ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

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カズマ「バレンタインってなんだ?」



1 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:00:53.09 ID:ykY4ldLe0
君島「...なんでそんなことを俺に聞く?」

カズマ「この間、かなみが『バレンタインどうしようかなぁ』ってぼやいてたからよ。
直接聞いても顔赤くして答えてくれねえんだ。その『バレンタイン』ってなんなのか...」

君島「ケンカ売ってんのかテメーは!?」

カズマ「はぁ?なんでキレてんだ?」

君島「黙れクズ野郎!テメーは俺を怒らせた!」ダッ


前スレ
カズマ「サンタってなんだ?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356447588/


劉鳳「も~いくつ寝ると~お正月~」シェリス「!?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1356960013/









SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1360767652
2 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:02:17.64 ID:ykY4ldLe0
君島「...バ、バレンタインってのは、皆でチョコのやりとりをする日のことだ...特に女の子がな」ボロボロッ

カズマ「なんでそれ聞いたらキレたんだ?」

君島「全国のチョコを貰えない人達からしたらなあ、バレンタインなんざ...バレンタインなんざ...」エグッエグッ

カズマ「何泣いてんだよ」

君島「つーか、お前は毎年かなみちゃんから貰ってんだろ!?しかも本命のヤツをよぉ!」

カズマ「いや、貰ったことねーぞ」

3 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:03:03.11 ID:ykY4ldLe0
君島「それに比べ、俺は義理さえも...って、え?マジで?」

カズマ「ああ。ホンメーだかなんだか知らねーが、チョコなんざ市街に侵入した時に何回か食っただけだからな」

君島「そういや、チョコ貰ってたら『バレンタインってなんだ?』とか聞かねーわな」

君島(そうはいっても、かなみちゃんのことだから、多分恥ずかしくて面と向かって渡せなかったんだろうな...)

君島「...やっぱ勝ち組なんじゃねーか!」

カズマ「おい、君島。お前今日ちょっとおかしいぞ?」

君島「そうかもしれねーけどさぁ~!」
4 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:04:21.15 ID:ykY4ldLe0
――――――――

橘「バレンタインについて教えてくれ?」

劉鳳「ああ、隊に居た頃はあまりそういった行事に気を向ける余裕がなかったからな。
どういったものかを教えてくれないか?」

橘「シェリスや桐生さんには?」

劉鳳「いや、今日はまだ会ってないが」

橘「そうですか。まあ、都合がいいのかもしれませんね」

劉鳳「?どういうことだ?」

橘「いえ、気にしないでください。そうですね...バレンタインっていうのは、
簡単にいえば、親しい人にチョコレートを贈る日ですかね」

劉鳳「なぜそのような事を?」

5 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:05:29.60 ID:ykY4ldLe0

橘「それは人によって様々ですね。恋愛観で渡す人もいたり、義理で渡す人もいたり、
中には仕事上のお付き合いというやつで渡す人もいるそうです」

劉鳳「成る程...この時期にいつも市街がざわついていたのはそのためか」

橘「というより、劉鳳はチョコを貰ったことがないんですか?だとしたら意外だなあ」

劉鳳「何故意外に思う?」

タタタッ

橘「ほら、劉鳳にはあのふたr」クーガー「トウッ!」ドカァ 
橘「がはぁ!」

劉鳳「クーガー!?」
6 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:06:00.82 ID:ykY4ldLe0
クーガー「よう、劉鳳。ちょっと社長を借りるぜ」

劉鳳「あ、ああ」

ズルズルズル

橘「何するんですか、クーガー!」

クーガー「それはこっちの台詞だ、バカヤロウ!」

橘「!?」
7 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:07:34.29 ID:ykY4ldLe0
クーガー「お前はバレンタインという日がどのような日なのか、まったくわかっていない。
バレンタインは、チョコを貰うだけでなく貰うまでの期間をゆるやかに楽しむビッグイベントなのだ。
皆がチョコを貰える権利があるというのにチョコをあげるのは贈る側の気分次第という理不尽に満ちた一日。
貰えるかどうかソワソワして待つのもよし、チョコなんていらねえと気取るもよし、誰かが貰ってるのを見て見守ったりチャカしたりするのもまた一興。
しかも贈る側の相手のソワソワしてる姿を見てもっと焦らしたいというサディスティーックな快感も
貰う側の貰えるかどうかの緊張感を楽しみたいというマゾヒスティーックな快感も体験させてくれる柔軟性がある!
この日に速さは必要ありません、気持ちを落ち着かせ愛を貰えると信じ続ける!そう、バレンタインは友達です!
バレンタインと僕とぉぉぉ~~...!!」

橘「は、早口過ぎて分かりませんよ」

クーガー「口出しするなってことだ。お前さんもなんだかんだいってそわそわしてんだろ?」

橘「いえ、僕は毎年キャミィがくれるので...」

クーガー「このリア充が!」ドゴォ

橘「がはぁ!」

8 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:08:03.13 ID:ykY4ldLe0
橘「わかりましたよ!黙ってればいいんでしょ!?」

クーガー「そういうことだ。貰えるかどうかも楽しみの内、さ。わからない方が面白いだろ?」

橘「...ちなみに、クーガーは貰った事は?」

クーガー「さて、それじゃあ劉鳳にあまり勘繰らないよう言っとくかな」

橘「無視しないでください!」
9 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:09:21.79 ID:ykY4ldLe0
――――――――――
数日後

かなみ(チョコ...作ってみたのはのはいいけど、どうやって渡そう...)コソコソ

カズマ「かなみ、どうしたんだ?その袋」

かなみ「な、なんでもないよカズ君!」

カズマ「ん、そうか。そういや、バレンタインって日にチョコくれるってホントか?」

かなみ「!?」
10 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:10:14.80 ID:ykY4ldLe0
かなみ「ど、どこでそんな事を?」

