑が持ち上がって私達は立ち入り禁止区域について調べ始めた)

咲(そして、その立ち入り禁止区域の廊下には番人がいた)

池田A(人)「にゃ~~」
池田B(人)「にゃ~~」
池田C(人)「にゃ~~」

淡「は……!?」

池田(人)×3「にゃ~~~!!!! ここは立ち入り禁止だし!!!」

淡「なんで同じ人が3人!? っていうかうるさっ!」

和「職員に見つかる前にバラけて逃げましょう!!」

優希「みんな無事に再会しようじぇっ!」

淡「うんっ!」

咲(どうしよう……私は逃げ切れる自信が無いよ……あ、あそこの部屋……隠れられるかな?)


68 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:31:47.76 ID:UxYyH0iv0


ガラッ


咲「ここは……雀卓が一つあるだけ……」

咲「……」

咲(何だか座りたくなっちゃう……)

咲「」スッ

ゴォッ

咲(鏡!?)

咲(あ、昔の私?……あと、お姉ちゃんも。残りは……お父さんとお母さんかな?)

咲(楽しそう……)


70 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:33:38.72 ID:UxYyH0iv0


――
――――
――――――


淡「家族が見える鏡?」

咲「う、うん……今日も見に行って見ようかと思うんだけど」

淡「じゃあ、私もついてく!」


――――


咲「この卓なんだけど」

淡「普通の雀卓じゃない?」

咲「席に着いてみて」

淡「こう」スト

ゴオッ

淡「あ、ほんとうに鏡が出た」

咲「ねえ、私の家族映ったでしょ?」

淡「うん。サキとサキのお姉さんと、あと校長先生が見える」

咲「え?」

淡「すっごいね、これ! このメンバーと対局したいなぁ~」ウズウズ

咲(私が見えたものと違う?)


71 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:40:20.65 ID:UxYyH0iv0

――――

次の日

咲(また来ちゃった……)

咲(お父さんやお母さんってこんな顔だったんだ……)

霞「また来てしまったのね」

咲「!?」

霞「そろそろその鏡が何か分かったかしら?」

咲「これは……席に着いた人の願望を映す鏡ですか?」

霞「そうよ。あなたのお姉さんが心に持っていた鏡なの」

咲「お姉ちゃんが!?」

霞「ええ。昔はいつもそれで家族仲良く打っているシーンを思い描いていたみたいよ」

咲「お姉ちゃん……」

霞「でも、対局に邪魔だからって、この鏡はこの禁じられた対局室の雀卓に置いて行ったのよ」

咲「邪魔?」

72 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:41:30.44 ID:UxYyH0iv0

霞「ええ。あなたのお姉さんは願望を映す鏡、そして絶望を映す鏡。二つの鏡を持っていたの」

咲「絶望?」

霞「絶望っていうのは言い過ぎかもしれないけれど、相手の強さを映す鏡ね。対局にはこっちだけあればいいって言っていたわ」

咲「相手の強さを、ですか?」

霞「ええ。結構残酷な能力よ。大きな力の差があったら、勝てない相手だって突きつけられることになるから」

霞「超えるべき壁の高さが知れるって言っていたわね。願望を映す方があると希望的観測が混じって自分の強さを勘違いしてしまう、とも」

咲「お姉ちゃん……」

73 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:42:23.98 ID:UxYyH0iv0

霞「お姉さんがそうやって前に進むために振り切ったものに、あなたが囚われてしまっていいのかしら?」クス

咲「先生……」

霞「……」

咲「……ここには、もう来ません」

霞「ん。いい子ね」ナデナデ

咲「はい……そろそろ戻ります」

霞「それがいいわ」クス

74 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/18(月) 00:43:36.08 ID:UxYyH0iv0

咲「先生は……」

霞「?」

咲「先生だったら、どんなシーンが見えるんですか?」

霞「私? 私だったら……小蒔ちゃんや初美ちゃん、あなたや、優希ちゃん、衣ちゃん、穏乃ちゃんと遊んでいる場面かしらね?」


――――


咲「――ということが昨日あったんだよ!」

和「校長先生は優しい方なんですね」

咲「うん!」

淡(うーん……人選になんらかの意図を感じるけど……何だろ?)

