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ドラッグ オン ドラグーン3 討鬼伝

千歳「無視できない学校生活や!」

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 11:57:18.72 ID:McwASvM10

ミーンミンミンミンミン...

千歳「あ、千鶴、おはよー」

千鶴「おはよう・・・姉さん」

千歳「朝ご飯できたでー。手洗って来ぃやー」

千鶴「うん、分かった」



千歳・千鶴「いただきまーす!」

千歳「今日は簡単な料理でごめんなー」

千鶴「いいよ、それに、とても美味しい」

千歳「ふふ、そう言ってくれると嬉しいわー」


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:03:03.09 ID:McwASvM10

千歳「今日、お休みやけど、生徒会室に行かないといけんわー」

千鶴「何か仕事?」

千歳「そう、ちょっとやらんといけないことがあってなー」

千歳「生徒会の他にも図書委員さんもなんやけど」

千鶴「休みなのに・・・大変だね」

千歳「ふふ、そんなことあらへんよー」

千歳「あ、そうや!千鶴も来ぇへん?みんな来るから楽しいと思うわー」

千鶴「うん、今日暇だから、行く」

千歳「ほんまー?だったら朝ご飯食べたら行こうかー」

千鶴「うん、分かった」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:09:25.54 ID:McwASvM10

ミーンミンミンミンミン...

千歳「ふぃー・・・流石に暑いわぁ」

千鶴「今日、記録的な気温だって聞いた」

千鶴「こんなに暑い夏の一日は今までにない、って」

千歳「そうなんやー・・・それは困ったわぁ」

千鶴「そうだね・・・」

千歳「実はなー、生徒会室のクーラー壊れてるんや」

千歳「こりゃ生徒会室は蒸し風呂状態になるわー」

千歳「千鶴、暑いと思ったら家に帰るなり、図書室に行くなり好きなようにしてええからなー」

千鶴「うん、分かった」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:13:16.53 ID:McwASvM10

千歳「あ、歳納さんと船見さんや!」

京子「お!千歳に千鶴ー!!」

京子「千鶴ちゅっちゅちゅー!」

千鶴「うざい!」ガンッ

京子「いたたたた・・・殴られたぁ・・・」

結衣「お前が急にそんなことするからだろ」

京子「だってぇー・・・」

千歳「二人はお出かけ?」

結衣「うん、そんな感じ」

京子「最近結衣が私にべったりで離れなくてさー」

京子「この前冗談で無視してたらこうなっちゃってー」

結衣「べ、別にそんなことない!」

京子「照れるな照れるなー」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:17:09.03 ID:McwASvM10

千歳「・・・」スチャッ



結衣『もう・・・京子のバカ!あんなに無視されたら私・・・』

京子『ごめんね、結衣・・・もうあんなことしないよ・・・』

結衣『うん、分かった・・・ずっと一緒にいようね』

京子『もちろんだよ、結衣・・・・んっ・・・』



千歳「ああたまらへんなぁー!!」ドクドク

結衣「お、おい!千歳!鼻血鼻血!」

千鶴「ダバー」ボタボタ

結衣「お前もかっ!!」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:21:43.82 ID:McwASvM10

結衣「そういえば、千歳と千鶴さんは制服だけど、どうして?」

千歳「今からちょっと学校に行かないといけなくてなー」

京子「どうして?今日は学校休みじゃん?」

千歳「生徒会の仕事があるんよー。千鶴は付き添いー」

千歳「すぐ終わるとは思うんやけどなー」

結衣「生徒会は大変だな」

千歳「そんなことあらへんよー」

京子「二人とも、頑張ってね!結衣、時間がないから急ごう!」

結衣「ああ、そうだな。それじゃ二人とも、頑張ってね」

千歳「ありがとなー」

千鶴「うん、ばいばい」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:25:18.54 ID:McwASvM10

