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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

唯「ムギちゃん、今日のおやつはな~に?」

1: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/13(水) 23:34:58.25 ID:ri3nX0cR0

唯「ムギちゃん、今日のおやつはなにかな?私すっごい楽しみだよぉ~」

紬「あ、今準備しますね。今日はようかんですよ。渋~い緑茶と一緒に頂きましょう。」

唯「おっ、今日は和菓子かぁ~。でもいつもごめんね。こんな高そうなお菓子、ありがとね。」

紬「いいんですよ。大したものではないですし。」

私はそう言い、準備を始める。そして考える。

紬「(このままでいいんでしょうか・・・。)」

携帯のディスプレイを見る。

紬「(残り4人・・・・。このままの生活を続けていてはいつ消されてもおかしくない・・・。今までだって消されなかったのが不思議なくらいだし)」



3: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/13(水) 23:39:44.63 ID:ri3nX0cR0

唯「あっ!前から思ってたんだけど、ムギちゃんの携帯ってなんかかっこいいよね!同じのを持ってる人見たことないよぉ」

紬「(ビクッ)え、あ、ああ、そうですね。これは海外の携帯で世界に12台しかないんですよ。」

唯「12人!?プレミアだねぇ!やっぱりすごく高かったのかなぁ?その天秤のマークのデザインとかとっても高価そうだし!」

紬「いえ、これはもらいものなので値段とかは聞いたことはないんですよ。」

唯「ふ~ん、そうなんだぁ」

紬「それより、お茶の準備ができましたよ。」

唯「わ~、やった~。おいしそ~」


4: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/13(水) 23:42:32.41 ID:ri3nX0cR0

ガチャ

律「や~、お、今日は和菓子か。ムギ、いつも悪いねー」

澪「おい率!廊下は走るなって!お、唯、ムギ、早いな。」

唯「はやくムギちゃんのお菓子がたべたくてぇ~」

澪「全く、律も唯も食い意地が張って・・・」

律「そういいつつ、いつもの席に座る澪ー」

澪「・・・//」

紬「さあさあ、喧嘩せずに仲良く食べましょうね。いっぱいありますからどんどん食べてください。」


6: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/13(水) 23:44:47.25 ID:ri3nX0cR0

―部活帰り―

紬「今日も練習せずにお茶会だけで終わっちゃった。楽しいのは良いんだけど計おんぶとしての活動を全くしてないのは良くないですね・・」

私は携帯を見つめる。

紬「この国を救う救世主になるなんて、一体どうすればいいんだろう・・・。」

そう、12人いたセレソンも、もうあと4人しかいないのだ。

私はこの携帯を受け取った時のことを思い返す。


9: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/13(水) 23:49:25.89 ID:ri3nX0cR0

それは中学生の頃だった。

両親は共働きで家に帰っても独りぼっち。内向的な性格だったせいか特に親しい友人もいない。

やることもなかったので勉強をした。

いい成績をとれば両親もきっと褒めてくれるだろう。そう思い、勉強を頑張った。

終業式の日、家に帰ると珍しく両親の靴が玄関にあった。

早速成績表を見せようと家に入る。

その時両親が大声で怒鳴りあっていることに気づいた。

中に入ってみるとどうやら借金のことについてモメているらしかった。

離婚という言葉も出ていた。

紬「お父さん、お母さん、あのね、、ムギ、成績ALL5だったんだよ・・・。こっち見て成績表見てよ・・。

母「あなたがだらしないからこんなことになるのよ!」

父「お前こそ家計の管理をしっかりしないからだろう!」

私は泣いて外に飛び出した。両親の怒鳴り声を聞きたくなかった。


11: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/13(水) 23:52:26.23 ID:ri3nX0cR0

紬「いやだよ・・・。何でこんなことになってるの・・・。お金があれば、お母さんとお父さん、喧嘩しないのかな・・。こんなのいやだよ・・」

私は走りに走った。どこまで来たのだろうか。見慣れない場所だった。

私はそこでうずくまって泣いた。

―何か音が聞こえる。

紬「機械の音・・・?」

顔を上げると弁当箱程度の大きさのボックスカーが目の前に止まっていた。

見つめていると突然ボックスが開いた。

紬「携帯・・・電話・・・?」

しかし見たこともないデザインでどこのメーカーなのかも分からない。

困惑していると突然携帯電話が鳴り始めた。

紬「これ・・・、出ていいのかな・・・」

私は電話に出た。


12: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/13(水) 23:57:19.75 ID:ri3nX0cR0