カズマ「君島の奴が、『バレンタインはチョコを貰える日』って言ってたからよ。
くれんのかな、と思ってよ」

かなみ「そ、それは...///」カァァァ

カズマ「?」

かなみ「~~バカァ!///」ダッ

カズマ「あ、かなみ!...行っちまった...訳わかんねーよ」

11 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:11:26.94 ID:ykY4ldLe0
―――――――――

クーガー「で、恥ずかしくなって出てきちまったと...」

かなみ「はい...」

君島「ホントにバカだね~、あいつ。しかも、今日がバレンタインってこと忘れてるし」

かなみ「あ、ついでに渡しておきますね。はい、橘さん、クーガーさん」

橘「ありがとう、かなみ」

クーガー「おおっ、俺にまで作ってくれたのか。ありがとうございます、お嬢さん」

君島「...あれ?俺には?」

かなみ「君島さんにはあげませんっ。出てきちゃった原因は君島さんが元なんですから」

君島「ひでえ!」

かなみ「...冗談です。はい、君島さん」クスッ

君島「あ、ありがとうかなみちゃん~」
12 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:12:22.03 ID:ykY4ldLe0
劉鳳「どうしたんだ、皆で集まって」

君島「ねえねえ劉鳳く~ん、見てよこれ!初めてチョコ貰っちゃったよ俺!...義理だけど」

劉鳳「そ、そうか...良かったな、君島」

クーガー「そういうお前はどうだ、誰かから貰えたか?」

劉鳳「いや、貰ってないが...」

橘「え?一個も?」

劉鳳「ああ」

13 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:13:46.85 ID:ykY4ldLe0
橘(...意外ですね。あの二人以外でも、ファンくらいはいると思ったんですが)コソコソ

クーガー(まあ、イケメンではあるが、根が堅物だしな...とっつきづらいと思われてるんじゃないか?)コソコソ

橘(というか、あの二人遅すぎません?普段だったら真っ先に渡しそうなのに...)

クーガー(大方、二人で仲良くチョコ作りでもしてるんじゃないか?
ほら、インナーの方だとあまり馴染み深い行事じゃなかったろ)

橘(ああ...そういえば、シェリスが今まで渡してないっていうのがありえませんからね。
作り方とか水守さんに教えて貰ってるのかも)




――――――――――――

シェリス「や、やっとできた...めっちゃ疲れたわ...」グデー

水守「私も...今までチョコを作る機会なんてなかったから...」

シェリス「今日はありがとうね。私だけじゃ勝手が分からなくて」

水守「ううん、こちらこそ。楽しかったわ」

シェリス「...でも、それとこれとは別だからね!」ニッ

水守「ええ、わかってます」ニコッ

14 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:14:32.16 ID:ykY4ldLe0
――――――――――

シェリス「あ、あそこに皆と劉鳳がいるわ」

水守「一緒に渡すんですからね」

シェリス「分かってるって。お~い、劉ほ...」


かなみ「はい、これ。バレンタインチョコです」

劉鳳「ああ、ありがとうかなみ」



シェリス・水守「「......え?」」
15 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:15:21.39 ID:ykY4ldLe0
水守「か...かなみちゃん?」

かなみ「あ、水守さん、シェリスさん、こんにちわ」ペコリ

シェリス「い...今、劉鳳に何を...?」

かなみ「?バレンタインチョコですけど...」

水守・シェリス「「!?」」
16 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:17:15.98 ID:ykY4ldLe0
水守(ど、どういう事?この子、カズマさんのことが好きなんじゃないの?)

シェリス(まさかのライバル増加!?で、でも...仮にそうだとしても、こんなロリに劉鳳がなびくわけ...)

劉鳳「うん、うまいぞかなみ」ニコッ

かなみ「あ、ありがとう...///」テレッ

水守・シェリス((......あった!?))


シェリス(ちょ、何あの笑顔!?あたしでも見たことない気がするんだけど!?)

水守(まるで子供の時のよう...そんな...こうもあっさりと負けるなんて...)

かなみ「あ、二人とも、はいこれ」スッ

シェリス「?これは?」

かなみ「二人の分のバレンタインチョコです」エヘヘ

シェリス・水守((さらに女の子同士!?))
17 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:18:01.95 ID:ykY4ldLe0
水守(こ、こういう場合どうすれば...私にそういう趣味はないし...断るべきよね、うん)

シェリス(ていうか、どんだけの人に手をだそうとしてるの?この年でもう発情期!?)

劉鳳「...どうしたんだ二人とも?」

クーガー「なんだか、もの凄い思い違いをしているみたいだな」

君島「ひょっとして彼女達...友チョコとか義理チョコとか知らないんじゃねーの?
リア充代表の橘くん、説明してあげたら?」

橘「...そうですね。なんだか思考が変な方向にいってるみたいだし」

18 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:19:29.83 ID:ykY4ldLe0
―――――――――――――

カズマ「かなみの奴...どこ行ったんだ?」

「よお、カズマ!どうしたんだこんなとこで」

カズマ「えっと...名前、なんつったっけ」

瓜核「瓜核だよ、う・り・ざ・ね。そろそろ覚えろよな!」

カズマ「ああ、そうだった。瓜核、かなみ見なかったか?」

瓜核「あの嬢ちゃんか?いや、見てねーけど...どうしたんだ?」

カズマ「俺が『バレンタインって日にチョコくれるのか?』って聞いたら、顔赤くして出ていっちまってよ...」
19 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:20:30.75 ID:ykY4ldLe0
瓜核「ブッ!ハハハハ、そりゃお前が悪いぜカズマぁ!」