82 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:19:27.75 ID:pUVhToOF0

9章.立ち入り禁止区域


淡「それにしても、あのイケダって人、何で立ち入り禁止区域にいたんだろ?」

優希「さぁ?」

和「皆さん気づかなかったんですか? あの人の足元にドアがあったのを」

淡「えー、だって三人のイケダを見るので精一杯だったもん」

和「そうですか……」

咲「ということは、そのドアの番人ってことかな?」

和「おそらくそうなんでしょう。イケダさんは学校の職員で、カゼコシというところの出身ですね」

優希「だったら、カゼコシってところの出身の人を探せばなにかわかるじょ!」

淡「それだったら、学校職員のフカボリッドがそうだよ」

咲「あ、その人知ってる! 私をここに連れてきてくれた人だ!」

和「そうだったんですか」

淡「とにかく行ってみようよ!」

83 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:22:49.17 ID:pUVhToOF0


深堀「イケダについて知りたい? 何でそんなことを?」

和「え、えーっと……それは……」

淡「あの人が騒ぎ過ぎて困っちゃった時はどうやって対処すればいいの?」

咲(淡ちゃん、直球すぎるよ!?)

深堀「イケダは基本的に騒がしい生き物だけど……キャプテンが歌ってる時とコーチが怒鳴りつける時は静かだな」

優希「キャプテン? コーチ?」

和「リューモンブチ寮の監督生の方ですよ。コーチは管理人さんのことですね」

咲(ということは、カツ丼さんはコーチさんに手伝ってもらえばイケダさんは突破できるんだ)

淡「じゃあ、イケダが守っていたドアの向こうには何があるの?」

深堀「それは言えない。あれはストーンドア先生とクマクラ先生が封印した……」

淡「クマクラって人が関わってるんだね!」

深堀「あ……。聞かなかったことにしてくれ。これ以上は何も言えない」

淡「いーよー! あとは自分たちで調べるから!」

深堀「……」

84 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:27:37.97 ID:pUVhToOF0


――――


咲(私達がクマクラという人に関する調査を始めて数日……)

和「見つけました! クマクラという人は昔、ストーンドア先生と共同で賢者の点棒を開発した人らしいです!」

優希「賢者の点棒?」

和「えーっと……は!?」

咲「どうしたの? 和ちゃん?」

和「えーっと……書いてある通りに読みますね。“賢者の点棒は1本で1000万点分の点棒。所持者の持ち点を1000万点増やす”……だそうです」

咲「は?」

淡「何それ、ズッコイ!」

優希「伝説のアイテムだじぇ!!」

和「こんなものあった所で対局では使えませんよ。こども銀行券じゃないんですから」

咲「確かに……」

85 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:31:20.55 ID:pUVhToOF0

淡「うーん。でも、対局で使えなくても、この学校なら使い道あるよね」

優希「1000万点あればタコス食べ放題だじぇ!」

咲「そっか。点棒は年度末に景品と交換できるんだったね」

和(いや、そもそもそんな明らかな不正行為では認められないのでは?)

淡「1000万点あったらアレが手に入るよねぇ」

咲「あれって?……あ!」

淡「そう。校長先生かすこやんと対局できる権利」

咲「じゃあ、カツ丼さんの狙いは……」

淡「校長先生に対局を挑んで学校を乗っ取るとかかもね」

和「そんな!? スミレナガル先生に相談しましょう!」

淡「ダメだよ! こんなおもしろそうなこと、先生に任せるのはもったいないよ!」

和「ですが……」

淡「それに、証拠がないと先生は動いてくれないってば。私達が立ち入り禁止区域について調べて勝手に入ったってバレちゃうだけで終わっちゃうよ」

和「た、確かにそうですね」

優希「ここは伝説のアイテムを守るために私達が一肌脱ぐべきだじぇ!」

86 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:35:35.58 ID:pUVhToOF0


和「まさか、こんなことになるなんて……」

淡「まだ言ってるの? そろそろイケダの所だよ?」

和「しょうがないですね。とりあえず、福路さんの歌声を録音したものを持って来ていますから試してみましょう」

咲「待って。様子が変だよ!」

『池田ァ!』

池田(人)×3「ヒィッ!?」ブルブル

咲(小型スピーカーからコーチさんの怒鳴り声が流れててそれにあわせてイケダさんが震えてる)

