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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

霊夢「神社が燃えてる…」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:03:01.17 ID:xItxOFF60

霊夢「なにこれこわい」

魔理沙「ごめん。焚き火しようとしてたら八卦炉の火力間違えて引火しちゃったんだぜ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:04:13.49 ID:xItxOFF60

魔理沙「新居がみつかるまで私の家にとまるといいぜ」

霊夢「当然そうさせてもらうわ」

霊夢「うわ、何この家。きったない。くさい」

魔理沙「家に入るなり失礼なやつだ…」

霊夢「そもそもこんな薄暗い場所に家を建てる神経が信じられないわよね」

魔理沙「まあ、魔法使いにもいろいろ事情があるんだよ。霊夢はそこの部屋をつかうといいぜ」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:04:56.05 ID:xItxOFF60

霊夢「ちょっと、これ全部掃除するわ」

魔理沙「ええ?いいよそんなもん。悪いし」

霊夢「私がイヤなのよ!」

霊夢「ふう、きれいになったわ」

魔理沙「わりーな掃除までしてもらって」

霊夢「いいのよ。それより、今日の晩御飯はどうするの?」

魔理沙「なにも考えてないぜ」

霊夢「仕方ないわね。私がつくるわよ」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:05:51.42 ID:xItxOFF60

霊夢「できた」

魔理沙「なんか…霊夢ってすげーんだな」

霊夢「え?」

魔理沙「いや、霊夢とは長い付き合いだけど、一緒に暮らしたことって無かったしさ」

霊夢「そうねえ」

魔理沙「ここまで家事できるとは思わなかった。すごいよ、うん」

霊夢「なんかそういわれると照れるわ///」

魔理沙「いいお嫁さんになれそうだな」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:06:36.74 ID:xItxOFF60

いちおうラストまで書き溜めてある
ageるとスレストされやすいのか?

霊夢「お嫁さんかあ…」

魔理沙「どうしたのぜ?」

霊夢「いや、巫女って職業柄、結婚できないじゃん?」

魔理沙「そうなのか?」

霊夢「そうなのよ」

霊夢「だから、私はお嫁さんになれないのよ」

魔理沙「そりゃ大変だな。じゃ、女ならいいのか?」

霊夢「はあ?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:07:28.76 ID:xItxOFF60

魔理沙「女と結婚すればいいじゃん」

霊夢「それはもはや結婚ではないけれど…。てかそれ以前の問題だわ」

魔理沙「女には恋愛感情もてないのか?」

霊夢「いや、普通はそうでしょ…」

魔理沙「私と同棲するのは平気なのに?」

霊夢「ええっ?ちょ、まって、何?魔理沙そっちの人なの!?」

魔理沙「うーん、私はノーマルだと思うんだけどな」

霊夢「あ、ああ…。ただこの状態は同棲とはいわないわよ」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:08:16.41 ID:xItxOFF60

>>13そうだよん

魔理沙「結婚できないっていうから、それじゃ年取ったときとかに不憫だなあって思ってさ」

霊夢「まあそうかもね」

魔理沙「女でも一緒に暮らせる人がいたら、いいじゃん」

霊夢「一理あるけど…」

霊夢「アンタはどうするつもりなのよ。いつか里の男と結婚でもすんの?」

魔理沙「まさか。私は魔法使いだぜ。家庭を持つようなことはできんぜ」

霊夢「そうよねえ」

魔理沙「でも、これからもずっと一人で暮らすってのはちょっとイヤかも…」

霊夢「いまは一人じゃん」

魔理沙「まだ若いからいいけどさ…」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:08:57.78 ID:xItxOFF60

魔理沙「なあ霊夢。これからは私と暮らしてくれないか?」

霊夢「ええっ?やっぱそっちの人じゃん!」

魔理沙「私じゃ、イヤなのか?」

霊夢「そ、そういうわけでは…」

魔理沙「頼むよ。やっぱ一人じゃさびしいんだ」

霊夢「それなら、そっちの気のあるヤツと住めばいいじゃない…」

魔理沙「人間じゃなきゃ意味無いんだ。寿命が違いすぎると、やっぱ悲しい」

霊夢「ま、まあ神社建て直すアテもないし、当分はここに住んであげるわよ!」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:10:07.26 ID:xItxOFF60