学校、生徒会室

千歳「こんにちはー」

千鶴「失礼します」

綾乃「ああ、千歳と・・・千鶴さん!」パタパタ

千歳「ちょっと連れて来たわー」

綾乃「遊びに来てくれたの?」

千鶴「うん」コクッ

綾乃「嬉しいわ!ただ、クーラーが壊れてるからかなり暑いけど・・・」

りせ「・・・」ポタポタ

綾乃「会長も地味に汗かいてるし・・・」パタパタ

千鶴「大丈夫、平気」

綾乃「そっかー・・・なんか冷たい飲み物出すね!」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:28:56.98 ID:McwASvM10

楓「・・・」カキカキ

千歳「あ!古谷さんの妹さんやないか!こんにちはー」

楓「こんにちは」

千歳「楓ちゃんも遊びに来たん?」

楓「うん、お姉ちゃんが連れてきてくれた」

千歳「そっかぁー、何もないけどゆっくりしてってなぁー」

楓「お気遣いなく」カキカキ

千歳「ふふ、お姉ちゃんと似てよくできる子やわー」

千歳「ん?そういえば、古谷さんや大室さんは?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:33:29.25 ID:McwASvM10

楓「二人なら、お仕事で外に出た」

千歳「仕事ー?うーん・・・何か仕事任せたかなぁ」

千歳「まぁ、ええか、よくやってくれてるってことやね!」

楓「・・・」カキカキ

千歳(お絵かきの邪魔したらあかんな・・・私も仕事しないと!)

千歳「せや、図書委員の人たちに会いに行かんとー」

綾乃「ああ、そういえばそうだったわね・・・」

綾乃「こっちはちょっと手が空きそうにないの、行ってもらってもいいかしら?」

千歳「構わへんよー・・・千鶴はここにいる?」

千鶴「うん、そうする」

千歳「そっかぁー、分かったわー。じゃあ、ちょっと図書室まで行ってくるわー」

綾乃「いってらっしゃーい」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:35:55.20 ID:McwASvM10

りせ「・・・」

綾乃「・・・」

千鶴「・・・」

楓「・・・」

ミーンミンミンミンミン...

綾乃「うう・・・流石に暑いわね・・・」

綾乃「クーラー治らないのかしら・・・」

千鶴「こんなに暑いと、大変」

綾乃「そうねー・・・こまめに水分補給しないと」

綾乃「そしてこの焼きつけるような暑さ・・・」

綾乃「死んでしまいそうだわ」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:38:25.81 ID:McwASvM10

綾乃「まるですぐそこに火があるような・・・」パタパタ

楓「・・・」

綾乃「楓ちゃん、暑い?」

楓「うん・・・」

綾乃「暑いなら窓際に行くといいかも、少しは涼しいと思うから」

楓「分かった」



楓「・・・」

楓「・・・暑い・・・」

楓「・・・」フラッ

楓「・・・」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:41:27.29 ID:McwASvM10

楓「・・・」

楓「・・・」グッ

綾乃「? って!!楓ちゃん!!」グイッ

楓「あ」バタン

綾乃「あ、危ないわよ!!いくら暑くても、身を乗り出しちゃダメ!!」

綾乃「落ちたら死んじゃうわよ!?」

楓「ごめんなさい」

楓「暑さから逃げたくて、変なことしそうになっちゃった」

綾乃「もうビックリさせないで・・・」

ミーンミンミンミンミン...

ちせ「・・・」

千鶴「・・・」

綾乃「はぁ・・・」

綾乃「熱い」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:46:21.26 ID:McwASvM10

その頃、図書室

千歳(休みだけど、そこそこ人いるんやねー)

千歳(あ、あれは赤座さんや)

あかり「うーん・・・」

千歳「赤座さーん、こんにちはー」

あかり「あ、千歳先輩!こんにちは!」

千歳「図書室で何かしてるん?」

あかり「ええ、ちょっと調べ物を・・・」

千歳「そうなんやー・・・何について調べてるん?」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:49:50.00 ID:McwASvM10

あかり「ちょっと個人的に気になったことがあるので・・・」

千歳「そうなんやー・・・」

千歳(聞かない方がええのかな?)