優希「今のうちにあのドアに入るじょ!」

『池田ァ!』

池田(人)×3「ヒィッ!?」ブルブル

淡「あ、3人に見えてたけど、これ、ここに鏡があって3人に見えてただけだ。ご丁寧に鏡にスピーカーもついてる」

『池田ァ!』

池田(人)「ヒィッ!?」ブルブル

和「……何だか、少しかわいそうですね」

咲「スピーカーを切って、福路さんの歌声に変えてあげようよ」

和「そうですね」ピッ

アイタイアイアイアイアイノニー アーエナイアイアイアイコンヤハー

池田(人)「ふにゅー……きゃぷてーん」

和「では中に行きましょうか」

咲「うん」


87 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:44:01.63 ID:pUVhToOF0


――――


咲「でも、すでにイケダさんの対策がされてたってことは……」

淡「カツ丼が今ここに来ているってことだよね」

和「まさか、学校の先生がこんなことをしているなんて……」

優希「お、最初の関門だじぇ!」

淡「なんかすっごい頑丈そうなドアと……回転寿司?」

咲「なにか書いてあるよ」

“流れてくるカツ丼を10杯完食せよ”

和「麻雀関係ないですね……」

咲「もしかして……これやらないとドア開かないのかな?」

優希「タコスじゃないのか?」

淡「詰んだ」

「……」

咲「と、とにかく、みんなで食べてみようよ!」

88 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:47:49.68 ID:pUVhToOF0


淡「もうだめ……」(←1.5杯)

咲「うぅ……なんで全部大盛りなの……」(←2.5杯)

優希「タコスならもっといけるのに……」(←3.5杯)

和「ふぅ」(←0.5杯)

和(これくらいでやめると昼食分くらいでちょうどいいですね)(←0.5杯)

89 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:48:34.68 ID:pUVhToOF0

和「……あの、優希」(←0.5杯)

優希「?」(←3.5杯)

和「iPS細胞って知っていますか?」

優希「? 何だそれ?」

和「色んなことができる魔法の細胞なんですけど……」

咲(そんな細胞だっけ?)

優希「それがどうかしたのか?」

和「こちらに、カツ丼がタコスとおなじくらいおいしく感じるようになるiPS細胞が入った液体があります」

優希「なんと!?」

和「これを優希に差し上げますので、残り2杯、頑張って下さい」

優希「そんなすごそうなものもらっていいのか?」

和「ええ。これは優希にしかできないことですよ」ニコッ

優希「のどちゃん……わかったじょ! がんばるじぇ!」グビッ

和「はい、あと2杯、頑張ってください」(←0.5杯)

優希「おう!」(←3.5杯)

90 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 00:49:29.73 ID:pUVhToOF0

優希「じぇぇぇえええ!!」バクバクバクバク

淡「すっごい食べてる!」

咲「和ちゃん、さっきの飲み物って」ヒソヒソ

和「ただのスポーツドリンクですよ」ヒソヒソ

和「プラシーボ効果をねらってみました」ヒソヒソ

優希「完食だじょ!」

淡「すごーい!」

和「優希、よく頑張りましたね」

優希「のどちゃんがくれたもののおかげだじょ!」

和「それ程でも……ありますね」

淡「おお~~」パチパチ

咲「……」

咲「……つ、次の部屋に進もっか?」

淡「おー!」


91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/26(火) 01:07:05.13 ID:D6e6xpsAO
和www
92 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:07:36.27 ID:pUVhToOF0


淡「ここは……」

和「卓と自動対局マシーンが3台席についてますね」

優希「また何か書いてあるじょ!」

“10000点以上の手であがり続けたらいいんじゃね? 知らんけど”