霊夢(と、いいつつもう一週間になるけれど…)

魔理沙「じゃあ、そろそろ寝ようぜ霊夢」

霊夢「ねえ、あんたいつも床で寝てるけれど、私だけベッドで寝てていいの?」

魔理沙「いや~。神社燃やしちゃったのは私だし。遠慮しないでくれ。そのうち寝具はなんとかするよ」

霊夢「…あんたもベッドで寝なさいよ」

魔理沙「も?」

霊夢「あ、いや」

魔理沙「そ、それは二人で同じベッドに…」

霊夢「このベッド、セミダブルってやつでしょ?ちょっと大きいから二人で寝ても大丈夫かなあって」

魔理沙「そこまでいうなら…お邪魔するぜ」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:11:39.30 ID:xItxOFF60

霊夢「スー」

魔理沙「…」

霊夢(やだ…なんか寝付けない)

魔理沙「もう寝たか?」

霊夢「ええっ?い、いや!まだだけど…!」

霊夢「二人で寝ると暖かいよね!もうすぐ冬だし!」

魔理沙「何…言ってるんだ?」

霊夢「ひえっ!」

魔理沙「ほんとに神社燃やしてごめんなー。こんな狭い思いまでさせちゃって」

霊夢「そんなのいいのよ!」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:12:21.10 ID:xItxOFF60

霊夢「その話なんだけどねえ」

魔理沙「ん?」

霊夢「もう神社に戻らないでここにいようかなあって」

魔理沙「それは、これからも私と暮らしてくれるってことなのぜ?」

霊夢「うん。こないだ紫と話したんだけどね。結界の機能自体は、いくつかの形式的なものさえ置けば、神社がなくても大丈夫なの
    要するに、神棚的な箱を神社があった場所においておけばいいのよ。本当は私が住むに越したことは無いけど、定期的に管理すれば大丈夫だと思う」

魔理沙「それはよかった!」

霊夢「それにねえ。結構、魔理沙と暮らしてると楽しいかも…」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:13:01.93 ID:xItxOFF60

魔理沙「ああ。私もだ」

ギュッ

霊夢「きゃっ!な、何?なんで抱きつくの?」

魔理沙「そういうことじゃないのか?そーゆーカンジかと」

霊夢「う…。あ…。なんか突然だからびっくりした」

魔理沙「嫌ならやめるけど」

霊夢「しばらくそのままで良いわよ…」

……





29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:27:32.46 ID:xItxOFF60

チュンチュン

魔理沙「朝だぜ、霊夢」

霊夢「ふあ?もう朝なの…?ねむい…」

魔理沙「昨日は色々あって寝るのが遅くなったしなあ」

霊夢「!!!」

魔理沙「どうしたのぜ?」

霊夢「チカラが…。なくなってる…。いや、弱まってるという感じかしら」

魔理沙「どういうことぜ?」

霊夢「どうも、巫女としての力が弱くなってると思うのよね」

霊夢「やっぱり、同性でもダメなもんはダメだったのかしら…」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:29:03.21 ID:xItxOFF60



霊夢「で、これどういうことなのかなあ」

早苗「私に聞かれても困りますが…」

霊夢「同業者に聞くほうが早いと思って」

早苗「びみょーに職種は違うんですけどねえ」

早苗「まさか男をつれこんだとかじゃないですよね?」

霊夢「いや、それはないけど…」

早苗「じゃあ、なんか心当たりは?」

霊夢「……」

早苗「あるのですね!」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:30:04.73 ID:xItxOFF60