千歳「少しは調べられた?」

あかり「いえ、それが全然なんです」

あかり「一生懸命調べても、何も分からなくて」

あかり「この前からずっと調べているのに、成果がなくて・・・」

千歳「そうなんやー・・・何について調べてるかは分からんけど、諦めたらいかんよー」

あかり「はい、わかりました!」

あかり「そういえば、あそこにちなつちゃんいますよ!行ってみたらどうですか?」

千歳「ホンマやなぁー、ちょっと挨拶してくるわー」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:52:44.00 ID:McwASvM10

ちなつ「・・・」

千歳(吉川さん、本読んどるなぁー・・・)

千歳(邪魔したらあかんかな・・・でも、挨拶ぐらいはしとかんとー)

千歳「吉川さん、こんにちはー」

ちなつ「あ、千歳センパイ、こんにちは」

千歳「読書してたんやね」

ちなつ「はい、そうです」

千歳「邪魔したかなー?」

ちなつ「ああ、いえ、そんなことありませんよ」

千歳「何の本読んでたん?」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 12:58:24.45 ID:McwASvM10

ちなつ「この小説・・・ある女の人が主人公なんですけど」

ちなつ「この女の人、愛人に騙されて利用されちゃうんです」

千歳(重いの読んどるなぁ・・・)

ちなつ「そしたらその愛人が大事件を起こしてしまって、それに巻き込まれて愛人も死んじゃうんです」

千歳「なるほどなぁ・・・」

ちなつ「警察に言及すれるほどではないんですが、この主人公も利用されたことで少し事件と関わってて」

ちなつ「愛人を追って自殺するのをやめ、その事件の被害者たちの分まで生きよう、とする話です」

千歳「朝からなかなか重いもの読んでるんやね」

ちなつ「はい・・・この女の人、一生罪悪感を覚えながら罪滅ぼしをしていくんだろうなぁ・・・」

千歳「ううー妄想でも補正ききそうにないわぁ」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:03:56.48 ID:McwASvM10

ちなつ「もし事件に関わっていると知ってたら、この女の人もこんなことはしなかったのかも・・・」

千歳「そうやね・・・」

千歳「好きな人のお願いでも、犯罪に繋がるようなことはしようと思わへんから・・・」

ちなつ「はぁ・・・適当に取った本なんですけど、読まなきゃよかった・・・」

千歳「そんなときは私のオススメの本がええよ!」

千歳「図書室の小説を置いてるところあるやろ?その裏の本棚に女の子同士の」

ちなつ「い、いいです!」

千歳「そう?残念やなぁー」

千歳「ものっすごくええからいつか読んでみてや!」

ちなつ「・・・考えておきます」

千歳「うふふー」

千歳「あ、こんなところで油売ってたらいかんわ!仕事しないと!」

千歳「吉川さん、また後でなー」

ちなつ「はいー」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:08:18.96 ID:McwASvM10

廊下

千歳「ふぅ・・・図書委員の人たちが頑張ったおかげで早く済んだわー」

千歳「次は・・・あ、あれは大室さんと古谷さんや・・・!」



櫻子「よっし!見回り完了!」

向日葵「ポスターも貼ったし、とりあえずこれでおしまいですわね」

千歳(あ、そういえば掲示板の張り替えもしないといけなかったんや!)

千歳(忘れてたから助かったわー)

櫻子「だなー!よっし、生徒会室に戻ろう!」

向日葵「あ、いけない!私はまだやることがありましたわ」

櫻子「え?何??」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:12:41.07 ID:McwASvM10

向日葵「風紀委員の人に用事がありますの」

向日葵「あ、でも・・・渡す資料を生徒会室に忘れてしまいましたわ」

櫻子「だったら私が取りに行こうか?風紀委員の人を待たせたら悪いんじゃない?」

向日葵「そうね・・・先に会って、他の用件を済ませますわ」

櫻子「りょーかい!だったら私が取りに行くから、向日葵は先に行ってて!」

向日葵「助かりますわ、本当にありがとう、櫻子」

櫻子「いいって!じゃ、いってきまーす!ちょわー!!!」



千歳「二人とも、コンビネーションいいなぁ」

千歳「ふふ、頼れる後輩がいるなんて、ウチも幸せ者やなー」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:15:11.77 ID:McwASvM10

生徒会室

ガラガラ バタン

櫻子「ただい・・・うわ、あっつ!!」

綾乃「・・・」

りせ「・・・」

千鶴「・・・」

楓「・・・」

櫻子「あちゃー・・・この暑さでみんなギブアップかぁ」

櫻子(楓ちゃんは窓から離れないし、危なっかしいなぁ)

櫻子(あ、これが向日葵の言ってた資料だ!持っていかないと!)