淡「ここは私の出番だね!」

咲「淡ちゃん」

淡「いっくよー、リーチ!」

淡「カン」

淡「ロン 18000」

ゴゴゴゴ

咲「スゴイ! ドアが開いた」

淡「じゃあ次に――」

ゴゴゴゴゴ

咲「ドアが閉まりだした!?」

和「淡さん。打ち続けて下さい」

淡「う、うん。じゃあ、一本場! リーチ!」

咲「ドアの動きが止まった……」

93 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:08:17.20 ID:pUVhToOF0

和「おそらく、卓についた一人が10000点以上であがりつづけている間だけドアが開くようですね」

優希「ってことは……」チラ

淡「ロン!18300!」

淡「私が打ち続けるしかないってことだね。いいよ、皆は先に行って」

咲「淡ちゃん……」

淡「同卓者に私を止められるヤツがいない以上、私はずっと連荘できるからね!」

咲「でも……」

淡「サキ、帰り道は私が確保しておいてあげるから」

淡「だから、無事に帰っておいで」ニコッ

咲「う、うん!」

和「先へ進みましょう」

優希「おう!」

淡「行ってらっしゃ~い」

94 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:24:39.59 ID:pUVhToOF0


咲「3つめの部屋……」

優希「ぎゃああああ!」

咲「どうしたの!?」

優希「せ、先生が!?」

咲「スミレナガル先生っ!?」

菫「……」

和「落ち着いて下さい。これは等身大の像ですよ」

咲「え?」

菫「……」

咲「ほんとうだ」ペタペタ

咲「何で先生の像が? それに弓矢を構えてるんだろ?」

和「趣味悪いですね」

優希「パソコンが点いてるじょ?」

和「すごく複雑な何切る問題ですね。全部の捨て牌、点差も込みですか。優希、やってみてください」

優希「任せとけい!」

95 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:25:12.69 ID:pUVhToOF0

優希「これだじぇ!」

ピンポーン

咲「おお~」

優希「次の問題……これか?」

ピンポーン

和「どうやら右下の数字が残りの問題数で左下の数字が制限時間ですね」

咲「1問5秒しかないなんて」

優希「これだじょ!」

ブッブー

優希「あ……」

菫「……」ゴゴゴゴゴ

菫「ロン」

優希「じぇえええぇ!?」ガラガラガッシャーン

咲「優希ちゃん!?」

優希「」

和「どうやら一番効率のいい切り方をしないとあの像に射抜かれて1問目からやり直しのようですね」

咲「和ちゃん?」

和「大丈夫です。優希の仇は私が討ちますから!」ボッ

咲(和ちゃんが優希ちゃんに打たせたんだけどね)

優希「うぅ……」

和(優希、見ていて下さい!)


96 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:33:11.37 ID:pUVhToOF0


ピンポンピンポンピンポーン

咲「スゴイ! 全部クリアした!」

和「なんとかなりましたが……すこし、疲れましたね」フラッ

咲「和ちゃん!」

和「咲さん、申し訳ありませんが、私は優希をつれて一旦保健室のアラカワ先生の所に行きますね」

咲「うん、それが良いと思うよ」

和「咲さん……必ず戻ってきてくださいね」

咲「うん!」

和「では……」

スタスタスタ

咲「……」

咲「行ったみたいだね……」

咲「和ちゃん達を関わらせてはいけない気がしたから、ちょうどよかった」

咲(このドアの向こう……スゴイ気配を感じるから)

咲「」ブルブル

咲「怖いけど……行くしかないよね……」

咲(行こう……)


97 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:40:38.07 ID:pUVhToOF0


――――


ガチャ

晴絵「来たか」

咲「あなたは……」

晴絵「私かい? 私は“レジェンド”さ」

咲「アカド先生、あなたが点棒を狙っていたんですか」

晴絵「んー半分正解だけど半分不正解ってところかな?」

咲「どういうことです?」

晴絵「点棒を欲しがってるってよりも、対局者を求めてるんだよ。私ってよりもこの角がね」

咲「角?」

晴絵「ほら、今も強者を求めてそっちに伸びてるだろ」

咲(角が……動いてる? それに、あの角からとんでもないプレッシャーを感じる)