???「ごきげんよう。ミスターアウトサイドだ。」

紬「ミスターアウトサイド・・・?」

Mr.OS「私は至極個人的な信念に基づきこの国を救う為の救世主を12人、独善的に選抜することに決めた。
そしてその12人をセレソンと名づけ更にそのうちの一人をサポーターに任命した。
君は今日からセレソンだ。おめでとう。ちなみにサポーターとはいわゆる12番目の選手、熱狂的な応援者であり、冷酷な監視員のことだ。
もし君がセレソンとして正しく機能しなかった場合は、サポーターによって厳しくジャッジが下されると思ってくれたまえ。」

紬「じゃあ、私はサポーターじゃないんだ・・。」

Mr.OS「12人の内誰がサポーターかは私しか知らない。君かもしれないし、違うかもしれない。
なお、選別された12人からは、身に覚えがあろうとなかろうとセレソンになろうという強い意思があったと認識している。したがって、この使命を辞退することは許されない。
プレゼントした携帯の中には100億円が入っている。使い道は全面的に君に任せる。自由な発想でこの国を正しい方向に導いてほしい。
ただし、その100億を現金にかえることはできない。なんらかの要望が生じた場合、中央のボタンを押してオンシェルジを呼び出してもらえればいつでも対応するようになっている。
尚、その際にかかる費用は100億円から引き落とされ、その使用履歴は他のセレソンに通知されるものとする。」

Mr.OS「最後にペナルティについて伝えておく。以下の条件が該当するセレソンはサポーターによって迅速かつ確実な死が与えられると思ってほしい。
第一に任務を途中放棄し、逃亡を図った場合。
第二に携帯を長期に渡って使用せず、なんの成果も得られない場合。
第三に与えられた100億を国益のためでなく、個人の欲望のために使用し続けた場合。
第四に国を救うという目的を果たせぬまま残高が0になった場合である。
ただしこれらは最低限の事項にすぎない。選ばれし者はその行動に極力責任をもってもらいたい。
尚、12人のセレソンのうち、最終的に生き残れるのは最初に使命を全うした一人に限られる。
誰かがゴールした時点で残りのセレソンは自動的に消滅する。」

Mr.OS「私からは以上だ。もし君がうまい具合にこの国を救う方法を見出し最初にゴールした暁には自然に私の元へたどりつくようになっている。
noblesse oblige 君が、救世主たらんことを切に願う。」

ちょっときゅうけいします。見てる人いるのかな・・


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/14(木) 00:07:35.32 ID:DrgwPCha0

何故紬なのだろうか?


22: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 00:17:57.49 ID:4+fC/SNc0

戻りました。再開します。

>>20紬→セレソンになって金持ちってのをやりたかった。後悔はしていない。

―――――――――――――――――

紬「100・・・億・・・・円・・・!?」

これを自由に使ってよいとMr.OSは言った。

このお金があれば両親を仲直りさせられるだろう。

問題はこれがイタズラではないかを確認しなければならない。

私は携帯電話をよく調べてみることにした。

紬「液晶にはⅠ~ⅩⅡまで数字がある・・。Ⅷだけ色が違うから、この携帯は8番ってことなのかな?」

さっきの電話が本当なら他に11人救世主(?)になるためにゲームに参加させられたってことだ。

紬「真ん中のボタン・・・この天秤のマークのところですね。」

ボタンを押すと反応があった。どうやら電話がどこかに繋がったようだ。


23: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 00:24:14.13 ID:4+fC/SNc0

???「初めまして。セレソンNo.Ⅷ.私は案内役のジュイスと申します。」

紬「え、ええと、よく分からないんですが、100億円を自由に使っていいって本当なんですか?」

ジュイス「はい。その通りです。何かご要望がありましたら私に申しつけください。
その際に消費される金額はないようによって違うのでご注意ください。また、Mr.OSの説明にもありましたように
使用された内容は他のセレソンにも通知されます。」