カズマ「はぁ?なんでだよ」

瓜核「女心ってやつを少しは理解しろってことだよ」

カズマ「女心ってなんだ?食えるのか?」

瓜核「食えね――よっ!!」


20 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/14(木) 00:21:22.77 ID:ykY4ldLe0
瓜核「まぁ、お前自身でもいろいろ考えてみな。なにか分かるかもしれねーし」

カズマ「そういうもんなのか?」

瓜核「そういうもんだ。あ、そういえばイーリャンが言ってたんだけどよ」

カズマ「?」

瓜核「本土のアルター使いが何人か侵入してきたかもしれねえって話だ」

カズマ「ケッ...懲りないねえ、あいつらも」

瓜核「まあ、お前らの相手にゃならねえと思うが...一応気をつけとけよ」

26 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:14:20.44 ID:F7mO6pTv0
前のスレみてくれてた人がいて嬉しいです
続きを投下します

―――――――――――――――――――

橘「―――というわけで、別にチョコをあげたからって、それが告白になるとは限らないんですよ」

シェリス「へーえ、そうなんだ。って、あたし、とんでもなく変な誤解してたみたいね」

水守「私も...思い返すと恥ずかしいわ」

クーガー「ってことは俺の分は!?」

水守「ご、ごめんなさい...」

クーガー「そ、そんなぁ~」

橘「あれ?貰えない期間も楽しみの内だ、とか言ってませんでしたっけ?もしかして、まだ貰ったことないから強がったんじゃ...」

クーガー「社長...な・ん・か・いっ・た・かぁ?」グリグリ

橘「アダダ!な、なんでもありませんよ!」

劉鳳(...話の内容がよくわからなかった...)
27 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:15:05.03 ID:F7mO6pTv0
劉鳳「二人で作ったチョコか...」

シェリス「うん。実は私達、チョコ作りなんて初めてで...」

水守「口にあうかは分からないけど、よかったら...」

劉鳳「...ありがとう、二人とも」ニコッ

シェリス・水守「「!」」

水守(か、かなみちゃんの時と同じ様な笑顔!///)

シェリス(よかった...ロリコンじゃないのね、劉鳳!ただ、守備範囲が広いだけなのよね?
いや、仮にロリコンだったとしても私は劉鳳のこと大好きだけど!)


28 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:15:44.76 ID:F7mO6pTv0
かなみ「じゃあ、私はそろそろ...」

君島「あ、じゃあ俺が付き添うよ」

シェリス「あんただと余計な危険が増えそうね」

君島「どういう意味!?」

シェリス「そのままの意味よ。あんた交際経験ゼロのDTっぽいし」

君島「いや、否定できないけど...さすがにこんな小さい子に欲情なんてしないからね!?」

かなみ「あの、DTとか欲情って...?」

水守「気にしないで。あなたが知る必要のないことだから」

29 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:16:35.03 ID:F7mO6pTv0
バタン ブロロロ

クーガー「しっかし、カズヤのやつ...今更だとは思うが...あの子の気持ちに気付いてないのかねえ?」

橘「いや、むしろ気付いてないからこそでしょう。彼が気づいている上であの言動だったら、そうとう質が悪いですよ」

クーガー「だよなぁ...あいつらしいっちゃらしいが」

『みんな...いる?』

劉鳳「イーリャンか。どうした?」
30 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:17:17.75 ID:F7mO6pTv0
イーリャン『本土からのアルター使いを何人か感知したよ』

シェリス「ええっ、またぁ?」

劉鳳「場所は?」

イーリャン『南東の方の海岸に上陸したみたい』

劉鳳「かなみ達とは逆方向か...なんにせよ、至急向かうとしよう」

クーガー「待て、劉鳳」

31 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:18:27.10 ID:F7mO6pTv0
クーガー「そこだったら、俺の方が早い...ここは俺と社長に任せな」

橘「え?」

劉鳳「しかし...」

クーガー「なぁに、俺はバレンタインの日にチョコを貰えないからって、
貰えるやつに八つ当たりするような文化知らずが気にいらないだけさ。お前のためじゃあない」

橘「だったら、なんで僕まで」

クーガー「空気を読め、社長」ボソッ

橘「!...分かりました。劉鳳、たまにはあなたも休んでください。ここは僕とクーガーで...」

劉鳳「だが、お前たちに全てを任せるわけには...」

クーガー「早く行くぞ、社長。ダラダラと平行線をたどる議論程不毛なものはないっ!」グイッ

橘「あ、ちょ、いきなり車に乗せないでください!まだ心の準備が...ああぁ~~~~~~!」

ギュワン 
32 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:19:20.66 ID:F7mO6pTv0
劉鳳「...行ってしまった」

シェリス「まあ、あの二人なら大丈夫でしょ」

水守「そうね。それに、橘さんの言う通り、あなたも少しは休んだほうがいいわ」

劉鳳「そうか...では、あいつらの言葉に甘えるとしよう」

シェリス「ならさ、今日は三人で過ごそうよ」

劉鳳「ああ、構わない」

シェリス(今度、あの二人にお礼言っとかなきゃね)

水守(クーガーさん、橘さん...ありがとうございます)

33 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:20:13.19 ID:F7mO6pTv0
――――――――――――

ブロロロ

君島「なあ、かなみちゃんはあいつへのチョコ...どうしたい?」

かなみ「え?」

君島「ホラ、あんまり恥ずかしいようだったらさ、気付かれないようにそっと渡すこともできるけど...」

かなみ「...いいんです。ちょっと恥ずかしいけど、こういうのは自分で渡さないといけないと思うから...」

君島「...そうか。頑張ってね、かなみちゃ...っ!?」ドガァ

かなみ「ど、どうしたんですか?」

君島「いや、今何かを撥ねた感覚が...」
34 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:21:05.66 ID:F7mO6pTv0
「...グハッ」プルプル