晴絵「さあ、卓についてもらおうか」

咲「え……」

晴絵「残念ながら、手加減はできないからな。この角には逆らえないから。私が対局した時のすこやんがそのまま相手だと思ってくれ」

咲「そ、そんな……」

晴絵「さあ、始めようか」ニタァ


98 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:42:02.62 ID:pUVhToOF0


晴絵「レジェンドツモ!」

咲「うぅ……」

晴絵「どうしたどうした? もう残り1万点切ったぞ? それでも生き残った女の子か?」

咲(だめだ……こんなの勝てないよ……お姉ちゃん……)

ゴゴゴゴゴ

咲(鏡!? そういえば、この卓、禁じられた対局室にあった卓だ……)

咲(あ、鏡の中ではお姉ちゃんが一緒に打ってくれてる……いいなぁ)

咲(お姉ちゃん、会いたいよ……)

晴絵「なんだ? 願望の世界にとらわれてしまって……しっかり現実を見ないと駄目だぞ」

咲「あ……しまっ!?」

晴絵「ロン 12000」

咲(終わった……)



「違う」



晴絵「何!?」

照「先にロンって言った。頭ハネ」
99 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:43:01.73 ID:pUVhToOF0

咲「お姉ちゃん!?」

照「咲、1000点」

咲「あ、うん」ジャラ

晴絵「ちょ、ちょっと待った。遅ロンじゃないか?」

照「いや、ちゃんとロンって言ってた」

晴絵「……それに、対局途中で卓につくなんて」

照「最初から卓についてた」

晴絵「え……」

桃子「ほんとの話っすよ。一局目から打ってましたよ」

咲「リューモンブチ寮のモモさん!?」

桃子「お久しぶりっすね」

咲「」ジー

桃子「?」

咲「どうしてお姉ちゃんにおんぶされてるの?」

桃子「あー、この状態っすか。なんかいきなり来て背中に乗せられたっすよ。そしたらこんな所に来て対局始めちゃって」

照「透明マントの代わり」

桃子「もはや便利アイテム扱いっすね」

100 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:48:19.07 ID:pUVhToOF0

照「おかげで意表をつけた。ありがとう」

桃子「いえいえ。結構楽しかったっすよ。もう戻ってもいいっすかね?」

照「うん。あとは私達でなんとかするから」

桃子「では失礼するっす」ドロン

晴絵(何だ? あんな子、この学校にいたのか?)

照「……」

咲「お、お姉ちゃん……」

照「今は対局の途中。泣くのも抱き着くのも終わってから」

咲「う、うん」

照「咲、今戦っているのは学生時代のすこやん」

咲「学生時代?」

照「そう私達と同じ学生の時なんだ。絶対に勝てないわけじゃない」

咲「うぅ……でもすっごく強いよ」

照「私達はもっともっと強い時のすこやんと幼い時に戦った。それも咲がいたから私達は心を折られなかった。その記憶は体が覚えているはず」

咲「私が?……お姉ちゃんじゃなくて?」

照「そう。咲、おまえならできるはずだよ。さっきみたいに私が守ってあげるから、守りの事は考えずに思う存分打ってごらん」

咲「う、うん! 分かった。やってみる!」

咲(体が……覚えてる?)

咲「……」スゥ

咲「……」

咲(やってみる!!)カッ

晴絵(あー、これ、ヤバイな)

101 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:53:12.56 ID:pUVhToOF0


咲「ツモ 嶺上開花」

晴絵「あー……」

晴絵(結局、原点止まりか……)

咲「何とか原点に持ち直したよ……」

晴絵「!?」ゾクッ

晴絵(考えてみれば……全員原点!? まさか、意図的にやってのけたのか!?)