霊夢「いやー、うーん…アレは…大丈夫だと思うんだけどなあ」

早苗「股に関わることなら、問題大有りの可能性大です」

霊夢「えー…」

早苗「うわ!最低!その反応、やっぱ股に関することなんですね!あなた巫女としての自覚は大丈夫ですか?」

霊夢「でも異物を突っ込むまでしてないし」

早苗「いれるいれないの問題ではないのです!その関連行為も禁忌に含まれるのです!」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:31:14.07 ID:xItxOFF60



霊夢「……というわけで、私ただの人になっちゃった…」

魔理沙「…」

霊夢「ごめんね、こんな頼りない巫女で。あ、もう巫女じゃないか」

魔理沙「謝るのは私のほうだぜ。本当に悪い。家も職も奪ってしまって…」

霊夢「いいのよ、許した私がいけないんだし…。でもそのおかげで魔理沙と暮らせてるんだし」

魔理沙「ああ、じゃあこれからは私が霊夢を支えていくのぜ」

霊夢「うん。これから…よろしくね」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:34:40.86 ID:xItxOFF60

数ヵ月後

魔理沙「異変だぜ霊夢!こんどのは大変そうだ」

霊夢「そうなの…」

魔理沙「霊夢も一緒に解決しに行こうぜ」

霊夢「無理よ。私、ただの人間だもん。そんなチカラないわよ」

魔理沙「……そうだったな。悪い」

霊夢「魔理沙は行って。事件に首突っ込むの好きでしょ?」

魔理沙「ああ…行って来る」



37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:51:44.10 ID:xItxOFF60

魔理沙「ただいまー…あーつかれた」

霊夢「おかえりなさい。ずいぶん長かったのね今回は」

魔理沙「まあな…」

霊夢「で、どうだったの?妖怪はやっつけられたの?」

魔理沙「あ?なにそれイヤミ?」

霊夢「えっ?」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:53:05.99 ID:xItxOFF60

ちょっと元気でた

魔理沙「私は途中でしくじって何もできなかったんだよ
    結局、後から来た早苗が全部解決していきやがった」

霊夢「そうなの…ごめんなさい…」

魔理沙「もう幻想郷中で有名だよ。知ってて訊いてきたんじゃねえだろうな」

バンッ

霊夢「痛っ!な、なんで…どうして殴るのよぉ…」

魔理沙「ハッ!す、すまん。ちょっと気が立っててやっちまった」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:54:06.31 ID:xItxOFF60

霊夢「ぐすん」

魔理沙「ごめんな。家に居た霊夢がそんなこと知ってるはずないのに…。
    私が悪かった。本当にごめん。もうしないよ」

霊夢「そう?なんだか魔理沙がこわい…」

魔理沙「こわくなんかないよ。いつもの私だぜ」

霊夢「うん…じゃ、ご飯つくるね」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:55:02.19 ID:xItxOFF60

夜、ベッド

魔理沙「なあ、今日は悪かったな」

霊夢「いいのよ。気にしないで、魔理沙の気持ちも考えなかった私が悪かったの」

魔理沙「ちょっと今まで自分のことだけでいっぱいいっぱいだったよ。これからは霊夢のこと
    もっとしっかり見るから」

霊夢「うん…」

ギュッ

魔理沙「れいむ…」

霊夢「まりさ…」

………





43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:56:51.76 ID:xItxOFF60

翌日

魔理沙「じゃ、今日はパチュリーんとこで色々勉強させてもらいにいくから、帰りはおそくなるぜ」

霊夢「わかったわ」

魔理沙「あまりにも遅かったら、先にご飯食べて寝ててくれよな」

霊夢「うん。いってらっしゃい」

魔理沙「じゃあな」

バタン

霊夢「ふう。いっちゃった。掃除でもしようっと」

ガサゴソ

霊夢「あーあー、魔理沙ったらこんなにちらかして」

霊夢「ん?この魔導書、今日必要なものだとか言ってなかったっけ?」

霊夢「もー、忘れっぽいんだから。届けてあげましょう」

霊夢「でも、紅魔館は遠いな…。飛べないから歩いていったら夕方くらいになるかも」

霊夢「でも、魔理沙はこれがないと困るだろうし、やっぱり行きましょ」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:58:04.73 ID:xItxOFF60