君島「な、なんだ?どっから現れたんだ?」

君島とかなみは、ジープから降り、急いで男のもとへ向かい容体を確かめた

かなみ「だ、大丈夫ですか!?」

「......」ニヤッ

君島「!離れろ、かなみちゃん!」

かなみ「え...きゃあ!」

男は、かなみの首に手を回し、ひとっ跳びで君島のジープに乗り込んだ

35 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:21:52.79 ID:F7mO6pTv0

君島「てめえ、何しやがる!」

「フフフ...まんまとこの俺、小橋真一郎の罠に引っかかってくれたなぁ」

君島「本土のアルター使いか!?」

小橋「いかにも!あの絶対知覚にもかからない俺のアルターはどうだったかな?」

小橋「このアルター測定器によれば...この娘はアルター使いらしいからな。本土に連れていかせてもらうぞ」

君島「ッ!ま、待て、今すぐその子を放せ!」

36 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:23:40.63 ID:F7mO6pTv0
小橋「阿呆が、せっかく捕まえた収穫を逃す奴がおるか!」

君島「た、頼む...せめて車から降りてくれ!」

小橋「何を訳の分からんことを。鬱陶しいからくらってけ!俺のアルター、ヨコスカ・ベイブル...」






「衝撃の...ファーストブリットォォォォォ!!」ズガァァァン

小橋「はぐあおっ!?」

君島「俺の車ぁぁぁ~~~!!」
37 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:24:12.36 ID:F7mO6pTv0
メラメラ...

小橋「ま、まだ言い終えてねえのに...」ピクピク

カズマ「よっ、大丈夫かかなみ」

かなみ「う、うん...ありがとうカズ君」

君島「あぁ~まだ買ったばっかなのに...」

カズマ「今回は許せ、君島」

君島「分かってるけどさぁ...」シクシク

38 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:24:48.18 ID:F7mO6pTv0
かなみ「あ...」

カズマ「どうしたかなみ?」

かなみ「...ううん、何でもないよ」

かなみ(カズ君に渡すチョコ...車の中に...)

カズマ「オイ、かなみ...ケガでもしたか?」

かなみ「何でもないって。早く帰ろ、カズ君!」ニコッ

カズマ「......」
39 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:28:01.60 ID:F7mO6pTv0
カズマ「...おい、君島、車の中になにか大切な物でもあったのか?」

君島「なんでそう思う?」

カズマ「なんかあいつの元気がないからよ、もしかしたら、と思ってな」

君島「...へ~え、ちったぁ進歩したじゃねえか」

カズマ「なにがだ?」

君島「こっちの話だ。よし、俺が探しとくから、お前はかなみちゃんの傍にいてやれ」

カズマ「なんでだよ?」

君島「かなみちゃんに変な気を遣わせたくねーんだろ?だったら、お前が傍にいてやるのが一番だって」
40 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:28:40.59 ID:F7mO6pTv0
―――――――――――――――
カズマの家

かなみ「...カズ君、今日はもう寝るね」

カズマ「あん?どうした、今日はやけにはええじゃねえか」

かなみ「今日はそういう気分なだけ。おやすみ、カズ君」

カズマ「...ああ」

パタン
41 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:29:34.63 ID:F7mO6pTv0
コンコン ガチャ

君島「見つけてきたぜ、かなみちゃんのチョコ。...もっとも、もうグシャグシャになってたけどな」

カズマ「ワリーな、わざわざ探させてよ。ってか、チョコだったのかよ?」

君島「今日はバレンタインだろ、当然じゃねーか」

カズマ「そういやぁ...なんでバレンタインって、チョコを贈るんだ?」

君島「はぁ...まだ分かってねえのか...」

君島(まだまだ、先は遠いみたいだぜ、かなみちゃん)

42 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:30:32.66 ID:F7mO6pTv0
――――――――――――
翌朝

かなみ「起きて、カズ君。朝だよ」

カズマ「...もう少し」ムニャムニャ

かなみ「朝ごはん抜くよ?」

カズマ「わ、わかったよ!」ガバァ

かなみ「ふふっ」クスクス

かなみ(チョコ渡せなかったのは残念だったけど...いつまでも落ち込んでられないよね)
43 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:32:01.49 ID:F7mO6pTv0
かなみ「カズ君、おいしい?」

カズマ「マズイな。せめてあのチョコと同じくらいにはウマくしてもらいてえな」

かなみ「もう、そんなこと言って...って、あれ?」

カズマ「どうした?」

かなみ「私のチョコ...食べてくれたの?」

カズマ「まぁ、中身はグシャグシャだったけどよ、もったいねーから喰っといたぜ」
44 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:33:50.57 ID:F7mO6pTv0
かなみ(あの後、わざわざ探して...?)

かなみ「うぅ...」ポロポロ

カズマ「ど、どうしたかなみ、どっか痛いのか?」

かなみ「違うの...嬉しいの...」グスッ

かなみ(食べてくれて...それに...おいしいって言ってくれて...)

ウワーン

カズマ「かなみ!?」

瓜核『女心ってやつを少しは理解してみな。そうすりゃ、何かわかるかもしれねーしよ』

カズマ(...やっぱ、女心ってワケわかんねーよ...)

終わり
45 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:34:46.82 ID:F7mO6pTv0
おまけ1
君島編

君島(カズマの奴...かなみちゃんの気持ちに気付いてやれる日はいつ来るのかねえ)

君島(いや、かなみちゃんの様子に気付いたあたりとか、グシャグシャになったチョコでもきちんと食べたあたりは進歩したっていってもいいのかな...)