櫻子(・・・あれ?)ガンガン

櫻子「ドアが開かないぞ?」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:18:35.51 ID:McwASvM10

櫻子「立てつけが悪いのかな・・・」ドンドン

櫻子「えー!どうやっても開かないじゃん!!どうしよー!!」ドンドン

櫻子「生徒会室暑いし・・・もう!」ドンドン

櫻子「向日葵の言うことなんて聞かなきゃよかったー!!」ドンドン

櫻子「すみませーん!外に誰かいませんかー!?」ドンドン

櫻子「ドアが開かないんですー!誰かー!」ドンドン

櫻子「すっごく暑いんですよー!焼けちゃいますー!」ドンドン

櫻子「みんな焼け死んじゃいますー!」

櫻子「おーい!開けてくださーい!」ドンドン


ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:21:38.90 ID:McwASvM10

千歳「よし、これで仕事は終わりやなー」

千歳「ほな、生徒会室に戻らんとー」



生徒会室

千歳「ただいまー」ガラガラ

千歳「あら?誰もおらへんやん」

千歳「おかしいなぁー・・・」キョロキョロ

千歳「みんな帰った?いや、そんなはずは」

結衣「千歳」

千歳「あ、船見さん!どうしてここに?」

結衣「千歳を探してたんだよ」

千歳「え、そうやの?」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:24:18.73 ID:McwASvM10

結衣「うん、みんな待ってるよ」

千歳「あ、そうやったんやーもう、びっくりしたわー」

結衣「みんな屋上にいるよ、行こうか」

千歳「屋上?・・・うん、分かったわ」



屋上

綾乃「千歳ー遅いじゃない!」

千歳「ごめんなー」

綾乃「待ちくたびれたわ!」

千歳「でも、どうしてここにいるん?」

綾乃「今からみんなで遊ぶわよ!!」

千歳「遊ぶ?何して?」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:27:26.97 ID:McwASvM10

京子「へっへーん!それは私が今から考える!」

千鶴「変な遊びにするなよ」

京子「分かってるってー!」

りせ「・・・」

楓「私、何でもいい」

結衣「それで、どうするんだ?」

京子「鬼ごっこ!鬼ごっこならずっとできるし!」

千歳「鬼ごっこかー懐かしいなー」

京子「鬼は結衣!よし、みんな逃げろー!!」

結衣「ちょ、おい!!」

千歳「あはは!よし、私も頑張って逃げるでー!」

千歳「絶対に捕まらへんよ!!!」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:30:30.35 ID:McwASvM10

精神病院

千歳「・・・」

向日葵「・・・」

看護婦「・・・向日葵ちゃん、千歳ちゃんの様子、どう?」

向日葵「・・・相変わらずですわ」

看護婦「そう、なの・・・」

看護婦「・・・櫻子ちゃん・・・」

向日葵「・・・」

看護婦「ご、ごめんなさい・・・何でもないわ・・・」

看護婦「・・・貴方も無茶しちゃ駄目よ・・・軽いとはいえ・・・」

向日葵「はい・・・」

看護婦「・・・ちょっとお薬取ってくるわね」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:35:25.56 ID:McwASvM10

向日葵「・・・」

千歳「・・・」

向日葵(何て幸せそうな寝顔なんでしょう・・・)

向日葵(きっと、幸せな夢を見ているんですわ・・・)

向日葵(・・・もう、起きない方が・・・)

向日葵「・・・」

千歳「・・・」

向日葵(何もかもが火にのまれて消えてしまった)

向日葵(あの日から・・・全部・・・)

向日葵「・・・」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:39:15.33 ID:McwASvM10

向日葵(部屋から、楓の焼死体は出て来なかった)

向日葵(窓から飛び降りて・・・)

向日葵「・・・」

向日葵「・・・すべて、失ってしまいましたわ・・・」

向日葵(あの件で生徒会役員は総入れ替え、ごらく部の部室は使用禁止)

向日葵(新しくカウンセラー室が設けられた)

向日葵(もう二度とこんなことが起きないように・・・)

向日葵「・・・池田、千歳先輩・・・」

千歳「・・・」

向日葵「来れそうだったら、また来ますわ・・・それじゃ・・・」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:42:06.33 ID:McwASvM10

向日葵「・・・」


ガラガラ...