紬「それなら・・・!お父さんとお母さんがお金のことで喧嘩して、離婚だって言ってるの!だから仲直りさせてほしいの!」

ジュイス「受理されました。noblesse oblige 今後とも貴方様が救世主たらんことを。」

通信が切れた。

私は携帯を見る。

紬「残額が80億に減ってる・・。」

これでお父さんとお母さんは仲直りしてくれてるのだろうか。

イタズラでなければと思いながらも一人帰途に着く。


26: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 00:29:37.93 ID:4+fC/SNc0

紬「ただいま・・・。」

私は恐る恐る家に入った。

母「紬!どこにいってたの!心配したのよ!急に出て行くなんて・・・。」

父「そうだぞ!私たちが喧嘩しているのを見せてしまい、悲しい思いをさせてしまったな。すまなかった。
だがもう大丈夫だぞ。先ほど奇妙なことに・・・」

母「あなた、紬にそんな話をする必要はないでしょう?」

父「あ、ああ。そうだな。とにかく、私たちは仲直りしたんだよ。紬。
それで仲直りの記念に住居を変えようと思うんだ。お母さんとももう話してある。こんな狭いアパートじゃなく、大きな家に引っ越そう。」

母「もう苦しい思いをしなくても済むのよ。」

どうやら本当に父と母は仲直りしていた。この携帯は本物だったのだ。

そしてこれからの生活は一変した。

ボロのアパートからは引き払い、新しい、豪邸に引っ越した。

家具も全て新調したし、執事やメイドもたくさん雇った。

車も高級車が車庫に何台も並んだ。



27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/14(木) 00:34:42.85 ID:Etycg81BO

20億の元手から起業して成功してる紬の父の商才はガチ


28: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 00:37:03.93 ID:4+fC/SNc0

私は20億というのがどれほどの大金かあまり理解していなかったが、仲直りするためだけに20億もの大金が必要だったのだろうかと思った。

だが、父はどうやらそれらのお金で新しく会社を立ち上げたようだった。

万年平社員だった父がいきなり会社を立ち上げ、経営するのはやはり中々難しく、思うようにいかないようで、

私はその度に何度もジュイスにお世話になった。

また、その頃から始めたピアノも大変優秀な指導者のもと、また、もともと才能があったのかメキメキと上達し、コンクールで賞をとるまでとなった。

生活は充実していた。

高校に入学し、軽音部に入部し、楽しい仲間も得ることができた。

しかし、

どうしたことか最近になって他のセレソンが消えていることに気づいた。

そこで私はサポーターによって消される条件を思い返す。

紬「この国を救うなんてこと、何にもやってない私もいつ消されるかわからない・・・。

私は恐怖した。

それからどのようなことをすればいいのかジュイスに相談したこともあったが、ジュイスからは、「私はあなたの申しつけを実行するまで」

と、軽く言われただけだった。

それからも他のセレソンはどんどん消えて息、残りもあと4人となってしまっていた。


29: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 00:45:04.43 ID:4+fC/SNc0

―――――――――――

紬「このままじゃ、いけない・・・。」

私は行動に移すことにした。少々酷だが、彼女らにも手伝ってもらわなければならない。

TELLLLL・・・ガチャ

?「はい。秋山です。」

紬「あ、澪ちゃんですか?紬ですけれど、私たち、もっと上手にならないといけないと思ったんです。」

澪「いきなりどうしたんだ?紬らしくないぞ。まぁ、上手くなるべきっていうことには賛成だが。」

紬「そうですよね。私は私も含めてみんなにもっとうまくなってもらいたいんです。人々の心を揺り動かせるような音楽を作れるくらいに。」

澪「なかなか壮大だな・・・。」

紬「そうですよね。でもやっぱり上達するためには良い指導者が必要だと思うんです。だから私が一人ひとりに最高の指導者と場所を用意したので、練習してくださいね。」

澪「え、お、おい。ちょっと・・!」

紬「時間がないんです。」

ガチャ、ツーツー

同じように律にも唯にも連絡した。二人ともとても驚いていたようだ。


31: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 00:51:49.92 ID:4+fC/SNc0