君島「って、人のこと心配してる場合じゃねえや。俺もどうにかしねえとなぁ」

君島(結局、貰えたのはかなみちゃんからの義理チョコだけ...俺の春もまだまだ先みたいだなあ...)
46 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:35:36.78 ID:F7mO6pTv0
********************

君島の家

君島「ただいま~...って、誰もいねえけど」

君島(こういう日にゃ思い知らされるよなぁ...彼女がいる事のあたたかさ)

「お帰りなさい、君島くん」ニコッ

君島「あ、あやせさん!?」
47 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:36:23.64 ID:F7mO6pTv0
あやせ「君島くんがいなかったから、待ってたのよ?」

君島「ど、どうしてここに!?」

あやせ「もう...決まってるじゃない」スッ

君島「袋...?」

あやせ「開けてみてくれないかな...?」

君島「一体なにが...」


中には、一つのチョコと、一枚のカード。そして、それにはこう書いてあった

『私の気持ち、受け取って下さい   寺田あやせ』

君島「...あやせさぁ~~ん!」ダキッ


48 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:39:11.52 ID:F7mO6pTv0
*****************************

君島(...みたいなことにゃならねえよなぁ...はぁ...)カタ

君島「あれ、ポストに何か...」



『Happy Valentine  寺田あやせより』

君島「え、ウソ、マジで!?ィヤッホ――!!」

君島(ついに俺にも、春が到来したか―――!?)

――――――――――――――――――

あやせ「えっと...君島くんに明、それにビフくんとHOLY組にはもう配ったから...後はカズマね」

あやせ(カズマにはかなみちゃんがいるし...いつか私にも、義理チョコじゃなくて、本命のチョコを作れる相手が欲しいわね...)
49 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:45:26.49 ID:F7mO6pTv0
おまけ2
クーガー編

――最速日記Ⅱより抜粋――

2月15日


本土の文化を知らないバカ共を最速で倒した俺はそのままとんぼ返りでみのりさん達のもとへ向かおうとしたのさ。
しかしわざわざ劉鳳を置いてきた理由を思い出した俺は即刻踏みとどまることにしたんだが、
今頃あいつはみのりさんときゃっきゃうふふなことをしていると思ったらちょっぴり寂しくなっちまってな。
気を紛らわすためにそこら中を徘徊してみたんだが、ロストグラウンドをたった10周するくらいで半日もかかっちまった!
あきらかにスロウリィだと思った俺は原因をつきとめようと考えごとをしながら歩いていた。すると、偶然にもみのりさんと出会ってな。
俺が彼女に声をかけようとしたら、いきなり顔真赤にして俺に袋を押し付けてダッシュで逃げちまった。
俺でも舌を巻く程の速さだったな

クーガー「どうしたんですかみのりさぁん」

水守「水守です!」

もっとも、いつものやりとりは忘れなかったが

50 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/15(金) 23:48:09.10 ID:F7mO6pTv0
いったいどうしたんだと思った俺は、とりあえず渡された袋の中身を取り出してみた。
すると、そこには一つのチョコと一枚の手紙が。



『Happy Valentine   遅れてごめんなさい!』

クーガー「...やれやれ、律儀な人だ」

まあ、そこが彼女を気に入ってる理由の一つなんだがな

ちなみに、みのりさんからチョコを貰った後に車を走らせてみたら、速さは元に戻ってた

 了
54 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:46:58.70 ID:NyvhRDqt0
誰得かはわかりませんが、とりあえずできたので投下します

おまけ3
HOLY隊員編


数年前 シェリス入隊前


とある会議室

立浪「おめーらにもこの『カード』が届いてたのか?」

運慶「うむ。今朝起きたら届いていたのである」

イカワ「俺もだ」

エマージー「同じく」

ダース×10「シュコー、シュコー」

立浪「に、してもよぉ...」

『本日、バレンタイン対策会議を行うので、午後3時に集合すべし』
55 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:47:39.92 ID:NyvhRDqt0
立浪「なんなんだよ、この対策会議ってのは?」

エマージー「対策もなにも、もうバレンタインは過ぎてますからねえ」

イカワ「まあ、こうやって菓子をつまめるっていうからきたけどよ」バリバリ

運慶「煎餅がうまいのである」バリバリ

ダース×10「」モグモグ

立浪「つーか、隊長はなにを考えて...」

ガチャリ

「ようこそ、いらっしゃいました皆さん」
56 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:48:06.11 ID:NyvhRDqt0
立浪「だ、誰だてめえは!?」

無常「私の名は無常矜持。この会議を開いた者です」

運慶「隊長ではなかったのであるか?」

無常「はい。これは私の善意から催したものです」

イカワ「善意だぁ?」

無常「私なりの、ね。この中で昨日...即ちバレンタインにチョコを貰えた方はいらっしゃいますか?」

一同「」ギクリ
57 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:48:52.23 ID:NyvhRDqt0
無常「...歯がゆくなかったですか?周りのアルター使いでもない人間がチョコを貰えて、
なぜアルター使いである自分が貰えないのか...」

立浪「そ、そりゃあ...」

エマージー「で、ですが、今年のバレンタインは終わってしまったのですよ?」

無常「今年のことは仕方ありません。ですが、来年からの悲劇を繰り返さないためにも、この会議を行うべきなのです」

イカワ「しかし、アルター使いだからって貰えないワケじゃねーんだろ?事実、ここに居ない奴らは...」

無常「この映像を見ても同じ事を言えるでしょうか?」

運慶「映像?」

無常「ここに居ない方たちのバレンタインでの過ごし方をまとめたものですよ」

運慶「どうやってそんなものを...」

無常「教えてあげません」
58 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:49:43.77 ID:NyvhRDqt0
*************************