あかり「あ・・・向日葵ちゃん」

向日葵「赤座さん・・・」

あかり「元気そうだね・・・」

向日葵「ええ・・・」

向日葵「来て下さったのね・・・」

あかり「びっくりしたよ・・・向日葵ちゃんが急に入院だなんて」

あかり「やっぱり様子がおかしかったから・・・かなり心配はしてたんだよ」

向日葵「ごめんなさい・・・でも、思ってたよりは大丈夫だから・・・」

向日葵「未だに、色んな夢を見るけど・・・」

あかり「・・・」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:45:29.09 ID:McwASvM10

向日葵「・・・吉川さんは、元気?」

あかり「うん、前ほどじゃないけど・・・」

向日葵「そう・・・」

あかり「・・・ちなつちゃんとは、部室が廃部になってからあまり話さなくなっちゃった・・・」

あかり「仲良くはしてる・・・つもりなんだけど・・・」

向日葵「・・・」

あかり「えへへ・・・私もね、たまに寂しくて泣いちゃうんだ」

あかり「もうあのころには戻れないんだな、って」

向日葵「・・・」

あかり「・・・あ、ごめんね!暗くなっちゃって・・・私がこんなだと、櫻子ちゃんが怒っちゃうね!」

向日葵「ふふ・・・そうかもしれませんわ・・・」

向日葵「櫻子・・・」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:50:47.36 ID:McwASvM10

あかり「・・・向日葵ちゃんは、その、今回の事件・・・」

向日葵「・・・まだ、受けとめきれませんわ・・・」

あかり「そうだよね・・・」

向日葵「みんなが・・・たくさんの物を、失ってしまいましたわ・・・」

あかり「うん・・・そうだね・・・京子ちゃんや結衣ちゃん・・・」

向日葵「・・・何故、どうしてこうなったのかなんて、知りません・・・」

あかり「うん・・・」

向日葵「・・・」

あかり「あかりも、その、・・・ちょっとずつだけど、受けとめて」

あかり「みんなの分まで・・・あかるく生きようと思う・・・」

向日葵「・・・そうですわね・・・」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 13:54:27.04 ID:McwASvM10

向日葵「私も、そうあるべきなのだと思いますわ・・・」

あかり「・・・」

あかり「・・・向日葵ちゃんは、すぐに退院できるかもなんだよね」

あかり「退院したら、何したい?」

向日葵「たくさんありますわ」

向日葵「本当に・・・たくさん・・・」

あかり「・・・そっか・・・」

向日葵「ええ、そうですわ・・・」

あかり「・・・だったら、今はしっかり休んで治さないと!」

あかり「あかり、向日葵ちゃんが学校に来なかったら寂しいよ!」

向日葵「ありがとう、赤座さん。私、頑張りますわ」

あかり「うん、頑張って!!」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 14:01:02.95 ID:McwASvM10

あかり「それじゃ、また来るね!ばいばい!」

向日葵「今日はありがとう、赤座さん・・・」

ガラガラ ドン



向日葵「・・・」

向日葵「櫻子・・・」

向日葵「貴方だけ辛い思いなんて、絶対にさせませんわ・・・」

向日葵「櫻子・・・」

向日葵「ふふふ・・・」

ミーンミンミンミンミン...

向日葵「ふぅ・・・それにしても、本当に暑い・・・」

向日葵「ね、櫻子」

おしまい


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/08/29(月) 14:02:54.43 ID:5+jX0OeI0

モヤモヤすんじゃねーか!


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