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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

千秋「マコちゃんが好きすぎて、生きるのが辛い・・。」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 22:44:09.19 ID:BL3gDr5V0

千秋(しかし、こんなこと、誰にも相談できないぞ。夏奈達に何と言われるか・・・)

チラッ

内田「ん?どうしたの、チアキ。」

千秋「・・・・」

夏奈「なんだ千秋、悩み事かぁ?何なら、お姉さんが相談に乗るぞー!」

千秋「悩み事をお前達に打ち明けるかどうかで悩んでるんだ。少し黙ってろ。」

千秋(しかし、こいつら以外で誰に相談すればいい?姉さまだって、『女の子を好きになった』なんて聞いたら・・・)

『ごめんね、流石にそれはないかな。』

千秋(そうだ、流石の春香姉さまといえど、同性との恋愛経験なんてあるわけない・・・)



7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 22:48:06.10 ID:BL3gDr5V0

内田「ねえねえ夏奈ちゃん、もしかして千秋、恋煩いしてるのかな??」

夏奈「はぁ?いやいや、千秋に限ってそれはないだろ・・・。」

内田「そう?だってもう私達中学生なんだよ?昔みたいにバカやってるような年齢じゃないんだよ?」

夏奈(内田は自分をバカとは思ってないのか・・・ふむ。)

夏奈「中学生なんて、まだ恋とは無縁なものだろう?」

内田「えっ?」

夏奈「えっ、て何だよ。」

内田「う、ううん。そうだね、そうだよね。」

内田(夏奈ちゃん、寂しい女・・・)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 22:54:00.55 ID:BL3gDr5V0

マコちゃん「ちわーっす。」

夏奈「あ、マコちゃん。来たのか。」

内田(マコト君、相変わらずの『男の娘』っぷり・・・)

千秋「マコちゃん・・・か。」

マコちゃん「うん??」

夏奈「ああ、マコちゃん。実は今千秋は悩み事を抱えているらしいんだ。」

千秋「ちょ、夏奈・・・」

内田「私達にはちょっと打ち明けられないんだってさ。もしかしたらマコちゃんだったら打ち明けられるかもね!」

千秋「ふむ。」

千秋(直接相談するのも手か。ただ・・・・)

マコちゃん「千秋が悩み?まあ、俺でよければ聞くけど。」

千秋「た、頼む。」

千秋(ただ、マコちゃんと二人きりになったら、死んでしまわないかが心配だ。くわばらくわばら)


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:01:55.02 ID:BL3gDr5V0

私の名前は南千秋。14歳。三女だ。

今この部屋に居るのは、愚姉夏奈、愚友内田ゆか、そして、夏奈の同級生というマコちゃんだ。

マコちゃんとは当然女の子で、私は、「マコちゃんが好きすぎて、生きるのが辛い」状況に陥ってしまった。

「辛い」だけならマシだ。最近私は気づいた。


マコちゃんと一定時間以上二人きりになると、命が危ない。


病気とかそういうのじゃないと思うんだが、とにかくこれは事実だ。

前に2度ほど、実際に死にかけたことがあった。思い出すだけでも、頭が沸騰しそうだ。

私にとっては、死にかけたことよりも、マコちゃんと長時間二人きりだったことの方が、インパクトのある大事件だったから。


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:05:54.88 ID:BL3gDr5V0

マコちゃん「で、相談てなんだ?」

自分が置かれている状況を確認しているうちに、部屋は私とマコちゃんだけだった。

私がそれを認知した、たった今からカウントダウンは始まる。

リミットは未知数だ。分かっているのは、長時間いればいるほど危険度数は上がることと、

私がいかに興奮したかによってそのリミットに達するまでの速さが倍になるということ。

つまりどういうことか。



今、私は、危険が危ない!!!!


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:11:55.24 ID:BL3gDr5V0

マコちゃん「千秋?」

ビクッ

マコちゃんが私の顔を覗きこんできた。

min■□□□□□□□□□max 10%

千秋(い、いきなり破壊力抜群なシチュエーション!!!)

千秋「ち、近い・・・」

マコちゃん「あ、ごめん!」

マコちゃん(怒らせちゃったかな?)

気まずい沈黙。

千秋(まずいな・・、沈黙は致死条件達成度上昇速度を増大させる!)

千秋「マコちゃん。あの、笑わないで聞いて欲しいんだ。」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:16:29.89 ID:BL3gDr5V0

マコちゃん「笑うもんか。てか聞いてもいないのに、笑うかどうかなんて分からないだろ。笑わないけど。」

千秋「そうか、そうだな。やはりマコちゃんにだけ相談、で正解のようだ。」

マコちゃん「そう言われると、照れるなぁ。」

千秋(危ない。そんなことを言いながら頭をかくような仕草は、非常に危ない・・・!)

千秋「それでさ、実は、好きな人がいるんだ。」

マコちゃん(千秋に、好きなひと・・・・?)

マコちゃん「そいつは、どんな人なんだ?」

千秋(今、目の前にいるんだよ!)

千秋「どんなと言われても・・・。言えるのは、私が心から好きになってしまった人、ということくらいだよ。」

マコちゃん「あ・・・・」


マコちゃん(愛が重い・・・!?)