劉鳳『この毒虫共が...!』

ドドドドド


立浪「うおっ...相変わらずすげえな、あいつ」

イカワ「だな、あれだけの人数をああもあっさりと...」

エマージー「あれだけの強さなら、きっとファンもいるでしょうね」

運慶「しかし、これがバレンタインと何の関係が?」

無常「見ていればわかります」
59 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:50:56.07 ID:NyvhRDqt0
劉鳳『......』

ザー


立浪「おい、劉鳳が休憩に入ったあたりで映像が切れたぞ」

無常「あれ以降なにもなかったからですよ」

エマージー「と、いう事は?」

無常「ええ。この日一日中、チョコを渡すどころか、話しかける女性は誰もいなかったのです」

一同「!?」

無常「おかしいですよねえ。あれだけ整った容姿に、あの強さ...普通なら誰か一人くらいは惚れるものです。
しかし、彼がアルター使いであるが故に、誰も近づこうとはしない...」

イカワ「い、いや、あいつは堅物だしな。きっと、その性格が災いしたんだろ。な!」

ダースA「シュ―コ―」コクコク

無常「次に行きましょう」
60 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:52:21.53 ID:NyvhRDqt0
******************************

クーガー『こんにちわ、お嬢さん。この間のお怪我はもう大丈夫ですか?』

少女『......!』ダッ

クーガー『ああ、ちょっと!?』

ザー



立浪「こ、こいつぁ...」

無常「彼は、以前助けたことのある少女に声をかけただけです。チョコを貰おうなんて考えは欠片もありませんでした。
その結果が、あの仕打ちです」

エマージー「な、なんてことだ...私だったらもうピンチクラッシャーを召還できますよ...」

運慶「...今ならクーガーを題材にした脚本が湯水のように湧き上がってきそうである...」グスッ

ダースB「シュコー」ポンポン

運慶「すまない、ダースよ...」
61 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:53:20.97 ID:NyvhRDqt0
*************************

女性『はい、瓜核さん。西瓜好きでしょ?』

瓜核『おう。サンキュな』



イカワ「今回は普通じゃねえのか?」

無常「考えても見てください。バレンタインの日に西瓜ですよ?チョコの代わりというなら、普通はクッキーなどにするべきでしょう。
それなのに、この寒い時期に冷えた西瓜。温めたところで美味くもなんともない...私には遠回しな苛めにしか思えませんが」

エマージー「た、確かに...」

立浪「瓜核の旦那...我慢しなくてもいいんだぜ...」

ダースC「...シュコー」
62 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:54:04.55 ID:NyvhRDqt0
無常「そしてこの方は...言うまでもないでしょう」

**************************

初夏『はい、きっくん』

仲夏『私達の愛...』

晩夏『受け取って...♥』

来夏月『ふふふ...もちろんさ、なんたって僕は君たちを愛してるからね』ニヤッ

初・仲・晩『『『キャー、きっくん大好き―――!!』』』ダキッ

来夏月『ハハハ!今夜は寝かせないよぉ!』
63 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:54:50.79 ID:NyvhRDqt0
立浪「」

運慶「」

エマージー「」

イカワ「」

ダース×10「」

無常「彼は」

立浪「いや...言わなくていい...」

無常「そうですか。まぁ、女性付き合いができなかった結果、ああなることは十分にありえますから、気をつけることですねぇ」

一同「......」

64 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:55:48.27 ID:NyvhRDqt0
無常「さて、皆さん。何か対策は思いつきましたか?」

立浪「いや...対策もクソもねえだろ...バレンタイン以前の問題じゃねえか...」

エマージー「ええ...あんな悲惨な光景を見せられてはもう...」

運慶「脚本が...湯水のように湧き上がってくるのである...悲劇で終わる脚本が...」

イカワ「もう...無理なんじゃねえか...?」

ダース×10「シュー...コー...」

無常「それがそうでもないんですよ。こちらをご覧ください」
65 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:56:44.71 ID:NyvhRDqt0
******************************

キャミィ『はい、あすか。あーんして』

橘『あ~む...うん、凄くおいしいよキャミィ。去年よりもずっと』

キャミィ『もう///...あすか、大好きだよ』

橘『僕もだよ、キャミィ』

キャミィ『あ・す・か♪』チュッ

ウフフ アハハ イチャコラ
66 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:57:33.17 ID:NyvhRDqt0
立浪「ッッッアアあああ嗚呼あアアぁぁぁぁ――――――――!!!」ガタァ ガンガン ガシャァ 

運慶「お、落ち着くのである立浪!気持ちは分からんではないが、暴れるな!」

立浪「何なんだよあのバカップル!うぜえなんてレベルじゃあねーぞぉぉぉ!!
今すぐぶちこみてえ...俺様のビッグ・マグナムで木端微塵にしてやりてえ!」

運慶「...しかし、今までのが酷かった分、余計にそう思えるであるな」

立浪「ちくしょう...俺達はこのバカップルにすら劣るっつーのかよ...」

ダースD「...シュコー」スッ  にぼし

立浪「...ありがとよ、落ち着いてきたぜ...」ガジガジ


67 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/16(土) 23:58:30.45 ID:NyvhRDqt0
無常「今の例のように、アルター使いでもチョコを貰えるようになる場合もあります。
まあ、あれはその中でも例外ですが...」