照「先生、西入する?」

晴絵「い、いや……やめておくよ」

照「ん」

照「……」チラッ

咲「あ、お、おねぇちゃん……」

照「咲、強くなったね」ニコッ

咲「!」

照「ほら、おいで」

咲「お、お姉ちゃん!」ガシッ

照「よしよし。大きくなったね、咲」

102 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:54:09.89 ID:pUVhToOF0

咲「おねえちゃん……」

咲「私、昔の記憶がなくて」

照「そう」

咲「でも、お姉ちゃんに教えてもらった嶺上開花のことはここに来て思い出したんだよ」

照「そっか」

咲「会いたかった」

照「咲……」

咲「会いたかったよ……」

照「うん……うん……そうだね……」

咲「うぅ……」

103 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 01:54:55.29 ID:pUVhToOF0

霞「美しい姉妹愛ねぇ」クスッ

晴絵「あ、先生」

咲「いつの間に!?」

照「対局が終わる前くらいに来てた」

霞「あらあら、気付いてたの」

照「私と同じ方法を使ってたからすぐわかった」

咲「同じ方法?……って、モモさん!?」

桃子「寮に戻った瞬間、校長先生に抱えられて、また戻ってきてしまったっす……」

霞「透明マントよ」クス

桃子「もう完全にアイテムっすね」

104 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:08:57.37 ID:pUVhToOF0

咲「……そうだ! 校長先生、アカド先生が賢者の点棒を――」

照「大丈夫、咲。全部先生が仕組んだことだから」

咲「え……!?」

霞「仕組んだなんて人聞きが悪いわねぇ」

照「私が1年生の時も似たようなことしておいてよく言う」

霞「あの頃のあなたは可愛かったのに……今はこんなに大きくなっちゃって」

照「……」

霞「それで、咲ちゃんはどうでした?」

晴絵「そうですねぇ……まだ精神的に脆い部分があるけど、ポテンシャルは申し分無しです」

霞「それはそれは。結構なことね」

咲「何が何だか……アカド先生は角に操られていたんじゃ?」

晴絵「フリだよ、フリ。この角は、リモコンで動かしてたんだよ」ウインウイン

咲「えぇー……」

霞「少しだけお話しようかしら」

105 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:10:43.32 ID:pUVhToOF0


10章.すこやんが恐れた唯一の人


霞「小鍛治健夜は」
晴絵「先生! その名前は……」

霞「いいのよ。ものには適切な名前を使わないとね」

霞「小鍛治健夜は強くなりすぎた。まともに対局できる人がいないくらいにね」

霞「だから互角に対局できる人を探して各地を周っていたの。そしてある日、本気で打っても心が折れない対局相手を見つけた」

咲「まさか……」

照「そう。私達だ」

霞「でも、その姉妹はまだ幼すぎたのね。小鍛治健夜は一度あなた達姉妹の元を去ってどこかへ消えた。その日以来、対局相手を求めては倒すことを止めた」

霞「世間では幼い子供を倒せなくてスランプに陥ったなんて言われているけれど、本当は逆。小鍛治健夜はあなた達姉妹が強く育つのを待っているの」

霞「あなた達がこの学校を卒業すると同時に対局を挑むつもりなのよ」

咲「えぇー……」

霞「もし、あなた達姉妹が簡単に負けてしまうような事になれば、小鍛治健夜はおそらくもう麻雀は打たなくなってしまう。麻雀界としてはあなた達姉妹と小鍛治健夜、一度に3人もの逸材を失ってしまうことになる」

霞「そんなことになっては困るもの。そこで、私達はあなた達を強くする必要があったのよ。多少強引なやり方でもね」

106 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:12:06.11 ID:pUVhToOF0

晴絵「在学中に少なくとも学生時代のすこやんと同じくらいになってもらおうと思ってね」

晴絵「お前らとあまり親しくないカツ丼先生に協力してもらって、ここに呼び寄せて、実際にその強さを身を持って体験してもらいたかった」

晴絵「だから、学生時代のすこやんと対局したことある私が8割くらい再現して見せたってわけさ」

霞「ここで過ごす間に先程のアカド先生以上には強くなってほしいの」

照「勝手な話……まぁ、私はもとから強くなるつもりだったからいいけど」

霞「ごめんなさいね」クスッ

咲「先生は……」

霞「?」

咲「先生は、あのすこやんが唯一対局を避けるくらい強いんじゃないんですか? 先生が対局相手になれば……」

霞「それは無理なのよ……」

107 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:12:32.12 ID:pUVhToOF0

霞「私とは絶対に同卓してくれないの」

咲(先生ってそんなに強いんだ……)