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:25:12.42 ID:BL3gDr5V0

千秋「あ、あと。その人は、年上なんだ。」

マコちゃん「年上、かぁ。・・・俺と同じだな。」

千秋「えっ?」

マコちゃん「俺、ずっと憧れてる人がいるんだ。結構年は離れてるんだけど、俺の憧れの存在。」

千秋「憧れ・・・」

マコちゃん「恋、とは少し違う気はするから、千秋の悩みとはちょっと関係ないかもな。」

千秋「マコちゃんの、憧れの人・・・」

千秋(その人みたいに私がなったら、もしかしたらマコちゃんは・・・。でも、その人っておとk)

マコ「なんというか、他にはない明るさや家庭的な面、面倒見がいいところとか。凄く、女性らしいんだよ、その人は。」



千秋「・・・・は?」

千秋(女性・・・・だと?)

マコちゃん「・・・・・・あ。・・・ああぁっ!?」

マオちゃん(今、俺、明らかに『女性』って・・・)


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:33:14.08 ID:BL3gDr5V0

千秋「そっか、マコちゃんの憧れの人は、女性なのか。」

マコちゃん「そ・・・・・そうなんだよ!女性の鑑だよ!」

マコちゃん(せ、セーフか?)

千秋(私がその人みたいになれば、女×女だとかそんな性別の壁は乗り越えられるんじゃないか!?)

千秋「教えてくれ!!」

マコちゃん「え?」

━━━



千秋「snhrk・・・」orz


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:39:14.42 ID:BL3gDr5V0

マコちゃん(熱心に聞いてるから、熱心に話してしまった。)

マコちゃん「そ、それでさ。千秋の話も聞かせてよ。」

千秋「そ、そうだったな。」

千秋(本題を忘れていたよ。)

千秋「マコちゃん、私は禁断の恋をしてしまったんだよ。」

マコちゃん「禁断?」

千秋「そうだ、私はな。女の子を好きになってしまったんだよ。」

min■■■□□□□□□□max 30%

千秋(やばい、とても恥ずかしくなってきた!マコちゃん、やっぱり変だよな、私。)

マコちゃん「へ、へえ。」

千秋(!! ひいてる!ひいてる!)


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:49:27.91 ID:BL3gDr5V0

マコちゃん「い、良いんじゃないかな。人を好きになるって、悪いことじゃないだろ?」

千秋「マコちゃん!!」

マコちゃん「俺、大したことはできないけど、応援するよ!!」

マコちゃん(何かとんでもない宣言をしてしまった気がする・・・)

千秋「じゃ、じゃあ!」

min■■■■□□□□□□max 40%

千秋「キスの練習をしよう!」

マコちゃん「                 」



空白は甘え。


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/17(日) 23:55:59.95 ID:BL3gDr5V0

私は、死んでしまうスレスレ(90%前後)を楽しむのが好きだ。

100%弱は先述したように、大変恐ろしい。

今マコちゃんとキスをしたら、きっと一気に数値が跳ね上がる。それが好きだ。

だから、

千秋「ほら、早く。」

マコちゃん「ほ、ほらって・・・・」

マコちゃん(千秋は、俺が女の子だって思い込んでるけど、こっちは異性と認識してるんだぞ?千秋とキスだなんて・・・)

ドキドキ

マコちゃん「俺で、いいのか?」

千秋「ああ。」

ゴクリ

マコちゃん「じゃ、じゃあ、少しだけな。」

千秋「頼んだぞ」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/18(月) 00:01:10.03 ID:2jumhnT70

母親の隣でみなみけSSを書いている現状を考えると、胸が熱くなるな・・・



気づくと、私はベッドで寝ていた。家のベッドでではない。ここは・・・・病院か?

部屋の外から声が聴こえる。

医者「これで三回目、ですね。」

春香「ご迷惑おかけして済みません。」

医者「いえ、お気になさらず。」

春香「それで・・・・『復元』にはあとどのくらい・・・」

医者「大丈夫、明日には元通りになる予定です。」

春香「そうですか・・・よろしくお願いします。」

それで会話は終わった。

『復元』。その言葉を聞いたのは、これで3度目。私は、あの時、致死率を超えてしまったのか。

私は・・・・だが、覚えていない。


33: キスしたことないから拙い^o^ 2010/01/18(月) 00:07:35.12 ID:2jumhnT70

マコちゃんは、ゆっくりと口付けをした。

min■■■■■■■■■□max

私は気づかなかった。危険値がとんでもないことになっているのを。

マコちゃんとの口付け、ああ、なんとなく今思い出した。

マコちゃんは、本当に優しかった。強引でも乱暴でも、あとはやっぱり女の子だからか、なんだか甘かった。

味という意味での甘いじゃないが、とにかく甘かった。

私がマコちゃんに身を委ねると、マコちゃんは私を抱きしめてくれた。

その後、何があったのか・・・・。多分、それが決定打だったのか。

千秋「ふぅ・・・」

私は、自分の身体を確認する。


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/01/18(月) 00:14:49.59 ID:2jumhnT70

今回は、まだマシだった。

初めては、砂に。二度目は、灰に。

そして今私は、綺麗だった。

薄緑色の結晶。やはり粉々だけど、私は今綺麗だ。

千秋(マコちゃんが見たら、何て思うかな。綺麗って、言ってくれるかな。)

だが、不安もよぎる。

千秋(これが私だと知ったら、気味悪がるかな。ヒトじゃないもんな。)

三度目だから慣れたのか、ヒトじゃなくなってしまうことに、恐れを感じなくなっていた。

でも、

千秋「マコちゃん、私、大好きだよ、マコちゃん。」

もう一度言おう。

千秋「マコちゃん、好きだ。」


第1部・完


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