イカワ「しかし、一体どうやって...?」

エマージー「幼馴染...だからじゃないでしょうか。確か、橘くんから幼馴染だと聞いたことがあると思います」

無常「間違ってはいないと思いますよ。付き合いが長く、仲が良いとなればそれだけチャンスがまわってくるのですから。
まあ、あれはどう考えても行き過ぎですが」

エマージー「しかし、私達には幼馴染なんて...」

無常「ええ。ですから、さっきのはあくまでも一例です。本当にお見せしたいのはこちらですから」
68 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:00:31.41 ID:xJMkII3+0
*************************

イーリャン『去年と比べて凄い数だね...』

ジグマール『ああ...組織が大きくなったぶん、外交関係上、こういったものが増えるからな...食べるか?』

イーリャン『いいの?』

ジグマール『ああ。私はチョコが苦手なんだ』

イーリャン『ありがとう...』モグモグ



立浪「お、おい...スゲエ数のチョコじゃねえか!なんであんなおっさんくさいのに...」

無常「簡単なことです。『地位と権力』ですよ」

エマージー「地位と権力?」

無常「ええ。外交上ではチョコはカードになるそうです。相手の体面を保つことによって生じる、
それに対する見返りが狙いでしょう」

ダースE「シュ、シュコー...」

69 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:01:46.34 ID:xJMkII3+0
―――――――――――――――
別の部屋

ジグマール「どうだ、イーリャン。内容は把握できたか?」

イーリャン「ううん...視覚はともかく、聴覚知覚の方がうまくできなくて...途切れ途切れにしか聞こえない」

ジグマール「そうか...」

ジグマール(しかし、バレンタイン対策会議、か...
気付けなかったが、チョコを貰うことがそんなに大変なことだったとはな)

ジグマール(だが、あの無常とかいう男が何を企んでいるのかが読めん...
そもそも、あの映像を見る限り、クーガーの件はともかくとして...
劉鳳は単純にコミュニケーション不足、瓜核にいたってはまさに普通だ。あいつは西瓜しか食おうとしないからな...
アルター使いが原因ではないのは一目瞭然。なのに、なぜああまでして、アルター使いであることが原因だと...)

ジグマール「...考えたところで何も始まらんな」
70 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:02:38.74 ID:xJMkII3+0
―――――――――――――――


無常「さて、この二つの成功例を見て共通する部分が分かりますか?」

運慶「共通と言われても...」

立浪「むしろ真逆じゃねーか?橘の方はウゼーが、隊長の方はそんなにだし」

イカワ「年齢でもねえしなぁ...隊長の方はおっさんくさいし」

エマージー「強さも隊長の方が上でしょうしねえ...」

ダース×10「......」

無常「相手にナメられていないということですよ」

一同「!?」
71 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:03:56.49 ID:xJMkII3+0
無常「橘あすかの場合は幼馴染ということもあり、長い付き合いであることから、少なくとも対等の関係であるということが伺えます。
ジグマール隊長に関しては、ハッキリと言えばある種の保険でしょう。万が一、牙を剥いてきた時のためのねぇ」

運慶「な、成る程...」

エマージー「して?ナメられないためにはどうすればいいのでしょうか?」



無常「簡単なことです。私達が支配する側に立てばいいんですよ」

一同「!?」
72 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:04:58.79 ID:xJMkII3+0
無常「一般人...いわゆる凡人達は、数で勝っているのをいいことに、私達アルター使いを見くびっています。
特殊な能力があることを理由にして、アルター使いを差別することにより優越感に浸る...
能力の無い者の考えそうなことです」

無常「あなた達も体感したことがあるでしょう。彼らの、アルター使いを見下し、愉悦に浸る顔を!」

エマージー「うっ...」

イカワ「け、けどよ、バレンタインごときでそんな...」

無常「バレンタインはあくまでもアルター使いの現状を知るキッカケに過ぎません。
私はもっと高みを目指していますから」

運慶「高み?」

無常「ハイ。アルター使いによる世界の支配...『ワールド・オルタレイション』です」
73 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:05:56.89 ID:xJMkII3+0
――――――――――――――――――
廊下

ジグマール(要は、チョコを貰えればいいのだろう。幸い、チョコは余っているからな。このチョコを渡してやれば...)

「あ、あの...隊長さん、ですよね?」

ジグマール「?そうですが...何か御用でしょうか」

ジグマール(この子...どこかで見たような気が...)

「あ、あの...ストレイト・クーガーっていう人が何処にいるか知りませんか?」

ジグマール「!」

ジグマール(そうだ...先程の映像に映っていた少女...!)

74 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:08:08.86 ID:xJMkII3+0
ジグマール「...ストレイト・クーガーに何か御用で?」

少女「い、以前助けて貰ったお礼がしたくて...チョコを作って来たんですけど...」

ジグマール「...一つ確認しておきたい。君はクーガーとは昨日会っている...そうだね?」

少女「は、はい...」

ジグマール「直接渡すのが怖いから、私に渡しておけと...そういうことか?」ギロッ

少女「違うんです!そ、その...昨日は会った途端、恥ずかしくなっちゃったんです。
私...恥ずかしくなるといつも逃げ出しちゃうんです...」シュン
75 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:09:28.00 ID:xJMkII3+0
ジグマール「...では、昨日逃げ出したのは、君が恥ずかしがり屋なためであって、
決してアルター使いであるクーガーが怖かったわけではない。
そして、今日はそんな自分を反省し、今度こそ正面から向い合って渡しに来た...ということかな」

少女「はい...!」

クーガー「それを聞いて安心しました」

少女「!?」ビクゥ

ジグマール「流石だなクーガー。私に知覚されることなく現れるとは」

クーガー「速さが俺のウリですから」

76 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:11:02.36 ID:xJMkII3+0
少女「あ、あの、この前はありがとうございました!それと...昨日は逃げ出しちゃってごめんなさい...」プルプル

クーガー「ハハッ、いいんですよぉ。俺はちっとも気にしていませんから。
それより、あなたのような可憐なお嬢さんからチョコを貰えるなんて嬉しいこと限りありません」

少女「か、可憐って...///」

ジグマール(彼女からチョコを貰えて嬉しい...そうか!)