照「多分、すこやんも私と同じように相手の情報と願望を読み取るんだ。だから、先生とは二度と対局しないと思う。私も二度としない」

咲「?」

霞「あらあら、つれないこと言うわねぇ」

咲「どういうこと?」

照「……咲は知らなくていい」

咲「?」

照(あんなとんでもない煩悩を見せられれば、誰も対局したくなくなる……)ブルブル

霞「」ニコニコ

霞「そろそろ戻りましょうか? じき修了式だわ」

咲「あ、はい」

照「私は用があるのでこれで」ダッ

咲「あ、お姉ちゃん……」

咲「行っちゃった……」


108 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:13:41.71 ID:pUVhToOF0


――――


菫『では、本年度の修了式を始める』

淡「へぇー。ストーンドア先生の計画だったんだぁ」ヒソヒソ

咲「うん」

淡「じゃあ、賢者の点棒は?」ヒソヒソ

咲「何だか馬鹿らしくなって捨てちゃったんだって」ヒソヒソ

優希「もったいないじょ」ヒソヒソ

和「当然ですよ」ヒソヒソ

淡「でも悔しいよねー」

咲「何が?」

淡「1年間の獲得点数だよ! 私結構イイ線いってたんだけどなぁ」

109 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:14:16.88 ID:pUVhToOF0

淡「学期末は調べものとかしてて対局に時間割けなかったもん」

和「まぁまぁ」

咲「淡ちゃん……」

淡「ま、楽しかったからいいけどね!」

咲「あ……」

淡「来年は一緒に頑張ろうね!」

咲「うん!」

和「いよいよ1位の発表ですね」

菫『今年度の最多点棒獲得者は……』

菫『リューモンブチ寮、1年、アマエ・コロフォイだ』

咲「すごい! 衣ちゃんだ!」

和「元々の実力に加えてカツ丼先生の加点もかなりありましたからね」

110 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:14:51.88 ID:pUVhToOF0

衣「やたっ! これでトーカ達と同じ学年になれるのか?」

透華「ええ。そうですわよ。一年間よく頑張りましたね」

霞『その前に、駆け込みで私からの加点があるわ』

菫『え?』

衣「ん?」

霞『スミレナガル先生、玄関にお客さんです。至急向かって下さい』

菫『は、はぁ……では、失礼します』

霞『ここからは私が司会するわね』

111 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:15:49.57 ID:pUVhToOF0

霞『まず、シライトダイ寮、1年、ハラムラオニー・ノドカ』

和「私ですか?」

霞『スミレナガル先生が準備した牌効率の難問をものともしないその卓越した頭脳に10万点!』

ワァー パチパチパチパチ

和「何だか少し恥ずかしいですね……」

霞『続いて……同じく、ロン・アーワイー』

淡「私だ!」ウズウズ

霞『ミヒロギ先生の課したハードルを易々と越えた火力に20万点!』

ワァー パチパチパチ

淡「そんなにもらえるんだぁ! ラッキー!」

霞『続いて、同じく、ユウキ・ロングボトム』

優希「じぇ?」

霞『麻雀とは関係ないことでも全力で取り組むその姿勢に30万点』

ワァー パチパチパチ

優希「カツ丼食べただけだじょ?」

112 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:17:23.44 ID:pUVhToOF0

霞『そして、サキー・ミヤナガ』

咲「……?」

咲(私、何かしたっけ?)

霞『強い意志と卓越した勇気に50万点!』

ワァー パチパチパチ

咲(いいのかな?)

霞『最後に……愛嬌で学園生活に癒しを与えてくれた、アチガ寮の高鴨穏乃ちゃん、ヒメマツ寮の小蒔ちゃん、初美ちゃん、シライトダイ寮、咲ちゃん、優希ちゃんに、それぞれに適度な点数を……』

ハ……!?