図書館

パチュリー「ねえ、本当に大丈夫なの?帰んなくて」

魔理沙「今日は遅くなるって言ってあるから朝帰りでも大丈夫だぜ
    だから…今夜は図書館セックスし放題だぜ」

パチュリー「盛んなこと。そんなこといって今日も霊夢を抱いてからきたのではないの?」

魔理沙「まあまあ、いいではないかいいではないか」

パチュリー「もう…」

……





45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 22:59:04.23 ID:xItxOFF60

霊夢「ふう、やっと紅魔館についたわ。意外と早くついたわね」

テクテク

霊夢「図書館はここね」

バタン



パンパン

パチュリー「あん、ふうん。まりさぁ…」

魔理沙「んっ…ふっ…」

霊夢「」

ドサリ(霊夢が本を落とす音)

魔理沙「ん?」

霊夢「魔理沙…?」

魔理沙「げっ!ど、どうして霊夢がここにいるんだぜ?」

霊夢「どういうこと…?」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 23:01:24.84 ID:xItxOFF60

魔理沙「いやいや、これは魔法の研究だから。魔法の研究に必要不可欠な神聖な儀式をやってるとこだから」

霊夢「裸で抱き合うことが、魔法の研究なの?」

魔理沙「いやいやいや、裸とは人間のありのままの姿であり、人間の根源にあるパワーを最も引き出しやすい服装なんだな」

パチュリー「魔理沙、見苦しいわよ…」

霊夢「私なんて、もう要らないのね…」

ダッ

魔理沙「あっ!まてよ霊夢!」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 23:02:59.56 ID:xItxOFF60

魔理沙「やっと追いついたぜ…」

霊夢「こないで!もう私よりパチュリーと仲良くやってるんでしょ!」

魔理沙「ごめんって。ちょっと浮気心でちゃっただけだから。本命は霊夢一筋だから」

霊夢「嘘!私は家事する便利な人としか思ってないんでしょ!
   都合のいいときだけ私を抱いて慰めるフリするのはもうやめてよ!」

じりじり

魔理沙「おい霊夢!そっちにいくと崖があって危ないって!」

霊夢「知ってるわよ。だからここへ来たんだもの」

魔理沙「な…!まさか身投げする気じゃ…?」

霊夢「そうよ。私みたいな人間が生きていても仕方ないもの」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 23:09:20.94 ID:xItxOFF60

魔理沙「わかった!もう絶対に他の女と寝たりしないからもどってきてくれよ!」

霊夢「知ってるのよ。魔理沙は巫女としての私が好きだったのよ。異変になればすぐ駆け出していく私が。
   ただの人間になった私なんていらないの。そうでしょ?」

魔理沙「……」

霊夢「目新しいものを追い求めて。そのほうが貴女らしい」

魔理沙「おい…待てったら…」

霊夢「そんな貴女が…好きだった」

バッ

魔理沙「霊夢ーーーーーーーーー!!」




50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/04/19(月) 23:11:03.86 ID:xItxOFF60

数年後

れいむのはか

魔理沙「なあ、霊夢。どうして自殺なんか…」

子供「ねー、ままー、これなにー」

魔理沙「これはな…。母さんの昔の友達のお墓だよ」

子供「へえ」

魔理沙(私にもついに子供ができたんだぜ。どうだ。私に似てかわいいだろう?
    この子の名前には、霊夢、お前の字を使わせてもらったぜ)

子供「ねえ、おなかすいたよー」

魔理沙「そうだな。んじゃ、家に帰ろうか」

子供「あっ!ママだ!」

魔理沙「ん?」

アリス「も~!魔理沙ったらどこ行ってたのよ!」

魔理沙「悪い悪い。もう帰るよ」

-fin-


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