ジグマール「お嬢さん...済まないが、一つ頼まれてほしいことがあるんだが...」

77 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:12:07.94 ID:xJMkII3+0
―――――――――――――――――

無常「私の計画が成功すれば、もうバレンタインなど些細なこと...
凡人共に頭を下げ続けるのはこのあたりでやめにしようではありませんか!」

立浪「おうよ、アルター使いの底力、見せてやろうぜ!」

イカワ「もう影が薄いなんて言わせねえ!」

運慶「我が脚本の真価、見せつけてやるのであ~る!」

エマージー「こここれは...まさしくピンチな予感がします...ですが、これで彼らを見返せる...!」

ダース×10「シュー!コー!」

立浪「まずは俺達の強さを見せつける!そして...」



一同「来年こそチョコを貰ってみせる!」


立浪「いくぞ、テメーらぁ!」

一同「えいえい、お」

ガチャリ

少女「こ、こんにちわ...」

78 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:13:18.03 ID:xJMkII3+0
立浪「んだコラァ!こっちは取り込み中だァ!」

イカワ「そうだぁ!ガキはとっとと帰ってクソして寝てな!」

運慶「...ん?その娘...クーガーから逃げ出した娘ではないのか?」

少女「あ、あの...これ...どうぞ...」スッ

エマージー「これは...?」

少女「バ、バレンタインチョコです...一日遅れですけど...」

一同「!?」
79 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:14:44.50 ID:xJMkII3+0
―――――――――――

ジグマール「...どうにか上手くいったようだな」

クーガー「しかし、なんであんなことを頼んだので?持って来たチョコを渡すくらい自分でやればいいものを」

ジグマール「先程の君の言葉を聞いてふと思ったのだ。私が渡すより、彼女に渡して貰った方が喜ぶのではないか、とな」

クーガー「まぁ、そうでしょうなぁ。けど、それだけじゃないんでしょう?」

ジグマール「...私達アルター使いは嫌われ者...それを否定することはできない。
だが、彼女のように正面から向き合うことのできる人間もいる...彼らにはそのことを忘れてほしくなかったのだ」

クーガー「そして、アルター使いもまた人間ということを認識して貰い、アルター使いへの偏見を無くしていく...
それがあなたの理想でしょう?」

ジグマール「分かっているではないか、クーガー」

クーガー「当然です。なんたって俺は隊長の部下ですから!」ニヤッ

ジグマール「フッ、どの口がいうのやら...」ニヤッ

80 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:15:55.35 ID:xJMkII3+0
―――――――――――――――

イカワ「ぎ、義理とはいえ、生まれて初めてバレンタインチョコを貰えた...」

運慶「う、美味いのである...義理チョコがこんなに美味い物だったなんて...」

ダース×10「シューコー」モグモグ

立浪「ありがとよぉ、えっと...」

キーコ「き、キーコです」

キーコ(変わった人達だけど...怖くはない、かな...)

エマージー「無常さん、あなたもお一つ...あれ?」

立浪「どしたぁ、エマージー?」ムグムグ

エマージー「いえ、無常さんがいつの間にか...」
81 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:18:29.76 ID:xJMkII3+0
――――――――――――

無常(全く、思わぬ邪魔が入ったものです。少々強引だったかもしれませんが、後一押しでこちら側に付かせることができたのにねぇ。
...まぁ、彼らのバレンタインチョコに執着する気持ちがあそこまで強かったのは予想外でしたが)

異納「ただいま戻りました無常様」

無常「お疲れ様でした、異納くん」

異納「どうでしたか?彼らの勧誘は」

無常「残念でした。すみませんねえ、わざわざ君にあの映像を撮るよう頼んだのに」

異納「いえ、構いません。無常様の理想郷を理解しきれない者など、足手まといにしかなりませんから」

無常「ところで...君が持っているそれは?」

異納「チョコです。先程貰いました」

無常「一ついただいてもよろしいですか?」

異納「どうぞ」
82 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:21:17.46 ID:xJMkII3+0
モグモグ

無常「......フン」ポイッ

シュウウウ

無常「理解に苦しみますねえ。なぜこのような物をああまでして欲しがるのか...
やはりこんなものでは私の渇きはちっとも癒えません」

異納「次はどのようになさいますか?」

無常「そうですねえ...君が撮った映像の中に使いやすそうなのが一名いたので、そちらを伺うとしましょう」

異納「御意に」





この数年後、キーコに告白してフラれ、その反動で態度がデカくなった立浪が『シェルブリット』の異名を持つネイティブにブッ飛ばされたり、
イカワが同じく、そのネイティブアルターにブッ飛ばされたり、
あの映像を見てからというもの、運慶がバッドエンド症候群にかかったり、
エマージーとダース達は普段とあまり変わらなかったり、
来夏月の変態ナルシストっぷりが悪化した上、無常に散々コキ使われた挙句にアブソープションされてしまったりするが

それはまた別のお話―――――――――――

終わり
83 : ◆do4ng07cO.[saga]:2013/02/17(日) 00:30:58.76 ID:xJMkII3+0
バレンタインネタはこれで終わりです。
なんか、おまけなのにやたら長くなりましたね
今書いてるのが出来たら、またよろしくお願いしますm(_ _)m
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]:2013/02/17(日) 02:01:13.59 ID:9Tv2l5ZC0

俺男だけどクーガーの兄貴にチョコ渡したい





http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/kako/1360/13607/1360746823.html
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