紬「ジュイスさん、お願いがあるんです。」

ジュイス「はい。なんでしょうか。」

紬「私が入っている高校の部活、軽音部なんですけど、私を含めてみんなの実力をアップしたいんです。
だから、一人ひとりに専属の指導者を据えて上達するようにしてほしいんです。」

ジュイス「受理されました。noblesse oblige 今後もあなたが救世主たらんことを。」

これで個人の実力はすごく上がるだろう。

ジュイスに今まで失敗は一度もない。

私も専属の指導者の元、技術向上の努力を一層励み、この国を救うための準備を進める。

紬「音楽は・・・みんなを救うことができるはずです・・・。」

私はそれを信じて各メディアや音楽界、政界などに多くの根回しをしていく。

紬「私は音楽を人に聞かせる準備をする・・・。でもそれだけじゃダメ。本当に心に響くような音楽を作らないと・・・。どんな世代にも好かれ、心に響く曲を・・・!
そのためにはやっぱりみんなの力が必要・・。早くみんなと意見をかわしたいな。」

そうこうしているうちに1ヶ月がたち、久しぶりにみんなと会った。

すごく疲れたように見えるが、纏っているオーラが違った。きっと私もそうなのだろう。



32: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 00:58:41.34 ID:4+fC/SNc0

唯「ムギちゃん・・・私、やったよ・・・すごいハードな訓練だったけどもう私にできないことはないよ!
歯ギターでだって何でも弾けるんだから!」

律「私なんてリズム感を養う特訓から素手でドラムを叩いて独特の音を出す訓練まで色々やらされたよ。もうどんな音でもだせるね。」

澪「私はドラムしながらベースを弾けるようになったよ。」

律「いや、それはないだろ。」

3人とも大変だったようだ。

紬「これから私たちはこの国を、いえ、この国に住む人たちを救う為の曲を作らなければなりません。」

唯「この国に住む人たちって、みんな?すっごい、壮大だね!」

澪「スケールが大きいな・・・。それであんなに練習させたのか?」

律「馬鹿だねぇー澪は。そのつもりでやるってことでしょ。」

紬「律ちゃん、違うのよ。本当に誰の心にも響く素敵な曲を作って本当にみんなを救うんです。」

唯「私やるよ!こんなにうまくなったんだもん!みんなの心に響く曲を作るよ!」

3人ともやる気になってきたようで、それから私たちは何度も意見を出し合い、何曲も作った。



34: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 01:01:19.07 ID:4+fC/SNc0

――――――――――――――
???「ジュイス、君はNo.Ⅷをどう思う?」

ジュイス「おもしろいと思いますよ。こんな方法をとったのは彼女が初めてですからね。」

???「そうか。君はNo.Ⅷの味方なんだな。ならば僕ももう少し様子を見てみよう。」

ジュイス「彼女はうまくいくでしょうか。」

???「どうかな。まあ無理だったときは僕が決着をつけるさ。」

ジュイス「そうですか。noblesse oblige それでは今後ともあなたが救世主たらんことを。」


43: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 01:38:59.41 ID:4+fC/SNc0

―――――――――
準備中、更に二人のセレソンが消えた。

残りは私、No.ⅧとNo.ⅩⅡの二人。

私は他のセレソンに干渉していないのでⅩⅡがサポーターだろう。

この日まで消されなかったのは意図的なのか偶然なのか私にはわからない。

しかし、明日のライブで全てが決まる気がする。

明日のために私たちは色々なことをやってきた。

地方でのライブやマスコミ、雑誌にも載ったし、テレビ出演もした。私たちを知らない人はそういないだろう。

やることはやった。あとは結果がついてくるだけだ。

―翌日―

今日はついに武道館でのライブだ。何万人も観客がいる。更には全国生中継でのライブだ。

このライブで人々の心を動かして救世主になるんだ。頑張ろう。

???「あの、今日のライブ応援しています。頑張ってください。」

紬「あ、ありがとうございます。頑張りますね。」

関係者以外立ち入り禁止のはずなのにどうして一般人が・・・また、メインの澪や唯ではなく何故私にと思ったが、本番前の緊張と、忙しさですぐに忘れた。

そしてついに本番が始まった。


46: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 01:52:11.36 ID:4+fC/SNc0