霞『あらあら、結果として1位が複数人になってしまったわね。衣ちゃん、優希ちゃん、咲ちゃん、初美ちゃん、小蒔ちゃん、穏乃ちゃんが同点で1位ね』クスッ

淡「ひどい横暴を見た」

113 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:18:32.54 ID:pUVhToOF0

「……」

菫「呼び出しって言うから行って見れば、誰もいないじゃないか……ん、何でこんなに静かなんだ?」

フザケンナー! ロリババア! オッパイオバケ!

ギャーギャー ワーワー

菫「な、なんだ……この状況は……」

霞『あらあら、1位の子達を祝福してくれているのね』

照「相変わらず、好き勝手やってる」

114 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:19:15.00 ID:pUVhToOF0

霞『あなた……』

照「ほら、点棒」ジャラジャラ

霞『え……』

照「今1位のアマエより1万点多いはず」

霞『え……』

衣「え……」

霞『あなた短期間でこんなに集めたの?』

照「下級生に片っ端から対局申し込んで8万点ずつもらった」

淡「うわーお」

優希「どういうこと?」

和(半荘1回の対局を断るのに2万点×一人と対局4回まで=8万点ですか。ヒドイですね……)

115 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:20:07.65 ID:pUVhToOF0

照「これで1位は私だな」

霞『……』

衣「うう……衣の飛び級が……」グスッ

霞『……最後に、追加の加点があるわ』

照「おい」ギュルルルル

霞『もう一人だけ、もう一人だけ、もう一人だけだから、お願い!』

照「……言ってみろ」

116 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:20:50.64 ID:pUVhToOF0

霞『えー、リューモンブチ寮、衣ちゃん。上級生に負けずに1年間トップを争ったことに対して1万点』

衣「!」

霞『よって、今年の1位はテルー・ミヤナガ。そしてアマエ・コロフォイ、以上の2名ってことでお願いね』

衣「衣は……トーカ達と同じ学年になれるのか?」グス

透華「ええ。来年からは一緒に授業を受けますわよ」

衣「わぁああ」パアアアア

霞「これなら、いいわよね?」

照「……まぁ、多少は」

霞「相変わらずぶっきらぼうねぇ。まあ、そういう所がかわいいのだけれど」

照「やめろ」


117 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:21:36.29 ID:pUVhToOF0


――――


淡「サキー早く乗らないと良い席なくなっちゃうよー!」

咲「う、うん」

照「咲、お友達を待たせちゃだめだよ」

咲「お姉ちゃんは……一緒に来ないの?」

照「私にはまだやることがあるから」

咲「やること?」

照「もっともっと強くなる」

咲「お姉ちゃん……でも……私はもっと一緒にいたいよ……」

照「大丈夫」

咲「?」

照「来年、またここで会える」

咲「うん……」

照「この世界にいる限り……麻雀を打っている限り、またいつでも会える」

咲「お姉ちゃん……」

照「またね、咲」ビュッ

咲「うん……」

118 : ◆Uzj22sUAyA[saga]:2013/02/26(火) 02:26:54.67 ID:pUVhToOF0

「……」

淡「ん? お姉さんもう行っちゃったの?」

咲「うん……」

和「慌ただしい人ですね」

優希「ルパンみたいだじょ!」

咲「ううん、優希ちゃん、お姉ちゃんは私にとってヒーローだよ」

和「きっとまたすぐ会えますよ」

咲「うん。麻雀をしている限りいつでも会えるんだって」

淡「それは私達にも言えるよねー」

咲「淡ちゃん?」

淡「来年もよろしくね、サキ!」

咲「うん!」

咲「またここで、会おうね!」

咲(麻雀がみんなを連れてきてくれた。そして、麻雀を続ける限りみんなと繋がっているんだ……)

咲(またね、お姉ちゃん!)


カン!
119 ◆Uzj22sUAyA[saga sage]:2013/02/26(火) 02:29:37.61 ID:pUVhToOF0
最後駆け足ですがこれで終わりです。
正直秘密の部屋以降のことは考えてません。
書くかもしれないし、書かないかもしれない。

適当な話でしたが、読んでくれた方ありがとうございました。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/26(火) 03:47:18.19 ID:VCZI01ZDo
乙~
楽しかったよ~
できれば続きも期待したいところ

http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1361/13610/1361024834.html
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