豪華な花火が打ち上げられる。

人気のアーティストがライブするときもこんな感じだったのだろう。

テレビでしか見たことがなかったことが今現実として起こっている。そしてその主役は私たちだ。

煌びやかな照明を合図に1曲目が開始される。

観客も乗ってきている。出だしは好調だろう。

それにしても、こんなに大勢の前で演奏するのがこんなにも気持ちいいものだとは思わなかった。

そして1曲目が終わる。

唯がマイクをとる。

それにしても唯はMCが上手くなったものだ。と感心してしまう。あの音感といい、やはり彼女は天才なのだろう。

唯「みなさん!今日私たちはみなさんに元気を分けにきました!みなさんの心に元気を与え、明日も頑張ろうという気になるような曲も何曲もあります!
今日は心行くまで盛り上がってくださいね!私たちも精一杯みなさんの心に響く歌を歌いますから!聞いてください!」

律「1.2.3.4.12.3」

~~~♪
何曲もこなし、アンコールにまで応えて今日のライブは終わった。個人的には大成功だったと思う。

唯「みんな~!ありがと~!またね~!」

私たちは今日、みんなの心に響くライブができたのだろうか。救世主になれたのだろうか。


47: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 01:57:18.05 ID:4+fC/SNc0

―楽屋―

唯「いやぁ~、今日は大成功!すっごく楽しかったねぇ~!」

澪「あんなに大勢の前で、しかも全国生中継。すごく緊張したけど私たちの歌はみんなの心に届いたのかな。」

律「あんなに大盛況だったんだ。きっと届いたさ!」

紬「そうですよね!きっと救えましたよね!」

そうだ。きっと大丈夫・・・。

紬「うっ・・!」

律「おいムギ!どうしたんだ!顔真っ白で汗がすごいぞ!」

唯「ムギちゃん!」

澪「ムギ!」

そんな・・・これじゃあ・・・だめだったのかな・・・。

薄れ行く意識の中、私はひとりごちた。


48: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 02:01:35.80 ID:4+fC/SNc0

律「ちょ!だれか呼んで来て!医務室!?救急車!?」

澪「えっ、えっ、・・・ムギが息してないよ!」

唯「心臓マッサージ!澪ちゃん人工呼吸お願い!」

澪「なんで・・・どうして・・・うっ、うっ・・・」

―――――――――――――――――――

???「ふう。先手を打っておいてよかった。彼女が成功していたら僕が消されていたからね。
しかしなかなかおもしろい見世物だったよ。」

そういった男の手には一冊のノートがあった。

そこには・・・

―琴吹 紬     ○月×日  ライブ終了後、楽屋にて心臓発作により死亡。

そう書かれていた―

月「これでセレソンは僕一人。おまけにデスノートまである。僕は無敵だ。そして既に準備は整っている。
僕は新世界の神になるんだ!」

男は笑う。直後、乾いた音が響く。男の目は大きく見開かれ、そして膝から落ちる。

月「なん・・・だと・・・」

意識が朦朧とする中、女性が携帯を回収していった。


50: ◆EKOmD8qAb6 2009/05/14(木) 02:03:06.85 ID:4+fC/SNc0

――――――――――――――――

Mr.OS「ジュイス、ご苦労だった。」

ジュイス「はい。しかし今回は残念でしたね。一度はこの国を救うことができていたのにNo.Ⅷの死で結局は何も変わらないでしょう。」

Mr.OS「ルールに則るのならば、誰かがゴールすれば他のセレソンは全て消される・・・。
No.ⅧがゴールしたことでNo.ⅩⅡは消されることが確定していがた、まさか最後にこんな事態になるとはな・・・。」

ジュイス「非常に惜しい人材でした。次こそは救世主が現れることを祈りましょう。」

Mr.OS「そうだな。次回は一体どんなことをしでかすのか・・・、今から非常に楽しみで仕方ないよ。
次回開催に向けて準備を進めてくれ。」

ジュイス「了解しました。今後、新たな救世主が現れんことを・・・。」


                   ~END~


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/14(木) 02:03:11.03 ID:lH4b6MnQO

なんとゆう超展開wwwwww


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2009/05/14(木) 02:04:01.87 ID:C/iSwNqBO



楽しかった!


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